LATERAL
ラテラル



■J1st終了。

 横浜−磐田、オッズ2.1倍。優勝候補がバタバタと倒れているEUROと違い、ガチガチ本命決着でJ1stステージ終了。Jにギリシャはいないのか。

 3月頃に書いた順位予想の結果はどうだったかというと。

・私の予想
1位 セレッソ大阪
2位 浦和三菱ふそう
3位 ジュビロ磐田
4位 柏レイソル
5位 名古屋グランパスエイト
6位 横浜FM
7位 FC味の素
8位 鹿
9位 ジェフ市原
10位 味の素ヴェルディ1969
11位 アルビレックス新潟
12位 サンフレッチェ広島
13位 ガンバ大阪
14位 清水エスパルス
15位 楽天神戸
16位 大分トリニータ

・結果
1位 横浜FM
2位 ジュビロ磐田
3位 浦和三菱ふそう
4位 ガンバ大阪
5位 鹿
6位 FC味の素
7位 ジェフ市原
8位 名古屋グランパスエイト
9位 味の素ヴェルディ1969
10位 大分トリニータ
11位 清水エスパルス
12位 楽天神戸
13位 サンフレッチェ広島
14位 アルビレックス新潟
15位 柏レイソル
16位 セレッソ大阪


 どうもこうも。いつものアレでした。下位2チームの独走と大分の健闘以外は概ね予想の範囲内で、全体としては驚きのないステージでした。グランパスエイトが8位だ!とか。

 さて。1stは様子見ということで黙秘を貫いていた浦和についてですが。最終節でFC味の素を蹴落として3位フィニッシュ。とはいえ上位2強からは大きく勝ち点離されたのと、決勝点決めたのがFW三都主ということで、帳尻合わせに過ぎないという辛い声もチラホラ。しかし、世の中には帳簿が40億円くらい合わなくて合併される野球チームとか、この週末もそこら中で製品が炎上してまさしく火の車と化している親会社などがあるのです。いいじゃないですか帳尻だけでも合えばと。いう話。「田中達也のドリブル突破と闘莉王の亜空間オーバーラップと、鈴木の闘志と長谷部の更なる成長と岡野のとりあえず猛ダッシュと山田新キャプテンのやる気(あるいはやる気なさ)さえ見せてもらえれば」という、シーズン前予想で書いた私の欲求はほぼ満たされました。山田が見せてくれたのはカッコ内の方でしたが。まあ満足。ステージ通しても、1試合の中でも山あり谷あり活断層ありで退屈しない1stでありました。順位なんてのはただの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。

 次の更新でも、もうちょっと1stの浦和の足取り千鳥足について振り返ってみる予定(EUROもしくはウインブルドンで寝不足の場合は延期)。
6/28.


■Go to Motown.
NBAファイナルGAME5:LAレイカーズ 87−100 DETピストンズ

 ロード・オブ・ザ・リング最終章。王座を賭けたGAME5。欠けていたのがカール・マローン。代役はスタニスラフ・メドベデンコ。覇気のカケラもなし。コートを駆けるのはDETの選手ばかり。先発全員2桁得点。開く点差、呆けるLA。"王者"の意地も前半で売り切れました。後半一杯、長々と開かれた禅譲パーティ。"元王者"は輪の外の傍観者。ラリー・ブラウンの完璧過ぎる復讐劇、そのラストには「呆気ない幕切れ」こそふさわしかった。4−1。DET、戴冠。サラバNBA、また会う日まで。
6/17.


■Hold the Ring!
NBAファイナルGAME4:LAレイカーズ 80−88 DETピストンズ

 ポルトガルにおけるハゲたちの活躍も良いものですが、モジャモジャ頭や10円ハゲたちの奮闘も見逃す手はないのではありませぬか。この日の主役ハゲの座は譲れぬとばかり、キレた動きを見せたのがラシード・ウォレス。10円ハゲかザビエルハゲかツルッパゲか。大西洋を跨いでの熾烈なMVH争い勃発(Most Valuable Hage)。特にスタニスラフ・メドベデンコのエルボーを受けた時の動きはキレまくりでした。26得点13リバウンド1テクニカルファウル。6月14日はハゲの日。DET、リングに王手。


 それにしてもDETディフェンス(こればかり言ってる)。このファイナルでの4試合、シャック&神戸以外の選手に一度も2ケタ得点を許していないという脅威。この試合の立ち上がりではゲイリー・ペイトンが久々にらしい動きを見せてポンポンと得点を重ねるような場面もあったのですが、後半には完全に消し去ってみせて結局8点止まり。カール・マローンはまともに動けるような状態ではなく"ビッグ4"は完全に崩壊。マローンの代役も、メドベデンコはラシード・ウォレスにカモられ、ルーク・ウォルトンは賞味期限どころか消費期限が切れてた様子。12分で6ファウル廃棄処分。いるのかいないのか分からないような状態だったマローンですが、本当にいなくなってみると実は大きな存在だったことが発覚。他の選手ではラシードが抑えられませぬ。ベンチで放心するマローン。ラシードの活躍をどのような気持ちで見ていたことでしょか。
 これで3−1。そしてGAME5もDETホーム。DETがチェックどころかチェックメイトをかけた、のでしょうか。「この流れていくとピストンズが優勝を決めそうだ」とか書かれてますし。LAはシャックをマンツーマンで守るという、本来なら当たり前なことをやってくるだけのDETディフェンスの前になす術ないままズルズル。控えメンバもリズムを失っており、シャック&神戸は点を取れてるのに手詰まりという不思議な状態。このまま終わってしまうのか。終わってしまってもいいかも。王者の意地か、10円ハゲの勢いか。GAME5。見逃せるわけがない、人として。
6/15.


■イーシャンテン。
NBAファイナルGAME3:LAレイカーズ 68−88 DETピストンズ

 1−1のタイでDETホームに移ったGAME3。この試合を迎えるに当たって、DETに課せられた宿題は主に2つ。問1、ルーク・ウォルトンをどうするか。問2、神戸をいかに除霊するか。これに対するラリー・ブラウン教授の模範回答の見事さときたら。

答1、線の細いリチャード・ハミルトン、ティション・プリンスではなくマッチョのコーリス・ウィリアムソンをガシガシぶつけて苛める。

答2、手の長いティション・プリンスだけでなくアグレッシヴなリンジー・ハンターを交互にぶつけ、ボールを満足にもたせずにフテ寝させる。

 満点。結果、ルーク・ウォルトンは全くなす術なく放心状態でベンチ行き。神戸はFG成功わずか4本で11得点。更にはシャキール・オニールに対しても、ボールが入るか入らないかというところでボールにちょっかいを出してTOを誘うという守り方が面白いように決まりまくり。ついでにファウル禍も誘って14得点。体ではなくボールに当たりにいくというのはNFLでも非常手段的な守り方として使われていますが、シャックについてはボールを持たれた時点で既に非常事態であるため、非常手段こそとても有効な模様。このシリーズでのラリー・ブラウンの冴えは本当に凄い。GAME2のOTでの虚脱状態から回復させたのも見事。ラシード・ウォレスだけは残り2秒のファンブルショックからまだ抜け出してないようですが。
 これでDETはホーム3連戦の初戦を最高の形でものにして2−1、好形イーシャンテンまで持ってきました。ただイーシャンテンはあくまでイーシャンテン。GAME6までもつれるとLAで戦わなければいけないということを考えると、両面に見えて実際は既に切れててペンチャン待ちみたいな状況。薄い待ちを即リー一発ツモで仕上げることができますか。手を回している余裕は全くありません。ラリー・ブラウンの華麗な捌きで押し切れますか。
 LAは唯一唯二の得点源シャック&神戸までついに封じられ、ウォルトンの賞味期限切れが発覚し、マローン、フィッシャーは故障を抱えキレなし、ペイトンは俗世から遠ざかって世捨人の風情。わずか68得点、20点差負け。LAとしては地の獄まで落っこちました。まあ、中途半端に負けるよりかはコテンパンにやられた方が良かったのかもしれません。しかし早かった、ウォルトンの賞味期限。モヤシか。頭の痛いところは、今のLAにこの悪い流れを変えれるような選手がいまいち見当たらないということです。ウォルトンはモヤシだし、カリーム・ラッシュは既に一発屋として役目を終えた風情。カギを握ると思われたデレク・フィッシャーは万全でなく現状以上を期待するのは酷か。リック・フォックスにいたっては出番すらなし。やはりマローン、ペイトンのうちどちらかの復活、特に全く試合に関わってないペイトンの還俗がリング奪還の条件ではないかと思われます。まだLAもホームを2試合残してますし、何よりこのままDET優勝となるとファイナルMVPはチャンシ・ビラップスあたりということに。そんなことがありうるだろうか、と考えるとまだまだ予断は許しません。これはGAME4も見逃せませぬ。
 
6/12.


■正直言って絶対に負けられない戦いがここにもあった。
NBAファイナルGAME2:DETピストンズ 91(OT)99 LAレイカーズ

 残り40秒で6点リード。残り3秒切ったところでも3点リード。相変わらず入らないフリースロウに苦労しながら、お前は誰だルーク・ウォルトンの意表の活躍に翻弄されながら、全ての力を振り絞ってここまでこぎつげたのに。なぜそこで神戸のマークがリチャード・ハミルトン。同点。DETの勝つチャンスは残された「2秒」のみ。ラシード・ウォレスがお手玉。これにて終戦。やらずもがなのオーバータイム。DETの選手は既に抜け殻もしくは亡骸。LA脚本通りの復讐劇。トラウマを抱えてDET。1−1。

 この日も必死で流れを淀ませようと、水面下でフルスロットルでバタ足させるラリー・ブラウン。濁流に飲み込まれたゲイリー・ペイトン、カール・マローンを見捨て、清流ルーク・ウォルトンの大胆起用で浄水作業につとめるフィル・ジャクソン。知将vs尊師、究極の前頭葉vs至高の海馬体。予想を上回る頭脳戦でありましたが、最後は神戸を神懸らせた尊師の霊力の勝ち。インテリほど宗教に弱かったりするものです。
 しかしこの試合でもDET守備はシャック、神戸以外は一桁得点に抑えているし、一時は二桁差あったのを引っ繰り返して残り3秒までは勝ち試合だったわけですから、正直言って内容的にはDETとしては全く悲観する必要はない。はずなのですが。ほぼ勝ち試合だったからこそGAME2を落とした悲哀は大きいでしょう正直言って。これで完敗だったなら逆に「アウェイで1勝1敗なら上等」という思いでホームに帰れただろうに。正直痛過ぎます。(中原雄談)

 とはいえまだ1−1の五分。LAは神戸が神の領域に突入したものの、ペイトンは出家モード、マローン、デレク・フィッシャーもコンディション不良。DETはベン・ウォレスのフリースロウは相変わらず入らないものの、ハミルトンは26得点とそれなりに格好は付けてきたし(FG成功率40%が不満なのでまだ「それなり」)、ラシード・ウォレスも後半限定ですがまずまず好調、リバウンドも取れてる。ふむ、こうして見るとチーム状況は大差ないかも。あとはいかに流れを掴むか。そしてシリーズの流れを間違いなく決める次戦、DETホームのGAME3。これは見逃せませぬぞ。
6/10.


■知将が辿りついた「無策の策」の刃。あるいは淀んだ快勝。
NBAファイナルGAME1:DETピストンズ 87−75 LAレイカーズ

 戦前の予想ではスター軍団LAの圧倒的有利といわれていた今年のファイナル。そんな中でのLAホームのGAME1の注目点となると。劣勢と見られるDETの知将ラリー・ブラウンの側がいかなる策を用意してくるか、だったと思うのです。具体的には、内のシャキール・オニール、外の神戸というLAの2人のアンストッパブルな選手をどのように封じるかということなわけですが。ダブルチームかハック・ア・シャックか。これが開けてビックリ。ラリー・ブラウンの用意した策、それは。

 「特に何もしない」

 ええー。インド人の中のインド人、マハトマ・ガンジーもビックリ。「策士策に溺れる」の真逆をいく戦慄の策。というか無策。この試合でのDETのシャック、神戸に対するディフェンスは本当に全くもって普通としか言いようがないもの。工夫といえばせいぜい神戸に対してSGリチャード・ハミルトンではなく手の長いSFティション・プリンスを付けたくらいのこと。シャックに対してはWウォレスにファウルがかさむことを嫌ったのか、エルデン・キャンベル、コーリス・ウィリアムソン、メメト・オクールという控えのインサイド選手を代わる代わるぶつけていましたが、かといって激しくファウル覚悟で守るという感じはちっともない。キャンベルなど18分も出場しながらファウルはわずか1回しかしていません(LAのカリーム・ラッシュは16分出場で4ファウル)。それなりにポジション取りで頑張ってはいましたが、それ以上のことは特にせず。ポジション取られてしまったらさっさと諦め。下手にファウルで止めにいってバスケットカウント与えるくらいなら、大人しく2点献上しとこうという。やる気を疑いたくさえなるような感じです。
 その結果。シャック34得点、神戸25得点。普通に守って、普通に点取られました。神戸に対してはプリンスの絡みつくような長い手がなかなか有効でFG率10/27と苦しませることに成功していましたが、シャックの方はFG率13/16。フリースローの倍の確率でFG決められてました。が、この2人以外の得点を見ると恐ろしいことになっています。最高がデバン・ジョージの5得点。カール・マローンが4得点、ゲイリー・ペイトンが3得点、デレク・フィッシャー、スタニスラフ・ネドベデンコがそれぞれ2得点。以上。5+4+3+2+2=16。シャック、神戸以外の全選手でわずか16点しか取れなかったという。
 これがつまり一見すると無抵抗主義に見えたDETディフェンスの煙の中に隠された刃の正体。シャック&神戸にあえて無策で臨むことで、他の選手に対する守備に集中できる。ある程度2人にはやられることを覚悟する代わりに、守備のバランスを崩さずに普通に守れば止められる他の選手を完封する。バランスが崩れてないからリバウンドも取れる(この試合のリバウンドはLA37本、DET36本)、なのでセカンドチャンスポイントを与えないという。なんとも凄い策(無策)です。もちろんこれはシャック&神戸以外は普通に守れば完封できるほどのディフェンスができる選手たちがいて(それを信じて)はじめて成立する策。DALが同じことやったら130点取られて終わります。

 またこの日のDETの試合運びも秀逸。前半から攻撃でも守備でも、もちろん特に何も仕掛けません。終始6点差以内を行ったり来たりするだけで時間を消費。ファイナルとはとても思えない静かな、というか淀んだ流れを演出。LA相手ということで張り切っちゃって、序盤から飛ばしてヘタに前半のうちから二桁リードなど奪ったりすると、そのリードを埋めようとする反発力が生まれて終盤にLAの攻撃が爆発、というのがパターンなわけです。これがどっちが勝ってるのか分からないような微妙な点差のままだと、追いかける方としてもどこで爆発していいか分からない。そしてLAが金縛りにあってるのを見極めると、4コーナーの立ち上がりで機先を制して先にスパート、一気にセイフティリードを奪うという。まさに天皇賞春イングランディーレ。必要以上に張り切りがちなラシード・ウォレスを前半ほとんど使わなかったのも上手いです。試合に飢えさせて後半のスパートに備えさせるのと、前半の流れを淀ませるための手です。敵にも味方にも激流を起こしかねない選手ですので。

 さて。策も試合運びもピタリはまってDETがアウェイで先勝。がぜん面白くなってまいりました。ホームでの初戦を無策の策にはまって落としたLA。GAME2は逆にLAの方から仕掛けるような展開になるのではないでしょか。とにかくこの淀んだ流れはよろしくないです。フィル・ジャクソンもこのまま黙ってはいまい。GAME2以降は更に高度なヘッドコーチの頭脳戦が見られることでしょう。DETで気掛かりなのはリチャード・ハミルトン、ベン・ウォレスに堅さが目立つことでしょうか。まあ、ベン・ウォレスについてはドフリーのシュートがエアボールになるのは、堅くなってるというわけでなく別にいつもの通り、普通にヘタなだけで特に問題ないのかもしれませんが。しかしハミルトンは神戸のマークを免除してもらってるわけですから、それで12得点6TOでは納得できません。この試合はチャウンシー・ビラップスがそこそこ好調だったから助かったものの、次の試合もビラップスが好調とは限りません(というかまず好調でないような気がする)。復調は必須。さあGAME2。
6/8.


■NBAファイナルプレビュウ

 いよいよ明日からファイナルでございます。復讐のリック・カーライル率いるINDとのロースコアシリーズをド鉄壁な守備とロン・アーテストの右フックで制したDETピストンズか。主役脇役ムラなく活躍王朝復調ヨーチェケラッチョのLAレイカーズか。プレビュウとして各ポジションごとのマッチアップを眺めながらファイナルの見所など。少なくとも今年のファイナルはここ2年とは違って見所くらいはありそうですし。

 なお、ファイナル中のBBSへの結果等の書き込みは随時自由ということで。なので夜の再放送でチェックするという人はBBSに近付かないように注意してください。というか、私も深夜2時まで近付かなかったりするかもしれません。


◇PG…出あえ曲者。
DET:チャウンシー・ビラップス、リンゼイ・ハンター
LAL:ゲイリー・"名倉潤"・ペイトン、デレク・フィッシャー

 正統派というよりも曲者、タコ人間寄りの選手が揃ったPG対決。プレイオフを制するための条件の一つとして、「勝負所でシュートを決めることの出来るPG」というのが言われてるわけですが、この両チームのPGともこのプレイオフでブザービータを決めているわけで条件はクリア。このファイナルでもPGのシュートによって勝負が決まる試合が一つ二つあるのではないかと思います。DETとしては注意すべきは、先発の名倉潤よりもむしろプレイオフに入ってから俄然存在感を発揮してきている控えPGのデレク・フィッシャーか。残り0.4秒から逆転シュートを決めるわ、3P成功率は4割超だわと完全に調子に乗っています。しかも試合を通してコンスタントに活躍するというわけでもないのが余計にたちが悪い。どうしたって勝負所では他の選手をマークしたくなるように仕向けているわけです。この埋服の毒を見破ることが出来るかどうか。チャウンシー。ビラップスの知力にはやや難があるだけに、かつてLAに在籍してそのやり口をよく見ている(主にベンチから)リンゼイ・ハンターを守備固めとして起用する必要もあるかもしれません。


◇SG…神戸を封鎖せよ。
DET:リチャード・ハミルトン
LAL:コービー・"神戸"・ブライアント、カリーム・ラッシュ

 プレイオフ平均21.5点を稼ぐピュアシュータのリチャード・ハミルトンと、どこからでも点が取れるポイントマシーン・神戸。間違いなくキーとなるエース同士のSG対決。ハミルトンのコートを右に左に動いてスクリーンを使いながらマークを振り切る動きは、「チョコマカチョコマカ」という音が聞こえてきそうなほど。これには神戸も苦労させられるはず。ただシュータのくせに3Pが打てない(レギュラシーズン78試合で3Pはわずか18本)ので爆発力にはやや欠ける。対する神戸は火薬の塊。得点力では確実に劣り、ロースコアでのシュート外し合いに持ち込みたいDETとしては、ハミルトンが神戸の爆発を抑えることが出来るかというのは大きなポイントです。ハミルトンのディフェンスというと。以前プレイオフでアレン・アイバーソンを抑えて高評価という、ティロン・ルーと同じような経歴あり。微妙。スピードには強いということでしょうが、神戸の怖さは入り出すと止まらないアウトサイド。ペネトレイトを警戒して離れて守るよりも、とにかく気持ちよくシュートを打たせないどころかボールを満足に持つことも出来ないくらいペッタリつくことです。ペネトレイトにはWウォレスがヘルプに飛んできて潰すと。まあ、自分で書いてても空論っぽいですが。試合通してペッタリつくというのがそもそも厳しいですし、ヘルプに飛んでくる余裕があるかというのも疑問なわけですがさて。


◇SF…ミクロの勝負。
DET:ティション・プリンス、コーリス・ウィリアムソン
LAL:デバン・ジョージ、リック・フォックス

 伏兵と思われた選手がしばしば勝負を決めるプレイオフ。だからティション・プリンス、デバン・ジョージという、いてもいなくても気付かなそうなSFどもが勝負を左右するということもないとはいえないのではないか。まあ、たぶん2mmくらいは左右するんじゃないですか。たかが2mmでも極限状況では生死を分けるということもないとはいえないのではないか。大気圏内とか。ということで宇宙飛行士を志しているような方は注目すべきマッチアップといえます。


◇PF&C…肉のカーテン。
DET:ラシード・ウォレス&ベン・ウォレス、メメト・オクール
LAL:カール・マローン&シャキール・オニール、スタニスラフ・メドベデンコ

 PFとCはまとめて。「今年のファイナルは見所あるのでは」という最大の理由はこのマッチアップにあります。とにかくEASTはインサイドが人材不足で、WESTの強力なビッグマンに全く対抗出来ないというのがずっと続いてきました。が、今年のDETにはWウォレスがいると。シャックとマッチアップするのは最優秀ディフェンダ・ベンの方でしょうか。高さでは劣りますが、よく動く手足と大胸筋を活かしたポジショニングの良さがベンにはあります。ポジション取りで負けさえしなければ、対抗することは不可能ではない、はず。あるいは高さのあるラシードをシャックにつけておいて、ヘルプの上手いベンに助けさせるというのも考えられますか。ここらへんは知将ラリー・ブラウンの考え所。DETはインサイドの支配力でここまで勝ち上がってきたチームだけに、逆にこのマッチアップが勝負にならないようだとワンサイドになるおそれも。頼むぞ大胸筋。なおオフェンスということではWウォレスにはあまり期待しない方が良いかと思われます。そもそもベンのシュートには期待してる人はいないと思いますが。ラシードは見た目に似合わずシュートレンジが広く、PF相手なら高さでもだいたい優位に立てるので中でも外でも点が取れる選手。こう書くと止めようがないようで、実際好調時には止めようがないのですが、残念なことにしばしば頭の回転が止まります。最近はだいぶ丸くなったとはいえ、今回の相手は老獪なカール・マローン。ファイナルという舞台で気合が入るあまり、熱暴走で頭フリーズ→退場というのだけは勘弁して下さい。


 シリーズ勝敗予想しますと。絶対的なタレントの差からして4−1ないし4−2でLAというのが順当なところだとは思います(塚本清彦氏は4−1でLAと予想してました)。しかしそれではつまらぬ。個人的な好みですが、LAのスター選手がド派手なダンクをガンガン決めるような試合より、知力を振り絞って相手の長所を潰し合う素敵な泥試合が見たいのです。DETには、選手の性能の差が戦力の決定的差ではないということを教えてやるという気概を見せてもらいたい。4‐3でDET勝ち。
6/7.


■朝からサカサカ。

 NBA見ながらなのでやや上の空。クロージアー。


□U-23親善試合:日本U-23 1−1 マリ五輪

 新千歳空港発アテネ行き直行便の最終検問。OA枠との兼ね合い(結局、小野は呼べるのか呼べないのか)もありますが、かなり熾烈なチェックが入ってる模様。まだ確かなことは分かりませんが、一部の噂では根本、前田あたりは、その白さに麻薬犬が反応したため検問を通過できないようです。一方で大久保には金属探知機が反応せず素通りらしいということで空港の危機管理能力に疑問の声も挙がってるとか。挙がってないとか。

 浦和勢では闘莉王、田中は怪我の状態次第ではありますが当確、鈴木もあいかわらず1試合に1本はリベロ殺し(味方の)の黄紙配給パスはあるもののほぼ大丈夫か。実に微妙なのは山瀬。コンディションはかなり上がってきてると思うし、トップ下では最も守備を頑張れる選手として信頼出来るのですが、攻撃についてはいまだに空回りしてる印象は否めないところ。動き回り過ぎて逆にボールが収まりにくくなってる感じです。ただこの一見すると「燃費の悪さ」は欠陥でもなんでもなく、むしろ山瀬の長所。リコールの対象にもなりません。動き回りながらピタッとボール止めて捌けるようになれば、それは凄い選手になるはず。まあ、まだなってませんけど。


□国際親善試合:イングランド 1−1 日本

 朝4時からという試練の放送。ある意味、これもアテネ五輪のシミュレーション。この日の日テレによる中継は、最近のバレーボールでの日本偏向報道とは一味違います。日本偏向どころかまさかのイングランド寄り。というかベッカム擦り寄り。なにせ先発メンバ、日本より(ホームとはいえ)イングランドを先に紹介してましたから。やっぱり中村よりはベッカムの方が数字取れると。

 試合の方は。まずは日本GKのお家芸と化しつつある楢崎のポロリでイングランド先制。あれはジェラードをマークするフリだけして結局フリーでシュート撃たせた加地とシュート見物に興じた坪井も共犯(むしろ教唆犯かへたしたら間接正犯)だと思うので情状酌量の余地はありますけども。前半は日本のマークが全体的に緩めでイングランドが好きなようにボール回してた感じ。まあ、回させてたんですけどね、あえて。というくらい、後半になるとイングランドは燃料切れで失速、日本逆襲。華麗なパスワークから完璧な小野の得点で同点。その後もむしろ日本ペースかという感じで試合終了。特に坪井、中澤の両ストッパはほぼ完璧な出来でした。自信掴んだのではないでしょか。
 痛いのは稲本の負傷。見た瞬間に「これはいったな」という感じでしたが、やはり文句なしのオーバーフェンス。骨折全治3ヶ月。骨折った稲本も痛いですが、日本代表ももっと痛い。わけがない。どう考えても稲本が痛い。試合終了直前だっただけになおさら痛恨。稲本は今ごろ「家に帰るまでが遠足です」という、古の教訓の意味を噛み締めていることと思います。お大事に。
6/3.