NFL解説者総覧
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■生沢浩 属性…現地−冷静 範囲…易□□■□□難 適性…凡□■□□□劇 話術…A- 声質…A+ 知識…A 戦術…B- 相性…野瀬−B+、三浦−C、プロボウル−A 特殊…「現地のメディアでは」「スゥゴイなあ」 [HP]…http://home.att.ne.jp/omega/HeinzField/InsideBlitz.htm 本業はジャパンタイムズ記者という、NFL中継ではかなりの勢力を占めるジャナリスト閥の一人。元々は「ゲスト」として解説者のオマケのような使われ方をしていたが、いつのまにか「正解説者」に昇格。今では最も頻繁に登場する解説者の一人にまで成長した。ただ、日テレ系と掛け持ちをしているせいか、本職の仕事が忙しいのか、スーパーボウルの解説はまだない。声、外見からは若く思えるが、もうすぐ四十路。PITスティーラーズファン。 生沢氏最大の長所はその語り口。低く落ち着いたトーン(急に話を振られた時などたまに声が裏返ることもあるが)によって紡がれる滑らかな喋りから「ベルベット生沢」の異名を取る。取らない。聞き取り易い流暢な喋りは、某アナと組んでる時などどちらがアナウンサなのか分からなくなるほどである。声質というのは解説者(に限らず人前で喋る職業)にとって最も大事で、かつ先天的なもので努力によりどうにもならないというもの。生沢氏はくれぐれも喉を大事に、足を生やすのと引き換えに風間八宏に与えたりはしないようにしていただきたい。 解説の内容としては、選手の経歴などの小ネタ系に強いのが特徴。「現地のメディアでは」というのが得意フレーズ。氏のHPを見ても解説前に充分な取材をしてちょこちょこと小ネタを仕入れていることが伺える。どこで調べたんだというようなマニアックな数字ネタがしばしば出てくるのも、アメリカのメディアの尋常じゃない数字フェチっぷりに影響を受けたものだと思われる。個人的にはこの種の小ネタは(よく調べたなあと半ば呆れながら感心はするものの)あまり興味はないのだが、こうした予習を欠かさない「プロの解説者」としての姿勢は他のスポーツの解説者、特に巨人以外のチームのことなどろくに知らない野球解説者などに見習ってもらいたいものがある。 サイドメニュー(小ネタ)の充実ぶりに比べると、メインの戦術解説は内容・説得力ともやや薄い印象がある。説得力については肩書きが「元選手」ではなく「記者」であるために避けられない部分というのもあるのだが、例の「現地のメディアでは」という伝聞の言い方(=自分の意見ではない)の多用によって更に薄まってしまってるようにも思う。それならそれで小ネタ系解説者の道を極めるというのもありかもしれないが。また押しが弱いというか、ゲスト根性が抜けないというか、アナウンサに気を遣い過ぎてるように思える。某アナが見当外れなことを言った時にも真っ向から否定するのではなく「うーん、どうですかねえ」と答えを保留したりする。そういう時は「いや、違いますよ三浦アナ」とはっきり言って欲しい。そうでないとアナウンサがなかなか育たない。 今でもそれなりに高い水準にある解説者だと思うが、現状ではもっとも持ち味を発揮するのはプロボウルという感じでもある。ここから更にブレイクするためには、仲の良い輿亮氏にチアガールの正しいいじり方を教わるなり、ハーフタイムにNFLもの知りクエスチョンを出題するなり、なんらかの飛び道具が欲しいところ。チアガールをいじるのが飛び道具なのかどうかはよく分かりませんが。基本的に受けのキャラクタなので、押しの強い攻めのアナウンサと組ませると良いコンビネーションを発揮出来るのではないかと思うのだが、今のNHKのNFL班には押しの強いアナはレベルの高いのがあまりいないのが難。やはり鈴木聡彦アナを呼び戻すしか。 4/8.
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■高野元秀 属性…丁寧−秩序 範囲…易■□□□□難 適性…凡□□■□□劇 話術…B 声質…B- 知識…B- 戦術…B+ 相性…オールB 得意…特にナシ 解説ぶりからいかにも良い人そうなのが伝わってくるNHKの高野聖。今どのようなプレイが行われたのか、どのプレイがどういう反則に取られたのかということを、丁寧過ぎるくらい確実に伝えることを自分の仕事と心掛けている良心派解説者。その分、画面に映っている以外のこと(豆知識系)を喋ることは少ない。そもそもプレイ解説に手一杯で他のことは話してる余裕がないと言うべきか。早々に点差が開いて結果が見えてしまったような試合でも、生真面目に解説を続けてるような印象がある(他の解説者なら雑談でも始めるところ)。基本的なルールをいちいち説明してくれるのでNFL初心者には頼もしい解説ぶり。いかにもNHK向きといえる。実際プレイオフでの登板回数の多さ(2試合しかないディヴィジョナルチャンピョンシップでもまず1試合は高野氏が担当している)からみてもNHKも重用しているように感じる。反面、止むをえないところではあるが、ある程度NFLを見慣れている人にとっては、言われなくても分かっていることをわざわざ解説しているという印象を受ける。話し方もゆっくり丁寧で何を話すか自分の中で整理しながら話しているという感じ。言い間違いは少ない。声質そのものはどちらかというと聞き取り難い部類に入ると思うが、その丁寧な話し方のおかげで何を言ってるのか分からないということはない。ただ、ここでも丁寧過ぎる弊害として、次のプレイが始まってるのにその前のプレイの解説を続けているということが多かったりする。もうちょっとテキパキと、省けるところは省いて欲しいと思わないではないが、そこを省かないのがこの人の特質なのである。一度解説を始めたら結論までキッチリ話すという姿勢は評価出来る。良くも悪くも破綻がないタイプなので、試合そのものが面白ければ問題ないのだが、退屈な試合の放送を面白く見せてくれるような能力はない。凡戦でも無理矢理盛り上げようとする民放のスポーツ中継に比べれば健全といえば健全ではある。 なんというか「あの人、ホント良い人なんだけどねえ」と言われるんだけどいつまでも友人のまま、という感じの解説者である。堅実できっちり仕事はするんだけど破綻がなさ過ぎて退屈、熱狂的ファンを生むような魅力に欠けている。しかも周りにいろんな意味で魅力的な解説者が多いこともあって相対的に評価が低くなりがちな気がする。ただ、日本においてはNFL、アメフトが依然としてマイナースポーツであることを考えると、必要なタイプの解説者であることも確か。と自分の中で勝手に貶して勝手に再評価。「みなさんご存知のように」とは日本では言えないということを意識し、ゆえに「ご存知でないみなさん」の存在を常に意識しているのが高野氏と言うべきか。 2/25.
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