第40回スーパーボウル プレビュウ & レビュウ


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ヒゲorハゲ。
…第40回スーパーボウル・プレビュウ(1)

・1週間切ったということでスーパーボウルのプレビュウ。
昨年と同じく、注目のマッチアップを挙げていく形。
・ところで、今年のプレイオフではCARとNEを応援していたのですが。
・プレビュウを書くとなると、どっちも負けてくれて良かった気がしてきてます。


[PIT]:QBベン・ロスリスバーガー vs [SEA]:QBマット・ハセルベック

・まずは、QB対決。
・「対決」といっても、この2人が同時にフィールドに立つわけではないのですけど。
・それでも敢えて挙げたのは、共通点が多いからです。
・似たようなタイプだからこそ、2人の出来に差があれば、はっきり勝敗に直結すると思いますし。
・共通点を並べますと。

・正確なショートパスの投げ分けが主武器。
・高いパス成功率、少ないINT、90台後半のQBレート。
・強力なラン攻撃の陰に隠れがちで地味め。
・でも、良いところでひょっこり出てくる勝負強さもそれなりにある。
・ただ、基本的には先行逃げ切り型。
・190pを超える理想的なサイズ。
・もっさりした見た目の割には案外、機動力がある。
・動きながらでもレシーバーを見つけることが出来る冷静さもある。
・でも、たまに無茶投げもする。
・スーパーボウル初めて。

・探せばまだありそうですけど、こんなところでしょうか。
・新人年から大活躍で脚光を浴びてきた早熟型のロスリスバーガーと、三十路を迎えてようやく表舞台に出てきた晩成型のハセルベックという、対照的な部分もあることはありますが、やはり似たタイプ。
・どちらも、時間を支配できて、かつ抜群のゴール前決定力も持つRBがいることもあって、自分で試合を決めるというより、ゲームをコントロールするタイプという印象もあります。
・だけど、だからこそ、SBでは、普段は抑え目のポテンシャルをフルに発揮して、血管がブチブチ切れるような気迫溢れるプレイを期待したいです。
・ハセルベックは「ファーヴ二世」と呼ばれてるとかいう話ですし、ロスリスバーガーも以前に「ファーヴの後継者かも」と評したような記憶があるのですが。
・それこそファーヴばりのガッツを見せられるかどうかが、大舞台で勝てるかどうかの分かれ目なのです。
・つまり、このSBはブレット・ファーヴの後を継ぐ新しいアメリカのヒーロー決定戦でもあると、いえないこともないです。
・ロスリスバーガーは、ペイトン・マニングほどではないにしても、ヒーローにしては悪役顔ですし。
・ハセルベックも、特定の中高年男性以外に爆発的人気を得ることは考え難い容貌ですけど。

・おまけに、勝敗を分けるかもしれない必殺プレイを挙げますと。
・ロスリスバーガーの方は、RBウィリー・パーカーへの左サイドのスクリーン・パスか。
・NEなどのように多用はしないのですけど、敵陣に入ってからのここぞという場面での仕上げプレイとして、プレイオフに入ってから抜群の破壊力を誇ってます。
・あとはCIN戦で見せたようなスペシャルプレイがあるかどうか(たぶんないと思いますけど)。
・対するハセルベックの必殺プレイは…、いまいち思いつかないんですが、自らのスクランブルとかでしょうか。
・走るイメージのないハセルベックですが、このプレイオフではレシーバーが見つからないと見るや、判断良く走り出して1stダウン奪取する姿が目立つような気がします。
・ロングゲインは期待できませんが、こういう普段走らないQBにスクランブルで1stダウン取られたりすると、ディフェンスが「よりによってお前かよ」的なガックリ感を受けるという、メンタル面での必殺プレイ。
・ただ、QBランは諸刃の剣ですので、自分にとっての「必殺」にならないように気をつけていただきたい。
2006/1/31.



Unstoppable?
…第40回スーパーボウル・プレビュウ(2)

・全てを貫く矛で何も通さない盾を突いたらどうなるどうなるドーン、という話がありますが。
・最強の矛をもつ人と最高の盾をもつ人が、戦ったらどっちが勝つのかというと。
・まあ、普通に考えたら矛だと思います。
・盾を貫けようと貫けまいと、盾に覆われていないところを見つけてそこを突いたら終わりですから。


[PIT]DEキモ・ヴァン・オールホッフェン&LBジョーイ・ポーター vs [SEA]LTウォルター・ジョーンズ&RBショーン・アレキザンダ

・BBSの方にも再三書きましたけど、この試合で最も重要と思われるのが、このPIT守備vsSEAのOLのマッチアップ。
・DLだけでなく、LBからDBまで、入れ替わり立ち代わりで入ってきては相手QBにプレッシャをかけ続けるPITのパスラッシュ。
・ここまで、パーマーの急成長を助けたCIN、マニングを守り続けてきたIND、毎年1000yラッシャーを生むDENと、いずれも強力なOLをことごとく突き破ってきたという、その破壊力は間違いなくリーグ最強です。
・ユニットの対決ですので、キーマンに誰を挙げるか迷いましたが。
・PITの方は、ポラマルはまた次の項で取り上げる予定ですので、カーソン・パーマーを壊したDEキモ、サックリーダーのLBポーターを。
・対するは、RBショーン・アレキザンダをMVPに導き、オフェンスリーグ1位の原動力となったSEAのOL。
・プロボウラ2人を抱え、CARの強力DLに対してもほぼ完封してみせたこの盾の堅固さは、リーグ最高と言っていいかと思います。
・こちらからは、そのプロボウラでパスプロの要であるLTジョーンズ、そしてRBアレキザンダをピック。

・冒頭でのたとえはPIT守備=矛、SEAのOL=盾だったわけですけど。
・つまり、私としては普通にやったらPIT守備が勝つだろうと思ってるのです、DL、LB、Sとズラリとタレントを揃えているPITの複雑なブリッツを抑えようにも絶対どこかに穴が開くと。
TEジェレミー・スティーヴンスが言うように(しかしなんで毎年毎年こういう余計なこと言う奴て出てきますか)、LBポーターはLTウォルターに止められるかもしれませんけど、ポーターのすぐ隣にポラマルがセットしてたり、あるいはブリッツに来ると思ったポーターがカバーに下がり、中央からディレイでLBジェイムズ・ファリアーが突っ込んで来たりしたら、誰が止めてくれるんですかという。
・ただ、このマッチアップでSEAが歯が立たないようだと、PITファン以外にはとても困った試合になる可能性が高いのです。
・ですので、試合を面白くしてもらうためにも、SEAはどうしたらいいかという方向で考えてみます。

・まず、SEAのOLとしては、1対1でやられないというのは前提条件です。
・矛で盾を突いてみたら思いっきり盾にヒビが入った、とかでは話になりませんから。
・とはいえ、ただ防いでるだけでは勝てません。
・たとえ話を続けるなら、盾側が勝つためには、矛の攻撃を盾で防ぐだけでなく、盾をもたない方の手に握られた武器の働きが大事になるかと思います。
・盾が防ぎきれなかった相手の突きを捌きつつ、隙を突いて相手の懐に潜り込んで切り裂くような。
・つまり、その「武器」がRBアレキザンダ。
・アレキザンダには、MVPの名にかけて、力づくでもブロッカ頼みでも何でもいいですから、とにかくランを出して、パスラッシュを少しでも牽制してもらいます(PIT守備はいくら牽制しても知らん顔して突進してくるという話もありますけど)。
・なおかつ、OLがどうしてもブロックしきれなかったラッシュに対して、最後の防波堤として体を張ってブロックするという、一人二役をこなしていただきたい。
・OLがブロックしきれなかったのをアレキザンダでブロックできるのかという気もしますが。
・そこは普段、散々OLにお世話になってるんですから、たまには逆にOLのこと本気で助けてあげてください。
・本当は、安全弁としてのレシーバ役も含めての一人三役をやってもらいたいくらいなのですが、何せ今季16試合で15回という、1試合平均1回にも満たないパスキャッチしかしてませんので、そこは勘弁します。
・そのかわり、やる気のないブロック(今季は真面目にやってるみたいですけど)見せたりしたら、何がMVPだこの甲斐性なしと、言ってやります。

・SEAとしては、PITのパスラッシュに潰されるのを防ぐには、まあ、基本ですが、とにかく3rd&ロングを作らないようにすることが大事でしょうか。
・これが間の抜けたチーム(どことは言いませんけど)ですと、3rd&ロングを迎えたときに「ここは大事に、少しくらい進まれてもいいから」と、引き気味のディフェンスを敷くことで、QBを楽にさせてしまって、結果的に1stダウン取らせてくれたりするのでチーフスが。
・PITだと、3rd&ロングとかしてしまうと、何ロフの犬だという勢いでヨダレ垂らしながら条件反射的に猛ブリッツが入ってきますので。
・いかに3rd&ロングを避けるか=1stダウンでのアレキザンダのランが安定してでるか、出なくても我慢してランを使い続けれるかどうかが、まず試合始まって最初の見所になると思いますたぶん。

・これでフタを開けたら、アレキザンダへのスクリーンパス連発とかだったら、のけぞりますけど。
・シーズン"わずか"15キャッチというのは実は壮大なフリだったとか(元々、パスキャッチそこまでヘタな選手じゃないですし)。
2006/2/2.



超越と訣別。
…第40回スーパーボウル・プレビュウ(3)

・うわー、ヒンギス凄い、引退前より強いんじゃないかというくらい完璧なテニスでシャラポワにストレート勝ち。
・「新旧女王対決」という煽りをTBSはしてましたけど、シャラポワに限らず、マルチナ・ヒンギス以降、今の女子テニスの上位選手で「女王」らしい気品のあるテニスしてる選手なんていないですから。
・男子テニスで今、圧倒的に強いスイスの彦麿呂は技巧派の選手ですし、パワー全盛の女子テニスも同じくスイスのヒンギス復活を機に揺り戻しがあるといいんですけど。


・さて、SBプレビュウは第3弾。
・今回のマッチアップは、本当は前回分で一緒に書くつもりだったんですけど、まとまらなかったので別腹に。
・このペースだと、プレビュウのラストはいつもの通り試合6時間前とかの更新で誰も見ないということになりそうな気がします。


[PIT]SSトロイ・ポラマル vs [SEA]QBマット・ハセルベック

・前回に引き続いて、PITのブリッツvsSEAオフェンスをもうちょっと。
・今回は、PITディフェンスのキーマンであり、先月の当サイトの検索ワードランキング第2位(1位は「栗本法子」です)となるなど、注目度も急上昇中のSSポラマルと。
・2回目の登場ですが、SEAオフェンスの司令塔であり、PITのブリッツの標的であるところのSEAのQBハセルベックをピック。
・フッサフサvsピッカピカです。

・ところでPITのように複雑なブリッツをガリガリ仕掛けてくるディフェンスに対して、最も有効なオフェンスとは何でしょうか。
・ドロー系のランとか、スクリーンパスとかが王道ということになると思いますが、最強の対抗手段となると、ノーハドル&オーディブルのコンボではないかと思います。
・ノーハドルによってディフェンスに考える間を与えない&選手交替をさせないことで、複雑な隊形を敷くことを諦めさせておいて、その単純化されたディフェンスの隙をQBが見つけてオーディブルでそこを突くという。
・INDやCINが得意にしてる戦術です。
・が、そのINDもCINもPITディフェンスの前にはなすすべなくやられてしまいました(CINはQBがジョン・キトナに交代してからしばらくはこのコンボで互角に渡り合ってましたけど)、なぜか。
・そのノーハドル&オーディブルを封じたのが、まさにSSポラマルのフッサフサ加減。

・このポラマル、一応、ポジションはSSということになってますけど、実際にプレイ始める時にSらしい位置にセットしてることはほとんどないんじゃないかというくらいの自由人ぶりを見せます。
・SSというのはStrongSafetyではなくSuperSafetyとかの略なんだと思います、それくらいSを超越した動きを見せるのがポラマル。
・相手がノーハドルで来ようとも、当然のようにDLと一緒にスクリメージライン上にいたりして、「行くぞ、パスラッシュ行くぞ」みたいな姿勢を見せるフッサフサ(実際には行かずにパスカバーに下がったりもする)。
・これは、ポラマルの判断の早さ、その位置からカバーに戻っても何とかできてしまう身体能力の高さが可能にしてるんだと思いますが。
・それだけでなく、あのヘルメットからはみ出してるフッサフサな髪の毛というのも、実は大きな武器なのだと思います。
・TV画面で見てても一目でどこにいるか分かるフッサフサ、当然、相手QBとしても嫌が応でも目に入るはずです。
・いざプレイを始めようという時に、あのフサがDLの位置にいたりすると、思わずギョッとすると思うのです、ちょ、お前どこにいるんだと。
・もちろんポラマルは注意を払うべき選手なんですが、あまりに注目し過ぎると、その動きに動揺を誘われたり、あるいは他選手の動きが目に入らなくなったりする危険性が出てきます。
・そうなると、もうオーディブルどころではなくなると、いうのがCIN、INDを打倒してきたPITディフェンスの秘密なのです(断言)。
・まあ、髪の毛での威嚇以外にも、能力の高いSをDLにセットすることで、ゾーンブリッツの弱点である、鈍足のDLがパスカバーに入ることの不利をなくすという意味とかもあるんでしょうけど。

・今回、ポラマルを敵に回すQBハセルベックは、CIN、INDほどにはオーディブルは使いません。
・しかし、あのフッサフサを目の前にした時に、思わずじっと見て、物思いにふけってしまう可能性というのは、マニング以上といえます。
・果たしてハセルベックが平常心を保てるかどうか、今は亡き友たちとの悲しい過去を乗り越えられるかどうかが問われているマッチアップなのです。

・ここまで書いて、試合当日になったらポラマルが気合入れて丸刈りとかしてきたら超台無し。
2006/2/4.



ラッキーボーイvsラッキーボーイ殺し。
…第40回スーパーボウル・プレビュウ(終)

・この見出し、以前にも使った記憶があるような。
・ともかくプレビュウ、ラストです。


[PIT]RBジェロウム・ベティス vs [SEA]LBローファ・タトゥープ

・プレビュウ最後は、勝負を分けるかもしれないラッキーボーイ探し。
・当初は、ヒース・ミラー、ジェレミー・スティーヴンスの両TEを考えていたんですが。
・スティーヴンスが余計なこと言ってくれて、1キャッチ11yとかに終わりそうな気配ですので取りやめ。
・そもそも、近年、スーパーボウルでTEが大活躍したというのは記憶にないですし。
・そこで、代わりのラッキーボーイ候補として考えられるのが、RBジェロウム・ベティス。
・今季限りでの引退が噂される中、最後に地元デトロイトへの凱旋を果たすというドラマ性は、いかにもラッキーボーイ風。
・いかにも過ぎて逆に怪しいくらいです。

・ところで、昨年のSB、NEのラッキーボーイとなったのは、11回キャッチでMVPとなった、ドラマ性もなにもない第3WRのディオン・ブランチだったわけですが。
・これは、ブランチをマークしていたのが新人CBだったということで、そのミスマッチを徹底的に集中砲火したがゆえのラッキーボーイ誕生でした。
・アメリカンフットボールは、準備のスポーツとか、時計のスポーツとか言いますけど。
・ミスマッチを突くスポーツという言い方も出来ると思います。
・とにかく、少しでも優位に立てるミスマッチを見つけて(見つからなかったら作り出して)そこを叩けるだけ叩く、泣いても叩き続けるという。

・そこでベティス。
・SEAのディフェンスというのは、明らかにパワーよりもスピードを武器とするタイプで、比較的小柄な選手が多いわけです。
・特に、SEAディフェンスの中心であるMLBローファ・タトゥープは小柄でなおかつ新人、いかにも狙い目っぽい空気を醸し出してるような気がします。
・となると、PIT本来のエースRBであるスピード型のウィリー・パーカーよりも、ビヤ樽型のパワーランナーであるベティスにボールを集めて、パワーのミスマッチを狙ってくるというのは、充分考えられると思います。

・しかし、PITがベティスにボール集めて狙ってくるというのであれば、これはタトゥープにとってピンチであると同時にチャンスでもあります。
・これまた、昨年のSBの例を出すと、NEディフェンスで集中的に狙われたのは新人CBランドール・ゲイだったわけですが。
・こちらは実に粘り強い守備を見せて、PHI側にラッキーボーイが出るのを防ぐという、見事なラッキーボーイ殺しぶりで、勝利に大きく貢献していました。
・ゲイは地味めの働きでしたが、ボールが集められるということは、それだけ対するディフェンスとしてはビッグプレイのチャンスも出てくるわけです。
・タトゥープはサイズこそありませんけど、レギュラシーズンで4サック3INTとMLBとしてはなかなかの数字挙げてますし、ビッグプレイ能力は低くはないはず。
・新人にして先発を任されてるだけあって、新人らしからぬ判断力と果敢さを持ち合わせてますし(試合によっては結構消えてる印象もありますけど)、NFC決勝でCARのRBニック・ゴーイングスを葬り去ったような、果敢という言葉を通り越して無謀なくらいのハードヒットも頼もしいです。
・対するベティスは、もういくつもの記録も持っているような大ベテランだというのに、その樽生な体に似合わない、ボブ・サップばりのお茶目さ(顔も似てる)がある選手。
・今年のプレイオフでのIND戦にしても、昨年のNE戦にしても、絶対にやってはいけないところでポロッとファンブル(しかもロスト)しておいて、「テヘッ」で済ませようとするという実績があります。
・ベテラン巨漢RBvs新人小兵LBという対戦ですが、前評判を覆す小兵のうっちゃり脳天割りがあってもおかしくないです。
・そもそも、これでベティスがMVPになったりしたら出来過ぎだろうという気もしますし。


・ふう。
・現在、ちょうど0時。
・ふむ、試合の8時間前とは思ったより早かったですけど、これにてスーパーボウルプレビュウ終了でございます。
・TEがなぜ大舞台で活躍できないかとか、ランドルエルvsダイソンとか、トドvsヒゲとか、うまくまとまらなくて泣く泣く削ったり。
・あと大舞台でこそ重要なスペシャルチームについて、触れられなかったのが残念といえば残念ですけど。
・まあ、でもスペシャルチームについてといっても、両チームのK,Pともいまいち存在感ないからいいですか。
・この期に及んで、SEAのKとか誰だったか名前が咄嗟には出てきませんもの(答.ジョシュ・ブラウン)。
・両チームのスペシャルチームの存在感が薄いというのは、オフェンスの決定力が高くて、FG一本が勝負を分けるような状況がこのプレイオフなかったからなわけですが。
・明日、ではなく今日の試合は、スペシャルチームの存在感が際立ってくるような展開を。
・なんだかプレビュウ書いてるうちに、どっち応援してるんだか分からなくなってきました(いくらかSEA寄りになってきてる気がする)ので、もうとにかく「良い試合」を応援したいと思います。
2006/2/6.



シアワセな結末、フシアワセな理由。
…第40回スーパーボウル・レビュウ

・終わりましたスーパーボウル。
・結果は21−10でPIT勝利、ベティス万歳めでたしめでたし。
・大まかな試合の流れとしては、前半はプレイコールが当たっていたSEAが優位に立つもPITが個の強さ(あと審判の手助けとバカの落球)で決め手を与えず。
・後半になると、戦術面でも巻き返してきたPITが、怪我人も出て個の劣勢が目立ちだしたSEAを一気に突き放したという感じでしょうか。
・細かくは、いつものように選手ごとのレビュウで。


ベン・ロスリスバーガー [PIT/QB]
・序盤からコントロールが乱れ気味で21回中9回成功止まりでINTも2つ、TDパスもランドル・エルに投げられちゃったものだから、QBレートは22.6という、勝ったとは思えない数字に。
・しかし、この数字の低さというのは、ロスリスバーガーの調子自体も確かにいまいちではありましたが、それ以上にプレイコールに問題があったからかと。
・前半のPITオフェンスの低調さについて、三浦アナが「どう攻めるのか徹底しないまま3rd&ロングになってしまってる」と言ってましたが、まさしく。
・立ち上がりのPITオフェンスは、パスで攻めたいのかランを出したいのか、いまいち意図が見えない、場当たり的というか、一本のパスで安易に1stダウン狙うような軽いプレイコールで。
・私がプレビュウで必殺技とか書いたRBパーカーへのスクリーンパスを、試合開始2プレイ目であっさり出したりした(そして止められてた)のも、見ててあちゃーという感じでしたし。
・プレイオフのIND戦、DEN戦と意表のパスアタックが成功したものでOCが調子にのって、思う存分、策に溺れてたのか分かりませんけど、あの前半の戦いぶりはかなり危険だったと思います。
・それを救ったのは、ロスリスバーガーのヒラメキ。
・デレク・ジーターばりのトスを見せるやら、DEグラント・ウィストロムのプレッシャ具合を二度見で確認しつつ一発ロングパス通す(いずれもWRハインズ・ウォードへ)やら、「プレイブックの外」(@輿亮氏)のプレイは、まさにブレット・ファーヴばりでした。
・自らのQBラン(かなり微妙な判定でしたけど)で逆転のTDを決めたり、試合終盤でもトドメの1stダウンを走って取るなど、QBレートに現れない部分での活躍も目立ちましたし。
・QBレートは20台でも堂々たるクォーターバッキングだったと思います。


ハインズ・ウォード [PIT/WR]
・1TD含む、5キャッチで123yはチーム断トツトップ(2位がランドルエルの3キャッチ22y)、更にリバースプレイでもビッグゲイン見せたり、ブロッカとしても活躍したりと、さすがの大車輪ぶりで、MVP獲得も文句なし。
・QBからしたら頼む捕ってくれという感じのイチかバチかのパスを、分かった捕ってやると応えてみせたウォードと、序盤のショートパスのターゲットでしか目立たず、QBがいくら頼んでもどしどしサイドラインを割ってしまうSEAのWRダレル・ジャクソンとの、エースの差というのが出た試合だったとも言えます。


アントワン・ランドル・エル [PIT/WR]
・プレイオフ好調の万能WRでしたが、前半、リターン中にもの凄いエビ反りっぷりを見せて腰を痛めたのが響いたか、いつもほどプレイに絡んでこず。
・と思ったら、後半になってリバースと見せてのロングパスというスペシャルプレイを華麗に決めて、試合の流れを決定的なものにしたQBレート158.3のWR。
・個人的に、こういう大試合をスペシャルプレイ一発で試合を決めに行くというのは、思い切りがいいとかを通り越して、鬼道に過ぎる感じがして、あまり感心しないのですけど。
・まあ、あれはSEAのINT後のオフェンスでしたので、TO後のスペシャルプレイというのは常道といえば常道ですが。
・「常道」に思いっきり引っかかってるSEAのS陣がへっぽこ過ぎました。


ウィリー・パーカー [PIT/RB]
・前半からほとんど消えていたんですが、後半に入って2プレイ目で突然大爆発して75yTDラン。
・あのビッグゲインを除くと9回18yしか走ってないわけで、完璧に止められていたと言ってもいいのですが。


ジェロウム・ベティス [PIT/RB]
・地元凱旋ということで注目を集めていましたが、前半はなかなか出番が来ず。
・ゴール前でTDのチャンスもあったのですが、LBタトゥープに迎撃され奪いきれませんでした。
・ただ、その直後、QBロスリスバーガーのTDランのプレイでは意表のブロッカ役を務めたり。
・試合終盤でのリードした場面では真価発揮とばかりに出番も増え、ゴツゴツ進んではSEA守備をウンザリさせるなど、まずまずの活躍ぶり。
・何よりファンブルなかったので、有終の美としては良かったのではないでしょか。
・おつかれさまでした。
・と引退決定のように話してますけど、本当に引退するんでしょかねまだ全然出来そうなのに。


トロイ・ポラマル [PIT/SS]
・神出鬼没のポジション取りはいつも通りだったんですが、それ以外の部分ではまったく不調で目立たなかったフッサフサ。
・あれだけ目立つ髪形しながら、これほど目立たなかったのですから、よっぽどのことです。
・タックルはことごとく決まらないし、ブリッツ入ってもあっさり止められてましたし、更にはそれまで落球しまくっていた(そしてこの後も落とし続ける)TEジェレミ・スティーヴンスをマークしきれず、初キャッチにしてTDを許すというかなり恥ずかしい失態まで。
・足を故障してるということでその影響があったのかもしれませんが、いささか残念なプレイぶりでした。
・まあ、それでもSEAのS陣ほど悲惨ではなかったですけど。


ドゥシェ・タウンゼント [PIT/CB]
・試合残り6分半でのCBドゥシェ・タウンゼントのCBブリッツによるサック、スペシャルプレイでダウンしていたSEAに更にミルコ・クロコップばりに追い撃ちをかけるトドメの一撃でした。
・タウンゼントがどうというより(ノーチェックだったので一直線に突っ込むだけでしたから)、あの場面でCBブリッツをコールするDCディック・ルボウの恐ろしさ。
・あの時、残り6分半、11点リードしてて3rd&8、位置はPIT陣にわずかに入ったところという状況。
・一本取られてもまだ大丈夫な点差なわけですから、時間を考えても、普通に引いて守れば逃げ切れそうなところです。
・だというのに、そこで今まで使っていなかったCBブリッツという、それまでポラマルのブリッツが完璧にSEAのOLにブロックされていたことを考えても結構なリスクのある手段を使って、ディフェンスで勝ちを決めに行くという勝負勘、OCとは違って単なる策士ではないです。
・3rd&28の場面で、ドン引きで守ってロスリスバーガーにたっぷり余裕を与えて、挙句ロングパスを許してしまったSEA守備の間抜けっぷりとはえらい違いです。


マット・ハセルベック [SEA/QB]
・ロスリスバーガーの倍以上のパス(49回)を投げまくり、3倍近い数(26回)を通すなど奮闘。
・調子も良さそうだったものの、ここにきてSEA名物ポロポロ落とすレシーバー陣(陣というかバカ一人)が復活するわ、やっとパス通ったと思ったら無情の黄旗で取り消されるわでは、どうにもなりません。
・終盤のINTなどは、あまりにもあんまりな味方のプレイぶりに、いい加減、集中がキレてしまったのでしょうか、まあ、あまり責められません。
・ショートパスをよく投げ分けてはいたものの、相手にリードされてロングパスが求められる状況に追い込まれますと、数は揃ってるけど一流半止まりしかいないWR陣の質というのもやはり響いたと思います。


ショーン・アレキザンダ [SEA/RB]
・アレキザンダがMVPの価値を証明できるかどうかが今回の試合の焦点だと、思っていたのですが。
・実際には、証明する機会を満足に与えられることなく終わってしまったという感じでした。
・それというのも、SEAオフェンスが、PITのブリッツ対策として、立ち上がりからとにかく早いタイミングのショートパスをワイドに散らしてかわすという、ウエストコースト攻撃のマイク・ホルムグレンらしいといえばらしい手法を取ったため。
・これはQBハセルベックの好調さも前半、試合の主導権を握ることに成功し、一見、策が当たったかのように思えた、のですけど。
・ですけど、主導権は握ったけど点は取れないという、中途半端な当たり方をしてしまったことが、結果的には大ハズレだったような気がします。
・つまり、前半からパス中心に攻めたせいで、アレキザンダのランの脅威というのを相手に印象づけられなかったという大ハズレ。
・パスを散らすという方法では、ブリッツを避けることは出来ても、相手ディフェンスにプレッシャを与えることはできないです。
・で、後半になると、気付いたら相手に2本差つけられてて、もうゆっくりランなどしてる場合じゃなくなり、PIT守備としてはますますパスに集中できるという。
・チャンピオンを決める試合にしては随分と分かりやすいハマり方な。
・アレキザンダ自身は、20回で95y、平均4.8yと充分、通用していただけに、もっとうまく使えなかったのかという気がしてしょうがないです。


エトリック・プルイット [SEA/S]
・先発のFSマークワンド・マヌエルが途中で壊れたため交替で入るも、目の前のものにとりあえず食いつくという、SSならまだしもFSとしては最悪な脊髄反射ぶりで、PITオフェンスに豪快に一本釣りされてました。
・RBパーカーの75yTDランの場面でも、WRランドル・エルのスペシャルプレイの場面でも、その釣られようはいっそ清々しいくらいでした。
・ところでドーセットとか今頃何してるんでしょうか。


ロファ・タトゥープ [SEA/LB]
・LBリロイ・ヒルとの新人LBコンビ、この大舞台ではどうかと心配してたのですが、PITの重量ランにも簡単にやられず、なかなか立派なプレイぶり見せてました。
・ただ、パーカーのTDの場面では、輿氏にボロカスに言われていた両Sの前で、タトゥープもOLに完璧にブロックされてたりしましたけど。


ジェレミ・スティーヴンス [SEA/クビ]
・SEAの選手、コーチは、このバカの毛を思う存分むしったらいいと思う。


トム・ルーエン [SEA/P]
・プレビュウで存在感が薄いと書いたスペシャルチームでしたが、このルーエンは密かにスティーヴンスに勝るとも劣らない戦犯っぷりで、無理矢理、存在感出してくれてました。
・前半、SEAが優位に戦いを進めながらも、流れを決定的につかみ切れなかったのは、反則、落球などもありましたが、何より、このルーエンの駄パントがタッチバック連発してくれて、PITを押し込めきれなかったからです。
・Kジョシュ・ブラウンのFG連続失敗というのも痛いことは痛かったですけど、あれはいずれも50y台ですので、ある程度、仕方ないかと諦めもつきます。
・それに対して、ルーエン、今シーズン61回蹴ってタッチバック7回だったのが、この試合だけで4回タッチバックて、どういうことですか。
・こいつの毛もむしりましょう。



・長くなりましたが、これにて。
・ああ、終わりなんですね、NFLのシーズンも。
・と、今年は感慨にふける間もなく、五輪やらJやらW杯やらが待ってるのですけど。
2006/2/6.