NFL Preview 2005 AFC編


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NFLプレビュウ2005 (1)AFC東

・例のごとくぼんやりしてたら、あっという間に今週開幕が迫ってまいりましたNFL、プレビュウいたします。
・最近、箇条書きの気楽さに馴染みすぎて普通の文に戻せなくなってしまったので、プレビュウも箇条書きで。
・そういえば、ついにジェリー・ライスが引退とか。
・前人未到の200TDまであと3つだったのですが・・・。
・しかし、そんな記録よりもレギュラとして働けるかどうかに拘って決断を下したというのは、潔くて格好良いです。
・おつかれさま、そしてありがとう。


1.BUFビルズ (昨季9−6→今季予想11−5、地区優勝)

・今年こそはいける気がするBUFを、王者を差し置いて1位指名。
・昨季も期待していたのですが、私の期待に見事に応えて開幕4連敗という大出遅れ。
・しながらも、終盤6連勝と怒涛の追い込みで99年シーズン以来の勝ち越し、上昇気流まっただなかです。
・DLからDBまでビッグネーム揃いのディフェンスはリーグ2位、看板に偽りなしの堅さで、大きな流出ない今年もランパス不安なし。
・スペシャルチームも、3キックオフリターンTDを決めたテレンス・マギーを抱えて強力。
・となると、成績を左右するのはオフェンス。
・昨季は、開幕4連敗中は全て10点台と極度の得点力不足に喘ぎながら、終盤6連勝の時は、全試合で30得点以上というハイスコア。
・最終的にはリーグ7位の得点という、強いんだか弱いんだか。
・終盤の急上昇の理由は、RBウィリス・マゲイヒー、WRリー・エヴァンスという新戦力の台頭。
・RBマクゲイヒーは11試合の先発で1000yを軽くオーバー、13TDランはPITのTDマシン、ジェロウム・ベディスと同数という立派なもので、トラヴィス・ヘンリーをあっさり追い出すことに成功。
・WRエヴァンスも48キャッチで848y9TD、1キャッチ平均17.6yという新人離れした数字をマーク。
・平均17.5yとなると、実にエディ・ケニソン並の数字という。
・ケニソン?
・そしてもう一つ大きかったのが、HCマイク村木の開き直り。
・序盤は、勝敗の責任が直に問われるHCという立場にビビったか、サーカス興行師村木らしからぬ「まとも」なプレイコールなど出していましたが。
・シーズン半ばにもなると、ピエロが「まとも」なことやっても凡人以下にしかならないことにようやく気付いたか(気付いてなかったことに驚き)、得意のトリックプレイに走り出し、一気に調子乗りだしました。
・調子に乗った村木の怖さ(いろんな意味で)は、PIT時代にも実証済み。
・今季最大の不安要素は、実績あるドリュー・ブレッドソーから実績ゼロのJ・P・ロスマンに代わったQBと言われていますが。
・確かに、堅い守備、有望なRB、WRと揃ってプレイオフが狙える中で、新人QB(厳密には2年目)を起用するというのは大きなギャンブルではあります。
・しかし、そもそもHCにマイク村木を起用してる時点でギャンブルにもほどがあるので、もう一つくらいギャンブル要素が増えたところでどうということもないです。
・それに、実績あるがゆえに逆に村木のサーカスぶりにいまいち馴染めなかった堅物ブレッドソーよりも、走力もあるらしい白紙状態のロスマンの方が村木大サーカスにハマる可能性は高いと見ます。
・だいたい、昨季のブレッドソーはリーグ下位クラスのQBレート76.6ですから。
・それを大きく下回るようなことは、ロスマンがカイル・ボウラー並だったとか、村木が開き直り過ぎたとかない限り、ないはず。
・マガヒー、エヴァンスが開幕時からエースとして使えると分かってる分、ロスマンがボウラー以上ジョーイ・ハリントン以下くらいであっても、昨季以上の数字は残せて当然だとすら思ってます。
・あと問題になりそうのは、McGaheeの読み方がわからないことくらいです。


2.NEペイトリオッツ (昨季14−2→今季予想9−7)

・3連覇に挑む王者、しかし今季は手負いの愛国者。
・とにかく、NEトリプレッツのうち、OCチャーリー・ワイス、DCロメオ・クレネルと2人も流出したのが痛過ぎます。
・クレネルの穴は、元々守備の才人として知られるHCビル・ベリチックが何とかするにしても、常勝の太っちょワイスの穴は埋めようがありません。
・現在最強のQBであるトム・ブレイディですが、その最大の武器は作戦遂行能力の高さ。
・つまり最高の作戦を組み立てるワイスと組んでこその最強ブレイディ。
・新OCがどんなものかは分かりませんが、その"作戦"が並だと、ブレイディも「ちょっと勝負強いだけの普通のQB」になってしまう可能性もなくはないです。
・ということでワイス分だけで4勝はダウン。
・更に、CBタイ・ロウ、WRデヴィッド・パッテンが流出し、LBテディ・ブルスキ、テッド・ジョンソンが病魔に倒れるという非常事態。
・昨季ろくに出てなかったロウの穴は急成長のランドール・ゲイでカバーできるし、パッテンはいなくなったところでそもそも穴というほどの大した痛手でないとしても、LBの2人、特にNEディフェンスの魂であるブルスキ不在は大きい。
・で、更に1勝ダウンで9勝、3連覇どころかプレイオフすら逃すという計算です。
・というか、プレイオフに出てしまうとこのチームは負けるところが全く想像できないので、3連覇逃す=プレイオフ出れないとせざるをえません。
・DENも3連覇挑んだ年は惨憺たるものでした(テレル・デイヴィスの故障とブライアン・グリーシーの活躍で)し。


3.NYジェッツ (昨季10−6→今季予想7−9)

・あいかわらず派手さはカケラもないものの、攻撃12位、守備7位とバランスの取れた戦いぶりで、コツコツ星を稼いでプレイオフに潜り込んだNYJ。
・今オフの主な動きは、エースWRサンタナ・モスと元エースのラヴァラニアス・コールズをトレード、ブロッキングTEアンソニー・ベクトを出してキャッチングTEダグ・ジョリーをもらい、ガラスのエースQBチャド・ペニントンのバックアップにMIAで先発争いに敗れたガラクタのエース、ジェイ・フィードラーを獲得と。
・どれもこれも意味があるのかないのか、強化されたのか弱体化したのかさっぱり分からない補強。
・とりあえず、はっきりと「補強」といえるのは、思いがけず転がり込んできたCBタイ・ロウと、チームを地獄に落としたKダグ・ブライエンのクビを飛ばしてドラフト2巡という高順位を使ってキッカーを獲ったことくらい。
・しかし、キッカーにドラ2を使わざるをえないというのは普通とはいえません(つまり、それだけブライエンの外しっぷりは普通じゃなかったわけですが)ので、必ずしも有意義とは言い難い。
・地味に痛いのが、馬車馬RBカーティス・マーティンの影で好ランを連発していた控えRBラモント・ジョーダンの放出。
・影といいつつ500y近く走っていたジョーダンが抜けたことで、マーティンの馬車馬っぷりに拍車がかかるようだと、さすがに潰れかねません。
・と毎年のように言われつつ、潰れないのがマーティンなのですが。
・ジョーダンに代わる控えRBがいないので、マーティンがジョーダンの分までボール持って、460回ほど走ってもらえるなら、今季もプレイオフに出れると思います。
・カギを握りそうなのは、何かと保守的だのビビり過ぎだのと批判を受けてたOCポール・ハケットに代わる、TENから来た新OCマイク・ハイマーディンガー。
・まあ、誰がOCになろうと、このチームの人材では手堅いオフェンス以外やりようがないような気もしないではないですけど。
・ジョーダンの穴は意外にデカいと見て、3勝ダウンと予想。


4.MIAドルフィンズ (昨季4−12→今季予想5−11)

・昨季は実に88年シーズン以来となる負け越しを喫して、無駄に長く続いたヒゲ政権にピリオド、新HCニック・セイバンのもと再建に臨むMIAですが。
・今年も長く厳しい冬を迎えそうです。
・出ないラン、守れないライン、錯乱するパスと、どうしようもなかったオフェンスは、今年ももちろんどうしようもない。
・パス攻撃は、AJ・フィーリー、サージ・ローゼンフェルズとの激烈にしょっぱい先発QB争いを制した旅烏ガス・ファーロット(TDプロ誌によるとフレロッテ)が率いることに。
・フレロッテさんは、リリーフとして1,2試合穴埋めを任せる分には頼もしい男ですが、1番手としてシーズン通して先発を任せるにはいささか心許ない。
・WRも2001年以降まともに働いていないデヴィッド・ボストンが目を覚まさない限りは並以下でしかなく、パス攻撃に期待できる要素は乏しいです。
・まあ、ダン・マリーノ引退以来ずっと、MIAのパス攻撃はろくに期待されてませんので、特に問題ないともいえます。
・生命線はラン攻撃。
・このチームは守備が良いだけに、ラン攻撃である程度時間コントロール出きればなんとか戦えるのですが、一度燃え尽きたリッキー・ウィリアムズといきなりホールドアウトの新人ロニー・ブラウンが頼みでは。
・「ある程度」すら高望みかも。
・そもそも頼む前にラインが穴を開けられるかが問題。
・穴も開いてないのに無理矢理走らせようものなら、あっという間にリッキーがまた燃えカスになり、マリファナ吸って引きこもる危険性もあります。
・MIA看板の守備も、トータル8位と面目は保ったものの、パス守備2位(TDプロ誌によると20位)、ラン守備31位となんともアンバランスで危うい感じ。
・フロント7は全体的に高齢化が進んでおり、強かったらしいパス守備はCBパトリック・サーテイン、Sサミー・ナイトが抜けて一気に弱体化、守備だけで勝てるほどの力はなさそう。
・HCがヒゲじゃない分、予想勝ち星は一つ上乗せしておきましたが、温暖なマイアミに冷徹そうなセイバンが馴染むかどうかも疑問はあります。


1.BUFビルズ(11−5)・・・適度に開き直れ村木。
2.NEペイトリオッツ(9−7)・・・両腕をもがれたベリチック。
3.NYジェッツ(7−9)・・・マーティン大作戦よ永遠に。
4.MIAドルフィンズ(5−11)・・・セイヴァンヴァヴァーン。


・しかし箇条書きは、無駄に縦長になるのが難ですね。
・実際以上にたくさん書いてるように見えるという長所もありますが。
2005/9/6.



NFLプレビュウ2005 (2)AFC北

1.BALレイヴンズ (昨季9−7→今季予想10−6、地区優勝)

・今回の予想で、一番堅いと思ってるのがこの地区のBAL優勝だったりします。
・近年のNFLの守備優位の流れを築いたチームだけに、オフェンス31位、ディフェンス6位と、あいかわらずの堅守貧攻ぶりで、昨年はプレイオフまであと一歩の9勝。
・ディフェンスは、ピーター・ボウルウェアが抜けたLBはレイ・ルイス頼みでやや手薄も、その分、凶悪犯ルイスのタックル数が増えるようだと、相手チームにはむしろ脅威というか恐怖です。
・CBサマリ・ロールが加わり、名手CBクリス・マカリスター、守備MVPのSエド・リードと構成されるDBはリーグトップクラス、後ろは心配する必要なし。
・NFLで唯一の"パスより進む"ランオフェンスは、塀に囲まれたところで健康的な生活を送っていたため休養充分のRBジャマール・ルイスと、昨年ルイスの肩代わりで700y走ったチェスター・テイラーのコンビで、誰かが起訴とか収容とかされない限りはかなり強力。
・予想としては「来オフにドメスティックヴァイオレンスで起訴」あたりが怪しいところですが、とりあえず今年はちゃんと働くでしょうたぶん。
・"ランより進まない"パスオフェンスは、テコ入れとしてTENからWRデリック・メイソンを獲得。
・メイソンは信頼性の高い好WRで、私の好きな選手の1人ですが、どう考えても真っ先にテコ入れすべきところが他にあるだろうという気がしないではない。
・そのテコ入れすべきQBは、あいかわらず190p以上のレシーバーしか見つけられない遠視のカイル・ボウラー(なおメイソンは178p)が先発に、控えは15yまでしか視野がない近視のアンソニー・ライトという、帯に短し襷にも短しユニット。
・そうえいば、コーデルさんはどこに(ここにも名前ないし)。
・しかしボウラーも3年目ということで、同じく先発3年目で前年QBレート67.5からブレイクしたドリュー・ブリーズのようなことがないとはいえません。
・強力なRB、有能なキャッチングTEが揃ってるという条件も似てますし。
・まず、ないですけど。
・今年もおとなしくRBへのトスだけしてればいいです。
・ボウラーがよっぽどのことをしでかさなければ、ランのゴリ押しとKマット・ストーヴァーのキックだけで、地区優勝は転がり込んでくるはず。


2.CINベンガルズ (昨季8−8→今季予想9−7)

・マーヴィン・ルイスHC3年目のCIN、昨季は'03シーズンのジョン・キトナの必要以上な頑張りによってずれ込んだQBカーソン・パーマー育成期間に当てられましたが、今季はいよいよプレイオフに挑むとか挑まないとか。
・昨年は平均得点23.4点、失点23.3点、8勝8敗の5割という、名古屋グランパスばりの中位っぷりで、まさにNFLの標準を示すチームという感じでした。
・しかし、ちょっと前まではNFLの底辺の方の標準を示すチームだったことを考えれば大きな前進です。
・2年目にしてチームを任されたQBパーマーは、パス成功率60%、18TD、18INTという、これまた先発1年目とは思えぬ「普通」ぶりで、大器の片鱗を示したのかどうなのか。
・ただ、WEEK12に、CLEと58−48というどこの日本代表だというバカゲームをしたことで吹っ切れたか、それ以降、コンスタントに得点できているのは悪くない兆し。
・いつだかのキーション&ブラッドに比べると、だいぶ活きが良いRBルディとWRチャドの「ジョンソン&ジョンソン」がチームの看板。
・パーマーがこのJOJOとともに「虎プレッツ」とかなんとか並び称されるところまで行けば、プレイオフも見えてきそうです。
・逆にいうと、今年のCINは「パーマーの成長」と、あとせいぜい「戦術の浸透」くらいしかプラス要素がありませんので(マイナス要素も特にない)、パーマーが伸び悩むとそのまま勝ち星も伸び悩むことになると思います。
・ランオフェンス優位の地区を勝ち抜けるにはいささか脆弱なラン守備と、リターンTDゼロというスペシャルチームのインパクトの弱さに足を引っ張られて、プレイオフにはあと一歩届かないと見ますがさて。


3.PITスティーラーズ (昨季15−1→今季予想8−8)

・シンデレラQBベン・ロスリスバーガーとともにリーグ最高成績でプレイオフに臨むも、スーパーボウルまであとちょっとのところでガラスの靴が脱げて、壮絶な転落死を遂げたPIT。
・躍進の原動力は、最強ディフェンスと、力強いランアタック、そしてシンデレラの魔法だったわけですが、今年頼れるのは最初の一つのみ。
・ランアタックの中心であるRBデュース・ステイリーは、ヒザに故障を抱えており頼れない状況。
・昨年、局地戦用に改造されたことで再生したRBジェロウム・ベティスも、いい加減ポンコツなだけに、ステイリーの代わりに先発汎用機として1シーズン通して働けるかというと疑問が。
・かといって、魔法が切れたロスリスバーガーは、NEに受けた心の故障を抱えていますので、もっと頼れません。
・ロスリスバーガーはプレシーズンゲームでもさっぱりの出来で、まず間違いなく「2年目のジンクス」に陥ります(断言)。
・ランの破壊力が低下し、28位だったパス攻撃が更に低迷するとなると、もうびっくりするくらい点が取れなくなるような気がします。
・そうなると、心の傷にさらに塩を塗りこむようなことを言い出しそうなWRプラクシコ・バレスを放出したのは、ロスリスバーガーの将来のためには逆に良かったかもしれません。
・元々、バレスはロスリスバーガーのターゲットとしてはいまいち機能してませんでしたし。
・リーグ1位をマークしたディフェンスは健在ですが、オフェンスがボールを全くコントロール出来ないようだと、いかに鉄壁といってもそのうちブチ切れる(特にDB陣はCBチャド・スットコが抜けたとはいえ大したことない)というのは、昨季のプレイオフでも実証済
・今季のPITはマンデーナイトゲームが3試合も組まれてますが、毎年恒例"ガックリマンデー"の立役者として活躍するんではないかと思います。


4.CLEブラウンズ (昨季4−12→今季予想3−13)

・NEトリプレッツの一角、ロメオ・クレネルを新HCに迎えて、今世紀何回目かの再建に臨むCLE。
・新CLEの旗手として、先発QBを務めるのは、"'00シーズンのスーパーボウルQB"トレント・ディルファー。
・・・・ディルファーが"スーパーボウルQB"であるというのは全くの真実ではありますが、何と言うか、それは「クリリンが"最強の地球人"である」というのと同じ類の「真実」だと思います(分かりにくい)。
・ディルファーの持ち味というとその豊富な経験。
・スーパーボウルを制した直後にチームからあっさり放り出され、他チームから声もかからない、などという経験をしているQBはディルファー以外にはいません。
・ちなみに経験以外の能力は、肩も脚も毛も寂しいものがあります。
・まあ、ディルファーには若手への教師役としての役割が期待されてるのでしょうから、しっかりと実体験に基づいた「NFLでのしぶとい生き抜き方」とかを若手に伝授してもらいたいです。
・他には昨季DENで1200y走ったRBルーベン・ドローンズなども取りましたが、DENでの1200yラッシュは他チームでは800yくらいの価値しかありませんので、過剰な期待はできません。
・ばっさり先発を放出し、それでいてこれといって補強もしていないディフェンスともども、再構築のための土台作りのための柱となる木材を育てるための種をまくための1年。
・これでクレネルにHCとしての資質がなかったりすると、来年は種をまく人を選ぶところからまた始めなくてはいけなくなりますけど。



1.BALレイヴンズ(10−6)・・・明日の執行猶予のために。
2.CINベンガルズ(9−7)・・・「中位のCIN」確立へ。
3.PITスティーラーズ(8−8)・・・BALを超える「ランより進まないパスオフェンス」の可能性も。
4.CLEブラウンズ(3−13)・・・罰ゲームのような戦力。
2005/9/10.



NFLプレビュウ2005 (3)AFC南

1.JAXジャガーズ (昨季9−7→今季予想10−6、地区優勝)

・ジャック・デルリオHC体制3年目のJAX、昨年は今世紀初の勝ち越しをマーク、ホップステップときてジャンプの今年は、更なる躍進を期待して1位抜擢。
・INDを1位にしたくないから無理矢理に抜擢したというわけでは、決してないらしいです。
・ニヤケ面のデルリオですが、ブライアン・ビリック、ジョン・フォックスの下で働いていただけあって、顔に似合わず、激しい守備を基にしたストロングスタイルのチーム作りで、INDのショーアップ空中殺法にガチで挑みます。
・チームの中核は、DTマーカス・ストラウド、ジョン・ヘンダーソンという動けるデブ2人が中央を固めるところに、2年で19サックをあげてるDEレジー・ヘイワードを加えてパスラッシュ力も強化された強力DL。
・一昨年のCARや、昨年のSD、ATLなどを見ますと、どうやら「活きのいいDLを作る」というのがシンデレラへの近道の様子、とすると今年のJAXはシンデレラの有力候補といっても過言ではないです。
・一方、ディフェンスの陰に隠れてるオフェンスの方は、かなり不安も。
・ラン16位、パス19位とバランスが取れてるようですが、得点が29位と全く伸びていのが問題。
・強肩だけどショートパスがいまいちのQBに、爆発力はあるけどショートヤードのゴリ押しに使うには不安なガラスの脚をもつRB、ベテラン頼みの層の薄いWR、キャッチのヘタなTEと、ずらっと揃っては、エンドゾーンに近付くほどTDが遠ざかりそうなオフェンスです。
・この得点力不足、解決策としては考え付くものはいろいろあります。
・エンドゾーンに近付く前に、QBバイロン・レフトウィッチの豪腕をブンブン振り回してのビッグプレイでTD狙いにいくとか。
・昨年のドラ1WRレジー・ウィリアムズか、今年のドラ1QB上がりWRマット・ジョーンズか、どちらかの若手長身WRにブレイクしてもらうとか。
・普通に使っててもどうせ2年に一回は壊れるんだからと、RBフレッド・テイラーにガンガン持たせるとか。
・いっそTDを諦めるとか。
・何でもいいですが、とにかく得点を中位あたりまで持ってくれれば。
・INDとは昨季も1勝1敗と力が接近してきてるのは確かですし、地区優勝は充分狙えると思います。


2.INDコルツ (昨季12−4→今季予想10−6、ワイルドカード)

・NFL記録を次々塗り替えた爆発的オフェンスと、あいかわらず改善の気配どころか年々退化してる感すらあるディフェンスとのアンバランスアタックで、今年もプレイオフでの大自爆に挑むIND。
・戦力的にはTEマーカス・ポラードが抜けた程度で大きな流出もなく、ぼぼ平行線。
・点は山のように取られるでしょうが、嵐のように取り返すという戦い方で、昨年並の数字は残せるだけの面子はいます。
・しかし、オフェンスにあらずば人にあらずといわんばかりの、極端にオフェンス優位のアンバランスなチーム構成は、アンバランスゆえの歪みが出てきてるような気が。
・しかも歪み出してるのは、保守的なコーチ陣をシカトするQB、移籍を口にして雰囲気を悪くしておいて居残るRB、ヘタレなくせに文句は一人前に言うKという、いずれもオフェンスの中心的存在。
・歪みというか、根性が捩れだしてます(Kマイク・ヴァンダージャットの根性については前からだという気もしますが)。
・特にQBペイトン・マニングとコーチ陣の間の冷戦状態は、チームが勝ってる時はまだしも、一度負けだすと、責任のなすり合いで、チームを分裂させる大乱を引き起こす可能性が高いです。
・また、もう一つの不安点として、昨年の記録的オフェンスの影の立役者であった「イリーガルコンタクトの適用の厳格化」が、今年は適用がいくらか緩まるんではないかというのがあります。
・「緩まるんではないか」というのは、私が勝手に言ってるだけなのですが、まず間違いないと思います。
・日本のプロ野球でも高めのストライクなどいつのまにかすっかり取らなくなりましたし。
・あのデコ魔人に2年連続でQBレート120台など出されてはたまるかという気もしますし、昨年以上はないと見て2勝ダウンと予想。


3.HOUテキサンズ (昨季7−9→今季予想8−8)

・4勝→5勝→7勝と、チームのトレードマークの牛のごとく漸進漸進を続けるHOU。
・デビュー以来、サックをペニントンなら2回は死んでそうなほど喰らいながらも、漸進を止めない、牛のごとくタフなQBデヴィッド・カーは、昨季はパス成功率を60%台にのせ、QBレート83.5と、ようやく一人前になってきた様子。
・ただ、パス攻撃は、WRアンドレ・ジョンソンはカーとのホットラインを形成しつつあるものの、2番手としてはあまりに当てにならない一発屋系のコーリー・ブラッドフォードなど、レシーバの層が薄過ぎて、武器とはなりえません。
・カーについては「しっかりした守備と安定したRBがあればチームを勝ちに導く力はないことはないというタイプ」と、誉めてるのか貶してるのか分からないような評を2年前に書いたのですが。
・若きエースRBドゥマニク・デイヴィスは、1000y走っており、それなりに安定はしてるんでしょうが、カーを勝たせるためには平均3.9yというのはもう一息、二息欲しいところ。
・リーグ23位失点15位と、それなりではあるけど「しっかしりした」とまでは言えない守備は、2年で300タックルのLBジェイミー・シャーパー、頼りになるベテランCBアーロン・グレンが流出。
・代わりは、MIAからLBモーロン・グリーンウッドとかいうのと(知らない)、いろんな意味で破壊力を秘めてるCBフィリップ・ブキャナンという、プラスに転ぶ可能性もゼロとはいえないけど限りなくゼロに近い補強。
・むしろ優秀守備新人2位のCBダンテ・ロビンソン、今年のドラ1DEトラヴィス・ジョンソンあたりの方が期待できそうですが、劇的な向上は望めませんか。
・今年も良くも悪くも「漸進」、1勝上乗せの8勝で。


4.TENタイタンズ (昨季5−11→今季予想5−11)

・昨季は、NFLの死に至る病・サラリーキャップの前に、ジェフ・フィッシャーHCのヒゲで束ねられた鉄の結束も崩れ去り、一昨年の12勝から5勝と豪快に大往生を遂げたTEN。
・今オフは、病魔の後遺症に苦しむくらいなら完治を目指そうということで、WRデリック・メイソン、DEケヴィン・カーター、CBアンドレ・ダイソンなど主力を片っ端からバサバサ切り捨てるという荒療治に。
・おかげで今年のチームはスッカスカになりましたが、止むを得ません、どうせならこれぐらい思い切ってメスを入れた方が安心できます。、
・ということで、ケガに苦しんだQBスティーヴ・マクネアとともに、チーム全体でリハビリにつとめることになる今季。
・とりあえず早期の社会復帰のために、今年は「エディ・ジョージ、マクネア後」を担う、核となる人材を発掘、育成したいところです。
・今のところ有力なのは、QBビリー・ヴォレック&WRドリュー・ベネットのホットラインあたりなのでしょうけど、手軽だからってこれを核にしてしまうと、中途半端な社会復帰になりそうな気もするので人選は慎重に。


1.JAXジャガーズ(10−6)・・・実はお気に入りレフトウィッチ。
2.INDコルツ(10−6)・・・でこっぱちマニングvsモアイ顔ダンジー。
3.HOUテキサンズ(8−8)・・・漸進してても転落する時はあっという間、足下には注意。
4.TENタイタンズ(5−11)・・・対戦相手に優しいバリアフリーなチームを。
2005/9/14.



NFLプレビュウ2005 (4)AFC西

1.KCチーフス (昨季7勝9敗→今季予想11勝5敗、地区優勝)

・あいかわらず強力なリーグ1位のオフェンスと、あいかわらずかっぱえびせんな31位のディフェンスという、攻守の格差30位、IND以上にボリショイ大サーカスなチーム構成で見事に転げ落ちたKC。
・こっちは完全に参ったとタップしてるにも関わらず、それを無視してモゲるまで足を引っ張ったディフェンスですが、さすがに人道的にどうかと非難されたのか、このオフは人並みに補強を敢行。
・特にCBパトリック・サーテイン、Sサミー・ナイトを加えたDBは、字面だけ見れば「リーグ屈指」と言われても、納得できないこともない。
・実際は、ベテランオンリーの構成はスピードに対してかなり不安があるし、第3CBはドゥエイン・ワシントンだしで、軍曹カニンガムDCが今年も「アグレッシヴ守備」と称した、へっぽこDLでは単に無鉄砲なだけの守備を導入するようだと、大穴のあく危険性も高いような気がしますが。
・まあ、普通に守る分には、少なくとも無人の荒野と化していた昨季のパス守備よりは遥かにましになるはず。
・LBも、昨季リーグ1位守備のPITから、その1位ぶりに別に貢献していたわけではないLBケンドレル・ベルと、ドラ1で新人デリック・ジョンソンを獲得、名前ほどはインパクトのあるタックルのできないスコット・フジタを放出するなど総入れ替えの様相。
・LBより後ろはポテンシャルをフルに発揮すれば、大活躍してもミラクルとまでは言えない程度の力はありそうなメンバが揃い、いくらDLがアマゾン奥地並に手付かずの未開の地であるといっても、それなりに戦えるはずです。
・それなりと言っても、せいぜい31位だったのが26位になる程度でしょうけど、このチームの場合はそれでも充分です(13勝した一昨年も守備はリーグ29位)。
・あれだけの守備でも、独力で7勝を叩き出した豪腕オフェンスは、今季も巨大OL、鳥人TEトニ・ゴンザレスは健在。
・ジョニー・モートンが抜けたWR陣はリーグ4位のパス攻撃とは思えないほど小粒。
・ですが、怪我に苦しんだ万能RBプリースト・ホームズが復活してくれば、モートンの分くらいはパスも取って走ってくれますので問題なし。
・昨季は相手の厳しいマークとWRとの掛け持ちとで、一昨年ほどのインパクトを残せなったダンテ・ホールですが、今季はリターンに専念とのこと、神のリターン復活にも期待がかかります。
・昨季に比べると期待要素ばかりの今季、白髪鬼ディック・ヴァミールHCの咆哮がプレイオフに帰ってきましょう。


2.DENブロンコス (昨季10勝6敗→今季予想9勝7敗、ワイルドカード)

・昨季は攻撃5位、守備4位と、数字だけ見ればスーパーボウル級(NEで7位、9位)なのに、実際には10勝止まりでプレイオフ1回戦で敗退。
・どうにも「一見強そうだけど実は勝負弱い噛ませ犬」というキャラが確立してしまった感があるDEN。
・スーパーボウル連覇の時は勝負の鬼だと思ったものですが、その時以来、プレイオフで1勝も出来てない(0勝3敗)というのは。
・デイブ・ウォンステッドじゃないんですから、いい加減マズいです。
・昨季フル出場を果たしたQBジェイク・プラマーは、TDは倍増(15→27)したものの、INTは倍どころか3倍増(7→20)、パス成功率も50%台に逆戻り、アリゾナの砂漠が懐かしくなったのでしょうか。
・この上手いんだかヘタなんだか分からないのがプラマーらしいといえばそうなんですが、もう30過ぎたオッサンなんですから、「自分らしさ」とか青いことを言ってる場合ではないと思います。
・新エースとして台頭してきたWRアシュリー・レリーが一発屋系で、爆発力はあるけど勝負どころで全幅の信頼は置きかねるタイプだというのも、DENのプレイオフでの弱さに繋がってる気が。
・一発屋系というのは「プラマーらしさ」とは相性的にはピッタリなタイプと言えないこともないのかもしれませんけど。
・そんなピッタリ感はいらいないから2人揃ってさっさと大人になれと言いたい。
・クリントン・ポーティスに続いて1200y走ったルーベン・ドローンズもあっさり放出と、エースRBの価値がNFLで最も軽んじられてるDEN、今季はマイク・アンダーソン、テイタム・ベル、ロン・デインのうちの誰かから1000yラッシャーを出すつもりらしいです。
・デインはまずないし、アンダーソンも今更という感じなので、となるとベルでしょうか。
・ベルか?
・しかし、ヘタに活躍して年俸アップを要求すると即クビという鬼畜な人事施策は、モチベーション的にどうなんでしょう。
・ディフェンスは、LBアル・ウィルソン、イアン・ゴールドらの獰猛だけど知性はいまいち感じられないフロント7に、CBチャンプ・ベイリーは良いけどその逆サイドのことを考えると夜も眠れないくらい不安なDBと、見た目のわりにモロいところもあり、磐石とは言えず。
・今季もプレイオフ争いには確実に絡んでくるでしょうが、それ以上ということもなく、またワイルドカードプレイオフでINDあたりにコッパミジンにされるんでしょう、1勝ダウンの9勝予想。


3.SDチャージャーズ (昨季12勝4敗→今季予想6勝10敗)

・昨季はまさかまさかの大躍進、マーディ・ショッテンハイマーが久しぶりにレギュラシーズンでの名将ぶりとプレイオフでのへっぽこぶりを発揮したSD。
・躍進の原動力はリーグ3位の得点をマークしたオフェンス。
・オープンのランか、スクリーンパスか、ミスマッチを突いたTEへのパスかという、ほぼ三択のシンプル極まりないオフェンスなんですが、これがRBラディニアン・トムリンソン、TEアントニオ・ゲイツという卓越したタレントと、QBドリュー・ブリーズの控えめなタレントを最大限に活かすことに。
・引き出しは少ないのですが、分かってても止められない個人能力の高さのおかげで、ローリスクハイリターンという理想的な攻撃を展開してました。
・しかし、マークされる立場となる今季も、三択オフェンスだけであそこまで突っ走れるかというと疑問も。
・また、契約でもめて出場停止をくらったりしたゲイツと、あれだけ頑張ったにも関わらず来季にはフィリップ・リヴァーズに取って代わられることがほぼ確定してるブリーズの、忠誠心の低下も気に掛かるところです。
・特にブリーズについては、サイドラインに戻っても、そのウロウロぶりで心を和ませてくれた控えQBのダグ・フルーティがチームを去ってしまい、自分のクビを狙う若手ばかりに囲まれるという状況、心休まりません。
・また、昨季はおそろしくヌルかったスケジュールも、今季はNE、PHI、NYJ、INDといったプレイオフチームと、いずれもアウェイゲームが組まれるという極悪ぶり。
・チーム力自体は落ちてませんが、昨季の12勝はあまりにも出来すぎ、プレイオフでNYJに競り負けたのが実力です。
・今季は大きく星を落として、へたすれば地区最下位まで落ちる可能性もあると思います。


4.OAKレイダーズ (昨季5勝11敗→今季予想6勝10敗)

・NFLの姥捨て山と化しつつあるOAK(ただし捨てられっぱなし)。
・今オフは若くしてWRランディ・モスがMINから厄介払いで捨てられてきました。
・モス本人は「勝ちたいから来たんだ」と言ってるようですが、勝ちたいのにOAKなどに来てしまうような思考回路の持ち主だから厄介払いされたのだと思います。
・しかし、ターゲットがダブルチーム、トリプルチームでマークされてようが、パス投げると決めたら投げるギャンブラーQBケリー・コリンズと、ダブルチーム、トリプルチームでマークされてようが自分に投げげないと怒るモスのコンビは、いろんな意味で破壊力満点、大爆発必至です。
・爆発に味方が巻き込まれる可能性も多いにあるわけですが。
・モスと並ぶ補強とも言われてるRBラモント・ジョーダンですが、それはいくらなんでもモスに失礼、サンタナ・モスと並ぶくらいならまだしも。
・NYJの項で、散々「ジョーダンの穴は大きい」と書いておいてなんですが。
・しかし、2番手として素晴らしい活躍をして「他のチームならエース級」とか言われてる選手というのは、実際にエースとして引き抜かれて多くの出番を与えられたら、それに比例して活躍するかというとそうでもなかったりするもの。
・具体例としては、フレッド・テイラーの控えだったジェイムス・スチュワートとか、エイモス・ゼラウェイとか、WRでいえばピアレス・プライス、アザヒア・ハキームとか。
・あくまでもジョーダンは「NFL最高のRBであるカーティス・マーティンの最高の控えRB」でしかありませんので、ジョーダン一人だけ取ってきても、そうたいしてラン攻撃が向上するとは思えません。
・まあ、OAKのラン攻撃は32位でしたから、一応「向上」はするでしょうけど。
・リーグ30位、失点31位という惨状だったディフェンスは、モスと交換のLBナポレオン・ハリス、CBフィリップ・ブキャナンの放出で更に酷いことに。
・DLだけはしっかりしていますが、それもDTテッド・ワシントン、ウォーレン・サップという大ベテランに頼ってのもので、シーズン終盤まで頑張れるかはかなり怪しい。
・魅力もあるんですが、穴もあまりにも大きい、相手によってドカーッと蹴って爆勝したと思ったら、ルカーッと叫んで大惨敗したりと、よくなくなくなくなくないシーズンになると思います。


・AFC分をまとめ。
・地区優勝はBUF、BAL、JAX、KC、ワイルドカードはIND、DEN。
・昨年のプレイオフチームはINDとDENの2チームだけですか、今年はちょっとはっちゃけました。
・それでもなぜか自信はあります、自分でも不思議です。
・AFC本命はもちろん◎BUF、3年連続本命です優勝するまでずっと本命です。
・オフェンス型のチームはプレイオフでは推しづらいので、必然的に対抗○BAL、穴▲JAXで。
2005/9/16.