NFL Preview 2004 【NFC】
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NFLプレビュウ2004 (5)NFC−東 今年のNFLの放送予定を見てたら。なんか私の本命、BUFの放送がゼロみたいなんですけど。他に放送予定がないのは、NYJ、CLE、HOU、SD、CHI、NOの7チーム。うち4チームが私のプレイオフ進出予想チーム。嫌がらせですか。逆に放送が多いのは、IND、DAL、PHIで5試合。昨年の覇者NEは、TEN、DEN、GB、STLと並んで4試合。一方、CARは2試合という冷遇っぷり。MIA(3試合予定)より少ないって。 NFC−東 1.DALカウボーイズ (昨年10‐6→今年予想11‐5、地区優勝) 復権するアメリカズ・チーム。パーセルズ体制1年目の昨季、「いかにパーセルズでもさすがに今年はどうにもならない」とか書いたら、あっさりどうにかしてプレイオフ進出させてしまいました。あわわ。その原動力であるリーグ1位の堅守は今年も健在。成長している若手、信頼できる中堅、若手を引っ張るベテランと満遍なく揃っており、ちょっとやそっとでは崩れそうにありません。一方、オフェンスの方はQBクインシー・カーター、RBトロイ・ハンブリックではさすがにプレイオフ以上はどうにもならなかった様子。そこで補強したのは、QBヴィニー・テスタヴァーディ、WRキーション・ジョンソン、RBエディ・ジョージ。さすがパーセルズ、常人とは目の付け所が違います。「補強」という言葉の概念を覆したとさえいっていい。なにせ補強になってるかどうかさっぱり分からないのですから凄いです。キーションとテリー・グレンのWRコンビなど、パーセルズ以外で使いこなせる人間はいないです。しかしFBリッチー・アンダーソンも既にいますし、WRディードリック・ウォードなどもこっそり加入。あとはRBカーティス・マーティンとWRウェイン・クレベットが加われば完全にNYジェッツなんですけど。 QB#16ヴィニー・テスタヴァーディ 肩:B 脚:C 心:B+ 既に四十路の大ベテランQB。ただ器用さが全くないタイプなので、「ベテランらしい巧みな試合運び」などは望まない方がいいと思います。試合終盤に強く、昨年のクインシー・カーターよりもチームを勝たせる力は上。その代わり、試合序盤からTO連発したりして試合を壊す力も上。浮き沈みが激しいので、だいたいシーズン終わってみるとTDとINTの数が同じ位になります。そのムラっ気のため、長らく燻っていたところ、NYJでパーセルズに出会って開花した(1年で枯れた)という経緯あり。もう一花といきますか。 2.PHIイーグルス (昨年12‐4→今年予想11‐5、ワイルドカード) 3年連続カンファレンス決勝での敗退という偉業達成。さすがにもう終わったかと思いきや、このオフはWRテレル・オーウェンス、DEジェヴォン・カースという超大物を補強。特にWRオーウェンスはQBドノヴァン・マクノブ待望のエースとしての存在感があるWR。エースとして以外でも存在感があり過ぎるのが難なわけですが。これでマクナブのワンマンからオーウェンスとの二頭体制へ移行して、チームが一丸となれるかが鍵。オーウェンスにいじめられたマクナブが家で飼い猫に話しかけ始めるようだと、スーパーボウルどころかチーム崩壊を迎える危険も。また2大補強の影でRBデュース・ステイリー、CBトロイ・ヴィンセント、ボビー・テイラー、LBカルロス・エモンズなどなど先発メンバが激しく流出。特にステイリーが抜け、コレル・バクハルターがクラッシュしたRBは、残るはブライアン・ウエストブルックのみというクライシス。ウエストブルックて。パスキャッチが上手くてRBローテの一角としては重宝するRBですが、このタイプは先発固定起用すると苦しいのは昨年のPIT、WASなど見ても明らか。結局、チーム戦力としてはプラスマイナスゼロくらいか。となると、3度あることは4度あるということに…。 QB#5ドノヴァン・マクナブ 肩:B+ 脚:A 心:A- PHI攻撃を一人で支えてきたカリスマ黒人QB。ずば抜けた脚力をもち、勝負を決めるプレイができます。走りながらでもレシーバーを見つけて正確なパスを通すことが出来るので、抑えることが非常に難しい選手。走りながらの方がポケットに留まってる投げるよりも正確な気さえします。ただ、そのプレイスタイルゆえ(最近はスクランブルはだいぶ減りましたが)怪我が多く、プレイオフの頃にはガタが来て力を出し切れないことも。WRオーウェンスを得て、真価が問われる年。 3.WASレッドスキンズ (昨年5‐11→今年予想7‐9) スティーヴ・スパリアーによりすっかり核戦争後の世界と化したWASを再建すべく、死後の世界からHCジョー・ギブスを召還。今度は黒魔術です。エコエコアザラク。まずは再建の手始めとして、死の灰に覆われたラン攻撃を回復すべく、DENからRBクリントン・ポーティスを獲得。CBチャンプ・ベイリーとの交換ならかなりお得な感じ。しかしよく考えてみると、このチームにはそもそもスティーヴン・デイヴィスという素晴らしいRBがいたわけですから。スパリアーがデイヴィスを放逐しさえしなければわざわざベイリーをトレードで失う必要もなかったのです。スパリアーの残した負の遺産を清算するためにご苦労なことです。元々、タレントはかなり揃ってるチームだけに、あとはギブスがどれだけ勝ち方を覚えさせることが出来るか。この2年ですっかり忘れてると思われるので、ちょっと時間掛かるかもしれません。 QB#8 マーク・ブルネル 肩:B 脚:B 心:B JAXで長いことエースの座を張っていた、キム・クリスターズ似のレフティー。元々は走力を武器とした優秀なQBでしたが、虚弱OLのためにタックルを受けまくり、体はボロボロ。かつてのスピードはすっかり失われてしまいました。確執していたトム・コフリンの陰謀に殺されたのだという噂もあります。新天地で復活なりますか。とりあえずコフリンのNYGにだけは負けられません。 4.NYジャイアンツ (昨年4‐12→今年予想6‐10) 昨年はWEEK10からまさかの7連敗。TEジェレミー・ショッキーの怪我とともに沈没してきました。家長ジム・ファッセルが粛清され、新たに老トム・コフリンの軍事政権が誕生。緩んだ規律を窒息せんばかりに締め直して、復権を目指します。どん底まで落ち込んだチームを短期で立て直すには悪い選択ではないかもしれません。というか、短期で結果出さないとショッキーかマイケル・ストレイハンあたりがクーデター起こす可能性が高いです。注目はなんといってもカート・ワーナーとイライ・弟マニングのQB争いなわけですが、どちらにしろOLを立て直すのが先だという気もします。気付いたら第3QBジェシ・パルマーが出てる、なんてこともあり得ない話ではありません。 QB#13 カート・ワーナー 肩:A〜C 脚:B 心:B+ MVP2回、99年シーズンスーパーボウル優勝など、ハンバーガーショップ店員から頂点に上り詰めた元シンデレラQB。しかし3年ほどで一生分の勝ち運を使い果たしてしまいました。かつては狭いところにも果敢を通り越して強引なくらいにパスを投げ、かつそれを通していたのですが、最近はどこに投げたものかとウロウロ迷った末にINTもしくはファンブルという姿ばかりが目立つように。解けた魔法の力が戻ることはあるのでしょうか。 1.DALカウボーイズ(11‐5)…今年は猛獣使いのパーセルズ。 2.PHIイーグルス(11‐5)…「4度目の正直」は語呂悪い。 3.WASレッドスキンズ(7‐9)…えんじ色のベンチャーオーナーはろくでもないの例。 4.NYジャイアンツ(6‐10)…ショッキー大作戦。 9/18.
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NFLプレビュウ2004 (6)NFC−西 NFC−西 1.SEAシーホークス (昨年10勝6敗→今年予想12勝4敗) ようやくプレイオフに戻ってきたマイク・ホルムグレンHC。今年は更に上を。ホルムグレンの愛弟子QBマット・禿ルベック。ダレル・ジャクソン、コーレン・ロビンソン、ボビー・イングラムというWR陣。決定力があるRBショーン・アレキザンダ。良く言えば通好み。悪く言えばド地味な面子の攻撃陣。しかしその実力は確か。昨年は得点リーグ7位ですが、16試合のうち14試合で20得点以上をマーク。得点1位のKC、2位のINDで13試合ですから。地味=突出したエースがいないということで、マークが絞り辛く、安定して得点を挙げられるのだと思われます。守備はまあ並というところですが、DEグラント・ウィストロム、CBボビー・テイラーという新加入組に、CBマーカス・トゥルファント、Sケン・"とっとこ"ハムリンの2年目DBコンビと活躍が期待できる要素も多いです。昨年はホームで8戦8勝という圧倒的強さを見せただけに、同地区の弱者どもからしっかり星を搾取してホームアドバンテージをもらえれば。 #8マット・ハセルベック 肩:A- 脚:C 心:B 毛:C- 元はGBで鉄人ブレット・ファーヴの控えとして暇を持て余していたところ、ホルムグレンHCのSEAへの人事異動を転機に引き抜かれて先発に。ハイパーな能力はないですが、司令塔として信頼できる選手。まだ28歳で伸びしろのある中堅ですが、残念ながら毛髪はおそらく今年限りの余命と見られています。これで髪があれば結構、渋い男前だと思うのですが。ヘルメットの下で散っていった、今は亡き戦毛たちのためにスーパーボウルを目指す。 2.STLラムズ (昨年12勝4敗→今年予想8勝8敗) 早めのワーナー切りが効を奏してプレイオフに返り咲いたSTL。しかしQBマーク・バルジャーはCARのリッキー・マニングJrに階段を外されて転落死、第2のシンデレラにはなり損ねました。昨季リーグ2位の得点(実は上述のSEAを上回る16試合中15試合での20得点以上マーク)を挙げた攻撃陣は、今年も不動のまま。というか5年前のスーパーボウル制覇時から(QB以外)ほとんど変わってないような気がします。ただ5年前はリーグ最強のバーサタイルRBとして君臨していたマーシャル・フォークが、最近はめっきり衰え、昨年はランパス合わせてかろうじて1000yに届くような状態。ランは3年目ラマー・ゴードン、ドラ1新人スティーヴン・ジャクソンへの移行も考えなくてはいけないでしょうか。そもそもラン攻撃自体を放棄するという可能性もありますが。守備はDEグラント・ウィストロムがライバルSEAに引き抜かれ、ラヴィー・スミスDCもCHIに引っ越し。アダム・アーチュレイタ、アニアス・ウィリアムスの両Sだけが頼み。怪我人もボチボチ出ており、弱体化したのは間違いなさそうです。穴を見つけられる一気に崩壊しそう。WEEK9のNE戦が怖いことになりそうです。 #10マーク・バルジャー 肩:A- 脚:B- 心:B カート・ワーナーのあとを襲って、"ワーナーブラザーズ"の乗っ取りに成功したやり手QB。クイックリリースから繰り出す正確なパスが武器な選手ですが、そのコントロールは徐々に乱れ気配(昨年は22TD22INT)。キャリアの落ち込み方までワーナーのあとを継ぐつもりでしょうか。この突発性INT病というのは今のところ原因不明ですが、マイク・マーツのオフェンスシステムの宿命という可能性もあります。その場合は病気の進行を見極めてまた新しいQBに切り替えなければいけないでしょう。 3.ARIカーディナルズ (昨年4勝12敗→今年予想6勝10敗) 昨季は最少得点、最多失点。AFCのCINとともに「ドアマットの両虎」として並び称される常敗チームですが、今年は"レギュラーシーズンでは常勝"のデニス・グリーンHCを招聘。再建に向けて動き出します。そもそも良かった頃というのが思い出せないようなチームなので、「再建」という言葉が適当かどうかは分かりませんが。QBジェフ・ブレイクを放出してジョシュ・マカウンを先発に据えるなど若手中心の布陣。しかし、そのパートナーである昨年の新人王WRアンクワン・ボルディン、RBマーセル・シップが故障で長期離脱というのは痛過ぎます。グリーンも今年は我慢の年か。とりあえず終盤に向けてチーム力をまとめていってもらって、最後にまた一笑い起こしてもらいたいものです。 #12ジョシュ・マカウン 肩:B- 脚:B+ 心:C+ 昨季の最終週、MINの意識を飛ばすほどの強烈なツッコミで大爆笑を起こし、コメディアン・オブ・ザ・イヤーを獲得した若手コミックQB。プレイはろくに見たことないのでなんとも言えませんが、機動力もそこそこあるらしいということで、ジェイク・プラマーにつぐ逆転男ぶりを期待してみたいです。ただしダメだと思ったら、さっさと控えのショーン・キングに代わるように。 4.SF49ズ (昨年7勝9敗→今年予想3勝13敗) ものすごい早さの周期で栄枯盛衰を繰り返す名門。NEなどとは逆の意味での、サラリーキャップ時代の寵児。このオフはQBジェフ・ガルシア、WRテレル・オーウェンス、タイ・ストリーツ、RBギャリソン・ハーストと攻撃陣が根こそぎ消失。寵児にもほどがあると思います。どんなサラリーの計算してたんですか。今年の先発WRはセドリック・ウィルソンにブランドン・ロイド。誰だお前らは。RBケヴァン・バーロウ&FBフレッド・ビーズリという険悪コンビによるラン攻撃はそれなりに頼りになりますが、試合を支配できるほどでもない。LBジュリアン・ピーターソンを中心とした並の守備で、並以下の攻撃力しかないチーム相手に守り勝つという戦い方が基本線になりそうです。 #13ティム・ラテイ 肩:B 脚:B- 心:C 寒い時代に名門の看板を背負わされることになった5年目QB。昨季、オーウェンスにいじめられて鬱になったガルシアに代わって先発を務めた時は冷静なプレイぶりを見せ、なかなかの数字を残しました。しかし今年はかわいそうなくらいWRに人材がいません。主な仕事はRBへのトスということになりそうです。 1.SEAシーホークス(12‐4)…控えQBのディルファーも毛髪に不自由な人なのがやや不安。 2.STLラムズ(8‐8)…バルジャーの病の進行如何。 3.ARIカーディナルズ(6‐10)…SFを餌に成長できるか。 4.SF49ズ(3‐13)…ラララ無人くん。 9/20.
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NFLプレビュウ2004 (7)NFC−南 WEEK2まで終わって。なんだか次々と怪我人出てきたりしてますが、見て見ぬふりをしてプレビュウの方は書こうと思います。スティーヴン・デイヴィスも、スティーヴ・スミスも、デュース・マカリスタも私の脳内ではみんな元気です。 NFC−南 1.NOセインツ (昨年8勝8敗→今年予想9勝7敗、地区優勝) シンデレラの名産地、NFC南地区。順番的には今年はNOにガラスの靴が用意される番ではないでしょうか。という理由になってない理由で本命に。ややムラのあるチームという印象があったのですが、昨年の成績を見ると、プレイオフチームには敵わないものの下位チームからはしっかり勝つという、意外に安定した噛ませ犬ハンターぶり。攻撃11位、守備18位と数字的にもまずまずバランス取れてます。QBアーロン・ブルックス、RBデュース・マカリスタ、WRジョー・ホーンという「中の上」トリオが力をフルに発揮すれば、上の下くらいは狙えそう。戦力的にはFBがテレル・スミスからサム・ギャッシュに変わるのが最大の変化でしょうか。ほとんど直球と見分けつかないような変化ですけど。こう言ってはなんですけど、ネタがなさすぎますこのチーム。チーム関係者はもうちょっと「話題性」ということを考えてください。だから昨年に続いて今年もNHKが1試合も放送してくれないんです。 QB#2アーロン・ブルックス 肩:B+ 脚:A- 心:B- 怪物マイケル・ヴィックの親戚として知られる、普通の人間。機動力が売り、のはずですが、最近ではブルックスくらいの脚力では個性足り得なくなってきてるので、いまいちキャラが立ってこない。昨季は3546y、24TD、7INTという、数字だけ見ればMVPのスティーヴ・マクネアにも劣らないほどのパス成績もマークしているのですが、そのわりにパサーとしてもそんなに評価されてない。「普通の人」ゆえの悲哀を感じます。パス1回平均yの低さと被サック、ファンブルの多さが課題。 2.ATLファルコンズ (昨年5勝11敗→今年予想9勝7敗、ワイルドカード) プレシーズンでのQBマイケル・ヴィックの負傷により蝕に巻き込まれた昨季の悪夢から、巻き返しを図る黒き鷹の団。このオフには、びっくりくらい役に立たなかった控えQBどもを一新してヴィックの負傷に備えるフリをしたりしましたが、今年も基本的にはヴィック頼み。ヴィックがコケたらみなコケます。逆にヴィックさえ元気なら、一人でプレイオフまで連れてってくれるでしょう。DENでは誰が走っても1000yラッシャーにさせたアレックス・ギブスOLコーチの構築するOLに、RBウォリック・ダンとTJ・ダケットの弾丸&樽生コンビにヴィックが(コーチが加えたくなくても)加わって繰り出されるラン攻撃は、いろんな意味でスリリング。パス攻撃はWRピアレス・プライス、デズ・ホワイト、ドラ1新人マイケル・ジェンキンズ、TEアルジ・クランプラとレシーバを揃えてきており、向上間違いなし。守備が並程度まで立ち直れば、プレイオフかそれ以上も。ヴィックに依存したATL攻撃は、特定チームに対して異常に強さを発揮したりするので、組み合わせ次第では一気に駆け上がる可能性も充分あります。ただ新HCジム・モーラJrのカバ面に運の強さが欠片も感じられないのが心配なところです。 QB#7マイケル・ヴィック 肩:A- 脚:AAA 心:B ATLのエースQBにしてエースランナーでもある怪物QB。RBどころかWR並のスピードとレーザービームな肩を備えており、一人で相手守備の意図もオフェンスコーディネイタの意図も粉砕してしまう、存在そのものが反則気味のハイパーアスリート。今年のATLはヴィックを守るためにウエストコースト攻撃を導入してショートパスを多用するスタイルで行くらしいですが、それはボブ・サップに格闘技を教えこむようなことだと思います。 3.CARパンサーズ (昨年11勝5敗→今年予想8勝8敗) Pトッド・サワーブランのビッグパントで陣地を押し込み、最強DLで相手攻撃を抑え、RBスティーヴン・デイヴィスのパワーランでじりじり進む。始めからリピート。というシンプルかつ力強い戦い方で、ビル・パーセルズ、マイク・マーツ、アンディ・リードという錚々たる面子を沈めてスーパーボウルまで駆け上がったディフェンディング・シンデレラ。NE相手にも互角に渡り合ってみせた実力は本物と見ても良いでしょう。ただ、実力があろうが簡単に2年連続勝てないのがNFL。今年は周りのマークがきつくなります。昨年と同じ戦い方で、同じように勝てるかどうか。また、看板のDLカルテットは維持したものの、もう一つの生命線であるラン攻撃を支えるOLに流出が相次いだのは痛手。QBジェイク・デロームも機動力がなくプレッシャには弱いだけに、OLが崩れると全く攻撃が機能しなくなる危険もあります。DBも入れ替えが激しく、先発で残ったのはSマイク・ミンターのみ。ただこのポジションは元々たいしたことなかったので、入れ替わったところでそんなに戦力ダウンは心配しなくてもいいかもしれませんが。プレイオフのスター、CBリッキー・マニングJrが先発昇格して一発屋でないことを証明できるかどうかが鍵。最近はスーパーボウルに出たチームは翌年プレイオフにすら出れないということが多いのですが、CARもその例にハマりそうな。 QB#17ジェイク・デローム 肩:B 脚:B- 心:A 開幕当初のロドニー・ピートの控えという立場からスーパーボウル進出QBへ、見事に成り上がりを果たした田舎者。元同僚の河口正史氏ですら「カジノ好き」くらいしか特徴を見つけられないような能力的にはごく平凡な選手。ただ、溢れる闘志で(大声でわめきながら)リーダーシップを発揮することで、チームを勝利に導くことが出来る。結局のところ、QBの価値というのは「チームを勝たせる力」によるわけですから。昨年のデロームはトム・ブレイディに次ぐNFLで2番目に優れたQBだったと。言っても過言ではないこともありません。 4.TBバッカニアーズ (昨年7勝9敗→今年予想6勝10敗) 奈落に落ちたチャンピョン。守備で頂点に立ったチームが、WEEK5、ホームでINDに大逆転負けを食らったところで発狂。WEEK10でもCARにKマーティン・グラマティカが連続ブロックされた末に負けたり、WRキーション・ジョンソンが反乱を起こしたりと、あれほどの強さを誇ったチームが勝ち方を忘れてしまったような崩壊ぶり。攻撃10位、守備5位という数字を残しながらわずか7勝しか出来なかったというのは、なにか病んでたとしか思えません。昨シーズン中にキーションの首を切り落としたのに続いて、このオフにはDEウォーレン・サップ、Sジョン・リンチというチームの象徴といえる両選手を追い出すという荒療治で回復に努めましたが、勢い余ってOLまでグズグズになってしまいました。QBブラッド・ジョンソンは怪我に弱いタイプだけにOLがしっかり守れないようだと、控えQBブライアン・グリーシーに出番が回ってくる可能性もなきにしもあらずです。まあ、グリーシーも病んでますけど。 QB#14ブラッド・ジョンソン 肩:A- 脚:C 心:B- ミスが少なく正確なパスを投げますが、肝心な場面で決定的な仕事をすることもあまりない。良くも悪くも安定しているポケットパサー。トレント・グリーンと同型。2年前のスーパーボウルの時も、大量得点で勝った試合なのにジョンソンが何かしたという印象は全くないです。守備だけで勝てた頃のTBにはぴったりのQBだったといえますが、今年のTBにそこまでの守備力があるかどうか。 1.NOセインツ(9‐7)…来季は試合放送してください。 2.ATLファルコンズ(9‐7)…ヴィックはそろそろ真のスターに。 3.CARパンサーズ(8‐8)…今年もDL命。 4.TBバッカニアーズ(6‐10)…オフェンスに迫力なさすぎ。 9/23.
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NFLプレビュウ2004 (Fin)NFC−北 プレビュウこれにて完結。手をつけるのが遅れたので、最近の更新ペースからすると今月中に終わるのも難しいかと思ってましたが。いや、やれば出きる子よ。やらないだけよ(中田浩二)。 NFC−北 1.GBパッカーズ (昨年10勝6敗→今年予想12勝4敗、地区優勝) 結束を固める鉄人ファーヴと愉快な仲間たち。丸っきり昨年と同じと言ってもいいメンバで、ディヴィジョン準決勝で敗れた昨年以上を目指します。これだけ先発に動きがないというのはNFLでは珍しいのではないでしょか。プラスアルファが見込めるのは連携の向上と各選手の成長分。そしてQBブレット・ファーヴのバイオリズム。近年、好不調の波が激しく、特にプレイオフでの乱調が目立つファーヴですが、そろそろマイク真木も呑み込むようなビッグウェーヴが訪れるような気がするのです。攻撃の中心はファーヴと万能RBアーマン・グリーン。というより、ファーヴを守り続け、グリーンのために穴を開けまくった、Cマイク・フラナガン機構を中心とするOLでしょうか。特に連携が求められるこのポジションで、昨年全試合先発の5人がそっくり残ったというのは大きなアドバンテージ。今年も鉄人ファーヴの連続出場記録を伸ばし、グリーンをスイスイ走らせてくれることでしょう。一方、守備もメンバは変わってませんが、こちらは可も不可もないというところ。プレイオフでビッグプレイを決めたCBアル・"偽マッケンジー"ハリスには、マイク・マッケンジーを「偽アル・ハリス化」させるくらいの活躍を期待したいです。あとはプレイオフでATLと当たらないことを祈ります。 QB#4ブレット・ファーヴ 肩:A- 脚:B 心:AA ライフルアームとアイアンボディを備えた、黄金の心をもつQB。96年シーズンにスーパーボウル制覇、3年連続MVP(95〜97年)、92年以来の連続先発記録など輝かしい実績をもつ、NFLを代表する選手。WRに向けて弾丸のようなパスを投げ込む豪腕パサー。「投げ込む」という表現がこれほど似合うQBも他にいないです。だんじり祭りを思わせる勢いでランブロックに張り切って参加するなど、無茶と紙一重な闘志漲るプレイぶりには男でも惚れます。そんなファーヴももう34歳。健在なうちにもう一度、スーパーへ。 2.MINヴァイキングス (昨年9勝7敗→今年予想9勝7敗) 昨季は破竹の開幕6連勝。そして怒涛の4連敗。そこから、勝ち負けを几帳面に交互に繰り返すという。モノトーンで描かれた勝敗表という名のエレガントな芸術に、全世界で感動と爆笑の嵐が。アーティストって素晴らしい。勝ち負けだけが、プレイオフに出ることだけが、価値ではないということを、MINは体を張って示してくれたのです。たぶん。チームの看板である攻撃陣はQBダンテ・カルペッパー、WRランディ・モスの悪徳ライン健在で爆発力あり。控えもQBガス・ファーロット、RBマイケル・ベネット、モー・ウィリアムズ、WRマーカス・ロビンソンと充実。というか、こっちが出た方が勝てるんじゃないですか。アーティスト面での看板である芸術的に爆発的な守備陣には、CBアントワン・ウィンフィールドが加入。昨季、2人合わせて17INT上げたブライアン・ラッセル、コーリー・チェイヴァスのSコンビとともに、DBがチームの強味になるという、MINらしからぬ状況になる可能性も出てきています。戦力的には充分プレイオフ以上を狙えるものはあります。私は芸術家としての性に期待を込めて、ギリギリでプレイオフを逃がすという予想をしましたが、今季は最終戦の相手がWAS。こちらも芸術家肌なだけに予断は許しません。 QB#11ダンテ・カルペッパー 肩:A- 脚:A 心:B- 身長193cmに体重120kgという圧倒的質量と機動力を兼ね備えた、最新鋭の移動要塞型QB。ジェローム・ベティスより重いQBて。とにかくデッカくて速い。おまけに重いものだから、CBあたりだとタックルされても引きずってそのまま突進したりします。射程距離は長いものの精度はイマイチだった大砲肩も、昨季はパス成功率65%という高い数字をマーク。ただおそろしく無表情な顔してるわりには精神的にモロいところあり。勝負所、逆境でのプレイと、WRモスの制御が課題。 3.CHIベアーズ (昨年7勝9敗→今年予想6勝10敗) プレビュウ書く際にいろいろ調べていて、一番驚いたことの一つがこのチームが昨年7勝もしてたことだったりします。開幕先発QBがコーデルさんで5割まであと一歩というのは大変な快挙です。しかし快挙を成し遂げたディック・ジャロンはクビ。新HCにSTLのDCだったラヴィ・スミスをヘッドハント。先発QBに2年目レックス・グロスマンを据え、新体制でプレイオフ進出に挑むとか挑まないとか。OCにKCでQBコーチをやっていた人間を引っ張ってきており、攻撃はリズミックパスを採用するつもりの様子です。そのわりにWRはマーティ・ブッカーTもデズ・ホワイトも放出してしまっており、エースWRはデヴィッド・テレルという惨状。リズムも何もあったものではないと思います。大黒柱LBブライアン・アーラッカーに加え、昨季リーグ2位の15サックをかましたDEアデワーレ・オグンレイエを補強した守備陣は平均以上の力があるので、ランを基調とした手堅い攻撃で行くべきだと思うのですが。ラヴィ・スミスのお手並み拝見。 QB#8レックス・グロスマン 肩:? 脚:? 心:? 昨季、終盤3試合に出場して2勝1敗と、コーデルさんを遥かに上回る勝率をあげた新鋭。プレイはこれっぽっちも見たことありません。CHIの試合は放送する予定がないので、(プレイオフに出てこない限り)今年も見ることない可能性が高いです。生きてるうちに1回くらいは見たいと思います。 4.DETライオンズ (昨年5勝11敗→今年予想4勝12敗) スティーヴ・マリウッチ体制2年目の今季。サラリーキャップにたっぷり余裕があるので(詳しくは知りませんけど、余裕あるに決まってる)、オフは積極補強に動きました。その成果はSブロック・マリオン、WRタイ・ストリーツ、OGダミアン・ウッディ、CBフェルナンド・ブライアント、あとDCにCHIをクビになったディック・ジャローン。なんとも微妙。どの選手も悪くはないのですが、このチームが勝つために必要なのは頼りになるQBと、いつのまにか消えたジェイムズ・スチュワートに代わって地上戦を担うRBだと思うのですが。QBは3年目のジョーイ・ハリントンの成長に、RBは新人ケヴィン・ジョーンズ、2年目アートーズ・ピナーに期待ということのようですが、バクチの要素が大き過ぎます。RBは2人いればどっちかは活躍するかもしれませんが、QBの控えは昨季のQBレイト12.7のマイク・マクマーンと負け犬リック・マイヤー。当たりの確率は3連単並です。マイヤーに出番があるようだと、客席のファンが紙袋を被りだすこと必定。 QB#3ジョーイ・ハリントン 肩:B- 脚:C 心:C 伸び悩む2002年ドラフト1巡QB。昨季、試合(WEEK5、SF戦)を見た時のレビュウには「機動力とレシーバーを探す能力とソフトタッチのパスに難があるような印象」と書いてありました。要するに丸っきり駄目だったわけですが、その時から成長してるのかどうか。今季はWRが強化され、言い訳できなくなりました。勝負の年。 1.GBパッカーズ(12‐4)…ファーヴはみんなのために、みんなはファーヴのために。 2.MINヴァイキングス(9‐7)…芸術は爆発なのです。 3.CHIベアーズ(6‐10)…3年前の13勝はなんだったのだ。 4.DETライオンズ(4‐12)…ハリントンとともに去りぬ。 NFCのまとめ。地区優勝はDAL、SEA、NO、GB。ワイルドカードはPHI、ATLという予想。◎本命はGBです。毎年、プレビュウでGB推してる後藤完夫氏が今年は評価低めだったのでその裏を行った、というのが主な理由。契約でゴネていたCBマイク・マッケンジーも戻ってきましたし。○対抗はSEA。こっちを本命にしようか迷いました。アウェイでの弱さがネックですが、STLが弱ってきてるだけに同地区の対戦で星を稼げばホームアドバンテージは狙えます。▲穴にはNOかATLか、とにかく南地区を制したチームで。 ◎GBパッカーズ ○SEAシーホークス ▲南地区覇者 スーパーボウルはBUFvsGB。片方は開幕連敗スタートで既にプレイオフも怪しいですが。となると優勝はGB。ファーヴが輝きを見せます。 9/26.
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