NFL Preview 2004 【AFC】


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NFLプレビュウ2004 (1)AFC−東

 さあ、NFLプレビュウ2004。開幕2日前にしてようやく更新。しかも1地区分だけ。間に合わないとは思ってましたが、想像以上に遅れました。別に開幕戦のIND@NEの実況が三浦拓実アナだからテンション落ちたというわけでは。ないことはないのですが。
 なお今年のプレビュウでは、おまけとして先発QBレビュウ付き。評価の項目は、肩=肩の強さ、コントロール、リリースの早さなどパス能力全般、脚=スクランブル能力、機動力、心=勝負強さ、経験、リーダーシップなどメンタル全般となっております。


AFC−東

 完璧と鉄壁とヒゲとヒゲ。

1.NEペイトリオッツ (昨年14‐2→今年予想12‐4、地区優勝)

 ここ3年で2度のスーパー制覇。戦国サラリーキャップ時代に現れたベリチック王朝は今年も揺るぎなし。優勝したというのになぜか相変わらず戦力流出はほとんどなし。唯一の穴だったRBにもコーリー・ディロンを確保。CIN時代にしばしば問題発言をしていたことで、トラブルメイカとして危惧する向きもあるようですが、あんな地の獄のようなチームに監禁されてあの程度しか文句言わなかったのはむしろ人間が出来てるといっても過言ではない。それは過言。他にもCB大ベテランオーティス・スミス、一発屋テレル・バックリー、DTデブキース・トレイラーなどの補強もソツなく、むしろ戦力は昨年以上か。しかしそんな補強は細かいこと。何よりも、HCビル・ベリチック、OCチャーリー・ワイス、DCロメオ・クレネルという"NEトリプレッツ"が引き続き残ったことが大きい。先日、「サッカーはシステムだ」とのたまって失笑を買ったサッカー評論家だかサナダムシだかがいたそうですが、このNEのコーチ陣に「フットボールはシステムだ」と言われたら。納得せざるをえないでしょう。美しき頭脳に酔え。

QB#12トム・ブレイディ 肩:B+ 脚:B 心:AA
 肩が特に強いわけでもない。脚力も並。それでもトム・ブレイディはNFL最高のQBの一人足らしめているのは、その不動心。プレッシャに震えず、確実に任務を遂行するその必殺仕事人ぶりはまさにプロフェッショナルの鏡。接戦になればまず負けることはありえない。確実に鼻差を制す、その勝負強さはオグリキャップを超えたという。まさに馬並。3度目のスーパーボウルMVPへ。


2.BUFビルズ (昨年6‐10→今年予想11‐5、ワイルドカード)

 昨年は開幕週でNEを完封するなどリーグ2位の守備を誇りながら、最終週でNEに完封されるなど7試合で10点以下というへっぽこ攻撃が、足を関節外れるほど引っ張ってわずか6勝止まり。プレイオフへの鍵はオフェンスにあるのは明らか。そこでフロントは前PITのOCにしてサーカス興行師、マイク村木をHCに迎えるという。外れた関節をセメダインでくっつけようとするような荒療治。しかしマイナスとマイナスが掛け合わさればプラスになるという話もあります。不器用なQBと貧弱なWR陣でどれほどの奇術のタネが仕込めるかは疑問ですが、PITのような豪華なWR陣が揃っているよりもむしろ工夫のしがいがあるともいえます。というか、工夫しないとどうしようもない。DTサム・アダムス、LBロンドン・フレッチャー、武雄先生、Sロイヤー・ミロイに新加入のCBトロイ・ヴィンセントと揃う守備陣は豪華絢爛。サーカスだろうと奇術だろうと、多少なりとも得点力が上がればプレイオフは充分射程圏内であります。

QB#11ドリュー・ブレッドソー 肩:A- 脚:C 心:B
 NFL屈指の豪腕パサーも昨年は大スランプ。QBレート73.0、TDパスはわずかに11という、サンディエゴのドリューさんの間違いじゃないかという惨状に。今年もWRの層が薄く、更にピエロ役にも適応しないといけないという逆境。しかし復活すれば4000y投げるポテンシャルは秘めてるQB。ドラ1新人WRリー・エヴァンスがものになれば豪腕復活も。


3.NYジェッツ (昨年6‐10→今年予想9‐7、ワイルドカード)

 攻撃19位、守備21位。良く言えば攻守のバランスが取れた、悪く言えば特徴がない。なんとも微妙なチーム。先発WRジャスティン・マケアラインズ&サンタナ・モスとか、国語辞典の「微妙」の項目の例に挙げたいほどの微妙さ。サンタナ・モスなど名前だけなら1500y、15TD、CD200万枚セールスくらいの成績上げても良さそうなのですが。しかしこの微妙さこそがこのチームの強味なのです。サラリーキャップ時代においては穴がないチーム作りなどそうは出来ませんから。怪我に苦しんだQBチャド・ペニントンと、結局去年も全試合先発で1300y走ったRBカーティス・マーティンがフル稼動すれば、昨年から3勝くらい上積みあっても全く不思議ではありません。とりあえず、昨年まさかの黒星2つを献上したお得意先のMIA銀行からの債権回収は確実に。そういえば昨年のプレビュウで「マーティンの怪我とモーニング娘。の解散とどちらが先か」という賭けをしたのですが、いつになったら結果出るんですか。

QB#10チャド・ペニントン 肩:A 脚:B- 心:B
 豪腕という感じでもないですが、丁寧で正確なミドルパスでオフェンスを指揮するNYの若鶏。NFL屈指のプレイアクションの使い手でもあります。ブライアン・グリーシー亡き今では(死んでない)、No.1と言ってもいいかもしれないそのフェイク。分かっていても騙されます。パサーとしてはペイトン・マニングにもそう引けは取らないと思う。その不幸は、同地区にディフェンスの鬼が揃っていることと、エースWRがサンタナ・モスだということ。


4.MIAドルフィンズ (昨年10‐6→今年予想5‐11)

 開幕前なのになぜか既にシーズン終了してるチーム。プレビュウなど書く意味があるのかどうか怪しいところですが。RBリッキー・ウィリアムズはハワイでホセ・メンドーサの霊が降りてきたとかで、真っ白な灰化。SDから獲得したWRデヴィッド・ボストンは、これっぽちも役に立たずにロストするというボルタック商店ぶり。すっかりウィザードリィの世界に迷い込んでしまった様子のMIA。一応、看板の守備陣は残ってはいますが、CBブロック・マリオンが抜けたり、LBザック・トーマス、CBサム・マディソンが三十路に突入してたりで、上がり目はなし。守り合いでもNE、BUFには勝てそうにないです。今季の見所は、留任の魔術師デイヴ・ウォンステッドHCの首がいつ飛ぶかの一点だけとか。

QB#9ジェイ・フィードラ 肩:B- 脚:A- 心:C
 スティーヴ・ヤング、ジョン・エルウェイが去った後、最近ではスクランブルを武器とする白人QBというのはもはや絶滅寸前という感じですが、その数少ない生き残りの一人。そんなに無能だとは思わないですが、スクランブルで激しいタックルを受けるので、だいたいシーズン終盤の肝心な時にガタが来て使い物にならなくなるのが難。かといってフィードラからスクランブルを抜いたら、残るのは並以下のパスだけ。今年も終盤の破滅に向かって走る。と思ったけど、今年はチームが最初から破滅してるので無理しない方が良いかもしれません。


1.NEペイトリオッツ(12‐4)…NEトリプレッツ最後の年?
2.BUFビルズ(11‐5)…無理するな村木。
3.NYジェッツ(9‐7)…2本柱に全てを託す。
4.MIAドルフィンズ(5‐11)…倒叙モノへの挑戦。
9/8.



NFLプレビュウ2004 (2)AFC−西


AFC−西


1.KCチーフス (昨年13‐3→今年予想13‐3、地区優勝)

 リーグ2位の攻撃と、リーグ29位の守備と、ダンテ・ホール神のリターン。レギュラーシーズン13勝3敗と突っ走るも、プレイオフでINDとのテロリスト同士の内ゲバによりこっぱみじん。"3年目の奇跡"ではなく"3年目の喜劇"に終わった昨シーズン。笑いを起こしたのは、かっぱえびせん並に相手を止められない守備。改善するために、呼ばれたのは軍曹カニンガムDC。ディック・ヴァミールHCとの白髪鬼コンビ結成。この2人の、サイドラインでのしかめ面のツーショットなど好事家には堪らないものがあります。ただし金がないので選手の補強はほとんどなし。なんでもアグレッシヴな守備を志向しているようですが、あの守備陣でアグレッシヴに守ろうといっても。座して死を待っていたのが、特攻して派手に散るのに変わるだけという気もしないではありません。攻撃陣も現状維持。成熟を増すリズミックパス、RBプリースト・ホームズ、TEトニ・ゴンザレスの決定力は今年も猛威を振るうでしょう。今年も方針は「ガンガンいこうぜ」。ラスボス相手でもザラキで勝負。

QB#10トレント・グリーン 肩:A 脚:C 心:C
 ハイパーオフェンスを操る司令塔。それにしては、これほど影が薄いのはどうしたことか。細木数子に地獄に落ちるとか言われそうなキャラ。自爆して試合を壊すようなことは少なく、安定しているパサーなのですが、逆境で頼りになるような強さに欠ける。それでも周りに頼りになる選手が多いのでレギュラーシーズン中は勝てるでしょうが、プレイオフを勝ち抜くにはグリーンが一皮剥ける必要があると思う。とりあえず「ミドリッチ」とかに改名したらいいのではないか。


2.DENブロンコス (昨年10‐6→今年予想9‐7)

 プレイオフ常連ながらも、それ以上はすっかり勝ち進めないチームとなってしまった感があるDEN。その原因は主にブライアン・グリーシーだと思ってたのですが、グリーシーいなくなってもやっぱりプレイオフ1回戦負け。そろそろマイク・シャナハンの首も寒くなってきました。このオフは「給料もっとくれ」とその働きぶりからしたらごく真っ当な要求をしたRBクリントン・ポーティスを容赦なくトレード放出。RBならいくらでもいると思っての無体でしょうが、開幕前にFBマイク・アンダーソンが故障でロスト。それでも実績あるギャリソン・ハースト、昨年もちょこちょこと出てきて輝くものを見せたクエンティン・グリフィンがまだ控えているというのが凄いですが、ラン攻撃リーグ2位という昨年の数字を維持するのは厳しいのでは。エド・マキャフリー、シャノン・シャープが去り、急激に衰えつつあるロッド・スミスとまだ成長途上のアシュリー・レリーというWR陣はかなり心許なく、QBジェイク・プラマーに大きな負担がかかりそう。プラマーの場合、負担かかるくらいで丁度良いのかもしれませんが。ハードヒット好きのサドが多いが、知性はいまいち感じられないという印象だった守備は、CBチャンプ・ベイリー、Sジョン・リンチらが加入。ボンヤリしてるようだと"サドの中のサド"Sジョン・リンチが容赦なく引き締めることでしょう。しかし補強が守備に偏り過ぎなような気が。プレイオフでペイトン・マニングに最高レートをマークされたトラウマを引きずってるのでしょうか。

QB#16ジェイク・プラマー 肩:B 脚:B+ 心:A
 クネクネと動きまわりながらの猛毒の牙で一噛みで、逆転勝ちを呼び込む蛇男。ブーツレグなど動きながらのパスが得意。元々は変温動物らしい活動期と冬眠期のはっきりした、ムラのあるタイプのはずですが、DENに移った昨季は15TD7INT、パス成功率62%という、らしからぬ安定ぶり(INT一桁も成功率60%台もキャリア初)。ただ怪我で出場が11試合に留まったことで、チームの成績そのものは不安定なものに。今年の控えQBはダニー・カネル。健康第一。


3.OAKレイダース (昨年4‐12→今年予想6‐10)

 2年前、栄光のスーパーボウル進出を果たしたのは遠い昔の出来事のよう。急転直下。チームは完全なる崩壊。スーパーボウルでの惨敗の時点で既に亀裂が入っていたのかもしれません。これはいよいよ長期的な視野をもって若返りチーム再建、するのかと思いきや。このオフも更にベテランをかき集める。このチームには近視眼的な視野しかなかったようです。DEウォーレン・サップは依然として相手に脅威を与える存在ですが、キャリアの下り坂にあることは否めません。リッチ・ギャノンかケリー・コリンズかというQB問題も自ら抱えこんでますし。この2人が並ぶのを見ると「混ぜるな危険」という文字がちらつきます。一度、内乱の炎が燃え出したらノーヴ・ターナーHCでは鎮火出来るとは思えないので、今年も盛大な山火事が見られるかもしれません。更に今ロスター表見てみたら、あの伝説の"逆セイフティ"アンソニー・ドーセットの名前が消えてました。なんたる暴挙。ドーセットあってのOAK。ドーセットのいないOAKなど、普通に勝ってしまうかもしれないじゃないですか。

QB#12リッチ・ギャノン 肩:A- 脚:B+ 心:C
 長い間、成績も顔もパッとしなかったのがOAKに来て開花した遅咲きの苦労人。そのわりに、サイドラインでコーチにすぐ噛みつくなど丸くなる様子が欠片もない。過去には1シーズン4600y超パス投げたり、500y以上走ったりという、パスランともに優れたQBでした。過去形。既に38歳。斜陽の不良中年は、元アル中から先発の座を守り切れますか。


4.SDチャージャーズ (昨年4‐12→今年予想3‐13)

 さすがに見捨てました。3年前にマイケル・ヴィックの獲得権を手放してドリュー・ブリーズを2巡で指名したのに続いて、今年もイライ・マニングにフラれてフィリップ・リヴァーズで妥協するという、安物買いドラフト。攻守ともに最低クラスなのに、補強どころかWRデヴィッド・ボストン手放すなどサラリー整理に勤しむばかり。攻撃は今年もアイシールド21、RBラディニアン・トムリンソンにおんぶにだっこに肩車。トムリンソンがラン2000y、パスキャッチ1000yくらいの活躍をすれば、5割くらいまでは勝てるかもしれません。しかし、このオフに巨大契約を結んでしまいましたので、例の「巨大契約を結ぶと活躍しなくなる」というジンクスに嵌る危険性も。その場合は、QBブリーズ、WRティム・ドワイト&ケビン・ダイソンというなんとも胸踊る面子が、戦慄のパス攻撃を見せてくれるんじゃないですか。

QB#9ドリュー・ブリーズ 肩:C 脚:C 心:C
 3年目の若手ながら、40超えてるダグ・フルーティ並の肩と、遥かに劣る脚力しか持たないヘッポコQB。得意技はRBへのパス。今年もなぜか開幕先発ですが、ドラフトでQBリヴァーズを指名したことからもチームも既に見切りをつけてると思われます。開幕から怒涛の連敗→中盤でフルーティにスイッチ→終盤の消化試合は新人リヴァーズの経験の場、という黄金のローテが目に見えます。


1.KCチーフス(13‐3)…4年目の奇跡へ。
2.DENブロンコス(9‐7)…スケジュールも案外辛い。
3.OAKレイダース(6‐10)…再生工場か姥捨て山か。
4.SDチャージャーズ(3‐13)…今年は放送あるんですか。
9/11.



NFLプレビュウ2004 (3)AFC−南


AFC−南


1.INDコルツ (昨年12‐4→今年予想11‐5、地区優勝)

 ハイパーなオフェンスとフニャフニャなディフェンス。昨年のプレイオフではKCとの裸拳でのドツキ合いを制して喧嘩世界一を証明。しかし、カンファレンス決勝では科学的理論に裏付けされた現代ボクシングを駆使するNEに叩きのめされ、喧嘩では頂点に立てないということも実証してしまいました。今年はDEチャド・ブラツキ、CBウォルト・ハリス、デヴィッド・マクリン、LBマーカス・ワシントンというフニャフニャ守備の中で数少ない頼りになる選手までも流出。ディフェンスはほぼ丸裸の状態。特にDBは若手しかいないなんとも無残な選手層。ちょっと揺さぶられればすぐ露出狂状態に陥ることも考えられます。その代わりにサラリーのほとんどを注ぎ込んだオフェンスはQB、RB、WR、TE、OLとムラなく人材揃っており、相変わらずハイパー。作戦は、殴られる前に殴り倒す。立ち上がれなくなるまで殴る。以上。今年も己のコブシに全てを賭ける。そして散る。

QB#18ペイトン・マニング 肩:AA 脚:C 心:B-
 現在、NFL最高といっていいパサー。昨年のMVP。スピード、確かなルート取り、信頼できるキャッチ力を備えたWRマーヴィン・ハリソンとのホットラインは、安定感と爆発力を兼ね備えた最強コンビ。アメフト一家に生まれた坊ちゃんですが、スパイクフェイクを狙ったりと意外とコスい面も備えてたりします。昨年はようやくプレイオフで勝利を挙げましたが、カンファレンス決勝では自滅に近い惨敗。「大一番で勝てないQB」になってしまうのか。正念場。あと毛髪の生え際もかなり正念場。


2.TENタイタンズ (昨年12‐4→今年予想7‐9)

 尊師ジェフ・フィッシャーHCに率いられる、鉄の掟の宗教軍団。しかしここ5年でレギュラシーズン56勝という常勝チーム(STLと並んでトップタイ)も、遂にNFLに巣食う悪魔・サラリーキャップに捕まってしまいましたか。チームの魂ともいえる荒法師RBエディ・ジョージ、"化物"DEジェヴォン・カース、DTロベア・スミス、WRジャスティン・マケアラインズと先発級をゴッソリ喪失。TEフランク・ワイチェック、QBニール・オドネルといった、いざという時に頼りになるオジさんたちも引退。チームの動脈がバッサバサ切断されて大量出血の今オフ。フィッシャーHCの血圧が心配されます。特に昨年26位だったラン攻撃はいよいよ完全な壊滅状態。ジョージの代役として獲得したのは、RBアントワン・スミス。昨年のNEのラン攻撃27位の主役。それは補強というより廃品回収の類ではないのですか。恐ろしいことに今年のTENの補強はスミスのみでほぼ終了。攻撃はパス頼みといっても、マケアラインズ抜けてWRで頼りになるのはデリック・メイソンだけ。テネシーに魂は残っているか。

QB#9スティーヴ・マクネア 肩:A- 脚:A 心:A
 「身体能力系」から進化を遂げ、昨季MVPをペイトン・マニング分け合うなどキャリアのピークを迎えた黒人QB。かつてはパスはもっぱら無難なショートパス、困ったらFB並の体格・脚力で走りまくって局面を打開するという「第2のコーデル」のようなQBでしたが、今やパサーとしても一流。ここ数年、常にどこかしら故障を抱えているのですが、それでもプレイするタフでしぶといチームリーダー。5年前にあと1yで掴み損ねたスーパーボウルリング、手にする資格は今や充分にあります。しかしチーム自体は衰退期。マクネアに残された時間はそう多くはないのですが…。


3.JAXジャガーズ (昨年5‐11→今年予想7‐9)

 ジャック・デルリオHC体制2年目。昨年序盤見た頃は、デルリオはなんだか浮かれたニヤケ面でどう見ても頼りにならなそう(実際、その試合負けてた)だったのですが、残した数字を見ると攻撃12位、守備6位と超優秀。というか、これでなぜ5勝しか出来ないのですか。と調べたら、新人Kセス・マーラーがしこたま外したらしいです。TDプロ誌によると33回中16回失敗(と書いてありましたが、NFL.comによると33回中13回失敗でした。あの雑誌を校正してる人間は一度目玉くりぬいてアルコール消毒した方が良いと思う)。今年もKはそのマーラーか、また新人のジョシュ・マコビーか、SF時代にしこたま外していたジェフ・チャンドラーかという三択(多分、チャンドラーは既に解雇)なので、接戦を落としまくる可能性も。再建は順調に進んでいる様子なので、QBバイロン・レフトウィッチがブレイクすれば台風の目になりえます。とりあえずRBフレッド・テイラー、WRジミー・スミスが元気なうちにプレイオフに戻りたいところ。

QB#7バイロン・レフトウィッチ 肩:A- 脚:C 心:C
 身長196cm、体重111kgというFB並の体格をもつ巨漢黒人QB。当然、ダンテ・カルペッパー並にノシノシ走りまくるのかと思ったら、実は鈍足という意外性の男。しっかりポケットに留まってパスを投げる本格派。昨年はルーキーながら13試合に先発してパス2819yというのは、なかなかの成績。このオフにはマーク・ブルネルが放出され、完全に一人立ち。TOを減らせば、今年のシンデレラになる可能性もなくはないです。


4.HOUテキサンズ (昨年5‐11→今年予想6‐10)

 2002年のチーム設立から、4勝→5勝と漸進中。なら今年は6勝か。という投げやりな予想。攻守ともにブービー31位という状況ですが、攻撃陣はQBデヴィッド・カー、WRアンドレ・ジョンソン、RBドゥマニク・デイヴィスという若手トリオが育ってきて楽しみはありそう。あと必要なのは、勝負所で信頼できるベテランWRでしょうか。WRコーリー・ブラッドフォードのようなスピード馬鹿でなく。スケジュールはMIA戦がないのがなんとも厳しい。今年も雌伏の年。っていつまで伏せてるのか。

QB#8デヴィッド・カー 肩:B 脚:B 心:B
 チーム設立時にドラフト1巡1位指名を受けたヒューストンの星。身体能力的には1巡1位にしては物足りない感じが(特に前年の1位がマイケル・ヴィックだっただけに)しますが、1年目からサックを受けまくっても折れない心を持っており、リーダーとしての資質は充分。若いチームだけに一人で何もかもやってしまう身体能力系より、こういうQBの方が合ってるように思います。


1.INDコルツ(11‐5)…Kヴァンダージャットは逆クラッチャーの予感。
2.TENタイタンズ(7‐9)…マクネア一人でプレイオフまで辿りつけるか。
3.JAXジャガーズ(7‐9)…デルリオデルリオ。
4.HOUテキサンズ(6‐10)…地元に愛されればそれで良いじゃない。
9/13.



NFLプレビュウ2004 (4)AFC−北

 NFLプレビュウ、AFC最後はいろんな意味で寒い風が吹いている北地区。私の順位予想は偶然にもタカクさんのそれとは丸っきり正反対になったりしてます。これであと半分。まだ半分。


AFC−北


1.CLEブラウンズ (昨年5‐11→今年予想10‐6、地区優勝)

 混迷のAFC北地区、その本命にはおそらく最も前評判低いCLEを敢えて推したいと思います。とにかく大きいのはQBジェフ・ガルシアの獲得。昨年までのティム・カウチかケリー・ホルコムかという、焼死か溺死かの二択を迫られていたようなQB問題が解決しました。ガルシアもそこまで優秀なQBか?と疑問に思う向きもあるかもしれませんが、前任者がGBで第3QBの座すら確保できずにクビになるようなQBだったこととの落差を考えれば、効果絶大な補強といえるのです。ありがとうカウチ。更に楽しみな存在が今年のドラ1TEケレン・息子ウィンズロー。この大口叩きがジェレミー・ショッキー、トッド・ヒープを超えるインパクトを与えるような活躍を見せれば混戦を抜け出すことも可能。最低でも600yレシーヴ、5TD、罰金5万ドル程度はやってもらわないと困ります。守備は同地区の中ではかなり見劣りしますが、そんなにボコボコやられるほどの攻撃力を持ったチームもいないので何とかならないこともないはず。昨年の1TD差以内ゲームで2勝7敗という数字を逆転すれば地区優勝。

QB#5ジェフ・ガルシア 肩:B+ 脚:A- 心:B+
 名門SF49ズで、突如倒れたスティーヴ・ヤングの後を継いで先発を張っていた小さな巨人。NFLから声が掛からなかったためカナディアンフットボールで長いことプレイしてたり、SFで4000y、30TDなどの素晴らしい数字を残しながらWRテレル・オーウェンスに能無しネズミ呼ばわりされたりという苦労人。引退後はハンバーガーショップの店員かタイル職人です。小柄ですがその分、機動力があり、決定力もある。プレイオフではともかく、レギュラシーズンでは計算できるベテラン。潜在能力はありそうだけど放っておくといつまでも眠りっぱなしなCLEの若いWR陣の目覚まし役も期待。


2.PITスティーラーズ (昨年6‐10→今年予想8‐8)

 錆びが目立ってきた鉄の男たち。PITといえば鉄の守備と力押しのラン、のはずでしたが、守備は相手への圧力に欠け、ラン攻撃にいたってはリーグ31位、下から2番目という信じ難い数字。ラン低迷の要因は、"ザ・バス"RBジェローム・ベティスのポンコツ化、マイク村木OCの「娯楽性に欠ける攻撃はリストラ」という経営方針、発泡スチロールで出来たオフェンスライン。このオフはRBデュース・ステイリーの補強、マイク村木の追放でうち2つは解決(ステイリーが正解かどうかはかなり怪しいところですが)。あとはOLの踏ん張り次第。ランの穴は開けられず、QBは守れずでは、どれだけスキルポジションにタレント揃えても勝てません。課題のもう一つ、パス守備についてはCBドゥエイン・ワシントン、Sブレント・アレキザンダーを放出するという素晴らしい補強。どうせならCBチャド・すっとこスコット、ドゥシェイ・タウンゼントあたりも根こそぎクビにしたらすっきりしてもっと良かったのですが。攻守ともにコーディネイタを交代して臨むシーズン。これで駄目ならいよいよビル・カウアーHCのヒゲが飛ぶ。

QB#8トミー・マドックス 肩:B 脚:C 心:B-
 2002年カムバック賞QBも、昨季は進まないランと錯乱気味のマイク村木のプレイコールと相手DFを素通りさせるOLのおかげでノイローゼ。なんとか生還しましたが、OLを殺人未遂で起訴出来ないか検討した方が良いと思います。タイミングパスを得意とするパサーですが、プレッシャを受け続けて完全にタイミングが狂ってました。カート・ワーナーもそうですが、このタイプのQBが一度狂うと調律するのは非常に難しい。おまけに、今年のドラ1新人QBベン・ロスリスバーガーにまでプレッシャを受けるという。今のうちに電話帳で精神病院探しておくことを勧めます。


3.BALレイヴンズ (昨年10‐6→今年予想7‐9)

 NFL最凶の犯罪組織。このオフにはチームの大エース、2000yラッシャー様RBジャマール・ルイスが麻薬売買で捕まるという壮挙で、箔をつけてくれました。やっぱりBALのエースたるもの前科の一つは持ってないと。しかも麻薬所持でなく売買というところが素敵過ぎます。ルイスはお勤めに行くのか、ショバ荒しで組織に消されるのかは分かりませんが、たとえお咎め無しで娑婆に出てきたとしても元々、隔年選手の気があるだけに今年はまともには働くかどうか。となると残るは大量破壊兵器の調査並に進まないと評判のパス攻撃。QBカイル・ボウラーではどうにもならないのは明らかだと思うのですが、控えには肩に故障を抱えるアンソニー・ライトと心に故障を抱えるコーデル・スチュワートさんしかいませんので、誰が出てきてもどうにもなりません。凶悪犯LBレイ・ルイス率いる守備は今年も殺意に満ち満ちて大迫力。この近寄り難い殺気がある限り、大崩れは考え難いです。しかし昨年は2000yラッシャーが出たのに10勝止まり。なら今年は?

QB#7カイル・ボウラー 肩:C 脚:C 心:C-
 パスのコントロール、脚力、判断力と満遍なくアレでナニなQB。基本的に身長195cm以下のレシーバーは見つけられないので(遠視で)、もっぱらTEトッド・ヒープにばかりパスを投げることになります。ちなみに控えのコーデルさんは、肩:C 脚:B+ 心:C-。脚力がある分、ボウラーより秀でているような気もしますが、コーデルさんは近眼で遠くが見えないためもっぱら地面に向かってパスを投げるのでどっちにしろアレです。


4.CINベンガルズ (昨年8‐8→今年予想7‐9)

 俊英マーヴィン・ルイスHCに率いられ、昨季はダメ虎超久々の5割復帰。今季の更なる飛躍が期待されるシンデレラ候補。ですが、私はあえて消します。昨年の躍進の最大の立役者は、3500y、26TDを投げてカムバック賞に輝いたQBジョン・キトナ。しかし、マーヴィン・ルイスが早々に今年の先発に指名したのは、2年目カーソン・パーマー。ドラフト1巡1位指名選手をいつまでもベンチに置いておくわけにはいかないということでしょうし、昨年から予定してた先発昇格なのでしょう。しかし、誤算なのは昨年チームがプレイオフ寸前というところまで行ったために、パーマーの実戦経験はゼロのままシーズン終わってしまったこと。キトナ、頑張り過ぎ。本来ならキトナはつなぎ役で、シーズン終盤の消化試合にはパーマーを試運転させるつもりだったはずです。おまけにキトナは怪我もしないし、薬もやらないので、落ち度もないのにかなり無理矢理な感じで控え降格させる羽目に。キトナ、空気読め。パーマーとしても、そんなキトナの代わりに先発昇格したからには昨年以上の成績を、と言われても酷な話。今年は、昨季にやり損ねたパーマー修行のために、飛躍ではなく我慢の年になると見てます。とりあえず、WRチャド・ジョンソンの金歯に噛みつかれないように頑張れ。

QB#9カーソン・パーマー 肩:? 脚:? 心:?
 ハイズマン賞受賞者、2003年ドラフト1巡1位指名の大器、大型強肩クイックリリースの豪腕パサー。という通りいっぺんのことしか知らないので、何も書きようがありません。相棒のWRには、いかにもキーションの親戚というビッグマウスのセレブ男チャド・ジョンソン。ジョンソンがどんどんTDセレブレーションを披露できるよう(そしてどんどん罰金を払うよう)、パーマーとのホットライン形成には期待がかかります。


1.CLEブラウンズ(10‐6)…ハイライトはWeek7、PHI戦。
2.PITスティーラーズ(8‐8)…マドックスにトランキライザーを。
3.BALレイヴンズ(7‐9)…ジャマール・ルイスにコカインを。
4.CINベンガルズ(7‐9)…ジョン・キトナにヒ素を。


 AFCのまとめ。地区優勝は、NE、KC、IND、CLE。ワイルドカードに、BUF、NYJという予想。今年はだいぶ大人しめの予想で、昨年のプレイオフチームが3つも含まれています。当社比200%増。

 そしてAFC本命は今年も◎BUF。意地です。意外としつこい性格してます。対抗も同じく○NE。プレイオフでここを倒せるチームがいるかというと。ちょっと思いつきません。INDの砕け散り方を見ると、追い詰めるとしたらやはり守備型のチームだと思いますが、TEN、BALは今年は怪しいと見てるのでなんとも。やはりBUFしかいますまい。ブレッドソーの復讐劇期待。穴には、レフトウィッチが大成した場合のJAX。

◎BUFビルズ
○NEペイトリオッツ
▲JAXジャガーズ
9/15.