メロディアスハード傑作選


80年代の産業ロック時代を経過し、90年代に入ると、再びメロディアスなハードロックバンドたちが現れ始め、
グランジやオルタナがもてはやされる中で、しっかりと質の高い楽曲と演奏で、我々リスナーを魅了した。
ここでは、あらためて名作たりうるメロディアスハード系のアルバムを厳選して紹介する。   

                                                      2009.3.4  緑川とうせい



◆まずは聴いとけ名盤系

WHITE LION 「PRIDE」
ホワイト・ライオンの2nd。1987作
名は体を表す、このシンプルなジャケからは想像もできない素晴らしきメロディアスハード作。
キャッチーでありながら、どこかヨーロピアンな哀愁を漂わせたメロディと、
ヴィト・ブラットの奏でるメロディアスで、ときにテクニカルなギターワークもじつに見事。
枯れた味わいのあるヴォーカルとともに、アメリカのバンドでありながら、
しっとりとした叙情溢れるサウンドを聴かせてくれる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 哀愁度・・9 総合・・8
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HOUSE OF LORDS
GIUFFRIAのグレッグ・ジェフリア率いるハウス・オブ・ローズの1st。1988作
きらびやかなシンセワークに、まるでWHITESNAKEを思わせるようなハードなギター、
そして情熱的なヴォーカルで聴かせる、メロディアスなハードロック。
実力のあるメンバーたちによる演奏は素晴らしく、オーソドックスなサウンドながら
その高い完成度には時代を超えるだけの魅力を感じさせる。
メロディアス度・・8 王道度・・9 メロハー度・・8 総合・・8
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LILLIAN AXE 「Poetic Justice」
リリアン・アクスの3rd。1992作
この一見ダメそうなジャケにだまされないで欲しい。メロディアスハード史に輝く名盤がこれだ。
先日再発された2nd「Love + War」も必聴だが、それ以上に本作は楽曲充実の傑作である。
アメリカのバンドでありながら、陽性の中にも哀愁を漂わせるメロディラインに、
スティーヴィー・ブレイズの素晴らしいギターワークが合わさった見事なバランス感覚。
最高の泣きのパラード“See You Someday”の素晴らしさは言葉に尽くせない。
とどめは“The Promised Land”の叙情である。現在最も再発が求められる1枚だろう。
2007年の復活作Waters Risingもぜひチェックすべし。
メロディアス度・・8 哀愁の叙情度・・8 楽曲・・8 総合・・8.5
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Harem Scarem 「Mood Swings」
カナダのメロディアスハードバンド、ハーレム・スキャーレムの2nd。1993作
オーセンティックなロックとしての躍動感と、甘すぎないほどの哀愁の叙情でもって
日本人の心をつかんだこのバンド。今もなお、最高作として語られるのが本作である。、
センスあるギターを中心に、抜群の演奏力で聴かせる本格派のハードロックサウンドだ。
バンドは本作の日本での成功から勢いにのるが、その後、商業音楽との狭間で方向性を失い、
いったんは活動の危機に立つが、2002年に復活し5枚のアルバムを残して解散する。
このアルバムの輝きは、我々の心の中に永遠に封じこめられた。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 ロック度・・9 総合・・8
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DIZZY MIZZ LIZZY
デンマークのハードロックバンド、ディジー・ミズ・リジーのアルバム。1994作
若干20歳という3人組みが、デビューアルバムにして、後々まで語り継がれるハードロックの傑作を生み出した。
音自体はまったくシンプルなのだが、トリオ編成が生み出すケミストリーが、
演奏面での絶妙の均衡と緊張感を生み出していて、LED ZEPPELINなどを思わせる、
ロックとしての普遍的なグルーブが、サウンドを見事なまでに輝かせている。
メロディだ、楽曲だと、小難しいことを言う前に、まず音だけで聴き手をノセられる作品だ。
メロディアス度・・7 キャッチー度・・7 ロック度・・10 総合・・8
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Robby Valentine 「The Magic Infinity」
オランダの貴公子、ロビー・ヴァレンタインの2nd。1993作
衝撃のデビューを飾った1991年の1作目も見事な出来であるが、
本作ではいっそう楽曲の充実をはたし、後の作品への土台ともいうべき
きらびやかなヴァレンタインサウンドが完成されたアルバムだ。
冒頭を飾る華麗な“The Magic Infinity”からもうその世界に引き込まれるが、
その後も、繊細なピアノを聴かせるパラードやキャッチーなポップ曲など、楽曲の幅も広い。
そして゜、現在でもテレビなどでもよく使用されている名曲、“No Turning Back”
この究極的なドラマティックサウンドには今も圧倒される。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 華麗度・・9 総合・・8.5
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FAIR WARNING 「GO!」
ドイツのメロディアスハードバンド、フェア・ウォーニングの3rd。1997作
個人的なことを言うと、昔はメロハーが嫌いだった。LILLIAN AXEやVALENTINEなどを除くと
どれも同じように聴こえたからだが、そんな自分を目覚めさせてくれたのがこのアルバムだった。
もちろん1st、2ndともにいいのだが、本作はメロディといい曲といい、すべてが素晴らしい。
トミー・ハートの力強い歌声と、ヨーロピアンな哀愁を感じさせるサウンドは、
キャッチーでいてドラマティック。そしてスカイ・ギターが鳴り響くソロパートで昇天だ。
彼らの残した4枚のアルバムはどれもが名作クラス。2006年の復活作はいわばオマケにすぎない。
メロディアス度・・10 スカイギター度・・9 楽曲・・10 総合・・9.5
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TEN 「The Name of the Rose」
イギリスのメロディアスハードバンド、テンの2nd。1996作
英国から久々に本格派のバンドが現れたと話題になったデビュー作も捨てがたいが
なんといっても、このバンド最高の名曲“The Name Of The Rose”が入った本作が好きなのだ。
その哀愁のイントロが流れ始めるやもう、そのドラマティックな世界観にどっぷりと浸れる。
ゲイリー・ヒューズのマイルドな歌声に、ヴィニー・バーンズの骨太のギターワーク、
そして英国の誇りを感じさせるシリアスさと、ロマン溢れる叙情。すべてが日本人好みである。
彼らのアルバムはどれもが質が高いのだが、まず聴くのなら本作をお薦めする。
メロディアス度・・9 哀愁の叙情度・・9 英国度・・9 総合・・9

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◆キャッチーなアメリカ系

CAUGHT IN THE ACT 
「Heat of Emotion」
アメリカのメロディアスハードバンド、コート・イン・ジ・アクトの2nd。1996作
ZEROレーベルから出ていたメロハー系アルバムの中でも当たりの1枚。
1st同様にジャケも地味な雰囲気だが、1曲目から流麗なメロディの洪水で、
思わずにんまりとなるはずだ。美しいシンセワークに泣きのギターがかぶさって、
サビでのキャッチーなヴォーカルメロディも、まるで爽やかな風のようだ。
のちにGUILD OF AGESと改名する彼らだが、CITA時代のこのアルバムこそが、
個人的にはバンドとしての最高作であったように思う。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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HARLAN CAGE 「DOUBLE MEDICATION TUESDAY」
アメリカのメロディアスハードバンド、ハーラン・ケージの2nd。1998作
私は基本的にこの手のジャンルに対しては非常に厳しく、よほど素晴らしくなければ褒めないのですが
このバンドは私にとってメロディアスハード/プログレハードの最高峰であります。
その叙情的で、美しさと暖かさを感じる人間的なメロディはじつに耳に心地よく、
哀愁の中に希望を輝かせるギターとキーボードのメロディハーモニーはうるうるもの。
むろん捨て曲などはなし。メロディ愛好家は必聴のバンドですぞ。次作3rdも最高。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5
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HUGO
アメリカ人ヴォーカリスト、ヒューゴのソロアルバム。1997作
今はなきZEROレーベルから出ていたアルバムだが、内容はまさに
メロディアスハードの理想郷
ギター、ベース、キーボードに英国のドラマティックハードロックバンドTENのメンバーを起用し、
甘い声質のヒューゴの歌声が、キャッチーでさわやかな楽曲に映えている。
TENをよりマイルドにしたようなサウンドで、この手のメロディアスハード好きにはたまらない一枚。
しっとりとしたキーボードと、時折聴かせるダイナミックなギターワークも絶品。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5

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DEPARTURE
アメリカのメロディアスハードバンド、ディパーチャーのアルバム。1998作
美しいキーボードとキャッチーなメロディで聴かせる、
かつてのJOURNEYなどを思わせる良質のハードポップサウンド。
ヴォーカルの繊細な歌声も耳に心地よく、美麗なシンセのアレンジとともに、
バラード曲などはとても感動的な仕上がりだ。メロディアスなギターフレーズに
きらびやかなシンセが合わさる、爽快ハードポップのお手本のような作品。
2nd、3rdも同様に質が高いのでチェック!
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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PRIDE OF LIONS 「Roaring of Dreams」
アメリカのメロディアスハードバンド、プライド・オブ・ライオンズの3rd。2007作
SuvivorのKey奏者ジム・ピートリックと、トビー・ヒッチコックを中心にしたバンドで、
キャッチーなメロディとコーラスハーモニーで聴かせる爽やかなサウンド。
ヴォーカルの力量も素晴らしく、軽快なロックナンバーからバラードまで、
巧みに歌い上げ、80年代風味の質の高い産業ロックの味わいを蘇らせる。
やや古めかしいがQUEENあたりを思わせるきらびやかなポップセンスも見事で、
哀愁のメロディと泣きの叙情で盛り上げるラスト曲などは、じつに感動的だ。
ハードさよりもキャッチーさを求めるリスナーにとっては珠玉のアルバムと言えるだろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 80's産業ロック度・・9 総合・・8
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STAN BUSH 「In This Life」
アメリカのメロディアスロック職人、スタン・ブッシュのアルバム。2007作
キャリアとしては25年を数えるベテランアーティスト。熱心なファンではないので、
これが何作目になるのかは知らないが、本作はじつに上質な産業ロックサウンドだ。
透明感のあるシンセとメロディアスなギターに、キャッチーなメロディを歌い上げる絶品の歌声、
楽曲にはどれもフックがあり、ポップすぎない哀愁の叙情も覗かせるのがとてもいい。
目新しさはなにもないのだが、耳心地のよいメロディックロックが目一杯楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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◆哀愁のイギリス系

TEN 「FAR BEYOND THE WORLD」
英国のドラマティック・ハードロックバンド、テンの6th。2001作
3作目以降は、質が高いながらもどこかマンネリぎみの作風であったのだが、
今作はいつになく爽快なサウンドで、キッャチーかつ流麗な歌メロが増した好作となった。
要となるのは、やはりゲイリー・ヒューズの歌唱と、ヴィニー・バーンズの湿りけのあるギターサウンド。
随所に彼ららしい哀愁のメロディを聴かせながらも、心地よい爽やかささが同居するTENサウンドが全開だ。
ドラマ性という点では前作以前をとるが、曲のクオリティでは文句なしの充実作である。
メロディアス度・・8 爽快度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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BOB CATLEY 「THE TOWER」
MAGNUMのヴォーカル、ボブ・カトレイの1stソロ作。1998作
ゲイリー・ヒューズがプロデュース、演奏陣もヴィニー・バーンズらTENのメンツであるので
当然サウンドもTENに通じるメロディアスなハードロックであるが、
落ち着いたボブの声質や、時折聴かれるケルト風のメロディなどもあって、
重厚でありながら清涼感のある壮大なロック作品になっている。
おそらくこの作品の成功があったから、ボブはソロ作品を今もなお続けられているのだろう。
そういう点でもゲイリー・ヒューズの果たした功績は大きい。
メロディアス度・・8 壮大度・・8 TEN度・・8 総合・・8
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DARE 「BELIEF」
イギリスのメロディアスハードバンド、デアーの4th。2001作
かつてTHIN LIZZYのKEYでもあった、ダーレン・ワートンをリーダーにもつ
美しきアイリッシュメロディが炸裂するメロディアスハード。
基本は叙情派のハードロックなのだが、ヴァイオリンやホイッスルなどを使用し
今回はより大胆にケルトメロディを導入しているところが素晴らしい。
ゲイリー・ムーアの「WILD FRONTIER」を思わせる雄大さを音に感じる。
叙情派メロディアスハード、アイリッシュロック好きにはお薦め。
メロディアス度・・8 アイリッシュ度・・8 叙情度・・9 総合・・8

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LOST WEEKEND「PRESENCE OF MIND」
イギリス出身のメロディアスハードバンド、ロスト・ウイークエンドの2000年作
美しいシンセワークと、メロウなギター、やわらかみのあるキャッチーなメロディで聴かせる
とても高品質なメロハーサウンド。聴きやすさの中に哀愁を感じさせるところは、
HARLAN CAGEなども思い出させるが、こちらはもっとシンフォニックな感触だ。
新鮮味はやや薄いものの、このクオリティの高さは必聴級。美麗系メロハーの傑作。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 楽曲度・・8 総合・・8
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◆スカイギター系

FAIR WARNING 「FOUR」
ドイツのメロディアスハードロックバンド、フェアウォーニングの4th。2000作
前作「GO!」の楽曲の素晴らしさ、メロディアスさは大変なものだったが、それに続くこの4thもそれに
勝るとも劣らない傑作。なにしろ全曲捨て曲がない。どの曲も叙情に溢れ、曲として練られている。
トミー・ハートの伸びやかな歌唱を聴いていると、彼の脱退今更ながらに残念に思われるほど。
キーボードアレンジ、スカイギターのソロプレイ、メロディの扇情度と、すべてにおいて隙のない傑作。
この得がたい感性と叙情はG/ヘルゲ・エンゲルケのDREAM TIDEに受け継がれることとなる。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・9 楽曲・・9 総合・・9
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DREAMTIDE 「HERE COMES THE FLOOD」
FAIR WARNINGのヘルゲ・エンゲルケによる、ドリームタイドの1st。2001年作
FWの活動停止にともなって立ち上げられたこのバンドだが、方向性は同様で、
スカイギターを駆使した、キャッチーでメロディアスなハードロックが詰まっている。
個人的にはトミー・ハートの伸びやかな歌唱が恋しいが、このVoもなかなかの実力の持ち主。
なによりもヘルゲのあくまで叙情メロディにこだわった曲作りは相変わらず素晴らしく、
ツインギターの音の厚みではFWにやや譲るが、キーボードを正式メンバーにすえたことで
全体としてやわらかみのあるアンサンブルが保たれている。じつに見事な傑作だ。
メロディアス度・・9 爽快度・・8 楽曲・・8 総合・・8.5

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ZENO 「Listen to the Light
ウリ・ジョン・ロートの弟である、ジーノ・ロートのバンド作。1998作
兄のウリがクラシックを基盤に壮大な宇宙を描くのに対して、
ジーノはあくまで明快なメロディアスハードの路線である。
このアルバムではキャッチーなメロディの中に東洋的な旋律を盛り込んでおり、
スカイギターによる泣きの叙情はFEAR WARNINGにも通じる感触だ。
感動的なバラード曲など、兄譲りの泣きのギターはさすがといったところだし、
美しいシンセによるオーケストレーションも効果的だ。
実力あるヴォーカルとともに質の高い作品になっている。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 メロハー度・・8 総合・・8
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Uli Jon Roth 「Under A Dark Sky」
スカイギターを操るギター仙人、ウリ・ジョン・ロートのアルバム。2008作
序章から12年待った。待望のシンフォニック・レジェンズの第一部の完成である。
人類への警告を含んだメッセージとともにクラシカルに幕を開ける本作は、
古き良きロック風味とオーケストラアレンジが融合した、優雅でクラシカルな作風であるが、
そこに人間的で温かみのある演奏を聴かせるのはさすが。ウリの奏でるスカイギターはときに優しく、
ときに人類を叱咤するように激しく、宇宙における地球の物語を悲しみと希望の音によって織りなしてゆく。
類まれな天才の手による、音楽と世界の融合がここにまたひとつ完成した。
シンフォニック度・・9 壮大度・・10 人類と地球度・・10 総合・・9
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◆きらびやかクイーン系

Valentine
オランダの貴公子、ヴァレンタインこと、ロビー・ヴァレンタインの通算3作目。1995作
Robby Valentine名義として2枚の作品を発表後、新たにVALENTINEとして活動をスタート、
本作は彼の持ち味である、きらびやかで優雅なメロディが目一杯詰まった傑作となった。
1曲目の“God”からして、QUEENを思わせる華麗さと、展開の多いドラマティックな作風で
聴き手の心を鷲づかみにしてくる。シンフォニックな美しさと流麗なコーラス、繊細なピアノなど、
これぞヴァレンタイン・ワールドというべきじつに華麗なサウンドである。
メロディアス度・・9 華麗度・・9 クイーン度・・8 総合・・8.5
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VALENSIA 「GAIAU」
オランダのハードポップ貴公子、ヴァレンシアの4th。2000作。
中途半端な前作の反省からか「やりたいものをやろう」と開き直ったかのように、
本作はのっけからQUEEN度が全開のゴージャスなサウンドとなった。
壮大なコーラスハーモニー、に絶妙のポップセンスが絡まり、カラフルな音が乱舞する。
しがらみから開放されたかのような彼自身の「楽しさ」が音を通じて感じられ、聴いていて思わず嬉しくなる。
もちろんメタルでもハードロックでもないのだが、このクオリティの高さはやはり見事。
「現代版QUEEN」、または「男版KATE BUSH」という言葉を、彼には賛辞とともに送りたい。
VALENSIAとはどんな音楽なのか?…という問いにはこのアルバムをまず聴くことをお勧めする。
メロディアス度・・8 ポップ度・・9 ゴージャス度・・9 総合・・8
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METAL MAJESTY 「THIS IS NOT A DRILL」
オランダの貴公子VALENSIAのユニット、メタル・マジェスティーのアルバム。
あのヴァレンシアが弟と一緒にハードロックバンドを組んだ…といっても、
音楽性自体にそう変化はなく、これまでのポップな作品をそのままHRにシフトしたという感じで、
結果として、VALENTINE度…というかQUEEN度がいっそう高まっている。
メロディアスかつキャッチーな楽曲群は、ロック度を高めたせいでいっそう華麗に輝きだし、
HRファンにとっても、これは非常に馴染みやすい音になっているので嬉しい。
尚、日本盤とはジャケやタイトルも異なるこのヨーロッパ盤は4曲も多く入っていてお得なのだ。
メロディアス度・・8 華麗度・・9 QUEEN/VALENTINE度・・9 総合・・8
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PHANTOM'S OPERA 「FOLLOEING DREAMS」
アメリカのメロディアスハードロックバンド、ファントムズ・オペラの3rd。1998作
かつてはSYMPHONY X、のマイケル・ロメオも在籍していたバンドだが、
音の方はキャッチーなメロディとロマンティックな雰囲気のメロディアスハードで
QUEEN的なコーラスハーモニーなどはオランダのVALENTINEなどを思わせる。
バンド名どおり
オペラティックできらびやかなサウンドは、
この手のメロディアスハードとしては濃いめの部類で、楽曲のクオリティも相当に高い。
プログレッシブなものを感じさせる9分の大曲も見事な出来だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 きらきら度・・9 総合・・8
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◆美しき北欧系

BAD HABIT 「ADULT ORIENTATION」
スウェーデンのメロディアス・ハードバンド、バッド・ハビットの3rd。1998作
ZEROから出ていた2ndも良かったが、今作は全篇爽快な叙情ハードポップ全開の快作だ。
前作にはいくつかの捨て曲らしきものもあり、全体として完璧なアルバムではなかったが、
このアルバムは全曲良い。全14曲、北欧の叙情ポップサウンドをたっぷりと堪能できる。
素晴らしき泣きの歌メロ、心地よいギターとキーボードアレンジにおもわずうっとりとなる。
これぞ北欧メロディアスハードの金字塔だ。
メロディアス度・・9 爽快度・・9 楽曲・・10 総合・・9
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Kharma 「Wonderland」
北欧メロディアスハード界を代表するシンガー、ヨラン・エドマン率いるカーマのアルバム。2000作
美しいシンセにキャッチーなコーラスワーク、そこに絶品のヨランの歌声が乗る、
実にクオリティの高いメロディアスハードである。 きらびやかさと軽快さ、古き良き普遍性を
盛り込んだ曲ごとのアレンジの質も高く、ゲストによるサックスやフルート、トロンボーンなども
効果的に使われている。しっとりとしたピアノの音色とともに、QUEENあたりを思わせるポップ感覚もあり
爽やかさと適度な哀愁、ハードすぎず軽すぎずというバランス感覚も絶妙な傑作だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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GRAND ILLUSION 「VIEW FROM THE TOP」
スウェーデンのメロディアスハードロックバンド、グランド・イリュージョンの2nd。2002作
前作は質は高いが曲的に新鮮味がなく意外とつまらなかったのだが、この2ndはずっといい。
まず、いかにも北欧らしい透明感のあるサウンドプロデュースが好印象。
曲はメロディアスでキャッチー、そして適度にポップでさらりと聴けるが、
短いギターソロのフレーズも効果的でいいし、バックに鳴るキーボードが
サウンドをやわらかく、そして涼やかに彩っているのが耳に心地よい。
コーラスハーモニーも実に美しく、これはメロディアスハードとしては傑作の部類だと思う。
メロディアス度・・8 北欧メロハー度・・9 楽曲・・8 総合・・8

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LAST AUTUMN'S DREAM
FEAR WARNINGのG、アンディ・マレツェクとスウェーデンの名ヴォーカリスト、
ミカエル・アーランドソンによるバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの1st。2003作
B、Dr、Keyは再結成EUROPEの面々とあって、楽曲のメロディには北欧的な哀愁が漂う。
そして、そこに乗るミカエルのハスキーかつ繊細な歌声も素晴らしい。
一方、アンディのギターワークは、FW時代よりもむしろ生き生きとして聴こえ、
サウンドにおけるハードロック色に説得力を付加している。
メロディ、楽曲、そしてプレイヤーの質が見事に合わさった、実にクオリティの高いアルバム。
哀愁の北欧HR、FEAR WARNING風味…つまりその手のファンには必聴ということである。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5
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FAITH CIRCUS
ノルウェーのメロディアスハードバンド、フェイス・サーカスのアルバム。2009作
ジャケはまるで女性ヴォーカルメタルのようだが、内容はしごく正統派のメロハー。
美しいキーボードに、メロディアスなギター、そしてキャッチーかつ爽快なコーラスワークと、
80年代風のレトロさと北欧的なスタイリッシュなセンスを同居させた質の高いサウンドだ。
どの曲にもメロディにフックがあり、ときに泣きの叙情も聴かせるあたりはじつに我々
日本人好みと言えるだろう。この手のメロハーに食傷ぎみの方にもぜひ聴いて欲しい出来だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・8
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◆ベテラン系

GOTTHARD 「Domino Effect」
スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードのアルバム。2007作
すでにデビュー15年を誇るスイスのベテランバンド。
本作が何作目になるのか、熱心なファンではないので分からないのだが、
今作もベテランらしく、さすがに質の高い絶品のハードロックアルバムである。
枯れた味わいのかすれたヴォーカルの歌唱を中心に、メロディックかつ哀愁溢れるサウンドは、
初期のFAIR WARNINGにも通ずる雰囲気だ。どの曲にもしっかりとフックがあり、
演奏にも軽すぎない骨太さがバンドとしての年輪を感じさせる。充実の傑作だ。
メロディアス度・・8 骨太度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HAREM SCAREM 「weight of the world」
カナダのハードロックバンド、ハーレム・スキャーレムのアルバム。2002作
1993年の2nd「mood swings」は今なお名作として語られる作品だが、
その後、一時はRubberとバンド名すら変えて迷走の時期に入るが、
ここにきてHAREM SCAREM名義では6作めの本作を発表する。
ここで聴けるのはあくまでメロディにこだわった、かつてのHSのスタイルだ。
サビでのキャッチーなメロディや哀愁の叙情はもちろんのこと、彼らの場合は、
抜群のギタープレイをはじめとするインスト部分の演奏力、その充実こそが魅力であり、
それが他のメロハー系バンドとは一線を画したアルバムの密度につながっている。
メロディアス度・・8 哀愁度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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EMERALD RAIN 「Age of Innocence」
カナダのメロディアスハードバンド、エメラルド・レインの2nd。1999作
カナダのメロディアスハードといえば、まず思いつくのはHAREM SCAREMであるが、
このバンドもそれに匹敵する質の高い楽曲とメロディで勝負している。
落ち着いたヴォーカルの歌声とキャッチーなコーラスークワーク、
それにギターのメロディアスなフレーズもなかなか素晴らしい。
新鮮味はないのだが、メロハー好きならば押さえて損のないアルバムだろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・8
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PLACE VENDOME
PINK CREAM 69のデニス・ワードを中心に、マイケル・キスクも参加する
メロディアスロックユニット、プラス・ヴァンドームのアルバム。2005作
久々にバンドの中でのマイケル・キスクの声を聴いた気がするが、ここで歌われるのは
ごく自然体のハードロックで、AOR的なキャッチーかつポップなサウンド。
しっかりとテクニックのあるギターに、メロディには欧州的な質感もあるので、
一級のメロディアスバードとして充分楽しめるクオリティだ。
VANDEN PLASのシンセ奏者もさりげなくいい仕事をしていて、
楽曲を爽やかに彩っている。キスクの伸びやかな歌声を堪能できる好作である。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 キスケ度・・8 総合・・8
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◆テクニカルギター系

EYEWITNESS
ラルフ・サントーラ率いるメロディアスハードロックバンド、アイウィットネスのアルバム。1997作
まず耳につくのはメロハーとは思えないようなテクニカルでヘヴィなギターと、
パワフルでタイトなドラム。もうこれだけでただものではないという感じであるが、
トッド・プラントの力強い歌声と、甘すぎないメロディの楽曲の質の高さも加わって、
ある種奇跡的な均衡をなしているといってもいい。次作以降ではメロディの良さがなくなってしまい
やがてバンドは解散、そうして後のMILLENIUMへとつながってゆくわけだが、
今作の成功が下地になっていることを思えば、忘れてはいけない作品だろう。
ZENOUFOのカヴァーも見事な出来だ。メロハーなのにカーカスのTシャツを着ているメンバー写真も可笑しい
メロディアス度・・7 パワフル度・・9 テクニカルギター度・・8 総合・・8
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MILLENIUM 「HOURGLASS」
アメリカのメロディアス・ハードロックバンド、ミレニアムの3rd。2000作
かつて日本でも高評価を受けたEYEWITNESSのメンバーが結成したバンドで、
そのサウンドは、ギターのラルフ・サントーラを中心にした叙情的で高品質なメロディアスハード。
今作からVoにARKなどでも活躍するヨルン・ランデを迎え、さらなるクオリティアップを図っている。
とにかく、その辺のメロディアスハードと比べると、このバンドは圧倒的に音が厚く、ギターがテクニカル。
しかもメロディアスで、いくらかの様式美的色合いもあって、曲はどれも捨て曲無し。
この「どうだ」とばかりに開き直ったようなクオリティはEYEWITNESS時代の教訓か。素晴らしい出来だ。
メロディアス度・・8 爽快度・・9 演奏・・9 総合・・8.5

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LAST TRIBE 「THE UNCROWNED」
スウェーデンのメロディアスハードバンド、ラスト・トライブの3rd。2003作
メロディアスハード的なキャッチーさに、マグナス・カールソン
クラシカルなギターワークと、
きらびやかなシンセアレンジが加わって、北欧らしい豊穣なHRサウンドを形作っている。
基本的には、楽曲、メロディともに正統派といってよいもので、目新しさはなにもないが
どの曲をとっても構築された予定調和が耳に心地よく、クオリティが高い。
リカルド・ベンソンの大人の味わいのあるヴォーカルが、サウンドを軽すぎないものにしており
全体的にきらきらとした雰囲気ながら、同時にどっしりとした落ち着きも有した作品になっている。
メロディアス度・・8 北欧度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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VINDICTIV
スウェーデンのメロディックメタルバンド、ヴィンディクティヴのアルバム。2008作
キャッチーなコーラスワークで聴かせるメロディアスハード風の質感に
ネオクラシカルなギターを合わせるという、これまでにありそうでなかったスタイル。
曲がソフトめでうるさすぎない分、これならネオクラ嫌いな人間でも楽しめる。
ヨラン・エドマンの見事なヴォーカルもサウンドの説得力を引き上げている。
メロハー風味のクラシカルメタルか、はたまたネオクラ風味のメロハーか。
メロディアス度・・8 ネオクラ度・・8
メロハー度・・8 総合・・8
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◆古き良きロック系

the Poodles「Clash of the Elements」
スウェーデンのハードロックバンド、プードルズの3rd。2010作
80年代のLAメタルを思わせるファッショナブルなメロディックロックという点では
ノルウェーのWIG WAMに続く期待のバンドといってよい存在だろうこのバンド。
本作では、シンセによるアレンジも美しくよりドラマティックで重厚なサウンドを聴かせる。
LAメタルというよりは、むしろ本格派の北欧メタルという方が正しいのかもしれない。
表現力あるヴォーカルの歌声に、ときに叙情的なフレーズを聴かせるギター、
単なるメロディアスハードのレベルを超えた、素晴らしき北欧ハードロックの傑作だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 楽曲・・8 総合・・8.5
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Steel Panther「Feel the Steel」
アメリカのハードロック/メタルバンド、スティール・パンサーのアルバム。2009作
メンバーのファッションからしてもう、80年代のLAメタルの香りがぷんぷんであるが、
サウンドの方もかつてのMOTLEY CRUEなどを思わせる、キャッチーなハードロック。
狙っているとしか思えない曲名やセクシャルさを押し出した歌詞などもいかにもであるが、
単なる古き良きロックともいえない質の高さとノリがあって、案外素直に楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 LA風度・・9 総合・・8
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STREET LEGALBITE THE BULLET」
ノルウェーのハードロックバンド、ストリート・リーガルの2009年作
DA VINCIのビヨルン・ボーグを中心にしたバンドで、1999年の1stから10年ぶりとなった2作目。
サウンドとしては80年代を思わせる古き良き正統派のハードロックで、
かすれたヴォーカルの歌声とともに大人の哀愁をただよわせた雰囲気はTHIN LIZZYを思わせる。
元CONSEPTION、ARKのトゥーレ・オストビーも参加、巧みなギタープレイを披露している。
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 大人の哀愁度・・8 総合・・8
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Audrey Horne
ノルウェーのハードロックバンド、オードリー・ホーンの3rd。2010年作
ブラックメタルバンド、ENSLAVEDのアイス・デイルをはじめ、エクストリーム系バンドの
メンバーたちによる古き良き正統派ハードロックバンド。のっけからメロトロンの音色が鳴り
適度にヘヴィなギターとともに、枯れた味わいと大人の哀愁を漂わせたHRを聴かせる。
やわらかなオルガンの音色にマイルドなヴォーカルの歌声、そして知的で巧みな演奏力は
ある種、プログレッシブ・ハードロック的な感触でも楽しめ、たとえばOPETHの持つような
70年代英国的なセピア調の情緒が感じられる。古めかしくも聴き心地のいい作品だ。
メロウ度・・8 英国調ロック度・・8 古き良き情緒度・・9 総合・・8
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◆プログレメロハー系

ACT 「Today's Report」
スウェーデンのプログレ・メロディアスハードバンド、アクトの1st。1999作
この作品を初めて聴いたときの衝撃は凄いものだった。
ただのメロハーかと思いきや、1曲目のイントロでもう「これはプログレだ!」と直感的に感じ、
そのキャッチーでやわらかなメロディと、変則リズムと細かなアレンジの妙にすっかり魅了されたのです。
いやー、今聴いても素晴らしい。透明感のある優しいメロディはもちろん、その抜群の演奏力。
とくにドラムを中心にしたリズム面でのアプローチはProgMetal好きにもぜひ聴いてもらいたい。
どのアルバムも素晴らしいですが、まずはやはりこの驚異のデビュー作から。
メロディアス度・・9 隠れプログレ度・・9 楽曲センス・・10 総合・・9
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XSAVIOR 「caleidoscope」
ヨラン・エドマン率いるメロディアスハードバンド、エクスセイヴィアーのアルバム。2005作
サウンドの方は、KANSASACTあたりに通じるキャッチーで伸びやかなメロディと
QUEEN的なコーラスハーモニーが素晴らしく、リズムアプローチなどにはプログレ的な要素もある。
ギターもときにかなりテクニカルだったり、シンセのアレンジもとても凝っていて、
完成度抜群の一枚。ヨランの歌声も曲の中で実に瑞々しく映えている。
きらきらとしたキャッチーなメロディアスさが実に耳に気持ちいい。
メロディアス度・・9 プログレハード・・8 キャッチー度・・9 総合・・8.5
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BALANCE OF POWER
 「PERFECT BALANCE」
イギリスのメロディアスハードバンド、バランス・オブ・パワーの4th。2001作
シンフォニックなキーボードを散りばめたメロディアスな楽曲には、
プログレッシブな知性とブリテイッシュの誇りを感じさせる。
今作では、さらにメタリックな音の迫力が増しており、メロディアスハード的でありながら、
ネオクラシカル風味もあり、そして
ProgMetalとしても楽しめる見事なサウンドになっている。
ときにDREAM THEATERを想起させるドラマティックさに加え、しっとりと聴かせるピアノも美しく、
全体的に隙のない質の高いアルバムである。このバンドをまだ聴き逃している方は要チェック!
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 けっこうプログレメタル度・・8 総合・・8
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◆新世代エンタメ系

Carmen Gray 「The Portrait of Carmen Gray」
フィンランドのハードロックバンド、カルメン・グレイのアルバム。2007作
ヴィジュアル重視の色物バンドかと思いましたが、どっこいサウンドの質はけっこう高かった。
フィンランドらしい倦怠と哀愁の叙情をまとわせた楽曲はあくまでメロディアス。
そしてキーボード入りの美しいアレンジもいかにも北欧的だし、
かすかに土着性を含んだメロディを織り込むあたりのセンスもにくい。
ゴシック色を薄くしたHIMという感じもあって、フィンランド好きならチェックする価値はあり。
メジャー志向のキャッチーさとオーセンティックなHRとしてのバランスが見事なサウンドだ。
メロディアス度・・8 キャッチーな哀愁度・・8 フィンラン度・・9 総合・・8
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WIG WAM  「Wig Wamania」
ノルウェーのハードロックバンド、ウィグ・ワムの2nd。2006作
どう考えても、このジャケ、ケバいルックスからして正統派のHRファンからは
白い目で見られること必至だろうが、実際のサウンドはずっと骨太でびっくり。
かつてのグラム・ロックを思わせる色気に、まるでLAメタルのような華やかさ、
そしてキャッチーなメロディで聴かせる楽曲にはなんの迷いも感じられない。
まず音を聴けば、それまでの偏見も吹き飛んでしまうだけのクオリティがあるのだ。
曲によっては美しいシンセアレンジに表現力ある歌声で北欧的な叙情をまとわせてくれる。
これは現代の北欧版MOTLEY CRUEなのか。ともかくも、あなどれないバンドだ。
メロディアス度・・8 ちゃんとHR度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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*CDレビュー・メロディアスハード
*プログレハード特集ページも併せてご覧ください