新世代の女性ヴォーカルメタル



NIGHTWISHのブレイク以後、それまでは女性ヴォーカルといえばゴシックメタルが主流であったシーンに、
昨今ではEDENBRIDGEをはじめとして、多くの女性Vo系メタルバンドが登場して、私のようなフリークを楽しませてくれています。
ここでは、ゴシック系以外の、シンフォニックメタル、ハードロックバンドを中心に、女性VoもののHR/HM作品を集めてみました。



*フィメール・シンフォニックメタル系

NIGHTWISHDark Passion Play
フィンランドのシンフォニックメタルバンド、ナイトウィッシュの6th。2007作
ターヤの脱退にともない、新Voに元ALYSON AVENUE
アネット女史を迎えて作られたアルバム。
のっけからなんと14分という大曲だが、これまで通りのシンフォニックかつモダンなアレンジで、
起伏に富んだアレンジが光る。アネットの歌声は、さして個性的でないフラットな印象だが、
その分歌メインだった今までよりも、楽曲そのものが立って聴こえるようになった。
ヘヴィな曲はかなりヘヴィになり、普通にメロディアスでHR的な曲や、トラッド風味の曲など、
むしろオペラ声の呪縛から解放されたかのような、これまでにない曲調の幅が楽しめる。
シンフォニック度・・8 オペラティック度・・7 アネット度・・8 総合・・8
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WITHIN TEMPTATION 「THE SILENT FORCE」
オランダのゴシックメタルバンド、ウィズイン・テンプテーションの3rd。2004作
サウンドはシンフォニックな音の厚みが増して、このバンドの魅力であるメロディも充実、
曲ごとの盛り上げ方、アレンジの質は、その辺の似た者ゴシックバンドとはやはり格が違う。
バックの大仰なコーラス、オーケストラが音の荘厳さと説得力を付加しているが
大前提となるのはシャロン嬢のヴォーカリストとしてのこの力量あってのもの。
しっとりとし美しく、ときに妖艶に、ときに清艶に聴かせるその声の魅力は
前作よりもさらにワンランクアップしている。女性Voゴシックファンは全員聴くべし。
シンフォニック度・・9 ゴシック度・・8 シャロン嬢・・10 総合・・9
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DELAIN「April Rain 」
オランダのゴシックメタルバンド、ディレインのアルバム。2009作
WITHIN TEMPTATIONのシンセ奏者を中心に結成されたこのバンド、
若干21歳の
シャルロット嬢の歌唱は格段にその表現力を増し、
シンフォニックなシンセをバックに美しくも艶めいた歌声を聴かせてくれる。
曲によっては、最近のヴィズインよりもウィズインらしい雰囲気のものもあって、
このフィメールゴシックの王道たるサウンドは多くのファンを得るだろう。
メロディと叙情性の点でも、ウィズイン、エピカ、リーヴズ・アイズに匹敵できる作品だ。
シンフォニック度・・8 ゴシック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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EDENBRIDGE 「THE GROUND DESIGN」
オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの5th。2006作
メンバーチェンジなどもあつたようだが、このバンドは基本的にランヴァルとサビーネのバンドなので
この二人がいれば音楽性がさほど変わることはない。クオリティの高かった前作「SHINE」に続き、
今作も
サビーネ嬢の美しい歌唱を中心に、ゆったりと聴かせるサウンドだ。
このたおやかで高貴な雰囲気は
癒し系シンフォメタルとしての地位をすでに築いているといっていい。
麗しのメロディが心地よいEや、10分を超すタイトル曲のGのシンフォニックさはとくに白眉。
ゲスト参加のオランダの貴公子、ロビー・ヴァレンタインもこのバンドの音によくマッチしている。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 女性Vo度・・9 総合・・8
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LUNATICA 「New Shores」
スイスのシンフォニックメタルバンド、ルナティカのアルバム。2009作
女性ヴォーカルフロントのシンフォニックメタルバンドとして、
NightwishEDENBRIDGEに次ぐ存在として期待されるバンドの4作目。
アンドレア嬢の清涼な歌声をを中心に、美しいシンセワークと、
これまで以上に繊細なアレンジが光る、完成度の高い作品だ。
メタリックなヘヴィさは控えめに、あくまで女性Voバンドとしてのたおやかな質感をメインに
じっくりと聴かせる曲が多く、やや中途半端に思えた前作に比べて方向性がはっきりした。
シンフォニック度・・8 たおやか優美度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Amberian Dawn 「The Clouds Of Northland Thunder」
フィンランドのシンフォニックメタルバンド、アンベリアン・ドーンの2nd。2009作
デビュー作はNightwishタイプのバンドとしてはなかなか高品質な作品であったが、
楽曲にはまだまだ浅薄さが感じられた。本作は確実に成長を聴かせる力作となった。
女性Vo、
ヘイディ嬢のオペラティックな歌声を乗せてクサメロで疾走する様は、
台湾のSeraphimあたりを思わせつつ、EDENBRIDGE的なやわらかさも感じられる。
楽曲的にまだ物足りない部分はあるものの、今作ではメロディの聴かせ所をしっかりと押さえていて、
聴き手を高揚させるサウンドの説得力も生まれつつある。今後にさらに期待したいバンドになった。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DAWN OF DESTINY「Rebellion In Heaven」
ドイツのシンフォニックメタルバンド、ドーン・オブ・デスティニーの2nd。2008作
EDENBRIDGEあたりを思わせる美しい
女性ヴォーカルの歌声を乗せ、
意外と力強くに疾走するスタイルで、1stを聴いたときはなかなか新鮮に感じたが、
本作も同路線。適度にシンフォニックなシンセとモダンさを取り入れたアレンジで、
ジャーマンメタル的なパワフルなバンドサウンドと繊細な女性声とのコントラストで聴かせる。
曲がやや似たりよったりで、もうひとつ突き抜けたドラマティックさが欲しい気はするが
質の高さは保証付き。フィメールVoのシンフォメタルファンなら満足のアルバムだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Coronatus 「Porta Obscura
ドイツのシンフォニックメタルバンド、コロナタスの2nd。2008作
二人の女性ヴォーカルの歌声を中心に聴かせる、壮麗なシンフォメタルサウンド。
ドイツ語で歌われるオペラティックなソプラノヴォイスがとても素晴らしく、
シンセによるオーケストレーションと、適度にヘヴィでモダンなメタルサウンドが融合、
かつてのNIGHTWISHをよりクラシカルにしたかのような質感で、美しく優雅に聴かせる。
女性Vo二人の声質がそれぞれに可憐さと、伸びやかなソプラノという違いがあるので
歌声が単調にならないのもよろしい。これは女性声シンフォニック・クラシカルメタルの新境地。
シンフォニック度・・8 オペラティック度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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Visions Of Atlantis「Delta」
オーストリアのシンフォメタルバンド、ヴィジョンズ・オブ・アトランティスの2011年作
EDENBRIDGESERENITYとともにオーストリアのシンフォニックメタルを牽引するこのバンド、
今作も男女ヴォーカルの歌声で美麗に聴かせるシンフォニックなサウンド。
これまで以上にギターがクサメロを奏でたり、楽曲の疾走感が増して全体的なメリハリがついたことで
ずいぶんダイナミックになったという印象。女性Voは新たにまた交代していて、
マキシ嬢の歌声は、
前の二人のようなオペラティックな唱法とは異なるので、Nightwish的なイメージからはやや離れたか。
モダンなメタリックさと優雅な美しさのパランスもよく、クオリティ的にもEDENBRIDGEに匹敵するレベルにきた。
シンフォニック度・・8 メロディアス度・・8 女性Vo度・・7 総合・・8
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EBONY ARK 「DECODER」
スペインのシンフォニックメタルバンド、エボニー・アークの2005作
ややダークでゴシック色もあるシンフォニックなサウンドに、
NIGHTWISHのターヤを思わせるオペラティックな女性Voが歌を乗せる。
ツインギターにキーボードで音には厚みがあり、楽曲の方も緩急がついていて
プログレメタル的な要素もあり、新人にしてはなかなかアレンジ力もあるので安心して聴ける。
荘厳なコーラスやミステリアスな雰囲気にはTHERIONあたりを思わせるものもある。
これでVoの
ベアトリス嬢の歌唱に説得力が増せば、さらなるクオリティアップが期待出来るだろう。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・8 女性Vo度・・7 総合・・8
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SHIVA「The Curse of the Gift」
スウェーデンの女性Voメタルバンド、シヴァの3rd。2006作
2ndまでは正統派のメタルサウンドだったのだが、本作ではギターがぐっとヘヴィになり、
表現力のある女性ヴォーカルで聴かせるサウンドは、シンフォニックなシンセとともに
ゴシックメタル的な妖艶な雰囲気をかもし出すようになった。美麗かつヘヴィで適度にモダン…
なんとなくNIGHTWISHの近作にも通じる質感で、全体的に薄暗さが増し、
メロハー寄りだった前作よりも深みのある世界観を聴かせてくれます。
まさかこの方向で来るとは嬉しい驚き。女声ゴシック風メロディックメタルの力作です。
メロディアス度・・8 ゴシック的重厚度・・8 女性Vo度・・9 総合・・8
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BEAUTIFUL SIN 「THE UNEXPECTED」
MASTERPLANのウリ・カッシュによる、ビューティフル・シンのアルバム。2006作
シンセ入りのモダンなメタルサウンドに、パワフルな
女性ヴォーカルの歌声で
ドラマティックに聴かせる。ミドルテンポ主体で、むしろメロパワというよりは
ややゴシック的な薄暗さもあって、そこが気に入れば非常に楽しめるアルバムだ。
PAGAN'S MINDメンバーでもあるGのメロディアスなギターフレーズに、
美しいシンセワークが合わさって、重厚な雰囲気をかもし出しながら、
マギャリー嬢の美しくも芯のあるヴォーカルがサウンドに彩りを与えている。
ウリ・カッシュという名前を抜きにしても、質の高い女性Voメタルとして勧められる。
メロディアス度・・8 重厚度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Magica Hereafter
ルーマニアのシンフォニックメタルバンド、マジッカの3rd。2007作
美しい女性ヴォーカルで聴かせるEDENBRIDGEタイプのサウンド。
過去作は未聴だが、ギターにからむクラシカルなシンセワークといい
シンフォニックで壮麗なサウンドはなかなかどうして質が高い。
初期のNIGHTWISHを東欧風にしたという感じもあり、
(声質はむしろウィズインのシャロン嬢似か)
アナ嬢の少しクセのある歌い方とともに、適度なイモ臭さもむしろ味になっている。
楽曲自体には目新しい部分はないものの、女性声メタル好きならば楽しめる出来だ。
そして母国語で歌われるボーナストラック曲の美しさは絶品。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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IDEAS 「Fonix / Phoenix」
ハンガリーのシンフォニックメタルバンド、イデアスのアルバム。2008作
一聴してサウンド的な力強さが出て、それとともに女性ヴォーカル、
カタ嬢の歌声にも
しっとりとした表現力がついた。それによってNightwishEDENBRIDGE的である楽曲に、
いっそうの華麗さと説得力が生まれ、上記バンドに引けをとらないくらいの音になってきている。
なお、本作は英語バージョンとハンガリー語バージョンの2枚組み仕様となっていて、
やはり母国語の方が異国的な雰囲気がして楽しめる。女性声シンフォメタル好きはぜひ。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・8





SKYLARK 「Divine Gate Part3 The Last Gate」
イタリアのメロスピバンド、スカイラークのラストアルバム。2007作
今作はタイトル通り、彼らの最高傑作である「Divine Gate」シリーズの最終章。
内容的にもこれまでの集大成ともいうべき、渾身のドラマティックさと疾走感に満ちあふれており、
「これだよ、これ!」と膝を叩くに足るサウンドだ。
キアラ嬢の歌声にはメタル的な力強さはないものの、
物語的なロマンティックさに彩られた楽曲は、キャッチーかつきらびやかな美しさに溢れている。
キアラの歌うシンフォニックなバラード曲に胸キュンしてしまう自分は、正直なメロスパー(笑)
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ロマンティック度・・10 総合・・8
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FORGOTTEN TALES「ALL THE SINNERS」
カナダの女性Voシンフォニックメタルバンド、フォーゴットン・テールズの2nd。2004年作
2001年のデビュー作に続く本作では、いくぶんメタリックな質感が増して音が骨太になってきた。
一聴して、GAMMA RAYの曲を女性が歌っているというようなジャーマンメタル風味もありつつ、
中世の魔女狩りをモチーフにした組曲的なコンセプトで、随所にクラシカルなメロディを配したり、
時にシンフォニックに、ときにメロスピ的に疾走したりと、作品としての密度はなかなか濃い。
全体的には垢抜けないB級っぽさが味わいになっていて、微笑ましく楽しめるファンタジックメタルだ。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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SERAPHIM/六翼天使 「AI/愛」
台湾のメロディックメタルバンド、セラフィムの3rd。2004作
美声の女性Voに、疾走メタルという組み合わせで、過去の2作もけっこ う話題になっていた。
続くこの本作も基本路線は同じ。STRATOVARIUS風に疾走し、NIGHTWISH風にシンフォニックで
時折CHILDREN OF BODOM風のメロデス風味もあるという、いわば美味しいとこどりサウンド。
5分以上の曲が多く、展開も多いので1曲ごとの印象が薄いのも相変わらずだし、
バタバタとせわしなく、ややリズム感の悪いドラムが時々耳障りなので、今後の改善ポイントか。
尚、女性Vo
パイ嬢はこのアルバムを最後に脱退、現在はさらに美人なクイン嬢が加入している。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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TWYSTER 「Xplode」
ドイツのメロディックメタルパンド、ツウィスターの2nd。2005作
女性Vo、
COCO嬢を擁する4人組で、爽快な疾走感のあるメタルサウンド。
今どき珍しいくらいの正統派リフで、ツーバスでドコドコと元気よく疾走するスタイル。
ココ嬢の歌声は基本はハスキー系で、往年のDOROを思わせる
勢いの良さがある。
曲は3〜5分台で、シンプルで分かりやすく、変にひねっていないところがむしろ好感が持てる。
一転して静かなバラード曲では、その美声を活かしたしっとりとした歌唱を聴かせてくれるのも良い。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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WILDPATH 「NON OMNIS MORIAR」
フランスのシンフォニックメタルバンド、ワイルドパスの2nd。2009作
前作はややB級臭いサウンドであったが、今作は壮麗なイントロから期待させる。
美しい
女性ヴォーカルの歌声でシンフォニックなシンセととも疾走するスタイルは、
EDENBRIDGEあたりに接近したような印象で、じつに優美なサウンドだ。
楽曲面でのアレンジの質が向上したことで、クサメロがより引き立つようになった。
コーラス入りで盛り上がるところなどは、RHAPSODYにも通じるファンタジックな世界観もあり、
クラシカルなシンセワークを軸に、新加入のマルジョレーヌ嬢の優雅な歌唱が響きわたる。
あまり期待していなかっただけに、これは予想外の好盤。女性Voシンフォメタル好きはぜひ。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 優美度・・9 総合・・8
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IRONICA 「Vivere」
フィンランドの女性Voメロディックメタルバンド、アイロニカの2nd。2009作
前作はメロスピやメロデス、さらにはゴシックメタル風味までも取り入れた、
質は高いがやや雑多な印象という作品であったが、本作もチルボド風味のヘヴィかつ
シンフォニックなサウンドに、
エリナ・アイロン嬢の表現豊かな歌声で聴かせるスタイルだ。
直線的なリズムとモダンなアレンジの仕方は、いかにも今の若手バンドの音であるが、
前作よりもストレートな曲調になり、シンフォニックなヘヴィメタルに焦点が当たってきたぶん、
より多くのリスナーを惹きつけるだろう。きらきらとしたシンセワークと女性ヴォーカルの歌声は、
あるいはNightwishのヘヴィ版ともいえるかもしれない。個人的にはコア風味のヘヴィさは苦手だが。
シンフォニック度・・8 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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RossometileTerrenica
イタリアの女性Vo(プログレ)メタルバンド、ロッソメティレの2009年作
憂いを含んだ
女性ヴォーカルの歌声に、シンセを含んだシンフォニックなアレンジ、
適度にメタリックなギターはヘヴィすぎず、ゴシックメタル的なプログレという雰囲気もある。
メランコリックな叙情性とイタリア語の歌唱が良い感じでマッチしていてとても聴き心地がいい。
メロウなフレーズを奏でるギターのセンスも相当なもので、演奏にローカルなマイナー臭さはまったくない。
プログレとメタル、ゴシックの境目をゆくような作風がなかなか絶妙で、今後が楽しみな逸材だ。
シンフォニック度・・8 メタル度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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*フィメール・ハードロック系

LANA LANE 「Lady Macbeth」
シンフォニック・ハードロック界の歌姫、ラナ・レーンの7th。2005作
マクベス夫人をテーマにしたコンセプト作で、壮麗なシンフォニック性を聴かせる。
やはりストーリー性を持たせたせいか、サウンドにはシリアスな雰囲気が漂い、
全体的にも重厚感とドラマティックな要素が強くなっている。
エリク・ノーランダーのアレンジ力も冴えを見せ、パワフルなメタル曲から
ラナの歌声をじっくりと聴かせるシンフォニックなバラードなど、変幻自在。
これはハードシンフォニックファンにも勧められる、聴き応えのあるの濃密作だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Alyson Avenue「Changes」
スウェーデンのメロディアスハード、アリソン・アヴェニューの2011年作
Nightwishのアネットが在籍していたバンドで、これが新Voを迎えての再スタート作となる。
サウンドの方は、キャッチーなメロディと美麗なシンセを使用した北欧ハードポップの王道で、
新Voの
アラベラ嬢(というにはややお歳のようだが)の歌声は、アネットよりも繊細でむしろキュート。
楽曲が素直すぎて、これだというインパクトは薄いいのだが、北欧的な叙情性と
伸びやかな女性Voで聴かせる、古き良きメロディアスハードとして安心して楽しめる出来だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DANTE FOX 「Under the Seven Skies」
イギリスのメロディアスハードバンド、ダンテ・フォックスの3rd。2007年作
1996年に1st「Under Suspiction」、1999年に「The Fire Within」という
女性声ハードロックの傑作を生み出していたこのバンドの、なんと8年ぶりの新作だ。
中心人物のティム・マンフォードと女性Vo
スー・ウィレッツ嬢を残してメンバーも変わったが
サウンドの方は変わらぬ爽快なメロディアスハードを聴かせてくれる。
さすがに8年もたってスー嬢はすっかりお姉さんになっているが、
ややハスキーがかった歌声で楽曲をしっかりと彩ってくれている。
新鮮味という点では皆無だが、こうした良質なバンドが生き残っていることが嬉しくもある。
メロディアス度・・8 爽快度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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INDIGO DYING
女性Voのハードロックユニット、インディゴ・ダイングの2007年作
チリ出身の女性ヴォーカリスト、
ギザ・ヴァッキーを中心にしたユニットで、
サウンドはメロディアスでありながらもけっこうヘヴィで骨太のハードロック。
伸びやかなギザ嬢の歌声はハスキーで、女性らしい繊細さとともに、メタル的なパワフルさをしっかりと兼ね揃えている。
曲調も明るすぎずヘヴィすぎずといった感じで聴きやすく、カヴァー曲も多いモダンな質感の中にも、
LOS ANGELESのメンバーでもあるGとKeyが、メタリックさを付加しつつ叙情的な部分を支えている。
イタリア、スイス、ドイツ、イギリスの血を受け継ぐというこのヴォーカリストには、その確かな実力とともに、
今後とも注目すべき輝きがある。本作にはゲストに、マイケル・キスク、マーク・ボールズが参加している。
メロディアス度・・8 モダンハー度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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NEXX 「Another Dawn」
スペインのメロディアスハードバンド、ネックスの2nd。2006作
伸びやかな女性ヴォーカルの歌声を中心に聴かせる、正統派のメロハースタイル。
キャッチーなメロディが耳に心地よく、英語で歌われているのこともあって、
スペインという地域性はほとんど感じない。うるさすぎないシンセアレンジに
ギターのフレーズにもセンスがある。軽すぎず重すぎない音のパランスもよろしい。
DANTE FOXあたりが好きな方にもぜひ聴いて欲しい。
メロディアス度・・8 正統派メロハー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Two of a Kind
オランダのメロディアスハードバンド、トゥ・オブ・ア・カインドのアルバム。2007作
TERRA NOVAのメンバーが楽曲、演奏面を受け持つとあって、クオリティの方は保証付き。
爽やかでキャッチーなメロディ満載の楽曲に、二人の女性Voによるのびやかな歌声が心地よい。
この美しいコーラスハーモニーは、かつてのHEARTなどを思い浮かべるが、
こちらの方がシンセなどによる曲アレンジが前に出ていて、より若いリスナーにも聴けるだろう。
ただ質は高い反面、サウンドの意外性は薄いので、女性Voフリークでないと途中で飽きるかもしれない。
メロディアス度・・8 爽やかキャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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MIKEYLA 「Glorious」
スウェーデンの女性Vo、ミキーラのアルバム。2006作
19歳という若さでアルバムデビューを飾ることとなった期待の新人だが、ゲストのメンツがまたすごい。
ラルフ・シーパーズ
(PRIMAL FEAR)、トビアス・サメット(EDGUY)、ティモ・コティペルト(STRATOVARIUS)、
エドゥ・ファラスキ
(ANGRA)、ローランド・グラポウ(MASTERPLAN)、他。
これらの名だたるメタルアーティストたちの協力のもと、作られたサウンドは
北欧らしい透明感のあるメロディと、しっかりとした骨太さも備えたHR/HMで、
19歳とは思えない
ミキーラ嬢の表現力豊かな歌唱がまた見事だ。
女性声ハードロック好きのリスナーにとって、またひとつ注目の星が誕生した。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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BLOOM
スウェーデンのメロディックロックバンド、ブルームのアルバム。2006作
ヨハンナ嬢のキュートな歌声で聴かせるキャッチーな北欧ロックで、
楽曲はシンプルながらもその素直なメロディはなかなか耳に心地よい。
ProgMetalバンドANDROMEDAのメンバーがギターで参加していることもあり、
メタルファンにも聴きやすいだろう。 あまり飾りたてない素直なサウンドは、
昨今の音楽シーンにおいてはむしろ貴重といってよいかもしれない。
メロディアス度・・8 素直度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Agnes 「Redemption」
フィンランドの女性Voメタルバンド、アグネスの2nd。2009作
前作はどうということもない普通のハードロックだったという記憶があるが、
本作もどこか古き良き雰囲気を持った正統派のHRサウンド。
アグネス嬢の歌唱は前作よりぐっと表現力が増していて、ハスキーな声の中にも、
ほのかに妖艶さをかもしだしたりと成長が窺える。ギターやシンセのアレンジも
よりメロディアスになり、楽曲的にも叙情性が強まって、全体的にメリハリがついた。
女性声ハードロック好きは聴いてみて損のないアルバムです。
メロディアス度・・8 正統HR度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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IndicaA Way Away
フィンランドの女性5人組ロックバンド、インディカの2010年作
もともとはフィンランド語によるガールズロックバンドとしてデビューし、
これまでに4作を出しているが、本作は英語による世界デビュー盤となる。
Nightwishばりのシンフォニックな美麗さに、コケティッシュな
女性ヴォーカルの歌声、
キャッチーなメロディで聴かせる比較的コンパクトな楽曲は、ヘヴィさよりもポップな感触で
ハードロック/メタルのリスナーにとどまらない、一般にも受けるだけの聴きやすさがある。
ただ、雰囲気にはフィンランドらしい翳りある叙情性もあって、ゴシックロック的な世界観とともに
女性バンドならではの耽美さも垣間見える。ヨーロピアン・フィメールロックの期待の星である。
メロディアス度・・8 メタル度・・6 女性Vo度・・8 総合・・8
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MASTERCASTLE 「The Phoenix」
イタリアのメロディックメタルバンド、マスターキャッスルのアルバム。2009作
LABYRINTHのGを中心に結成され、女性シンガーをフロントにしたバンド。
フィメールヴォーカルといっても、昨今流行りのシンフォニック・メタルスタイルではなく、
むしろ正統派のハードロックサウンドで、
ジョルジア嬢の力強い歌声になかなかマッチしている。
少し前のガールズHRのようにキャッチーさとヘヴィさのバンラスの取れた作風で、
いくぶんの古めかしさとともに、「今これをやるのか」という新鮮さもかえってある。
DANTE FOXNEXXあたりが好きな方にもお勧め。メロスピ的な疾走曲もあり。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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ISSA「The Storm」
ノルウェーの女性ロックシンガー、イッサの2011年作
キャッチーなメジャー感と北欧の叙情を感じさせる好作だったデビュー作に続く2作目。
本作ものびやかな彼女の歌声と、ポップなメロディで聴かせる正統派メロハーサウンド。
前作での古き良き北欧HRの味わいから、本作ではよりハードポップ路線の聴き心地で、
3〜5分台のシンプルな楽曲はどれもメロディアスで耳心地のよい作風だ。
シンセやギターのアレンジも前に出過ぎることなくあくまで彼女の歌声を引き立たせている。
もちろん彼女自身の歌唱の表現力という点でも成長が感じられる。女性Vo好きは必聴ですね。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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*日本のフィメール・ロックバンド

APHASIA 「WILD AND INNOCENT」
日本のレディースハードロックバンド、アフェイジアの4th。2004作。
メジャーデビュー作としてはこれが2作目となる。
ノリのよいキャッチーなメロディ連発のメロディアスハードロック曲が満載の好作。
曲によってはよりメタリックなテイストを増していて、日本語歌詞の響きも手伝ってか
どこか陰陽座あたりに通じる雰囲気もあったり、その筋のファンにもアピールするだろう。
また、女性らしさを活かした繊細な歌詞のハードポップ調の曲も、
流風(luka)嬢の爽やかな声質にマッチしていてじつによろしい。
最近では珍しいレディースによる正統派のHRなので、このまま頑張って欲しいと心から思うしだい。
メロディアス度・・8 爽やか度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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ALHAMBRA 「FADISTA」
日本のシンフォニック・プログレメタルバンド、アルハンブラの2nd。2007作
ギュスターヴ・モローの絵画をあしらった幻想的なジャケに包まれて、
そのサウンドはシンフォニックな美しさと同時に、いっそうメタリックな勢いが増している。
前作からB、Gが交代しており、新ギタリストはよりメタル的な匂いのテクニカルなフレーズを奏で、
YUHKI氏の華麗なシンセワークと、長倉氏の力強いドラミングとともに、質の高い演奏を聴かせてくれる。
一方で、
JUNKO嬢の歌声はどこか懐かしく歌謡色のある歌詞とメロディでサウンドを彩り、
このモダンさとレトロな質感の合体こそが彼らの持ち味なのだと思う。
テクニカルなインスト曲なども含めて、ProgMetal系のリスナーにもアピールする内容だろうが、
9分、11分という大曲では、しっかりとドラマティックかつ壮麗なシンフォニックハードを聴かせてくれる。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 プログレ度・・7 総合・・8
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STARLESS 「Story Never Ends」
日本のプログレハードロックバンド、スターレスの復活作。2007作
1985年にアルバム「銀の翼」、1992年に「Song of Silence」をリリースし、その後活動停止。
15年ぶりとなる本作だが、新加入の
荒木真為嬢の声質もあって、かつてのサウンドからまったく違和感がない。
むしろ、あの頃のスターレスがそのまま蘇ったという印象で、これはファンには嬉しいだろう。
ややレトロな音色を奏でる上村氏のキーボードに、見事なまでの堀江氏のドラミング、
そして、歌謡ロック的なキャッチーさも持ったメロディを歌い上げるヴォーカルの真為嬢。
プログレハード的なドラマ性に哀愁のハードロックの熱情を併せ持った、まさにスターレス完全復活のアルバム。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・9 嗚呼スターレス度・・10 総合・・8

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VRAIN 「Rendez Blue」
日本のシンフォニック・メロスピバンド、ブレインの1stフル。2007作
デビューミニは、ピコピコ系のX JAPAN+DRAGONFORCEという感じでオリジナリティはいま一つであった。
本作も基本路線は、キャッチーなメロディで疾走するデジタリィなメロスピであるのは同じだが、
Voの
HIRO嬢の歌唱がぐっと上達し、それとともにJAP's歌謡ロック的なクサメロ度が増している。
シンセのアレンジなどはゲームやアニメ的なきらきら&ピコピコ系ではあるが、
そうした若者的な部分と、かつてのSTARLESSなどにも通じる古き良き情緒が何故か融合し、
音は軽めながらも、クサすぎるメロディになにやらぐっとキテしまうという、一種不思議な感触がある。
純粋なメタルリスナーよりもメロスピ好き、またはJAP'sプログレハードのリスナーにもお勧めしたい。
メロディアス度・・9 疾走度・・8 クサ&ナツメロ度・・10 総合・・8
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MinstreliX 「memoirs」
日本のメロスピバンド、ミンストレリックスの1stフル。2007作
シンフォニックかつメロディアスに疾走する様は、日本版SKYLARKともいうべきスタイル。
女性ヴォーカルの歌唱もだいぶ向上し、アマチュア臭さもだいぶ薄れてきた。
しかしともかくも、このクサメロの嵐。そこはかとなくフォルクローレ風の感触もあったりして、
やわらかみのあるフレーズと歌メロには、この手のファンにはたまらないだろう。
また疾走だけでなく、美しいバラード曲や、ジャズタッチのピアノなども取り入れるなど、
楽曲アレンジの幅も広く、いかにも自主っぽいジャケの安っぽさに比べ内容は充実。
これでプロダクションが向上すれば、日本最高のメロスピバンドとなるに違いない。
クサメロ度・・9 疾走度・・8 女性Vo度・・7 総合・・8


LIGHT BRINGER「Midnight Circus
日本のシンフォニックハードロックバンド、ライト・ブリンガーの2nd。2010作
前作でのキャッチーな聴き心地をそのままに、今作ではシンフォニックな華麗さを増し、
同時に疾走するメロスピ要素が強まっている。テクニカルなギターとシンセが絡み、
表現力を増したFuki嬢のヴォーカルが合わさり、音の厚みが増したきらびやかなサウンドが
なかなか素晴らしい。歌謡ポップロック的だった前作よりも、ずいぶんメタラー向けになった。
プロダクションの質も上がったことで、テクニカルなパートでのプログレッシブな部分と、
キャッチーな軽妙さがよいコントラストになって、作品としての完成度を高めている。
そしてFuki嬢の歌声は、あの陰陽座の黒猫に並ぶほどの情感を伝えてくる。
楽曲、テクニックともに、先輩であるALHAMBRAを凌駕するレベルにまできている。
シンフォニック度・・8 テクニカル度・・8 女性Vo度・・9 総合・・8.5
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TorN凍音‐tone‐
日本のヘヴィロックバンド、トーンの1stフル。2007作
女性Vo、
Mitiiの歌声を中心に、ゴシック、メタル、ヘヴィロック、エモといった
雰囲気を取り入れつつも、あくまで日本らしさにもこだわりを感じさせるサウンドだ。
シンセの使い方などはときにプログレ的でありつつ、薄暗さの表現は見事だし、
ハスキーな声でときに頽廃的に、ときに深い情感を込める歌の表現力もなかなか。
また、メロディやリフの組み立てなどには、古き良きHR的な精神性も感じられるのだが、
それでいて、モダンでデジタリィな部分もあったりと、良い意味でのこだわりのなさが感じられる。
メロディアス度・・8 薄暗度・・8 メタル度・・7 総合・・8
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HEAD PHONES PRESIDENTFolie a deux」
日本のヘヴィロックバンド、ヘッド・フォンズ・プレジデントの2nd。2007作
一聴して1stよりも音がヘヴィになり、女性Vo
ANZA嬢の歌声も表現力がぐっと増した。
前作では絶叫部分がただ耳障りなだけだったが、今回はアヴァンギャルドな要素は少し減り
そのおかげでちゃんとクリーンヴォイスの対比としてのスクリームが激しさとして成り立っている。
ヘヴィなギターリフと個性的な女性ヴォーカルが、なんとも奇妙なコントラストをなし、
少女的な痛みと血の匂いに、老婆のような倦怠とが重なって、痛烈なサウンドをなしている。
単なる女性声ヘヴィロックというだけでなく、この音には土着的な怨念のような精神性が感じられる。
メロディアス度・・7 ヘヴィロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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HIGH and MIGHTY COLOR 「参」
日本のロックバンド、ハイ・アンド・マイティー・カラーの3rd。2007作
前作「傲音プログレッシヴ」NIGHTWISH+陰陽座という感じで、
J-ROCKというよりも、女性声メタルファンなどにも大いにアピールする内容だった。
続く今作は一聴して楽曲の質が増し、サウンドに説得力が加わっている。
メタリックなギターリフにキャッチーなメロディを乗せ、ときにヘヴィにときに叙情的に聴かせるスタイルは、
メジャーなスタイルの中にもマニア心を感じさせる。女性Vo、
マーキー嬢の歌声も、
以前よりも力みのない歌唱で自然体になり、全体的に演奏自体にも余裕が出てきた感じがする。
ヘヴィロック的なモダンさと、ポップな感覚、そこにメタル要素を上手く加味したバランスのよいアルバムだ。
メロディアス度・・8 メタル度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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大鴉asymmetry」
沖縄出身のヘヴィロックバンド、タイアの1st。2005作
先に2ndを聴いていたのだが、メタルとして考えるとこちらの1stの方がヘヴィで良いですね。
日本語を大切にした女性Voの歌唱は、若いのになかなか表現力があって素晴らしい。
肝心の楽曲の方は、まだまだ試行錯誤の途中という感じで、シンフォニックメタル調のアレンジもあったり
そのあたりが日本のNIGHTWISHなどと呼ばれたのだろうが、彼らの本質はヨーロピアンなものではなく
日本的などこか“懐かしい感じの歌”にこそあるのだと思われる。従って2ndではその路線へ行ったのだろう。
できれば、商業的なワクにとらわれず、自分達の目指す音楽性を追求していってもらいたい。
メロディアス度・・8 日本度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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LIV MOON 「DOUBLE MOON」
日本の女性Voシンフォニックメタルバンド、リブ・ムーンのアルバム。2009作
シンフォニックな美麗さとモダンなヘヴィさをともなった楽曲に、元タカラジェンヌという経歴の
AKANE LIV嬢
メタルらしからぬなよやかな歌声を乗せたサウンドは、一聴してややミスマッチにも思えるが、
オペラティックな歌声から、中〜高音を使い分ける声域の広さは、さすが声楽を学んだというだけはある。
日本版Nightwishというような曲調から、Ali Project的なゴスロリ調、陰陽座風のバラード曲まであって、
このこだわりのなさは、メタルというよりはむしろ“アキバ系ハードロック”の世界観に近いかもしれない。
中でもLIV嬢自身が強く影響を受けたという“The Phantom of The Opera”のアレンジはNightwishにも負けない美しさ。
生粋の洋楽メタルリスナーにはやや恥ずかしいロマンたっぷりの音なのだが、これはこれでアニソン的に楽しめるし、
なによりこのようなバンドの登場で、ゴシックメタルやシンフォニックメタルにまた注目が集まるのはよい事ではないか。
シンフォニック度・・7 メタル度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8

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ALDIOUSDetermination
日本のガールズメタルバンド、アルディアスの2011年作
“キャバ嬢メタル”と呼ばれて話題を振りまきデビュー、内容もしっかりとした質の高いメタルぶりで
その実力を見せつけた1stアルバム、そして成長を感じさせた2ndシングルに続き、2ndフルが完成。
のっけからパワフルなメタルっぷりで、古き良き日本の歌謡ロック的でもある
Rami嬢の歌声を乗せて
激しく疾走している。ツインギターのリフのヘヴィさは男顔負けで、ガールズメタルという色モノ視点抜きで
普通に楽しめる格好よさです。いくぶんダークになったというか、きらびやかさが減退している分、
メタルファン以外には愛想がよくないかもしれないが、彼女たちのやりたいのはあくまでメタルなのだろう。
ときにスラッシーなまでのリフも聴かせつつ、勢いにあふれたサウンドは彼女たちの「本気」を物語っている。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DAZZLE VISION「キラリ」
日本のゴス・ヘヴィロック、ダズル・ヴィジョンの2011年作
1曲めはキャッチーな普通の女性Voロックで、日本語歌詞も含めてJ POP的な感じもあるのだが、
2曲め以降は随所に彼女のスクリームヴォイスが現れて、その迫力はやはりインパクト充分。
ギターはときにヘヴィなリフを奏でながらメロディックなフレーズもこなし、二面性のあるサウンドにマッチしており、
コケティッシュな
女性ヴォーカルはより魅力的になり、その表現力がずいぶん上がってきたことで、
スクリームの迫力ばかりで目立っていたこれまでよりも、バランスがとれてきた感じがある。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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TEARS OF TRAGEDY「ELUSIVE MOMENT
日本のメロディックメタルバンド、ティアーズ・オブ・トラジェディーの2011年作
女性ヴォーカルの歌声で激しく疾走するメタルサウンドで、シンセを含んだ
美麗なアレンジとキャッチーなサビのメロディがなかなかいい感じ。
ヴォーカルさんの声質もいわゆるアキバ系とは異なる、しっかりと歌い上げるタイプなので
聴いていて恥ずかしさもない。シンセアレンジのチープさや音質面での薄さを含めて
サウンドが一本調子なのが惜しいが、疾走感たっぷりの楽曲はなかなか魅力的で、
日本の正統派女性Voメロパワとして今後に期待したいバンドです。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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