DVDレビュー
PROGRE DVD REVIEW
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AFTER CRYING「Live」
ハンガリーのシンフォニックロックバンド、アフター・クライングのライブDVD。2007作
ハンガリーきってのシンフォニックロックバンド、ついに初のライブ映像作品が届いた。
過去のライブアルバムはどれも素晴らしい出来だっただけに否が応にも期待が高まる。
ライブの内容の方は、2004年ブダペストでのステージを収録。
2003年作品の「SHOW」からの楽曲を中心にしながら、過去のアルバムからもたっぷりと演奏。
すでに15年以上のキャリアがあるだけあって、メンバーは皆ほぼおっさん。
面白いのはシンセ奏者が三人もおり、一人は鍵盤専任だが、一人はトランペットを片手に
シンセも弾き、一人は普段はギターも弾いていて、ギターを下げたままでシンセも弾く。
ベーシストがいきなりチェロに持ち替えていたり、フルート奏者がちゃっかりいたりと、
曲によってバンドスタイルが変わるのだ。しかし長髪でガタイのいいVoは絵的に濃すぎるので、
せめて女性コーラスくらい一人いれば…などと思ってしまった(^_^;
ともかく、クラシックの素養を感じさせる硬質でシリアスなアカデミックさと、
ELPKING CRIMSONなどからの影響が垣間見得るプログレバンドとしての
マニアックさが絶妙に融合されているのが彼らの個性だろう。
東欧のバンドのライブ映像はそれだけでも貴重なので、内容の濃さも含めて見る価値あり。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8 いろいろ濃いです度・・9 総合・・8



ARENA「CAUGHT IN THE ACT」
現在の英国ポンプ/シンフォを牽引するアリーナの2003年ポーランドでのライブ映像作品。
PENDRAGONと掛け持ちをするクライブ・ノーランのメインバンドである。
全体的にはややダークで、メタリックなエッジがあり、そこにシアトリカルな歌が乗るというサウンドで、
やはりPENDRAGONあたりに比べると爽快なカタルシスは少ない気がする。
MARILLIONを今風にしたという印象のシリアスで重厚なサウンドで、そこが好みを分けるところか。
ともかく、全22曲この音楽を聴き通すのは、いかに映像があるといえども大変だ(^^;)
Voの力みがちで、演劇的な歌唱は(外見もそうだが)私にはあまり心地よくないし、
曲ごとにはっとする盛り上がりや起伏に欠けるのもライブ全体として見ると平坦に感じてしまう。
バンドのファンであればこの130分をたっぷり楽しめる作品だとは思う。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 シンフォニック度・・7 総合・・7
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BARCLAY JAMES HARVEST「25TH ANNIVERSARY CONCERT」
イギリスのメロディックロックバンド、バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト
結成25周年を記念してのライブを収録したDVD。1992作(2003年発売)
メロトロンやオーケストレイションを使用した初期のクラシカルでシンフォニックな作風から
80年代に入るとポップ性を増した大衆寄りのロックに転換していったこのバンドだが、
根底にあるのはやはり英国的な感性に彩られた田園風のメロディックロックということになる。
このライブでの演奏では、「MEDICINE MAN」「HYMN」といった初期の名曲もやっているが、
かつてのアルバムにおける70年代英国の風はもはや感じられない。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・7  楽曲度・・6 総合・・6.5



BLACKMORE'S NIGHT「Castles & Dreams」
リッチー・ブラックモア率いるブラックモアズ・ナイトのライブDVD。2005作
ドイツの古城、
フェルデンシュタイン城(Burg Veldenstein)での野外ステージでのライブを収録。
夜の古城をバックに、中世スタイルの衣装に身を包んだメンバーたちが奏でる雅な宴。
アコースティカルな中世音楽を、現代的なアレンジを加えて表現する彼らのサウンドは
ヨーロピアンな情緒と典雅な空気とで場を包み込み、我々を中世吟遊詩人のステージにと誘う。
表現力を増したキャンディス嬢の歌唱力と楽しげな表情は、その美しい姿とともに
見るものを惹きつけ、視覚的にもこのバンドの魅力をよく伝えてくれている。
アンコールではDEEP PURPLE時代の“BLACK NIGHT”も披露、
久々にストラトキャスターを弾き鳴らすリッチーの姿が見られるのもうれしい。
Disc2ではビデオクリップ、ドキュメンタリー等を収録、こちらもキャンディス嬢の魅力満載。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 キャンディス嬢・・10 総合・・8
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CELTIC WOMAN
ChloeLisaMeavOrlaという4人のケルト系女性Voによる共演ライブ。2004作
オーケストラをバックに、4人の女性Voがその美声で、アイリッシュソングをしっとりと歌いあげる。
時にフィドルやケルティックハープをメインにしつつ、それぞれのVoがソロをとったり
合唱したりと、美しくたおやかなケルトサウンドを満喫できる。
4人のうちでは、CDを持っているということもあり、やはりMeavの歌唱が好みかな。
ちなみにジャケでアップになっている女性は出てきませんので、あしからず。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 ケルティック度・・9 総合・・7.5
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COLLAGE「LIVING IN THE MOONLIGHT」
ポーランドのシンフォニックロックバンド、コラージュのライブDVD。
かつて90年代に高品質な3枚のアルバムを残して解散、その後ギターのGILを中心に、
SATELITEという新バンドを結成しているが、こちらCOLLAGEはその原点ともいえるバンド。
1996年のライブステージを収録したもので、名作2nd「MOONSHINE」からの楽曲を中心に、
しっとりとした叙情溢れるシンフォニックかつロマンティックな演奏が堪能出来る。
5人編成でメロディを奏でるのはギター1本にキーボードだけなのだが、
盛り上がり時の音のブ厚さはただごとでなく、「これぞシンフォニック!」という、
泣きの叙情には、この手の音楽が好きなら感銘をうけるだろうこと請け合い。
かなり手数の多いドラムのテクニックにも感心するし、熱の入った演奏ぶりには
プログレでありながらもどこかゴシックメタル的な色合いも若干ある。
メロディのセンスも抜群で、ARENAPENDRAGONなどが好きな方には一見の価値あり。
90年代シンフォの傑作「MOONSHINE」ともども、ポリッシュシンフォの泣きを味わって欲しい。
ボーナスとして、ビデオクリップや1995年ライブのブート映像などを収録。
シンフォニック度・・9 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8 総合・・8
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the Enid「Something Wicked This Way Comes」
英国のシンフォニックロックバンド、エニドのDVD。1984作
以前ビデオで出ていた「Live at Claret Farm」「Stonehenge'84」の2つをカップリングしたもの。
壮麗な組曲“Fand”をはじめ、クラシカルな楽曲群がライブ演奏で再現されるのが楽しめる。
リーダーのロバート・ジョン・ゴッドフリー
(BANCOのジャコモを思わせる)禿げ頭に髭面の小太りのおっさんで、
その情熱的なキーボードワークは、やや失笑ぎみながら元オーケストラ指揮者らしい手振りで演奏を司る。
アルバムでの数台のシンセでのオーケストレイションに比べれば、さすがにそこまで音は厚くはないが、
バンドの貴重なライブ演奏を聴けるだけでもファンには嬉しいだろう。
元がビデオテープだけにあまり映像は綺麗ではないし、曲の途中でインタビューが入ったり、
あるいは映像に余計なエフェクトがかかったりしてやや見苦しいが
英国きってのカルトシンフォバンドとしての側面をかいま見ることができる。
シンフォニック度・・8 ライブ映像・・6 ライブ演奏・・7 総合・・7
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FLAIRCK & CORPUS「CIRCUS HIERONYMUS BOSCH」
オランダの超絶技巧アコースティック集団フレアークのDVD。2002作
アルバム「THE PARADE」においてもボッシュの絵画をモチーフにした音楽を発表していた彼らだが、
今回も新たにそのテーマを取り上げて、見事にライブ作品と融合している。
CORPUSというのは舞台パフォーマンスグループで、DVDの特性を生かして、バンドの映像の他に、
ボッシュの絵画に合わせた芸術的な人体パフォーマンスを見ながら音楽を鑑賞出来る仕様になっている。
音楽の方は、アコースティックギターにフラメンコギター、アコーディオン、フルート、チェロ、などによるもの。
難曲もあるのだろうが、流れるように楽器を弾きこなす彼らには技術に裏打ちされた余裕すら感じられ
各パートのソロや小曲をはさみながら、曲はゆるやかにテンションを高めてゆき、
ジプシーか大道芸人風の衣装を身にまとったメンバーが、一糸乱れぬ演奏を繰り広げてゆく。
視覚的にも聴覚的にも、音楽の芸術とはこういうものか、と感心出来る作品。
演奏・・9 映像美・・9 芸術度・・10 総合・・8

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THE FLOWER KINGS「MEET THE FLOWER KINGS」
現在形北欧シンフォの代表、ザ・フラワー・キングスのライブDVD。2003作
最近のフラキンの曲は初期の分かりやすさが減り、やや聴き疲れすると感じていたのだが、
この演奏を見ればそんなものはどこかへ吹き飛んでしまう。それほどの内容だ。
ロイネのギターは当然として、改めて素晴らしいと思えるのがZ・チョースのドラムで、
手数の多さと確かなテクニックに加え、独自のセンスを持ったドラミングは楽曲の核を担っている。
また、意外にも目立っているのがもう一人のG/Voであるハンス・フレベリで、
歌のみならずフロントマンとしてのルックス的にもバンドの「顔」となっている。
そしてツアー参加しているダニエル・ギルデンロウ(PAIN OF SALVATION)も、
曲によってギター・キーボード・パーカッションと器用にこなしているのが目についた。
とにかく、どれも曲が長く音だけだったら集中が切れそうなところだが、
この演奏とバンドアンサンブルを見ていれば<いかに彼かの音が緻密な重なりと
心地よい空間の構築で構成されているのかが再確認できるはず。まだフラキンを知らない方にも、
このDVDを見ることでこのバンドの素晴らしさがどこにあるかが理解できよう。
ライブ映像・・9 ライブ演奏・・9 シンフォニック度・・8 総合・・9
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THE FLOWER KINGSInstant Delivery
スウェーデンのシンフォニックロックバンド、ザ・フラワー・キングスのDVD。2006作
DVD作品としては「Meet the Flower Kings」から3年ぶりの公式映像となる。
ダニエル・ギルデンロウも参加していた上記のツアーとはやや雰囲気が異なり、
今回はメンバー5人による純粋なバンドサウンドとなっている。
曲は現時点での最新作「Paradox Hotel」からの曲を中心で、
ときおりブルーズロック色を感じさせるのは、現在のロイネの趣味なのだろうか、
ベテランとしての枯れた味わいをかもしだしつつも、ハンス・フローベルグのやわらかな歌声や
トマス・ボーディンのキーボードとともに、聴かせるところでは感動的に盛り上げる。
音の厚みやサウンドの厚みでは前作DVDよりもやや落ちるものの、 演奏は以前よりも自然体で、
バンドとしての成熟された境地を表している。新ドラマーのプレイもなかなかのものだ。
二度めのアンコールでは“Stardust We Are”を披露。MC入りのライブステージ完全収録。
同タイトルのCD付き4枚組みもあるのでファンはチェック。
シンフォニック度・・7 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8 総合・・8
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FOCUS「MASTER FROM THE VAULTS」
オランダ伝説のプログレバンド、フォーカスのDVD。
オランダといえば、KAYAKTRACEFINCHなど、メロディアスなバンドが多いが、
このフォーカスはクラシカルさとジャズ的要素をロックに取り入れ、当時にしては、
実にユニークかつ先鋭的なサウンドを有していたと思う。
このDVDは、バンドのリーダーであるタイス・ファン・レアーのインタビューからの回想に
かつてのバンドの演奏の映像を織り込んだ作りとなっている。
演奏場面は完全なライブ作品ではなく、スタジオでのセッション風景やスタジオライブなどだが、
年代を考えれば音質も良く、当時の全盛期のバンドの姿を垣間見ることができる。
プログレ界最高のギタリストの一人である、ヤン・アッカーマンのギターはやはり素晴らしく
そのテクニックもさることながら、決して前に出すぎず、曲を活かす姿勢が彼の性質を表している。
映像からは楽曲面でイニシアチブをとっていたのは、タイスの方であることが察せられ、
オルガンを弾き鳴らしつつ、時々フルートに持ちかえる彼が、曲にクラシカルな要素をもたらし、
ときにジャジーなアッカーマンのギターとの対照こそがこのバンドの持ち味であったと再認識できる。
SYLVIAやFOCUSU、HUMBURGER CONCERTOなど、名曲の演奏が楽しめ、ファンにはもちろん、
FOCUSというバンドを知りたい方にもお薦めできる。
映像・・7 演奏・・9 もっと曲聴きたい・・8 総合・・8
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GLASS HAMMER「LEX LIVE」
アメリカのシンフォニックロックバンド、グラス・ハマーのライブDVD。2004作
7作目のアルバム「LEX REX」発表後のステージで、アルバムからの曲をメインに
過去の曲なども演奏。メンバーは皆いいおっさんな感じで、いかにも
「プログレマニアが枠を超えて凄いバンドになった」という、バンドの色を感じさせる。
音の方は
Yesを今風にしたような分かりやすい雰囲気で、シンフォ好きなら問題なく楽しめるだろう。
三人の女性Voが座ったまま歌っているのがどうにもやる気がなさげだが、
このバンドのステージングに関しては、冷徹なプロの雰囲気という感じではなく
プログレファンのための発表会のような赴きがあるので、これはこれでいいのだろう。
ライブ映像作としては、あまりにも素人臭いカメラワークや、
会場のせいだろうが、アマチュアっぽいサウンドプロダクションもいただけない。
シンフォニック度・・7 ライブ映像・・6 ライブ演奏・・7 総合・・7

GLASS HAMMER「LIVE AT BELMONT」
アメリカのシンフォニックロックバンド、グラス ハマーのライブDVD。2006作
現在、アメリカで最高のシンフォニックロックバンドとして活動するこのバンド、
アルバムはライブ作を入れると優に10枚は超える。DVD作品としても2作目となる本作は
テネシー州のベルモント大学における国際イベントでのステージを収録。
中心人物である巨漢のシンセ奏者とベーシスト、ドラム、それに新加入のギターに加え、
ヴォーカルは、アメリカのシンフォニックバンドの旗手SALEM HILLのメンバーがとる。
ステージ向かって左には、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのストリングストリオに
ときにリードもとる女性コーラスが三人。楽曲は現時点での最新「The Inconsolable Secret」からと、
「Lex Rex」「Shadowland」からも演奏。長い曲の中にも、YESばりのキャッチーさとコーラスワーク、
そしてテクニカルな見せ場を盛り込みつつ、メロディアスかつドラマティックに聴かせる。
優雅なストリングスの音色に女性の歌声が重なると、シンフォニックな楽曲が華やかに彩られ、
さらに後半では同大学の150人もの混成コーラス隊
(9割が女性)が現れる様はなかなか圧巻。
メンバーの服装が普段着であったり、コーラス隊の歌声がややぎこちなかったりと、
DVD作品としての完成度にはやや難があるが、こうした大きなステージでマニアックなプログレ曲が
大々的に演奏されるというのは、それだけでも意義のあることだろう。
シンフォニック度・・8 ライブ演奏・・8 ライブ映像・・7 総合・・7.5
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IONA「Live in London」
イギリスのケルティックロックバンド、アイオナのライブDVD。2006作
2004年ロンドン大学でのステージを収録。DVD2枚組み
ステージはアルバム「OPEN SKY」の冒頭を飾るインスト曲“Woven Cord”で幕を開ける。
軽快かつデイナミックなリズムの上を、
バグパイプのメロディが駆け抜けてゆく爽快な1曲だ。
その後いくつかの新曲や、アルバム「Journy into the Morn」からの曲をメインに進行してゆくが、
見所はバグパイプの他、ロウ/ティンホイッスル、ブズーキなどを弾きこなすTroy Donockleyの存在感や、
Dave Bainbridgeのメロウなギタープレイ、そして、Frank Van Essenの手数の多いドラミングは
バンドとしてのサウンドを見事なまでに引き締めている。シンセを弾き、ときにアコギを片手に歌う
Joanne Hoggは、温かみのある伸びやかな歌唱で、爽やかな風を運んできてくれる。
Disc2はアコースティックステージで、よりしっとりとした深みのある演奏を聴かせてくれる。
ケルトロック好きであれば一見の価値ある見事なライブ作品だ。
メロディアス度・・8 ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 総合・・8
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ISILDURS BANE「MIND vol.5」
スウェーデンのプログレッシブロックバンド、イシルドゥルス・バーネのライブDVD。2005作
80年代から活動を続け、クオリティの高いアルバムを作り続けてきたこのバンド。
すでに彼らの一大コンセブトとなった「MIND」シリーズ。その映像作品がついに見られるときがきた。
個人的には「MIND vol.4」はあまりぴんとこなかったのだが、ライブ演奏で見るとまた感触が違う。
まずイントロから音楽と映像とが一体化した、まるで映画のような演出で引き込まれる。
メンバーは女性チェリスト、男女Voを含む8人組(女性Voはギターも弾く)。
キーボードはテレミンも使い、ドラムの他にパーカッションもいて音が厚い。
重厚な演奏には北欧らしいクールさと硬質感をただよわせつつ
男Voと女性2人(チェロとギター)が歌を重ねる部分ではしっとりとした温かみもある。
曲間に挿入される映像はツアードキュメンタリーにもなっているのだが、
この緻密になされた映像のコラージュが、非常にプログレッシブで、
場面場面に何かの意味を想像させるような、ただならぬアートなセンスを感じる。
途中、別ライブでの「THE VOYAGE」の楽曲も披露。歌なしの5人編成ながら
これぞ北欧のシリアスシンフォという、たたみかける見事な演奏で、見どころのひとつ。
こうしてみると、彼らはバンドというよりも、ビジョンを映し出す音楽集団という趣があり、
非常に知的で緊張感のあるサウンドを構築しながら、これからも前進を続けてゆくに違いない。
最後のクレジットにいたるまで、作品としての作り込みが感じられる必見のDVD作品。
シンフォニック度・・8 ライブ演奏・・8 作品映像・・9 総合・・8.5
GARDEN SHEDにて通販可能。


KARNATAKA「IN CONCERT」
イギリスのケルティック・フィメール・ロックバンド、カルナタカのライブDVD
キーボード入りで、シンフォ的要素も加味した心地よいサウンドは、IONACORRS
中間を埋める存在として、広くプログレ、ケルトファンを問わずアピールするだろう。
Voのレイチェルの魅力的な(スレンダーな容姿も)歌唱に加え、
美女三人のコーラス隊(曲によってはフルート)も美しく曲を彩る。
IONAよりはずっとロック色が強く、トラッド要素を押し出しすぎないのも、万人受けする一因かも。
ライブ映像に混じって時折流れるクリップ的な映像も美しい。
全体を通してスリリングな部分はないが、しっとりと聴ける一作。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 レイチェル嬢・・9 総合・・8
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KARNATAKA「LIVE IN THE USA」
イギリスのケルティック・フィメール・ロックバンド、カルナタカのライブDVD。
2002年アメリカでのライブの模様で、映像作品としては2作目。
よりシンフォニックになった3rd「DELICATE FLAME OF DESIRE」からの楽曲をメインに
ケルティック風味をマイルドに昇華したサウンドに美声のレイチェルの歌声がしっとりと響く。
演奏陣も安定していて、レイチェルの夫であるベーシスト、堅実かつ意外と手数の多いドラム、
メロウに鳴り響くギター、ここぞと盛り上げるキーボード、そしてサブヴォーカル兼フルート奏者と、
調和のとれたアンサンブルを聴かせてくれる。レイチェルのおへそが見えないのは涙を呑むとして、
カメラワーク的にやや古くさいのと、映像におけるスローやモノクロなどのエフェクトには
あまり感心できないし、曲ごとにメンバーのインタビューが挿入されるのもやや興ざめ。
全体的にしっとりとしすぎて緊張感には欠けるが、ゆったりと鑑賞できる音楽としては高品質。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8 レイチェル嬢・・8 総合・・8
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KAYAK「MERLIN - BARD OF THE UNSEEN」
復活したオランダのメロディアスロックバンド、カヤックのライブDVD。2枚組。
アーサー王物語を題材にしたアルバム「MERLIN」のリメイク作をライブで完全再現。
メンバーは皆中世風の衣装に包み、ライティングやカメラワークにもこだわっている。
ゲストの女性Voとの掛け合いや、ダンサーなどが舞台を彩り、ほとんどロックオペラである。
オーケストラアレンジのシンフォニックな楽曲も壮大でありながら分かりやすいメロディで、
演奏的には突出した部分はないものの、非常に大衆受けする聞きやすさがある。
メンバーは皆いい歳のおっさんなので、絵的には見栄えはたいして良くないが、
女性Voはなかなかの美女で、物語に基づいた演技も含めてステージに華をもたらしている。
disc2の方は過去のアルバムからの選曲で、こちらは皆普通の衣装に戻っている。
その他、メイキングなども入っており、時間たっぷり楽しめる作品である。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 シンフォニック度・・8 総合・・8
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LANDMARQ「Turbulance Live in Poland」
イギリスのシンフォニックロックバンド、ランドマークのライブDVD。2006作
2005年ポーランドでのステージを収録。なにげに活動歴の長いこのバンド、
1992年のデビューから数えると14年間でアルバム4枚という少なさだが、
ARENAPENDRAGONの影に隠れながらも地道に頑張っている。
女性Voの
トレイシー・ヒッチングは、英国ポンプ/シンフォ界では有名なヴォーカリストで
QUASAR、STRANGERS ON A TRAINをはじめ、クライブ・ノーラン関連の作品にも多数参加。
さて、ステージの方は、さすがに年季の入ったメンバーだけに安定した演奏を聴かせる。
フロントのトレイシー・ヒッチングは、雰囲気的にも「ちょいぽちゃのおばさま」と化していて、
せめて5、6年前の若い頃にライブ映像作品で見たかった…などと思ってしまうが、
その独特のハスキーな歌声は健在で、サウンドに彩りと躍動感を与えている。
全体的にはテクニカルすぎず派手すぎずといった、悪くいうと地味めのシンフォニックロックで
聴きやすさはあるが盛り上がりや高揚感の点ではもの足りないかもしれない。
ボーナスに過去のライブ映像や(若い頃のトレイシーがちらっと!)ライブ音源等のオーディオトラックも収録。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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MAGENTA「THE GATHERING」
イギリスの女性Voシンフォニックロックバンド、マジェンタのライブDVD。2005作
女性ウォーカルのたおやかなシンフォバンドとして、人気もそこそこ出てきているこのバンド。
個人的には、このバンドの楽曲はひっかかりが少なくて、自分にはやや退屈なのだが、
このライブ演奏では、CD以上にVoのクリスティーナ嬢が前に出ている感じでなかなかよろしい。
全体的に落ち着いた演奏で聴かせるアダルトなシンフォニックロックという感じなので
音のダイナミズムには欠けるのが難点か。もう少し大仰さが欲しい。
シンフォニック度・・7 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・7 総合・・7


MELLOTRONEN 20th Anniversary Party 2007
スウェーデンのメロトロネン・レーベル主催の豪華客船上ライヴを収めたDVD。2007作
参加バンドはNIKAEL RAMEL、MECKI MARK MEN、SOLID GROUND、ASOKA、NOVEMBER
FRIENDSHIP TIME、EMMA NORDENSTAM、LIFE、MORTE MACABRE、
FLASKET BRINNER、CHARLIE & ESDOR、JOJJE WADENIUS ALL STAR TEAM
という、12バンドの演奏を約3時間にわたって収録している。
シンフォ系というよりは、NOVEMBERに代表されるようにハード/ブルーズロック系が多く、
よほどコアなファンでないと、知らないバンドばかりだろう。また実際の映像もブート程度の画質で、
中には演奏自体が素人くさいバンドもあって、いろいろな意味でもかなりマニアックな内容だ。
MORTE MACABREを目当てに買う方もいるかもしれないが、1バンドあたりの時間は10分程度。
スウェディッシュロックマニア以外にはお勧めできないのも確かである。
マニア度・・10 ライブ映像・・6 ライブ演奏・・7 総合・・6.5
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MOSTLY AUTUMN「THE STORY SO FAR...」
イギリスのシンフォニックロックバンド、モストリィオータムのライブDVD。
このバンドの音を一言で言うと、フォーク風味のある田舎っぽいメロディアスロックで、
CDで聴く分にはそう気にならなかったが、繰り返しの多い曲調や、耳をひくほどのアンサンブルもなく、
映像を見ながらだと、メンバー数の多さほどは音が詰まっていない気がしてしまうのだ。
スレンダーな体系の腹出し衣装の女性Voが素敵、とか、フルート兼コーラスのお姉ちゃんも良いな、
などという見方をついしてしまう(笑)。やはりもう少し曲そのものに切り返しが欲しい。
中世音楽風のアプローチの曲もあり、個人的にはこうした要素をもっと本格的にやってもらいたい。
ライブ映像の他に、リハーサル風景やインタビュー、フォトも入っていて、
スタジオではなくどこかのロッジのようなところで練習しているのがいかにも“らしい”。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・7  楽曲・・6 総合・・7.5
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MOSTLY AUTUMN「AT THE GRAND OPERA HOUSE」
イギリスのシンフォニックロックバンド、モストリー・オータムのライブDVD。2003作
ニューヨークはグランドオペラハウスでのライブの模様を収録。
「オペラハウス」というだけあって客席は2階桟敷もあり、なにやら格調高い雰囲気。
バンドのDVDとしてはすでに3作目で、演奏は初期の頃に比べずいぶんと一体感が感じられる。
バンドの色であるトラッド・フォーク色を折り込みつつ、繰り返しの多い曲調ながらも
それらを活かした音のメリハリの付けかたが上手くなったという印象。
中盤からは弦楽隊も加わり、しっとりとシンフォニックに曲はゆるやかに盛り上がってゆく。
赤いドレスのヘザー嬢のヴォーカルもなかなか素晴らしく、今やこのバンドの顔であるし、
フルート兼コーラスのグラマーなアンジェラ嬢も音の中で効果的な役をになっていて、
フォーク色のあるシンフォニックロックという彼らの持ち味に貢献している。
コーラス隊にストリングスが重なる曲では、「これぞシンフォニック」という大盛り上がりを見せる。
シンフォニック度・・9 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8 総合・・8
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MOSTLY AUTUMN「THE NEXT CHAPTER」
イギリスのシンフォニックロックバンド、モストリー・オータムのライブ&映像作品。
2003年作の「PASSENGER」で英国の田園風シンフォとしての地位を確立したこのバンド、
本DVDはイギリスとアメリカでのライブ映像に、美しいイメージ映像を配した作りとなっている。
ライブにおいても、肩の力の抜けた楽しそうな演奏で、ゆるやかに盛り上がる楽曲に、
女性Voのヘザー嬢に、フルート&コーラスのアンジェラ嬢の「紅二点」がステージに華を添えている。
川のほとりでの演奏や、緑の山林、流れゆく雲などを映したイメージ映像も美しく、
これほど自然風景の似合うバンドというのも珍しい。
ライブ映像・・7 イメージ映像・・8 ヘザー嬢・・8 総合・・7.5
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MOSTLY AUTUMN「THE V SHOWS」
イギリスのシンフォニックロックバンド、モストリィ・オータムのライブDVD。2004作
DVD作品としてはすでにこれが4作目。今回はロンドンはアストリアシアターでのライブ映像。
ステージの方はアルバム「PASSNGERS」からの楽曲を中心に、
メロディアスで安定した演奏を聴かせてくれ、女性Voヘザー嬢の歌唱もしっとりと美しい。
プログレというよりはフォーキーなものを感じるメロディックロックだが、
弦楽隊を加えてシンフォニックに盛り上がる様などはなかなか素晴らしい。
ステージ後ろのスクリーンに映し出されるイメージ映像や、
カメラワークなどにもお金と手間隙がかけられた丁寧な作りで好感がもてる。
白い衣装のヘザー嬢と黒衣装のアンジェラ嬢(フルート&キーボード)というコントラストもよいし、
堂々としたパフォーマンスのヘザー嬢の歌唱には、このバンドが絶頂期にあることが見て取れる。
シンフォニック度・・8 ライブ演奏・・8 ライブ演奏・・8 総合・・8
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NEAL MORSE「TESTIMONY LIVE」
ニール・モーズ(元SPOCK'S BEARD)のソロ作のライブDVD。2004作
盟友であるマイク・ポートノイをはじめ、8人のメンバーによるステージで
5パートに分けられた組曲形式で進行する楽曲は、まさに自身の内面をつづった壮大な映画のようだ。
ヴァイオリン、チェロといった管楽器に、時にパーカッション、フルート、サックスも入り、
アルバム以上にダイナミックで、厚い音の重なりは感動的な盛り上がりをみせる。
演奏するメンバーたちの姿は、心から音楽を楽しんでいるかのようで、
キーボードにギター、そしてヴォーカルをこなすニールの情感の入ったパフォーマンスが印象的。
ゆるやかな叙情とプログレッシプなパートとのメリハリのつけ方も上手く、
一流の演奏陣による、メロディアス・シンフォニックロックがたっぷり堪能できる。
DISC2では、アンコールナンバーとしてTRANSATLANTICの曲も演奏していて、
大曲「STRANGER IN YOUR SOUL」では、ヴァイオリンの効果もあっていっそう感動的。
シンフォニック度・・8 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・9 総合・・8
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NEW TROLLS「Concerto Grosso Live」
イタリアのプログレバンド、ニュー・トロルスのライブDVD。2007作
昨年、30年ぶりとなる「Concerto Grosso」の続編を完成させ、来日も果たしたことは記憶に新しいが、
これはその、コンチェルトグロッソ1〜3を完全再現したイタリアでの凱旋ライブのDVDである。
美しいミラノの町並みの中の野外ステージで、オーケストラをともなったバンドが演奏をはじめ、
あのかつての名曲が、
本物のストリングスの音色とともに再現されてゆく様はとても感動的だ。
見た目は白髪の老人だが、ヴィットリオのやわらかなピアノ/シンセワークは今なお素晴らしく、
ときおりギターを手にし情感を込めて歌い上げる姿は、まさにクラシカルロック最高のアーティストだ。
一時は袂を分かつこともあった盟友ニコも、ヴィットリオをサポートするかのようにシンセを奏でる。
薄暗い叙情のグロッソ1、明るくキャッチーな2、そしてグロッソ3はクラシカルなエッセンスと
プログレ/ロックとしてのダイナミズムが見事に融合された楽曲が素晴らしい。
壮麗なオーケストラに泣きのギターが絡み、盛り上がってゆくサウンドはゆるやかな感涙を呼ぶ。
かつての「Concerto Grosso」ファンはもちろん、全てのクラシカルロック/プログレファンに
勧めたいライブ作品だ。なお、DVDに加えCD2枚がついた限定版もあるので、ぜひそちらを買うべし。
クラシカル度・・9 ライブ映像・・8 ライブ演奏
・・9総合・・9
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OPUS AVANTRA 「LIVE IN TOKYO 2008.12.04」
イタリアンロックの至宝、オパス・アヴァントラのライブDVD
2008年4月12日、クラブチッタ川崎での来日公演を収録。この日、会場に足を運んだ自分にとっては、
まさしく奇跡の瞬間を目の当たりにした思いだった。会場のアナウンスから始まるこのDVDを見て、あらためて感動の余韻にひたる。
イタリアンロックの芸術ともいえる、彼らの1stのアルバム、すなわち「Introspezione」
24年の歳月をへて、こうして日本で再現されるとは、いったい誰が考えられただろう。
クラシックに裏打ちされたその楽曲は、アルフレッド・ティソッコの弾くピアノと、たおやかなフルート、
そして4人の美女たちによるストリングルカルテットを中心に、優雅に形成されてゆく。
そこにに乗るドネラ・デル・モナコの圧倒的なまでのヴォーカル、そのオペラティックな響きは、
かつてと同じに瑞々しく、また艶やかだ。正直、カメラワークも含めて映像的にはそう金のかけられたものではないが、
この日のステージを完全収録してくれただけでも充分に価値はある。シアトリカルな芸術性、
仮面をつけた語り手、狂ったように踊りだすストリングス隊の美女たち、少女のように叫び歌うドネラ…
先鋭的なミニマムミュージックであり、アヴァンギャルドなプログレ、異端のクラシックともいうべき、
唯一無二の音楽にどっぷりと浸れる。2nd「Lord Cromwell」、3rd「Strata」、4th「Lyrics」からの楽曲も披露され、
ラストのアンコール、2度目の“Il Pavone”まで、すべてが一夜の奇跡というべきステージであった。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・9 奇跡の芸術度・・10 総合・・8.5



PALLAS「THE BLINDING DARKNESS」
復活した英国ポンプ/シンフォの雄、パラスのライブ映像作品。2003作
復活第二弾となるアルバム「THE COSS & THE CRUCIBLE」からの曲を中心に、
前作「BEAT THE DRUM」、さらには80年代の楽曲も演奏している。
演奏はさすがにベテランらしく安定しており、ときに静謐にときにシンフォニックに盛り上がり、
その曲調のタメのようなものはまさしく「大人のシンフォニック」という印象だ。
ドラムとヴォーカルは90年代からの新メンバーであるが、問題なくバンドサウンドに溶け込んでいる
(蛇足だがVoの顔は元Jリーガー、ストイコビッチとリトバルスキーを足したような感じ・・笑)。
アンコールではかつての名作「THE SENTINEL」からの曲も聴かせてくれファンには嬉しい限り
(どうせなら「SHOCK TREATMENT」も聴きたかった)。ゲストでは初代Voも登場する。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8 シンフォニック度・・8 総合・・7.5
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PENDRAGON「and now everybody to the stage...」
イギリスのシンフォニックロックバンド、ペンドラゴンのライブDVD。2006作
活動年数の長さでは、おそらく英国界最高のポンプ/シンフォニックバンドである彼ら、
第二の故郷ともいうべき、ポーランドでの2006年のライブを収録。
往年の名曲たちを聴かせてくれ、その
泣きのシンフォニックぶりはやはり感動的だ。
ギターを弾きながら希望的メロディをロマンティックに歌い続けるニック・バレットの姿は、
その風貌も含めて、
“プログレ界のカイ・ハンセン”とでも呼びたくなるし、
ARENAと掛け持ちのクライブ・ノーランのシンセワークもやはり見事。
大人のロック色を強めたアルバム「Believe」からの曲もライブだとなかなか映えており、
年季の入った堂々たるステージで2時間を超えるステージを盛り上げる。
メロディアス度・・10 ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 総合・・8
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QUATERNA REQUIEM
ブラジルのシンフォニックロックバンド、カテルナ・レクイエムのライブDVD。2006作
女性キーボードと、ドラム、ヴァイオリンを中心にしたユニットで1990年のデビュー以来、
アルバム2枚にライブアルバム1枚
(15年でこれだけ…少なっ)を発表している。
ブラジルといえばなんといってもまずはSAGRADOなのだが、個人的には
シンフォニックかつ大仰な彼らのサウンドは、サグラドに匹敵するくらい気に入っている。
さて、このライブ映像であるが、さほど大きくはないホールでステージもやや地味め。
曲が始まると、エリサさんのキーボードと美しいヴァイオリンをメインにしたクラシカルなメロディと、
適度な変拍子で、
ELP+ENIDという感じでなかなか聴かせる。演奏力としては並み程度だが、
このタイプのシンフォバンドでリーダーが女性Keyというのは珍しい。
良くも悪くも、90年代シンフォのローカルな部分を引きずっていて、
最近のバンドのかっちりとしたテクニック志向を好む方にはやや厳しいか。
ただ、そのとことんまでメロディにこだわった楽曲はやはり耳に心地よいのである。
基本はオールインストなので、その分
全編メロディアスでシンフォニック
シンフォニック度・・8 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・7 総合・・7.5
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RICK WAKEMAN AND THE ENGLISH ROCK ENSEMBLE「LIVE IN BUENOS AIRES」
YESのKEYリック・ウェイクマンが自身のバンドイングリッシュ・ロックアンサンブルを率いての
アルゼンチンはブエノスアイレスでのライブの模様を収録したDVD。2001作
曲目は「アーサー王と円卓の騎士たち」「地底探検」「ヘンリー八世と六人の妻」等の
かつての名作軍からのセレクションとなっていて、シンフォニック・プログレファンには嬉しい選曲。
ギターにヴォーカル入りのバンド形態ということで、アルバム版よりもロック的なノリの良さがあり
単なるリックのソロにとどまらない
「バンドとしてのライブ」として楽しめる。
相変わらず正確な高速アルペジオて弾きまくるリックの演奏はやはり見事で、
息子であるアダム・ウェイクマンとのツインキーボードの競演は世代を超えたエンターテメント性を感じさせる。
なお、DVDに加え1997年のライブテイクが収録されたCDがセットになっているが、
こちらは単体で聴くには録音等が平坦で、あくまでオマケとしてとらえたほうがいいだろう。
ライブ映像・・7 ライブ演奏・・8  キーボー度・・9 総合・・7



SATELLITE「EVENING DREAMS」
ポーランドのシンフォニックロックバンド、サテライトのライブDVD。2005作
メンバーは実質ギターの代わったCOLLAGEという4人編成なのだが、
クライブ・ノーランばりの美麗な音を出すキーボードに、リーダーである手数の多いドラム、
ニック・バレット並の泣きのメロディを奏でるギターと、ライブでの演奏も素晴らしい。
そして彼らの音にはポーランド特有の湿りけと翳りのある美しさがあるのがポイントで、
PENDRAGONを超えたかというくらいのシンフォニックロックの理想形ともいえるサウンドだ。
シンフォニック度・・8 ライブ映像・・8 ライブ演奏・・8 総合・・8
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TARKUS「Ao Vivo Em Niteroi」
ブラジルのシンフォニックロックバンド、タルカスのライブDVD。2006作
2005年ブラジルでの公演を収録。壮麗でクラシカルなツインキーボードを中心に
スケールの大きなシンフォニックロックサウンドを展開、バンド名のようにかつてのELPを思わせる
ムーグシンセなどを慣らしながら、そこにメロウなギターがかぶさると音の厚みも充分。
女性ヴォーカルの母国語の歌唱も加わって、南米らしいやわらかな叙情性も素晴らしい。
見た目こそ「プログレ大好きなオヤジたちの演奏会」という風だが、演奏のレベルはかなりのもの。
シンフォニック度・・8 ライブ演奏・・8 ライブ映像・・7 総合・・8
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TRANSATLANTIC「LIVE IN EUROPE」
トランスアトランティックの2001年のヨーロッパツアーのライブDVD。
メインとなっているのはオランダ、ティルブルクでの公演。
2nd「BRIDGE ACROSS FOREVER」からの曲を中心に、全6曲150分の内容。
とにかくこのパンドは大曲が多いので、ラスト3曲で90分という状態(笑)
メンバーは皆卓越した技術とセンスの持ち主なので、余裕たっぷりの楽しげな
アンサンブルを繰り広げている。THE FLOWER KINGSのツアーにも参加していた
PAIN OF SALVATIONのダニエル・ギルデンロウがここでも参加している。
印象的なのはニール・モーズのはじけっぷりで、キーボードはもちろん歌への情感の入れ具合から、
ステージを走ってドラムを叩きにいったり、自らギターを弾いたりと、大層楽しげで気合が入っている。
観客にはプログレ、メタルファン以外の客層もいる感じで、年のいった方々は
普通にメロディアスなロックとしてこの音楽を楽しんでいるように見える。
アルバム盤以上に拡大されたビートルズメドレーや、DISK2のPINK FLOYDのカヴァーなどからは
このバンドをメンバー自身がいかにリラックスして楽しんでいたかが察せられる。
ライブ映像・・8 ライブ演奏・・9 シンフォニック度・・8 総合・・8.5
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