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CDレビュー
ブリティッシュフォーク
70's British folk
掲載バンドは上からABC順になっています
■CDの評価に関しては、私の個人的嗜好が反映されることもあり、なかには納得のいかない
評価もあるかと思いますが、その辺はどうかご了承ください。
■また、「このレビューを参考にしてCDを買ったが気に入らなかった」といったクレームなどに
関しましても、当方は責任を負いかねますので、ご理解ください。
音楽ページTOP *ブリティッシュフォーク名作選
Anne Briggs「The Time Has Come」

英国フォークの女性Vo、アン・ブリッグスのアルバム。1971作
邦題は「森の妖精」で、英フォークの中でもマニア好みの逸品とされる。
素朴なアコースティックギターの音色に、ややけだるげな彼女の歌声が乗る。
森の中にただ一人で弾き語りをしているようなイメージで、曲うんぬんというよりも、
こののんびりとたゆたうような牧歌的雰囲気を感じるのが良いのだろう。
あまりに素朴すぎてプログレファンにはやや眠くなる作品かもしれないが。
アコースティック度・・10 素朴度・・10 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Bridget St. John 「Songs for the gentle man」

英国のフォークシンガー、ブリジット・セント・ジョンの2nd。1971作
アコースティックギターとたおやかなフルートが鳴り響き、
英国の森を思わせるゆったりと牧歌的な雰囲気に包まれたサウンド。
ブリジットの歌声は女性としては太い方で、少し好みを分けるところかもしれないが、
ストリングスを使ったクラシカルなアレンジなど、楽曲には優雅な美意識が感じられ、
アルバム全体を通して、しっとりと落ち着いた叙情美が堪能できる好作といえる。
なお、彼女はMike Oldfieldの「Ommadown」にコーラスで参加した経歴もあり、
PINK FLOYDの「原子心母」を手がけたロン・ギーシンがアレンジで参加しているということも、
本作がプログレファンからは隠れた名盤とされる所以だろう。
アコースティック度・・8 英国度・・9 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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CATHERINE HOWE「What A Beautiful Place」

英国のフォークシンガー、キャサリン・ハウの1st。1971作
これまでCD化されておらず、幻のフォークアイテムとされていたらしい。
ジャケからして美しいですが、内容も美声の女性Voを聴かせる素晴らしいもの。
ピアノやオーケストラの美しいゆったりとした楽曲に、
やわらかな歌声が自然と調和するかのように耳に優しく響きます。
フォーク特有の土着性はあまりなく、あくまでヴォーカル主体の作品なので
曲調はどれも似たような感じですが、しっとりとした女性Voが存分に楽しめます。
アコースティカル度・・8 繊細度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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CLAIRE HAMILL「OCTOBER」

英国のフォーク系女性シンガー、クレア・ハミルの2nd。1973作
フォーク系といっても、本格派ではなくポップとフォークの中間的な立ち位置で
プログレ、フォークという垣根を超えてもっと多くに聴かれるべきアーティストである。
どこか可愛らしく、ときに浮遊感のある彼女の歌声は、しっとりとしながら哀愁も感じられ
自身の弾くピアノとともに古き良き英国の香りをかもしだしている。
またアコースティック一辺倒ではなく、プログレ的なメロトロンや美しいストリングスなども入って、
70'sブリティッシュロックのファンにも充分楽しめるだろう。ラストのブギウギ調の曲はなんだが。
英国度・・9 フォーク度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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Contraband「same」

スコットランド出身のトラッド/フォークバンド、コントラバンドのアルバム。1974作
ブリティッシュフォークの名作のひとつに数えられる本作は、メイ・マッケンナの美しい歌声と、
ギターとフィドルを中心とした巧みな演奏による正統的なトラッドソング聴かせる。
ロック的なドラムも入っていることで、SPRIGUNSあたりに通じる質感もあるが、
こちらの方がもう少し牧歌的でケルティック、またやわらかなカントリー調の趣もある。
STEELEYE SPANあたりのシリアスさともまた違う、のんびりと楽しめる好作といってよい。
メロディアス度・・8 ケルティック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Fairport Convention「What We Did on Our Holidays」

英国フォークの名バンド、フェアポート・コンベンションの2nd。1968作
サンディー・デニーが加入しての最初の作品。次作「Unhalfbricking」と同様
アコースティカルで牧歌的なフォークサウンドが楽しめる。
瑞々しいサンディの歌声も素晴らしく、バンドとしての地位を築いた一作だろう。
英国風の田舎臭さが強い3rdよりも、もう少しポップな質感があり、個人的にはこちらが好み。
アコースティカル度・・8 牧歌的英国度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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Fairport Convention「Unhalfbricking」

英国フォークの名バンド、フェアポート・コンベンションの3rd。1968作
サンディー・デニーが加入しての二作目となる本作は、
英国らしい牧歌的なフォークサウンドが満喫できるアルバムだ。
次作で聴ける緊張感と完成度に比べると、いくぶんゆったりとしていて
のんびりとまどろみながら聴けるサウンドである。
名曲とされる“Who Knows Where The Time Goes?”や11分におよぶ大曲も含まれ
非トラッド系フォークファンにはこちらが最高傑作との呼び声も高い。
アコースティカル度・・8 牧歌的英国度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Fairport Convention「Liege & Lief」

フェアポート・コンベンションの4th。1969作
バンドの代表作であり最高作とも言われているこのアルバム、
歌姫サンディ・デニーの表現豊かな歌声に、アコースティックギターと
ヴァイオリンが絡みつつ、ドラムも入ってくると聴きやすいフォークロック風にもなる。
今で言うBLACKMORE'S NIGHTにも通じる雰囲気があり、年代的な古くささは感じさせない。
名作というにふさわしい内容のアルバムだ。リマスター盤にはボーナス曲も追加収録。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・7 女性Vo度・・9 総合・・8
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Fairport Convention「FULL HOUSE」

英国フォークの名バンド、フェアポート・コンベンションの5th。1970作
前作と並んでバンドの代表作とされるアルバムだが、サンディ・デニーの脱退によって
今作からは全編が男性Voものになっているので、ぱっと聴いた印象はだいぶ異なる。
アコーステイックギターとフィドルの絡みを中心に、軽やかに聴かせる楽曲は
英国の愉快なのどかさを感じさせ、力まずにのんびりと楽しめる。
コンパクトにまとまった中にも、長い曲も組み入れるなどメリハリもついていて
アルバムとしての完成度の点では決して前作にもひけをとらない。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・7 男性Voですが良いですよ度・・8 総合・・8
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Fairport Convention「Rising For The Moon」

フェアポート・コンベンションの1975年作
バンド離脱後、Fotheringayやソロ活動で作品を出していたサンディ・デニーが復帰、
彼女の歌声を中心にしっとりと聴かせる、ソロ作に通じる雰囲気のサウンドだが、
バックの演奏はさすがの切れ味で、キャッチーで牧歌的な作りながらも音のメリハリがしっかりとしている。
随所にヴァイオリンなども聴かせるトラッド風味も残していて、じっくりと楽しめる好アルバムだ。
アコースティカル度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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FLIBBERTIGIBBET「Whistling Jigs to the Moon」

ブリティッシュフォークの名バンド、MELLOW CANDLEのメンバーであったウィリアムス夫妻が
南アフリカ移住後に発表した、フリバーティギベットのアルバム。1978作
アコースティックギターにマンドリンの響きに、牧歌的な男女Voの歌声。
確かにメロキャンを思わせる素朴なフォークサウンドであるが、
しっとりとした英国的な趣というよりは、もっとおおらかでリラックスした雰囲気だ。
アリソン・ウィリアムスのしっとりとした歌声はここでも不変で、
女性Voフォーク好きにはやはりたまらない。ただ36分で14曲ということもあり、
カントリー調の曲やハープやリコーダーを使った古楽など、作品としての統一感には欠ける。
かつては貴重でプレミアもついていたが、近年再発されて入手しやすくなった。
アコースティカル度・・9 プログレ度・・6 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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FOTHERINGAY「same」

Fairport Conventionを脱退したサンディ・デニーが、後の伴侶となる
トレヴァー・ルーカスらと組んだフォークバンド、フォザリンゲイのアルバム。1970作
アコースティカルでありながら、ブリティッシュロック的なアプローチもあり、
キャッチーで聴き安い楽曲と、やわらかな男女ヴォーカルの歌声。
憂いを含んだサンディーの歌唱は、まさに彼女の全盛期というにふさわしく
哀愁漂うメロディと牧歌的なやわらかさが一体となった傑作だ。
フォークロック度・・8 ブリティッシュ度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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HERON「Upon Reflection」

英国のフォークバンド、ヘロンの1st、2ndカップリング。1970/72作
鳥のさえずりが聞こえる。のんびりとした英国の田園風景が目に浮かぶ。
野外録音で作られた彼らのアルバムは、どこにでもありそうな素朴なフォークなのだが、
この自然と一体となったようなおおらかさは、なんとも耳に優しい。
アコーステイックギターにマンドリン、オルガンの音色すらもやわらかだ。
マイルドな歌声に耳を傾けつつ、おだやかな風や日差しすらも感じる気がする。
2ndの方はややカントリー的なフォークロックとなっていて聴きやすいが、
牧歌的な魅力という点では、やはりほのぼのとした1stのサウンドがよろしい。
アコースティック度・・8 のんびりゆったり度・・10 英国度・・9 総合・・8
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ITHACA「Game for All Who Know」

イギリスのアシッド・フォーク系バンド、イサカの1973年作
女性Voを含む3人編成で、本作が唯一の作品。美しいピアノに導かれて、
アコースティックギターにマンドリンでゆったりと聴かせるサウンド。
そこに男女ヴォーカルが夢見ごちな歌声を乗せてゆく。
たおやかなフルートの音色に女性ヴォーカル、不思議な浮遊感と
いかにも英国らしい優しい叙情性に包まれた牧歌的な耳心地の良さ。
CD化にあたって3曲が追加収録されている。
アコースティカル度・・8 牧歌的度・・9 英国度・・8 総合・・7.5
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THE JOHN RENBOURN GROUP「A Maid in Bedlam」

イギリスの古楽フォークバンド、ジョン・レンボーン・グループの1st。1977作
「ベドラムの乙女」というタイトルと、ロセッティの絵画を使ったジャケが印象的。
アコースティックギターにフルート、リコーダーというシンプルな音数の上に
二人の女性Voの歌声が優しく響きわたる、じつに典雅な雰囲気。
パーカッシブなタブラの響きは、伝統的なトラッドメロディをどこか異国的で、
古き良き空気とともに運んできてくれるようだ。
ジョン・レンボーンの作品の中でも傑作とされる一枚。
メロディアス度・・8 古楽度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Linda Perhacs「Parallelograms」

ハワイの女性フォーク・シンガー、リンダ・パーハクスのアルバム。1970作
アシッド・フォーク幻の傑作とされ、最近再発されるまではレアなアルバムだった。
内容の方は、しっとりとした彼女の歌声を中心に、夢見ごこちで聴かせるサウンド。
楽曲うんぬんというよりも、まるで水の上をたゆたうような雰囲気を楽しむ感じで、
悪くいえば薄ぼんやりとした印象。ヒッピーの香りただようサイケ風の曲もあり、
70年代特有のゆるさと翳りが感じられる方にはたまらないものがあるだろう。
アコースティカル度・・8 ゆるゆる度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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MELLOW CANDLE「SWADDLING SONGS」

ブリティッシュフォークバンド、メロウ・キャンドルのアルバム。1972作。邦題は「抱擁の歌」
スパイロジャイラ、チューダーロッジと並び賞されるこのバンドであるが、
個人的な好みで言えば、メロディアスなフォークという点ではこのメロキャンが最高である。
素朴でありながらもピアノやハープシコードで格調高く彩られた楽曲に、たおやかな女性ヴォーカル。
まさにフォークの理想形。ロック的なリズム感覚もあってクラシカルな部分はRENAISSANCEをも思わせる。
ブリティッシュフォークってどんなのだろう?という方には、まずはコレから聴くことを強くお勧めする。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・8 女性Vo度・・9 総合・・8.5
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MELLOW CANDLE「THE VIRGIN PROPHET」
英国三大フォークバンドの1つ、メロウキャンドルのアウトテイクス。
スパイロジャイラ、チューダーロッジと並び称される彼らですが、私はスパイロよりこっちが好きです。
まだ聴いたことのない方はぜひ「抱擁の歌」を聴いてください。
さて、このアルバムですが、その「抱擁の歌」のデモバージョンといってよい内容です。
完成前の素朴なアレンジで、聴き比べるとなかなか味が合ってこちらもよいです。
フォークでありながら実に当たりのよいメロディで、ようするにイモくさくなく、曲としてのアレンジも絶妙。
女性Voものとしても素晴らしく、ルネッサンスあたりのリスナーが聴いても違和感なく楽しめます。
メロディアス度・・8 フォーク度・・9 楽曲度・・8 総合・・8
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Miriam Backhouse「Gypsy Without a Road」

英国のフォークシンガー、ミリアム・バックハウスのアルバム。1977作
かつてはブリティッシュフォークのレアアイテムとしてマニアに珍重されていたアルバム。
ジャケのようにややほの暗い、翳りをおびたトラッド/フォークサウンドで
女性ヴォーカルとアコースティックギターを主体にしたシンプルな楽曲が並ぶ。
マイナー調のサンディ・デニーという雰囲気で、あまりインパクトはないが
オーソドックスなフォークアルバムとして普通に楽しめる。メロトロン入りの曲もあり。
メロディアス度・・7 普通フォーク度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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THE PENTANGLE「The Pentangle」

英国フォークの名バンド、ペンタングルの1st。1968作
バート・ヤンシュとジョン・レンボーンという二人による見事なアコースティックギターと、
歌姫ジャッキー・マクシーの美しき歌声が重なり、時代を考えればとても質の高いサウンドだ。
ブラシを使ったドラムにウッドベースを含むアンサンブルはジャズ的な色合いもありつつ、
曲によってはトラッド/古楽的なミステリアスな雰囲気も聴かせる。
決して派手ではないが、適度な緊張感を漂わせた演奏には
プロのミュージシャンとしての誇りと音楽に対する真摯な姿勢が感じ取れる。
通好みのリスナーにとってはこの1stこそが最高の名盤だと言われるのもうなずける。
アコースティカル度・・9 ジャズ色もあり度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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THE PENTANGLE「Basket of Light」

ペンタングルの3rd。1970作
一般的には最高作とされ、特集記事などではこのジャケを目にすることが多い。
1stに比べて、やわらかみのある音作りはやや聴きやすくなっており、
ジャッキー・マクシーの素晴らしい歌唱を前に出したことも成功している。
もちろんバックの巧みな演奏も見事で、バンドの核となる二人の名ギタリストは
単なるフォークの枠を超えた中近東的な色合いも匂わせる音色を聴かせる。
美しい女性声にうっとりとなりつつ、類まれなアコースティック演奏を楽しめる傑作だ。
アコースティカル度・・9 中近東色もあり度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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PENTANGLE「Cruel Sister」
ペンタングルの4th。1970作
前作に比べてぐっと牧歌的になり、緻密だったギターの絡みは控えめになった。
素朴な音数の上にしっとりとした女性ヴォーカルが歌い上げ、
中世を思わせる雰囲気でじっくりと聴かせてくれる。
ラストは18分の大曲で、古楽的に展開する楽曲に男女Voの歌声が乗る。
とっつきは悪いが、ゆったりとした落ち着きという点では1番のアルバムかもしれない。
アコースティカル度・・9 ゆったり牧歌的度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Richard And Linda Thompson「I Want to See the Bright Lights Tonight」

元Fairport Conventionのギタリスト、リチャード・トンプソンと妻のリンダによる1974年作。
アコースティックとエレキを絡めた巧みなギターワークに、男女ヴォーカルの歌声が牧歌的に響きわたる。
アコーディオンやクラムホルンの音色も重なって、トラッド色を含んだフォークロックを聴かせる。
全体的には爽やかな雰囲気だが、しっとりとした女性Voのバラード曲などにはうっとり。
アコースティカル度・・8 牧歌的英国度・・9 女性Vo度・・7 総合・・8
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SANDY DENNY「The North Star Grassman and the Ravens」

元Fairport Conventionのサンディ・デニーのソロ1作目。1971年作
SPRIGUNSの「時空綺譚」を思わせるようなジャケですが、キーフの手によるこちらが元祖。
内容は小曲中心のたおやかな雰囲気で、ゆったりと彼女の歌声を堪能できるアルバムで、
しっとりとしたピアノやストリングスを使った曲などはとても美しい。
ただ、やはりフェアポート時代の名作に比べると曲がやや地味なので、
素晴らしいジャケのイメージからするといくぶん音は弱いか。
フォーク度・・7 プログレ度・・6 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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SANDY DENNY「SANDY」

サンディ・デニーのソロ2作目。1972年作
ソロ1作目の前作よりもいくぶんトラッド的な質感が増している。
エレキギターにハモンドも使ったフォークロック的な2曲目にまずうっとり。
サックスなども取り入れた2曲目はポップな雰囲気で、4曲めまではカントリー風味だが
5曲目からはシリアスなトラッド路線となり、彼女の歌唱の魅力が発揮される。
艶やかなストリングスにピアノの美しい7曲目なども感動的で、全体的にも
ジャケで人気があった前作より、むしろ内容としてはこちらが上回っている。
フォーク度・・8 プログレ度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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SANDY DENNY「Like an Old Fashioned Waltz」

Fairport Conventionのサンディ・デニーのソロ3作目。1973年作
全体として力の抜けた素朴で温かみのある作風で、すでにフォークというよりは、
美しいシンセやオーケストラの入った素朴なブリティッシュロックという雰囲気。
アニー・ハズラムを思わせような美しい歌声もあってRENAISSANCEあたりにも通じる
優雅な質感があり、軽やかなピアノで聴かせるしっとりとしたジャズタッチの曲もあれば、
いっそうの深みを増した彼女の歌声が響きわたるシンフォニックなナンバーもあり、
メジャー感の増したアレンジもあって、総じてとても聴きやすい作品になっている。
しっとり優雅度・・9 英国度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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SANDY DENNY「Rendezvous」

サンディ・デニーのソロ4作目。1977作
前作よりもロック色が強くなり、ギターにオルガンの入ったサウンドは
フォーク色の薄まった普通の英国ポップロックという趣である。
ジャケのような都会的なモダンさと、サンディの歌声にある大人の翳りが
ただのポップスとは異なる味わいになっている。2作目3作目のような優雅で
感動的な叙情はないが、そう悪い作品でもない。この作品を最後に彼女は亡くなる。
ポップ度・・9 英国度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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SANDY DENNY「Gold Dust,Live At The Royalty」

Fairport Conventionの女性Vo、サンディ・デニーのライブアルバム。1998作
1977年、生前の彼女の最後のライブ音源となるアルバム。
フェアポート時代から含めて、ほぼすべてがサンディー自身の手で書かれた曲を披露。
30歳を過ぎて、アルバム以上に成熟した歌唱力で歌い上げる様は
まさに、夭逝した英国史上に残る歌姫というにふさわしい。
フォークうんぬんというよりも、まるで人生の美しさとはかなさが込められた歌声には
むしろブルースがかったスタンスをも感じさせる。この翌年彼女は亡くなった。
全17曲、77分間はやや長いが、サンディーの最後の熱唱をたっぷり堪能できる。
フォーク度・・7 ブルース色もあり度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Sandy Denny「The Music Weaver」

Fairport Conventionなどで活躍したシンガー、サンディ・デニーの2枚組ベスト。2008年作
60年代から活動し、78年にこの世を去るまで、その情感豊かな歌声でファンを魅了した。
本作には、FAIRPORT CONVENTIONやFOTHERINGAYをはじめ、ソロ各作品収録の代表曲に加え、
1966年のBBC音源、67年Alex Campbell & Friends名義の発掘音源、1972、73年のBBCライブ音源、
更にはゲスト参加では最も有名な、LED ZEPPELINの“The Battle Of Evermore”なども収録、
英国の叙情味豊かなフォーク曲から、オーケストらの加わったクラシカルな曲、
大人のジャズ風味まで、サンディの軌跡をたどれる通好みのベストアルバムとなっている。
英国の香り度・・9 サンディの歌声度・・9 サンディの歴史度・・9 総合・・8.5
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Shelagh McDonald「Let No Man Steal Your Thyme」

英国の女性フォークシンガー、シェラ・マクドナルドのアルバム。1970/1971作
彼女の1stと2ndをカップリングし、未発曲やライブなどを加えたお得な2枚組み。
サンディー・デニーを少しハスキーにしたような彼女の歌声を中心に、
ギターにベース、ピアノ、ドラムといった割合シンプルな演奏で聴かせる。
1stの「Album」は比較的普通のフォークロック的なサウンドであるが、
2nd「Stargazer」になると、彼女の歌声もいくぶん垢抜けてきていて、
しっとりとした音の中にも世界観を聴かせるだけの説得力がついている。
なかでも、とくにオーケストラ入りのタイトル曲“Stargazer”は感動的。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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SPIROGYRA「St. Radigunds」

英国フォークの名バンド、スパイロジャイラの1st。1972作
2nd以降に比べ、この時点ではまだロック色は薄く、案外純粋なトラッド/フォークをやっている。
アコースティックギターに絡むサイケぎみに鳴り響くヴァイオリンが個性的で、
そこに男女ヴォーカルの歌声が加わるが、せっかくのバーバラ・ガスキンの美声を、
よくいえばシアトリカルなマーティン・コーカーハムの男性声がかき消している。
全体的にもラフな印象で、勢いを感じる演奏はバンドとしての若さに溢れているが
曲によっては牧歌的な美しさもちゃんとあり、そのあたりは2ndよりもむしろ上かもしれない。
思えば構築された3rdのクールさよりも、彼らの本質はこれだったのかもしれない。
アコースティック度・・7 サイケぎみトラッ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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SPIROGYRA「Old Boot Wine」
英国フォークの名バンド、スパイロジャイラの2nd。1972作
一般に最高作とされる3rdに比べると、今作は肩の力が抜けているような
フォーク風味のブリティッシュロックサウンドで、普通に聴きやすい。
バーバラ・ガスキンのキュートな歌唱には惚れ惚れするものの、
翳りあるドラマ性が見事な次作に比べると、楽曲的にも完成度の点でひとつ落ちるか。
個人的にマーティン・コッカーハムの男声が好みでないのもひとつの理由。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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SPIROGYRA「Bells Boots & Shambles」

英国フォークの名バンド、スパイロジャイラの3rd。1973作
Mellow Candle、Tudor Lodgeとともにブリティッシュフォーク三種の神器とも呼ばれ、
バンドの最高傑作と言われるのが本作である。アコースティックギターからフルートの音色で始まる1曲目は、
哀愁のトランペットにクラシカルなピアノも加わって、翳りのあるドラマティックさとともに
プログレといってもよい展開で聴かせる名曲。8分もあるこの曲だけでも聴く価値ありです。
バーバラ・ガスキンの美しくもはかない歌声にうっとりとなる2曲目や、叙情的な5曲目、
それにラストの13分にもおよぶ大曲も見事で、このアルバムの価値を高めている。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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SPRIGUNS「Revel Weird and Wild」

イギリスのフォークロックバンド、スプリガンスの1st。1975作
2nd「時空綺譚」、3rd「マジック・レディ」はブリティッシュフォークロックの傑作で、
その中世や騎士などを歌った幻想的な歌詞、世界観なども非常に好みであった。
この1stは、オーケストレイションなどを使った2nd以降のような壮麗さはなく、
アコースティックギターとヴァイオリンを中心に、まだ素朴なトラッド然としている。
サンディ・デニーからの影響を感じさせる、女性Voマンディ・モートンの歌声とともに、
彼らのサウンドはやはりただのフォークバンドとは違う、
どこかファンタジックな翳りをひそめていて、耳にやさしく聴こえる。まずは2ndから。
アコースティカル度・・8 プログレ度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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SPRIGUNS「Time Will Pass」

イギリスのフォークロックバンド、スプリガンスの2nd。1977作
サンディ・デニーに影響を受けた女性Vo、マンディ・モートンの歌声にロック的なドラムと
エレキギター、そしてストリングスなども加わり、ドラマティックなサウンドを作り出している。
中世の魔女や騎士などを歌った世界観もファンタジックで魅力的だ。
フォーク的な土臭さが薄いのでプログレリスナーにもお勧めできる。
次作「Magic Lady」も同様にフォークロックの傑作である。
アコースティカル度・・7 プログレ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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STEELEYE SPAN「Hark! The Village Wait」

ブリティッシュトラッドバンド 、スティーライ・スパンの1st。1970作
Fairport Conventionを脱退したアシュレイ・ハッチングスらによるバンドで
英国トラッドの大御所のひとつでもある。次作では硬派の中世トラッドになるが、
この1stの時点では牧歌的なブリティッシュフォークの色合いが強い。
アコースティックな曲の上にマディ・プライアのやわらかな歌声が響く。
ロック的なドラムが入っているのでプログレファンにも聴きやすく、
個人的には最高作とされる2ndよりも気に入った。
アコースティカル度・・8トラッ度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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STEELEYE SPAN「Please to See the King」

ブリティッシュトラッドバンド 、スティーライ・スパンの2nd。1971作
彼らの最高作との声も高いアルバムで、ジャケのように古楽風の雰囲気をかもしだすサウンドは、
アコースティックギターとフィドルを中心に、女性Voが歌を乗せる比較的シンプルなもの。
個人的には、ここでのマディ・プライアの歌声は抑えぎみのトーンであまり好みではない。
また、男性コーラスも加わって、やや宗教的でおごそかな部分もあったり
全体的にもこの手の有名バンドの中では硬派な部類に入る音だろう。
アコースティカル度・・9 トラッ度・・9 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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STEELEYE SPAN「Ten Man Mop or Mr. Reservoir Butler Rides Again」
ブリティッシュトラッドバンド、スティーライ・スパンの3rd。1971作
このバンドの最高作は1st〜3rdで分かれているようだが、
このアルバムは中世古楽的だった前作よりも大衆的な質感が増している。
今作を最後に脱退するマディ・プライアの歌唱は控えめで、
どちらかというとインスト曲や男Voがリードをとる曲が中心。
素朴なアコギにヴァイオリンの音色は、イギリスの田舎町を感じさせる
カントリーチックなトラッドサウンドが素朴な哀愁をかもしだしている。
アコースティカル度・・9 トラッ度・・8 女性Vo度・・6 総合・・7.5
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STEELEYE SPAN「Below the Salt」
英国フォークの名バンド、スティーライ・スパンの4th。1972作
このバンドの初期5作は、ファンにとってはどれも甲乙つけがたい好作なのだろうが、
本作も前作までの古楽的なトラッド要素をたっぷりとまとったアルバムだ。
個人的にはマディ・プライアの歌声と音程はあまり好きではなく
リズムセクションのないサウンドも、とても地味に聴こえてしまうのだが、
アコースティックギターに絡むヴァイオリン、そして部分的にエレキギターも使用し、
前2作に比べると若干聴きやすさが増しているようだ。
アコースティック度・・9 トラッ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7
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STEELEYE SPAN「Parcel of Rogues」

ブリティッシュトラッドバンド、スティーライ・スパンの5th。1973作
初期の3枚からすると、だいぶ音にやわらかみがついてきているが、
しっかりとトラッドメロディを聴かせてくれることには変わりはない。
エレキギターやドラムが入る曲もあり、今後の変化を感じさせる内容になっている。
マディ・プライアの歌声もいよいよ成熟してきており、艶やかなヴァイオリンも美しい。
この5作目までは初期のファンにも受け入れられる作品だろう。
アコースティカル度・・7 トラッ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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STEELEYE SPAN「Bedlam Born」

ブリティッシュトラッドバンド、スティーライ・スパンの17th。2000作
長い間活動し、多くの作品を出していればメンバーとともに方向性も変わってゆくのが自然なこと。
ぐっとモダンさを増した今作のサウンドは、キャッチーなロック的なビートの中にも、
トラッドバンドとしてのアイデンティティはしっかりと残っていて、
艶やかなヴァイオリンの響きにシンセが重なり、男女Voが爽やかにコーラスを乗せる。
ニューエイジ的な聴きやすさとポップセンスは、今の若いリスナーにもアピールするだろう。
モダンなエレクトリック・トラッドロックとして聴けばなかなか楽しめる。
アコースティカル度・・7 プログレ度・・7 女性Vo度・・6 総合・・7.5
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Steeleye Span 「Lark in the Morning」

イギリスのトラッドフォークバンド、スティーライ・スパンの2枚組。2003作
英国を代表するトラッドバンドの1970〜71年の初期の3作を2CDに収めたもの。
「Hark! The Village Wait」 (1970)、「Please To See The King」(1971)、
「Ten Man Mop Or Mr. Reservoir Butler Rides Again」(1971)どれもが初期の傑作として名高い。
男女ヴォーカルの歌声で聴かせる土の香り漂うフォークサウンドは、
英国の田園地帯を思わせるような、のどかな牧歌性を味わえる。
本格派のトラッドにシフトした2作目からは、中世を思わせる世界観が描き出され、
単なるフォークバンドではない神秘的な土着サウンドが味わえる。
ゆったりフォーキー度・・9 のんびり牧歌度・・9 英国トラッ度・・9 総合・・8
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Steeleye Span「A Parcel of Steeleye Span」

イギリスのトラッドフォークバンド、スティーライ・スパンの3枚組。2009作
1972〜1975年のクリサリス時代の5作を3CDに収めたもので、
「Below The Salt」 (1972) は歌をメインに静謐に聴かせる中世風味の好作。
マディ・プライアの歌声がより魅力的になり、バンドの全盛期を感じさせる。
「Parcel Of Rogues」 (1973) はドラムも加わった、トラッドロック的な作品。
「Now We Are Six」 (1974) 以降はキャッチーさが増して、土着的な質感が薄まって
一般的なフォークリスナーにも聴きやすくなっている。「Commoners Crown」 (1975)
、
「All Around My Hat」 (1975) ともに落ち着いた牧歌性が楽しめる好作だ。
ゆったりフォーキー度・・9 のんびり牧歌度・・9 英国トラッ度・・9 総合・・8
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STONE ANGE「same」

イギリスのフォークバンド、ストーン・エンジェルのアルバム。1975作
アコースティックギターにやわらかなリコーダーとハープの音色が絡み
少し田舎くさい女性ヴォーカルが牧歌的に歌を載せる。
どことなくマイナーな薄暗さが魅力といえば魅力になっており、
この垢抜けなさがサウンドに英国の中世を感じさせる要因でもあろう。
素朴なヴァイオリンの音色に、どこか気の抜けたような男性ヴォーカルの歌声も、
「ゆったり生きてます」的な、ほのぼのとした雰囲気をかもし出している。
アコースティック度・・9 ゆったり英国度・・10 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Stone Angel「East of The Sun」

イギリスのフォークバンド、ストーン・エンジェルの2nd。2000作
なにしろ1stが出たのが1975年であるから、なんと25年ぶりのアルバムだ。
しかし、内ジャケのメンバー写真を見なければ、70年代の作品と思ってしまうほど
前作からの音の違和感がない。繊細なアコースティックギターにうっすらとしたシンセ、
そしてそこに乗る女性ヴォーカルの歌声も、瑞々しさとかつての幻想性を保ったままで、
70年代から抜け出てきたようなイメージだ。たおやかなフルート、オーボエなども美しい。
シンセとともにエレキギターも効果的に使われていて、シンフォニックな雰囲気もGood。
メロディアス度・・8 70's英フォーク度・・9 幻想度・・9 総合・・8
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STONE ANGEL「Lonely Waters」

イギリスのフォークバンド、ストーン・エンジェルのアルバム。2004作
1975年に1枚のアルバムを残したこのバンドだが、2000年に復活作を発表、
本作は復活2作目となる。美しい女性ヴォーカルの歌声を中心に、
アコースティックギターと牧歌的なマンドリンの音色でゆったりと聴かせる。
クラムホルンやリコーダー、オーボエなどがやわらかに鳴りつつ、
シンセやエレキギターなども使用していて、フォークロック的な味わいもある。
かつての英国フォークの幻想性を今なお維持した素晴らしいアルバムだ。
メロディアス度・・8 70's英フォーク度・・9 幻想度・・9 総合・・8
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Thistletown「Rosemarie」

イギリスのフォークバンド、ティストレタウンのアルバム。2008作
2人の女性ヴォーカルを含む5人組みで、古き良き英国フォークの叙情を抽出したような
幻想的なサウンドをやっている。アコーステイックギターにマンドリン、アコーディオン、
フルートの音色に、けだるい女性ヴォーカルの歌声を乗せてしっとりと聴かせる。
到底現代の音とは思えないような、牧歌的な古めかしさが、むしろある意味異色で
時の流れを封じ込めたようなドリーミィなフォークサウンドに浸れる。
アコースティック度・・8 幻想フォーク度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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TICKAWINDA「Rosemary Lane」

英国のトラッド/フォークバンド、ティカウィンダのアルバム。1978作
これまでCD化はされず、英国トラッドの幻の傑作とされてきた。
内容の方は、二人の女性ヴォーカルと、アコースティックギター、
そしてマンドリンを中心にした、静謐感のあるトラッド曲を演奏している。
男女計4人によるコーラスのみで聴かせるシンプルな曲もあり、
ジャケのイメージ通り、古き良き英国を感じさせる素朴なサウンドだ。
アコースティック度・・9 素朴トラッ度・・9 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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TRADER HORNE「Morning Way」

英国のフォークバンド、トレイダー・ホーンのアルバム。1970作
元Fairport ConventionのJudy DybleとThemなどで活躍したJackie McAuley
を中心としたバンドで、これが唯一のアルバム。おとぎ話のようなジャケ同様、
内容も牧歌的なフォークサウンドで、男女Voの歌声に、アコーステイックギターやフルートなどが
やわらかにメロディをつむいでゆきます。典雅なハープシコードの音色は古楽的でもあり、
古き良き英国の風を届けてくれ、うっとりと夢見心地で楽しめるアルバムです。
リマスター盤に収録の2曲のボーナストラックも素晴らしい。
アコースティカル度・・9 牧歌的度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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TREES「The Garden of Jane Delawney」

英国のフォークバンド、トゥリーズの1st。1970作
2ndの水撒きジャケの方が有名だが、出来としてはこちらも捨てがたい。
エレキギターを使用したフォークロック的サウンドに美声の女性ヴォーカルの歌声、
楽曲には適度な湿りけと泣きがあり、暗すぎず明るすぎずというバランスが心地よい。
しっとりとした曲には、英国特有の翳りが感じられる。たった2枚を残して消えたバンドだが、
その両作とも出来がよく、普通にブリティッシュロックファンにも勧められるアルバムだと思う。
アコースティカル度・・7 プログレ度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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TREES「On the Shore」

イギリスのフォークロックバンド、トゥリーズの2nd。1970/2007作
ヒプノシスによる水撒き少女のジャケで有名なアルバムのCD2枚組み再発盤。
サウンドの方はは美しい女性ヴォーカルの歌声で聴かせるフォークロックで、
アコースティックを主体にしつつもエレキギターやドラムも入ってきて、
Renaissanceあたりを好むプログレファンなどにも聴きやすい作品だろう。
牧歌的でたゆたうような曲調の中に、翳りのあるミステリアスな質感が同居しているのも魅力。
1st「ジェーン・ドゥロウニーの庭」も同様に質の高い作品だが、ジャケのインパクトではやはり本作か。
Disc2には最新のリミックスバージョンや、貴重なデモ等の音源を収録。
フォークロック度・・8 英国度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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TUDOR LODGE「same」

英国のフォークバンド、チューダー・ロッジのアルバム。1971作
SPIROGYRA、MELLOW CANDLEとともに英国フォーク三種の神器とされる本作であるが、
以前聴いたときには、あまりにも牧歌的すぎて好きになれなかったのだが、
2500枚限定というリ三面開きジャケのマスターバージョンで購入し直して聴いてみる。
艶やかなアコギの音色に美しい女性Vo、そこに加わる男性Voも優しいコーラスを乗せる。
音質がよくなっているせいか前に聴いたときよりもサウンドに広がりが感じられ、
全編がほとんどアコースティックながらピアノやフルートの音色もじつに美しい。
しっとりとソフトなフォークアルバムとしては、やはり屈指の作品であると思い直させられた。
まだ未聴の方はぜひリマスター盤で、うっとりとしながら耳を傾けて欲しい。
アコースティカル度・・9 プログレ度・・6 女性Vo度・・8 総合・・8
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TUDOR LODGE「let's talk」

英国フォーク伝説のバンド、チューダーロッジの2作目。1997作
1971年に名作とされるアルバム1枚を残し、その後解散したかに思えたこのバンドだが、
新たにリン・ホワイトランドという女性Voが加入、ジョン・スタンナードとのデュオとなって復活した。
サウンドの方は、もううっとりとするほどの英国フォークの王道で、
繊細なアコースティックギターの調べに、美しい女性Voが歌い上げる。
かつてのような70年代独特の清涼感と空気は薄れたが、
リラックスして楽しめる女性Voフォークとして充分楽しめる。
アコースティカル度・・8 ゆったり英国度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
Tudor Lodge「Dream」

英国のフォークユニツト、チューダー・ロッジの3rd。1999作
かつてSPIROGYRA、MELLOW CANDLEとともに英国フォーク三種の神器といわれた
27年ぶりの復活作となった前作「let's talk」に引き続き、ジョン・スタンナードのパートナーとなった
リン・ホワイトランドの歌声を中心に、アコースティカルで牧歌的なフォークを聴かせる。
かつてのような英国的な香りは薄まり、ほのぼのとしたカントリー的なサウンドが楽しめる。
アコースティカル度・・9 ほのぼの度・・9 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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VASHTI BUNYAN「JUST ANOTHER DIAMOND DAY」
英国フォークの名作、ヴァシティ・ブニヤンのアルバム。1970作
とにかくこの素敵なジャケ。いかにも田園的なほのぼのとした雰囲気が良い。
音の方はしっとりとしたやわらかな女性Voがごくシンプルな音数の演奏に歌を乗せている。
けっして盛り上がったり、情感がこもり過ぎない、とにかく耳に優しい音。
アコギにマンドリン、リコーダー(縦笛)や控えめなピアノなどが、繊細に歌を包みます。
ほんわかと癒されたい方には最適のアルバム。イメージはセピア色。
しっとり度・・9 ゆったり度・・9 やさしい女性Vo度・・9 総合・・8
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VASHTI BUNYAN「Lookafrering」

英国フォークの名作として知られた、ヴァシティ・ブニアンの2nd。2005作
1970年の作品「JUST ANOTHER DIAMOND DAY」は、素朴ながらしっとりとした素敵なフォークだったが、
35年ぶりとなる本作も、音が鳴り出した瞬間、まったく変わらない優しい歌声にうっとりとなる。
アコースティックギターとピアノのバックに、彼女のたうたうような歌声が乗ると
不思議に時を超えたような感覚で、まどろむように聴き入ってしまう。
せわしないこの現代の中で、このアルバムは最高の癒し系サウンドになるだろう。
リコーダーやハープの音色も美しい。目を閉じれば英国の田園が広がる。
しっとり度・・10 ゆったり度・・10 やさしい女性Vo度・・10 総合・・8.5
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Vikki Clayton 「In Flight」

英国のフォークシンガー、ヴィッキィ・クレイトンのアルバム。1993年作
サンディー・デニーに憧れてフォークシンガーとなったという彼女だが、
その歌唱の実力はサンディに劣らない。本作はFred Thelonious Bakerとのデュオという形で
アコースティックギターのゆるやかなつまびきに、美しい歌声を乗せた、しっとりと聴かせる作品。
広げると中世を思わせるタペストリー風になるジャケも印象的だ。
アコースティカル度・・9 ゆったりしっとり度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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VIKKI CLAYTON「It Suits Me Well」

英国のフォークシンガー、ヴィッキィ・クレイトンのアルバム。1994作
全曲サンディ・デニーのカヴァーで、のっけから名曲“Who Knows Where The Time Goes?”を
聴かせてくれる。アコースティックギターの音色に、豊かな声量をもつ彼女の歌声が響きわたり、
艶やかなヴァイオリンも加わって、ゆったりとサンディの曲を楽しめるアルバムだ。
アコースティカル度・・9 サンディ・デニー度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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