CDレビュー
メロディアスハード/プログレハード/ソロアーティスト
melodious hard/prog hard/solo artists

掲載バンドはABC順になっています

M XYZ

■CDの評価に関しては、私の個人的嗜好が反映されることもあり、なかには納得のいかない
評価もあるかと思いますが、その辺はどうかご了承ください。

■また、「このレビューを参考にしてCDを買ったが気に入らなかった」といったクレームなどに
関しましても、当方は責任を負いかねますので、ご理解ください。


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*メロディアスハード傑作特集   *プログレハード特集




ACT 「Today's Report」

スウェーデンのプログレ・メロディアスハードバンド、アクトの1st。1999作
この作品を初めて聴いたときの衝撃はそれは凄いものだった。
最初はただのメロハーかと思いきや、1曲目のイントロでもう「これはプログレだ!」と直感的に感じ、
そのキャッチーでやわらかなメロディと、変則リズムと細かなアレンジの妙にすっかり魅了されたのです。
いやー、今聴いても素晴らしい。透明感のある優しいメロディはもちろん、その抜群の演奏力。
とくにドラムを中心にしたリズム面でのアプローチはProgMetal好きにもぜひ聴いてもらいたい。
どのアルバムも素晴らしいですが、まずはやはりこの驚異のデビュー作から。
メロディアス度・・9 隠れプログレ度・・9 楽曲センス・・10 総合・・9
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ACT「IMAGINARY FRIENDS」

スウェーデンのプログレハードバンド、アクトの2nd
このバンドの凄いところは、キャッチ−でポップな、一聴してメロディアスハードなのだが、その実プログレなのだ。
クイーンやヴァレンタインを想起させる歌メロとコーラスハーモニーを起伏のある緻密なアレンジで構成、
リズム面も非常によく練られており、この自然な変拍子はどちらかというとプログレファンを唸らせるもの。
全曲作り込まれ高密度な上に今作では生のストリングスも導入、壮大さも増している。
純粋にメロディを楽しめ、なおかつ複雑音楽としても高得点、というまったく恐ろしいバンドである。
メロディアス度・・10 プログレ度・・8 アレンジセンス・・9 総合・・9 ◆メタル名盤特選入り
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A.C.T「LAST EPIC」

スウェーデンのプログレ・メロディアスハード・バンド、アクトの3rd。2003作
メロディアスハードにジャンル分けされているが、むしろプログレリスナーにこそ聴いて欲しい。
今作からドラムが交代したことで多少心配されたが、内容はやはり期待通りだ。
QUEENにも通じるやわらかな歌メロ、コーラスワークを現代的な楽曲アレンジで作り込み、
リズム面にもこだわりと意外性を盛り込んで、緩急自在に展開する楽曲はもはやACT節といっても良い。
今回はギターのリフ、メロディにメタリックな部分が増した印象で、
その分硬質な部分とピアノパートややわらかなメロディとの対比がくっきりとした。
歌入りの部分のメロディアスさ、キャッチーさとは対照的にインストパートの部分には
一瞬「プログレメタル」とさえいってよいところもあり、そこがこのバンドの大きな魅力となっている。
メロディアス度・・9 プログレ度・・7 楽曲センス・・9 総合・・8.5
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ACT「SILENCE」

スウェーデンのプログレ・メロディアスハードバンド、アクトの4th。2006作
技巧的な音楽を作り出せる知性とテクニックがありながら、難解さよりもあえて分かりやすさと
キャッチーなメロディを前に出すというやり方はかつてのIT BITESの精神性を継承するバンドといえる。
3年ぶりの新作となったこのアルバムは、まさしく彼らのそうしたセンスが爆発した傑作となった。
前作から参加のトーマス・レヨンは、今作ではツーバスの取り入れ方など新たな一面を見せつつ、
楽曲の方向性を完璧に理解したプレイぶりがさすがである。
キャッチーでありながら哀愁の叙情を感じさせるメロディはいっそう引き立ち、
ちょっとした細かなアレンジの面でも、その類まれな知性を感じさせるのがやはり素晴らしく、
歌メロにかぶさる絶品のストリングスアレンジなども、泣きのつぼを刺激しまくりだ。
ラストの9パートに分かれた20分の組曲は、ドラマティックでそしてしっかりとプログレしており、
これまでの彼らの大曲では最高の出来映え。メロディの充実という点でまさに傑作アルバムに仕上がっている。
メロディアス度・・9 プログレ度・・8 楽曲センス・・10 総合・・9
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AFFAIR 「NO SUBSTITUTE」
ドイツのハードロックバンド、アフェアーの2nd。2002作
ごく正統的なメロディアスハードロックで、かつてのAXXISあたりにも通じる力強さがある。
ただ、北欧産メロディアスハードとは違い、ややイモ臭いというか、どっしり感があって
さほどメロディが爽やかでないのがミソ。Voは以前ベルギーのMYSTERYというバンドに在籍。
メロディアス度・・7 骨太度・・8 楽曲・・7 総合・・7


AGNES 「WHEN THE NIGHT FALLS」

フィンランドの女性Voメタルバンド、アグネスの2006年作
ジャケのイメージとはやや異なり、ほんのちょっぴりゴシック風味のハードポップです。
写真を見るかぎりけっこうオネエサマなアグネス嬢の歌唱は、
どっちかというと一昔前の女性Voメタル風のハスキーさがあり、
曲自体はメロディアスだし、まあまあよく出来ているのですが、
このゴス風のジャケをイメージして買うとたぶん後悔するので注意。
メロディアス度・・8 正統HR度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Agnes「Redemption」

フィンランドの女性Voメタルバンド、アグネスの2nd。2009作
前作はどうということもない普通のハードロックだったという記憶があるが、
本作もどこか古き良き雰囲気を持った正統派のHRサウンド。
アグネス嬢の歌唱は前作よりぐっと表現力が増していて、ハスキーな声の中にも、
ほのかに妖艶さをかもしだしたりと成長が窺える。ギターやシンセのアレンジも
よりメロディアスになり、楽曲的にも叙情性が強まって、全体的にメリハリがついた。
女性声ハードロック好きは聴いてみて損のないアルバムです。
メロディアス度・・8 正統HR度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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AINA「LIVING IN A BOY'S WORLD」

ノルウェーの女性シンガー、アイナのアルバム。2005作
このジャケからしてもう、女性Voファンなら即食いつきそうだが、
内容もメロディアスなハードポップで、HEARTあたりを思わせる聴きやすさがある。
彼女の歌声は、十代という若さとは思えないほど堂々としていて、今後が楽しみな逸材。
ジャケのイメージでぴんと来たら聴いて損はしないだろう。曲にもう少しひねりが欲しい気がするが。
メロディアス度・・7 北欧ハードポップ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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ALLEN LANDE「The Battle」

ヨルン・ランデとラッセル・アレンによるユニット、アレン・ランデのアルバム。2005作
それぞれMASTERPLANSYMPHONY Xで活躍する二人のメタルシンガーに、
曲を手がけるのはLAST TRIBEのマグナス・カールソン。これで出来が悪かろうはずはない。
どちらかというとメロディアスハード風の楽曲に、適度なクラシカルなエッセンスを加え、
そこに二人のヴォーカルを乗せたサウンドは、派手さよりもむしろどっしりとした説得力で
普遍的なハードロックとしての聴きやすさがある。ロドニー・マシューズによるジャケもよい。
メロディアス度・・8 メロハー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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ALLEN LANDE「The Revenge」

ヨルン・ランデとラッセル・アレンによるユニット、アレン・ランデの2nd。2007年作
実力ある二人のヴォーカルに、才人マグナス・カールソンの楽曲センスで聴かせる
キャッチーなメロディアス・ハードロックサウンドは前作同様。美しいシンセワークとともに、
どこか古き良きプログレハード色も覗かせ、ロドニー・マシューズのジャケが良く似合っている。
随所にテクニカルなギターを織り込んだり、音には軽すぎない重厚さがあるので、
ドラマティックなメタルとしてもしっかり楽しめる。バラード曲の泣きの叙情もよいですわ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 ドラマティック度・・8 総合・・8
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ALYSON AVENUE「-PRESENCE OF MIND-」

スウェーデンの女性Voメロディアスハードバンド、アリソン・アヴェニューの1st。2000作
この手の女性声ハードポップとしてはもっとも有名なのはHEARTなのだろうが、
DANTE FOXYANKEE HEAVENといった、無名だが素晴らしいバンドがいることも忘れてほしくない。
さてこのバンドもそのDANTE FOXあたりに通じる、伸びやかな女性Voの歌唱をメインにした
素敵で爽やかなメロディアスハードロックをやっている。メロディやアレンジにはフックがあり、
決して一本調子にならないし、きらきらとした北欧らしいキーボードにセンス抜群のギターが
サウンドに説得力をもたせている。そして、そこに乗るアネット嬢(現Nightwish)の絶品の歌声がとても心地よい。
ジャケは地味だが内容はじつに高品質。そのへんもDANTE FOX的かも(笑)。
メロディアス度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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ALYSON AVENUE「OMEGA」

スウェーデンの女性VoHRバンド、アリソン・アヴェニューの2nd。
伸びやかなアネット嬢(現NIGHTWISH)の歌声に、きらきらとしたキーボード。
北欧らしいキャッチーさを感じる、女性声ハードポップ王道のサウンドである。
前作のジャケが地味だったので、今回はけっこう派手になっているが
これではかえってどんなジャンルのバンドなのか分からない気も…(^^;)
売れるには見た目も大事なので、次はもう少し爽やかなジャケを希望。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Alyson Avenue「Changes」

スウェーデンのメロディアスハード、アリソン・アヴェニューの2011年作
Nightwishのアネットが在籍していたバンドで、これが新Voを迎えての再スタート作となる。
サウンドの方は、キャッチーなメロディと美麗なシンセを使用した北欧ハードポップの王道で、
新Voのアラベラ嬢(というにはややお歳のようだが)の歌声は、アネットよりも繊細でむしろキュート。
楽曲が素直すぎて、これだというインパクトは薄いいのだが、北欧的な叙情性と
伸びやかな女性Voで聴かせる、古き良きメロディアスハードとして安心して楽しめる出来だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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AMBEON「FATE OF A DREAMER」

AYREONのアンソニー・ルカッセンによる女性Voロックユニット、アンべオンの2002年作
「アンビエント」からとったユニット名なのかどうかはともかく、
シンフォニックな部分とたゆたうようなメロウな部分が混在したサウンドは、
現代的であると同時に古き良きプログレ心をもほのかに感じさせる。
ケイト・ブッシュかジュリアンヌ・リーガンか、というフィメールヴォーカルには年に似合わぬ艶もあって、
これで本当に14歳なのかという、実に堂々とした歌唱を聴かせる。ルカッセン自身もギターで参加。
楽曲にもう少し突き抜けた爽快さが欲しい気がするが、この歌声のアンニュイな表現力は
同郷のTHE GATHERINGあたりの浮遊感を思い出させる部分もある。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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ANDERSEN/LAINE/READMAN「Three」
ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセン、元DANGER DANGERのポール・レイン、
PINK CREAM 69のデヴィット・リードマンによるユニットのアルバム。2006作
きらびやかなシンセワークと、メロディアスハード的なキャッチーな歌メロが合わさった
いわばアンドレ・アンダーセン風味のハードロックサウンドだ。
ときおりやはりROYAL HUNT的なメロディも顔を出すが、楽曲自体は
実力のあるヴォーカリストの歌声を中心とした比較的コンパクトなもの。
ロイハンファンであれば聴いてみて損はないだろう。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 ロイハン風度・・8 総合・・7.5
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Andy James「In The Wake of Chaos.」
イギリスのギタリスト、アンディ・ジェイムスの2007年作
最近は一時期のメタル系のテクニカルギタリストブームも過ぎた感があるが、
久しぶりにこうした正統派のギター?インストアルバムを聴いた気がする。
ギター、ベース、シンセを一人でこなすあたりは、トニー・マカパインなどをも思わせるが、
この方の場合、ネオクラシカルというよりは、ジャズ/フュージョンなどからの素養も感じさせ、
それをメロディアスなフレーズで聴かせるセンスにはジョン・ペトルーシなどに通じるものもある。
自己満足に陥りがちのこうしたインストプレイを、力まず軽やかな楽曲で楽しませてくれる作品だ。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・7 爽やかギター度・・9 総合・・7.5
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ANGELICA

アメリカの作曲家にしてプロデューサー、クリフ・マグネスによるロックオペラプロジェクト、
アンジェリカのアルバム。1998作。ゲストギタリストに、スティーヴ・ヴァイ、
スティーブ・スティーヴンス、エリック・ジョンソンなどそうそうたる顔ぶれを迎えて作られた本作は、
4人の女性ソプラノ歌手の美しい歌声で、プッチーニ、バッハ、モーツァルト、シューベルト、
ヴェルディなどのオペラ曲をモダンなロックアレンジで聴かせるというもの。
ハードロックというには、サウンドにはポップな質感が強いが、美しいシンセワークに
女性ヴォーカルのオペラティック歌声が合わさると、クラシカルな優雅さに引き込まれる。
とくにヴァイがギターを弾く4曲目はじつに感動的なロックオペラだし、
S.スティーヴンスのフラメンコギターが光る7曲目などはプログレ的な味わいもある。
クラシカル度・・8 メタル度・・5 女性Vo度・・9 総合・・7.5
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Anrian Von ZieglerAcross Acheron」
スイス出身のアーティスト、アンリアン・フォン・ジーグラーの2011年作
打ち込みのインストで、ファンタジックで幻想的な世界観を描いたサウンドは、
映画かゲームサントラのような雰囲気で、ヴォーカルなしの壮麗なシンフォニック作品である。
随所に民俗調のメロディやゴシック的な耽美なダークさもあって、曲によってはメタル色も多少あるので、
あるいはRHAPSODYNightwishなどのファンにも楽しめるかもしれない。ただ大半はシンセなので、
メタル作品として聴くにはややつらいかもしれない。幻想的でシンフォニックなサントラが好きな方はぜひ。
シンフォニック度・・8 メタル度・・2 壮麗度・・8 総合・・7.5
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ArcAngel

アメリカのプログレハードバンド、アークエンジェルのアルバム。1983作
マルチプレイヤー、ジェフ・カンナタ率いるバンド名義の唯一のアルバム。
のっけから美しいシンセを使用したキャッチーなナンバーで、
まさにこれぞアメリカン・プログレハードというサウンドだ。
きらびやかなコーラスに、間奏部のギターワークもなにげに見事だし、
この質の高さを思えば、バンドとして本作のみで終わってしまったことが惜しまれる。
なお、ジェフ・カンナタはこの後CANNATA名義でソロ作を発表してゆくことになる。
メロディアス度・・8 プログレ度・・7 キャッチー度・・8 総合・・8
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ASIA「ARMED TO THE TEETH/ASIA」

ASIAといってもあの英の超有名バンドとは同名別バンド。こちらはアメリカのエイジア
2枚のアルバムを残して消えたこのバンド。貴重な1st/2ndのカップリング。1978/1980作。
英のASIAのようにポップ路線ではなく、こちらは正統派のプログレハード。2ndはメロトロン入り。
キャッチーな歌メロにメロディアスなフレーズを奏でるギター、美しいキーボードと
楽曲はどれも叙情味にあふれ、なかなかの出来。陽の目を当たらずに消えてしまったのが惜しまれる。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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Audrey Horne

ノルウェーのハードロックバンド、オードリー・ホーンの3rd。2010年作
ブラックメタルバンド、ENSLAVEDのアイス・デイルをはじめ、エクストリーム系バンドの
メンバーたちによる古き良き正統派ハードロックバンド。のっけからメロトロンの音色が鳴り
適度にヘヴィなギターとともに、枯れた味わいと大人の哀愁を漂わせたHRを聴かせる。
やわらかなオルガンの音色にマイルドなヴォーカルの歌声、そして知的で巧みな演奏力は
ある種、プログレッシブ・ハードロック的な感触でも楽しめ、たとえばOPETHの持つような
70年代英国的なセピア調の情緒が感じられる。古めかしくも聴き心地のいい作品だ。
メロウ度・・8 英国調ロック度・・8 古き良き情緒度・・9 総合・・8
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Automatic Loveletter「Truth Or Dare」

アメリカの女性Voロックバンド、オートマティック・ラブレターの2010年作
紅一点、ジュリエット・シムズ嬢のワイルドでハスキーな歌声を中心に、
古き良きハードロックの感触を残した、ソウルフルなサウンドを聴かせる。
曲によってはシンセによる味付けも美しく、キャッチーなメジャー感もあって、
一般のロックファンにも充分楽しめるクオリティだ。ジュリエット嬢の歌声には、
整いすぎない原石の表現力が備わっていてなかなか魅力的。今後も楽しみだ。
メロディアス度・・7 古き良きロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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AXE「THE CROWN」
アメリカのメロディアスハードバンド、アックスのアルバム。2000作
1979年にデビュー、80〜90年代にかけて活動していたバンドの復活2作め。
恥ずかしながら往年のアルバムは未聴なのだが、ここで聴けるのは
キャッチーでありながら哀愁の叙情美が散りばめられたサウンド。
古き良きプログレハードを感じさせる楽曲に、枯れた味わいのヴォーカル
派手すぎないシンセにギターワークが一体となった、大人のメロメディアスハードである。
アメリカのバンドでありながら、むしろ英国的な湿りけを感じさせるところが良い。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 プログレハー度・・8 総合・・8
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AYREON「The Final Experiment」

元VENGENCEのアルイエン・ルカッセンによるプロジェクト、エイリオンの1作目。1996年作
アーサー王伝説を壮大なSF仕立てにした本作は、元VENGENCEのレオン・グーヴィー、イアン・パリーをはじめ
多数のゲストを招いて、組曲仕立てに繰り広げられる壮大なロックオペラとなっている。
物語を語るナレーションから、スペイシーなシンセワーク、ドラマティックに盛り上げるギター、
そして映画の配役のようなヴォーカルの歌声で、ときに重厚に、そしてプログレッシブな香りとともに展開する。
女性コーラスも含んだシンフォニックな美麗さと、静と動のメリハリのついたシアトリカルな構成力は圧巻。
メタルとプログレの垣根を超えた世界規模の壮麗なプロジェクト…その記念の一作目がこれである。
シンフォニック度・・8 壮大度・・9 ファンタジック度・・9 総合・・8.5

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AYREON「Into the Electric Castle」

アルイエン・アンソニー・ルカッセンのシンフォニックプロジェクト、エイリオンの3作目。1998作
1st「The Final Experiment」において多数のゲストを迎えた壮大かつファンタジックな
一大コンセプト作を作り上げたルカッセンは、いよいよその本領を発揮。本作は「光の宮殿」と題された
CD2枚組の大作となった。今回も、フィッシュ(元MARILLION)、エドワード・リーカース(元KAYAK)、
アネク・ヴァン・ガースバーゲン(元Gathering)、シャロン・デル・アデル(WITHIN TEMPTATION)、
ロビー・ヴァレンタイン、クライブ・ノーラン(ARENA)、タイス・ファン・リール(FOCUS)といった
名うてのゲストたちが集結。ヴォーカルやソロプレイなどで華を添えている。
SFストーリーに基づいた映画的な流れでプログレッシブに楽曲が連なってゆき、
部分ごとにはスリリングさは薄いものの、CD2枚全体を通して鑑賞すれば、
ひとつの物語を読み終えたような気分になる。壮大なプログレハードロック作品である。
シンフォニック度・・8 プログレ度・・8 壮大度・・10 総合・・8
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AYREONUniversal Migrator PartT&U

アルイエン・アンソニー・ルカッセンのシンフォニックプロジェクト、エイリオンの4作目。
前作「光の宮殿」に続き今作もCD2枚に分かれての超大作で、参加メンバーを見るだけでも豪華きわまりない。
ブルース・ディッキンソン(IRON MAIDEN)、ファビオ・リオーネ(RHAPSODY)、ラルフ・シーパーズ(PRIMAL FEAR)
アンディ・デリス(HELLOWEEM)、ティモ・コティペルト(STRATOVARIUS)、イアン・パリー(ELEGY)、
マイケル・ロメオ(SYMPHONY X)、ニール・モーズ(SPOCK'S BEARD)、クライブ・ノーラン(PENDRAGON)、
ラナ・レーン&エリクノーランダー、さらには日本からARS NOVAの熊谷桂子、と層々たる顔ぶれが揃っている。
母国オランダのみならず、全世界を又にかけた巨大なシンフォニックプロジェクトだ。
サウンドの方はパート1「THE DREAM SEQUENCER」の方がメロウなシンフォニック、
パート2「FLIGHT OF THE MIGRATOR」がヘヴィなメロディックメタルアルバムとなっていて、
それぞれ曲ごとにVoが違うという凝りよう。歌以外の参加者もところどころでソロパートを聴かせてくれる。
物語的な語りやSEなどで、SF的な壮大な物語空間を再現したパート1の方はゆったりとしていて
メタルファンにはやや退屈かもしれないが、私のようなプログレ両刀可の人間にはどちらも楽しめる。
なんにしてもここまでの巨大な音楽世界を多くのメンバーを集めて作り上げたルカッセンの試みは素晴らしく、
これはまさに「国境を越えた地球規模のシンフォニック大作」と呼ぶにふさわしい。
シンフォニック度・・9 プログレ度・・8 壮大度・・10 総合・・8
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AYREON「AYREONAUTS ONLY」

オランダのシンフォニックプロジェクト、エイリオンの未発表&デモ曲集。2000作
この作品は過去のアルバムに収められた曲のバージョン違い、ヴォーカル違いのものや
アルイエン・ルカッセンの別バンドのデモなどが集められたものだ。
まず一曲目からハードなシンフォニックナンバー。歌を乗せるのはラナ・レーン
他にもイアン・パリーゲイリー・ヒューズら豪華メンバーが名を連ねる。
楽曲はもともとアルバム中のコンセプトストーリーの一曲というものが多いが
単体として聴いても良質のシンフォニックハードなのには変わりがない。
たった一人のギタリストが立ち上げたこの壮大華麗なプロジェクト。
それに呼応した世界中のメンバーたち。彼らの音楽への愛情が伝わってくる。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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AYREON「THE HUMAN EQUATION」

アルイエン・ルカッセンによるメタルオペラプロジェクト、エイリオンの通算7作目。2004作
今回のテーマは人間の内的精神世界らしく、サウンドの方はややシリアスで硬質感のあるもので
例によって豪華なゲスト陣…ジェイムス・ラブリエをはじめ、デヴィン・タウンゼント、
MOSTLY AUTUMNのヘザー嬢らによる歌唱がこの壮大な世界観にしっかり説得力をもたせている。
メタリックでエッジが効いた部分と歌唱をメインにしたメロディアスな部分のメリハリがよく、
ヴァイオリン、チェロなどを導入したクラシカルでシンフォニックなパートなどが交錯し、
全体の空間的な曲構成はDREAM THEATERの「METROPOLIS PT2」を思わせる雰囲気もある。
ルカッセン自身のギター、キーボードも今回は実にメロウにやわらかに鳴り響いており
メタリックなトラッドメロディやデス声なども効果的で、最後まで密度のあるアルバムだ。
シンフォニック度・・8 壮大度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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Ayreon 「01011011」

アルイエン・ルカッセンによるロック・オペラ・プロジェクト、エイリオンの8作目。2008作
ゲストに、ハンズィ・キアシュ(BLIND GUARDIAN)、ヨルン・ランデ、スティーヴ・リー(GOTTHARD)、
ボブ・カトレイ(MAGNUM)、タイ・テイバー(KINGS X)、ダニエル・ギルデンロウ(PAIN OF SALVATION)
ヨナス・レンクセ(KATATONIA)、アネク・ヴァン・ガスバーゲン(元THE GATHERING)、
フロール・ヤンセン(AFTER FOREVER)、シモーネ・シモンズ(EPICA)、他の豪華メンバーが参加。
サウンドの方は、ルカッセンのこれまでの音楽キャリアを集結させたような雰囲気で、
メロディアスハード風、プログレメタル風、ゴシックメタル風というように、様々な要素が入りつつ
SFファンタジー的なコンセプトを映画的な壮大さで構築している。全体的には派手な展開よりは、
むしろゆるやかに聴かせる部分が多く、とくに女性ヴォーカルの曲ではゴシック的な雰囲気が強いかもしれない。
Disc2の方が少しプログレ度が高く、後半に向かってじわじわと盛り上がってゆく。
なにせ長篇なので、気の短い方や即効性の刺激を求めるメタルリスナーには向かないだろうが、
映画的に楽しめる壮大、壮麗なシンフォニック・プログレ・ハードロック作品である。
シンフォニック度・・8 メタル度・・7 壮大度・・9 総合・・8
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AYREON「Timeline」

オランダのシンフォニックオペラ、エイリオンのベストアルバム。2008作
アルイエン・ルカッセンによるこの壮大なプロジェクトも活動10年を超え、
いよいよその歴史を総括するような時期にきたということだろうか。
CD3枚には1995年〜2008年までの各アルバムからの曲を抜粋して収録。
SFとファンタジーを融合させた、壮大なストーリーに基づき、多数のゲストを迎え
配役ごとにヴォーカルを変えるなど、ロックオペラとしての重厚さにもこだわったその作品群は、
どれをとってもルカッセン節ともいえるメロディアスでシンフォニック、そして劇的なものだ。
ブルース・ディッキンソン、フィッシュ、ボブ・カトレイ、ジェイムズ・ラブリエ、ハンズィ・キアシュ
ヨルン・ランデ、デヴィン・タウンゼンド、ミカエル・オーカーフェルド、ダニエル・ギルデンロウ
ニール・モーズ、シャロン・デン・アデル、イレーネ・ヤンセン、アネク・ヴァン・ガースバーゲン等々…
ゲスト陣の名前を一部挙げるだけでも、メタル、プログレ、ゴシックなどから名だたるメンバーが
集結しているのが分かる。インターネットの広がりによる世界規模での参加が可能になった、
そのひとつの象徴的プロジェクトがこのエイリオンであると言ってもよいだろう。
あらためて順をおって各作品を俯瞰するように聴いてみても、どれもが作り込まれた世界観を持ち
そしてプログレ、メタル、ゴシックなどの要素を巧みに融合させたそのサウンドは、
聴き手である我々を、映画のように壮麗なファンタジー世界へと再び誘ってくれる。
壮大度・・9 劇的度・・9 エイリオンの歴史度・・10 総合・・8.5
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ARJEN ANTHONY LUCASSEN'S STAR ONE-SPACE METAL

アルイエン・アンソニー・ルカッセンのプロジェクト、スターワンの2002年作
1996年から始まったAYREONから早6年。常に壮大華麗なシンフォニックプロジェクトを精力的に作り続け、
世界中のミュージシャンを巻き込んで活動を続けているルカッセンであるが、
今作では「宇宙」をテーマにした、ハードエッジなシンフォニックメタルに焦点を当てている。
ラッセル・アレン(Symphony X)、フロール・ヤンセン(AFTER FOREVER)、ダン・スウォノ(元EDGE OF SANITY)、
ゲイリー・ワーカンプ(SHADOW GALLERY)、ヤンス・ヨハンソン、エリク・ノーランダー(LANA LANE)
さらには、デイブ・ブロック(HAWKWIND)といった多彩なゲストが参加し、
いつになくメタリックで、ときにいくらかのネオクラシカル風味なども加え、濃密に聴かせてくれる。
本家AYREONでのプログレッシブでドラマティックな作風とはやや趣を異にしたサウンドは
本作でルカッセンのやりたいことが「メタリックなスペースサイケ」であることが察せられる。
Disc2では、そのスペースサイケの代表である、HAWKWINDのカヴァーメドレーをやっている。
つまり本作は現代版のメタリック・ホークウインドだったのだ。
シンフォニック度・・8 スペース度・・8 サイケメタル度・・8 総合・・7.5
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STAR ONEVictims of the Modern Age

AYREONのアルイエン・ルカッセンによるスペースメタル、スターワンの2010年作
AYREONシリーズに一区切りをつけたルカッセンだが、こちらSTAR ONE名義としては2002年以来となる。
イレーネ・ヤンセン、ダン・スヴァノ、ラッセル・アレン、ダミアン・ウィルソン他のゲストメンバーが集い、
宇宙版エイリオンというような濃密なスペースメタルを聴かせる。スペイシーなシンセワークと、
複数のヴォーカル、コーラスが合わさった壮麗さに、前作でも聴かれたスペースサイケ的な浮遊感に
メタリックなヘヴィさを加えた作風は、SF小説かスペースオペラのようで広がりのあるスケール感が見事。
前作のようにあからさまにHAWKWIND色はなく、むしろAYREONの延長上の作品として楽しめる出来だ。
ドラマティック度・・8 スペース度・・8 壮大度・・8 総合・・8
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BAD HABIT「ADULT ORIENTATION」

スウェーデンのメロディアス・ハードバンド、バッド・ハビットの3rd。1998年作
ZEROレーベルから出ていた2ndも良かったが、今作も爽快な叙情ハードポップ全開の快作だ。
前作にはいくつかの捨て曲らしきものもあり、全体として完璧なアルバムではなかったが、
今回はもう全曲良い。全14曲、北欧らしい叙情メロハーサウンドを堪能できる。
泣きの歌メロと心地よいギターメロディ、そして美しいキーボードアレンジにおもわずうっとりだ。
メロディアス度・・9 爽快度・・9 捨て曲・・0 総合・・9 ◆メタル名盤特選入り
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BAD HABIT「Above And Beyond 」

スウェーデンのメロディアスハードバンド、バッド・ハビットの5th。2009作
このバンドの3rd「Adult Orientation」は北欧メロディアスハードの歴史的傑作と言ってもいいだろう。
続く4thではいくぶん定型化してしまいややガッカリしたものであったが、それから4年ぶりとなる本作は、
期待を上回る素晴らしい出来となった。爽快な1曲目から、2曲めでは哀愁の叙情が炸裂、
その後も我々日本人の琴線に触れまくる叙情と、絶品のメロディが押し寄せて来る。
ピアノを使用したシンセワークは北欧的な透明感をもたらし、マイルドな歌声とセンスの良いギターが重なって、
曲によってはFAIR WARNING以上の素晴らしいメロディが味わえる。メンバーが大人になったからだろうか、
以前よりもその哀愁の情感はとても優しく耳に響くのである。これは見事な傑作だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 哀愁と叙情度・・9 総合・・8.5
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Bad Habit 「Atmosphere」

スウェーデンのメロディアスハードバンド、バッド・ハビットの2011年作
北欧メロハーの歴史的傑作といえる3rd「ADULT ORIENTATION」の素晴らしさ、
そして前作「Above And Beyond」で聴かせてくれた輝きを継承し、6作目となる本作も
彼ららしいキャッチーな叙情をふんだんにまぶした力作に仕上がっている。印象としては
ギター面でのヘヴィさがサウンドの輪郭を太くしていて、シンセを含んだ北欧らしい透明感との
ほどよいバランスになっている。哀愁を含んだメロディラインはこのバンドの持ち味で、
その泣きの情感は我々日本人の琴線にぴたりと触れる。バドハビ健在の傑作だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 哀愁と叙情度・・9 総合・・8
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BALANCE OF POWER
「BOOK OF SECRETS」

イギリスのメロディアスハードロックバンド、バランス・オブ・パワーの2nd。1998作
音の方はイギリスらしく正統派のメロディアスハードで、
日本での知名度はさほどではないがすでに中堅〜ベテランの域にあるバンド。
聴きやすい歌メロに、プログレハード的な雰囲気も感じさせる楽曲、
そこにクラシカルなギターときらびやかなキーボードがシンフォニックに重なる、
なかなかにドラマティックなサウンドである。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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BALANCE OF POWER
「Ten More Tales Of Grand Illusion」
イギリスのプログレハードバンド、バランス・オブ・パワーの3rd。1999作
伝統あるブリティッシュメタルを継承する数少ないバンドである。
英国の誇りただようドラマティックなサウンドは、今だからこそもっと評価されていい。
さて、このアルバムは、プログレハード的だった2ndに比べ、様式美メタル色と骨太の質感が強くなっている。
オリジナルメンバーであったKeyの脱退の影響もあるだろうが、やわらかみよりも重厚さが前に出ていて
個人的には、2ndでのキャッチーなメロディアスハード色が好みだっただけにやや残念。
ただ、この後バンドは4thにて大胆なプログレメタル方向へのシフトで傑作を作り上げることになる。
なんにしても、貴重な英国ドラマティックハードの希望をになうバンドである。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・7.5
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BALANCE OF POWER
「PERFECT BALANCE」

イギリスのメロディアスメタルバンド、バランス・オブ・パワーの4th。2001作
英国バンドとして地道に活動を続けているこのバンドはもっと多くの人々に評価されていい。
シンフォニックなキーボードを散りばめたメロディアスな楽曲には、プログレッシブな知性とブリテイッシュの誇りを感じさせる。
4作目となるこのアルバムでは、さらにメタリックな音の迫力が増しており、メロディアスハード的でありながら、
ネオクラシカル風味もあり、そしてプログレメタルとしてもしっかり楽しめるくらいの見事なサウンドになっている。
ときにDREAM THEATERを想起させるドラマティックさに加え、しっとりと聴かせるたおやかなピアノも美しく、
全体的に隙のないクオリティの高いアルバムである。このバンドをまだ聴き逃している方は要チェック!
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 けっこうプログレメタル度・・8 総合・・8
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BALANCE OF POWER
「Heathen Machine」
イギリスのメロディックメタルバンド、バランス オブ パワーの5th。2003作
ヴォーカルを代えてアルバムで、雰囲気も初期からは大きく代わり重厚な部分が増している。
曲は6〜8分代のものを中心で、前作のプログレメタル色よりは様式美色が前に出ており、
正統的な作りの楽曲に、サビでのドラマティックな音像は英国的な威厳を感じさせる。
ここが素晴らしいという部分はとりたててないが、全体的によくまとまったアルバムだ。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 英国度・・8 総合・・7.5
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BLOOM「same」

スウェーデンの女性Voロックバンド、ブルームのアルバム。2006作
ヨハンナ嬢のキュートな歌声で聴かせるキャッチーな北欧ロックで、
シンプルながらもその素直なメロディはなかなか耳に心地よい。
ProgMetalバンドANDROMEDAのメンバーがギターで参加していることもあり、
メタルファンにも聴きやすいだろう。 あまり飾りたてない彼らのサウンドは、
昨今の音楽シーンにおいてはむしろ貴重といってよいかもしれない。
メロディアス度・・8 素直度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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BOB CATLEY「THE TOWER」

MAGNUMのヴォーカル、ボブ・カトレイの1stソロ作。1998作
ゲイリー・ヒューズがプロデュース、演奏陣もヴィニー・バーンズらTENのメンツであるので
当然サウンドもTENに通じるメロディアスなハードロックであるが、
落ち着いたボブの声質や、時折聴かれるケルト風のメロディなどもあって、
重厚でありながら清涼感のある壮大なロック作品になっている。
おそらくこの作品の成功があったから、ボブはソロ作品を今もなお続けられているのだろう。
そういう点でもゲイリー・ヒューズの果たした功績は大きい。ライブCD付きの2枚組もある。
メロディアス度・・8 壮大度・・8 TEN度・・8 総合・・8
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BOB CATLEY「LEGENDS」

MUGNAMのヴォーカリスト、ボブ・カトレイのソロアルバム2作目。2000年作
1stに続きTENゲイリー・ヒューズがプロデュース、作曲も手がけている。
今回は、曲ごとに歴史上の人物や、文芸作品などをテーマに取り上げている。
プレスリー、マリリン・モンロー、「ヘンリー五世」、「ドラキュラ」、「嵐が丘」、「オペラ座の怪人」等。
サウンドの方は、1st「THE TOWER」のケルト色に比して、こちらはドラマティックハードロック路線で、
やはりTENに通じるような哀愁とメロディアスさを、重厚なサウンドで仕上げている。
ボブ・カトレイの落ち着いた、味わい深い歌唱が、英国ロックの空気をかもしだしている。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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BOB CATLEY「MIDDLE EARTH」

MUGNAMのヴォーカリスト、ボブ・カトレイのソロアルバム3作目。2001年作
同じ英国の叙情派ハードロックバンド、TENゲイリー・ヒューズがプロデュース、作曲も手がけている。
ボブ・カトレイのしっとりとした歌声をメインにしたドラマティックで落ち着きのあるサウンド。
「指輪物語」をコンセプトにし、キーボードとギターの重ねでシンフォニックな音像は
ボブの声質ともあいまって、押し付けがましさのない繊細なドラマ性を構築している。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 しっとり度・・9 総合・・8
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BOB CATLEY「WHEN EMPIRES BURN」

MAGNUMのヴォーカリスト、ボブ・カトレイの4thソロ。2003作
前作まではTENのゲイリー・ヒューズとのコンビでアルバムを作っていたが、
今回はそのTENのKEY、ポール・ホドソンが曲を書き、プロデュースしている。
ゲイリーの作るメロディ展開が好きだった私としてはちょっと残念だが、
今回は鍵盤奏者の作曲ということで、従来よりもシンフォニック度と重厚度が増している感じがする。
3曲目あたりの流れるようなアレンジ、5曲目のきらきらとしたイントロなんかはじつに心地よく、
やや歌メロが普通すぎる曲もいくつかある気がするが、全体としては堂々たる完成度。
相変わらず見事なボブの「大人の歌唱」はやはり安心して聴け、音に浸れる。、
メロディアス度・・・・8 シンフォニック度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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BOB CATLEY「Spirit Of Man」

MAGNUMのヴォーカリスト、ボブ・カトレイの通算5作目のソロ作。2006作
今回はTEN人脈ではなく、Lost WeekendのVince O'Reganを中心に、
今までよりも古典的な英国ハードロックの質感が増している。
メロディにはかつてのMAGNUMも思わせる雰囲気もあり、
当然ながらボブ・カトレイの歌声も楽曲に自然にマッチしている。
過去作での壮大さが薄まったのは個人的にはやや不満だが、
聴きやすく英国的な湿りけのあるハードロックであるには変わりない。
メロディアス度・・8 英国度・・8 マグナム度・・8 総合・・8
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Bob Catley「Immortal」

MAGNUMのヴォーカリスト、ボブ・カトレイのソロ6作目。2008作
1998年の「THE TOWER」以降、本家MAGNUMの復活も含めて、
旺盛に活動を続けるボブだが、本作ではデニス・ワード、マグナス・カールソンという
実力あるメンバーが参加、MAGNUMではおなじみロドニー・マシューズのジャケとともに
いかにも彼らしいドラマティックなメロディアスハードを聴かせてくれる。
雰囲気としてはTENのゲイリー・ヒューズと組んでいた頃のような
古き良き、そして英国的な誇りを感じさせるサウンドが嬉しい。
ドラマティック度・・8 正統派メロハー度・・8 英国度・・8 総合・・8
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Carmen Gray「The Portrait of Carmen Gray」

フィンランドのハードロックバンド、カルメン・グレイのアルバム。2007作
ヴィジュアル重視の色物バンドかと思いましたが、どっこいサウンドの質はけっこう高かった。
フィンランドらしい倦怠と哀愁の叙情をまとわせた楽曲はあくまでメロディアス。
そしてキーボード入りの美しいアレンジもいかにも北欧的だし、
かすかに土着性を含んだメロディを織り込むあたりのセンスもにくい。
ゴシック色を薄くしたHIMという感じもあって、フィンランド好きならチェックする価値はあり。
メジャー志向のキャッチーさとオーセンティックなHRとしてのバランスが見事なサウンドだ。
メロディアス度・・8 キャッチーな哀愁度・・8 フィンラン度・・9 総合・・8
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Carmen Gray「WELCOME TO GRAYLAND」

フィンランドのハードロックバンド、カルメン・グレイの2nd。2008作
前作はデビュー作でありながらも実に堂々とした出来の好作であったが、
今作も同郷の偉大な先輩であるHIMからの影響を感じさせる雰囲気に
欧米のモダンなロックスタイルを取り入れたサウンドで楽しませてくれる。
ハモンド風のレトロなシンセの音色なども使用して、古き良きハードロックの質感と
フィンランドらしいメランコリックな叙情とともに、なかなか巧みなアレンジが光る。
この絶妙のバランス感覚は若手にしては類まれな部類といっていいだろう。
一聴したインパクトはさほどではないのだが、音がうるさすぎない、派手すぎないことが
何度でも聴ける心地よさになっていて、メタル以外の一般ロックリスナーにも聴かせられる。
メロディアス度・・8 新鮮度・・7 フィンラン度・・8 総合・・8
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CASANOVA「BeautyMust Die」
ドイツのメロディアスハードロックバンド、カサノヴァのアルバム。2004作
1991年にアルバムデビューしてから1999年までに3作を発表、
その後音沙汰がなかったが5年ぶりに4作目となる本作を出してきた。
色っぽいジャケから惹きつけられるが、サウンドはキャッチーかつポップな
正統派のメロディアスハードで、そこにドイツらしい哀愁のメロディも感じられる。
ヴォーカルの甘い歌声をメインに、ときに聴かせるメロウなギターワークもいい。
ベテランらしくよく練られた聴き心地のいいメロディックロックが楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 哀愁度・・8 総合・・8
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CASKET「TOMORROW」
ドイツの男女Voハードロックバンド、カスケットの1st。1997作
男女Voということやジャケの雰囲気から、その手のゴシックメタルを想像しそうだが
このバンドのサウンドは耽美色、ゴシック色はほぼ皆無で、女Vo入りの普通のメタルという印象。
キーボードも添え物程度に入ってはいるが、基本はゆったりとした女性声のハードロックで
曲によってはメタルでさえないような(ビートルズみたいなメロの曲もあるし)ロックをやっている。
メロディアス度・・7 ゴシック風度・・2 女性Vo度・・7 総合・・7


CAUGHT IN THE ACT 「Heat of Emotion」

アメリカのメロディアスハードバンド、コート・イン・ジ・アクトの2nd。1996作
ZEROレーベルから出ていたメロハー系アルバムの中でも当たりの1枚。
1st同様にジャケも地味な雰囲気だが、1曲目から流麗なメロディの洪水で、
思わずにんまりとなるはずだ。美しいシンセワークに泣きのギターがかぶさって、
サビでのキャッチーなヴォーカルメロディも、まるで爽やかな風のようだ。
のちにGUILD OF AGESと改名する彼らだが、CITA時代のこのアルバムこそが、
個人的にはバンドとしての最高作であったように思う。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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CHANGE OF HEART「CONTINUUM」
イギリスのハードポップバンド、チェンジオブハートの2nd。2000作
キャッチーな歌メロとキーボード入りの爽快サウンド、というこの手のバンドではお約束の音。
曲のクオリティもなかなか高く、同郷のHEARTLANDを思わせるメロディアスサウンドだ。
個人的にはもう少しだけ「劇的」さが欲しい気はするが。全編爽やかさに包まれた楽曲は心地よい。
メロディアス度・・8 爽快度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5


CITADEL「THE CITADEL OF CYNOSURE & OTHER TALES」

幻のアメリカンプログレハードロックバンド、シタデルの唯一のアルバム。1990作。
内容はハードロック的音像の中にもキャッチーな歌メロ、キーボードワークが光る良質のプログレハード。
コーラスも兼ねる女性ベーシスト、ギター&ヴォーカルの甘い性質、そしてセンスの良いキーボードと、
内容充実。とてもなごやかで、さわやかなメロディ満載の好作です。
シンフォニックプログレハードとして、1作で消えてしまうにはまったく惜しいバンドでした。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・8 さわやかキャッチー度・・9 総合・・8
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COASTLINE
スウェーデンの女性Voメロディアスハードバンド、コーストラインのアルバム。
この手のメロハーとしては久々に女性Voをフロントに置いたバンドの登場だ。
キーボード入りの北欧らしい爽やかな曲調にヘレナ嬢のややハスキーな明朗な歌声、
メロディラインもキャッチーで(かつてのYANKEE HEAVENなどを思わせ)実に耳に心地よい。
特に新しさはないが、女性ヴォーカルのHRが好きな方なら要チェック。
メロディアス度・・8 爽やかメロハー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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CODE「The Enemy Within」
スウェーデンのメロディアスハードバンド、コードのアルバム。2007作
GRAND ILLUSIONのメンバーによる新たなユニットということだが、
サウンドはいたって正統派の北欧ハードロック。曲調は、キャッチーなきらびやかさよりも
TNTあたりの80年代風味を感じさせるもので、正直言って新鮮味はほとんどない。
もちろん、演奏のレベルも高いし、アルバムの完成度もそれなりにはあるのだが、いかんせん
今聴くには古めかしいまでのハードロックなので、若いリスナーには厳しいかもしれない。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 北欧度・・8 総合・・7
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CONSTANCIALOST AND GONE

スウェーデンのメロディアスハード、コンスタンシアの2009年作
メロハー大国スウェーデンからまたしても期待の新鋭が登場、
美しいシンセと適度にテクニカルなギターワークで構築される楽曲は、
単なるメロハーというよりはプログレメタリックな質感もあるサウンドだ。
随所に泣きのフレーズを散りばめたギターのセンスもなかなかのもので、
手数の多いドラムとともに、重厚かつダイナミックなアンサンブルを聴かせる。
「メログレッシヴ・メタル」と彼ら自身が標榜するように、メロディックロックと
プログレッシブ・メタルをミックスした聴き心地で、クオリティの高さが光る作品である。
メロディアス度・・8 プログレメタリック度・・8 北欧度・・7 総合・・8
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CORI YARCKINPart of Me

アメリカの女性シンガー、コリー・ヤーキンの2012年作
元々はスター発掘番組でデビューしたというシンガーで、本作が2作目となる。
サウンドは、ポップなフィーリングをまとったキャッチーなメロディックロックで、
伸びやかな彼女の歌声とメジャー感ある作風で、一般向けにも聴きやすい作風。
楽曲自体にさほど新鮮味はないが、適度なヘヴィーさを含んだアレンジの質も高く、
90年代風味の女性声ハードポップとモダンなヘヴィロックを同居させたような好作。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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CRAZY LIXXNew Religion」

スウェーデンのハードロックバンド、クレイジー・リックスの2010年作
かつてのLAメタルを思わせるキャッチーなメロディのハードロック。
RATTやMOTLEY CRUEなど80年代の輝きを現代に持ちかえったようなスタイルで、
アリーナロック的な大衆性も含めて、メジャー級のクオリティがあるといっていい。
叙情的なギターのフレーズや哀愁を感じさせるメロディもあり、じっくりと聴けるアルバムだ。
メロディアス度・・8 往年のLAメタル度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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DAMNED NATION「ROAD OF DESIRE」
スウェーデンのメロディアス・ハードロックバンド、ダムド・ネイションの2nd。1999作
ジャケを見るかぎりクサメタ路線かと思われたが、れっきとした正統派の骨太メロディアスハードです。
透明感や甘いメロディというよりは、どっしりとした重厚なハードロックという印象で、
曲も正統派なのでなかなか普通に聴けて悪くない。
個性という点ではメロディアスハード愛好者ではない私に膝を叩かせるほどのインパクトはないが、
アルバム全体的に演奏、曲ともにクオリティは高いとは思う。
メロディアス度・・7 骨太度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5


DANTE FOX「UNDER SUSPICION」

イギリスのメロディアスハードロックバンド、ダンテ・フォックスの1st。 1996作
多分あまり知られていないだろうが、実に素敵な女性ヴォーカルロックバンドである。
のびやかな女性Voをメインに、心地よいさわやかロックサウンドが全篇につまっている。
適度に軽快で、湿り気もあり、なおかつ曲のアレンジもよい。女性VoHRとしては最高の部類。
メロディアス度・・8 爽快度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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DANTE FOX「THE FIRE WHITHIN」

イギリスの女性Voメロディアスハードロックバンド、ダンテフォックスの2nd。1999作
1st「UNDER SUSPICION」から大好きだったが、今回も1曲目からガッツポーズだ。
綺麗な声質の女性Voスーの歌う爽やかなメロディラインを中心に、極上のハードポップが全篇で展開。
バックのキーボードとギターもうるさ過ぎず、あくまでシンプル。それでこそ歌メロのフックが生きるというもの。
爽快でキャッチ−なメロディの女性ヴォーカルものという点では傑作の名に値する
さわやかメロディアス度・・9 女性Vo度・・9 楽曲度・・8 総合・・8.5
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DANTE FOX「Under the Seven Skies」

イギリスの女性Voメロハーバンド、ダンテ・フォックスの3rd。2007作
1996年に1st「Under Suspiction」、1999年に「The Fire Within」という
女性声ハードロックの傑作を生み出していたこのバンド、なんと8年ぶりの新作だ。
中心人物のティム・マンフォードと女性Voスー・ウィレッツを残してメンバーも変わったが
サウンドの方は変わらぬ爽快なメロディアスハードを聴かせてくれる。
さすがに8年もたってスー嬢はすっかりお姉さんになっているが、
ややハスキーがかった歌声で楽曲をしっかりと彩ってくれている。
もはや新鮮味という点では、10年前のサウンドと言われそうだが、
こうした良質なバンドが生き残っていることが嬉しくもある。女性声HR好きならぜひ。
メロディアス度・・8 爽快度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DAREBlood From Stone

アイルランドのメロディアスハードロックバンド、デアーの2nd。1991年作
THIN LIZZYRENAGEDEのダーレン・ワートンを中心としたバンドで、
古き良きハードロック質感のギターとアイリッシュなメロディで、
かつてのTHIN LIZZYを思わせるロックサウンドがなつかしい。
メロディアス度・・8 アイリッシュ度・・7 叙情度・・8 総合・・8
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DARE「CALM BEFORE THE STORM」

アイルランドのメロディアスハードロックバンド、デアーの3rd。1998作
1stは未聴だが、元THIN LIZZYRENAGEDEという経緯を持つ
ダーレン・ワートンを中心とした大人のメロディアスハード。
随所に感じられるケルト風味の空気が心地よく、
落ち着いた感じのしっとりとした叙情が全体を通して堪能できる。
メロディアス度・・8 アイリッシュ度・・7 叙情度・・9 総合・・8
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DARE「BELIEF」

アイルランドのメロディアスハードロックバンド、デアーの4th。2001作
かつてTHIN LIZZYのKEYでもあった、ダーレン・ワートンをリーダーにもつ
美しきアイリッシュメロディが炸裂するメロディアスハード。
基本は叙情派のハードロックなのだが、ヴァイオリンやホイッスルなどを使用し
今回はより大胆にケルトメロディを導入しているところが素晴らしい。
ゲイリー・ムーアの「WILD FRONTIER」を思わせる雄大さを音に感じる。
叙情派メロディアスハード、アイリッシュロック好きにはお薦め。
メロディアス度・・8 アイリッシュ度・・8 叙情度・・9 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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DARE「Beneath the Shining Water」

アイルランドのメロディアスハードバンド、デアーの5th。2004作
伝統的なケルティックメロディをハードロックサウンドに取り入れ、
独自のセンスで質の高いアルバムを作り続けているこのバンド。
今作もうっすらとしたシンセに、ゆるやかなギターワーク、そこに乗る
ダーレン・ワートンのマイルドなヴォーカルが実に耳に心地よい。
ゆったりとした曲調がメインなので、爽やかなメロハーが好きな方には向かないが、
アイリッシュな叙情と哀愁がただようサウンドにはうっとりとなる。
メロディアス度・・8 ケルティック度・・8 ゆったり叙情度・・9 総合・・8
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DARE「Arc of the Dawn」

アイルランドのメロディアスハードバンド、デアーの2009年作
本作は6作目で、ケルティックな叙情でしっとりと聴かせるハードロックサウンド。
ダーレン・ワートンのやわらかな歌声と、哀愁漂うメロディが今作もじつに耳に心地よい。
アコースティカルなアレンジとキャッチーな歌メロがとても爽やかで、
アイリッシュな風を感じさせるギターフレーズにうっとりです。
Thin Lizzyの名曲“Emerald”とCheap Trickの“Flame”のカヴァーも収録。
メロディアス度・・8 アイルラン度・・8 哀愁叙情度・・9 総合・・8
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DEF LEPARDSongs From the Sparkle Lounge

イギリスのベテラン・ハードロックバンド、デフ・レパードの2008年作
自分は正直、熱心なファンではないので、他のアルバムとの比較云々を抜きにして聴いてみる。
まず、思ったよりもヘヴィでモダンなサウンドにびっくり。ときにテクニカルなギターフレーズをまぶした
グラムロック的な味わいのあるアダルトな質感である。もちろんハードロックの王道的なキャッチーさも健在。
シンプルさの中に味わいを出せるのはさすがベテランならでは。往年のファンから若いリスナーまで楽しめる好作。
メロディアス度・・8 王道ハードロック度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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DEPARTURE

アメリカのメロディアスハードバンド、ディパーチャーのアルバム。1998作
美しいキーボードとキャッチーなメロディで聴かせる、
かつてのJOURNEYなどを思わせる良質のハードポップサウンド。
ヴォーカルの繊細な歌声も耳に心地よく、美麗なシンセのアレンジとともに、
バラード曲などはとても感動的な仕上がりだ。メロディアスなギターフレーズに
きらびやかなシンセが合わさる、爽快ハードポップのお手本のような作品。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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DEPARTURE「OPEN YOUR MIND」

アメリカのメロディアスハードバンド、ディパーチャーの2nd。1999作
前作も相当素晴らしいメロディアスハード作だったが、
TRADIAのVoを迎えての本作も同様の出来。美しいシンセをバックに
キャッチーなコーラスワーク、そして適度にメタリックなギターワークも絶品。
さして新鮮味はないのに、さりとて決して古くさくはなく…ということはきっと
アレンジが良いのだな。ハードすぎずポップすぎずと、このバランスが見事。
爽快、爽快。そしてときおり哀愁。うう…いいバンドじゃあ!
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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DEPARTURE「CORPORATE WHEEL」

アメリカのメロディアスハードバンド、ディパーチャーの3rd。2002作
またヴォーカルが代わっているが、爽やかな声質はこのバンドのサウンドにぴったりで、
まったく違和感がない。キャッチーなメロディにきらきらとしたキーボード、
センスあるギターワークと、相変わらずこの手のハードポップでは隙のない完成度だ。
もはや新鮮味はないのだが、安心二重丸で楽しめる良質のアルバムと言える。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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DIZZY MIZZ LIZZY

デンマークのハードロックバンド、ディジー・ミズ・リジーのアルバム。1994作
若干20歳という3人組みが、デビューアルバムにして、後々まで語り継がれるハードロックの傑作を生み出した。
音自体はまったくシンプルなのだが、トリオ編成が生み出すケミストリーが、
演奏面での絶妙の均衡と緊張感を生み出していて、LED ZEPPELINなどを思わせる、
ロックとしての普遍的なグルーブが、サウンドを見事なまでに輝かせている。
メロディだ、楽曲だと、小難しいことを言う前に、まず音だけで聴き手をノセられる作品だ。
メロディアス度・・7 キャッチー度・・7 ロック度・・10 総合・・8
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DREAMTIDE「HERE COMES THE FLOOD」

FAIR WARNINGのヘルゲ・エンゲルケによる、ドリームタイドの1st。2001年作
FWの活動停止にともなって立ち上げられたこのバンドだが、方向性は同様で、
スカイギターを駆使した、キャッチーでメロディアスなハードロックが詰まっている。
個人的にはトミー・ハートの伸びやかな歌唱が恋しいが、このVoもなかなかの実力の持ち主。
なによりもヘルゲのあくまで叙情メロディにこだわった曲作りは相変わらず素晴らしく、
ツインギターの音の厚みではFWにやや譲るが、キーボードを正式メンバーにすえたことで
全体としてやわらかみのあるアンサンブルが保たれている。じつに見事な傑作だ。
メロディアス度・・9 爽快度・・8 楽曲・・8 総合・・8.5
◆メタル名盤特選入り
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DREAMTIDE「DREAMS FOR THE DARLING」

ドイツのメロディアスハードロックバンド、ドリームタイドの2nd。2003作
FEAR WARNINGの音楽性を受け継ぐバンドとして、一躍メロディアスハードファンの琴線をつかんだ1stに続き、
本作も期待通りの内容。ヘルゲ・エンゲルケのソングライティング、そして流麗なスカイギターの音色は輝きを増し、
Voのオラフのそのマイルドかつ腰の入った歌唱も前作よりも「聴かせる」部分が増えている。
FEAR WARNINGにあったキャッチーさと哀愁に加え、専任Keyがいることでアレンジに
厚みとシンフォニックな要素もうかがえ、どの曲もじつに聴き応えがある。
難を言えば、曲調がいかにもFEAR WARNING的で、売れることを意識しすぎている気がするが
ファンにとってはこの路線の堅守こそが望むところでもあるのには違いない。
メロディアス度・・8 爽快度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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DREAMTIDE「DREAM AND DELIVER」

ドイツのメロディアスハードバンド、ドリームタイドの3rd。2008作
2006年のFEAR WARNINGの復活により、こちらがどうなるのか気がかりだったが
ヘルゲ・エンゲルケはどうやらFWとは別にこのバンドを存続させてゆくようだ。
サウンドの方は、古き良きメロディアスハードの質感とともに、
今作ではややブルージーな風味も取り入れた、大人の味わいで聴かせる。
キャッチーなコーラスワークに美しいシンセアレンジの、彼ららしいナンバーもあれば、
素朴なレトロロック風味もあり、これまでよりも楽曲の幅が広がっている印象だ。
スカイギターの活躍がやや減ったこともあり、前作までの爽快な勢いは薄れて
全体的に、落ち着いた大人の渋みを感じさせる作品となっている。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 大人の落ち着き度・・8 総合・・8
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DRIVE SHE SAID「Real Life」

アメリカのメロディアスハードバンド、ドライヴ・シー・セッドのアルバム。2003作
アメリカンプログレハードの雄、TOUCHのキーボード奏者マーク・マンゴールド率いるバンド。
キャッチーなメロディとほのかな哀愁を乗せた楽曲は、オーソドックスながら
かつての80年代産業ロック全盛期を思わせる質の高さが見事だ。
マンゴールドのシンセワークは古き良き質感をともなって、
やわらかみのある歌メロとともにサウンドを彩っている。
往年のプログレハードファンならば、きっと満足の1枚だろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 往年のプログレハー度・・9 総合・・8
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ECLIPSE「Are You Ready to Rock」

スウェーデンのメロディアスハードバンド、エクリプスの2008年作
キャッチーなヴォーカルメロディに、シンセによる北欧らしい爽やかな味付けと、
ツインギターを軸にした骨太のハードロックを聴かせる80年代を思わせるサウンド。
メロディアスハードというよりは北欧メタルとしてのハードさも残しているのが嬉しい。
アリーナロック的な爽快なノリの良さと、しっかりとしたヘヴィさを併せ持った痛快作。
メロディアス度・・8 北欧メタル度・・8 古き良き度・・8 総合・・8
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EDEN'S CURSE
メロディアスハードロックバンド、エデンズ・カースのアルバム。2007作
アメリカ人Vo、マイケル・エデンにPINK CREAM 69とも親交のあるポール・ローグ、
ROUGH SILK、DOMAINなどで活躍したフェルディ・デルンバーグらを中心に結成。
サウンドの方は比較的オーソドックスなメロディアスハードロックで、
アメリカ的なキャッチーさとドイツ的な叙情性が半々といった雰囲気。
ときにテクニカルなフレーズを弾くギターや、うっすらとしたのシンセワーク、サビでのコーラスなど、
総合的にクオリティは高く、たとえばPINK CREAM 69の諸作品にも引けをとらないだろう。
反面、楽曲やメロディにおける新鮮味は薄く、現在においてここまで正統派のサウンドでは、
とくに若い聴き手に印象を与えるのはやや厳しいかもしれない。
メロディアス度・・8 正統派HR度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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EDEN'S CURSE「THE SECOND COMING」

メロディアスハードロックバンド、エデンズ・カースの2nd。2008作
前作も実に正統的な本格派メロディアスハードの好作だったが、
今回も同様。マイケル・エデンの艶のあるヴォーカルを中心に、
目新しさはないがオーセンティックでテクニックもあるギターと
ときにややレトロに聴かせるシンセによる王道のメロハーだ。
相変わらず質は高いし、適度なヘヴィさを保ったメロディアスハードとして
日本人好みの音なのは確かだが、ボーナストラックを入れて全15曲、
70分聴きつづけるのはさすがに飽きるか。ドライブなどにはきっと最適ですな。
メロディアス度・・8 王道メロハー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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ELO「ELDORADO」

エレクトリック・ライト・オーケストラの4作目。1974作。
リマスター再発を機に、彼らのもっともプログレッシヴな時期のトータルアルバムである本作を購入。
大々的にオーケストレイションを取り入れた物語的なコンセプト作。
独自の親しみやすいポップメロディはそのままに、コンパクトさと幻想性が同居したバランスは見事。
けっしてマイナー臭くならず、あくまで大衆に向けた分かりやすさが好感触。
メロディアス度・・8 プログレ度・・6 ポップ度・・8 総合・・8
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EMERALD RAIN「Age of Innocence」

カナダのメロディアスハードバンド、エメラルド・レインの2nd。1999作
カナダのメロディアスハードといえば、まず思いつくのはHAREM SCAREMであるが、
このバンドもそれに匹敵する質の高い楽曲とメロディで勝負している。
落ち着いたヴォーカルの歌声とキャッチーなコーラスークワーク、
それにギターのメロディアスなフレーズもなかなか素晴らしい。
新鮮味はないのだが、メロハー好きならば押さえて損のないアルバムだろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・8
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EMERALD RAIN「Short Sighted」
カナダのメロディアスハードバンド、エメラルド・レインの4th。2003作
古き良きハードロックの質感を残しつつ、甘すぎないメロディで聴かせる好作。
これだというキラーチューンはないが安心して楽しめるアルバムだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 叙情度・・7 総合・・7.5
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ERIKA 「COLD WINTER NIGHT」

当時イングヴェイの奥さんであったことでも知られる、エリカの1st。1990作
インギー参加という話題性もあって、女性声北欧ハードポップの傑作ともされていた。
音のほうは今となってはとくに特筆すべきものもないが、
北欧らしいキーボードに、間奏部でのときにクラシカルなギターが耳を引く。
エリカの歌声は今でいう萌え系のフィメール声ではなく、
どちらかというと80年代ガールズロック的な印象で、なかなか聴かせる。
メロディアス度・・7 北欧ハードポップ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Erik Norlander「Music Machine」

LANA LANEのパートナーでもあるエリク・ノーランダーのソロ作。2003作
作られたスーパー・スター“ジョニー・アメリカ”を主役にした、2枚組の壮大なコンセプト作。
マーク・ボールズ、ケリー・キーリング、ヴァージル・ドナーティ他、多くのゲストが参加した
サウンドは、壮麗かつシンフォニックなシンセとメタリックなギターを融合させた
ProgMetal的な質感で、ストーリーにそった歌詞とともにドラマティックに構築されてゆく。
古き良きプログレの感触を残しつつ、単なる懐古主義にはならないセンスが見事で、
メタリックな作品だった「Into The Sunset」よりも広がりのある楽曲を聴かせてくれる。
シンフォニック度・・8 ProgMetal度・・7 壮大度・・8 総合・・8
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Erik Norlander「Stars Rain Down」

エリク・ノーランダーのライブ作。2004作
2001〜2003年のヨーロッパツアーからのライブテイクを集めたもので、
自身のこれまでのソロ作やROCKET SCIENTISTSでの曲を中心に演奏。
エリクのシンフォニックなシンセワークに、ときにメタリックなギターが重なり、
そこにケリー・キーリングのかすれた声質の歌声が乗る。
ラナ・レーンもゲスト参加。美しいコーラスに、何曲かでは歌声も披露してくれる。
古き良きプログレ感性を感じさせるエリクのキーボードの音色とともに、
メタルとプログレの垣根を超えた、シンフォニックハードとも言うべき演奏が楽しめる。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 プログレ度・・7 総合・・8
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Erik Norlander「Hommage Symphonique」

LANA LANEを率いるエリク・ノーランダーのソロ作。2006作
なにかと企画ものの多いアーティストだが、本作はプログレをメインにしたカヴァー曲集。
ハモンドを鳴り響きアグレッシブに仕上げたPROCOL HALMの“征服者”
RICK WAKEMANの“湖の騎士ラーンスロットと黒騎士”は比較的忠実な雰囲気。
YESの“世紀の曲がり角”、ELPの“海賊”、さらにはJETHRO TULLELOなど
通好みの選曲でにやりとさせられるが、原曲への敬意を感じさせつつも
どれもしっかりエリク流のシンフォニックに料理されているのがさすが。
ラストはKING CRIMSONの“Starless”で、サックス入りのジャズロック風アレンジで聴かせる。
シンフォニック度・・8 プログレ愛度・・9 アレンジ・・8 総合・・8
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ERIK NORLANDER 「The Galactic Collective」

LANA LANEでおなじみのシンセ奏者、エリク・ノーランダーのアルバム。2010年作
過去のソロ作や、LANA LANE、Rocket Scientistsなどからの楽曲を新たにレコーディングした
いわば新録ベストという作品。ムーグをたっぷりと使った、いかにもプログレ的なシンセを中心に、
スペイジーなインストサウンドを描いている。きらびやかさとレトロなヴィンデージ感覚のはざまで、
エリク・ノーランダー版ハードシンフォニックが炸裂する。むしろプログレファン向けの作りである。
シンフォニック度・・8 プログレ風味度・・8 スペイシー度・・8 総合・・8
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EYEWITNESS

ラルフ・サントーラ率いるメロディアスハードロックバンド、アイウィットネスのアルバム。1997作
まず耳につくのはメロハーとは思えないようなテクニカルでヘヴィなギターと、
パワフルでタイトなドラム。もうこれだけでただものではないという感じであるが、
トッド・プラントの力強い歌声と、甘すぎないメロディの楽曲の質の高さも加わって、
ある種奇跡的な均衡をなしているといってもいい。次作以降ではメロディの良さがなくなってしまい
やがてバンドは解散、そうして後のMILLENIUMへとつながってゆくわけだが、
今作の成功が下地になっていることを思えば、忘れてはいけない作品だろう。
ZENOUFOのカヴァーも見事な出来だ。メロハーなのにカーカスのTシャツを着ているメンバー写真も可笑しい
メロディアス度・・7 パワフル度・・9 テクニカルギター度・・8 総合・・8
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FAIR WARNING「RAIN MAKER」

ドイツのメロディアスハードバンド、フェア・ウォーニングの2nd。1995作
とても良いです。さすがにアレンジ/メロディセンス抜群の彼ら、じわじわと効いてくるその叙情。
次作である3rd「GO!」のKey入りのシンフォニックアレンジとは別の曲そのもののクオリティを感じます。
ううむ。ということは彼らの残した4枚のアルバムは全て歴史的傑作、ということになる。
なんというバンドだったのだろう。なくなってから初めてその凄さに気づいた次第。
メロディアス度・・9 爽快度・・9 楽曲・・9 総合・・9

FAIR WARNING 「GO!」

ドイツのメロディアスハードバンド、フェア・ウォーニングの3rd。1997作
メロハーが嫌いだった自分を目覚めさせてくれたのがこのアルバムだった。
もちろん1st、2ndともにいいのだが、本作はメロディといい曲といい、すべてが素晴らしい。
トミー・ハートの力強い歌声と、ヨーロピアンな哀愁を感じさせるサウンドは、
キャッチーでいてドラマティック。そしてスカイ・ギターが鳴り響くソロパートで昇天だ。
彼らの残した4枚のアルバムはどれもが名作クラス。2006年の復活作はいわばオマケにすぎない。
メロディアス度・・10 スカイギター度・・9 楽曲・・10 総合・・9.5
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FAIR WARNING「FOUR」

ドイツの叙情派メロディアスハードロックバンド、フェアウォーニングの4th。2000作
前作「GO!」の楽曲の素晴らしさ、メロディアスさは大変なものだったが、それに続くこの4thもそれに
勝るとも劣らない傑作。なにしろ全曲捨て曲がない。どの曲も叙情に溢れ、曲として練られている。
トミー・ハートの伸びやかな歌唱を聴いていると、彼の脱退今更ながらに残念に思われるほど。
キーボードアレンジ、スカイギターのソロプレイ、メロディの扇情度と、すべてにおいて隙のない傑作。
この得がたい感性と叙情はG/ヘルゲ・エンゲルケのDREAM TIDEに受け継がれることとなる。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・9 楽曲・・9 総合・・9◆メタル名盤特選入り
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FAIR WARNING「BROTHER'S KEEPER」

ドイツのメロディアスハードバンド、フェア・ウォーニングの2006年作
どれもが素晴らしい4枚のアルバムを残し、惜しまれつつも解散したこのバンド、
Voのトミー・ハートはSOUL DOCTORを、Gのヘルゲ・エンゲルケはDREAMTIDE
アンディ・マレツェクはLAST AUTUMN's DREAMと、それぞれの道を歩みはじめたが、
ウリ・リトゲンとC.C.ベレーンズとともに、ここにバンドは再結成、アンディを除く4人による
新生FWが誕生した。あくまでメロティにこだわった楽曲はそのままながら、全体的には
ぐっと大人の雰囲気を増し、トミーの歌声とともに落ち着いたFWサウンドが楽しめる。
8曲めの泣きのバラードをはじめ、さすがのクオリティは期待通りの出来であるが、
過去の名作を思えば、我々がこのバンドに求めるハードルの高さは尋常でなく高い。
メロディアス度・・8 楽曲・・8 FW度・・8 総合・・8
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FAIR WARNING「AURA」

ドイツのメロディアスハードバンド、フェア・ウォーニングのアルバム。2009作
復活作となった前作「BROTHER'S KEEPER」は、予想の範囲内の好作という印象であったが、
本当の復活のための勝負作は本作だということになるだろう。その点では期待通りの出来だ。
スカイギターによる泣きのメロディをふんだんに盛り込みつつ、爽快かつキャッチーに聴かせる
メロディアスなFW節は1曲目から健在で、誰もが「これだよ」と膝を叩くに違いない。
トミー・ハートの伸びやかな歌声はかつてと変わらぬバンドのカラーを蘇らせながら、
哀愁ただよう3拍子のバラード曲などにおいて、その成熟した魅力をあらためて感じさせる。
リスナーのツボをつくギターワークも含めて、ヘルゲ・エンゲルケの作り出す楽曲には
いくぶん泣かせるためのあざとさも感じられるのだが、質の高いアルバムなのは間違いない。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 哀愁度・・8 総合・・8
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FAITH CIRCUS

ノルウェーのメロディアスハードバンド、フェイス・サーカスのアルバム。2009作
ジャケはまるで女性ヴォーカルメタルのようだが、内容はしごく正統派のメロハー。
美しいキーボードに、メロディアスなギター、そしてキャッチーかつ爽快なコーラスワークと、
80年代風のレトロさと北欧的なスタイリッシュなセンスを同居させた質の高いサウンドだ。
どの曲にもメロディにフックがあり、ときに泣きの叙情も聴かせるあたりはじつに我々
日本人好みと言えるだろう。この手のメロハーに食傷ぎみの方にもぜひ聴いて欲しい出来だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・8
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FINAL FRONTIER「THE SECOND WAVE」
カナダのメロディアスハードバンド、ファイナル・フロンティアの2nd。2003作
BOSTONJOURNEYなどを思わせるキャッチーなメロディで聴かせるサウンドは
ヴォーカルの声質も含めて、いかにも80年代を思わせるAORといったところ。
ギターの音にしてもやや軽すぎる気はするが、良質なハードポップとして楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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FIONA 「UNBROKEN」

アメリカの女性シンガー、フィオナ、ことフィオナ・フラナガンの2012年作
1985年にデビューし、92年までに4作を発表するも、その後シーンから姿を消していた彼女の
なんと20年ぶりとなる復活作。80年代の1st、2ndはハードロック色のある作風だったと思うが、
本作も80年代風味の古き良きハードロック風味で、アダルトな女性声ロックが楽しめる。
フィオナの歌声にはいくぶんかつての艶がなくなったような気もするが、
とくにキャッチーな曲においては、ロックシンガーとしての魅力は伝わってくるし、
オールドファンにとってはこの復活は嬉しいだろう。今後のさらなる活躍にも期待したい。
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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40FT.RINGOFunny Thing」

アメリカのメロディアスハードバンド、フォーティフット.リンゴの2003年作
TRIXTERのギタリスト、STEVE BROWNを中心にしたバンドで、
古き良き質感のいかにもアメリカンなメロディアスロックが詰まっている。
けっこうヘヴィなギターワークと、ヴォーカルの歌うキャッチーなメロディの感触は
LILLIAN AXEあたりに通じるものも感じさせる。聴き心地のいい爽快ハードロック!
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 王道HR度・・8 総合・・8
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FRONTLINECircles
ドイツのメロディアスハードバンド、フロントラインの6th。2006作
90年代から活躍するベテランで、日本盤も出た1stはなかなか良質の作品であったが、
今作もかつてとまったく変わらず、キャッチーなメロディ満載の好作だ。
うっすらとしたキーボードをバックに、哀愁を感じさせる歌声で、
まるで90年代にトリップしたかのような王道のメロハーを聴かせてくれる。
今後も正統派メロディアスハードの生き残りとして頑張ってほしいものだ。
メロディアス度・・8 王道メロハー度・・9 新鮮度・・7 総合・・7.5
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GALACTIC COWBOYS「SPACE IN YOUR FACE」

アメリカのメロディアスメタルバンド、ギャラクティック・カウボーイズの2nd。1993作
「メタリカ、ミーツ、ピートルズ」と評されたこのバンドのサウンドは、じつにユニークなものだった。
確かに初期メタリカ並のヘヴィなギターリフで押しまくり、かと思うと唐突なまでに
キャッチーかつポップなメロディが現れて、思わずズッコケそうになるのだ。
だが、それに慣れてくると、ヘヴィさの後にやってくる爽快なメロディが実に心地よい。
ジャケのインパクトも大きいが、音のインパクトもまた素晴らしい。
メロディアス度・・8 ヘヴィのちキャッチー度・・9 極端度・・9 総合・・8
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GALACTIC COWBOYSAt the End of the Day

アメリカの個性派メタルバンド、ギャラクティック・カウボーイズの5th。1998作
キャッチーなポップ感覚と、ヘヴィメタリックな相反するベクトルを混ぜこんだ個性的なサウンドで、
傑作となった彼らの1st、2ndは、変態メタル好きやプログレファンには評価されるべきものである。
3rdでのドライな変化にややがっかりしたのだが、久しぶりに彼らのCDを聴くかとこの5thを購入。
これまでのアルバムを登場させたこのジャケからして、バンドの集大成的な匂いがするのだが、
内容の方も充実していて、ヘヴィでありながら随所に聴かせるキャッチーな歌メロは実に心なごむ。
とくに組曲方式でつながった24分にもおよぶ“THE MACHINE FISH SUITE”はなかなか圧巻。
プログレでいえばNEAL MORSEあたりのメロディセンスにも通じる聴きやすさと、
知的でありながらロックとしてのノリもしっかり備えた、彼らの独特のサウンドが楽しめる。
メロディアス度・・8 知的アレンジ度・・9 ヘヴィのちキャッチー度・・9 総合・・8
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GALACTIC COWBOYSLet It Go

アメリカの個性派メタルバンド、ギャラクティック・カウボーイズの6th。2000作
1991年にデビューして以来、ヘヴィメタリックなリフとキャッチーなポップセンスを同居させて
センス溢れる独自のサウンドを追求してきたこのバンドであるが、ついにこれがラスト作となった。
ともかく、日本盤は出ているのにも関わらず、その音楽の質の高さに反して
ここまで注目されずに終わってしまうというバンドというのもなかなかないだろう。
まだこのバンドを聴いたことがないという方は、傑作である2nd「SPACE IN YOUR FACE」と、
前作5th「AT THE END OF DAY」 を聴いていただきたい。おそらく中古で安く売られているはず。
その哀愁ただようメロディには、ある時間をへてきたバンドのみがかもし出せる本物の泣きがある。
そして、ヘヴィかつアグレッシブな押しと、キャッチーなメロティとの絶妙なコントラストに悶絶すべし。
ラスト作となった本作でも、楽曲の聴きやすさは一貫して守られており、
以前ほどには極端さはなくなったものの、その分自然体の彼らのサウンドが楽しめる。
メロディアス度・・8 知的アレンジ度・・8 ヘヴィのちキャッチー度・・8 総合・・8
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GARY HUGHS「same」
TENのVo、ゲイリー・ヒューズのソロアルバム。1992作
現在も精力的に活動し、素晴らしいソロ作を発表している彼であるが、
これはTENでデビューする前の作品なので、全体的にやや地味な印象。
ゲイリーの歌声もTENに比べるとやや瑞々しさに欠ける気がする。
マイルドで、ややブルージーな大人のロックアルバム。
メロディアス度・・7 TEN度・・6 楽曲・・7 総合・・7

GARY HUGHES「PRECIOUS ONES」
TENのヴォーカリスト、ゲイリー・ヒューズのソロアルバム。
ZEROレーベル倒産と、CD再発によってTENの旧規格CDが激安になっている…
それはどうでもいいが、このソロアルバムで聴けるのはまぎれもなくTENの延長線の音。
TENのドラマティック哀愁サウンドをそのままポップでムーディにした感じ。
バックも全てTENのメンバー。やさしき叙情ロックに酔いしれる。
メロディアス度・・8 ポップ度・・7 TEN度・・8 総合・・8

GARY HUGHES「ONCE AND FUTURE KING PART T」

TENのVoにしてソングライターである、ゲイリー・ヒューズのソロ作。2003作
アーサー王伝説をモチーフにしたロックオペラの第一弾。
TENのメンバーを演奏陣に据え、配役ごとにゲストVoを多数迎えた豪華な作品。
基本はTENでもやっている叙情味溢れるメロディアスなハードロックであるが
シンフォニックなバラードや、時折ケルト風のメロディを用いるなど、アーサー王の世界観を見事に
サウンドで描き出している。ゲスト参加のラナ・レーンやイレーネ・ヤンセン(AFTER FOREVER)ら
女性Vo陣に加え、ボブ・カトレイの落ち着いた声の存在感もさすがで、ゲイリーのマイルドな歌唱を引き立てる。
メロディアス度・・8 壮大度・・8 ドラマティック度・・9 総合・・8
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GARY HUGES「ONCE AND FUTURE KING PART U」

ゲイリー・ヒューズのソロ2003年作。アーサー王伝説をテーマにしたロックオペラ第二弾。
TENにおいても、もともとメロディセンスと楽曲作りには定評があったゲイリーだが、
こうした壮大なコンセプトでソロ作を作るのはこのシリーズが初めて。
BOB CATLEYのソロ作をプロデュースしながら、この作品のアイディアを温めていたようである。
ゲスト陣がまた豪華。当のボブ・カトレイをはじめ、Voに、D.D.クーパーラナ・レーン
イレーレヤンセン(AFTER FOREVER)、サビーネ・エデルスバッカー(EDENBRIDGE)他、
Keyにはアルイエン・ルカッセン(AYREON)、ポール・ホドソン(TEN)など。
歌い手それぞれに配役を定め、物語にそって楽曲が進むというやり方はAYREONなどでもそうだが、
この作品はプログレというよりは、やはり歌もののメロディアスハード+シンフォニックというサウンドで、
全編に英国的な気風と伝統、TENにも通じる哀愁、叙情とが漂っている。
正統派ロックオペラとしても、多様なVoが味わえるメロディアスハードとしても出来が良い。
メロディアス度・・8 英国度・・9 豪華メンバー度・・9 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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GARY HUGHES「VERITAS」

英国メロディアスハードの重鎮TENを率いる、ゲイリー・ヒューズのソロ2007年作
その活動キャリアは優に10年を超え、その間にTENのアルバムの他、
自身のソロやBOB CATLEYのソロアルバムをプロデュースしたりと、
トレンドに流されることなく良質のハードロックを創造しつづけてきたその貢献は大きい。
メロディアスハードの人気はかつての90年代よりも明らかに落ちてきていて、
日本でのTENの人気も以前よりも翳りはじめているのは残念ながら事実だろう。
個人的には、彼の作る英国らしい気品とドラマティシズムを感じさせるメロディは好きだし、
もちろん今後ともTENとともに応援してゆきたいと思っている。本作で聴けるのも
そんなゲイリー節が満載の楽曲たちで、TENを思わせるナンバーからキャッチーなものまで、
メロディと叙情にこだわったサウンドが堪能できる。予算がなかったのかチープなジャケを含め、
録音面の弱さがもったいないが、彼の変わらぬ信念を、音楽の中にしっかり感じ取ることができる。
メロディアス度・・8 テン度・・8 サウン度・・7 総合・・7.5
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GOTTHARD「HOMERUN」

スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードのアルバム。2001作
スイスでの大変な人気にくらべて、日本などでの知名度はいま一つといった感があった
このバンドであるが、これはそれを覆す、まさに会心のホームランとも言うべきアルバム。
ボトムのしっかりとしたリズムにキャッチーなメロディを乗せた、極上のメロディアスハード。
初期のリスナーにとってはソフトになったという見方もあるようだが、
この溢れ出るメロディと楽曲の充実の前には、それはたいしたことではない。
大人の哀愁を漂わせながら、じっくりと聴かせる見事な作品である。
メロディアス度・・9 哀愁度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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GOTTHARD「ONE LIFE ONE SOUL」
スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードのバラードベスト。2002作
1992年のデビュー作から2001年の「HOMERUN」までのアルバムから選ばれたバラード曲を収録。
叙情に溢れた楽曲の数々は、このバンドのソフトサイドを俯瞰するには充分だ。
全17曲、珠玉のメロディアスロックバラードに酔いしれよう。
メロディアス度・・9 叙情度・・9 哀愁・・9 総合・・8
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GOTTHARD「Human Zoo」

スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードの7th。2003作
スイス国内では国民的人気バンドであるが、日本での知名度は2001年の「Homerun」で
ようやく高まりだした。本作はそれに続くアルバムで、時代に流されない強さを感じさせる
スティーヴ・リーのアダルトな味わいの歌声を中心にした、質の高いメロディアスロックが満載。
ベテランバンドのみがかもしだせるアコースティカルな叙情にも枯れた味わいがある。
メロディアス度・・8 大人の叙情度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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GOTTHARD「Lipservice」

スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードの8th。2005作
アメリカン・ハードポップ風の軽快なナンバーから始まる本作は
キッャチーなメロディをたっぷり聴かせる好アルバムだ。
オルガンの音色も使ったやや古めかしいシンセアレンジとともに
80年代風のサウンドがやわらかな質感を生み出している。
それでいてロックとしての骨太な力強さを併せ持っているのが見事。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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GOTTHARD「Domino Effect」

スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードの2007年作
すでにデビュー15年を誇るスイスのベテランバンド。
本作が何作目になるのか、熱心なファンではないので分からないのだが、
今作もベテランらしく、さすがに質の高い絶品のハードロックアルバムである。
枯れた味わいのかすれたヴォーカルの歌唱を中心に、メロディックかつ哀愁溢れるサウンドは、
初期のFAIR WARNINGにも通じる雰囲気だ。どの曲にもしっかりとフックがあり、
演奏にも軽すぎない骨太さがバンドとしての年輪を感じさせる。充実の傑作だ。
メロディアス度・・8 骨太度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」

スイスのメロディアスハードバンド、ゴットハードの10th。2009作
前作「Domino Effect」が楽曲充実の見事な傑作だっただけに、
それ以上のものが聴けるかと少し心配だったが、それはただの杞憂だった。
長年培われたこのバンドの音楽的な実力は、本当にすごいものがある。
オリエンタルなムードをかもし出しながら、それを叙情メロディで包み込んだ
1曲目からしてじつに見事だし、それ以降も自身に満ちあふれた不変のメロディと
大人の哀愁を感じさせる、力強いメロディアスハードがたっぷり楽しめる。
メロディアス度・・8 大人の叙情度・・9 楽曲・・9 総合・・8
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GRAND ILLUSION「THE BOOK OF HOW TO MAKE IT」
スウェーデンのメロディアスハードロックバンド、グランド・イリュージョンの2001作。
雑誌等では高評価のようだが、音の方はまったく予想通りの良質の産業ロック。
録音のレベルが良いという点以外は、80年代のハードポップとなんら変わらない。
とくに北欧らしさも感じないし、このバンドならではの個性もそうあるとは思えない。
メロディは美しく、ポップで、安心して聴けるメロハー。ドライブするときにはうってつけでしょう。
メロディアス度・・8 新鮮度・・6 楽曲・・8 総合・・7.5

GRAND ILLUSION「VIEW FROM THE TOP」

スウェーデンのメロディアスハードロックバンド、グランド・イリュージョンの2nd。2002作
前作は質は高いが曲的に新鮮味がなく意外とつまらなかったのだが、この2ndはずっといい。
まず、いかにも北欧らしい透明感のあるサウンドプロデュースが好印象。
曲はメロディアスでキャッチー、そして適度にポップでさらりと聴けるが、
短いギターソロのフレーズも効果的でいいし、バックに鳴るキーボードが
サウンドをやわらかく、そして涼やかに彩っているのが耳に心地よい。
コーラスハーモニーも実に美しく、これはメロディアスハードとしては傑作の部類だと思う。
メロディアス度・・8 北欧メロハー度・・9 楽曲・・8 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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GRAND ILLUSION「Brand New World」

スウェーデンのメロディアスハードバンド、グランド・イリュージョンの4th。2010作
前作3rdは未聴なのだが、今作は傑作であった2nd「View From The Top」の流れを組む、
爽快かつキャッチーな復活作だ。北欧らしい透明感あるメロディ、コーラスワークと、
適度にヘヴィさを保ったギターアレンジ、そしてメリハリのあるドラムもなかなか見事だ。
これぞ日本人の好む北欧メロハーサウンド。新鮮味はないが、安心して楽しめる一枚です。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 北欧度・・8 総合・・8
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The Greatest Show on Earth

詳細は不明だが、マーティン・ダービルなるアーティストを中心にしたバンド、MOONに、
ジョン・ウェットン、ニック・バレット、マーティン・オーフォード、クライブ・ノーラン、
ミック・ポインター、ジョン・ミッチェル他、多数の有名ゲストが集結した作品。1998作
ストーリーに基づいたコンセプト作のようだが、サウンドには難解な部分はなく、
キャッチーなメロディで聴ける、上質のプログレハードサウンドである。
シンフォニックなシンセワークに、耳に心地よいメロディアスなギター、
そしてマイルドなヴォーカルで聴かせる、スケールの大きなアルバムだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 壮大度・・8 総合・・8
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GUILD OF AGES「CITADEL」
アメリカの叙情派ハードロックバンド、ギルド・オブ・エイジスの3rd。2001作
改名前のCAUGHT IN THE ACT時代を含めると5作目。
キーボードを効果的に使った、さわやかで哀愁たっぷりの楽曲を作り続ける彼ら。
今作でもそれは変わらず、全編クオリティの高いメロディアスサウンドを堪能できる。
彼らの音にはどこか70〜80年代のプログレハード的な雰囲気があり、
それが聴いていてどこか心温まる懐かしさを誘う。この手のバンドとしては私好みの音なのだ。
まず聴くのならコート・イン・ジ・アクト名義の2nd「HEAT OF EMOTION」から。
さわやかな風のような爽快叙情ロックが楽しめる。
メロディアス度・・8 爽快度・・8 新鮮度・・3 総合・・7.5



Guilt Machine「On This Perfect Day」

アルイエン・アンソニー・ルカッセンの新プロジェクト、ギルト・マシンのアルバム。2009作
AYREONの活動にひと区切りをつけたルカッセンが、元STREAM OF PASSIONの女性ギタリスト、
ロリ嬢らとタッグを組んで作り上げたコンセプトアルバム。これまでのAYREONの作品同様、
映画的なSEやナレーションなども使いながらも、基本的にはバンド編成のサウンドで、
6曲中10分以上が4曲という大作志向。サウンドの方は、Porcupine Treeにも通じる
薄暗系のゆるやかなモダンロックという趣で、ドラマーは実際に元PTのメンバーらしい。
もちろんルカッセンらしいシンフォニックでスペイシーなアレンジなども随所に現れ、エイリオンを思わせる
ドラマティックな雰囲気も漂わせている。ゲストによるヴァイオリンやチェロなども効果的に導入され、
しっとりとした美しさとともにRiversideあたりにも通じるモダンなハードプログレの感覚が楽しめる。
ドラマティック度・・8 シンフォニック度・・7 薄暗度・・8 総合・・8
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Halestorm

アメリカのハードロックバンド、ハレストームのアルバム。2009作
ここのところ女性ヴォーカルをフロントにしたバンドが続々と出てきているが
このバンドは、古き良き正統派のハードロックスタイルという点で、むしろ新鮮だ。
紅一点Lzzy Hale嬢の歌声は、かつてのVIXENあたりを思わせる力強い表現力が魅力的で、
80年代的な曲調を現代風にアップデートしたという感触の楽曲に見事にマッチしている。
HEART風のパラード曲の叙情性もぐっとくる。これは女性声HRの期待の星の登場である。
メロディアス度・・8 正統派HR度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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HARDLINE「U」
アメリカのメロディアスハードバンド、ハードラインの2nd。2002作
元BRUNETTのジョニー・ジョエリがJOURNEYのニール・ショーンと結成した伝説のバンド、
これは10年ぶりとなる復活作だ。シンセは味付け程度で、基本は二本のギターと
アダルトなヴォーカルでブルージーに聴かせる、枯れた味わいのハードロックサウンド。
爽快なキャッチーさは抑え目なので、正直今のリスナーには古くさく感じるかもしれない。
メロディアス度・・7 キャッチー度・・7 アダルト度・・8 総合・・7
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Harem Scarem 「Mood Swings」

カナダのメロディアスハードバンド、ハーレム・スキャーレムの2nd。1993作
オーセンティックなロックとしての躍動感と、甘すぎないほどの哀愁の叙情でもって
日本人の心をつかんだこのバンド。今もなお、最高作として語られるのが本作である。、
センスあるギターを中心に、抜群の演奏力で聴かせる本格派のハードロックサウンドだ。
バンドは本作の日本での成功から勢いにのるが、その後、商業音楽との狭間で方向性を失い、
いったんは活動の危機に立つが、2002年に復活し5枚のアルバムを残して解散する。
このアルバムの輝きは、我々の心の中に永遠に封じこめられた。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 ロック度・・9 総合・・8
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HAREM SCAREM「weight of the world」

カナダのハードロックバンド、ハーレム・スキャーレムの2002作
1993年の2nd「mood swings」は、その抜群の演奏力とメロディアスなサウンドで、今なお
名作として語られる作品だが、バンドはその後目指す方向性と商業音楽との狭間に揺れ、
その音楽性を変化させてゆく。一時はRubberとバンド名すら変えて迷走の時期に入るが、
ここにきてついにバンド名を戻し、HAREM SCAREM名義では6作めの本作を発表する。
ここで聴けるのはあくまでメロディにこだわった、かつてのHSのスタイルだ。
サビでのキャッチーなメロディや哀愁の叙情はもちろんのこと、彼らの場合は、
抜群のギタープレイをはじめとするインスト部分の演奏力、その充実こそが魅力であり、
それが他のメロハー系バンドとは一線を画したアルバムの密度につながっている。
メロディアス度・・8 哀愁度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HAREM SCAREMLive at the Gods 2002
ハーレム・スキャーレムのライヴアルバム。2002作
イギリスで行われたGODS FESTIVALでのステージを収録。
もともと演奏力には定評があったバンドだけに、このライブにおいても安定した
サウンドを聴かせてくれる。「weight of the world」からの楽曲を中心に、
過去のアルバムからもセレクトされた全16曲を収録。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HAREM SCAREM「The Early Years」
ハーレム・スキャーレムのデビュー前の音源集。2003作
やはりファン向けの音源だろうが、デビュー前にしてすでに演奏、楽曲の質は高く、
キャッチーなメロディで聴かせる、原石の輝きをもったサウンドがここには詰まっている。
1991年のデビュー作、そして1993年の2nd「mood swings」あたりが好きならば、
ここに収められたデモ音源集は、完成度云々を別にして充分楽しめるだろう。
メロディアス度・・8 初期ハーレム度・・10 デモとはいえ完成し度・・8 総合・・8
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HAREM SCAREM「HIGHER」
ハーレム・スキャーレムの2003作
かつてを思わせるサウンドで復活を印象づけた前作から基本的には同路線。
哀愁漂うヴォーカルメロディで、じっくりと聴かせる心地よい大人のロックである。
流行りのUKロック的な質感も感じさせつつ、キャッチーさとのバランスを上手くとっている。
全体的には前作よりも落ち着いたメロウな雰囲気であるが、安定した質の高さで楽しめる。
メロディアス度・・8 哀愁度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HAREM SCAREM「OVERLOAD」
ハーレム・スキャーレムの2005作
前作で聴かせた「哀愁ロック」の質感をさらにスタイリッシュにした雰囲気で、
もはやメロディアスハードというよりはメロウな叙情ロックというべきだろう。
ベテランらしい枯れた味わいとともに、やや薄暗さを増したメロディが耳に心地よい。
メロディアス度・・8 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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HAREM SCAREMHuman Nature

ハーレム・スキャーレムの2006作
前作での哀愁路線から、ややキャッチーさを取り戻したサウンドで一安心。
彼ららしいコーラスワークに、テクニカルなギターワークも戻ってきて、
爽やかできらびやかなメロディアスハードを聴かせてくれる。
これぞ我々日本人が求めるHAREM SCAREMサウンドだろう。
メロディアス度・・9 哀愁度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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Harlan Cage

アメリカのメロディアスハードバンド、ハーラン・ケージの1st。1996作
80年代に活動していたFORTUNEのメンバーらによるバンドで、
美しいキーボードに湿りけを含んだ哀愁のメロディがじつに素晴らしい。
耳あたりの良いマイルドな質感は、良質のプログレハードとしても鑑賞できる。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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HARLAN CAGE「DOUBLE MEDICATION TUESDAY」

アメリカのメロディアスハードバンド、ハーラン・ケージの2nd。1998作
基本的にこの手のジャンルに対しては、よほど素晴らしくなければ褒めないのですが
このバンドは私にとってメロディアスハード/プログレハードの最高峰であります。
その叙情的で、美しさと暖かさを感じる人間的なメロディはじつに耳に心地よく、
哀愁の中に希望を輝かせるギターとキーボードのメロディハーモニーはうるうるもの。
むろん捨て曲などはなし。メロディ愛好家は必聴のバンドですぞ。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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HARLAN CAGE「FORBIDDEN COLORS」

アメリカの叙情派ハードポップバンド、ハーランケージの3rd。1999作
この種のメロディアスハードの中で私が認める数少ないバンドのひとつ。
その徹底した叙情へのこだわりは今作でも健在。全編捨て曲なしの哀愁ロック満載だ。
メロディアスなギター、キーボードワークに美しいサビメロのハーモニー。
このバンドは音的にとんがったところがないので、メタルリスナーよりもむしろ
叙情派プログレハード、シンフォニック愛好家にこそ好まれるものだろう。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5
◆メタル名盤特選入り
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HARLAN CAGE「TEMPLE OF TEARS」

アメリカのメロディアスハードバンド、ハーラン・ケージの4th。2002作
80年代、幻のハードポップバンドFORTUNEで活動していたメンバーが
再び集って自分たちの好きな音楽をしようと結成したこのバンド、
哀愁感ただようキャッチーなそのサウンドは、いつ聴いても耳に心地よい。
バックを彩るキーボードのアレンジに、かつてのメロディアスハードの王道をゆく
爽快感のある歌メロは、しっとりとしていてどこかなつかしい。
セールス的には今のアメリカでこのサウンドはきついだろうが、
彼らの素晴らしさを知る我々日本人がずっと応援してゆきたいバンドである。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HARTMAN「Out In The Cold」
AT VANCEのヴォーカリスト、オリヴァー・ハートマンのソロ・アルバム。2005作
AT VANCEでの実績はもとより、トビアス・サメットのAVANTASIAへの参加などからも
その実力を認められるメタルヴォーカリスト。初のソロ作となる本作はアダルトな香りのする
メロディアスなハードロックで、AT VANCEのような派手さはないが、その分オリヴァーの
歌唱の表現力が引き立っていて、じっくりと味わえる好作品となっている。
メロディアス度・・8 大人のハードロック度・・8 歌唱度・・8 総合・・7.5
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Headrush
LABYRINTHのVo、ロベルト・ティランティを中心としたユニット、ヘッドラッシュのアルバム。2005作
ギターを弾くのはDOKKENのツアーギタリストを務めたこともあるアレックス・デ・ロツソ。
サウンドはロベルトの伸びやかなハイトーンヴォーカルを活かしたハードロックで、
ギターのリフ、フレーズを含めて古き良きHRのエッセンスを随所に感じさせる。
新鮮味は薄いが、実力あるメンバーたちによる正統派のハードロック作品だ。
メロディアス度・・7 正統派HR度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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H.e.a.t

スウェーデンのメロディアスハードバンド、ヒートのアルバム。2009作
メロディアスなギターにうっすらとしたシンセワーク、そしてキャッチーなメロディ、
北欧メロディアスハードの王道ともいうべきサウンドを聴かせる新人バンドである。
古き良き往年のハードポップの質感を残しつつ、適度にテクニカルなギターなど
若者らしいセンスも随所に聴かせる楽曲はどれもなかなか質が高い。
反面、曲調はどこかで聴いたようなものが多く、新鮮味は薄いかもしれない。
メロディアス度・・8 往年のメロハー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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HELLOISE「A Time & A Place for Everything」
オランダのメロディアスハードバンド、エロイーズのアルバム。1998作
オリジナルメンバーによる12年ぶりの復活作で、かつてのファンには嬉しい限りだろう。
正統派のスタイルでありながら、メロディアスで叙情的なそのサウンドは
ツインギターの音色とともに、いかにも古き良きヨーロピアンなHRを聴かせてくれる。
楽曲的には新鮮さや驚きはないものの、安心して楽しめる大人のハードロック作だ。
ちなみに「エロイーズ」というのは神学者アベラールの妻で修道女であった女性の名。
往復書簡において夫への変わらぬ愛と信頼を捧げ続けた女性とされる。
メロディアス度・・8 正統派度・・9 ヨーロピアンHR度・・9 総合・・8
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HELLOISEFata Morgana」
エロイーズの復活二作目。2001作
一聴して前作よりもテクニカルでモダンになった。曲も5〜6分と長めになり、
ロビー・ヴァレンタインによるきらびやかなシンセワークと、
軽やかなギターが絡み、間奏部でのテクニカルな質感が増している。
ただ、オーソドックスな泣きの叙情という魅力はやや薄まり、
往年のファンよりも若いリスナー向けのサウンドに変化している気がする。
ラナ・レーンがゲストで歌うラスト曲などは、プログレメタル的なドラマティックさもある。
メロディアス度・・7 正統派度・・7 テクニカル度・・8 総合・・7.5
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HIRSH GARDNER「WASTELAND FOR BROKEN HEARTS」

NEW ENGLANDのDr、ハーシュ・ガードナーのソロ作。2002作
伝説のメロディアスハードバンドとして3枚のアルバムを残して消えたニューイングランド、
再結成を望むファンの声も多い中、届けられたこのアルバムである。
サウンドは叙情とポップなフィーリングに満ちたメロディアスハードで
かつてのサウンドを彷彿とさせる部分も多い。作曲にVoもこなすハーシュの能力も素晴らしく、
この作品がバンド胎動のなんらかの架け橋になればと願いたい。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 ニューイングラン度・・8 総合・・8
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HOUSE OF LORDS「same」

GIUFFRIAのグレッグ・ジェフリア率いるハウス・オブ・ローズの1st。1988作
きらびやかなシンセにWHITESNAKEを思わせるハードなギターワーク、
そして情熱的なヴォーカルで聴かせる、メロディアスなハードロック。
実力のあるメンバーたちによる演奏は素晴らしく、オーソドックスなサウンドながら
その高い完成度には時代を超えるだけの魅力を感じさせる。
メロディアス度・・8 王道度・・9 メロハー度・・8 総合・・8
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HOUSE OF LORDS「Sahara」

ハウス・オブ・ローズの2nd。1990作
前作に比べると、ややブルージーなメロディが耳に付くが、
基本は同様に質の高いメロディアスハードが全開。
ジェフリアの流麗なシンセワークに、ジェイムズ・クリスチャンのパワフルな歌声で、
メジャー感のある伸びやかなサウンドを聴かせてくれる。
メロディアス度・・8 王道度・・8 ドラマティック度・・7 総合・・8
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HOUSE OF LORDS「DEMONS DOWN」

ハウス・オブ・ローズの3rd。1992作
リーダーのジェフリアとVo以外のメンバーが代わり、心機一転で制作されたアルバム。
キャッチーなメロディと哀愁を感じさせる、ドラマティックなサウンドは健在。
古き良きハードロックの質感を守りながら、今作ではオーケストラを導入するなど、
楽曲に厚みを持たせていて、泣きのバラードなども美しく、出来としては前作を上回る。
この後、バンドは長い活動停止をへて2003年に復活するが、ジェフリアは脱退。
メロディアス度・・8 王道度・・9 ドラマティック度・・8 総合・・8
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HOUSE OF LORDS「World Upside Down」

アメリカのメロディアスハードバンド、ハウス・オブ・ローズの2006年作
1988年にデビューしてから3枚のアルバムを発表、その後バンドは活動休止状態となるが、
2004年に復活、本作は復活後の2作目で、かつてのリーダーであったジェフリアも参加している。
きらびやかなイントロから曲が始まると、大人の味わいのあるかすれたヴォーカルと、
哀愁をただよわせたメロディで、かつてのを思わせる骨太のメロディアスハードが楽しめる。
英国でいえばTENにも通じるだろう、誇り高き男の美学を詰まった叙情ハードロック。
時代に流されない信念がドラマティックな香りを運んでくる。これぞHOLである。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 骨太度・・8 総合・・8
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HOUSE OF LORDSLive in the UK」
アメリカのメロディアスハードバンド、ハウス・オブ・ローズのライブ作。2007作
2005年イギリスでのライブを収録。1988年にデビューしてから3枚のアルバムを発表、
その後いったんバンドは活動休止状態となるが、2004年に復活作を発表する。
かつてのリーダーでKey奏者ジェフリアはいないものの、オリジナルメンバーが復帰、
このライブでは1st、2ndの曲も披露していて、往年のファンも喜ばせてくれる。
メロディアス度・・7 ライブ演奏・・7 往年度・・8 総合・・7.5
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HOUSE OF LORDS「Come to My Kingdom」

アメリカのメロディアスハードバンド、ハウス・オブ・ローズの2008年作
1988年にデビューしてから3枚のアルバムを残し、その後バンドは活動休止状態となるが、
2004年に復活作を発表、本作は復活後3作目の作品ということになる。
かつての中心人物であったジェフリアはもうメンバーにはいないが、
楽曲の質は高く、まるで英国のバンドのような哀愁を漂わせた叙情が素晴らしい。
往年のような華麗なシンセワークはないものの、キャッチーなコーラスワークと
ヴォーカルメロディで聴かせる、本格派のメロディアスハード作だ。
メロディアス度・・8 哀愁度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HOUSE OF LORDS「Cartesian Dreams」

アメリカのメロディアスハードバンド、ハウス・オブ・ローズの2009年作
1988年にデビューしてから3枚のアルバムを残し、その後バンドは活動休止状態となるが、
2004年に復活、本作は復活後4作目となる。サウンドの方はグレッグ・ジェフリアが在籍した頃とは
やや変わったが、哀愁のメロディで聴かせる大人のメロディアスハードとしては絶品の出来。
ジェイムズ・クリスチャンの味わいのあるヴォーカルを中心に、ベテランバンドのみがかもしだせる
重厚な叙情と誇り高きアンデンティティが楽曲に詰まっている。TENなどが好きな方もきっと気に入るだろう。
メロディアス度・・8 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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HOUSE OF LORDS「Big Money」

アメリカのメロディアスハード、ハウス・オブ・ローズの2011年作
1988年にデビューしてから3枚のアルバムを残し、その後バンドは活動休止状態となるが、
2004年に復活、本作は復活後5作目。前作もドラマティックな傑作であったが、
本作も枯れた味わいの大人のハードロックを聴かせる。どっしりとした重厚さと、
アメリカンHR的な哀愁の叙情、かすれ気味の歌声もアダルトな魅力を放っている。
このバンドの魅力であるキャッチーな聴き心地と、古き良き骨太のロックスタイルは健在だ。
メロディアス度・・8 古き良きHR度・・8 大人のメロハー度・・9 総合・・8
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HUGO

アメリカ人ヴォーカリスト、ヒューゴのソロアルバム。1997作
今はなきZEROレーベルから出ていたアルバムだが内容はまさにメロディアスハードの理想郷
ギター、ベース、キーボードに英国のドラマティックハードロックバンドTENのメンバーを起用し、
甘い声質のヒューゴの歌声が、キャッチーでさわやかな楽曲に映えている。
TENをよりマイルドにしたようなサウンドで、この手のメロディアスハード好きにはたまらない一枚。
しっとりとしたキーボードと、時折聴かせるダイナミックなギターワークも絶品。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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HUGO「Time on Earth」
メロディアスハード系Vo、ヒューゴの2nd。2000作
1stは、爽やか系ハードポップの傑作として語り継がれるべきクオリティの内容だったが、
今作相変わらずのキャッチーなメロディと爽やかな歌声で聴かせるメロディアスハードで、
ほっとひと安心という内容だが、さすがに今どきになると曲自体に古くささも感じられる。
全編、爽やかすぎるほどのハードポップサウンドなので、お好きな方はいかが。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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HUGO「FIRE IN THE NIGHT」
メロディアスハード系 ヴォーカリスト、ヒューゴの3作目。2004作
1997年のソロ1作目は、絶品のメロディが散りばめられた傑作として今も名高いが、
2nd、そして本作3rdと、かつての輝きを感じるまでには至っていない。
もちろんキャッチーなメロディとともに、ヒューゴのマイルドな歌声は変わらず耳に心地よいが、
ジャケの安っぽさや録音面での平坦さも含めて、どうも胸にぐっとくるものがない。
曲調もややありきたりで、メロディアスハードとしてはそこそこの好作どまり。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Hugo Bistolfi「Machupicchu」
RATA BLANCAのシンセ奏者、ヒューゴ・ビストルフィのソロ作。2006作
タイトル通り、世界遺産である空中都市、マチュピチュ遺跡をテーマにした作品で、
メタル色はほとんどなく、シンセによるオーケストレーションや、美しいピアノ、
さらにはチャランゴ、ケーナといった民族的な素朴な音色も聴かせながら、
シンフォニックかつミステリアスに聴かせるサウンドはむしろプログレ的だ。
シンフォニック度・・8 メタル度・・1 民族度・・7 総合・・7.5


HUSH「IF YOU SMILE」

ノルウェーのメロディアスハードロックバンド、ハッシュのアルバム。1998作
先に2ndを聴いていたので、クオリティの高さは分かっていたが、この1stの方も同様によろしい出来。
キャッチーなヴォーカルメロディに伸びやかなギター、そしてバックのキーボードは北欧的で
爽やかさとポップな風味が合わさった、じつに良質のメロディアスハード作である。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 北欧度・・7 総合・・8
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HUSH「U」

ノルウェーのメロディアスハードロックバンド、ハッシュの2nd。2001作
1st「IF YOU SMILE」は雑誌での評価も高く、マニアの間ではけっこう話題になっていたと思う。
専任KEYを迎えてのこの2ndも、相変わらずの良質のメロディアスハードで愛好家はまずひと安心。
北欧らしい爽やかな雰囲気の曲調に実力のあるVoが伸びやかな歌をのせる、
涼しげな風のようなサウンド。新鮮味はないが純粋に耳に心地よい。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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I

IndicaIkuinen Virta
フィンランドの女性5人組ロックバンド、インディカの2004年作
軽快なロックのノリとコケティッシュな女性ヴォーカルで聴かせる
フィニッシュ・フィメールロックサウンド。本作では楽曲がキャッチーで、
フィンランド語の歌声も土着的というよりは、ポップな響きに聞こえる。
クオリティとしては3rd以降にはまだ及ばないものの、
一般のリスナーにも聴けるメジャー感がすでにある。
メロディアス度・・8 メタル度・・5 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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IndicaKadonnut Puutarha」

フィンランドの女性5人組ロックバンド、インディカの2007年作
日本デビュー盤であったA Way Awayは英語であったが、
本作では母国フィンランド語で歌われる土着的な質感が魅力。
適度にキャッチーで適度にハードという絶妙のサウンドは、
キュートな歌声とコーラスによって華やかに彩られつつも、
ヨーロピアンな叙情を匂わせているのがまたよろしい。
メロディアス度・・8 メタル度・・6 女性Vo度・・8 総合・・8
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IndicaA Way Away

フィンランドの女性5人組ロックバンド、インディカの2010年作
もともとはフィンランド語によるガールズロックバンドとしてデビューし、
これまでに4作を出しているが、本作は英語による世界デビュー盤となる。
Nightwishばりのシンフォニックな美麗さに、コケティッシュな女性ヴォーカルの歌声、
キャッチーなメロディで聴かせる比較的コンパクトな楽曲は、ヘヴィさよりもポップな感触で
ハードロック/メタルのリスナーにとどまらない、一般にも受けるだけの聴きやすさがある。
ただ、雰囲気にはフィンランドらしい翳りある叙情性もあって、ゴシックロック的な世界観とともに
女性バンドならではの耽美さも垣間見える。ヨーロピアン・フィメールロックの期待の星である。
メロディアス度・・8 メタル度・・6 女性Vo度・・8 総合・・8
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INDIGO DYING

女性Voのハードロックユニット、インディゴ・ダイングの2007年作
イタリア系のメタルレーベルとプロデューサーによって発掘された、
チリ出身の女性ヴォーカリスト、ギザ・ヴァッキーを中心にしたユニットで、
サウンドはメロディアスでありながらもけっこうヘヴィで骨太のハードロック。
名前に似合わず伸びやかなギザ嬢の歌声はハスキーで、これがなかなか素晴らしく、
女性らしい繊細さとともに、メタル的なパワフルさをしっかりと兼ね揃えている。
曲調も明るすぎずヘヴィすぎずといった感じで聴きやすく、カヴァー曲も多いモダンな質感の中にも、
LOS ANGELESのメンバーでもあるGとKeyが、メタリックさを付加しつつ叙情的な部分を支えている。
イタリア、スイス、ドイツ、イギリスの血を受け継ぐというこのヴォーカリストには、その確かな実力とともに、
今後とも注目すべき輝きがある。本作にはゲストに、マイケル・キスク、マーク・ボールズが参加している。
メロディアス度・・8 モダンハー度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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INTRUDER「DENGEROUS NIGHTS」

アメリカのメロディアスハードロックバンド、イントルーダーの1st。1998作
バンドの主要人物は、あのBONJOVIの名曲を手伝ったギタリスト。
それだけに曲の水準はさすがに高く、定番のメロディアスハードであるが
透明感のあるキーボードを効果的に使い、弾き所を押さえたギター、つやのあるヴォーカル、と
この手の一流のバンド群と比較しても遜色ない。目新しさがないのは否めないものの、
BONJOVI以降の正統派のハードポップ継承者として堂々たるクオリティ。
メロディアス度・・8 新鮮度・・6 楽曲・・8 総合・・8
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IOANNIS ANASTASSAKIS「Orbital Attempt」

ギリシャのギタリスト、イオアニス・アナスタサキスの2009年作
7弦ギターを操るテクニカルギタリストで、いくぶんのメタル色とともに
クラシカルな素養を含んだメロディックなギターで聴かせるインスト作品。
フレーズにおける軽やかなメロディ運びは、トニー・マカパインあたりに通じる感触で
ハードフュージョン的にも楽しめる音作りだ。あくまでメロディ主体なので
メタル的なヘヴィさはさほどでもなく、ときにシンセを含んだ美麗なアレンジや、
フラメンコ風のアコースティック曲など、自己満足で終わらない素養の広さが窺え、
8分、11分という大曲も構築するプログレッシブな知的なセンスも光る。全74分の力作。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・8 クラシカル度・・7 総合・・8
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ISIS CHILDStrange Days」
アメリカのメロディアスハード、イシス・チャイルドの2011年作
ギタリストFreddy Mazzuccoと女性ヴォーカリストのユニットで、
かつてのHEARTを思わせるような古き良きハードポップサウンド。
80年代を思わせるオーソドックスな曲調はちょっと古くさいし、新鮮味は皆無。
ハスキーがかったナタリー嬢の歌声も、正直さほど好みではないのだが、
古き良きフィメールロックが好きな方ならなつかしく楽しめるかもしれない。
メロディアス度・・7 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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Issa「Sign Of Angels」

ノルウェーの女性ヴォーカルハードロック、イッサのアルバム。2010作
女性Voで聴かせるキャッチーなメロディに北欧の叙情を感じさせるメロディアスハード作。
イッサことイサベル嬢の伸びやかな歌声は、メタルのフィールドよりはもっと普遍的な感触で
メジャーなロック、ポップのリスナーでも楽しめるだけの表現力と普遍性がある。
メンバーや作曲者はメタル人脈で固められているが、最近のシンフォニックメタル系のリスナには
やや地味で物足りないかもしれない。むしろ古き良きハードロックの味わいが魅力なのである。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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ISSA「The Storm」

ノルウェーの女性ロックシンガー、イッサの2011年作
キャッチーなメジャー感と北欧の叙情を感じさせる好作だったデビュー作に続く2作目。
本作ものびやかな彼女の歌声と、ポップなメロディで聴かせる正統派メロハーサウンド。
前作での古き良き北欧HRの味わいから、本作ではよりハードポップ路線の聴き心地で、
3〜5分台のシンプルな楽曲はどれもメロディアスで耳心地のよい作風だ。
シンセやギターのアレンジも前に出過ぎることなくあくまで彼女の歌声を引き立たせている。
もちろん彼女自身の歌唱の表現力という点でも成長が感じられる。女性Vo好きは必聴ですね。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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IT BITES「THE BIG LAD IN THE WINDMILL」

アルバム3枚を残して消えた、イギリスのイット・バイツの1st。1986作
コマーシャルな大衆性とテクニック、そして内にひそめたプログレな感覚を
センスよくまとめて音に詰め込んだおそらく最初のバンド。
音の方はキャッチーでポップなメロディをプログレ的感性のアレンジでコンパクトにまとめたもの。
全体として2nd「ONCE AROUND THE WORLD」の完成度には及ばぬものの、
すでにこの時点で方向性が決まっていたというところが凄い。
個々の演奏力はもちろん、この時代のバンドとしてはしっかりとした商業意識をもっていた
ことが伺えるサウンドで、「ポップ=軟弱」という認識を覆すだけのクオリティ。
もしかしたら現代プログレバンドの影の立役者はこのバンドだったのかも。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 プログレ度・・7 総合・・8
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IT BITES「ONCE AROUND THE WORLD」

イギリス80年代に活躍したプログレ・ハードバンド、イット・バイツの2nd。1988作
以前にこのバンドの3rd「EAT ME IN ST LOUIS」を聴いたときには
「これのどこがプログレだ?」と感じてまったく気に入らなかったのだが、
最近はACTなどの良質なバンドに感化されたおかげでポップな音に昔ほどの嫌悪を感じなくなった。
キャッチーかつポップ味溢れる楽曲のなかにときおりかいま見えるプログレなセンス。
これはACTそのままではないか…いや逆だ。ACTの原点はやはりこのバンドにあったのだなと納得。
3曲目の3連リズムの曲調なんかかなりACTっぽいぞ。うう・・良いな、良いな。
聴きやすく、メロディに溢れた、ポップで、プログレが隠し味のアルバムである。
メロディアス度・・8 隠れプログレ度・・7 キャッチーな楽曲センス・・9 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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IT BITES「EAT ME IN ST LOUIS」

イット・バイツの3rd。1989作
2ndあたりに比べるとやや音がドライで、単なる「キャッチーなHR」にしか聴こえなくても無理ない。
ただ、こうしてポップなものが許せる年齢になって聴き直すと、まあけっこう悪くないんですなぁ。
もちろんこのバンドの最高作はACTにも通じるキャッチーなプログレセンスが心地よい2nd
「ONCE AROUND THE WORLD」だと思うけれど、最後のアルバムという意味合いを込めて聴くと、
バンドとしてのスタンスと商業的な要素との兼ね合いということまで考えてしまう。
ちょうどこのアルバムが出た年にDREAM THEATERが1stを発表しているというのも暗示的で興味深い。
DTのように「好きなことをやって売れる」という時代が、彼らには訪れなかったのが惜しい。
メロディアス度・・7 キャッチー度・・8 プログレ度・・5 総合・・8
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IT BITES「CALLING ALL THE HEROES -THE BESTOF IT BITES-
イット・バイツのベストアルバム。1995作
1st〜3rdまでまんべんなく選曲されているが、基本的にシングルカットされたものが多いため、
曲がフェードアウトされるなどアレンジ的にもアルバム版とやや異なり、これここれでけっこう楽しめる。
2nd収録の長めの曲が入れられていないものの、総じて良い選曲だと思う。
こうして聴くと、やはりキャッチーで軽快なセンスという点では抜群のバンドだった。
いかにも適当に撮ったというジャケのつまらないメンバー写真が、
「解散後のベストアルバム」という悲哀と皮肉を感じます。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 プログレ度・・6 総合・・8
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IT BITES「THANKYOU AND GOODNIGHT」

1987〜1989年に3枚のアルバムを残し解散したイギリスのイット・バイツのライブアルバム。1991作
プログレ衰退期の80年代に「新しいプログレの形」を提示してくれたこのバンド、
とくに彼らの2nd「ONCE AROUND THE WORLD」はポップ性とプログレ性が見事に
噛み合った傑作として再評価されるべきアルバムだと思う。
このアルバムはバンド解散後に出されたものでレコード会社とのアルバム契約履行のために作られた。
しかしながら、内容の方は彼らのステージでの魅力を余すところなく伝えてくれ
音質はややラウドであるものの、おそらくまったく手直しがされていないだけに
ダイレクトにライブでの躍動的な演奏が伝わってくる。
この楽曲と演奏力があれば、今の時代であればもしかしたらDREAM THEATER並の評価を
勝ち得ていたかもしれないと思うと、あらためてこのバンドの解散が惜しまれると同時に、
彼らは時代に早すぎたバンドだったのだな、という感慨が沸いてくる。
メロディアス度・・8 プログレ度・・7 ライブ演奏・・9 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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IT BITES「Live in Montreux」
英国のプログレハードバンド、イット・バイツのライブアルバム。
録音は1987年スイスでのライブからのもので、まさにバンドの絶頂期。
メロディアスでキャッチー、そしてさりげなくテクニカルであるという、
心憎いアレンジの楽曲が巧みな演奏でたっぷりと堪能できる。
公式ライブアルバムである「THANKYOU AND GOODNIGHT」よりもむしろ音質は上で
アレンジ的にもアルバムを意識した丁寧な演奏が光る。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・9 音質・・8 総合・・8
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IT BITESWhen the Lights Go Down

イギリスのプログレハードバンド、イット・バイツのライブアルバム。2006作
2008年の復活アルバムは素晴らしい出来だったが、これはその先駆けとなった2006年のライブ作。
フランシス・ダナリーは不在であるが、代わりに歌うジョン・ミッチェルのヴォーカルも
なかなかアダルトな味わいで、過去曲に関してもさほど違和感なく聴ける。
かつてのライブアルバムに比べて、みずみずしい勢いの代わりに
大人のプログレハード的な質感が前にでていて、これはこれでよい。
メンバーもかぶることで、むしろKINOの雰囲気をプラスしたとも言えるか。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 大人のイットバイツ度・・9 総合・・8
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IT BITESThe Tall Ships

イギリスのプログレハードバンド、イット・バイツのアルバム。2008作
先に出た復活ライブアルバムから期待していたが、それを裏切らない出来。
そう、まるであの当時のIT BITESが甦ったようなサウンドだ。涙、涙。
キャッチーなメロディに、テクニカルな隠し味とセンス溢れるアレンジ、
そして泣きの叙情も盛り込んだ、素晴らしきプログレハードを聴かせてくれる。
フランシス・ダナリーは不参加ながら、KINOでも活躍するジョン・ミッチェルの歌声は
まったく違和感がなく、むしろ往年以上の瑞々しさとドラマティックな感触が見事。
過去をなぞるだけでない意義のある復活作だ。ACTなどのファンも絶対にチェック。
メロディアス度・・8 イット・バイツ度・・9 楽曲・・9 総合・・8.5
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Jupiter Society
First Contact//Last Warning

スウェーデンのCARPTREEのKey奏者によるプロジェクトバンド、ジュピター・ソシエティのアルバム。2008作
スペイシーなシンセワークで幕を開ける、SF的なストーリーのシンフォニックメタルオペラ。
マッツ・レヴィン(AT VANCE)をはじめ多数のヴォーカルが参加していて、
AYREONを思わせるような重厚かつ壮大な世界観を描き出している。
男女Voで聴かせるパートや、ミステリアスな雰囲気はなかなか悪くないが、
全体的には耳を惹くような展開は少なく、もっとドラマティックな大仰さが欲しい気もする。
シンフォニック度・・7 壮大度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Jupiter Society「Terraform」

スウェーデンのCARPTREEのメンバーによるプロジェクト、ジュピター・ソシエティのアルバム。2009作
前作はAYREONを思わせるような重厚なシンフォニックオペラ作であったが、
楽曲そのものにはまだまだ魅力が乏しいという印象だった。
本作もタイトル通り、宇宙を舞台にしたSF的なコンセプトストーリーがあるようで、
スペイシーなシンセを中心にしつつ、前作以上に厚みのあるサウンドを展開。
前作に引き続きマッツ・レヴィンをはじめ多数のゲストが参加しており、
ときに壮麗なコーラスワークなどとともに重厚に盛り上げる。SFシンフォニックハードの力作だ。
シンフォニック度・・8 重厚度・・9 スペース度・・9 総合・・8
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Kharma「Wonderland」

北欧メロディアスハード界を代表するシンガー、ヨラン・エドマン率いるカーマのアルバム。
美しいシンセにキャッチーなコーラスワーク、そこに絶品のヨランの歌声が乗る、
実にクオリティの高いメロディアスハードである。 きらびやかさと軽快さ、古き良き普遍性を
盛り込んだ曲ごとのアレンジの質も高く、ゲストによるサックスやフルート、トロンボーンなども
効果的に使われている。しっとりとしたピアノの音色とともに、QUEENあたりを思わせるポップ感覚もあり
爽やかさと適度な哀愁、ハードすぎず軽すぎずというバランス感覚も絶妙な傑作だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・9 楽曲・・9 総合・・8.5
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KHYMERA
EGENIUSなどで活躍するダニエレ・リヴェラーニによる、キメラの1st。2003作
Mr.BIGやHARDLINE等、80年代のメロディアスハードのカヴァーを主体にした作品。
本作でヴォーカルをとるのはKANSASのスティーヴ・ウォルシュ。
正直、ウォルシュの歌唱はカンサス以外の曲にマッチしているとは言えないのだが、
どの曲もダニエレの華麗なシンセアレンジによって80年代の香りを残しながら
しっかりと今のサウンドになっているのはさすがである。
2ndからはデニス・ワードが参加し、オリジナル主体の作品となっている。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 80's度・・8 総合・・7.5
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KHYMERA「A NEW PROMISE」

イタリアのプログレメタルバンドEMPTY TREMORやロックオペラGENIUSなどで活躍する
ダニエレ・リヴェラーニを中心にした、メロディアスハードバンドキメラの2nd。2005作
今作はVoにデニス・ワードを迎えて、きらびやかなメロハーサウンドが全開の好作。
曲は3、4分台のコンパクトなものがほとんどで難解さは皆無。さらりと聴ける。
ダニエレのシンフォニックなキーボードにメロディックなギターワーク(弾くのはなんと若干14歳!)
サビでのコーラスハーモニーも美しく、デニス・ワードのやや渋めの歌声もなかなか良い。
キャッチーなメロハーながら欧州的な湿りけも若干感じるあたりも、なかなか好感が持てる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 メロハー度・・9 総合・・8
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KHYMERA「The Greatest Wonder」

GENIUSなどで活躍するダニエレ・リヴェラーニ率いる、メロディアスハードバンド、キメラの3rd。2008作
きらびやかなシンセワークに、テクニックのあるギター、そして深みのあるデニス・ワードの歌声で
キャッチーに聴かせるサウンドは相変わらず高品質。アメリカのバンドとは違って、
メロディにはどことなく湿りけのあるドラマ性が感じられるのもいいですね。
なにも目新しいところはないが、安心して身を委ねられる心地よいアルバムです。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 メロハー度・・9 総合・・8
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KIKO LOUREIRONo Gravity

ANGRAのギタリスト、キコ・ルーレイロのソロ、2005年作
ANGRAでの活躍から、名実共にメロディックメタル界のギターヒーローの一人となった彼であるが、
本ソロアルバムにおいても、テクニカルかつメロディックなその魅力はたっぷりと感じられる。
メタリックインスト曲を中心にしながらも、そのメロディにはラテンの香り漂う気品があり、
ただのテクニック大会にならないところが見事。インストながらも飽きさせない作品に仕上げている。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・8 ギターインスト度・・9 総合・・8
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KINGSTON WALL

フィンランドのサイケ・プログレ・ハードロックバンド、キングストン・ウォールの1st。1992作
その昔ZEROレーベルから発売されていて、メタルとして聴いて拍子抜けしたという記憶があるが、
最近になってこのバンドの独自性を再評価する向きも密かに高まっているようだ。
ギター、ベース、ドラムというシンプルな三人編成で、楽曲の出来というよりも
古き良きロックの躍動感に溢れる演奏を聴かせるスタイル。
サイケロック的な生々しいアンサンブルは、彼らの演奏技術の高さを物語っており
メロディうんぬん、メタルうんぬんだけでは計れない独自の感性をその音に覗かせている。
ラストの21分の大曲は、8パートに分かれたプログレサイケ的な組曲でなかなか圧巻だ。
メロディアス度・・7 プログレ度・・7 サイケ度・・7 総合・・7.5
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KINGSTON WALL「U」

フィンランドのサイケ・プログレ・ハードロックバンド、キングストン・ウォールの2nd。1993作
サウンドは、前作にも感じられたアラビックなメロディをより前に押し出しつつ、
よりバンドとしての方向性を定めてきており、演奏のグルーブ感も増している。
ギターがかもし出す多彩なフレーズによりサイケロック的な浮遊感を深めていて、
手数の多いドラムのプレイも素晴らしく、三人編成とは思えない強固なノリがある。
また、前作にはなかったプログレ的な叙情性も聴かせてくれ、
アラビアンなPINK FLOYDとも言うべきスケール感を感じさせる。
メロディアス度・・7 プログレ度・・8 サイケ度・・8 総合・・8
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KINGSTON WALL「V Tri-Logy」

キングストン・ウォールの3rd。1994作
メンバーの死去により、バンドの最終作となった3作目。前作の延長上の音ながら、
さらなるアンサンブルの強化ととともに、曲の雰囲気にはシリアスな硬質感も出てきている。
アラビックなメロディに加え、ポストロック的でもある壮大さの中に混沌とした桃源郷が見え隠れする。
メンバーの描くビジョンへの到達か、それとも、これまもだ過程のひとつだったのか、
この深化の果てにこのバンドがどこまで高みにゆくのか、もう確かめられないのが残念だ。
ともかく、サイケの浮遊感を巧みな演奏で表現した個性的なハードロックという点で
彼らは90年代でじつに希有な存在であった。オフィシャルサイトはこちら
メロディアス度・・7 プログレ度・・8 サイケ度・・9 総合・・8
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LAKE「LAKE/PARADISE ISLAND」

アメリカ出身だがドイツで活動していたプログレハード、レイクの1st+3rdのカップリングCD。
BURRN!の1991、6月号のプログレ特集で和田誠氏がおすすめの3枚に挙げていたやつです。
音の方はKey入りのポップでキャッチ−ないわゆる産業ロック系プログレハード。
適度に湿り気があり、適度にポップという、この手のメロディアスハード好きなら納得の出来。
メロディアス度・・8 プログレ度・・6 ポップ度・・8 総合・・7.5
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LANA LANE「BALLAD COLLECTION」

シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのバラードアルバム。1998年作
この日本のハードロック界でまたたくまに認知度を増した彼女だが、シンフォニックというには、
アルバムにおいてはメタル色が強く、肝心の美しい美声を活かしきっていないという気がしていた。
そこで、シンフォ好きの私が強く推すのがこの企画盤アルバム「バラードコレクション」である。
全篇叙情的なスローナンバーを収めたこのアルバムは、アレンジもずっとシンフォニックよりで、
ラナの歌唱がじっくりと楽しめる素晴らしい作り。メタラーのみならずシンフォニック好きも黙って聴き入るしかない。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・9 歌唱度・・10 総合・・8.5
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LANA LANE「Queen of the Ocean」

シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンの4th。1999作
前作3rd「Garden of Moon」で、その人気を確固たるものにした彼女だが、
今作はさらにシンフォニックなシンセアレンジが素晴らしい好作だ。
初期よりもしっとりとした楽曲が増え、いっそうの表現力を身に付けたラナの歌唱が
エリク・ノーランダーの見事な楽曲アレンジに映えている。とくに10分にもおよぶタイトル曲は、
その見事なシンセワークとともにプログレリスナーの耳にも響く美しさだ。
シンフォニックな美麗さの点では、初期3作を上回る傑作といっていいだろう。
シンフォニック度・・8 しっとり美麗度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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LANA LANE「BEST OF LANA LANE 1995-1999」
シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのベストアルバム。1999作
初期の4枚のアルバムを中心に選曲された全12曲を収録で、
曲調はハードロックメタルよりのものからシンフォニックなバラードまで、
彼女のヴォーカリストとしての力量を遺憾なく発揮しています。
ボーナストラックにKING CRIMSONの名曲も入っていて、プログレファンも満足。
私はメタリックな曲よりもしっとりとしたバラードの方が好みですかね。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 メタル度・・7 総合・・8
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LANA LANEBallad Collection U

シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのバラードアルバム第二弾。2000作
彼女の初期のアルバムはもっとメタリックな要素が強いのだが、ここで聴けるサウンドは、
叙情的なバラード曲で、やわらかみのあるシンフォニックな質感が心地よく楽しめる。
エルトン・ジョンの名曲“Goodbye Yellow Brick Road”の感動的なカヴァーをはじめ、
トムウェイツ、スーパートランプなどのカヴァー曲も、エリク・ノーランダーの手による
見事なシンフォニックアレンジと、ラナの美しい歌声でゆったりと聴かせてくれる。
シンフォニック度・・8 しっとり美麗度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8.5
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LANA LANE「Secrets of Astrology」

シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンの5th。2000作
4th「Queen of the Ocean」は、シンフォニックロックという点では
間違いなく彼女の最高傑作と呼べるアルバムであった。
それに続く本作は、バンドメンバーを大幅に変更し、前作の流れを引き継ぎつつも
よりメタリックなテイストを増したサウンドになっている。
AYREONのアルイエン・ルカッセンも参加し、オランダで録音されたこともあってか
ヨーロピアンなメタル色と、シンフォニックかつ爽快なキャッチーさが融合されている。
これまでにないメタル的な疾走曲も折り込みつつ、美しいバラード曲などは
全体のバランスを保っていて、シンフォニックハードとしても女性Voメタルとしても楽しめる。
シンフォニック度・・8 メタリック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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LANA LANE「PROJECT SHANGRI-RA」
シンフォニック・ハードロックの女王ラナ・レーンの6thアルバム。2002作
実力のある女性Voに、いくぶんプログレ的でもあるシンフォニックなアレンジ、
そこに70年代的イディオムをまぶしセンスよく料理した彼らのサウンドはすでに完全に確立されている。
今作でもそれは不変で、ハードな曲では北欧メタル調を取り入れたり、
バラードはよりメロディアスシンフォニックに、という多様な幅を感じさせながらも、
全体としては見事に「ラナ・レーン」という刻印の入った整合性を保っている。
力まずにアルバムを作ってもこれくらいのクオリティは当然、というラナとエリクの才能はさすが。
もはや劇的な高揚は感じないが、安心して聴ける佳作、といっていいだろう。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 新鮮度・・6 総合・・7.5

LANA LANE「COVERS COLLECTION」

ラナ・レーンのカヴァーアルバム。2002作
正規アルバム以外数々の企画アルバムがある彼らだが、これは70's〜80'sロックのカヴァー集。
KANSASの名曲“The Wall”をはじめ、Led ZeppelinQueenSCORPIONS
URIAH HEEPTNTといった大御所バンドのカヴァーに加え、
マニア好みのプログレハード、AVIARYあたりの選曲もなかなか心憎い。
どの曲も、元曲の良い部分を残しながら、ラナの歌声を活かすように
シンフォニックなアレンジがなされ、エリク・ノーランダーのこだわりが感じられる。
ラストはRAINBOWの“Stargazer”でドラマティックに締めくくる。
凝り性のエリクとラナの歌唱能力が一体となった、まさにカヴァーの達人である。
ドラマティック度・・8 アレンジセンス・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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LANA LANE「WINTER SESSIONS」

ラナ・レーンのクリスマスアルバム。2003作
毎年のように作品を出し続ける多作な彼女だが、これは冬をテーマにした企画アルバム。
ラナの歌声をしっとりと聴かせるバラード曲が中心で、ピアノやサックスなどの使い方も
ジャズ的な渋さを含んでいて、どこか大人の渋い味わいを感じさせる。2曲のジャズナンバーや、
PROCOL HALMの“青い影”、 THE PAPASの“夢のカルフォルニア”といったカヴァー曲も、
やわらかなハモンドの音色とともにアルバム全体の中で違和感なくなじんでおり、
企画ものとはいえ統一感のある作品に仕上がっているのはさすが。
シンフォニック度・・7 大人の味わい度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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LANA LANEReturn to Japan
シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのライブ音源集。2004作
これまでの日本ツアーからの音源をまとめたもので、Disc1には1999年と2002年のライブを収録。
音質的にはややダイナミズムに欠けるが、彼らの持ち味であるシンフォニックでキャッチー、
そしてハードかつメロディックな演奏をたっぷりと16曲、75分も堪能できる。
Disc2には1998〜2002年のプロモーションでのアコースティックライブの模様を収録していて、
ファンにはむしろこちらの方が貴重かもしれない。エリク・ノーランダーのシンセをバックに
伸びやかなラナの歌声が響きわたる。そしてラストはフルバンドによるカヴァー曲、
“クリムゾンキングの宮殿”と“Long Live Rock'n Roll”のライブ音源が楽しめる。
シンフォニックハー度・・8 ライブ音質・・7 ファン向け度・・9 総合・・7.5
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LANA LANE「Lady Macbeth」

シンフォニック・ハードロック界の歌姫、ラナ・レーンの7th。2005作
純粋なスタジオ作としては7作目で、本作はマクベス夫人をテーマにしたコンセプト作だ。
正直これまでラナ・レーンのアルバムは楽曲がどれも似たりよったりなイメージで、
むしろバラード集などの企画ものの方が出来がよかったと思うのだが、
今回は壮麗なシンフォニック性とメタリックな勢いとのメリハリがついている。
やはりストーリー性を持たせたせいか、サウンドにはシリアスな雰囲気が漂い、
全体的にも重厚感とドラマティックな要素が強くなっている。
エリク・ノーランダーのアレンジ力も冴えを見せ、パワフルなメタル曲から
ラナの歌声をじっくりと聴かせるシンフォニックなバラードなど、変幻自在。
これはハードシンフォニックファンにも勧められる、聴き応えのあるの濃密作だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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LANA LANE「GEMINI」
シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのカヴァーアルバム。2006年作
Cream、Pink Floyd、The Moody Blues、Heart、Jefferson Airplane、Foreigner
といったアーティストの楽曲をエリク・ノーランダーお得意のアレンジ力で仕上げている。
元曲をリスペクトしてのことだろうが、比較的オーソドックスなロックアプローチが多く
個人的にはもっとシンフォニックにリアレンジして欲しかった気もしないでもない。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・7 古き良き度・・8 総合・・7.5
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LANA LANERed Planet Boulevard

シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンの8th。2007作
壮麗なる傑作であった前作「Lady Macbeth」に続く本作は、
曲調はいくぶんストレートになり、メタリックな質感が増している。
全体的に硬質なギターリフを盛り込みつつも、叙情性とのバランスの取り方には
エリク・ノーランダーの手腕が発揮され、どこか哀愁を感じさせるサウンドになっている。
これまでよりもシンプルなハードロック色が全体を包み込んでいるが
そんな中でもラナの表現力を増した歌声はさすがに見事だ。
シンフォニック度・・7 メタリック度・・8 女性Vo度・・9 総合・・8
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LANA LANE「El Dorado Hotel」

シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンの2012年作
1995年のデビューから、カヴァーや企画アルバムを入れると膨大なディスコグラフィーとなるが、
オリジナルアルバムとしては9作目。前作でのストレートなハードロック路線から、
本作ではシンフォニックな作風へと戻っている。8分の大曲から幕を上げ、
美麗なシンセアレンジとともに、艶のあるラナの歌声がしっとりと響いてゆき、
巧みなギターワークによる適度なハードさとともに、壮大なサウンドが広がる。
インスト部分のアレンジもとても細やかで、歌パートとのよいコントラストになっていて、
やわらかな聴き心地はプログレッシブ・ハードロックというような作風だ。
ラストの11分の大曲は、変拍子も含めた展開美でプログレリスナーも楽しめる。
シンフォニック度・・8 プログレハー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Land of Tales

フィンランドのメロディアスハードバンド、ランド・オブ・テイルズのアルバム。2008作
北欧メロディアスハードというと、これまではスウェーデンというイメージだったが、
久々にフィンランドからも若手が現れた。北欧らしい爽やかさと叙情美あふれるメロディで、
ゆったりと聴かせるサウンドは、やはりフィンランド特有のメランコリックな味わいがあり、
シンフォニックとさえいってもいい美しいシンセワークは、サウンドに美麗な厚みをもたらしている。
日本人好みの叙情性をたっぷりと聴かせる質の高いアルバムだ。
シンフォニック度・・8 キャッチー度・・8 フィンラン度・・9 総合・・8
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LANVALL「MELOLYDIAN GARDEN」

オーストリアのシンフォメタルバンド、EDENBRIDGEのギタリスト、ランヴァルのソロ1作目。1994/2005作
エデンブリッジは女性Voのシンフォニックメタルですが、こちらのソロの方は全篇インスト。
美しいキーボードに包まれて、ゆったりメロディアスにかなでられるギターが実に心地よいのです。
メタル色は薄く、むしろGANDALFあたりにも通じるファンタジックなギターインスト作。
この後に出ている2枚のソロも良いですぞ。右の画像はリマスター盤のもの。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・8 ゆったりたおやか度・・10 総合・・8
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LANVALL「AURAMONY」

EDENBRIDGEのギタリスト、ランヴァルのソロ2作目。1996作
自身が弾くギター、キーボード、パイプオルガンに加え、今作ではゲストにフルートや
合唱隊を迎えた荘厳かつ静謐なサウンドを聴かせる。ランヴァルの奏でるやわらかで
キャッチーなギターメロディが心地よく響きわたり、クラシカルでシンフォニックな美しさは
筆舌に尽くしがたいものがある。なお、同郷の大先輩であるGANDALFもゲスト参加している。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・8 ゆったりたおやか度・・10 総合・・8
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LAST AUTUMN'S DREAM

FEAR WARNINGのG、アンディ・マレツェクとスウェーデンの名ヴォーカリスト、
ミカエル・アーランドソンによるバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの1st。2003作
B、Dr、Keyは再結成EUROPEの面々とあって、楽曲のメロディには北欧的な哀愁が漂う。
そして、そこに乗るミカエルのハスキーかつ繊細な歌声も素晴らしい。
一方、アンディのギターワークは、FW時代よりもむしろ生き生きとして聴こえ、
サウンドにおけるハードロック色に説得力を付加している。
メロディ、楽曲、そしてプレイヤーの質が見事に合わさった、実にクオリティの高いアルバム。
哀愁の北欧HR、FEAR WARNING風味…つまりその手のファンには必聴ということである。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5
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LAST AUTUMN's DREAM「Winter in Paradise」

FEAR WARNINGアンディ・マレツェクとスウェーデン人Vo、ミカエル・アーランドソンによる
メロディアスハードバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの3rd。2005作
素晴らしかった1stから、続く2ndでやや評価を落としたようだが、今作は再び哀愁のメロディ満載の好盤。
枯れた味わいのあるミカエル・アーランドソンの歌声は、
キャッチーでありながらもの悲しい叙情を聴かせる楽曲にマッチしていて、
もはや予定調和めいていても、その泣きのメロディアスハードサウンドにはうっとりだ。
ハードポップ的な軽さはメタルファンにはやや軽薄に感じられるかもしれないが、
うっすらとしたシンセのアレンジも含めて、いかにも北欧メロハー的な音作りが耳に優しい。
メロディアス度・・8 ハードポップ度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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LAST AUTUMN's DREAM「HUNTING SHADOWS」

メロディアスハードバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの5th。2007作
哀愁の叙情とキャッチーなメロディで、毎回質の高いアルバムを聴かせてくれるこのバンド。
今作も安心の完成度だ。ミカエル・アーランドソンのかすれ気味の歌声はじつに味わい深く、
アンディ・マレツェクの泣きのギターも、見事なまでに大人の哀愁をかもしだしている。
さらに今作ではややレトロな雰囲気のシンセアレンジとともに、
古き良きメロディアスハードの原点ともいうべき質感が味わえる。
まさに大人のためのメロディアスハード。冬枯れのような哀愁がただよっている。
メロディアス度・・8 大人のメロハー度・・9 古き良き度・・8 総合・・8
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LAST AUTUMN's DREAM「Dreamcatcher」

メロディアスハードバンド、ラスト・オータムズ・ドリームのアルバム。2008作
毎作クオリティの高いアルバムで、安心二重丸のこのバンドも早6作目。
ミカエル・アーランドソンのハスキーな歌声と、元FEAR WARNINGのアンディ・マレツェクの
泣きのギターを中心にした、美しくも叙情美溢れる楽曲は、まさに円熟の域にある。
うっすらとしたシンセアレンジに、冬に聴くにはぴったりな哀愁のメロディが合わさって、
予定調和といえどもこの絶品のサウンドは聴き手をうっとりとさせるに足る。
NEW ENGLANDのカヴァーも違和感がないし、全体的にも隙のない完成度だ。
メロディアス度・・9 哀愁度・・9 新鮮度・・7 総合・・8
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Last Autumns Dream「A Touch of Heaven」

メロディアスハードバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの7th。2009作
2003年のデビュー以来、毎年欠かさず冬になると新作が出てくるこのバンド。
レコーディング直前に、ベーシストのマルセル・ヤコブを自殺という形で失ったが、
そのサウンドは決して変わることはない。ミカエル・アーランドソンの素晴らしい歌声は
ますます枯れた味わいをかもしだし、アンディ・マレツェクの見事なギターワークとともに、
LAD節ともいうべき哀愁の叙情を存分に聴かせてくれる。本作も安心して買いの傑作。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 哀愁叙情度・・8 総合・・8
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LAST AUTUMN'S DREAM「Yes」

メロディアスハードバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの2010年作
ミカエル・アーランドソンとアンディ・マレツェクによるコンビも早8作目。
毎年の冬に届けられる叙情ハードロックサウンドにまた浸ろう。
キャッチーなコーラスとともに哀愁を振りまくミカエルの絶品の歌声と、
適度なシンセワークを含んだ聴き心地のよい楽曲は、いつものLAD節だ。
ポップすぎず、ハードすぎず、時代に流されないメロディアスハードの息吹、
お決まりの高品質であるが、ここでそれを楽しめる幸せをあらためて感じよう。
メロディアス度・・8 哀愁の叙情度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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LAST AUTUMN'S DREAM「Nine Lives」

メロディアスハードバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの2011年作
もはや冬の風物詩となったこのバンドの9作目。ミカエル・アーランドソンとアンディ・マレツェクによる
質の高いメロディアスハードは当然ながら今作も不変で。哀愁の叙情を含んだメロディと
古き良きハードポップの感触をより強くしたサウンドで、安心して浸れる一枚に仕上がっている。
新鮮味がどうのという野暮なことは言わず、冬になったら暖かななつかしさとともに耳を傾ければいい。
メロディアス度・・8 哀愁の叙情度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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LAST TRIBE「Witch Dance」
マグナス・カールソン(MIDNIGHT SUN、STARBREAKER)率いる
スウェーデンのメロディアスハードバンド、ラスト・トライブの2nd。2002作
基本はオーソドックスなメロディアスハードであるが、ギター主導の楽曲はキャッチーながらも
しっかりとメタリックな質感を保っていて、そういう点でMILLENIUMあたりにも通じる骨太さがある。
ときおりネオクラシカル風味を聴かせるマグナス・カールソンのギターワークも聴き所で、
曲調の古めかしさはあるが、北欧的な叙情性とキャッチーさのバランスのとれたサウンドだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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LAST TRIBE「THE UNCROWNED」

スウェーデンのメロディアスハードバンド、ラスト・トライブの3rd。2003作
メロディアスハード的なキャッチーさに、マグナス・カールソンクラシカルなギターワークと、
きらびやかなシンセアレンジが加わって、北欧らしい豊穣なHRサウンドを形作っている。
基本的には、楽曲、メロディともに正統派といってよいもので、目新しさはなにもないが
どの曲をとっても構築された予定調和が耳に心地よく、クオリティが高い。
リカルド・ベンソンの大人の味わいのあるヴォーカルが、サウンドを軽すぎないものにしており
全体的にきらきらとした雰囲気ながら、同時にどっしりとした落ち着きも有した作品になっている。
メロディアス度・・8 北欧度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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Lauren Harris「Calm Before The Storm」
スティーブ・ハリスの娘、ローレン・ハリスの2008年作
IRON MAIDENのスティーブ・ハリスの娘の作品という話題性で評判を呼んだが
サウンドの方はごく普通の古き良きハードロックで、ローレン嬢の歌声にしてもあまり派手さはない。
正直インパクトはない、ノリのよいロック作品。当然のように親父ハリスもベースで参加している。
メロディアス度・・7 正統派ロック度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7
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Lauri Porra

STRATOVARIUSのベーシスト、ラウリ・ポラーのソロ作。2006作
作曲家シベリウスを先祖にもつ彼は音楽院で学んだ才人でもある。
本作で聴けるのはメタルではなく、クラシカルなピアノやジャズテイストなどを織りまぜた
幅広い音楽性で、北欧的な涼やかな情緒も含めて、むしろプログレに近い感触である。
トランペットやサックスの音色などはいかにもジャズ調であるが、型にはまらない柔軟な感性と
フィンランドらしい土着性と哀愁を音に感じさせるあたりは、たとえばPEKKAあたりにも通じる
天才肌のセンスがあるかもしれない。彼の音楽的才能の豊かさを楽しめる一枚だ。
フィンラン度・・8 メタル度・・1 むしろプログレ度・・8 総合・・8
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LAURI PORRA「All Children Have Super Powers」

STRATOVARIUSのベーシスト、ラウリ・ポラーのソロアルバム。2008作
2005年からストヴァリに加わったこのベーシストは、実は音楽院出身で
あのシベリウスを先祖に持つ、ジャズやクラシックの素養もある才人であった。
一見して地味なジャケットながら、このアルバムにおける音楽性はじつに幅広く、
薄暗い叙情を聴かせるしっとりとした曲調はPINK FLOYD的でもあり、
アコースティカルな素朴さとメロディには北欧的な土着性も感じられて耳に優しい。
トランペットの音色やクラシカルなピアノ、美しいシンセにメロウなギターが加わると
北欧シンフォニックロックの質感にもなる。女性コーラスの入ったヒーリング調の曲などもあり、
プログレリスナーにも勧められる繊細でやわらかな作品である。
むしろプログレ度・・8 メタル度・・3 薄暗叙情度・・8 総合・・8
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LEGIONShadow of the King
アメリカの様式美メタルバンド、レギオンの2006年作
まるで80年代を思わせる古き良き様式美ハードロックだ。アルカトラスとか、
初期のイングヴェイとか、あんな感じの曲調で、線の細いハイトーンヴォーカルと、
叙情的なツインギターもなかなか耳心地がよい。音質の甘さも手伝ってか
本当に昔のバンドのように聴こえてしまうが、今のバンドとしてはどうなんだろう。笑
なかなかドラマティックでテクニカルにすぎないメロディアスさも、むしろ味になっている。
メロディアス度・・8 音質・・7 古き良き様式美度・・9 総合・・7
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LILLIAN AXE

アメリカのメロディアスハードバンド、リリアン・アクスの1st、1988作/2008年リマスター盤。
アメリカのバンドでありながら、通好みのメロディアスハードリスナーを虜にする叙情を有するこのバンド。
1988年〜1993年までに質の高い4枚のアルバムを残し、いったん活動を休止、
1999年に復活の兆しを見せ、その後2007年、2009年と完全復活をとげる作品を発表している。
本作は彼らの記念すべきデビューアルバムで、2ndとともに2000枚限定で再発されたもの。
アルバムとしての完成度としては2nd「Love and War」、そして名作「Poetic Justice」には及ばないものの、
スティーヴィー・ブレイズの抜群のギターワークとともに、すでにリリアン節ともいうべき
キャッチーさと叙情のバランスのとれたメロディアスロックが楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・7.5
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LILLIAN AXE「Love and War」

アメリカのメロディアスハードロックバンド、リリアン・アクスの2nd。1989作/2008年リマスター盤。
アメリカのバンドらしからぬ哀愁漂うメロディセンスを折り込んだHRサウンドは、
とても日本人好みだし、彼らの残したアルバムはもっと評価されていいはずだ。
最高傑作は質の高い楽曲が詰まった3rd「Poetic Justice」だと思うが、
この2ndもジャケの美しさや名曲“Ghost of Winter”が入っていることもあって評価が高い。
ややダーティなロン・タイラーの歌声に、スティーヴィー・ブレイズのウェットなギターワークが絡み、
アメリカンロック的なドライさと、ヨーロピアンな叙情とが奇跡的に融合している。
湿りけのあるメロディアスハード愛好者はぜひ。2000枚限定ということなので早めにゲットすべし!
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・8
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LILLIAN AXE「Poetic Justice」

リリアン・アクスの3rd。1992作
この一見ダメそうなジャケにだまされないで欲しい。メロディアスハード史に輝く名盤がこれだ。
先日再発された2nd「Love + War」も必聴だが、それ以上に本作は楽曲充実の傑作である。
アメリカのバンドでありながら、陽性の中にも哀愁を漂わせるメロディラインに、
スティーヴィー・ブレイズの素晴らしいギターワークが合わさった見事なバランス感覚。
最高の泣きのパラード“See You Someday”の素晴らしさは言葉に尽くせない。
とどめは“The Promised Land”の叙情である。現在最も再発が求められる1枚だろう。
メロディアス度・・8 哀愁の叙情度・・8 楽曲・・8 総合・・8.5
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LILLIAN AXE「Psychoschizopherenia」

アメリカのメロディアスハードロックバンド、リリアン・アクスの4th。1993作
前作「Poetic Justice」で、叙情派ハードロックとしての頂点を極めたが、
本作ではいくぶんモダンなヘヴィさを前に出して、よりギターサウンドが強調されている。
2007年の復活以後のスタイルに近い作風で、もちろん彼ららしいキャッチーな叙情を含んだ
哀愁のメロディが満載。耳心地のいいだけの軽めのメロハーバンドとは一線を画する力作だ。
メロディアス度・・8 哀愁の叙情度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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LILLIAN AXE「FIELDS OF YESTERDAY」

アメリカのメロディアスハードロックバンド、リリアン・アクスの1999年作
かつて「POETIC JUSTICE」という傑作アルバムを筆頭に、その叙情的なサウンドで
日本のメロディアスハードファンの心をとらえたこのバンド。
93年の4th「PSYCHOSCHIZOPHRENIA」以来6年ぶりとなるこのアルバムでも
アメリカンロックでありながら、どこか哀愁を感じるというリリアンアクス節は健在で、
スティーヴィー・ブレイズの奏でる巧みなリフとメロディを中心にした素晴らしいサウンドを聴かせてくれる。
ギター主導のメロハーとしては最高のバンドなので、できれば3rd「POETIC JUSTICE」をまず聴いて欲しい。
2枚組みのライブアルバムも出ているので、哀愁あるHRが好きな方はぜひ!
メロディアス度・・8 ギターセンス・・8 アメリカンなれど哀愁度・・8 総合・・8
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LILILIAN AXE「LIVE 2002」

アメリカのメロディアスハードロックバンド、リリアン・アクスのライブアルバム。CD2枚組。
3rd「POETIC JUSTICE」はメロディアスハードの名盤として語り継がれるべきアルバムであったが、
4枚目のアルバムを出してから解散状態にあったこのバンドが、なんと1999年に復活を遂げた。
といってもコンスタントにアルバムを出してゆくのは財政的にもレーベル的にも難しいだろう。
このライブアルバムにしてもセルフプロデュースによるもので、おそらく日本盤が出ることはないだろうが、
こうして彼らのかつての曲が鮮明なライブ音源で聴けることは大変嬉しいかぎりである。
演奏には熱気と勢いがあり、ロン・タイラーのVoはかつての瑞々しさを若干失っているものの
要であるスティーブ・ブレイズのギターは相変わらず見事で、テクニックはもちろん
キャッチーかつ叙情的なメロディを作るセンスはやはり素晴らしい。3rdからの曲が少ないのは残念だが、
1st、2ndからはたっぷりと選曲されていて、名曲“GHOST OF WINTER”はじつに美しい。
メロディアス度・・8 アメリカンだけど叙情度・・8 演奏・・8 総合・・8
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LILLIAN AXE「Water Rising」

アメリカのメロディアスハードバンド、リリアン・アクスの2007作
スタジオ作としては1999年の「FIELDS OF YESTERDAY」以来の作品となる。
リーダーであるスティーブ・ブレイズの他のメンバーはがらりと変わっていて、
とくにVoのロン・タイラーが抜けたことで、少なからず戸惑うファンもいるかもしれない。
しかし、蓋を開けてみれば、若干ヘヴィでダークめになったものの、
哀愁のメロディを聴かせるリリアン節は健在。軽めのメロハーではお目にかかれない
有機的なツインギターによる叙情的な絡みは相変わらず耳に心地よく響く。
過去曲のリメイクや、以前の曲で聴いたようなメロディも出てくるが、
まずは二度目の復活を素直に喜びたい。個人的には新Voも違和感なし。
今度こそ、順調な活動で、その素晴らしきメロディアスハードロックを生み出し続けていって欲しい。
メロディアス度・・8 哀愁の叙情度・・9 リリアン度・・9 総合・・8
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LILLIAN AXE「Sad Day on Planet Earth」

アメリカの叙情メロディアスハード、リリアン・アクスの2009作
前作「Warter Rising」でメンバーを一新し8年ぶりに復活したこのバンド、
本作はその同一メンバーでの作品となった。のっけからややダークなイントロ、
そして曲に入ると一聴してモダンでヘヴィな作風で「おや」と思うが、
2曲目以降はもちろん彼ららしい叙情的でキャッチーなメロディもあって一安心。
なにより、バンドの核であるスティーヴィー・ブレイズのギタープレイは、
もはやリリアン節ともいっていいような哀愁溢れるフレーズを聴かせてくれる。
6曲目の3拍子バラードや、8曲目あたりのメロディアスさはさすがであるし、
全体的に聴くと、いろいろな曲調でリリアンの魅力が楽しめる好作である。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 哀愁度・・8 総合・・8
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LILLIAN AXE「Deep Red Shadows」

アメリカのメロディアスハードバンド、リリアン・アクスの2010年作
1988年〜1993年までに4枚のアルバムを残し活動を休止するも、2007年に復活、そして2009年に
新作が出たばかりであるのだが、本作はレーベルを離脱し自主制作に立ち返っての1枚となった。
ゴシックメタル的なジャケが印象的ながら、サウンドの方は哀愁の叙情を含んだ彼ららしいもので
スティーブ・ブレイズの流麗なギターワークとともに聴かせるメロディアスなリリアン節が満載。
いくぶんダークなヘヴィさを感じさせる曲もあるが、アルバム後半のアコースティック曲では
その繊細な美しさにうっとりである。日本人好みの叙情派として今後とも応援してゆきたいものだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 哀愁の叙情度・・9 総合・・8
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Lillian Axe「The Days Before Tomorrow

アメリカのメロディアスハード、リリアン・アクスの2012年作
2007年の復活作から数えて4作目となる。前作は企画ものアルバムであったので、
実質的には3年ぶりとなる作品であるが、その哀愁の叙情メロディは本作でも不変で
軽すぎずヘヴィすぎす、ときに泣きのフレーズも奏でるスティーブ・ブレイズの絶品のギターワークと、
新加入のブライアン・ショーンズのマイルドなヴォーカルのフィーリングもなかなかよい。
そこいらのメロハーバンドには真似のできない、リリアン節の叙情ハードロックが冴え渡る力作。
アメリカというよりはむしろ英国的な誇りを感じさせる今作は、TENなどのファンにもぜひ聴いて欲しい。
メロディアス度・・8 むしろ英国HR的度・・8 哀愁の叙情度・・9 総合・・8
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LITA FORDWicked Wonderland
アメリカの女性シンガー、リタ・フォードの2009年作
80〜90年代にソロとして活躍していた彼女の14年ぶりとなる復活作。
サウンドの方は、モダンなテイストを含んだヘヴィロック風味で
流行りを狙おうとしてイマイチ外している感が、やや残念か。
リタ姐さんの歌声はエフェクトかかったり、男ヴォーカルが絡んだりと、
ヴォーカルアルバムとしてもあまり楽しめないというのも、また残念。
メロディアス度・・7 ヘヴィロック度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7
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LOST WEEKEND「PRESENCE OF MIND」

イギリス出身のメロディアスハードバンド、ロスト・ウイークエンドの2000年作
美しいシンセワークと、メロウなギター、やわらかみのあるキャッチーなメロディで聴かせる
とても高品質なメロハーサウンド。聴きやすさの中に哀愁を感じさせるところは、
HARLAN CAGEなども思い出させるが、こちらはもっとシンフォニックな感触だ。
新鮮味はやや薄いものの、このクオリティの高さは必聴級。美麗系メロハーの傑作。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 楽曲・・9 総合・・8.5
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LOST WEEKEND「New Religion」
イギリス出身のメロディアスハードバンド、ロスト・ウイークエンドの2002年作
前作「PRESENCE OF MIND」がなかなか素晴らしい出来であったが、3作目となる本作も
王道のメロディアスハードの好盤だ。キャッチーなヴォーカルメロディと適度なハードさをもった
ギターワークもさすがで、うっすらとしたシンセとともにサウンドにしっかりと厚みを与えている。
やはり新鮮味はないが、安心して楽しめる高品質なメロハー作品である。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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LOST WEEKEND「Fear And Innocence」
イギリス出身のメロディアスハードバンド、ロスト・ウイークエンドの2008年作
キャッチーなメロディで聴かせるじつに正統派のメロディアスハードサウンド。
うっすらとしたシンセアレンジに、随所に聴かせるメロディアスなギターもいい感じ。
全体的な聴き心地はよいのだが、これといった個性がないのでインパクトには欠ける。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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LOVEX「PRETEND OR SURRENDER」

フインランドのハードロックバンド、ラヴXの2nd。2008作
まるでヴィジュアル系のようなジャケから音の想像がまるでつかないが、
HIMを思わせるメランコリックなメロディをもう少しキャッチーに聴かせるスタイル。
それでいてシンフォニックなアレンジなどは、むしろNIGHTWISH的であったり、
きらきらとしたメロディがなかなか耳に心地よかったりする。
モダンなヘヴィロック風味も今の若者受けするだろうし、北欧独特の哀愁もある。
そしてなにより、このルックスからして多くの女性ファン獲得は間違いないだろう(笑)
音楽性の方もさすがにフィンランドのバンドらしく質が高く安心して聴け、
メタル、ロック、ゴシックの垣根を超えるような、こだわりのない若者らしさに溢れている。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 フィンラン度・・8 総合・・8
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Lydian Fortune「Songs from Afar」
アメリカのハードロックバンド、リディアン・フォーチュンのアルバム。2007作
なんの情報もなくなんとなく買ってみたのだが、これが正統派の骨太なハードロック。
自主制作っぽいのだが、古き良き渋さとメロウなセンスが光るギターワークと、
中低音で歌うずっしりとしたヴォーカルで、なかなか重厚に聴かせるサウンドだ。
いくぶんダークな曲調とあいまって、この歌声はなんとなくRAGEのピーヴィなどを思わせる。
アメリカというよりは英国の80年代メタル、さらにはCATHEDRALなどのドゥーム、
ストーナー的なアナログ質感も強く、今聴くとかえって新鮮な音かもしれない。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 ストーナー度・・8 総合・・7
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The Magnificent

北欧のメロディアスハードユニット、マグニフィセントの2011年作
CIRCUS MAXIMUSのシンガーとLEVERAGEのギタリストを中心にしたバンドで
キャッチーなメロディで聴かせる古き良き感触のメロディアスハード作品。
マイケル・エリクセンの伸びやかな歌声と、シンセアレンジを含めた北欧らしい爽やかさに、
プログレハード的な知的センスも感じられて、じつにクオリティの高いサウンドになっている。
全体的にはこれといった目新しさはないものの、安心して楽しめる好アルバムだろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 北欧度・・8 総合・・8
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MAGNUMKingdom of Madness」

英国のプログレハードバンド、マグナムの1st。1978/2005作
リマスター&ボーナスCD付きの2CD盤。まだ若々しいボブ・カトレイの歌声に、
ムーグを使ったシンセの音などにはまだプログレ的な余韻を感じさせる。
楽曲はハードロック的な質感は抑えめで、キャッチーなメロディと
ゆるやかな英国風味の叙情を聴かせるプログレハード。
ときにフルートやアコギを織りまぜたり、QUEEN風のコーラスが入ったりと
次作以降に比べてややとりとめがないのも本作の特徴か。
逆に言うと、もっともプログレ的な聴き方ができるアルバムだろう。
Disc2には初期のデモ音源やシングル曲など11曲を収録。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・8 英国度・・8 総合・・8
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MAGNUM「U」

英国のプログレハードバンド、マグナムの2nd。1979/2005作
1stに比べてドラマテイックなハードさが増し、ボブ・カトレイの歌声とともに、
QUEENを思わせるキャッチーなコーラスがメロディアスに響きわたる。
ときにプログレ的な美しいシンセワークも聴かせてくれ、
さほど派手さはないが質の高さの点では傑作と言い得る出来だ。
リマスター盤ボーナストラックにはシングルB面曲など5曲を収録。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・9 英国度・・9 総合・・8
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MAGNUM「Marauder」

英国のプログレハードバンド、マグナムのライブアルバム。1980/2005作
1979年のライブ音源で2nd「U」発表後のステージだろう。
この頃はまだシンセの音などにプログレハード色が濃く
まだ瑞々しいボブ・カトレイの歌声とともに、メロディアスな演奏が楽しめる。
リマスター盤2CDのボーナストラックには1982年のライブ音源9曲を追加収録
メロディアス度・・8 プログレハー度・・9 英国度・・9 総合・・8
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MAGNUM「Chase the Dragon」

英国のプログレハードバンド、マグナムの3rd。1982/2005作
ロドニー・マシューズによる幻想的なアートワークとともに、
サウンドの方にもファンタジックな世界観が反映され、
ここに彼ら独自のドラマティック・プログレハードが完成する。
前作までのキャッチーさに加え、重厚な部分にも磨きがかかり、
代表曲といえる“The Spirit”をはじめ、シンセの美しい“Sacred Hour”など
聴きどころも多い。英国的美意識に彩られた傑作アルバムだ。
リマスター盤ボーナスにはシングル曲やライブ音源など8曲を収録。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・9 英国度・・10 総合・・8
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MAGNUMThe Eleventh Hour !」

英国のプログレハードバンド、マグナムの4th。1983/2005作
傑作「Chase the Dragon」On a Storyteller's Night」に挟まれて
やや地味なイメージのある本作だが、内容的には決して劣らない。
前作で確立したドラマティックなプログレハード路線を踏襲し、
適度にヘヴィなギターも取り入れつつ、シンセを絡ませてメロディアスに聴かせる。
これだという曲は少ないが、安心して楽しめるマグナムサウンドである。
ボーナスにはBBCでのライブ音源や、バージョン違いなどを8曲収録
メロディアス度・・8 プログレハー度・・8 英国度・・9 総合・・8
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MAGNUMOn a Storyteller's Night」

マグナムの5th。1985/2005作
一般的にマグナムの最高作というと本作になるのだろう。
1曲めの“How Far Jerusalem”から、ドラマティックなプログレハードが炸裂、
よりキャッチーになったメロディに、絶妙のシンセワークが彩りをそる。
英国らしい湿りけのある雰囲気と、いっそう表現力を増したボブ・カトレイの歌声で、
まさに語り部が物語るファンタジーを聞いているような気分になれる。
英国のプログレハードシーンを代表する1枚といえるだろう。
2枚組みEXPANDED EDITIONではDisc2に貴重なデモ音源を収録。
メロディアス度・・9 プログレハー度・・9 英国度・・9 総合・・8.5
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MAGNUM「LONG DAYS BLACK NIGHTS」

ブリティッシュ・プログレハードの雄、マグナムのCD3枚組セレクション。2004作
KINGDOM OF MADNESS(1978) MAGNUMU(1979) MARAUDER(1980) CHASE THE DRAGON(1982)
THE ELEVENTH HOUR(1983) ON A STORYTELLER'S NIGHT(1985) あたりまでの選曲にライブトラック
リミックなどを加えた230分を超える大ボリュームの3枚組。これを聴けばMAGNUMのすべてがわかる。
メロディを重視したドラマティックな楽曲をコンパクトにまとめあげたサウンドは非常に聴きやすく、
年齢をへた今になって聴くと(笑)、これがとても爽やかで心地よい。
QUEENURIAH HEEPあたりに通じるキャッチーさ、ハードロック要素をよりドラマティックに、
そして英国的に表現したのがこのバンドだったのではないかと思う。
ボブ・カトレイの落ち着いた声質が、ピアノ、キーボード入りのメロディアスサウンドに哀愁を加え、
アメリカ産プログレハードとはまったく異なる「英国特有の風」のようなものを聴くものに感じさせる。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・8 英国度・・10 総合・・8
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MAGNUM「Brand New Morning」

英国プログレハードのベテラン、マグナムのアルバム。2004作
再結成後2作目となる今作は、往年を彷彿とさせるような好作だ。
英国の誇りをたっぷり含んだ湿りけのある叙情に、
ボブ・カトレイのヴォーカルが重なると、これぞマグナムと膝を叩きたくなる。
ドラマティックな重厚さと、キャッチーなメロディが融合した、
プログレハードサウンドは、いまだ輝きを失わなず生き残っていた。
完全復活を告げる次作「Princess Alice〜」へとつながるアルバム。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 英国度・・9 総合・・7.5
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MAGNUM「Princess Alice & the Broken Arrow」

ブリティッシュ・プログレハードのベテラン、マグナムのアルバム。2007作
通算13作めとなる今作は、ロドニー・マシューズによるジャケからして
往年のファンタジックな世界観を感じさせる。美しいシンセに導かれて、
ボブ・カトレイの歌声が流れだすと、まぎれもなくあのマグナムサウンドがよみがえる。
ベテランバンドらしい落ち着いた味わいでゆるやかに盛り上げてゆく楽曲は、
英国ならではのウェットな質感とともに、正統派のドラマティックロックとしての誇りが感じられ、
まるで歳を重ねたワインのように芳醇で、そしてあたたかなぬくもりがある。
「On a Storyteller's Night」を彷彿とさせる、これぞファンタジー・プログレハードの傑作だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 英国度・・10 総合・・8
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MAGNUM「Into the Valley of the Moon King」

ブリティッシュ・プログレハードのベテラン、マグナムのアルバム。2009作
前作「Princess Alice & the Broken Arrow」が久しぶりにファンタジックな世界観の傑作であったので
ロドニー・マシューズのジャケの本作も同様に期待していた。まずもうタイトルからして幻想的ではないか。
ストーリー的な広がりを感じさせるイントロから曲が始まると、ボブ・カトレイの枯れた味わいの歌声とともに
往年を思わせるやわらかみのあるプログレハードサウンドで思わずにんまりだ。
サウンド的にもいくぶんレトロな味わいがあり、派手すぎないシンセの使い方もいかにもこのバンドらしく、
キャッチーなメロディとファンタジックな雰囲気が合わさって、耳心地のいい楽曲にじっくり耳を傾けられる。
DVD付きの限定盤には、1985、1992年のライブ映像やインタビューなどを収録。
メロディアス度・・8 往年のサウン度・・8 ファンタジック度・・8 総合・・8
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MAGNUMThe Visitation

英国ドラマティックハードのベテラン、マグナムの2011年作
1978年のデビューから80年代の全盛期をへて、いったんの解散、そして2002年に再結成、
その後は順調に作品を発表し、本作は復活後5作目のアルバムとなる。
重厚なイントロで幕を上げ、いつになくヘヴィめのギターと美麗なシンセが合わさって
ドラマティックな世界観があふれだす。ボブ・カトレイの味わいのある歌声とともにMAGNUM節ともいうべき、
その変わらぬサウンドに嬉しくなる。ときにプログレ風味のシンセワークも覗かせながら
単なるメロディアスハードではない、英国の誇りと叙情に満ちたプログレハード作品として楽しめる。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 英国度・・9 総合・・8
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Mathias Holm「pictures of a dream」

スウェーデンのギタリスト、マティアス・ホルムのアルバム。1997作
イングヴェイ的なネオクラシカルなスタイルを基本にしながらも、
メロディにはもっとキャッチーでフュージョン的なライトな感覚がある。
全編ギターインストの作品だが、北欧らしい爽やかさに包まれたサウンドには
嫌味がなく、音が濃密すぎないことで気持ちよく聴き通せる。
メタリックな重さがない分、プログレ・フュージョン好きの方などにも楽しめると思う。
メロディアス度・・8 北欧度・・8 テクニカル度・・7 総合・・7.5


Meat LoafBat Out of Hell 3-Th Monster Is Loose」

アメリカのヴォーカリストにして、ロックオペラの代名詞、ミート・ローフの2006年作
世界的な大ヒットを記録した前作「地獄のロックライダー2」から13年ぶりとなる本作は
「最後の聖戦」と題されたシリーズ完結編となる77分の大作。Julie Bellによるジャケからしてもう濃いのだが、
内容もオーケストレーションを含めた壮麗なハードロックオペラで、よりシンフォニックな作風になっている。
ミート・ローフのオペラティックな歌声はもちろん、ときに女性ヴォーカルを含んだ美しいバラードも感動的で、
デスモンド・チャイルドとジム・スタインマンによる鉄壁の楽曲コンポーズによるメジャー志向の聴きやすさで、
メタル的な重厚さこそ薄いものの、メロディアスかつダイナミックに切り広げられる壮大なる傑作となっている。
壮麗度・・9 メタル度・・7 ロックオペラ度・・9 総合・・8.5
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METAL MAJESTY「THIS IS NOT A DRILL」

オランダの貴公子VALENSIAのユニット、メタル・マジェスティーのアルバム。
あのヴァレンシアが弟と一緒にハードロックバンドを組んだ。
…といっても、音楽性自体はそう変わっているわけでなく、
これまでのポップな作品をそのままHRにシフトしたという感じのもので、
結果として、VALENTINE度…というかQUEEN度がいっそう高まっている。
メロディアスかつキャッチーな楽曲群は、ロック度を高めたせいでいっそう華麗に輝き、
HRファンにとっても、これは非常に馴染みやすい音になっていて嬉しい限り。
(ヴァレンシアのアルバムでここまでギターが鳴っていたものはないものな)
尚、先行発売されている日本盤とはジャケやタイトルも異なり
こちらヨーロッパ盤の方が4曲も多く入っていてお得である。
メロディアス度・・8 華麗度・・9 QUEEN/VALENTINE度・・9 総合・・8
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Michael Kiske「KISKE」

ドイツ人シンガー、マイケル・キスクのソロ作。2006作
いまだに元HELLOWEENのヴォーカリストとして語られることの多い彼であるが、
本作で聴けるのはハードさのかけらもない、ゆったりとしたメロディアスなロックである。
シンプルな楽曲の上に乗るキスクの歌唱は繊細で優しく、かつてよりもぐっと表現力を増している。
もはやメタルシンガーとしての面影はないが、ヒューマンな温かさに満ちた歌声で聴かせる好作だ。
メロディアス度・・8 ハードロック度・・2 繊細度・・8 総合・・8
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Michael Kiske「Past in Different Ways」

HELLOWEENのシンガー、マイケルキスクのソロアルバム。2008作
ティモ・トルキの新バンドへのゲスト参加などで、ファンの間ではメタル界への復帰も
待望されているキスクだが、今回はなんとHELLOWEENのアコースティックカヴァー集。
飛び出してきた音はまぎれもなくアコースティカルな響きのサウンドであるが、
「守護神伝」時代の曲、“You Always Walk Alone”、“We Got The Right”では、
なつかしいメロディとキスクの歌声はそのままで、オールドリスナーには感慨もひとしおだろう。
反対に思い入れのない曲だとまったく退屈になってしまうのが、こういう企画の弱点か。
ともかく、久々にハロウィンを歌うキスクが聴けるというだけでも、本作の価値はあるだろう。
メロディアス度・・8 アコースティカル度・・8 楽曲アレンジ・・7 総合・・7.5
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Kiske Somerville

マイケル・キスクと女性Vo、アマンダ・サマーヴィルによるユニット。2010年作
アマンダはAVANTASIAをはじめ、KAMELOT、EPICAなどにも参加した経緯もある実力派女性シンガーで
ベースにマット・シナー、ギターはマグナス・カールソンをはじめとするそうそうたる顔ぶれが揃う。
サウンドの方は比較的オーソドックスなメロディアスハードで、いくぶんのモダンさを含んだ
シンセによるシンフォニックな味付けが付加されている。キスクの歌声に絡むアマンダの歌唱は、
大人の落ち着きと艶があって、とくに叙情的な曲においては二人の歌声がよく映えている。
キャッチーな曲においては、正直キスクだけで充分であったり、反対にアマンダだけで聴きたかったり、
曲自体が平凡であったりして、アルバム全体がいかにもプロジェクト的な雰囲気なのが評価の分かれるところか。
メロディアス度・・7 男女Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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MICHAEL PINNELLA「ENTER BY THE TWELFTH GATE」
SYMPHONY XのKEY、マイケル・ピネラのソロ作。2004作
ギターはなし、キーボードメインのインストアルバムで。メタル色は無し。
クラシカルなピアノプレイや、変拍子入りのキーボードサウンドは
どっちかというとシンフォニック・プログレ的な質感の作品。
メタルファンからすると少々聴き通すのが退屈なアルバムかもしれないが、
たおやかなキーボードシンフォという聴き方ができれば、なかなか楽しめる。
クラシカル度・・8 プログレ度・・7 キーボー度・・8 総合・・7.5
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Michele Luppi's Heaven「Strive」

元VISION DIVINEのVo、ミケーレ・ルッピによるユニット、ヘヴンの2005年作
伸びやかな歌唱力には定評のあるミケーレだが、このアルバムでは正統派のメロハーということで、
その絶品の歌声がたっぷりと堪能できる仕上がりになっている。美しいシンセワークに
ときにネオクラシカル風味のギターも加わり、キャッチーに聴かせる楽曲の上に乗る彼の歌唱は、
全盛期のマイケル・キスクに匹敵するくらい、ワールドレベルにおいても上位にくるだろう見事さだ。
しっとりとしたバラードなども素晴らしく、アルバムとしても完成度の高さが光っている。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 歌唱力・・9 総合・・8
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MIKEYLA「Glorious」

スウェーデンの女性ヴォーカル、ミキーラの2006年作
19歳という若さでアルバムデビューを飾ることとなった期待の新人だが、
ゲストとして参加するメンツがまたすごい。ラルフ・シーパーズ(PRIMAL FEAR)、
トビアス・サメット(EDGUY)、ティモ・コティペルト(STRATOVARIUS)、エドゥ・ファラスキ(ANGRA)、
ヨアヒム・カンス(HAMMERFALL)、ローランド・グラポウ(MASTERPLAN)他。
これらの名だたるメタルアーティストたちの協力のもと、作られた今作のサウンドは
北欧らしい透明感のあるメロディと、しっかりとした骨太さも備えたHR/HMで、
19歳とは思えないミキーラ嬢の表現力豊かな歌唱がまた見事だ。
女性声ハードロック好きのリスナーにとって、またひとつ注目の星が誕生した。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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MILLENIUM「ANGEL FIRE」

アメリカのメロディック・ハードロックバンド、ミレニアムの2nd。1999年作
このバンド、ようするにかつて2枚のアルバムを出したEYEWITNESSの別形態といってよいものだ。
中心人物、ギタリストのラルフ・サントーラの非凡な作曲能力はアイウィットネス時代から立証されていたが、
このニュープロジェクト、ミレニアムにおいてはそのメロディアスな部分を全面的に打ち立てた作風となっている。
楽曲はどれも魅力的なメロディに彩られて、センスが良く、しかもシンフォニックでありながら骨太という
この手のメロディアスハードとしては最高峰のクオリティだ。続く2作目ではよりパワーアップ。
メロディアス度・・9 キャッチ―度・・8 楽曲度・・8 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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MILLENIUM「HOURGLASS」

アメリカのメロディアス・ハードロックバンド、ミレニアムの3rd。2000年作
かつて日本でも高評価を受けたEYEWITNESSのメンバーが結成したバンドで、
そのサウンドは、ギターのラルフ・サントーラを中心にした叙情的で高品質なメロディアスハード。
今作からVoにARKなどでも活躍するヨルン・ランデを迎え、さらなるクオリティアップを図っている。
とにかく、その辺のメロディアスハードと比べると、このバンドは圧倒的に音が厚く、ギターがテクニカル。
しかもメロディアスで、いくらかの様式美的色合いもあって、曲はどれも捨て曲無し。
この「どうだ」とばかりに開き直ったようなクオリティはEYEWITNESS時代の教訓か。
メロディアスな骨太の爽快ハードロックという点では日本のBLINDMANにも通じる部分がある。
メロディアス度・・8 爽快度・・9 演奏・・9 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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MILLENIUM「JERICHO」

アメリカのメロディアス・ハードロックバンド、ミレニアムの4th。2004作
前作「HOURGLASS」はラルフ・サントーラのテクニカルなギターと、ヨルン・ランデのVoが素晴らしい、
傑作アルバムであったが、そのヨルン・ランデが脱退MASTERPLANに行ってしまったことで、
今作では初代Voのトッドプラントが復帰している。また、レコーディング中にベースとドラムも脱退し、
このアルバムは2人のベースとドラムによる録音という、変則的な形でやっと完成したわけだ。
そういう経緯からか、サウンドの方は前作にあったきらきらとした勢いの良さがやや蔭を潜め
どちらかというとかつてのEYEWITNESSに近い雰囲気となっている。
そんな中、ラルフ・サントーラの重厚かつセンスあるギターワークは健在で、
ただのメロハーというには、ヘヴィかつテクニカルな印象を加味している。
メロディアス度・・8 メロハー度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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MILLENIUM「THE BEST OF ..AND MORE」

テクニカルギタリスト、ラルフ・サントーラ率いるミレニアムのベスト。2004作
このアルバムは彼らの1stから3rdまでのベスト選曲に、未発表のカヴァー曲、デモ等を収録したCD2枚組み。
たぶん普通のメロディアスハードを想像する人々なら1曲めを聴いただけでノックアウトだろう。
現在は脱退してしまったが、ヨルン・ランデの伸びやかなヴォーカルに、
爽やかなメロディと陽性の勢いがマッチした素晴らしい曲である。
ハードロックの枠には収まり切れない、ラルフ・サントーラのセンス溢れるギターワークは楽曲に輝きを与え
メロディアスさとテクニカルさの両立を、メロハーというジャンルの中で成し遂げてしまっている。
すでにバンドのファンである者にとっては、現在入手が難しい1stの曲やお蔵入りとなったカヴァー曲
(RAINBOWの“I Surrender”やMSGの“On and On”等)が聴けるのが嬉しい。
メロディアス度・・8 テクニカルギター度・・9 カヴァー曲&未発も良い度・・9 総合・・8
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M.ILL.ION1991-2006 the Best,So Far
スウェーデンのメロディアスハードバンド、ミリオンのベストアルバム。2006作
90年代初頭から地道に活動を続けるベテランで、この時点までの5枚のアルバムから
14曲に、ライブテイクを1曲収録。2ndまではしごく普通のハードポップだったのが、
3rdあたりからメタリックなパワフルさが増して楽曲の質が向上、若干の様式美色をまとい
ブリティッシュハード的なシンセワークとともに、キャッチーかつメロディアスに聴かせてくれる。
取り立てて個性や新鮮味の薄いサウンドながら、あくまで正統派であることにこだわって
15年以上も活動を続けているこのバンドに敬意を表したい。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 正統派度・・9 総合・・7.5
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MISSA MERCURIA「SAME」

PINK CREAM 69デニス・ワードによるロックオペラ作品、ミサ・マーキュリア。2002作
PINK CREAM 69のメンバーに加え、SILENT FORCEのD.Cクーパー、
EDENBRIDGEサビーネ嬢等をゲストに、壮大なハードロック絵巻が展開される。
ロックオペラとはいってもAYREONのようにシンフォニック、プログレな部分は薄く
一曲づつはメロディアスハードといってよい分かりやすい曲が並ぶ。
間奏部や曲などにはコンセプトアルバムらしいインスト曲などが配され、雰囲気を盛り上げている。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 ハードロック度・・8 総合・・8
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Moon Madness「All in Between」

フィンランドのハードロックバンド、ムーン・マッドネスの2008年作
女性ヴォーカルの歌声で聴かせる古き良き雰囲気の正統派ハードロック。
レトロなオルガンの音色を使ったシンセワークと、70年代テイストのギター、
パワフルなヘイディ嬢のヴォーカルで、骨太でキャッチーなサウンドを描いている。
単に古くさいだけでなく、ちゃんと今のバンドとしてのタイトな側面もあって、
オールドなリスナーはにんまり、若いリスナーには案外新鮮かもしれない。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 女性Vo度・・7 総合・・8
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MYLANDNo Man's Land

イタリアのメロディアスハードバンド、マイランドの2008年作
イタリアというとシンフォニックメタルやプログレメタルの印象が強い国だが、
このバンドはシンセを含む5人組みで、しごく正統派のメロハーをやっている。
きらびやかなシンセアレンジにメロディアスなフレーズを奏でるギター、
そしてハイトーンのヴォーカルが歌い上げるサウンドはかなりの高品質。
80年代のプログレハード的なキャッチーさと、現代的なシンフォニックな音の厚みが合わさって
あまり古くささをあまり感じさせないセンスもまたよろしい。ときにいかにもイタリア的な
ほのかにイモ臭いメロディが出てきたりしてにやり。若いメロハーリスナーにもオススメ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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NEW ENGLAND「1978」

アメリカのプログレハードバンド、ニューイングランドのアルバム。1978作
70年代後半から80年代にかけて3枚の質の高いアルバムを残したこのバンド、
そのキャッチーにして壮麗なサウンドは、アメリカンプログレハードの最高峰であり、
今も根強いファンが多いバンドだろう。これは彼らのデビュー前の音源で、
1st収録曲のデモ6曲に、2nd収録曲のデモ1曲と未発曲3曲をまとめたもの。
デモといっても音質は良好で、むしろ綺麗に整えられた正規アルバムよりも、
彼らの志向するやわらかな質感が、そのままの形で詰まったサウンドだ。
メロトロンにハモンドも使った美しいシンセワークにキャッチーなメロディ、
そして流麗なコーラスワークは今聴いても素晴らしく、アメリカのバンドでありながら、
どこか欧州的な湿りけがあるのもまた日本人好みだろう。
バンドのファンなら必聴であろうし、まだ彼らを知らない方にもぜひ聴いて欲しい。
メロディアス度・・10 プログレ度・・7 キャッチー度・・9 総合・・8.5
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NEW ENGLAND「EXPLORER SUITE」

アメリカのメロディアスハードバンド、ニュー・イングランドの2nd。1980作
このバンドの魅力はなんといってもQUEENの如き絶品のコーラスワーク、きらびやかなキーボード、
キャッチーなメロディに温かみのあるポップセンスと、今でいうとACTあたりにも通じるかもしれない。
メロディの宝庫として名高い1stにつづき、この2ndではよりプログレ的な盛り上げかたを取り入れ
ポップさとシンフォニックなアレンジが絶妙の配分で、どこを切っても耳に心地よい。
そして楽しさの中にも一握りの哀愁と泣きがある点がさらに日本人好みといえる。
4曲目あたりを聴いてガッツボーズをしないメロディアスファンはいまい。
文句なく、アメリカン・プログレハード最高の一枚と断言できる。
メロディアス度・・9 プログレハー度・・9 キャッチー度・・8 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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NEW ENGLAND「WALKING WILD」
アメリカのメロディアスハードバンド、ニュー・イングランドの3rd。1981作
70年代後半にデビューしたいわゆるアメリカンプログレハードの中でも、
抜群のメロディセンスを有していたこのバンドの素晴らしさを知らない人が意外と多い。
とにかく多くのバンドが溢れる今聴いてもそのメロディアスさに胸を打たれる1stと
持ち味であるQUEEN的コーラスとプログレ的な手法がマッチした大傑作2ndを
ぜひ聴いて欲しい。いやメロディアス愛好者なら必ず聴くべきである。
さてバンドのラスト作となったトッド・ラングレンプロデュースのこの3rdであるが、
前2作よりはストレートな産業ロックとなっていて、プログレ性は薄い。
しかしながらそれでも分かりやすいメロディと美しいコーラスハーモニーは健在で
きらきらとした音作りとポップ感覚が心地よい。バンドは今作発表後解散し、
その後ベースとキーボードはALCATRAZZに抜擢されたというのは有名な話。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・6 キャッチー度・・9 総合・・7.5
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NEXX「Another Dawn」

スペインの女性Voメロディアスハードバンド、ネックスの2nd。2006作
伸びやかな女性ヴォーカルの歌声を中心に聴かせる、正統派メロハースタイル。
キャッチーなメロディが耳に心地よく、英語で歌われているのこともあって、
スペインという地域性はほとんど感じない。うるさすぎないシンセアレンジに
ギターのフレーズにもセンスがある。軽すぎず重すぎない音のパランスもよろしい。
DANTE FOXあたりが好きな方にもぜひ聴いて欲しい。
メロディアス度・・8 正統派メロハー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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NORWAY「ARRIVAL」

アメリカのメロハーバンド、ノルウェーの2nd。2000作
バンド名やジャケからして、てっきりノルウェーのヴァイキングメタルバンドかと思いきや、
そうではなくアメリカ出身のれっきとしたメロディアスハードのグループだった。
爽やかなキーボードとギター、そしてキャッチーな歌メロの3拍子揃った
爽快ハードポップサウンドで、とても分かりやすく聴きやすい。
今の時代からするとやや古めかしいような方向性ではあるが、
このような古典的メロディアスハードロックを継承するバンドが
いることにふと安心を覚えたりもする。…そんな一枚。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 爽やかメロハー度・・9 総合・・8
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NORWAY「Rising」

アメリカのメロディアスハードバンド、ノルウェーのアルバム。2006作
前作「ARRIVAL」から6年ぶりとなる3作目であるが、
相変わらずキャッチーなメロディと叙情で聴かせる高品質なサウンド。
うっすらとしたシンセワークに、やわらかなコーラスハーモニーが絶品で、
実に耳に心地よい爽やかなメロハーサウンドが全編楽しめる。
大人の哀愁を感じさせるヴォーカルメロディと泣きのギターが合わさった傑作だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 爽やか度・・9 総合・・8
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NOVAK「Forever Endeavour」

スウェーデンのProgMetalバンド、MIND'S EYEのヴォーカルでもある
アンドレアス・ノヴァックが立ち上げたプロジェクトバンド、ノヴァックのアルバム。2005作
ドラマティックなマインズ・アイのサウンドとは違って、ここで聴けるのは80年代的な
産業ロックを思わせるキャッチーなメロディのハードポップだ。メンバーは、
MIND'S EYEのダニエル・フローレス他、XSAVIOR、THERION、DYONUSUSなどで
活躍する実力者が集まっており、演奏のクオリティも非常に高い。
曲は3、4分台のコンパクトさで、どれも明快でじつにメロディアス。
そこに乗るノヴァックの歌声は爽やかで優しく、サウンドにぴったりとマッチしている。
個人的にはもう少しプログレッシブなアレンジがあると嬉しいが、
アルバム後半になっても曲の質が落ちないのはさすがだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 爽快度・・9 総合・8
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On The RiseDream Zone」

ノルウェーのメロディアスハードバンド、オン・ザ・ライズの2009年作
2003年のデビュー作以来となるアルバムで、前作は未聴なのだが、
うっすらとしたシンセにメロディックなギターワークが重なり、
キャッチーな歌声で叙情的に聴かせる、質の高いメロディアスハード。
やわらかな歌声が映えるバラードの美しさも絶品で、
新鮮味は薄いものの北欧らしい爽快なメロハー好作だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 爽快度・・8 総合・・8
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PAUL GILBERT 「Get Out of My Yard

Mr.BIGのギタリスト、ポール・ギルバートのソロ作。2006作
ポール・ギルバートというと、「Mr.BIGのギタリスト」という認識しかなかったが、
私のような不届き者にもそれを改めさせてくれるテクニカルなプレイが満載。
ライナーにもある通り、これまでは歌ものが好きでインストアルバムはあえて
作ろうとしなかったということだが、ときおりRUSHを思わせるようなプログレ的な
アプローチから、イングヴェイのようなネオクラシカルなフレーズまで、
実に楽しそうに弾きまくっている。これまでのファンからすると楽曲的にも
硬質感が漂っていてとっつきにくいかもしれないが、私には充分楽しめた。
素晴らしいテクニカルギタリストによる、弾きまくりのソロアルバムだ。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 ギターインスト度・・9 総合・・8
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Perfect World
アメリカのメロディアスハードバンド、パーフェクト・ワールドのアルバム。2003作
かつてHURRICANEで活躍したケリー・ハンセンとイタリア人のマルチプレイヤーらによる
プロジェクトバンドでジェニファー・ペイジ、ポール・アラン、アマンダ・マーシャルなど
ポップミュージシャンの楽曲をハードロックアレンジで聴かせるという作品になっている。
センスのよいアレンジと演奏、そして哀愁漂うヴォーカルで聴かせるサウンドは
オリジナリティ云々を問題にしなければかなりの高品質。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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PETE SANDBERG'S JADE「ORIGIN」
スウェーデンのシンガー、ピート・サンドベリによるバンド、ジェイドの2nd。2001作
ALIENMIDNIGHT SUNといったバンドで活躍してきた彼だが、
このバンドではキャッチーなメロディのハードポップサウンドが全開。
北欧らしいうっすらとしたシンセをバックに、甘い歌声を聴かせてくれる。
新鮮味はないが、やわらかなメロディで安心して聴ける北欧ハードポップ作。
メロディアス度・・8 北欧ハードポップ度・・9 新鮮度・・7 総合・・7.5
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PHANTOM'S OPERA「same」

SYMPHONY Xのマイケル・ロメオが在籍した、ファントムズ・オペラの1st。1995作
VALENTINE的なきらびやかさが素晴らしい傑作の3rdを先に聴いていたが、この1stもなかなかよろしい。
キャッチーな歌メロときらきらしたキーボードが心地よく、QUEEN、VALENTINE的な世界観を彩っている。
マイケル・ロメオのギターはSYMPHONY Xよりもいくぶん控えめであるが、
弾きどころではしっかりとネオクラシカルしているのはやはりさすが。
ハスキーなヴォーカルと、それに絡むコーラスハーモニーも美しく、
アメリカのバンドらしからぬ絢爛さとメロディアス感覚で聴かせてくれる
メロディアス度・・8 きらびやか度・・8 ロビヴァレ度・・8 総合・・8
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PHANTOM'S OPERA「So Long to Broadway」

アメリカのメロディアスハードバンド、ファントムズ・オペラの2nd。1997作
SYMPHONY Xのマイケル・ロメオが在籍していたことでも知られるこのバンドだが、
楽曲のクオリティの高さでは、むしろマイケル・ロメオ脱退後の2nd以降が素晴らしい。
最初に聴いた3rdの出来があまりにも良かったので、このバンドを再評価することになったのだが、
この2ndは1stで聴かれたクラシカルなギタープレイはなくなったが、その分コーラスハーモニーの重厚さと
メロディに磨きがかかっていて、QUEENVALENTINEかというほどの壮麗な美しさが耳に響く。
たおやかなピアノやシンセのアレンジに、優しいコーラスメロディにうっとりとなり、優雅な気分に浸れる。
メロディアス度・・8 壮麗度・・8 QUEEN度・・8 総合・・8
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PHANTOM'S OPERA「FOLLOEING DREAMS」

アメリカのメロディアスハードロックバンド、ファントムズ・オペラの3rd。1998作
かつてはSYMPHONY X、のマイケル・ロメオも在籍していたバンドだが、
音の方はキャッチーなメロディとロマンティックな雰囲気のメロディアスハードで
QUEEN的なコーラスハーモニーなどはオランダのVALENTINEなどを思わせる。
バンド名どおりオペラティックできらびやかなサウンドは、
この手のメロディアスハードとしては濃いめの部類で、楽曲のクオリティも相当に高い。
プログレッシブなものを感じさせる9分の大曲も見事な出来だ。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 きらきら度・・9 総合・・8
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PHANTOM'S OPERA「ACT W」

アメリカのメロディアスハードバンド、ファントムズ・オペラの4th。2003作
密かにまだ活動していたのだが、作品としてのクオリティは今作もまったくもって高い。
彼らの持ち味である壮麗なシンセワークとQUEEN的なコーラスワークはそのままに、
ハードな質感と楽曲としての密度が加わって、これまで以上に聴きごたえがある。
6分〜9分といった長めの曲でも、そのドラマティックな世界観を保たせながら
聴き手をぐいぐいと引き込むだけの力強さがあり、シンフォニックなメロディアスハードとしては
並ぶものない質の高さを持ったバンドといえるだろう。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 壮麗度・・8 総合・・8
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PLACE VENDOME

PINK CREAM 69のデニス・ワードを中心に、マイケル・キスクも参加する
メロディアスロックユニット、プラス・ヴァンドームのアルバム。2005作
久々にバンドの中でのマイケル・キスクの声を聴いた気がするが、ここで歌われるのは
ごく自然体のハードロックで、AOR的なキャッチーかつポップなサウンド。
しっかりとテクニックのあるギターに、メロディには欧州的な質感もあるので、
一級のメロディアスバードとして充分楽しめるクオリティだ。
VANDEN PLASのシンセ奏者もさりげなくいい仕事をしていて、
楽曲を爽やかに彩っている。キスクの伸びやかな歌声を堪能できる好作である。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 キスケ度・・8 総合・・8
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PLACE VENDOME「Streets Of Fire」

マイケル・キスクとデニス・ワードのユニット、プラス・ヴァンドームの2nd。2009年作
前作もキスクの歌声を活かした素晴らしいメロディアスハード作品であったが、
本作も基本的には同路線。キャッチーなメロディと哀愁の叙情を含んだ楽曲に、
キスクの伸びやかな歌声が響きわたる。泣きのギターやシンセアレンジの美しさも見事で
聴きやすいだけでないドラマティックな雰囲気は、デニス・ワードのプロデュース力だろう。
HELLOWEEN時代からのファンもあらためてキスク健在を確認できる、見事な作品だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 キスク度・・9 総合・・8
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Planet Alliance
スウェーデンのメンバーを中心にしたプロジェクト、プラネット・アライアンスの作品。2007作
CLOUDSCAPEのマイク・アンダーソンを中心に、LAST TRIBEのマグナス・カールソン、
HAMMERFALLのアンダース・ヨハンソン、マグナス・ローゼンなどが参加。
サウンドは古き良き北欧メタルの質感を残したメロディアスなHR/HMで、
きらびやかなシンセとメロウなギター、キャッチーなヴォーカルメロディで聴かせる。
とくに新鮮なものはないのだが、楽曲、アレンジの質も高く、北欧ハードロック好きなら楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 北欧メタル度・・8 総合・・7.5
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the Poodles「Sweet Trade」

スウェーデンのハードロックバンド、プードルズの2nd。2007年作
先に3rdを聴いて、そのクオリティの高さに脱帽したのだが、本作も素晴らしい。
古き良き往年の北欧ハードロックの感触を絶妙に現代的にアップデートした、
きらびやかでキャッチーにして骨太、というまさしくメロディアスハードの理想的なサウンド。
LAメタル的なコーラスハーモニーと北欧の哀愁が合体した、ヨーロピアンハードロックの傑作。
メロディアス度・・8 北欧HR度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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the Poodles「Clash of the Elements」

スウェーデンのハードロックバンド、プードルズの3rd。2010作
80年代のLAメタルを思わせるファッショナブルなメロディックロックという点では
ノルウェーのWIG WAMに続く期待のバンドといってよい存在だろうこのバンド。
本作では、シンセによるアレンジも美しくよりドラマティックで重厚なサウンドを聴かせる。
LAメタルというよりは、むしろ本格派の北欧メタルという方が正しいのかもしれない。
表現力あるヴォーカルの歌声に、ときに叙情的なフレーズを聴かせるギター、
単なるメロディアスハードのレベルを超えた、素晴らしき北欧ハードロックの傑作だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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the Poodles「No Quarter」

スウェーデンのハードロックバンド、プードルズのライブアルバム。2010年作
表現力あるヴォーカルとセンスあるギターメロディで、メロディアスかつ骨太に聴かせるサウンドは、
アルバムにおいても実証済みだが、このライブ演奏においても哀愁を感じさせるメロディと
北欧的な叙情美を含めて、そのパフォーマンスじつに素晴らしい。ただキャッチーなメロハーとは違い
大人の深みと渋みを、往年の北欧メタルの質感に加えたというべき彼らのスタイルは、
より多くのリスナーに聴かれるべき普遍的な魅力を有している。付属のDVDで映像も楽しめる。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 本格派北欧HR度・・9 総合・・8
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the PoodlesPERFORMOCRACY

スウェーデンのハードロックバンド、プードルズの4th。2011年作
2006年にデビューし、80年代を思わせるメロディアスかつ骨太のサウンドで
素晴らしいアルバムを作り続けるこのバンド。早くもこれが4作目である。
キャッチーでありながらハードロックとしての力強さを保ったサウンドは
アダルトな哀愁の叙情ととに、爽快なエナジーに満ちていてじつにロックである。
古き良き質感と現代的なクオリティが融合した、伝統を受け継ぐHR作品である。
メロディアス度・・8 骨太度・・8 大人の哀愁度・・8 総合・・8
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PRAYER「WRONG ADDRESS」
フィンランドのメロディアスハードバンド、プレイヤーの2005年作
ツインギターにキーボード入りの6人組。メロハーというとスウェーデンというイメージが強いが、
フィンランドにもこんなキャッチーで爽やかな音楽をやる若い連中が出てきたようだ。
キラキラとしたシンセに、ツインギターのフレーズを乗せて、メロディアスな歌メロで聴かせる
古き良きメロディアスハードサウンド。現時点ではとくに目新しい個性は感じられないが、
若手にしては80年代風味を研究していて、サウンドの質はなかなか高い。
メロディアス度・・8 オールドメロハー度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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PRAYING MANTISForever in Time」

英国メロディアスーハードのベテラン、プレイング・マンティスのアルバム。1998作
再結成後4作目となるアルバムだが、これまで何枚か聴いた中で一番気に入った。
美しいツインギターとシンセが絡み、哀愁メロディの連続にやられます。
今作から加わったトニー・オホーラの歌唱も素晴らしく、楽曲に説得力をもたらしている。
キャッチーな音ながら英国らしいドラマティックさと泣きの叙情に溢れた作品だ。
メロディアス度・・9 ドラマティック度・・8 哀愁度・・9 総合・・8
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The Pretty RecklessLight Me Up
アメリカの女性Voハードロック、プリティ・レックレスの2010年作
ハスキーな女性ヴォーカルの歌声で聴かせる正統派のハードロックサウンド。
同時期にデビューのに比べると、よりシンプルなロック感触が強く
オルタナ風味のヘヴィさもある。個人的にはもう少しキャッチーなメロディが欲しい気がするが、
テイラー嬢の力強い歌声はなかなかのもので、女性声ロックが好きな方なら楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 古き良きロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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PRIDE「FAR FROM THE EDGE」
英国のメロディアスハードバンド、プライドの2001年作
BALANCE OF POWERのKeyを中心としたバンドで、
美しいメロディ重視の正統派のメロディアスハードをやっている。
テクニックのあるツインギターとシンセを軸にした演奏陣も音に厚みがあり、
枯れた味わいのあるヴォーカルもなかなかの実力者だ。
目新しい部分はなにもないが、英国でもこうして正統的な叙情HRが
まだ生き残っているというのが、なんとも嬉しいかぎりだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・6 総合・・7.5
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PRIDESigns of Purity

英国のメロディアスハードバンド、プライドの2003年作
BALANCE OF POWERのKeyを中心としたバンドで、前作もまずまずま出来であったが、
本作ではよりキャッチーなメロディに磨きをかけた爽快作に仕上がっている。
味わいのあるかすれたヴォーカルに、美しいシンセワークをふんだんに使い、
メロディックでテクニカルなギターワークもクリアな音色が心地よい。
デビュー作を凌ぐ、爽快なメロディアスハードの好作品である。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 爽快度・・9 総合・・8
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PRIDE OF LIONS「Roaring of Dreams」

アメリカのメロディアスハードバンド、プライド・オブ・ライオンズの3rd。2007作
SuvivorのKey奏者ジム・ピートリックと、トビー・ヒッチコックを中心にしたバンドで、
キャッチーなメロディとコーラスハーモニーで聴かせる爽やかなサウンド。
ヴォーカルの力量も素晴らしく、軽快なロックナンバーからバラードまで、
巧みに歌い上げ、80年代風味の質の高い産業ロックの味わいを蘇らせる。
やや古めかしいがQUEENあたりを思わせるきらびやかなポップセンスも見事で、
哀愁のメロディと泣きの叙情で盛り上げるラスト曲などは、じつに感動的だ。
ハードさよりもキャッチーさを求めるリスナーにとっては珠玉のアルバムと言えるだろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 80's産業ロック度・・9 総合・・8
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RADIOACTIVE「TAKEN」
スウェーデン出身のギタリスト、トミー・デナンダーを中心にした
メロディアスハードプロジェクト、レディオアクティヴの3rd。2006作
TOTOへのオマージュ的な意味合いで始まったプロジェクトであるが、
そのクオリティは素晴らしく高い。美しいシンセをバックに、メロディアスなギター、
そしてキャッチーなヴォーカルメロディで聴かせる、アダルトな香りのメロディックロック。
往年のTOTOのサウンドに北欧的な透明感を加えたという作風で、じつに耳心地がいい。
本作にはスティーブ・ルカサーやイングヴェイ・マルムスティーンをはじめ、多数のゲストが参加。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 TOTO度・・8 総合・・8
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Rainstorm ProjectPurple Eyes
ドイツのメロディアスハードユニット、レインストーム・プロジェクトのアルバム。2007作
ギタリストのThomas Pihaleによるプロジェクトバンドで、女性Voを含め、
ゲストヴォーカルやミュージシャンたちが集まって作られた作品。
サウンドの方はどうということのないロック曲から始まったかと思うと、
女性声によるしっとりとしたバラードが美しくてなかなかよいと思っていると
またヴォーカルが変わって男声のバラードになり…とややとりとめがなく、
むしろ女性ヴォーカルメインのアルバムにして欲しかった気がする。
メロディアス度・・7 キャッチー度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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RECKLESS LOVE
フィンランドのハードロックバンド、レックレス・ラヴの2010年作
ここのところ、ノルウェーのWIG WAMをはじめ、スウェーデンからはthe Poodles、H.e.a.t
CRAZY LIXX、ECLIPSEなど、古き良きハードロックのスタイルを持つバンドが続々と出てきているが
フィンランドから現れたこのバンドも、まさしく80年代的なLAロックのキャッチーさを体現している。
シンセなしのシングルギターということで、サウンド自体は比較的シンプルなロックでありながら、
アメリカンロックのポップ感覚にHANOI ROCKSを思わせるグラマラスな雰囲気が加わっていて、
古くささと若さの勢いを両方感じさせるのが絶妙だ。上記したバンドに興味がある方はチェック♪
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 古き良きLAロック度・・8 総合・・8
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ROSWELL SIX「Terra Incognita: Beyond the Horizon

作家のKevin Andersonによるロックオペラプロジェクト、ロズウェル・シックスのアルバム。2009作
ソングライターはErik Norlanderで、参加メンバーは、ラナ・レーン、ジェイムズ・ラブリエ(DREAM THEATER)、
マイケル・サドラー(SAGA)ゲイリー・ワーカンプ(SHADOW GALLERY)、デイヴィッド・ラグスデール(KANSAS)、他
エリク・ノーランダーによるきらびやかでシンフォニックなシンセワークを軸に、
ストーリーに基づいたドラマティックな展開美で聴かせるプログレッシブな作品。
それと分かる美しいラナの歌声に、艶やかなヴァイオリンの音色が重なり、
ときに繊細な叙情パートやプログレメタル的な質感をともない、壮大な世界観を描き出してゆく。
各ヴォーカリストの歌声も、あくまで曲にそって使用されていて、誰かの色が強くなることもない。
誤解を恐れずに言えば、ラナ・レーンのアルバムに多くのゲストが集結して壮麗に仕上げたという雰囲気もある。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・8 壮大度・・8 総合・・8
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ROSWELL SIXTerra Incognita: A Line in the Sand

SF小説家Kevin J. Andersonの小説と連動したロックオペラプロジェクト、ロズウェル・シックスの2作目。2010年作
前作ではエリク・ノーランダーが中心となっていたが、今回はCHAINやFRAMESHIFTで活躍する
ヘニング・ポウリーをソングライターに迎えている。サウンドの方はダイナミックなProgMetal色が増して
ヘヴィなメタリックさと壮麗なシンフォニックアレンジでドラマティックに聴かせる。
スティーヴ・ウォルシュ(KANSAS)、マイケル・サドラー(SAGA)、チャーリー・ドミニシなどが参加、
楽曲ごとにそれぞれの魅力的なヴォーカルが楽しめる。AYREONなどのファンにもお勧めだ。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・8 壮大度・・8 総合・・8
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SALUTE「Toy Soldier」
スウェーデンのシンガー、ミカエル・アーランドソン率いる、サルートの2009年作
LAST AUTUMN'S DREAMでの活動がメインであったミカエルだが、
よりパーソナルなソロプロジェクト的にスタートさせたかったのが、これなのだろう。
けっこう骨太のギターワークに美しいシンセで、古き良き北欧メタルの感触を残した
透明感に溢れたサウンドを聴かせる。ミカエルの味わい深いかすれ気味のヴォーカルと
メロディックなギターとともに、キャッチーな爽やかさに包まれた楽曲は、新鮮味は薄いが質は高い。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 北欧度・・8 総合・・8
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SCORPIONS with the Berlin Philharmonic「Moment of Glory」
スコーピオンズのオーケストラとの競演アルバム。2000作
オーケストラとロックの融合作品は数あれど、ここまで楽曲のメロディとシンフォニーが
一体となっているものは稀だろう。世界的にも評価の高いベルリンフィルをバックに
高々と歌い上げるクラウス・マイネの歌唱力もじつに見事で、
バンドの楽曲がひときわスケール感をともなって壮麗に輝いている。
オケのダイナミズムが泣きのメロディと組み合わさった、感動的なアルバムに仕上がっている。
シンフォニック度・・9 壮麗度・・10 クラシカル度・・8 総合・・8
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SCORPIONS「Sting in the Tail」

ドイツのベテランハードロックバンド、スコーピオンズのラストアルバム。2010作
1972年のデビュー以来、ドイツのハードロックバンドとしては初めてといっていい世界的な成功を収め、
マイケル・シェンカーや、ウリ・ジョン・ロートなど伝説的なプレイヤーが在籍していたことでも知られる。
日本での人気も高く、1978年の来日ステージを収録した「Tokyo Tapes」は今なお燦然と輝くライブアルバムの名盤である。
個人的には初期のウリ在籍時のサウンドが好みであるが、HRリスナーからはパワフルになった80年代作品の人気が高い。
さて、前作「Humanity Hour 1」もかなりの力作であったが、本作もバンドのラストを飾るにふさわしい見事な作品だ。
62歳になっても衰えを知らないクラウス・マイネのヴォーカルと、味わいを深めたルドルフ・シェンカーのギターワーク、
まさに80年代初頭のスコーピオンズが甦ったかのような躍動感に満ちた、最高のロックアルバムである。
これがロックだ度・・9 往年の蠍団度・・9 とどめの一撃度・・10 総合・・8
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SERPENTINE「A Touch of Heaven」

SHY〜TNTのVo、トニー・ミルズ率いるメロディアスロックバンド、サーペンタインのアルバム。2010作
かつての北欧ハードロックを感じさせるきらびやかなシンセに、AOR的なキャッチーなメロディ、
そしてトニー・ミルズの伸びやかな歌声で聴かせるサウンドは、どこをとっても非常に高品質。
目新しさはないものの、往年の産業ロック、正統派のメロディアスハード好きにはたまらない内容だろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 北欧風度・・8 総合・・8
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Seven TearsIn Every Frozen Tears
スウェーデンのメロディアスハードバンド、セブン・ティアーズの2007年作
シンセを含む5人組で、美麗なシンセとキャッチーなメロディで聴かせる
なかなか質の高いメロディアスハード作。ギターは随所にテクニカルなプレイを聴かせ
いくぶんProgMetal風味も感じるサウンドは、軽すぎず重すぎず聴き心地がよい。
北欧らしい透明感もよいのだが、メロディや楽曲にこれだというインパクトや個性は希薄。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 北欧度・・8 総合・・7.5
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SHAKRA「Fall」
スイスのメロディアスハードバンド、シャクラのアルバム。2005作
キャリアはすでに10年にもなり、スイスではGOTHARDに次ぐ存在として通好みに知られるバンド。
味わいのあるかすれたヴォーカルが歌い上げる、哀愁漂うハードロックサウンドは、
古き良きロック魂を感じさせつつ、しっかりとした骨太さと叙情美を両立させている。
目新しさはなにもないのだが、ロックとしての躍動感と耳心地のよさで最期まで聴き通せる。
メロディアス度・・8 叙情度・・8 王道ハードロック度・・9 総合・・8
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The Sign「Signs of Life」

マーク・マンゴールドらによるメロディアスハードバンド、ザ・サインの1st。2000作
AMERICAN TEARSTOUCHDRIVE SHE SAIDという経歴で、
もはやメロハー/プログレハード職人ともいうべきマイク・マンゴールドを中心に、
テリー・ブロック、ボビー・ロンディネリといった名うての実力者が集結。
サウンドも、キャッチーかつアダルトなメロディアスハードの王道といった感じで、
マンゴールドの美しいシンセワークに、渋みのあるテリー・ブロックの歌唱が映える。
往年のプログレハード的な泣きの叙情と、絶妙のハードポップ感覚で聴かせる好作だ。
メロディアス度・・8 プログレハー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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THE SIGN「The Second Coming」

アメリカのメロディアスハードユニット、ザ・サインの2nd。2004作
TOUCHのMark Mangoldをはじめ、STRANGEWAYSのTerry Brock、
Trans Siberian OrchestraのJon Bivonaらがメンバーに名を連ねる。
サウンドはQUEEN+KANSASといったメロディアスなプログレハード風で、
QUEEN風のキャッチーなコーラスに、繊細なキーボードワークが美しい。
枯れた味わいのヴォーカルも耳に優しく、全体的に大人のメロディアスロックといった感じ。
メタル色はあまりないので、ハードロックファンよりはむしろプログレファン向きかもしれない。
メロディアス度・・8 むしろプログレハー度・・8 大人の味わい度・・8 総合・・8
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STAN BUSH「In This Life」

アメリカのメロディアスロック職人、スタン・ブッシュのアルバム。2007作
キャリアとしては25年を数えるベテランアーティスト。熱心なファンではないので、
これが何作目になるのかは知らないが、本作はじつに上質な産業ロックサウンドだ。
透明感のあるシンセとメロディアスなギターに、キャッチーなメロディを歌い上げる絶品の歌声、
楽曲にはどれもフックがあり、ポップすぎない哀愁の叙情も覗かせるのがとてもいい。
目新しさはなにもないのだが、耳心地のよいメロディックロックが目一杯楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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STAN BUSHDREAM THE DREAM

アメリカのメロディアスロック職人、スタン・ブッシュの2010年作
2007年の「In This Life」が素晴らしい作品だったので期待していたが、
本作もキャッチーなメロディで聴かせる、さすがというべき出来だ。
しっかりとしたギターワークを軸に、美しいシンセアレンジと美麗なコーラスハーモニーで、
高品質なメロディアスハードを構築。ポップすぎない哀愁も含んだ大人のロックであり、
どこをきっても聴き心地がよい、じつに素敵なサウンドである。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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STARBREAKER

TNTのVo、トニー・ハーネルが歌う北欧メロディアスハード、スターブレイカーのアルバム。2005作
ギターはMIDNIGHT SUNLAST TRIBEのマグナス・カールソン。
ノリの良いグルーヴィーなメタルサウンドに、トニー・ハーネルの歌声がキャッチーなメロディを乗せる。
ギターも適度にヘヴィなので、メロハー特有の軽さはなく音の説得力があるのポイント。
ややドライなサウンドだが、楽曲、演奏ともにクオリティが高い良質のハードロック作品だ。
メロディアス度・・8 北欧度・・7 楽曲・・8 総合・・8
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STARBREAKERLove's Dying Wish

TNTのVo、トニー・ハーネル率いるメロディアスハードバンド、スターブレイカーの2007年作
前作も正統派の力強さをもったハードロックの傑作であったが、
本作ではメロディに翳りある叙情性が増していて、聴きようによってはゴシックロック的な
メランコリックさも感じられる。トニー・ハーネルの表現豊かな歌声と、モダンなヘヴィさのギター、
シンセワークも含めたマグナス・カールソンのアレンジセンスはさすがである。
マイルドなメロディと絶品の歌声、この感触はむしろHIMなどのリスナーにも受け入れられるだろう。
メロディアス度・・8 翳りある叙情度・・8 ゴシックロック風味度・・8 総合・・8
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Steel Panther「Feel the Steel」

アメリカのハードロック/メタルバンド、スティール・パンサーのアルバム。2009作
メンバーのファッションからしてもう、80年代のLAメタルの香りがぷんぷんであるが、
サウンドの方もかつてのMOTLEY CRUEなどを思わせる、キャッチーなハードロック。
狙っているとしか思えない曲名やセクシャルさを押し出した歌詞などもいかにもであるが、
単なる古き良きロックともいえない質の高さとノリがあって、案外素直に楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 LA風度・・9 総合・・8
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STEEL PANTHER「BALLS OUT」

アメリカのLAメタルバンド、スティール・パンサーの2011年作
ド派手なファッションやケバいまでのセクシーさを押し出した、まさに80年代LAメタルのきらびやかさを
再現したというべきこのバンド、2作目となる本作も古き良きアメリカンハードロックが炸裂。
勢いの良さとキャッチーなメロディ、ハスキーなヴォーカルまでもがどこか往年の雰囲気漂わせる。
曲は2〜3分台がほとんどでシンプルで明快なのもいいし、かつてのモトリーなどの作風を継承した
爽やかでエロティックという感じがなつかしくもまた新鮮である。安定した演奏力とメロディ志向が、
単なる焼き直しという以上の魅力あるハードロックにしている。いかにも「セカンドアルバム」という感じの好作品。
メロディアス度・・8 往年のLA度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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STEVEN ANDERSON「MISSA MAGICA」

スウェーデンの天才ギタリスト、スティーブン・アンダーソンの2nd。1996年作
かつてのZEROコーポレーションから日本盤も出ていたが、このまま再発もされず忘れ去られてしまうのが惜しい。
基本はイングヴェイに通じるクラシカルでテクニカルなギターインストものなのだが、
この人の場合は好き勝手に弾き倒すのではなく、曲全体を自然な流れに沿って実に流麗にメロディをつむぐのだ。
東洋風味のオリエンタルなメロディの導入、壮大な組曲形式の楽曲、ヴァイオリン、チェロ、フルートも参加し、
実にアーティスティックな作風。1st「GIPSY POWER」も見事だったが、本作はプログレ的に練られた傑作アルバムです。
メロディアス度・・8 叙情旋律度・・8 プログレ度・・8 総合・・8
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The StormEye of the Storm」

元JOURNEYのGregg Rolie、Ross Valoryを中心にした、ザ・ストームの2nd。1996作
キャッチーなメロディとコーラスワーク、メロディックなギターにうっすらとしたシンセで聴かせる、
まさにハードポップの理想郷というべきサウンド。全編メロディックな佳曲揃いで、
80年代の産業ロックを通ってきたリスナーはまさに必聴の出来だ!
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 王道AOR度・・9 総合・・8
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StormzoneDEATH DEALER
イギリスの正統派ハードロックバンド、ストームゾーンの2nd。2010年作
前作もまるで80年代のブリティッシュハードを甦らせたかのようなサウンドであったが、
2作目となる本作もロドニー・マシューズのアートワークとともに、往年の英国HRサウンドを聴かせる。
ツインギターによるヘヴィすぎないリフと、パワフルすぎないハイトーンヴォーカルで、
マイナー臭すぎず、かといって決してメジャーにはなれない中庸なサウンドがある意味泣かせる。
楽曲単位での魅力は薄く、あくまで古き良きというサウンドであるから、刺激を求める方には向かない。
メロディアス度・・8 英国度・8 古き良きHR度・・9 総合・・7.5
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Storyteller「Corridor of Windows」

アメリカのメロディアスハードバンド、ストーリーテラーのアルバム。2000作
80年代から活動しながらアルバムリリースまでは至らず、90年代までに書きためていた曲が
MTMレーベルからのリリースによってこうして日の目を見た。サウンドは典型的なハードポップで、
きらびやかなシンセとメロウなギター、キャッチーなコーラスワークに彩られた爽やかなもの。
新鮮味は薄いものの、どれも耳心地がよく質の高い楽曲が楽しめる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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STREET LEGALBITE THE BULLET」

ノルウェーのハードロックバンド、ストリート・リーガルの2009年作
DA VINCIのビヨルン・ボーグを中心にしたバンドで、1999年の1stから10年ぶりとなった2作目。
サウンドとしては80年代を思わせる古き良き正統派のハードロックで、
かすれたヴォーカルの歌声とともに大人の哀愁をただよわせた雰囲気はTHIN LIZZYを思わせる。
元CONSEPTION、ARKのトゥーレ・オストビーも参加、巧みなギタープレイを披露している。
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 大人の哀愁度・・8 総合・・8
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Jimi Jamison's SURVIVIOREmpires
80年代に活動していたサバイバーをシンガーのジミ・ジェイソンが甦らせた復活作。1999作
サウンドはかつてのキャッチーさよりもややヘヴィな方向となり、
HAREM SACREMあたりを思わせる甘すぎないサウンドになっている。
90年代的なドラマティック性と骨太のギターサウンドは、往年のファンよりも
むしろ最近のメロハーリスナーにこそアピールする雰囲気だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 往年度・・7 総合・・7.5
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Survivor「REACH」

アメリカのメロディアスハードバンド、サバイバーのアルバム。2006作
映画「ロッキー」や「ベストキッド」などに曲を提供したことで、80年代に人気があったバンドであるが、
オリジナルメンバーによるアルバムとしてはじつに18年ぶりとなるらしい。
本作はまさに往年を再現したかのような王道メロディアスハードのど真ん中で、
キャッチーなヴォーカルハーモニーを中心に、年季を感じさせるギターワークと
哀愁のメロディの詰まった、大人の産業ロックをたっぷり聴かせてくれる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 往年度・・8 総合・・8
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TAKARA「Taste of Heaven」

アメリカのメロディアスハードバンド、タカラの1995作
プロデューサーであるJEFF SCOTT SOTOがヴォーカルを務める今作は、適度にハードなギターワークと
美しいシンセ、そして哀愁を漂わせたヴォーカルメロディで聴かせる質の高い作品だ
メロディアスハードとしてのキャッチーさに、湿りけのある叙情が加わったサウンドは、
ときにストリングスなどのアレンジも入り、ただ爽快なだけのメロハーよりも深みを感じさせる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 叙情度・・8 総合・・8
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TAKING DAWN「Time to Burn」

アメリカのハードロック/メタルバンド、テイキング・ドーンのアルバム。2010作
80年代のLAメタルを思わせるきらびやかさとキャッチーなメロディで聴かせるサウンドだが、
そこに現代的なヘヴィさやテクニックが加わっているので、古めかしさをあまり感じさせない。
若手にしてはどっしりとした安定感があって、楽曲、演奏ともになかなかレベルは高い。
LAメタルの現代的解釈というべきか、これもひとつのヴィンテージメタルの形だろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 LA風度・・8 総合・・8
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TALISMAN「7」

スウェーデンのメロディアスハードバンド、タリスマンの8th。2006作
1990年にデビューして以来、地道に活動を続け、不遇の扱いを乗り切りながらバンドは復活。
今作でもシンセとギターの重なるきらびやかなメロディアスハードロックを存分に聴かせてくれる。
Journeyへの加入が決定したジェフ・スコット・ソートの堂々たる歌声はもちろん、
ARCH ENEMYに加入した、フレドリック・オーケソンのテクニカルなギターワークも聴き所だ。
古き良き80〜90年代の質感とともに、随所にモダンさを取り入れたアレンジには
テクノロジーに頼らないロックとしての普遍的な魅力に溢れている。
アダルトな香りをただよわせ、抜群のグルーブ感が味わえる好アルバムだ。
メロディアス度・・8 実力度・・9 北欧度・・7 総合・・8
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Tarja「Henkays Ikuisuudesta」
NIGHTWISHターヤ・トゥルネンのソロ作。2006作
人気絶頂のさなかNIGHTWISHを脱退したターヤが、どんなアルバムを作るのかと
興味深かったが、やはり想像通りメタル色の少ないしっとりとした作品だ。
ゆるやかなピアノやシンセをバックに、オペラティックなターヤの歌声が乗る。
NIGHTWISHでの歌唱よりは落ち着いたやわらかみのある歌声で、
フィンランドの森を思わせる透明感のあるサウンドは、ヒーリングミュージック的でもある。
クリスマスアルバムでもあるので、それ系のカヴァー曲も入っていてほっと和めます。
メタルファンが聴くには向かないが、ターヤの歌唱が好きだという方はしっとりと楽しめるかと。
メロディアス度・・8 メタル度・・1 ターヤの歌声度・・9 総合・・7.5
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TarjaWhat Lies Beneath」

NIGHTWISHターヤ・トゥルネンの3作目。2010作
本作もこれまでのようにメタル色の薄いしっとりとしたアルバムかと思いきや、
クラシカルなアレンジとともにメタリックなギターも入ったサウンドに少々びっくり。
オペラティックなターヤの歌声に、コーラスワークが壮麗に重なって、
かつてのNightwishともやや異なる作風だが、これはこれでハマっている。
クラシカルな要素が入ったヘヴィロックといってしまえばそれまでだが、
なんといっても、この唯一無二のヴォーカルを楽しめるだけでも聴く価値はある。
クラシカル度・・7 メタル度・・7 女性Vo度・・9 総合・・8
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TEN 「The Name of the Rose」

イギリスのメロディアスハードバンド、テンの2nd。1996作
英国から久々に本格派のバンドが現れたと話題になったデビュー作も捨てがたいが
なんといっても、このバンド最高の名曲“The Name Of The Rose”が入った本作が好きなのだ。
その哀愁のイントロが流れ始めるやもう、そのドラマティックな世界観にどっぷりと浸れる。
ゲイリー・ヒューズのマイルドな歌声に、ヴィニー・バーンズの骨太のギターワーク、
そして英国の誇りを感じさせるシリアスさと、ロマン溢れる叙情。すべてが日本人好みである。
彼らのアルバムはどれもが質が高いのだが、まず聴くのなら本作をお薦めする。
メロディアス度・・9 哀愁の叙情度・・9 英国度・・9 総合・・9
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TEN 「SPELLBOUND」

英国のドラマティック・ハードロックバンド、テンの4th。1998作
シンフォニックなイントロからして耳を引くが楽曲もこれまで以上にドラマティックな作りで、
ルイス・ロヨのジャケットイラストのファンタジックなイメージとともに、
ケルティックなメロディを散りばめた美しいアレンジが光る。
キャッチーかつ哀愁を感じさせる歌メロと、メロディアスなギターワーク、
そして随所にシンセによるシンフォニックな味付けが効果的で、
メロハーというよりも、むしろドラマティックなシンフォニック・ハードという趣である。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・9 楽曲・・8 総合・・8

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TEN「BABYLON」

英国のメロディアスハードロックバンド、テンの5th。2000作
メロディアスハードとしての理想的なサウンドで我々を狂喜させたデビュー作、
さらなるドラマティックな重厚さで聴かせた2ndと、素晴らしい作品によって
その地位を確実なものとした彼らであるが、今作ではコンセプト作を打ち出してきた。
楽曲自体は3rd「The Robe」以降、ややマンネリ化している感は否めないが、
本作でのシンフォニックなバラード曲などはなかなか素晴らしく、
随所で聴かせるシンセワークなども、これまで以上のドラマ性を生み出している。
コンセプトうんぬんを抜きにして、アルバムとしてのクオリティもいつも通り高い。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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TEN「FAR BEYOND THE WORLD」

英国のドラマティック・ハードロックバンド、テンの6th。2001作
3作目以降は、質が高いながらもどこかマンネリぎみの作風であったのだが、
今作はいつになく爽快なサウンドで、キッャチーかつ流麗な歌メロが増した好作となった。
要となるのは、やはりゲイリー・ヒューズの歌唱と、ヴィニー・バーンズの湿りけのあるギターサウンド。
随所に彼ららしい哀愁のメロディを聴かせながらも、心地よい爽やかささが同居するTENサウンドが全開だ。
ドラマ性という点では前作以前をとるが、曲のクオリティでは文句なしの充実作である。
メロディアス度・・8 爽快度・・9 楽曲・・8 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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TEN「RETURN TO EVERMORE」

英国メロディアスハードのベテラン、テンの7th。2004作
ソロ作やボブ・カトレイとの競作を含めるとかなりの枚数になろう
ゲイリー・ヒューズは、メロディアスハード界では今最も多作なアーティストかもしれない。
2年ぶりのテンとしての新作であるが、片腕ともいえるギターのヴィニー・バーンズの脱退もあり
その内容が心配されたが、基本は同じ、あの英国(と書くのがふさわしい)王道のメロハー路線だ。
歌メロなどにはさすがに新鮮味はないが、いかにも英国らしい湿りけをまとわせたメロディは健在で、
ソロ作「ONE AND FUTURE KING」でも見せた、アイリッシュメロディも随所に現れる。
前作が「爽快路線」だとすると今作は「しっとり路線」というところか。バラードでのピアノも美しい。
メロディアス度・・8 爽快度・・7 新鮮度・・7 総合・・8
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TEN「the Essential collection 1995-2005」

英国メロディアスハードの雄、テンの10周年を記念したベストアルバム。2005作
現行メンバーにより新たにレコーディングされた全19曲をCD2枚組で収録。
Disc1のロックサイドは、名曲中の名曲“The Name of th Rose”幕を開ける。
プロダクションは若干軽ラウドながら、新バージョンでこの大曲が楽しめるのは嬉しい。
このバンドの場合、この手のハードロックにしては曲が7〜8分と長いのだが、
英国の誇りを感じさせるドラマティックなサウンドはやはり彼らならではのものだ。
Disc2はバラードサイドで、哀愁ただよう叙情美に溢れた楽曲の数々に、
あらためてゲイリー・ヒューズのメロディメイカーとしての才能が窺える。
バンドのファンには新バージョンとして、まだTENを未聴の方にはベストアルバムとして楽しめる。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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TEN「The Twilight Chronicles」

イギリスのメロディアスハードロックバンド、テンの8th。2006作
デビューから10年以上にわたり、良質なハードロックサウンドで我々を楽しませてくれているこのバンド、
今回も英国の誇りを感じさせる雰囲気と、湿りけのある叙情メロディに溢れた好盤だ。
前作からヴィニー・バーンズが抜け、ギターサウンドにはやや物足りなさはあるものの、
そこはゲイリー・ヒューズのソングライティングにはしっかりとした世界観があり、
今作ではコンセプト作風のシリアスさも伝わってくる重厚なサウンドが楽しめる。
ゲイリーのマイルドなヴォーカルにも、ストーリィを歌い上げる語り部的な表現力が加わり、
このバンドにしかできないドラマティックなハードロックは、今や円熟の境地にある。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 英国度・・9 総合・・8
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TEN「Stormwarning」

イギリスのメロディアスハードバンド、テンの2011年作
1996年のデビューから、質の高いドラマティックハードを作り続けてきてた、
ゲイリー・ヒューズ率いるこのバンド、ルイス・ロヨの美麗なジャケを久々に使用した
本作は5年ぶりとなる8作目で、さすがというべき力作に仕上がっている。
効果的にシンセを使った美麗なアレンジとメロウなギターワーク、
そして渋みのあるマイルドなヴォーカルで、湿りけのあるドラマ性を感じさせる
ハードロックを描き出している。強いインパクトはないが落ち着いた味わいだ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 英国度・・9 総合・・8
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TERRA NOVA「Best of +5」
オランダのメロディアスハードバンド、テラ・ノヴァのベストアルバム。2006作
1996年にデビューし、そのメロディアスでポップな質の高いサウンドは日本でも人気を博すが
レーベルとのトラブルからバンド名前を使用出来なくなり、以後AQUILAとして活動を続ける。
そして2005年になって正式にTERRA NOVA名義で復活を果たした。
これはその彼らの、初期の3作からのベスト選曲に、未発曲を加えたアルバム。
このバンドの魅力は、きらきらとしたシンセにキャッチーなメロディの楽曲、そして
ヨーロッパというよりはアメリカの産業ロックを思わせる爽やかなコーラスハーモニーにある。
個人的には明るめのポップさよりも、バラードなどで聴ける哀愁の叙情が好きなのだが。
ともかく、初めて触れる方にもバンドのベストとして楽しめる企画アルバムだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・9 新鮮・・7 総合・・7.5
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TERRY BROCK「Diamond Blue」
アメリカのシンガー、テリー・ブロックの2010年作
復活したGIANTのヴォーカルであり、THE SIGNPHANTOM'S OPERAなどにも参加した
実力派のシンガーで、本作のサウンドもキャッチーなメロディのハードポップを基本に、
その伸びやかな歌声を聴かせてくれる。やわらかなバラード曲なども含めて
全体的に爽やかなプログレハード風で、ハードロックというにはやや軽めなのだが、
その分ゆったりと耳心地よく楽しめる。80年代的な雰囲気もなつかしい好作です。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 ハードポップ度・・8 総合・・7.5
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TONY MACALPINE「EVOLUTION」

技巧派ギタリスト、トニー・マカパインの7作目のアルバム。1995作
クラシカルなメタルギターアルバムの傑作を生み出してきた天才マカパインだったが、
新たな方向性の模索とともにメタルファンの心もしだいに離れ始めた頃、
1994年のアルバム「PREMONISION」にて原点回帰ともいうべきテクニカルかつ
流麗なクラシカルサウンドを取り戻した。それに続くのが本作である。
メロディアスな旋律はそのままに、よりメタリックなパワフルさも加わっているが、
曲によっては、後に開花するプログレ的アプローチの萌芽が時折垣間見える。
前作のような伝統的なクラシカルさは薄らいだが、そこにシンセなどの使用も含めて
モダンさを加味したアレンジで、メタル、ジャズ、クラシック、フュージョンと、
アルバム全体としての多様な質感が混在している。複雑な味のある好作だ。
メロディアス度・・8 クラシカル度・・7 テクニカル度・・8 総合・・8
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TONY MACALPINE「LIVE INSANITY」
テクニカルギタリスト、トニー・マカパインのライブアルバム。1998作
1997年L.Aでのライブを収録。ドラムは現RAGEのマイク・テラーナ
さて、マカパインの1st、2ndはネオクラシカル系ギタリストのアルバムとしては歴史的傑作であり、
その凄まじいテクニックに加え、本物のクラシックの素養を感じさせるたおやかな音には驚嘆したものだった。
このライブ作であるが、残念ながら音質が完璧とは言えず、プロダクションのせいもあっか
肝心のギターの音色に艶がなく、演奏もスタジオアルバムよりはややラフな印象である。
名盤である2nd「Maxmum Security」からの曲を3曲やってくれていて嬉しいのだが、
ライブアルバムとして考えると普通の出来か。まずはスタジオ盤から聴くべし。尚、輸入盤はジャケが違う。
マカパイン度・・8 ライブ演奏・・7 音質・・7 総合・・7.5
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TONY MACALPINE「MASTER OF PARADISE」

アメリカの技巧派ギタリスト、トニー・マカパインの9作目。1999作
マカパインといえば、1st「EDGE OF INSANITY」、2nd「MAXIMUM SECURITY」
頂点を究めたクラシカルなインスト作が記憶に残るが、今作ではプログレッシブな構築センスが炸裂。
マカパインはギターの他にキーボードも弾き、自らヴォーカルもとっているが、これが意外にハマっていて
変拍子を多用したリズムに、テクニカルリフとハイトーンの歌が乗り、プログレ的なシンセが曲を彩る。
この後デレク・シェリニアンのPLANET Xへ参加するのだが、これはその布石となった作品だったのだろう。
メロディアスでクラシカルな部分を残しつつ、プログレアプローチを始めた進化が感じられるアルバムである。
メロディアス度・・7 プログレ度・・8 テクニカル度・・8 総合・・8
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TONY MACALPINEChromaticity

技巧派ギタリスト、トニー・マカパインの10作目。2001作
前作「MASTER OF PARADISE」ではテクニカルなプログレメタルに目覚めたと思いきや、
今作ではソチラ系の活動はPLANET Xで満足したのか、再び初期のクラシカル路線に戻っている。
とはいえ、所々に変拍子のキメを取り入れるなど、にやりとさせられる部分も多々ある。
楽曲の出来そのものは初期の流麗さよりは、テクニック指向の比重が増していて新鮮味はないが、
やはりその超絶と言ってよい正確無比なプレイの数々には感心させられる。
メタルというよりも、クラシカルでテクニカルなハードフュージョンとして聴くと耳に心地よい。
メロディアス度・・7 クラシカル度・・7 テクニカル度・・9 総合・・8
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TONY MACALPINE

テクニカルギタリスト、トニー・マカパインの2011年作
PLANET XCABなどでの活躍はご存じの通りだが、ソロ名義のアルバムとしては
2001年のChromaticity以来、じつに10年ぶりとなる。セルフタイトルを冠した本作は、
メタリックなヘヴィネスとテクニカルでプログレッシブな質感が融合された力作となった。
自身でギター、ベース、シンセをこなすマルチプレイヤーぶりは相変わらずであるが、
ドラムにはヴァージル・ドナーティ、マルコ・ミネマンという凄腕を迎え、タイトで硬質感のある
技巧的なアンサンブルを描き出している。随所に高度なクラシカルフレーズを織りまぜつつ、
プログレメタリックなモダニズムを卓越したテクニックで作り上げる。マカパイン健在の強力作だ。
メロディアス度・・7 プログレメタリック度・・8 テクニカル度・・8 総合・・8
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TOP LEFT CORNER「MYSTERY BOOK」

イタリアのプログレハードバンド、トップ・レフト・コーナーのアルバム。1994作
なにやら物語的なSEで幕を開け、曲が始まるとメロウなギターフレーズと
うっすらとしたシンセ、キャッチーなヴォーカルメロディでポンプロック的に聴かせる。
ややマイナー臭いがファンタジックな世界観と、シンフォニックロック的な叙情性が
なかなか耳に心地よく、爽やかなコーラスハーモニーとともにゆったりと楽しめる。
メタリックな硬質さはあまりなく、むしろプログレハード的に聴ける作品だ。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・6 キャッチー度・・8 総合・・7.5

Top Left Corner 「Nowhere」
イタリアのプログレハードバンド、トップ・レフト・コーナーの2nd。1996作
ずいぶん前に聴いた1st「Mystery Book」はポンプロック風味のキャッチーなサウンドで、
なかなか悪くなかった印象がある。本作もシンフォニックなシンセワークとメロウなギターを軸に
ゆったりとした楽曲で聴かせるハードプログレだ。メタリックな緊張感や硬質感はあまりなく、
聴きようによっては退屈で中庸な音楽性なのだが、ヨーロピアンな情緒をまぶしたメロディと
ファンタジックな世界観をかもしだすドラマティックな雰囲気はやはり嫌いではない。
とくに泣きのメロディを奏でるギターは、プログレ/シンフォニック系のリスナーに好まれるものだろう。
メロディアス度・・8 プログレ度・・7 ゆったりメロウ度・・8 総合・・7.5


TOUCH「THE COMPLETE WORKS I & II」

アメリカのメロディアスハードバンド、タッチの1st、2ndカップリング盤。
マーク・マンゴールドを中心に活動したバンドの1979年の1stと、
1981年に出るはずだった幻の2ndをカップリングした再発盤。
きらびやかなシンセに包まれたキャッチーなメロディとコーラスワーク
アメリカンロックのポップ感覚とQUEEN的な壮麗さが合わさった、
メジャー感のあるじつに質の高いサウンドだ。マンゴールドのシンセには
プログレハード的な味わいが感じられ、JourneySTYXあたりが好きな方はもちろん
後期のYESASIAなどにも通じるやわらかな美しさがある。
メロディアス度・・8 プログレ度・・7 キャッチー度・・9 総合・・8
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Trillium「Alloy」
女性シンガー、アマンダ・サマーヴィルを中心にしたのユニット、トリリアムの2011年作
マイケル・キスクとのデュオやAVANTASIAなどにも参加したことでも知られる実力派シンガーで、
サシャ・ピートがプロデュース、彼の片腕であるミロがシンセにアレンジを担当している。
サウンドの方は、アマンダの歌声をメインにした、ゴシック風味のハードロックという感じで、
EVANESCENCEなどにも通じるキャッチーさと適度なヘヴィさ、シンフォニックな叙情性もあって普通に聴きやすい。
全体的にしっとりとした薄暗い曲調であるが、ゴシックメタルというほどでもなく、楽曲のインパクトという点でも
いくぶん中途半端な気もするが、フィメールメタル好きのリスナーはどうぞ。ヨルン・ランデがゲスト参加。
メロディアス度・・7 ゴシック風HR度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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The Trophy「the gift of life」
ドイツのメロディアスハードバンド、ザ・トロフィーのアルバム。2009作
元JADED HEARTのマイケル・ボーマン、HUMAN FORTRESSのトッド・ウルフらによるバンドで
いくぶんモダンなヘヴィさのあるメロディアスハードをやっている。
キャッチーなヴォーカルメロディを中心に、けっこうハードめのギターと
シンセによる美しいアレンジで聴かせるサウンドはキャッチーでありながらも軽すぎず、
どっしりとした骨太の質感がある。楽曲自体は比較的正統派のハードロック。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 骨太度・・8 総合・・8
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TURNING POINT「RIVER DANCE」
スウェーデンのハードロックバンド、ターニング・ポイントのアルバム。1994作
10年以上前ではなかなか珍しい、ケルティックなメロディを取り入れたHRで、
かすれた声質のヴォーカルといい、やや薄っぺららギターサウンドといい、
時代を感じさせるものがあるが、そこに顔を出すフォーキーなメロディはなかなかなごめる。
GARY MOORDAREあたりが好きな方ならそこそこ気に入るだろう。
メロディアス度・・7 ケルティック度・・7 楽曲・・7 総合・・7


TWO FIRES「IBNITION」
アメリカのメロディアスハードバンド、トゥー・ファイアーズの2nd。2002作
JOURNEYTHE STORMという流れで聴ける、キャッチーなハードポップサウンド。
メロディアスなギターと美しいシンセワーク、そして80年代的なヴォーカルメロディは
さすがの質の高さを誇り、日本人好みの爽やかなメロディアスハードが味わえる。
全体的に新鮮味はやや薄いものの、安心して楽しめる好作だ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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Two of a Kind

オランダのメロディアスハードバンド、TERRA NOVAのメンバーがバックアップする、
二人の女性Voをフロントにしたハードポップユニット、トゥー・オブ・ア・カインドのアルバム。2007作
あのTERRA NOVAが楽曲、演奏面を受け持つとあって、クオリティの方は保証付き。
爽やかでキャッチーなメロディ満載の楽曲に、エスターとアニータ、二人の伸びやかな歌声が乗る。
女性二人の美しいコーラスハーモニーは、やはりHEARTを思い浮かべるが、
こちらの方がシンセなどによる曲アレンジが前に出ていて、若いリスナーにも聴けるだろう。
ただ質は高い反面、意外性は薄いので、女性Voフリークでないと途中で飽きるかもしれない。
メロディアス度・・8 爽やかキャッチー度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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ULI JON ROTH/ELECTRIC SUN 「EARTHQUAKE/FIRE WIND」
天才仙人ギタリスト、ウリ・ジョン・ロートのかつてのバンド、エレクトリックサンの1stと2ndのカップリングCD。
個人的にはやはりスカイギター導入後の作品「BEYOND THE ASTRAL SKIES」
「PROLOGUE TO THE SYMPHONIC LEGENDS」あたりが白眉だと思うが、
このELECTRIC SUN時代の79年から80年の音もなかなかに味わい深い。
メロディのつむぎ方、その自然な音の流れはやはり天才としかいいようがない。
メロディアスギター度・・9 なめらか度・・9 歌はオマケ度・・8 総合・・7.5

ULI JON ROTH「Transcendental Sky Guitar」

ドイツのギター仙人、ウリ・ジョン・ロートの2枚組アルバム。2000年作
「天上の至楽」と題されたライブ作品で、1曲目“スカイ序曲”から、うっとりとするような
スカイギターの甘美な音色を満喫できる。その後も“トルコ行進曲”、ショパンの“望郷”、
ヴィヴァルディの“雷鳴と稲妻”、ムソルグスキーの“ババ・ヤーガの小屋”、パガニーニ、
メンデルスソーンの“妖精の踊り”、そしてベートーヴェンといったクラシック曲を
優雅なギターサウンドで表現。まさに生ける芸術家ともいうべきその音色に聴き惚れる。
クラシック度・・9 スカイギター度・・10 ロック度・・5 総合・・9
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ULI JON ROTH「METAMORPHOSIS」

ドイツのギター仙人、ウリ・ジョン・ロートのアルバム。2003作
仙人、久々のスタジオ作はヴィヴァルディの「四季」をロックアレンジしたクラシカルなアルバムとなった。
いったい「SKY OF AVALON」シリーズはいつになったら発表するのか、というファンの懸念を蹴散らし、
仙人はわが道を行くのであった…。ヴァイオリンの音域を出すスカイギターの音色は相変わらず優美で、
おなじみの「四季」の曲調にもマッチしていてよろしいのだが、
ロックというよりはクラシカル度が高いので、メタラーの受けはあまりよろしくないであろう。
プログレファンはカナリオスの「四季」あたりと比べたりして楽しめるかもしれない。
ブックレットが分厚く豪華で、自身による細かな解説も入っている。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・9 ロック度・・6 総合・・8
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ULI JON ROTH「the BEST of」

ドイツのギター仙人、ウリ・ジョンロートのベストアルバム。2007作
SCORPIONSを脱退後、天上の音色を奏でるスカイギターを手に、
クラシカルなギターサウンドで数々の珠玉の音楽をつくり続けてきた彼自身の
30年にもおよぶキャリアから選曲された2枚組のベストアルバム。
Disc1は、ソロ一作目である傑作「Beyond the Astral Skies」(1984)
壮大なスケールの「Prologue to the Symphonic Legends-Sky of Avalon」(1995)
スカイギターのための組曲「Transcendental Sky Guitar」(2000)
ヴィバルディの“四季”を独自に解釈した「Metamorphosis」(2003)、からの曲を中心に収録。
この上ない美しさで聴かせる泣きのギターと壮麗なオーケストラなどが一体となり、大自然と地球、
大宇宙をも想起させるスケール感溢れるシンフォニックなロックサウンドがこれでもかと繰り広げられる。
Disc2は、Electric Sun名義のバンド作、「Earthquake」(1978)、「Fire Wind」(1980)、
ジャック・ブルース、マイケル・シェンカーらをゲストに向かえたライブ作「Legends of Rock」(2001)
さらには未発表の「Suite 12 Arpeggio Concert Etudes For Solo Piano」(1991)からも収録。
ウリ・ロートというこの偉大なるアーティストの足跡を知る絶好のベスト作だし、
まだ万が一にもスカイギターの優美な音色を知らないという方はまず必聴だ。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・9 スカイギター度・・10 総合・・8.5
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Uli Jon Roth「Under A Dark Sky」

スカイギターを操るギター仙人、ウリ・ジョン・ロートのアルバム。2008作
序章から12年待った。待望のシンフォニック・レジェンズの第一部の完成である。
人類への警告を含んだメッセージとともにクラシカルに幕を開ける本作は、
壮麗なオーケストラをバックにしたロックオペラ風のアルバムだ。
バンドパートでの男性Voはマーク・ボールズが、女性Voは元SAHARAのリズ・ヴァンダルがつとめる。
古き良きロック風味とオーケストラアレンジが融合した、優雅でクラシカルな作風であるが、
そこに人間的で温かみのある演奏を聴かせるのはさすが。ウリの奏でるスカイギターはときに優しく、
ときに人類を叱咤するように激しく、宇宙における地球の物語を悲しみと希望の音によって織りなしてゆく。
メタル的なモダンさを求める若いリスナーには、あるいは古くさく感じるかもしれない。しかしこれがロックであり、
これが本物の音楽なのだ。音の向こうに世界が見えるかどうか。紡がれるメロディの意味を感じるかどうか。
18分の大曲のラストは唐突だが。類まれな天才の手による、音楽と世界の融合がここにまたひとつ完成した。
ブックレットにおけるウリ自身の解説も、人類と地球に対する奥深い指針をはらんだ内容で必読である。
シンフォニック度・・9 壮大度・・10 人類と地球度・・10 総合・・9
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UNISONIC「UNISONIC」

マイケル・キスクとカイ・ハンセンによる新バンド、ユニソニックの2012年作
カイ・ハンセンがHELLOWEENを脱退したのはあの「守護神伝 2」の直後であるから、
この二人が同じバンドに在籍するというのは、じつに20年以上ぶりということになる。
サウンドはキャッチーなメロディで聴かせる正統派のHRで、メンバーにデニス・ワードがいることからも、
HELLOWEENというよりはむしろ、PLACE VENDOMEの延長上のサウンドに、カイ・ハンセンのテイストが
加わったというような印象だ。キスクの堂々たる歌声には、かつての黄金時代の雰囲気も漂わせ、
長く彼らを見つめてきたファンにとっては感無量だろう。元ASIAの経歴を持つマンディ・メイヤーと
カイとのツインギターも、爽やかなコラボを生み出していて、力みすぎない大人の余裕が感じられる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 正統派HR度・・8 総合・・8
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VALENSIA「GAIA」
オランダの貴公子、ヴァレンシアの1st。1993作
同郷のVALENTINEと同様QUEENから絶大な影響を受けたと公言する通り、
そのポップセンスやコーラスハーモニーなどには、キャッチーさと壮大さが同居している。
この1stではそれに民族的な色合いも付加していて、やわらかみのあるサウンドに
ケイト・ブッシュ的な無邪気さ、神秘性も部分的に感じられる。
メタル性はほぼ皆無で、ヴァレンタインまでが限界のHRファンにはつらいかもしれないが、
それを度外視すれば、力を抜いて聴ける良質の音楽であると思う。
メロディアス度・・8 ポップ度・・8 ゴージャス度・・7 総合・・7.5

VALENSIA
「VALENSIA '98
MUSICAL BLUE PARAPHERNALIAN DREAMS OF EARTH'S EVENTIDE WHITER FUTURE & DARKER PRESENT SOUNDSPHERES FROM NEW DIAMOND AGE SYMPHONIAN ARTWORKS TO YESTERDAY'S WESTERNWORLD ROCKCRAFT UNDER THE RAGIING NINETIES' SILVER PROMISE OF THE HAPPY HUNDREDS ON THE BREAK OF THE NEW MILLENNIUM'S HAZY MISTY DAWN.
というとんでもなく長いタイトルのヴァレンシアの3rd。略称は「V」(だったらそう書きゃいいって?)1998作
なんでもこのアルバムは彼自身あまり気に入っていないようで、あとになってレコード会社から
強制されて作った、というようなことを雑誌のインタビューなどに語っている。
内容は彼独特のポップ性を保ちつつも、よりロックっぽさを増した音づくり。
確かに「GAIA」などと比べるとより乾いた印象で、キーボードアレンジなども控えめ。
得意のQUEEN度も抑え気味で、一聴して地味な印象もあるが、アコースティックギターなどを用いたり、
普通っぽい歌を聴かせるなど新境地もかいま見せていて、そう悪くはない。「らしい」曲もいくつかあるし。
メロディアス度・・7 ポップ度・・8 ゴージャス度・・5 総合・・7

VALENSIA「GAIAU」

ヴァレンシアの4th。2000作。
やや中途半端だった前作の反省からか「やりたいものをやろう」と開き直ったかのように
今作はのっけからQUEEN度全開のゴージャスなサウンドとなった。
壮大なコーラスハーモニーに絶妙のポップセンスが絡まり、カラフルな音が乱舞する。
しがらみから開放されたかのような彼自身の「楽しさ」が音を通じて感じられ、聴いていて思わず嬉しくなる。
もちろんメタルでもハードロックでもないのだが、このクオリティの高さはやはり見事。
「現代版QUEEN」、あるいは「男版KATE BUSH」という言葉を、彼には賛辞とともに送りたい。
VALENSIAとはどんな音楽か?…という問いにはこのアルバムをまず聴くことをお勧めする。
メロディアス度・・8 ポップ度・・9 ゴージャス度・・9 総合・・8
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VALENSIA 「QUEEN TRIBUTE」

オランダの貴公子、ヴァレンシアクイーン・トリビュートアルバム。2004作
かつて日本盤で出たものと同様のフィンランド盤。きらびやかなジャケにつられて購入。
大のクイーン好きがたたって、ついに全曲クイーンのカヴァーというアルバムを作ってしまった彼だが、
それだけにオリジナルへの愛を感じる歌いっぷりで、どの曲も忠実かつ丁寧にアレンジされている。
とくに、名曲“BOHEMIAN RHAPSODY”などはオリジナルを超えようかという出来だ。
元曲と聴き比べるだけでなく、単体としても濃密なトリビュートアルバム。
メロディアス度・・8 アレンジ度・・8 女王なりきり度・・9 総合・・7.5
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Robby Valentine 「The Magic Infinity」

オランダの貴公子、ロビー・ヴァレンタインの2nd。1993作
衝撃のデビューを飾った1991年の1作目も見事な出来であるが、
本作ではいっそう楽曲の充実をはたし、後の作品への土台ともいうべき
きらびやかなヴァレンタインサウンドが完成されたアルバムだ。
冒頭を飾る華麗な“The Magic Infinity”からもうその世界に引き込まれるが、
その後も、繊細なピアノを聴かせるパラードやキャッチーなポップ曲など、楽曲の幅も広い。
そして゜、現在でもテレビなどでもよく使用されている名曲、“No Turning Back”
この究極的なドラマティックサウンドには今も圧倒される。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 華麗度・・9 総合・・8.5
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Valentine

オランダの貴公子、ヴァレンタインこと、ロビー・ヴァレンタインの通算3作目。1995作
Robby Valentine名義として2枚の作品を発表後、新たにVALENTINEとして活動をスタート、
本作は彼の持ち味である、きらびやかで優雅なメロディが目一杯詰まった傑作となった。
1曲目の“God”からして、QUEENを思わせる華麗さと、展開の多いドラマティックな作風で
聴き手の心を鷲づかみにしてくる。シンフォニックな美しさと流麗なコーラス、繊細なピアノなど、
これぞヴァレンタイン・ワールドというべきじつに華麗なサウンドである。
メロディアス度・・9 華麗度・・9 クイーン度・・8 総合・・8.5
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VALENTINE「BELIEVING IS SEEING」

オランダのメロハー貴公子、ヴァレンタインこと、ロビー・ヴァレンタインの6th。2000作
個人的にはRobby Valentine名義から数えての3作目までが素晴らしいと思っていて、
4thはややまとまりすぎだし、5thはいま一つ気に入らなかったのであるが、
今作は美麗メロディが炸裂の3rd以来の傑作だ。QUEENを思わせるコーラスハーモニーに、
クラシカルかつキャッチーなアレンジで聴かせるヴァレンタイン節は健在。
美しいピアノの音色に、少し鼻にかかったようなロビー王子の歌声は、
どこかナルシスティックでロマンティックなお花畑にいざなってくれます。
ややマンネリ気味なメロディや予定調和の美学をちらほらさせていますが、
シンフォニックかつ壮麗に盛り上げるラスト曲などは素直にうっとりとなれますネ♪
メロディアス度・・8 壮麗度・・9 新鮮度・・7 総合・・8
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VALENTINEMost Beautiful Pain

オランダの貴公子、ヴァレンタインの7th。2006作
翼の生えたピアノに乗って羽ばたくロビー様という…少々恥ずかしいジャケですが、
サウンドの方はいつになくヘヴィなギターが入ってきて、モダンな感触が増している。
もちろんヴァレンタイン節ともいうべきキャッチーなきらびやかさは随所に健在ではあるが、
かつてのような壮麗な華やかさはやや薄まり、貴公子も大人になって落ち着いたかなという印象。
…と思っていたら、バック・トゥ・ザ・フューチャーのテーマを含むラスト4曲は素晴らしい叙情美。
全体的にもメロディックロックとしての質は相変わらず高いので、ファンであれば十分楽しめるだろう。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 壮麗度・・7 総合・・8
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VALENTINE「Falling Down In Misanthropolis」

オランダの貴公子、ヴァレンタインの8th。2007作
前作で聴かれたヘヴィな質感と適度なモダンさを踏襲しつつ、
随所にしっかりと彼らしいキャッチーなメロディをまぶして聴かせる好作。
お得意のQUEEN風味のコーラスハーモニーや、ポップなノリとともに
ヴァレンタインワールド健在を感じさせる、きらびやかで軽快なサウンドが楽しめる。
彼の愛してやまないQUEENやABBAのカヴァーもさすがにハマっている。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 軽快度・・8 総合・・8
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VENGENCE「Soul Collector」
オランダのベテランハードロックバンド、ヴェンジェンスの2009年作
かつてはAYREONのアルイエン・ルカッセンも在籍していたバンドで、
1984〜1997年まで活動、その後いったん休止するも2006年に復活、
本作はその復活二作目となる。サウンドの方は良くも悪くも古き良きHRで、
ブルージーなロック色とヨーロピアンなメタル要素が融合されたもの。
アダルトな渋さで聴かせるヴォーカルも含め、これが大人のハードロックだ。
日本盤には2007年のライブを収録したボーナスCD付き。往年の名曲が楽しめる。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 渋いね度・・9 総合・・7.5
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VERALIN「Opposites」

オランダのプログレ・ハードバンド、ベラリンのアルバム。1996作
ハスキーで伸びやかな女性ヴォーカルを中心に、キャッチーなメロディで聴かせるサウンド。
FINCHのシンセ奏者によるシンフォニックなシンセワークも素晴らしく、
それにハードロック的な明快さが合わさって、なかなか耳心地のよい音作りだ。
これだという叙情や盛り上がりはないものの、安心して楽しめる女性Voロック作。
AYREONのアルイエン・ルカッセンもゲストで参加している。
メロディアス度・・8 プログレ度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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VOLBEAT 「Beyond Hell/Above Heaven」

デンマークのハードロックバンド、ヴォルビートの2010年作
すでに4作目ということだが聴くのは初めて。サウンドは古き良きロカビリーロックを
HR/HMに味付けしたという感じで、アナログ的な質感をモダンに表現しているという、
なかなか面白いスタイル。キャッチーなメロデイと渋みのあるマイルドさが聴き心地よい。
今の時代においてなにか安心して聴けるような、大人のロックとしての味わいがある。
なにげなく随所にMETALLICAっぽさなどもあったりして、にやりとさせられる。マイスペ
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 ロカビリーメタル度・・8 総合・・8
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WESTWORLD
TNTのトニー・ハーネルとRIOTのマーク・リアリらによる、ウエストワールドの1st。1998作
曲の方はあまり派手さのない、いたって正統派のメロディアスハードで、
キャッチーでアメリカンな雰囲気を感じさせつつ、適度に叙情もある。
RIOTのような流麗なツインギターなどはまったく聴かれないが、
実力あるトニー・ハーネルの歌声を中心にじっくりと聴かせる。
肩の力が抜けた大人のハードロックとして普通に楽しめる。
メロディアス度・・7 メロハー度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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WHITE LION 「PRIDE」

アメリカのメロディアスハードバンド、ホワイト・ライオンの2nd。1987作
名は体を表す、このシンプルなジャケからは想像もできない素晴らしきメロディアスハード作。
キャッチーでありながら、どこかヨーロピアンな哀愁を漂わせたメロディと、
ヴィト・ブラットの奏でるメロディアスで、ときにテクニカルなギターワークもじつに見事。
枯れた味わいのあるヴォーカルとともに、アメリカのバンドでありながら、
しっとりとした叙情溢れるサウンドを聴かせてくれる。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 哀愁度・・9 総合・・8
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WHITE WOLFVictim of the Spotlight
カナダのメロディアスハードバンド、ホワイト・ウルフのアルバム。2007作
かつて80年代に2枚のアルバムを残して消えたバンドの、なんと20年ぶりとなる新作。
泣きのギターに彩られたメロディアスなサウンドは、80年代の空気をそのまま蘇らせたかのよう。
絶品のツインギターとシンセの絡みを軸にしながら、キャッチーなポップさに流されることなく、
あくまでドラマティックに聴かせるあたりには、正統派の気概がひしひしと伝わってくる。
楽曲そのものは80年代に書かれたものが多く、アルバムとしてのまとまりには欠けるが、
復活作としては十分な質の高さで、かつてのファンには嬉しいかぎりだろう。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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WIG WAM 「Wig Wamania」

ノルウェーのハードロックバンド、ウィグ・ワムの2nd。2006作
どう考えても、このジャケ、ケバいルックスからして正統派のHRファンからは
白い目で見られること必至だろうが、実際のサウンドはずっと骨太でびっくり。
かつてのグラム・ロックを思わせる色気に、まるでLAメタルのような華やかさ、
そしてキャッチーなメロディで聴かせる楽曲にはなんの迷いも感じられない。
まず音を聴けば、それまでの偏見も吹き飛んでしまうだけのクオリティがあるのだ。
曲によっては美しいシンセアレンジに表現力ある歌声で北欧的な叙情をまとわせてくれる。
これは現代の北欧版MOTLEY CRUEなのか。そう言うにはどこか作り上げられた
エンターテイメントの世界観がぷんぷんするが…ともかくも、あなどれないバンドだ。
メロディアス度・・8 ちゃんとHR度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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WINGER「W」

アメリカのハードロックバンド、ウインガーの復活作。2006作
80年代後半にデビューしアルバムを3枚出したあと、キップ・ウインガーはソロを発表していたが、
バンド名義としては1993年以来となる4作目である。マルチプレイヤーのキップ・ウインガーを中心に、
レブ・ビーチ、ロッド・モーゲンステインといった実力あるメンバーが演奏を支える。
サウンドは意外とヘヴィなギターリフを使った、プログレ的な質感のあるハードロックで、
キャッチーな歌メロを聴かせつつ、KINGS X的な知的なアレンジが光っている。
中盤以降はかつてのようなグラム色のあるハードロック曲も聴け、往年のファンも満足するだろう。
個人的には、モダンなプログレ・ハードロック風味をもっと突き詰めた作品も聴いてみたい。
メロディアス度・・7 キャッチー度・・8 知的アレンジ度・・8 総合・・8
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Kip Winger「Songs from the Ocean Floor」

WINGERの中心人物、キップ・ウインガーのソロ作。2001作
個人的にはWinger時代にさほどの思い入れはないので、本作は冷静に聴けたのだが、
ハードロックというよりは、薄暗い叙情の大人のメロディアスロックという趣である。
PINK FLOYDあたりにも通じるメロウな質感に、モダンなポップ感覚も合わさって、
ゆったりとしていながら、どこか広がりを感じさせる知的なアレンジはさすが。
レブ・ビーチ、ロッド・モーゲンステインが参加していることもあり、
このソロ作が後のWINGERの復活につながる布石であったことは確かだろう。
メロディアス度・・7 モダンロック度・・8 知的アレンジ度・・8 総合・・8
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Kip Winger「From the Moon to the Sun」

WINGERの中心人物、キップ・ウインガーのソロ作。2008作
2006年のWINGERの復活アルバム「W」もなかなかの好作だったが、
本作はソロ名義としては8年ぶりの作品。本家WINGERよりもぐっとメロウで、
ある種プログレ的な世界観とともに、ゆるゆかに聴かせるサウンドになっている。
歌ものが中心であるが、メロディのやわらかさとモダンロック的なアレンジに
薄暗い質感をまじえた、いわばアダルトな味わいがとても耳に心地よい。
音に派手さはないが、ヴァイオリンの美しいクラシカルなインスト曲や、
民族風味の曲などもあって飽きずにじっくりと楽しめる好作品となっている。
メロウ度・・8 モダンロック度・・8 知的アレンジ度・・8 総合・・8
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XYZ

XSAVIOR「caleidoscope」

北欧メタルシーンきってのベテランヴォーカリスト、ヨラン・エドマン率いる
メロディックハードロックバンド、エクスセイヴィアーのアルバム。2005作
1984年MADISONでデビュー後、イングヴェイのアルバムに参加するなど、
北欧では名の知れたVoということだが、個人的にはさして思い入れはない。
だがサウンドの方は、まったくじじくさいことなく、KANSASACTあたりに通じる
キャッチーで伸びやかなメロディとQUEEN的なコーラスハーモニーが素晴らしく、
リズムアプローチなどにはプログレ的な要素もあり、プログレハードとしても楽しめる。
ギターもときにかなりテクニカルだったり、シンセのアレンジもとても凝っていて、
完成度抜群の一枚。ヨランの歌声も曲の中で実に瑞々しく映えている。
きらきらとしたキャッチーなメロディアスさが実に耳に気持ちいい。
メロディアス度・・9 プログレハード・・8 キャッチー度・・9 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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YOSO「ELEMENTS」

TOTOのボビー・キンボールと元YESのビリー・シャーウッド、トニー・ケイらよるユニット、ヨソの2010年作
キャッチーなメロディで聴かせるプログレハードで、やはり随所にTOTOを思わせるポップセンスもあり、
往年のファンならにやにやするだろう。楽曲自体に新鮮味は薄いものの、なつかしい感じで楽しめる好作。
ボーナスのDisc2には、TOTOの名曲“Rosanna”やYesのメドレーなども含んだライブ音源を収録。
キャッチー度・・8 往年のトト風度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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ZENO

ウリ・ジョン・ロートの弟、ジーノ・ロートが率いるジーノのデビュー作。1986作
じつのところ以前聴いたときには、それほどまでによいとは思えなかったのだが、
このリマスター盤であらためて聴くと、音質の向上もあって、かつて感じたポップすぎる感じが一転、
ジーノ・ロートの抜群のギターワークとともにキャッチーなメロディが引き立っている。
やわらかなヴォーカルと美しいコーラスワーク、そして兄顔負けのギターの泣きが素晴らしい。
2005年盤のボーナスには初期のデモ音源など5曲を追加収録。
メロディアス度・・9 キャッチー度・・8 ギター度・・9 総合・・8.5
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ZENOListen to the Light

ウリ・ジョン・ロートの弟である、ジーノ・ロートのバンド作。1998作
兄のウリがクラシックを基盤に壮大な宇宙を描くのに対して、ジーノはあくまで明快なメロディアスハードの路線である。
このアルバムではキャッチーなメロディの中に東洋的な旋律を盛り込んでおり、スカイギターによる泣きの叙情は
FEAR WARNING
にも通じる感触だ。感動的なバラード曲など、兄譲りの泣きのギターはさすがといったところだし、
美しいシンセによるオーケストレーションも効果的だ。実力あるヴォーカルとともに質の高い作品になっている。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 メロハー度・・8 総合・・8
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ZENO「Runway to the Gods」

ウリ・ジョン・ロートの弟である、ジーノ・ロートの2006年作
1998年のListen to the Lightから8年ぶりとなるアルバム。
参加予定であったトミー・ハート、ウレ・リトゲンはFAIR WARNING再結成のため不参加となったが、
マイケル・ボーマンをヴォーカルにすえて、メロディアスかつキャッチーな力作に仕上がっている。
テクニックと渋さをそなえたジーノのギターワークは兄譲りの絶品のメロディセンスで、
美しいシンセアレンジも含めて、きらびやかにサウンドを彩っている。マイケル・ボーマンの歌声は
かすれた大人の魅力があって、これまでのアルバムと比べなければ、普通にHRとして格好よいと思える。
もしもこれでトミー・ハートが歌っていたら、ほとんどFWのような作品になっていたかもしれない。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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