CDレビュー
メロディック/シンフォニックメタル 1
symphonic/melodic metal 1
A〜K


掲載バンドはABC順になっています

L以降のバンドはこちら

■CDの評価に関しては、私の個人的嗜好が反映されることもあり、なかには納得のいかない
評価もあるかと思いますが、その辺はどうかご了承ください。

■また、「このレビューを参考にしてCDを買ったが気に入らなかった」といったクレームなどに
関しましても、当方は責任を負いかねますので、ご理解ください。


*メロスピ/メロパワ/シンフォニックメタル傑作特集

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A

ABADDON
メキシコのメタルバンド、アバドンの2010年作
ハスキーな女性ヴォーカルのスペイン語の歌唱で疾走する正統派のメタルサウンド。
ややチープな音質ながら、80年代を思わせる古き良き質感と、どことなくジャパメタっぽさもある
クサいメロディを聴かせるツインギターもなかなかよろしく、ローカルな辺境臭さも
味わいとなっている。ZED YAGOのメヒコ版という感じか。マニアの方なら楽しめるかと。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5


ABRAXAS「The Liaison」

ジャーマンメタルバンド、アブラクサスの1993作
ジャーマンメタルブームに斜陽が差し始めたこの時期に唯一のアルバムを残して消えたバンド。
しかしながらサウンドの方はツインギターに、この時代としては珍しいシンセも入っていて
HELLOWEENGAMMA RAYを思わせるキャッチーなメロディで疾走する、なかなか質の高いものだ。
力強くないヴォーカルや、どこかで聴いたようなクサメロがマイナー臭さをたたえているのもまたよい感じ。
知られざるクサ系ジャーマンの好作です。安く見かけたらぜひゲットしてみてください。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 ジャーマン度・・8 総合・・7.5
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ABYSS「Redencion」

スペインのシンフォニックメタルバンド、アビスの2002作
ツインギターにシンセを含む6人組で、2nd「SIN ANGELS」はProgMetal的な展開美も
見事な傑作であったが、本作の時点では疾走を基本にしたメロスピ色が強い。
ツインギターによるクサめのフレーズにスペイン語の歌唱を乗せて疾走する楽曲は
B級臭さを残しているが、きらきらとしたシンセをバックに聴かせる哀愁あるメロディはなかなか。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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ABYSS「SIN ANGELS」

スペインのメロディックメタルバンド、アビスの2nd。2004作
ツインギターにキーボード入りの6人組。Voの歌唱はスペイン語で、
哀愁を撒き散らしつつメロディアスに展開する楽曲はプログレメタル的。
きらきらとしたKEYのシンフォニックな音色によるの厚みがサウンドに説得力をもたらしていて、
確かな歌唱力と演奏力とともに、この手のマイナー系バンドにありがちな弱々しさはない。
ギターのメロウなフレージングもいいし、もう一皮むければ素晴らしいバンドになりそう。
VAHLADIANとともにスパニッシュ・シンフォニック・プログレメタルを牽引していって欲しい。
メロディアス度・・8 プログレ度・・7 楽曲・・8 総合・・8
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ACCEPT「METAL HEART」

ジャーマンメタルのベテラン、アクセプトの6th。1985作
HELLOWEENの登場までは、ジャーマンメタルといえば、SCORPIONSとこのACCEPTこそが
その中心的存在であった。本作はバンドの代表作、そして最高作とも名高い作品で、
とくに1曲目のタイトル曲のサビでの雄々しい「メッタルハート!」のコーラスはインパクトが大きい。
ウド・ダークシュナイダーのガナリ気味のヴォーカルは好みを分けるところだが、
ステファン・ホフマンとヨルグ・フィッシャーのツインギターはときにクラシカルな旋律をまじえ、
ドラマティックなサウンドに貢献している。後のジャーマンメタルブームのバンドに比べると
もっとブリティッシュの香りを残した正統派のヘヴィメタルアルバムである。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 ドラマティック度・・7 総合・・8
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ACCEPT「RUSSIAN ROULETTE」

アクセプトの7th。1986作
タイトルのインパクトなどから前作「METAL HEART」の方が有名だが
本作はその前作以上にドラマティックなサウンドが光る傑作である。
1曲目の疾走感は、HELLOWEENなどを好む人間にも心地よいし、
ウド・ダークシュナイダーの独特のガナりヴォーカルもぐっと表現力が増している。
ツインギターの叙情性にも 磨きがかかり、サビでのキャッチーなコーラスなどは
のちのGAMMA RAYを思わせるものがある。前作がブリティッシュメタル的な正統派だとすると、
本作はよりジャーマン的なメロディアスさが増していると言える。完成度の点ではバンドの最高作だろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ドラマティック度・・8 総合・・8
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ACCEPTBlood of the Nations」

ジャーマンメタルのベテラン、アクセプトの2010年復活作

U.D.O.の方は活発に活動していたので、本家ACCEPTもてっきり近作があったかと思いきや、
アルバムとしてはじつに14年ぶりの新作ということだ。看板であったウド・ダークシュナイダーの代わりに
ヴォーカルにはアメリカで活動していたメタルバンド、元TT QUICKのマーク・トーニロが参加している。
いくぶんダーティな歌声はかつてのウドを彷彿とさせ、パワフルなバンドサウンドによくマッチしている。
ときにツインギターの叙情を折り込みつつ、「これぞアクセプト!」という勢いにあふれた復活作である。
ドラマティック度・・7 正統派度・・9 アクセプト度・・9 総合・・8
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ADAGIO「SANCTUS IGNIS」

フランスのネオクラシカルメタルバンド、アダージョの1st。2001作
若き天才ステファン・フォルテをはじめ、Voにデイヴィッド・リードマン(PINK CREAM69)
Keyにリチャード・アンダーソン(MAJESTIC)Dsにダーク・ブルイネンバーグ(ELEGY)という豪華な布陣。
ギター上手いわ、演奏カチっとしてるわ、展開多いの楽曲はデビュー作にして非常にクオリティが高い。
ときどき小賢しいプログレ的リズムが出てくるのもSYMPHONY X的だろうか。しかし…
うーん・・・、やっぱ面白くはないね(笑)このジャンルでの最高クラスというのは分かるが。
TIME REQUIEMのように鬱陶しいまでのゴリ押しネオクラでないのがまだ助かる(^^;)。
メロディアス度・・7 ネオクラ度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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ADAGIO「UNDERWORLD」

若き天才ギタリスト、ステファン・フォルテ率いるアダージョの2nd。2003作
一聴して前作よりネオクラ度↓、プログレ度↑という感じで、これは個人的には有り難い。
音数はさほど多くないが、センスのあるキーボードの音色がときにプログレ的で
変則リズムを用いた曲も、前作よりはずっと作り込まれている印象。
こうなるとネオクラシカル風プログレメタルといえる所まで接近しつつあり、
ピアノの美しさにはむしろクラシックそのもののシリアスな情感がある。
クラシカルでシンフォニックなProgMetalとして聴いてもこれはかなりの傑作だ。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・9 プログレ度・・7 総合・・8
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ADAGIO「DOMINATE」
フランスのクラシカルメタルバンド、アダージョの3rd。2005作
前作はクラシカルメタルの歴史に残る本物の傑作であったが、続く今作は
Voのデビッド・リードマンが脱退し、代わってブラジル人シンガーが加入している。
サウンドの方はアグレッシブさが増し、クラシカルな荘厳さはやや薄れてしまい
ストレートな疾走感のメロパワに変化している。プログレメタルとしても楽しめた前作が
気に入っていただけに、デス声なども使ったややダークめの作風は個人的にはいまひとつ。
もちろん、クラシカルでテクニカルなギターの絡みや、美しいピアノの音色も聴けるが、
全体的に分かりやすくなったことで、彼ら独自の個性は薄れた感がある。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・7 クラシカル度・・7 総合・・7.5
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ADAMANTER「THE SHADOW MIRROR」
イタリアのメロスピバンド、アダマンターの2003作
ジャケを見て、メロデスかと思って買ったらメロスピでした…。
ツインギターにキーボード入りで疾走。1曲目からいきなり12分の大曲をやっています。
うーん、演奏力、曲ともに並み…かそれ以下、という感じでしょうか。
ときおり、良さげなキャッチーなメロディが顔を出すのがいいですが、
全体的にはB級感ただよう、かなり弱い感じのメロスピです。マニア向け。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・5


ADASTREIA「That Which Lies Within」
イギリスのシンフォニックメタルバンド、アダストレイアの2009年作
オペラティックな女性ヴォーカルの歌声で聴かせるシンフォニックメタルで、
モダンなシンセアレンジとゴシックメタル風でもある薄暗い叙情で聴かせるサウンド。
いくぶんNightwish的なイメージもあるが、そこまできらびやかな音ではなく、
楽曲的にはメロディの弱さとともに、まだまだ盛り上げ所、聴かせ所が曖昧な感じで
焦点が絞りきれていない感じがある。ただ女性Vo、アレクサンドラ嬢の歌声はなかなかのものであるし、
珍しい英国からのフィメール・シンフォメタルの登場ということもあり、今後のバンドの成長に期待したい。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Adiastasia「Life War」

ブラジルのシンフォニックメタルバンド、アディアスタシアの2006年作
シンセを含む5人組で、クラシカルで壮麗なイントロから期待させるが、
曲が始まると、クサいギターフレーズを乗せて疾走するB級風のメロスピになる。
同郷の偉大なる先輩であるANGRAを追いかけているような感じもあるが、
それよりもクサメタルとしてのもマイナーさがある種の魅力となっていて、
音質の軽さやヴォーカルの力強くなさも含めて、マニア好みの雰囲気がぷんぷん。
美麗なシンセワークはシンフォニックでよろしく、クサメロスピ好きならにんまりだろう。
シンフォニック度・・7 クサメロ度・・8 疾走度・・8 総合・・7.5
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ADRAMELCH「Irae Melanox」

イタリア伝説のメタルバンド、アドラメルクの1988年作/2010年再発盤
ツインギターのメロディックなフレーズとエピックな香りを漂わせた世界観で、
たとえばCIRITH UNGOLあたりをよりドラマティックにしたという雰囲気のサウンドは、
マニア好みのマイナー臭さに満ちていて、これかどうしてけっこうよい感じなのだ。
6〜7分台という当時にしては長めの楽曲は、随所にプログレッシブな質感も感じさせ
どことなく混沌とした感じがいかにもイタリアのバンドらしい。随所にクサメロも含んだ好盤だ。
Disc2には1987年のデモ音源を収録。さらにダサい感じのクサいメタルぶりに悶絶♪
ドラマティック度・・7 エピック度・・8 マイナー度・・8 総合・・7.5


Adrenaline Mob「Omerta

マイク・ポートノイ のニューバンド、アドレナリン・モブの2012年作
マイク・オーランド、ラッセル・アレン、マイク・ポートノイという名うてのトリオによるバンドで、
サウンドの方はヘヴィなギターとパワフルなヴォーカルで聴かせる、意外にもオーソドックスな
古き良きヘヴィメタル風味のもの。正直、このメンツでなければあまり注目されないような
気もしなくもないが、随所にテクニカルなフレーズを聴かせるギターや切れのいいドラムプレイは
やはりさすがというべきで、単に古めかしいメタルにとどまらないノリのある演奏が楽しめる。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・7 古き良き度・・8 総合・・8
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AHRCANA「INTO THE PROPHECY」
イタリアのメロディックメタルバンド、アルカナのアルバム。2003作
ツインギターの5人組で、やっているのはジャーマン系クサメタル。
音はCRYSTAL EYESあたりに近い。つまりクサメロで疾走してキャッチーかつB級という(笑)
男臭いサビのコーラスといい、ツーバスドコドコの疾走にクサいギターのフレーズといい、
その手のマニアならなかなか楽しめるはず。イタリアだけと心はジャーマン。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 B級度・・8 総合・・6.5


AINA「DAYS OF RISING DOOM-THE METAL OPERA

HEAVENS GATEロバート・ヒューネッケによるメタルオペラ、アイーナの2003年作
マイケル・キスクグレン・ヒューズをはじめ、トビアス・サメット(EDGUY)アンドレ・マトス
オリバー・ハートマン(元AT VANCE)オラフ・ヘイヤー(DYONISUS)
キャンディス・ナイト
(BLACKMORE'S NIGHT)シモーネ・シモンズ(EPICA)サシャ・ピート(HEAVEN'S GATE)
イェンス・ヨハンソンデレク・シェレニアンエリク・ノーランダー他、多数のゲストが参加、
AYREONなどを思わせる配役ごとにVoを設定する手法で、壮大なファンタジックなストーリーを作り上げる。
楽曲そのものは、比較的正統派のメロディックメタルをシンフォニックに味付けした感じで、
サシャの片腕であるミロによるキーボード、オーケストラアレンジが、映画サントラ的に楽曲を彩っている。
壮大さという点でRHAPSODYにも通じるものがあり、曲によってはトラッド色もあったりと、
ゆったりとした叙情も楽しめる。CD2には映画サントラ的なインスト曲や、シングルバージョン、デモなどを収録。
シンフォニック度・・8 壮大度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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AIRBORN「AGAINST THE WORLD」
イタリアのメロスピバンド、エアボーンの1st。2002作
GAMMA RAYをぐっとB級にしたようなクサメロと、シンセを入りの美しさで疾走する、
爽快メロスピサウンド。巷では1stが上とか評価されているようだが、聴いてみれば
クオリティ、曲アレンジの確かさとしては2ndの方が出来がよいと思われる。ジャケや曲名、
メンバー写真などがかなりバカっぽいので、クサメタルを陽気に楽しめるマニア向けバンドだろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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AIRBORN 「D-GENERATION」

イタリアのメロスピバンド、エアボーンの2nd。2003作
うわーい♪マイナーでB級でクサメロで疾走します♪
DRAGONFORCEとかPOWER QUESTをワンランク落としたような雰囲気で
VoがヘナでもOKなクサメロスピファンならなかなか楽しめるでしょう。
歌メロはGAMMA RAY的にキャッチーで、きらきらしたゲーム音楽的なキーボードが
サウンドの軽さを引き立ててます。適度に能天気なギターソロのメロもなかなか。
ただ、この少し前の3Dゲームみたいなジャケはなんとかならなかったのか…
というかそれがコンセプト?今後ともこのままB級クサメロ路線を堅持していっていただきたい。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 B級度・・8 総合・・7.5
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AIRBORNLegend of Madog」
イタリアのメロスピバンド、エアボーンの3rd。2009作
GAMMA RAYを思わせる陽性のクサメロをまき散らして疾走するスタイルは
過去2作と同じだが、本作では正統派メタルとしてのパワフルさがいくぶん増している。
ただ、ヴォーカルの煮え切らなさも含めてB級には違いなく、やはりあくまでマニア向け。
なにせ16曲もあるので、最後まで聴くのはたいへんだが、後半はメロスピというよりも、
随所にケルト風味のメロディが入ったりと、いっそういかがわしい。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 心はジャーマン度・・8 総合・・7
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AKASHIC「Timeless Realm」
ブラジルのメロディックメタルバンド、アカシックの2000作
このジャケの雰囲気からてっきりゴシックルメタルかと思いきや、案外メロハー色もある音でした。
キーボード入りで、ヴォーカルは中音域タイプ。曲によってはメランコリックだったり
ネオクラ風だったり、メロハーだったり、やや節操のない感じもするが、
全体的にはなかなかよくまとまっていて、欠点はあまり見当たらない。
いいメロディを持っているバンドだと思うので、今後はどの方向でいくのかを絞っていって欲しい
メロディアス度・・7 疾走度・・7 クオリティはなかなか度・・8 総合・・7


ALESTORM 「CAPTAIN MORGAN'S REVENGE」

イギリス(スコットランド)のパイレーツメタル、エイルストームのアルバム。2008作
ジャケットや「モルガン船長の航海日誌」という日本盤タイトルからも、
いかにも海賊映画的な雰囲気が漂っている。これまで海賊をテーマにしたバンドというと
ドイツのベテランRUNNING WILDが有名だが、このバンドの方はシンセ入りで
ヴァイキングメタル的なメロディを取り入れたメロパワという感じだ。
ダミ声ヴォーカルとともにバワフルに聴かせる正統派のスタイルながら、
アコーディオンの音も含めてシンセの音色がどことなくチープな印象で、
無理にフォーキーにしようとしているところが、曲にいまひとつ合っていない気がする。
世界観、雰囲気としては悪くないが、楽曲そのものの魅力とアレンジの点ではまだ弱いか。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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ALESTORM「Leviathan」

スコットランドのメタルバンド、エイルストームのミニアルバム。2008作
海賊をモチーフにした世界観から、パイレーツメタルと呼ばれるこのバンド、
本作は2nd発売前の4曲入り(2nd未収録曲3曲を含む)ミニアルバム。
アコーディオンの音色によるフォーキーな質感と、壮麗なシンセワークが合わさった
シンフォニックな質感と、RUNNING WILD風味のパワフルを同居させたアレンジで聴かせる。
とくにタイトル曲では、海の怪物との戦いを思わせる冒険活劇的なドラマティックな世界観に
聴いていて胸が踊る。傑作となる2nd「Black Sails at Midnight」への布石として鑑賞できる。
ドラマティック度・・8 フォーキー度・・7 海賊度・・9 総合・・8
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ALESTORM「Black Sails at Midnight」

スコットランドの海賊メタルバンド、エイルストームの2nd。2009作
海賊をバンドキャラクターに、“パイレーツメタル”なる肩書でデビューしたこのバンドであるが、
前作はまだまだサウンド自体の方向性が中途半端であるような感じがあった。
ミニアルバムに続く今作では、楽曲の魅力が増すと同時に、勇壮な雰囲気に磨きがかかって
バンドとしての確かな成長を遂げている。フォーキーなメロディを正統的なメタルに上手く融合させ、
ときにシンフォニックメタル的な華麗さも覗かせるサウンドには、確かな説得力がついてきた。
ジャケやブックレットの作りも含めて物語風に聴かせる手法も、そのイメージとしての強度が増し
男たちの冒険活劇が目の前に見えるようだ。そういう点ではTURISASなどにも通じる雰囲気である。
ドラマティック度・・8 勇壮度・・8 海賊度・・9 総合・・8
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ALESTORM「Back Through Time」

スコットランドのパイレーツメタル、エイルストームの2011年作
海賊をモチーフにしたその世界観から、パイレーツメタルと呼ばれるこのバンド
3作目となる本作も、海賊船の冒険活劇が愉快に繰り広げられる。
サウンドにはむしろキャッチーな聴き安さがあって、そこにフォーキーなアコーディオンの音色と
ヴァイオリン、さらにはトランペットやトロンボーンなども加わってきらびやかに盛り上げる。
エピックかつコミカルな世界観で、お子さまから大人まで安心して楽しめる娯楽メタル作品だ。
ドラマティック度・・8 フォーキー度・・8 海賊度・・9 総合・・8

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ALLEGRO

ブラジルのメロディックメタルバンド、アレグロのアルバム。2001作
ANGRA以後、この手のメロスピ系バンドがどんどん増えているブラジルだが、
このバンドもツインギター+キーボードでメロディアスかつキャッチーに疾走する新人。
ジャケはゴシックメタル風でやや地味なのだが、サウンドの方は曲、演奏ともになかなかよい。
全編疾走というわけではないので、速くなきャダメという人には向かないが、
Voの歌うキャッチーでやわらかなメロディラインはイタリアのWONDERLANDあたりにも通じる
いわゆる「軟弱系メロスピ」風の質感もあり、個人的にはけっこう好きだったりする。
中盤ややダレるが、ANGRAを思わせるクサメロ炸裂の疾走チューンのHにはガッツポーズ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 疾走度・・7 総合・・7.5


ALMAH
ANGRAエドゥ・ファラスキによるソロバンド、アルマーの1st。2006年作
STRATOVARIUS、NIGHTWISH、KAMELOTなどのメンバーも関わって作られた本作は
「ANGRAではできそうもない曲をソロでやることにした」とエドゥの言う通り、
昨今テクニカルメタル化してきたANGRAよりも肩の力の抜けたサウンドになっている。
ラテン風味のハードロック曲に疾走曲、しっとりとしたバラードもありと、悪くいえばとりとめがなく
音的にもバンドというよりは、いかにもソロ作的な小ぎれいな組み立てであるが、
エドゥのファンであればそれなりに楽しめるのではないかと思う。
メロディアス度・・7 ANGRA度・・7 エドゥ度・・8 総合・・7.5
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ALMAHFragile Equality

ANGRAのエドゥ・ファラスキによるソロバンド、アルマーの2nd。2008作
ソロプロジェクト的だった前作に比べ、ANGRAでの盟友フェリッペ・アンドレオーリをはじめ
今作ではメンバーを固定して、よりバンドとしての体制をとってきた。
サウンドの方も契約問題で活動が滞っているというANGRAでのうっぷんを晴らすように、
ドラマティックな疾走曲を聴かせる。無名ながら二人のギタリストのテクニックも素晴らしく、
ネオクラシカルなフレーズを奏でながら、エドゥの歌唱とともにサウンドの説得力を高めている。
BURNING IN HELLのマルセロ・モレイラのパワフルなドラムもなかなか効いており、
ある意味この明快さには、ANGRAが捨て去ってきたオールドなメタルの魅力も感じられる。
アンドレ・マトスを思わせるラテン風味の曲もあり、シンフォニックに疾走するラスト曲まで飽きさせない。
こうなったらANGRAとは別物のメロパワバンドとして、今後も継続的な活動を期待したいものだ。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 テクニカル度・・8 総合・・8
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ALOGIA「price o vremenu」
ユーゴスラビアのメロパワバンド、アロジアのアルバム。2002作
辺境メタル好きの間ではすでに知られたバンドであるらしい。
サウンドはツインギターにシンセ入りで、ネオクラシカル色もありつつ、
母国語で歌われる歌唱はいかにも辺境的な雰囲気だ。
シンフォメタル的なドラマティックさや、ProgMetal的なテクニカルさも若干あり
間奏部の随所には民族色も取り入れるなど、悪く言うととりとめがなく
楽曲の焦点が絞れていないという印象。唐突に疾走するメロスピ風味にも思わず苦笑。
部分的な音自体を取り出せば悪くないのだが、曲アレンジにもっと気を配るべきだろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 辺境度・・8 総合・・7

ALOGIA 「Price o Zivotu」
セルビアのメロディックメタルバンド、アロジアの2nd。2004年作
1stの時点では、メロスピとProgMetalを合わせたような、いかにもとりとめのないサウンドだったが
本作では美麗なシンセアレンジとテクニカルな展開力にいくぶん説得力が出てきている。
母国語の歌声はいかにも辺境的であるが、メロディと演奏の聴かせどころという点では
ELEGYに近いレベルにまできたと思う。メロディックなギターフレーズで疾走するところも良いし、
遊び心をまじえた細かなアレンジも効いている。確実に成長の跡がうかがえる力作だ。
限定盤は無駄に豪華な箱入りで、未発曲とカヴァーの4曲入りCD-Rが付いている。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 テクニカル度・・8 総合・・7.5


ALTA DENSIDAD「Fenix」
チリのメロスピバンド、アルタ・デンシダドの2005年作
能天気なほどにキャッチーなクサメロとスペイン語の力強くないヴォーカル乗せて疾走する、
マイナー臭い軽めのメロスピサウンド。ピコピコとしたシンセがいかにも安っぽいのだが、
たとえば、初期のCrystal Eyesあたりが好きな方ならにんまりするクサメロぶりだろう。
微笑ましくも恥ずかしいが嫌いではない。辺境メタル好きのクサメタラーさんはどうぞ。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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ALTARIADivinity」

フィンランドのメロディックメタルバンド、アルタリアの2nd。2004作
SONATA ARCTICAのヤニ・リマタイネンがメンバーにいることもあり、
サウンドの方はソナタのキャッチーなナンバーを集めた感じに近い。
北欧らしいうっすらとしたキーボードに、ヤニのテクニカルなギターフレーズを
さりげなく織り込みつつ、メロディアスハード的でもある歌メロで軽やかに聴かせる。
曲自体にこれといった特徴はないが、安心して聴ける質の高いアルバムだ。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 ソナタ度・・7 総合・・8
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ALTARIA「Unholy」
フィンランドのメロディックメタルバンド、アルタリアの4th。2009作
SONATA ARCTICAのヤニ・リマタイネンが参加していた2ndは、
いかにも北欧的な美麗サウンドであったが、本作ではシンセ不在のせいもあって
ぐっと正統派メタルに接近している。ややドライな質感のキャッチーなメロディには
オーセンティックなハードロックの雰囲気もあり、TWILIGHTNINGがそうだったように
北欧メロスピから正統派HRへの転身が許せる方なら、聴いてみてみいいたろう。
メロディアス度・・7 パワフル度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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AMARANTHE

スウェーデンのメロディックメタル、
アマランスの2011年作
男性デスヴォイスに女性ヴォーカルが絡み、モダンなヘヴィさで聴かせるサウンドは、
シンフォニックというほど美麗ではなく、ゴシック的な耽美さがあるわけでもない。
いわば、ヘヴィロック風味の嬢メタルへのスウェーデンからの回答というべきか、
なかなか若者受けしそうなヘヴィでキャッチーなハードロックである。
エリーズ嬢
の歌声もどちらかというとハスキーがかった中音域なので、
ジャケのイメージから想像するようなNightwish系の音とはむしろ反対である。
正直、好みのサウンドではないのだが、男女Voのモダンメタルとしてはそこそこ楽しめる。
メロディアス度・・8 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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AMASEFFERSlaves for Life」

イスラエルのシンフォニックメタルバンド、アマセフェアーのアルバム。2008作
どこか異国的に鳴り響くフルートの音色と、中近東的なメロディを折り込みつつ
ややダークなプログレメタル的なサウンドは、なかなか個性的。
旧約聖書にある「エクソダス(脱エジプト記)」をテーマに、シリアスに展開するコンセプト作で
ときにシンセによにる壮大なスケール感もあって、AYREONなどが好きな方にも勧められる。
Therionのマッツ・レヴィンの歌声も、サウンドの説得力を大いに高めていて、
基本は英詞であるが、ときおりヘブライ語の語りが挿入されるなど、世界観をしっかりと構築している。
Orphand Landなどと同様、地域性を活かしたコンセプトと、壮大さかつ重厚なドラマ性で聴かせる力作だ。
シンフォニック度・・8 壮大度・・9 重厚度・・9 総合・・8
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AMAZING MAZE
イタリアンメタルの雄、LABYRINTHのメンバーによる別プロジェクト、アメイジング・メイズのアルバム。2007作
RHAPSODYとともにイタリアンメタルの創世記を牽引してきたこのバンドもアルバムごとに方向性が変化し、
今や純粋なメロパワではなくモダンメタルと化していたが、このプロジェクトは初期のLABYRINTH風サウンドを
再現しようと目論まれたということだ。ネオクラシカルなギターときらびやかなシンセで疾走するスタイルで、
ハイトーンのヴォーカルとともに、たしかに10年前のアルバムでもあるかのような明快さが微笑ましい。
しかしながら、正直に言えば、今更わざわざ過去に戻ろうとすることにどれだけ意味があるのか…
そして、楽曲的にも古くさく新鮮味がない以上は、現在いるバンドたちに勝つこともない気がするのだが。
質は高いが聴いていて高揚感を覚えない。これならば、もっと新しいことに時間と能力を注いだ方がいい。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 新鮮度・・5 総合・・7
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AMAZON「VICTORIA REGIA」
ブラジルのシンフォニックメタルバンド、アマゾンのアルバム。
美女ヴォーカル、サブリナ嬢擁する4人組で、オペラティックな歌声で聴かせる
初期NIGHTWISHタイプのサウンド。この手は南米ではなかなか珍しいかも。
うっすらとした美しいシンセになかなかメロウなフレーズを弾くギター、
そして、やや一本調子ながらサブリナ嬢の美声も耳に心地よい。
楽曲的にはゴシックメタル的なしっとりとした部分もあって、
派手に疾走するような感じではないぶん、間口は狭いかもしれない。
時折聴かせる土着的なフルートなどもいい味付けになっているので、
今後はシンフォニックメタルかゴシック風か、方向性を煮詰めていって欲しい。
シンフォニック度・・7 メロディアス度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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AMBERIAN DAWN「River of Tuoni」

フィンランドの女性Voシンフォニックメタルバンド、アンベリアン・ドーンのアルバム。2008作
NIGHTWISHの世界的な成功を受けて、フィンランドからまた新たなバンドが出てきた。
ネオクラシカル風のギターと、シンフォニックなシンセによるきらびやかなサウンドは、
いかにもフィンランド的で、そこに乗るヘイディ嬢の歌唱はかつてのターヤを思わせるような、
オペラティックな雰囲気がある。曲は2〜4分台と短めで、その分シンプルで分かりやすい。
メロディや楽曲の個性と、細かなアレンジなどにはまだまだ奥深さはないが、
実力はありそうだし、NIGHTWISHタイプの若手として今後が非常に有望だ。
シンフォニック度・・8 ポストNIGHTWISH度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Amberian Dawn「The Clouds Of Northland Thunder」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、アンベリアン・ドーンの2nd。2009作
デビュー作はNightwishタイプのバンドとしてはなかなか高品質な作品であったが、
楽曲にはまだまだ浅薄さが感じられた。本作は確実に成長を聴かせる力作となった。
女性Vo、ヘイディ嬢のオペラティックな歌声を乗せてクサメロで疾走する様は、
台湾のSeraphimあたりを思わせつつ、EDENBRIDGE的なやわらかさも感じられる。
楽曲的にまだ物足りない部分はあるものの、今作ではメロディの聴かせ所をしっかりと押さえていて、
聴き手を高揚させるサウンドの説得力も生まれつつある。今後にさらに期待したいバンドになった。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Amberian Dawn「End of Eden」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、アンベリアン・ドーンの2010年作
Nightwishタイプのバンドとして2008年にデビューし、これが3作目となる。
前作で聴かれたバンドとしての成長が、本作ではさらにサウンドとしての自信に現れており
シンフォニックメタルとしての美麗さとヘイディ嬢のオペラティックな歌声に加えて、
楽曲としてのメリハリも前作よりもついた。とくに間奏部分のギターとシンセのアレンジ、
アグレッシブに聴かせるネオクラ的な流麗さが、曲の中で上手くコントラストになっている。
こうなるとやはり比較するのはNightwishということになるのだが、このバンドのレベルも
充分対抗できるところにまで来ている。あとはインパクトのある勝負曲が加われば。
シンフォニック度・・8 美麗度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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ANANKE「Diary of an Illusion」
イタリアのシンフォニックメタル、アナンケの2009年作
ツインギターにシンセを含む6人組で、壮麗なシンフォニックさと
軟弱系のハイトーンヴォーカルで聴かせるサウンドは、
いくぶんのB級臭さもあって、いかにもイタリアのマイナーものらしい。
美麗なシンセアレンジと、なかなかキャッチーなメロディは悪くはないが
楽曲そのもののインパクトに欠けるのがやや残念。
シンフォニック度・・8 疾走度・・5 楽曲・・6 総合・・7


Ancient Bards「Alliance of the Kings」

イタリアのシンフォニックメタルバンド、エンシェント・バーズのアルバム。2010作
いくぶんB級ぎみに疾走するメロスピ曲に、パワフルすぎない女性ヴォーカルの歌声、
メロディにはときおりネオクラシカル風味もあったりと、それなりに楽しめる内容。
「The Black Crystal Sword Saga Pt.1」という副題がついているので、
物語的なコンセプト作なのだろう。初期のDARK MOORを思わせる部分もあって、
シンフォニックさとクサメロで聴かせるあたりは、なかなか好みなのだが、
現段階ではまだまだメロディの魅力も含めてアレンジの面の弱さが残る。
個人的にはさらにエピックな雰囲気を伸ばしていってもらいたい。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Ancient Bards「Soulless Child」

イタリアのシンフォニックメタル、エインシェント・バーズの2011年作
前作もクサメロ+シンフォニックという感じで、初期DARK MOORばりの好作であったが、
本作も壮麗なイントロから、RHAPSODYばりのクワイヤとともにファンタジックな
シンフォニックメタルが展開される。いくぶん垢抜けない女性ヴォーカルの歌声に
少々のB級っぽさも残っているものの、美麗なシンセアレンジとクサメロを含んだ雰囲気は、
好き者にはたまらないサウンドになっている。メロディ自体にはさして新鮮さはないので
正直これでファビオが歌えばRHAPSODYになるし、エリサが歌えばDARK MOORになりそうだ。
壮大な世界観では前作以上の力作ながら、個性という点ではまだまだこれからだと思う。
シンフォニック度・・8 ファンタジック度・・8 女性Vo度・・7 総合・・8
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ANDRE ANDERSEN「CHANGING SKIN」

ROYAL HUNTのKey、アンドレ・アンダーセンのソロアルバム。1998作
バンドの方でも主導権を握っていた彼だけに、このソロ作も「ほぼロイヤルハント」という内容。
VoとGの比率を落とし、Keyメインで曲を長めにしたらこうなる、という感じ。
このままDCかジョン・ウエストが歌えばロイヤルハントのアルバムといっても差し支えないだろう。
それだけに演奏、メロディともに充実。メタル色が抑え目な分非常に聴きやすく純粋にドラマティック。
若干のプログレ的要素とともにこれが「FEAR」への下準備になったのだろう。
シンフォニック度・・9 クラシカル度・・8 ロイヤルハン度・・9 総合・・8
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Andre Andersen「Black on Black」
ROYAL HUNTのシンセ奏者、アンドレ・アンダーセンのソロアルバム。2002作
ROYAL HUNTの活動がままならないときにはソロを作ってしまおうというのが、
アンドレの多作と合理主義ぶりを示しているが、本作も実質的にはこれまでのロイハンと
同傾向の作品で、VoにはELEGYなどで活躍したイアン・パリーが参加している。
きらびやかなシンセワークを主体に、いつものテンポで聴かせるメロディアスなサウンドであるが、
正直、もはや新鮮味がないのも事実。むしろインストの曲がプログレ的な味わいで楽しめたりする。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・7 ロイヤルハン度・・8 総合・・7.5
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Andre Matos「Time To Be Free」

ANGRASHAMANアンドレ・マトスのアルバム。2007作
1987年のVIPERのデビューから20年。日本のメタルファンがアンドレ・マトスの名を知るのは
ANGRAの結成よりもずっと前、クラシカルなメロディに溢れたVIPERの2ndであったことを思えば、
今回リメイク収録された“A New Moonlight”の意義の大きさが分かろうというもの。
全体的には、意外にもSHAMANで聴かせるような民族色は薄く、自らのメタルアーティストとしての
原点に戻ったような印象で、ANGRAの「Fire Works」期に通じるシンフォニックメタル的な楽曲から、
VIRGOで聴かせた正統派ハードロック風の曲まで幅広いが、独自の歌唱スタイルを含めて
すべてにアンドレ・マトス印が押されているので、しっかりとアルバムとしての統一感もある。
また、ANGRA、SHAMANのツアーメンバーであったファビオ・リベイロ(BLEZQI ZATSAZ)の参加もあって、
長曲間奏部でのアレンジ面で、シンフォニックプログレ的な質感を生み出しているのもポイント。
SHAMANを脱退し、自らのルーツにたちかえった集大成としてのこのアルバムを完成させ
南米随一のロックアーティスト、アンドレ・マトスは新たなステップを踏み出してゆくに違いない。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 疾走度・・7 総合・・8
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Andre Matos「Mentalize」

元ANGRA〜SHAMANのアンドレ・マトスのソロ2作目。2009作
前作「Time To Be Free」において、自身の音楽的方向性を総括するかのような
見事な力作を作り上げたマトスが、 本作においては人間の精神分析的なテーマを扱った
濃密なサウンドを描き出している。細かな穴の開いた意味ありげなジャケデザインも面白いが、
楽曲の方もかつてのANGRAやSHAMANを思わせる雰囲気を随所に漂わせつつ、
ファビオ・リベイロのシンフォニックなシンセワークとともにメロディアスなハードロックを展開。
マトスの伸びやかな歌声も健在で、メタリックな疾走曲から繊細なバラードまで、ときに優雅な
クラシカルさも匂わせながら、やわらかみのある繊細さで聴かせる力作に仕上がっている。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 マトス節度・・9 総合・・8

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Android Soul「Disappointing Paradise」
オランダの女性Voシンフォメタルバンド、アンドロイド・ソウルの2008年作
ゴシックメタル系の多いこの国だが、案外こうした女性声のシンフォメタルは少なかった。
シンセによる優美でクラシカルなイントロから、いくぶんProgMetal気味のリズムと
女性ヴォーカルを乗せて聴かせるスタイル。リンダ嬢の歌声はやや素人臭く
軽めの楽曲とあいまって、音の説得力を引き出すにはいたっていない。
反対に、メタル度の薄いシンフォニックな曲では、やわらかな持ち味を出せている。
現時点では、楽曲、演奏ともに方向性が中途半端な印象。今後に期待。
シンフォニック度・・7 ProgMetal風度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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ANGELDARKAngelique」

スペインのシンフォニックメタルバンド、エンジェルダークの2008年作
シンフォニックなシンセワークに、適度な激しさとゴシックメタル風の耽美な世界観、
ノーマル声の男ヴォーカルに、ときにスクリームも交えるなど、SOILWORK以降のモダンな構築を
感じさせるアレンジセンス、SENTENCEDのようなメランコリックな美意識も音の随所に溢れていて、
そこにソプラノ女性ヴォーカルが加わると、EPICAばりの壮麗な雰囲気になったりもする。
ゴシック風味のシンフォメタルというべきか、楽曲、アレンジともに質の高い作品である。
シンフォニック度・・8 重厚度・・8 耽美度・・8 総合・・8
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ANGEL DUSTBorder of Reality」

ドイツのパワーメタルバンド、エンジェル・ダストの1998年作
80年代に2作を残して消えたと思わせていたバンドが10年ぶりに復活、
シンセを含めた5人編成となり、ダーティなヴォーカルを乗せて疾走する
古き良きジャーマンメタルを継承するサウンドでたたみかける。
緩急をつけたドラマティックなアレンジもなかなかのもので、やはりシンセがいるせいで、
パワフルな質感の中にもときおり知的なモダンさとメロディアスさが感じられる。
90年代初頭に燃えていた往年のジャーマンメタルファンにオススメしたい。
ドラマティック度・・8 バワフル度・・8 意外にシンセ度・・7 総合・・7.5
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ANGEL DUST 「Bleed」

ドイツのパワーメタルバンド、エンジェル・ダストの1999年作
80年代から活動するベテランで、1998年に10年ぶりに復活して、これが復活後2作目となる。
シンセによる美しいイントロで始まる本作は、かつてのスラッシーなイメージではなく
ドラマティックな正統派メタルを聴かせる力作となっている。ベテランらしい巧みなツインギターのリフ、
ひとつひとつのフレーズにも説得力があり、うっすらとしたシンセアレンジも含めて重厚なサウンドが光る。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 意外にシンセ度・・8 総合・・8
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ANGEL DUSTEnlighten the Darkness

ドイツのパワーメタルバンド、エンジェル・ダストの2000年作
80年代から活動するベテランで、1998年に10年ぶりに復活し、これが復活後3作目。
今となっては珍しい、ダーティな歌声とともに聴かせるギターザクザクのパワーメタルであるが、
過去2作で感じられた良くも悪くも古きよきジャーマンメタル的なローカルさは薄まり、
本作ではよりモダンなヘヴィさが加わってきている。また部分的にシンセを使用したり
ときに女性コーラスなども加わって、重厚でドラマティックな世界観を演出していて、
むしろBLIND GUARDIANなどを思わせる部分もある。従来の作風から脱皮した力作だ。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 重厚度・・8 総合・・8
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ANGELS of BABYLON「Kingdom of Evil」
アメリカのメタルバンド、エンジェルズ・オブ・バビロンの2010年作
MEGADETHのBを務めるデビッド・エレフソンに元MANOWARのDrが参加していることで、
注目されているこのバンド。サウンドはミドルテンポ主体のしごく正統派のヘヴィメタルで、
パワフルなハイトーンヴォーカルと巧みなギタープレイで聴かせる古き良きスタイル。
うっすらとしたシンセアレンジなどもあって、シンフォニックな壮大さもいくぶんあるが、
メロディはかつてのBLACK SABBATHやRAINBOWなどに通じるオーセンティックなものだ。
正直これといって耳を引く部分はなく、若いリスナーにはやや退屈かもしれない。往年の正統派HRファンに。
ドラマティック度・・7 疾走度・・6 正統派度・・8 総合・・7.5
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ANGEL WITCH「As Above, So Below

イギリス伝説のメタルバンド、エンジェル・ウィッチの2012年作
NWOBHMムーブのさなか、1980年にデビュー作を発表、その後1986年までに3作を出すも
1st以上のインパクトは与えられず、シーンからもすっかり忘れ去られたように思えた彼らが、
なんとここに25年ぶりとなる新作で帰って来た。オリジナルメンバーは、ギター&ヴォーカルの
ケヴィン・ヘイボーンのみだが、サウンドの方はまさしく80年代初頭のNWOBHMを思わせる
マイナーな香り漂うブリティッシュHM。いくぶんダークで湿りけを含んだギターリフとキャッチーな聴き心地は、
あの伝説の1stの続編というべき世界観で、聴いていてにんまりである。オードなファンはもちろん、
アナログ臭さのあるカルトなメタルバンドが好きという若いリスナーにもぜひ聴いて欲しい。
メロディアス度・・8 NWOBHM度・・9 エンジェルウィッチ度・・9 総合・・8
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ANGRA「Angels Cry」

ブラジルのメロディックメタルバンド、アングラの1st。1993年作
VIPERを脱退したアンドレ・マトスが自身のバンドを引っさげてシーンに戻ってきたと、当時は大変狂喜したものだ。
優雅なイントロに続く“Carry On”は、強力な疾走感とクラシカルなメロディが散りばめられた絶品の名曲で、
マストの圧巻のハイトーンヴォーカルとともに、後々まで語り継がれることになるバンドの代名詞というべき名曲だ。
やわらかな聴き心地の“Time”、メロディックな展開美で聴かせる好曲“Angels Cry”、民俗色を覗かせたやわらかなメロディの
“Never Understand”、さらにはケイト・ブッシュのカヴァー“嵐が丘”、ドラマティックな疾走“Evil Warning”と、バラエティに富みながらも、
全体的には一貫した美意識に貫かれた、まさにアンドレ・マトス節というべきサウンドが詰め込まれた名作である。
メロディアス度・・9 疾走度・・7 クラシカル度・・9 総合・・8.5
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ANGRA「Holy Land」

アングラの2nd。1996作
前作でも聴かれた民俗的な色合いをいくぶん前く出し、聞き込むほどに味わいのある作品。
グレゴリアン的な厳かイントロから、雷雨のSEが包み込み、ヘヴィなギターとシンフォニックなシンセに導かれて
“Crossing”が始まると、アンドレ・マトスの伸びやかな歌声とともに、重厚でメロディックなメタルが展開される。
前作からのクラシカルな美しさを残しつつも、サウンドがクリアになり、より音の説得力が強まっている。
随所にテクニカルなアレンジを織り込みつつ、メロディにはより民族的なやわらかさがついてきている。
“Carry On”のような音を期待すると肩すかしを食うが、雄大なメロディの“Silence and Distance”や10分を超える大曲“CarolinaW”、
シンフォニックで民俗的な“Holy Land”、激しい疾走曲“Z.I.T.O”など、好曲多数。プログレッシブな感触でも楽しめる傑作だ。
メロディアス度・・9 疾走度・・7 クラシカル度・・8 総合・・8.5
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ANGRA「Fireworks」

アングラの3rd。1998作
前作にあった民俗的な色合いは薄れ、代わりにオーセンティックなHRの感触が加わった好盤。
いかにもマトスらしいやわらかで雄大なメロディとともに疾走する“Wings of Reality”で幕を開け、
オーケストラを導入したシンフォニックな美しさと、メロディックメタルとしての聴き心地が合わさり、
クオリティの高いサウンドに仕上がっている。2曲め以降は一聴して地味な感じも受けるが、
叙情的な“Lisbon”やシンフォニックで優雅な“Fireworks”など、随所にクラシカルな要素も残しており、
バンドとしての美意識は保たれている。本作を最後にマトスは脱退、己の音楽を追求するべくSHAMANを結成する。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 クラシカル度・・7 総合・・8
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ANGRA「REBIRTH」

アンドレ・マトス脱退後の、新生アングラの2001年作。
新ヴォーカリストのエドゥは同じブラジルのバンドSYMBOLSからの加入。
同バンドのアルバムは以前から聴いていたが、その実力どおりの歌唱でマトスの穴を全く感じさせない。
曲の方も従来どおりのメロディアス&シンフォニックメタル路線でまずは一安心。
緻密に作りこまれた楽曲は、二人のギター、キコとラファエロの才能を物語っている。
クラシック色、民族色は減ったが、メロディックメタルとしての質は明らかに向上している。
メロディアス度・・8 Vo歌唱力・・9 楽曲・・8 総合・・8
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ANGRA「TEMPLE OF THE SHADOWS」

ブラジルのメロディックメタルバンド、アングラの5th。2004作
前作「RIBIRTH」は、新Voエドゥの加入もあり、「傑作たること」を余儀なくされた作品だった。
続く本作は十字軍の騎士をテーマにしたシリアスなコンセプトアルバムとなっている。
イントロに続く疾走曲はお約束として、3曲め以降の楽曲にこそむしろ聞きどころが満載。
相変わらずのシンフォニックな疾走感に加え、今回はインスト部のアレンジにプログレ的要素が多く、
彼らの知的な部分がサウンドに現れている。キコ・ルーレイロの巧みなギターワークを中心に、
演奏のレベルは実に高く、確かな実力で曲ごとに表現力をそなえたエドゥの歌声も素晴らしい。
楽曲はメタリックなヘヴィなものから、民族色のあるシンフォバラードまで幅が広く、パーカッションや
弦楽器の使用などアレンジも巧みで細やか。アルバム全体に隙がなく名実ともに「傑作」に値する出来だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲クオリティ度・・9 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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ANGRAAurora Consurgens

今やブラジルの至宝というべき存在となった、アングラの2006年作
前作「Temple OF Shadows」の一部の隙もない完成度を考えれば、今作の評価は
巷では地味になったという声が多いようだが、某誌でのエドゥのインタビューによれば
自身の喉の病気のこともあり、今回はライブでしっかりと歌えるものにしたとのことらしい。
確かに高音で歌いあげるパートが減っており、ハイトーンヴォーカルとしてのエドゥの魅力は
やや半減している感はある。曲の方は民族色を絡めたいつものANGRA節で、疾走曲もちゃんとあるのだが、
高い次元でのカタルシスを求めるファンには、サビでの歌メロの高揚感がないように感じるのだと思う。
しかし、人間の精神性を哲学のレベルで突き詰めた歌詞には、ラファエル・ビッテンコートの博学ぶりが伺えるし、
テクニカルなキメが素晴らしい抜群の演奏力は、すでに他のバンドの追随を許さないレベルにあるのは確か。
一聴して地味めの曲でも、練られたアレンジとキコのギターの表現力はやはり見事としか言いようがない。
軽めのシンフォニックなメロスピを好む向きには、もはやこのバンドは振り向かないのではないかと思う。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 完成度・・9 総合・・8
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ANGRA「AQUA」

ブラジルのメロディックメタルバンド、アングラの2010年作
前作から4年ぶりとなる本作は、Dr、アキレスの脱退をはじめ、Vo、エドゥの不調なども噂されて、
出来自体に賛否が上がっていたようであるが、蓋を開けてみれば、なんのこともない、のっけから
いかにもANGRAらしい爽やかな疾走曲でまずは一安心。復帰したリカルドのドラムも問題なく、
ラファエルとキコの鉄壁のツインリードも前作以上にメロディックで、やはりそこいらのバンドとは
演奏の質と音のオーラが違う。マトス時代を思わせるような南米的なやわらかなキャッチーさと、
アコースティカルな素朴さも盛り込んで、ときにプログレッシブな質感とともに、優雅な聴き心地で楽しめます。
もっとヘヴィで激しくなきャイヤだ…などというお子さまは、また10年後に聴いてみてください。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 むしろマトス風度・・8 総合・・8
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ANIMETAL USA

マイク・ヴェッセーラ、クリス・インペリテリ、ルディー・サーゾ、スコット・トラヴィスという
地味に豪華なメンバーが集ったシャレのようなプロジェクトバンド、アニメタルUSAの2011年作
のっけから「宇宙戦艦ヤマト」で、様式美ネオクラギターが炸裂。パワフルなヴォーカルを乗せて疾走する。
「ガッチャマン」となんとなく80年代メタル的なアレンジでにんまりだし、「ドラゴンボール」のテクニカルな
ギターリフはなかなかいい感じ。哀愁漂うメロハー風味の「エヴァンゲリオン」もなかなかいい出来ですね。
「北斗の拳」はいかにもメタルっぽいアレンジで、IRON MAIDENのリフを盛り込む遊び心も。
「聖闘士星矢」は当然のように普通に格好いいし、「タイガーマスク」がバラードになっているのは意外。
「巨人の星」はイントロがそのままなのに、曲が始まるとACCEPTの“Fast As A Shark”ばりのリフで格好いい。
しかし、妙に激しくなった「ドカベン」は、歌メロの脱力感とともに日本のリスナーには違和感があるでしょうね。笑
全体的に日本のアニメタルのようなダサ格好いい熱血要素はなく、歌詞が英語であるので、
いわば「アニメソング風味のメタル」として聴けたりする。これはこれで、まあ…いいじゃないですか。
アニソン度・・7 様式美メタル度・・8 これはこれで、まあ…度・・8 総合・・7.5
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ANKHARA
スペインのメタルバンド、アンクハラの2nd。1999作
テクニカルな展開美の次作に比べると、割とオーソドックスなサウンド。
しかしながら、安定したドラムを中心におしなべて演奏力は高く、
やや唐突なリズムチェンジも含めて、それなりに聴き所は多い。
スペイン語のヴォーカルの歌い回しにはアラビックなフレーズも感じられ、
ツインギターによるメタリックな硬質さも、むしろ辺境的な色をかもしだしている。
ややクドい部分もあるが本格派のスパニッシュメタルが楽しめる。
クサメロ度・・7 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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ANKHARA 「Sombras del Pasado」

スペインのメタルバンド、アンクハラの3rd。2003作
ツインギターにキーボード入りの6人組で、シンフォニックな音の厚みと
スペイン語のヴォーカルによる土臭さが合わさったサウンド。
テクニカルなプレイを聴かせるギターを筆頭に演奏力も高く、
疾走に頼らない展開力はむしろProgMetalに片足突っ込んだ感覚か。
もちろんクサメロの疾走曲もあり、きらびやかなシンセワークに
クセのある歌声とともに濃密なサウンドを形成している。10分の大曲を含む
65分はちょっと長い気もするが、ジャケからは想像がつかない質の高さだ。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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ANKOR 「Al Fin Descansar」
スペインのメロパワバンド、アンコールの2007年作
女性Voにツインギター、シンセ入りの6人編成で、パワフルなギターリフに
きらびやかなシンセを絡めて疾走し、そこに乗るローザ嬢のスペイン語の歌声は、
この手のメロパワ系においては線の細い精細な歌声で、そのミスマッチが面白い。
ギターやドラムにはモダンなヘヴィさがあるが、それとメロスピ的なB級クサが合わさっており
唐突な叙情パートが入ってくるなど、楽曲はややドタバタとしている。まるで日本のバンドのようなキャッチーさや、
ツインギターのフレーズなど、部分的にはいいものもあるので、今後はアレンジ面での質を上げていって欲しい。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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APOCALYPTICA「Cult」

フィンランドのチェロ四人組、アポカリプティカの3rd。2000作
メタリカのカヴァーアルバムでデビューしたチェロでメタルを演奏するという、変わり種バンド。
サウンドは、チェロのみであるというのが信じがたいほどパワフルで、エフェクトをかけているのだろう
まるでギターのように歪んだ音も出しているので、まさに音像はメタルそのもの。
雰囲気にはやはり北欧のバンドらしい寒々しさとダークな部分が感じられるのも特徴で
ときにはヴァイオリンのような叙情的なメロディを奏でる曲もあり、クラシカルかつヘヴィな
独特のサウンドが楽しめる。ボーナスにグリーグの“Hall of The Mountain King”、
METALLICAの“Until It Sleeps” “Fight Fire With Fire”を収録。右は再発盤のジャケ。
メロディアス度・・7 クラシカル度・・8 ヘヴィなチェロ度・・9 総合・・8
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APOCALYPTICA「REFLECTIONS」

フィンランドのチェロメタルバンド、アポカリプティカの4作目。2003作
メタリカのカヴァーバンドから独自のチェロメタルを発展させ、前作「CULT」において
ひとつの形態を完成させた。さらに続く今作ではゲストにSLAYERのデイブ・ロンバルドを迎え、
ドラム入りの曲ではますますメタル的なアグレッシブさが増している。
もちろん、クラシカルで美しいチェロの響きを聴かせてくれる曲もあり、
その高いクオリティの曲アレンジと独自の世界観には、もはやカルトなバンドからは脱却し、
多くのリスナーが注目すべきバンドになったと言えるだけの風格さえある。
ロックフォーマットだけがメタルではないのだという、フィンランドからの回答がここにある。
メロディアス度・・7 クラシカル度・・8 チェロですがメタル度・・9 総合・・8
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APOCALYPTICA

フィンランドのチェロメタルバンド、アポカリプティカの5th。2005作
チェロのみでメタルを演奏するという、このバンド独特のチェロメタルサウンドは、
今や世界中から人気を博しており、ここ日本でも知名度が上がり、来日も果たしている。
傑作だった前作「Reflections」では、ヴォーカル入りのナンバーも取り入れだし、
そして今作からはドラマーがパーマネントなメンバーとなったことで、
よりロック的な聴きやすさが増している。チェロの重なりによるそのサウンドは
ときに美しき哀愁をただよわせ、ときにアグレッシブなヘヴィさもかもし出しつつ、
クラシカルでありながら、メタルとしてもちゃんと成り立っているのが凄いのだ。
今作では、HIMのヴィレ・バロ、The Rasmusのラウリ・ヨロネンがヴォーカルで、
SLAYERのデイブ・ロンバルドがドラムでゲスト参加している。
クラシカル度・・8 メタルしてますヨ度・・9 哀愁度・・8 総合・・8
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APOCALYPTICAWorld Collide」

フィンランドのチェロメタルバンド、アポカリプティカの6th。2007
チェロのみでメタルをやるというキワモノ的にスタートしたこのバンドも、
今やすっかり世界的な認知度を得て、来日も果たすなど人気も高まっている。
今作は、正規ドラマーを入れての2作目で、ゲストに布袋寅泰をはじめ、
SLAYERのデイブ・ロンバルド、Lacuna Coilのクリスティーナ・スカビア他、豪華な面々が参加している。
もちろん基本は3人のメタル・チェリストたちによる
アグレッシブなプレイにあり、歪ませたチェロの音色で
クラシカルかつパワフルに聴かせる。布袋のギターが加わった2曲目はチェロに絡むギターの音色が
妙に新鮮に聴こえたり、
Slipknotのシンガーが参加したモダンロック風な3曲目や、Rammsteinのシンガーが歌う
デヴィッド・ボウイのカヴァーなどバラエティに富んだ内容で、これまで以上に様々なファンに
アピールするだろう。全体的にはクラシカルさよりもヘヴィロック調の質感が前に出ている。
クラシカル度・・7 メタル度・・8 ヘヴィロック度・・8 総合・・8
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Apocalyptica7th Symphony

フィンランドのチェロメタルバンド、アポカリプティカの2010年作
3人のチェロ奏者+ドラマーという特異なスタイルの個性派バンド。7作目となる本作も、
相変わらずギターのように歪んだチェロの音色をヘヴィに鳴らし、ダークなクラシカルさを聴かせてくれる。
一方で、前作あたりから顕著になったモダンなヘヴィサウンドを融合させたサウンドは、今作ではFLYLEAFの女性Voや
GOJIRA、Shinedownといったヘヴィロック系バンドのメンバーなどが参加していることでも分かるように、
モダンなヘヴィロック的な聴き心地が増している。音楽的には聴きやすくなった反面、初期にあった極端な作風が
やや薄れてきているともいえるかもしれない。そんな中、ゲストのデイブ・ロンバルドのプレイはさすがの存在感だ。
クラシカル度・・7 チェロメタル度・・8 ヘヴィロック度・・8 総合・・8
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AQUARIA「LUXAETERNA」

ブラジルのシンフォニックメタルバンド、アクアリアの1st。2005作
南米から久々の大型新人登場。一聴した時点でのインパクトはかなりのもので、
シンフォニックかつクラシカルな音で疾走、耳に残るキャッチーな歌メロと、
メロスピ、シンフォメタルファンは1曲目でノックアウトだろう。
雰囲気としてはやはり同郷のANGRAを手本にしているのが色濃く出ているが
よりメロディックな部分にこだわっていて、とくにキーボードのアレンジは
RHAPSODYなどのシンフォニックメタルからも影響を受けており、クラシカルで美しい。
曲展開にも、小曲やインストでのつなぎなどにはプログレッシブなものが感じられ
物語としてのコンセプトをつむぐやり方はデビュー作とは思えない濃密感がある。
Voはアンドレ・マトスとエドゥの中間のような雰囲気で、高音はのびやかだが
優しく歌いあげる部分にはやわらかみがあって女性受けもしそう。
疾走、メロディ、音の厚さ、演奏、どれをとっても新人離れしたクオリティ。
デビュー作にしては73分は長すぎる気もするが、これもバンドとしての自信の現れなのだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 新人離れ度・・9 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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AQUARIA「Shambala」

ブラジルのメロディックメタルバンド、アクアリアの2nd。2007作
前作は若さ溢れる疾走感と、壮大なシンフォニック性をともなってデビュー作らしからぬクオリティで
人気を博したこのバンド。今作はVoのヴィトール・ヴェイガの脱退〜再復帰というドタバタもあって
ようやく完成にこぎつけたわけだが、肝心のクオリティの方は問題ない。
これでもかという勢いに溢れた疾走はなくなったものの、その分楽曲の幅は広がっていて、
シンフォニックなシンセワークに厚みを増したギターリフが重なり、サウンドにはメリハリがついた。
ネイティブアメリカンをテーマにしているだけあり、ANGRAの「Holy Land」を思わせる民族調の
メロディも顔を覗かせる…というか、歌メロやコード進行がマトス時代のANGRAにかなり似ている気が…
EYES OH SHIVAの1stほどセンスよく消化されていればいいのだが、これだとよくも悪くも
ANGRAという巨大な存在を追いかけているのが見えてしまうのは、仕方がないところなのか。
ボーナストラックではゲスト参加の影山ヒロノブが、アニソンメタル風の曲を聴かせてくれる。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ANGRAに接近度・・8 総合・・8
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ARACHNES「APOCALYPSE」
イタリアのシンフォニックメタルバンド、アラクネスの3rd。2002作
STRATVARIOUS的疾走曲に様式美風味とイタリアらしいキーボードアレンジを足したサウンド。
Voはやや貧弱で、曲の方は類型の範囲内だがそれなりに出来が良い。
歌が良ければストヴァリレベルにい行けると思う。まるで新鮮味はないが。
シンフォニック度・・8 様式美度・・7 楽曲・・7 総合・・7

ARACHNES「PRIMARY FEAR」
イタリアのメロディックメタルバンド、アラクネスの4th。2003作
活動としてはイタリア勢の中でもすでに中堅クラスのこのバンド。
クラシカルなギターフレーズに、ややプログレ風味のあるキーボードを中心にしつつも、
疾走しまくるタイプではなく、どちらかというと落ち着いた雰囲気の大人のメロディックメタルだ。
前作で日本デビューを飾っただけあって、クオリティ的にもマイナーっぽさはない。
このバンドの場合、我々がイタリアのバンドに求めるようなシンフォニック性や
クサメロというよりは、一世代前のネオクラ系を基盤にしているように思う。
演奏、曲ともになかなかの出来なのだが、なにか物足りないように思えるのはそこか。
ELPの“ERUPTION”『タルカス』のカヴァーはなかなか面白い。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7

ARACHNESIn Praise of Science
イタリアのメロパワバンド、アラクネスの5th。2006作
イタリアのメタルバンドの中では活動歴も長い部類に入るこのバンド、
これまでのどの作品もそこそこのクオリティながら、さして印象になかったのだが
今作はなにやらのっけからクラシカルなピアノのイントロでおごそかな雰囲気。
楽曲の出来も悪くはなく、きらきらとしたシンセワークにテクニックのあるギター、
そしてまあまあ歌えているヴォーカルによる中庸のメロディックメタル。
ときおり聴かせるクサメロや、クラシカルなシンセワークなど、光る部分はあるのだが、
いかんせん、このバンドの楽曲にはどうもビジョンが足りないというか、
心沸き立つものが感じられない。小手先で整えられた平均点の作品という印象。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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ARAGON「ETERNAL QUEST」
ドイツの疾走メタルバンド、アラゴンのアルバム。2001作
ジャケやアルバムタイトルからしてファンタジー系のクサメタルだろうと購入。
のっけからお約束どおりの疾走曲が始まりまずは一安心(?)。
ツインギターにバックにはうっすらとキーボード。メロディはなかなか叙情的で、
B級とはいえ、80年代の頃のジャーマンB級メタルと比べればずっとレベルは高い。
曲のとしてのインパクトはないが、アレンジも無難にこなしていて特にけなす要素もない。
最近元気なイタリア、北欧勢に負けじとクサルタルの本国ドイツも頑張って欲しいものだ。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7


ARI KOIVUNEN「FUEL FOR THE FIRE」

フィンランド人ヴォーカリスト、アリ・コイヴネンのアルバム。2007作
フィンランド版アイドル発掘番組「IDOLS」で優勝を飾りデビューした新人。
CHILDREN OF BODOM、SONATA ARCTICA、NIGHTWISH、STRATOVARIUS、
THUNDERSTONEなどのメンバーたちが参加していることで、楽曲、演奏ともに質は高い。
肝心のヴォーカルについては、中性的な声質ながら意外とどっしりとした歌唱で安定感がある。
アルバムとしてはやはり、ソナタやストヴァリ的な曲が多く、目新しさはあまりないが、
逆にいうと北欧らしいメロディックメタルアルバムとして、普通に楽しめる出来ではある。
メロディアス度・・8 フィンラン度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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ARI KOIVUNEN「BECOMING」

フィンランド人シンガー、アリ・コイヴネンの2nd。2008作
デビュー作は多くの豪華ゲストが参加し、質の高い楽曲に堂々たる歌声を乗せた好作だったが、
実質的に一人立ちしての発進となる本作では、意外とゆったりとした1曲目で始まり、
全体的にもどっしりとした作風の、ややダークな雰囲気で聴かせる。
中性的でありながら存在感のある歌声には、すでに中堅アーティストほどの余裕と
自信とが窺え、地味目の曲であってもそこにしっかりと彩りと説得力を付加している。
シンフォニックな叙情美を聴かせる3曲目などは耳を引くし、アルバムを通しての曲の充実と、
メロディの端々にフィンランドらしいメランコリックさをまとわせているのが素晴らしい。
メロディアス度・・8 歌唱度・・8 フィンラン度・・9 総合・・8
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ARKANIA「Espiritu Irrompible」
スペインのメロディックメタルバンド、アルカニアのアルバム。2007作
ヴァイオリン奏者を含む6人組で、クラシカルなシンセワークと
スペイン語の歌を乗せて疾走。メタリックな重厚さよりもクサメロ重視で、
ややヨレ気味のヴァイオリンとシンセの絡みが、なかなか綺麗ですけど…
メタルとしてちゃんと聴くには、演奏、楽曲、歌ともにやはり弱いなあ。
クラシカルなメロディのスパニッシュ・クサメタル。マニア向け。
クラシカル度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5


THE ARMADA「Rage of The Armada」
ドイツのメロディックメタルバンド、アルメイダのアルバム。2003作
スパニッシュギター風のイントロにおっと思うが、曲が始まるとわりとオーソドックスなメロパワスタイル。
Voはややガナり気味の声質で荒々しさがあるが、ギターはネオクラシカル風でキーボードとの絡みも多い。
サビのメロディにはマイナーバンド特有のクサさがあり、そのあたりはマニア受けするだろう。
ジャケのダークなイメージもあるにはあるが、ネオクラ的なきらびやかさとややミスマッチの感もあり、
今後はこのあたりを改善しないと、もうひとつ作品としての完成度は上がらないだろう。
ちなみにメンバーの中には、元STORMWITCHのドラマーの名前もある。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 ネオクラ度・・7 総合・・7
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Artension「Sacred Pathways」

ネオクラシカルメタルバンド、アーテンションの5th。2001作
4th発表以後解散状態にあったバンドが、ジョン・ウエストらかつてのメンバーが集結し復活をとげた。
サウンドはヴィタリ・クープリのきらびやかなシンセワークとジョン・ウエストの歌声を中心に
かつての勢いそのままのネオクラシカルメタルを展開、新鮮味はないがさすがの質の高さで聴かせる。
メロディアス度・・8 ネオクラ度・・8 濃密度・・8 総合・・8
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Artension「New Discovery」

ネオクラシカルメタルバンド、アーテンションの6th。2002作
個人的にはネオクラシカル系のバンドは苦手なこともあり、1st以降はチェックしていなかったのだが、
久しぶりに聴いてみると…おや、なかなかいいではないか。ヴィタリ・クープリのシンセワークは
シンフォニックな美しさとプログレッシブかつクラシカルなテクニックを併せ持ち、
ジョン・ウエストのヴォーカルはROYAL HUNTでの歌唱よりもぐっとやわらかな印象で
ネオクラというよりはプログレメタル的でもある耳心地のいいサウンドを描いている。
疾走してもドラムとギターがうるさすぎないので、個人的にはなかなか気に入った。
シンセ主体のネオクラシカルという点ではプログレ系のリスナーにも楽しめる作品だと思う。
シンフォニック度・・8 プログレ度・7 クラシカル度・・8 総合・・8
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ARTHEMIS「THE DAMMED SHIP」
イタリアの疾走メタルバンド、アルテミスの1st。2001作
バンド名から「きっと月の女神のように優美なシンフォニックメタルだろう」と思ったが、
どっちかというとストヴァリ系の北欧メタルに近い。1曲目なんかもろSONATA ARCTICA
曲によってはそれに多少イモ臭いジャーマンメタル風味を加えた、という感じで
どっちにしろ新鮮味は薄い。Voはなかなか頑張っていて悪くないが。
同じイタリアのSECRET SPHEREあたりでも楽しめる人ならば、そこそこ聴けるだろう。
メロディアス度・・8 ストヴァリ&ゾナタ度・・8 新鮮度・・2 総合・・7

ARTHEMIS「GOLDEN DAWN」
イタリアのメロディックメタルバンド、アルテミスの2nd。2003作
1stに比べていくぶん力強いサウンドになった、メロスピとメロパワの中間という感じ。
POWER QUESTでも歌っているというVoのハイトーンもなかなかで、この手のバンドにありがちな
B級っぽい軟弱さはさほど感じない。楽曲はリズムチェンジなども多用していて、
ときおりプログレ的(…というほどでもないが)アレンジも聴かせるなど、なかなか凝っている。
ややドタバタしすぎな展開もあるが、全体的に今後に期待できる位置にまでは来ていると思う。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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ARTHEMIS「BACK FROM THE HEAT」

イタリアのメロディックメタルバンド、アルテミスの4th。2005作
前作からメロスピ路線から脱却したような作風だったが、続く今作も同様に
どこかハードロック的なキャッチーさをかもしだしつつのサウンドになっている。
もちろん疾走曲もあるが、メロディにはただのメロスピバンドにはないやわらかみがあり、
それがしだいにこのバンドの個性にもなりつつあるようだ。前作よりも曲のメリハリがつき、
聴いていて分かりやすいし、よりギターソロなどにもこだわった作りなので、そのへんも楽しめる。
ルイス・ロヨによるエロティックなジャケとはややイメージの異なる音だが
爽快でメロディアスなメタルサウンドはなかなかクオリティが高い。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・8 総合・・8
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ARTHEMIS「Black Society」
イタリアのメロディックメタルバンド、アルテミスの5th。2008作
初期はB級メロスピだったのが、前作4thではメロディアスなハードロック色を増し、
続く本作でも同様に、オーセンティックなハードロック/メタル作品となっている。
いくぶんモダンなヘヴィネスを取り入れつつ、ときに哀愁の叙情を聴かせる曲もあって、
古くさいのかもモダンなのかややとりとめがなく、かつてのイタリアンメタルの面影は皆無。
クサみがないぶんアメリカなどを含めて幅広く受け入れられるサウンドかもしれない。
メロディアス度・・7 ハードロック度・・8 イタリア度・・5 総合・・7.5
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ARWEN「MEMORIES OF DREAM」

スペインのシンフォニックメタルバンド、アルウェンの1st。2002作
男女ヴォーカルに男女のツインキーボード入りという豪勢な8人編成のバンド。
サウンドの方は、昨今はやりの美麗なシンフォニックメタルで、適度な疾走感と
そこそこ歌えるハイトーンVo、それなりのメロディアスな楽曲と、デビュー作にしては上々。
ただ、せっかく男女Voなのだから、女性の方にもう少し活躍してもらいたし(バラード曲などはGOOD)
ツインキーボード+ツインギターをもっと生かした場面を曲に増やして欲しい。
メロディ、コーラスなどにはスペインらしくやわらかみがあって、刺々しさがないのが好感が持てる。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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ARWEN「ILLUSIONS」

スペインのシンフォニックメタルバンド、アルウェンの2nd。2004作
男女Voにツインギター、男女のツインキーボード、という8人編成のこのバンド、
大人数のわりには曲は壮大さはなく、どっちかというと雰囲気はキャッチーでやわらかい感じ。
1stもそうだったが、その「優しい質感」がこのバンドの持ち味なのだろう。
きらきらとしたキーボードと女性コーラスが絡むと、ファンタジックな美しさが現れ出て
雰囲気はとても良いので、個人的にはそうした部分を伸ばして欲しい。
曲に新鮮味はないが、心地よい音で聴かせるバンドなのだと思う。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 やわらか度・・9 総合・・7.5
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ASPERITY「Final Demand」
デスラッシュバンド、CARNAL FORGEのメンバーを中心に結成された
スウェーデンのメロパワバンド、アスペリティのアルバム。2004作
NOCTURNAL RITESDREAM EVILなどに通じる、正統派のメロパワサウンドで、
パワフルなドラムにザクザクとしたギター、うっすらとしたシンセも甘すぎず、
曲はあくまで重厚だ。かすれぎみのヴォーカルは声域がやや単調だが、
ときにクラシカルなフレーズを織りまぜるギターなど、演奏陣の実力は確かで、
力強い北欧メロパワが好きな方なら、それなりに満足できる作品だろう。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・7.5
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ASTRAL DOORS「CLOUDBREAKER」

スウェーデンのメタルバンド、アストラル ドアーズの1st。2003年作
パトリック・ヨハンソンのパワフルなヴォーカルをメインに、
古き良き時代を思わせる正統派のHR/HMが炸裂している。
ハモンドの音色などを使ったレトロめのシンセワークに、
RAINBOWBLACK SABBATHあたりを思わせるギターワーク。
ただ古めかしいだけでなく、随所にネオクラシカル風の質感も垣間見せ、
オールドなファンのみならず、最近のリスナーにもアピールするものを持っている。
力強い歌声で聴かせるオーセンティックなメタルアルバムだ。
メロディアス度・・7 正統派度・・9 古き良き度・・9 総合・・8
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ASTRAL DOOORS「Astralism」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、アストラル・ドアーズの3rd。2006年作
RAINBOWから受け継がれた古き良きブリティッシュメタルの精神を再現するこのバンド、
本作ものっけからパトリック・ヨハンソンのパワフルなヴォーカル炸裂、
これでもかといわんばかりのメロディック・メタルを聴かせてくれる。、
ハモンドの音色などにレトロな色を覗かせつつも、ただ古めかしいだけでなく、
しっかりとしたメタルとしてのヘヴィさと、分かりやすいメロディのおかげで
純粋に格好いいと思えるサウンドなのだ。テクニカルなギターも随所に光っている。
メロディアス度・・8 正統派度・・9 パワフル度・・8 総合・・8
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Astral Doors「Requiem of Time」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、アストラル・ドアーズの5th。2010作
古き良きHR/HMを再現したようなサウンドで、オールドメタルを愛するリスナーからも人気の高いこのバンド。
今作もパトリック・ヨハンソンのパワフルな歌声で、正統派のメタルサウンドをたっぷり聴かせてくれる。
オルガンの音色などのレトロな部分はそのままに、ヘヴィな部分はよりヘヴィに、そしてメタリックになり、
これでもかとぱかりに濃密なメタルが、ときに暑苦しすぎるほどの歌声とともに味わえる(笑)。
なお、日本盤のジャケは右側で、海外盤とはデザインが異なる。
メロディアス度・・8 正統派度・・9 パワフル度・・8 総合・・8
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ATHLANTIS
イタリアのシンフォニックメタルバンド、アスランティスのアルバム。2003作
きらきらのキーボードで疾走する、いわゆるお約束のメロスピサウンド。
まー、STRATOVARIUS系といってよいかと。ネオクラ色も多少有り。
演奏もVoを含めてそこそこ頑張っています。これといった特徴はないですが、
この手が好きなら安心して聴き通せるレベルかと思われます。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


ATTACK「DANGER IN THE AIR」

ジャーマンB級メタルの雄、アタックの幻の1stのCD化。1984年作。
ジャーマンメタルマニアの間では、そのくさくさのツインリードの哀愁サウンドに涙する者も多い。
MANOWARばりに頑固一徹な世界観、ときにIRON MAIDENのパクリかと思われる楽曲でさえ、
彼らの手にかかれば見事なB級ジャーマンメタルとして甦る。私は好きだ。
たとえチープであろうと、今や高密度シンフォニックサウンド全盛の時代に、
このような古きよきジャーマン魂を見せ付けられるとかえって新鮮ですらある。
頑張るんだATTACK!少なくとも私だけは彼らの味方だ。涙。
メロディアス度・・7 80'sジャーマンメタル度・・10 哀愁度・・9 総合・・7.5

ATTACK「Destinies of War」

ジャーマンエピックメタルバンド、アタックの4th。1989年作
ギター、ベース、ドラムにシンセも弾きこなす、リッキー・ヴァンヘルデンを中心に、
戦いに赴く戦士を描くようなエピックな世界観をジャーマンメタルに融合させた。
イントロから続くドラマティックな疾走曲“Wonderland”は、まさしくエピックメタルの王道、
キャッチーなクサメロを含んで、力強くないハイトーンヴォーカルとツインギターでたたみかけます。
9分を超える“Death Rider”あたりも名曲といってもよい出来で、ファンタジックな勇壮さにしびれます。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 エピック度・・8 総合・・8
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ATTACK「Seven Years in the Past」

ジャーマンエピックメタルバンド、アタックの5th。1992年作
ともかく、フルートを取り入れた1曲め“In the Gloom”は当時はかなり新鮮でした。
キッャチーともいえるメロディとエピックかつファンタジックな世界観…
そしてロマン溢れる叙情と心地よい疾走感にしびれたものです。
このアルバムではリッキーはベースの他、自分でキーボードを弾きフルートも吹いて、
さらにドラムも叩いています。まさに芸達者マルチミュージシャン!
メロディアス度・・8 疾走度・・7 エピック度・・8 総合・・7.5
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AT VANCE「ONLY HUMAN」

ドイツのネオクラシカルメタルバンド、アット・ヴァンスの4th。2002作
オーラフ・レンクとオリヴァー・ハートマンのコンビによるネオクラシカルサウンドは、
本作でも濃密なサウンドを練り上げている。個人的には苦手なジャンルであるし、
定型内のシンセとギターのアルペジオやユニゾンなどのプレイはいくら演奏が巧みであろうと
さして心に響いて来ない。おそらく質の高さの点ではドイツ屈指の部類なのだろうとは思うし、
ヴィヴァルディの「四季」を取り上げるなど、クラシックへの接近の意欲は買うが。
むしろネオクラなしの正統派メロパワ曲の方が好みだ。ジャケはルイス・ロヨ。
ネオクラ度・・8 疾走度・・8 新鮮度・・6 総合・・7.5
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AT VANCE「Z」

ドイツのネオクラシカルメタルバンド、アット・ヴァンスの7th。2007作
メンバーの脱退にともない、事実上リーダーであるオーラフ・レンクのワンマンバンドとなったようだが、
サウンドの方は今どきないくらいの王道のメロディックメタルを貫いている。
なかなか力強い歌声の新Voに、キャッチーなコーラスワークなど、
ネオクラというよりは正統派の欧州メタルのスタイルで、どこかなつかしい感じもする。
新鮮味はないがどっしりとした楽曲には好感が持てる。正統派好きの方へ。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 王道度・・9 総合・・8
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AT VANCE「Ride the Sky」
ドイツのメロディックメタルバンド、アット・ヴァンスの8th。2009作
事実上リーダーであるオーラフ・レンクのワンマンバンドとなり、前作あたりから
ネオクラシカルな要素よりも正統派メタルとしての骨太のサウンドにシフトしてきていたが、
本作もその流れの作風で、古き良き正統派ハードロックのスタイルにキャッチーなメロディと
ときにクラシカルなギタープレイを盛り込んだ、安定したサウンドで聴かせる。
派手な疾走感はあまりないので、若いリスナーには向かないだろうが、
80年代からの往年のジャーマンメタルを好む大人のリスナーには心地よい音だろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・6 正統派度・・8 総合・・7.5
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AUSPEXResolutio」

フランスのシンフォニックメタルバンド、アウスペックスの2007作
シンフォニックなシンセとコーラスなどによる大仰なアレンジと
可憐な女性ヴォーカルの歌声で聴かせる美しいシンフォニックメタル。
クサいフレーズを奏でるギターも含めて、シンフォニックなクサメタルとしてもよろしい。
ときにRHAPSODYなどを思わせるエピックでファンタジックな雰囲気もありながら、
ProgMetal的なテクニカルさとフランスのバンドらしい洒落た構築センスも漂う。
やわらかみのあるメロディなどはスペインのARWENなどにも近いかもしれないが、
疾走する曲などはDARK MOOR的か。いくぶんのローカルさ、とりとめのなさも魅力的。
シンフォニック度・・8 テクニカル度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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Auspex「Heliopause」

フランスのシンフォニックメタルバンド、アウスペックスの2010年作
ProgMetal化したDARK MOORという感じの前作もかなりの出来であったが、
本作も美麗なシンセによるシンフォニック要素に、テクニカルな展開美、
そして女性ヴォーカルの歌声で聴かせる、メロディアスで質の高い作品だ。
メタル的な激しさや疾走感よりは、モダンかつやわらかな質感とセンスの良さで、
サウンドを構築しているという印象。KAMELOTの近作などにも通じるマイルドな聴き心地で、
知的なアレンジ力はいかにもフランスらしい。トレビアンなお洒落系シンフォメタル。
なぜか、つたない日本語で歌うバラード曲もあり。やっぱりとりとめなさが面白いバンドです。
シンフォニック度・・8 テクニカル度・・7 女性Vo度・・7 総合・・8
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AUVERNIATowards Eternity
アルゼンチンのモダンメタルバンド、アウベルニアのアルバム。2008作
メタルコア的なスピーディーなヘヴィさと、テクニカルな展開力、モダンなシンセアレンジなどが合わさった、
新世代型のメタル。DRAGONFORCE以降のメロスピ質感とともに、激しくも整合感で聴かせるサウンドは、
日本のBLOOD STAIN CHILDあたりを思わせるような雰囲気もあり、いかにも若者受けする作風だ。
メロスピ、メロデス、プログレメタルという要素を併せた、いわば現代型ミクスチャーメタルといっていいだろう。
ボーナスにはX-JAPANの“Blue Blood”、Queenの“The Show Must Go On”のカヴァーを収録。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 テクニカル度・・7 総合・・7.5
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AVALANCH「ETERNAL FLAME」

スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチの1st。1997年作
英語ver、スペイン語verの2枚組。基本はやや様式色のある疾走型メロディックメタルで、
楽曲、演奏ともに、この手のマイナー系にしては完成度は高い部類だと思う。
聴き比べてみると、やはりスペイン語の方が歌唱に哀愁が感じられていい。
とくにバラードでの美しさは聴き所。効果的なピアノ、キーボードも美しい。
2nd、3rdと少しずつ方向性が変わってゆき、4thではヴォーカルとドラムが脱退。
疾走クサメタルとしてはこの1stが一番の出来だった。現在VoとDrはWARCRYで活動中。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スペイン度・・8 総合・・7.5
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AVALANCH「Llanto De Un Heroe」

スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチの2nd。1999年作
シンフォニックかつクサメロで疾走しつつも、哀愁ただようスペイン語の歌唱がなかなかよろしい。
正確無比なドラムによるタイトなリズムは、テクニカルなプログレメタル的要素もいくぶんある。
メロディのやわらかな聴き心地という点では次作3rdの方が好みなのだが、
スパニッシュメタルとしての熱さとメロスピ的な疾走感なら本作か。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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AVALANCH「Dias De Gloria」
スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチのライブアルバム。2000年作
ネオクラシカル風味もあるギターと美しいシンセ、そしてスペイン語の歌声で疾走、
アルバム同様にかっちりとした質の高い演奏を聴かせる。ファンならどうぞ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ライブ演奏・・7 総合・・7.5
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AVALANCH「EL ANGEL GAIDO」

スペインのシンフォニックメタルバンド、アヴァランチの3rd。2001年作
シンフォニックで様式美テイストのアレンジにスペインらしいキャッチーなメロディ。
全体的にB級感からはまだ脱していないが、この少々のイモ臭さがむしろ心地よい(笑)
母国語の歌唱もメロディのやわらかみを助長していてよろしい。
疾走と様式美にこだわらなくなってきた分、聴きやすさが増した。
ジャケはSKYLARKなどでおなじみのLUIS ROYO
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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AvalanchLos Poetas Han Muerto

スペインのシンフォニックメタルバンド、アヴァランチの4th。2003作
初期から比べるとメンバーもがらりと変わり、サウンドの方も疾走感はなくなり
哀愁を漂わせたハードロックになっている。落ち着いた大人の曲調は、
むしろMEDINA AZAHARAにも近くなった雰囲気があって、これはこれで悪くない。
派手さはないが枯れた味わいのスパニッシュとしては、なかなか楽しめる。
メロディアス度・・7 疾走度・・5 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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AVALANCH「el hijo prodigo」
スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチの5th。2005作
初期は派手に疾走するメロスピサウンドであったが、前作あたりから
哀愁を漂わせた落ち着いたハードロックにシフトし、本作もその延長上のサウンドだ。
キャッチーなメロディを聴かせる1曲目から、2曲目以降はヘヴィでモダンな音になって
やや意表をつかれるが、スペイン語の歌声によるやわらかな情緒にはほっと安心する。
本作ではむしろゆったりとした曲調でのスパニッシュな哀愁のメロディが心地よい。
メロディアス度・・7 疾走度・・5 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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AVALANCHMuerte Y Vida」

スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチの6th。2007作
初期のメロスピ路線から、しだいに落ち着いたハードロックへとシフトしてきたこのバンドだが、
本作ではシンフォニックさを取り戻している。スペイン語の歌声とクサメロでときに疾走し、
やわらかな叙情を聴かせつつ、随所にProgMetal的なモダンな知的さも覗かせる。
全体的には、やはり落ち着いた大人のスパニッシュハードロックという感じだが、
耳心地のいい泣きのギターや、美麗なアレンジの点で、前作よりもずっと楽しめる好作だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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AVALANCH「El Ladron de Suenos」
スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチの2010年作
初期のメロスピ路線からしだいにモダンなハードロックへとシフトしたてきたこのバンド、
本作も今風のヘヴイさとスタイリッシュなアレンジ、そしてProgMetal的な硬質感とともに聴かせる
正直、一聴してとっつきにくいサウンドであるが、スペイン語の歌声を活かしたキャッチーな曲もあり、
全体としてはそう悪くはない。モダンさの一方では古き良きロック調のナンバーもあったり、
メランコリックな叙情をただよわせた曲もありと、多様性に富んだ大人のスパニッシュハードロックである。
メロディアス度・・7 モダン度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA 「THE METAL OPERA」

EDGUYのリトビアス・サメットによるメタルオペラ、アヴァンタジアの1st。2001作
豪華メンツが集って作られたこの作品。キーボードやクワイアを多用したゴージャスな音作りで、
シンフォニックメタルとはかくあるべきという壮大華麗な楽曲群は一聴の価値ありだ。
歌い上げるメンバーもマイケル・キスクカイ・ハンセンアンドレ・マトスロブ・ロック
などなどの豪華な顔ぶれ。まさにオペラティックで濃密なシンフォニックメタルアルバムである。
シンフォニック度・・9 疾走度・・7 ゴージャス度・・9 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE METAL OPERA PT.U」

トビアス・サメットのメタルオペラプロジェクト、アヴァンタジアの2nd。2002作
本作もマイケル・キスク、カイ・ハンセン、アンドレ・マトス、ティモ・トルキなど、豪華メンバーを迎え、
密度の濃い壮大なシンフォニックメタルでファンタジー世界を構築している。
メンツの多さもあって、繊細な曲から疾走曲、豪勢なシンフォニック曲までどれもが高品質。
また、演奏メンバーであるGAMMA RAYのヘニユのギターも力強くて良い。
アルバムの中盤あたりでもろガンマレイ風のありがちな曲が続くのがやや残念で
全体としてはパートTのシンフォニックさに軍配が上がる。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「LOST IN SPACE PART1、2」
トビアス・サメットのソロプロジェクト、アヴァンタジアのシングル。2007作
わざわざシングル2枚に分けて出したのかと理解に苦しむが、ともかくまとめてレビュー。
1曲目のタイトル曲はミドルテンポのハードロックで、普通。とにかく…普通。
同曲は2枚目にも入っているが、両方買った方は2度も聴かされることになる。
他にはカヴァー曲や(2枚にそれぞれ2曲ずつで計4曲もある)、未発曲などであるが、
ほとんどはどうということもない出来なので、これで2枚で\4200はある意味詐欺臭い(笑)
アヴァンタジアの名前につられて買った方は、トビアスを恨んでください。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 楽曲・・6 総合・・6.5
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TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「Scarecrow」

トビアス・サメットによるメタルオペラプロジェクト、アヴァンタジアの3作目。2008作
カヴァー曲だらけの先行シングルの微妙さから一抹の不安をもって聴いてみる。
やはり内容はかつてのMETAL OPERAのファンタジックな壮麗さとはやや趣が異なり、
落ち着いた大人のアレンジで聴かせるオーセンティックなメタルアルバムになっている。
ただし今回もヴォーカル陣には豪華ゲストが集結。カイ・ハンセン、マイケル・キスクをはじめ、
ヨルン・ランデ、オリバー・ハートマン、ボブ・カトレイ、ロイ・カーン、さらにはアリス・クーパーという
大御所までが加わっていて、各曲ごとに聴ける素晴らしい歌声には文句のつけようがない。
華麗なシンフォニックメタルを求める向きにはやや拍子抜けかもしれないが、
過剰さを排した正統的なメタルサウンドで、トビアス自身の現在の音楽性を提示して見せた
この作りにはかえって好感が持てた。派手ではないが確かな質をともなったメタル作品だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・7 正統派度・・9 総合・・8
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Tobias Sammet's Avantasia「Wicked Symphony」

EDUGUYトビアス・サメットによるメタルオペラプロジェクト、アヴァンタジアの4作目。2010作
壮大かつ濃密な作風で、むしろ本家エドガイよりも人気の高いというこのプロジェクト。
本作もドラマティックな世界観で聴かせるクオリティの高い作品となった。
エドガイの近作と同様に、古き良きハードロック、メタルのマインドを新たに再構築したという作風は
1作目の頃のようの壮麗なシンフォニックメタルではないが、この音の説得力と純粋な格好よさは、
さすがのセンスである。疾走感や派手さはなくても、ロックオペラとしての流れをじっくり楽しむことができる。
マイケル・キスクをはじめ、アンドレ・マトス、ヨルン・ランデ、オリバー・ハートマン、ティム“リッパー”オーウェンズ、
ボブ・カトレイ、さらにはSCORPIONSのクラウス・マイネもゲスト参加、その見事な歌唱を聴かせてくれる。
ドラマティック度・・8 疾走度・・6 正統派度・・8 総合・・8
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Tobias Sammet's Avantasia「Angel Of Babylon」

メタルオペラプロジェクト、アヴァンタジアの5作目。2010作
「Wicked Symphony」と同時リリースされた作品で、渋い正統派という作風の前者に比べ、
本作の方は1曲目から疾走曲を持ってきていて、よりメロパワ的な作品となっている。
個人的には大人のサウンドの「Wicked〜」が好みなのだが、キャッチーかつメロディックな聴きやすさではこちらか。
シンフォニックなバラードナンバーや軽めのメロハーといった曲調まで、どれにもしっかりとトピアス印が押されている。
今作にもマイケル・キスク、ヨルン・ランデ、オリバー・ハートマン、ボブ・カトレイ、ジョン・オリヴァといったメンバーが参加
さらには、イェンス・ヨハンソン、ヘニュ・リヒターといった演奏陣のゲストも楽曲を彩っている。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 メロパワ度・・8 総合・・8
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AVIAN「From the Depths of Time」
アメリカのメタルバンド、エイヴィアンの2005年作
元MEGADETHのデイヴ・エレフソンがプロデュース、
元BALANCE OF POWER〜PYRAMAZEのランス・キングがヴォーカルをとるバンドで、
ミドルテンポ主体で聴かせる正統派のハードロック/ヘヴィメタル。
うっすらとしたシンセによるミステリアスな雰囲気はなかなかいいが、
今どきのリスナーにとっては楽曲のスリリングさに欠けるだろうか。
ドラマティック度・・7 疾走度・・6 楽曲・・7 総合・・7
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AXENSTAR「PERPETUAL TWILIGHT」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、アクセンスターの1st。2002作
基本は疾走系のメロスピサウンドだが、三連系のパワーメタル風の曲もあり
キーボードのアレンジがきらきらと美しく、メロディもなかなかいいものを持っている。
この手にしては珍しくハイトーンというよりは、中音域で無理なく歌うタイプのヴォーカルが
演奏の中では弱く感じられるが、これはこれでうるさすぎず、むしろ悪くない。
全体的に非常に聴きやすく、質の高い北欧メロスピの佳作だと思う。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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AXENSTAR「FAR FROM HEAVEN」

スウェーデンのメロパワバンド、アクセンスターの2nd。2003作
この手のバンドの中でも、メロディといい曲といい、いいものを持っているバンドだと思う。
この2ndでは、曲をコンパクトにまとめ、全体的にも勢いのあるアルバムとなっていて、
ハイトーンでない中音域のマイルドなVoも含めて、なかなか心地よいサウンドである。
曲によっては、GAMMA RAYSONATA ARCTICALOST HORIZONなどを思わせる雰囲気もあり
演奏、楽曲、メロディとも標準以上のクオリティなのだが、このバンドならではという新鮮味はあまりない。
このジャンルで個性云々を問うのも無粋な気もするが、やはりもう一皮向けるには「勇気ある一歩」が必要。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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AXENSTAR「THE INQUISITION」

スウェーデンのメロパワバンド、アクセンスターの3rd。2005年作
SONATA ARCTICA以降の北欧メロパワ勢として、徐々に知名度を上げてきたこのバンド。
演奏力、楽曲センス共に実力の確かなバンドであるから、今作も安定した完成度のアルバムだ。
疾走感や過剰な大仰さに頼らないバランス感覚はやはり健在で
マイルドな声質の歌唱も、もはやこのバンドの色となっている。
前作に比べると曲ごとのインパクトは落ちた感はあるものの
安心して耳を傾けられる心地よい北欧メロパワがここにある。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲安定度・・8 総合・・8
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AXENSTAR「The Final Requiem」
スウェーデンのメロパワバンド、アクセンスターの4th。2006作
北欧産のメロパワバンドとしては、DRAGONLANDSUPREME MAJESTYらとともに
毎回クオリティの高い作品を聴かせてくれるこのバンド。
キャッチーでありつつもある程度は硬派であるという、バランスの良さは今まで通りであるが、
今作からレーベルを移籍したこともあってか、音質的にいまひとつで、そのせいかどうもB級臭い。
それによって曲の方も、ただありがちな中庸のクオリティという部分が目立ってしまっている。
普通の正統ギターリフと、適度なキーボードの味つけにマイルドな声質のヴォーカル…
突出したものが元々ないだけに、その総合点で全体的にやや下がり気味なのが痛い。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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AXENSTAR「AFTERMATH

スウェーデンのメロパワバンド、アクセンスターの5th。2011作
2002年のデビュー作から常に質の高いメロディックメタルを作り続けてきて中堅バンド、
ややパワーダウンが感じられた前作から5年ぶりとなる本作はなかなかの力作となった。
激しい疾走感も随所に聴かせながら、DREAM EVILのような正統派の重厚さも心地よく
初期のマイルドなメロディ路線から比べるとヘヴィかつモダンな方向へと変化してきている。
もともとあったヴォーカルの弱さはまだ感じられるし、楽曲のインパクトという点でもまだまだ
突き抜けたものが見えないが、メロディックで力強いバランスのとれた高品質なアルバムだ。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 パワフル度・・8 総合・・8
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AXXIS「TIME MACHINE」
80年代から活躍するジャーマンメタルのベテラン、アクシスの7th。2004作
久しぶりに彼らのアルバムを聴いた感想としては、なかなか垢抜けたようなメロディと、
変わらずに王道の部分とが同居している…という印象でけっこう聴ける。
ところによりキーボードの音も入っていたりして、音には厚みがあるし
ミドルテンポ主体のHRであるが、メタリックに疾走する曲あり、哀愁のバラードありと
質感的にはDOMAINあたりと同様、とても日本人受けするサウンドだと思う。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 ベテラン度・・9 総合・・7.5
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AXXISParadise in Flames

ドイツのベテラン・メロディックメタルバンド、アクシスの8th。2006作
80年代から活動を続ける大ベテランであるが、日本ではまだまだ知名度は高くないようだ。
いわゆる傑作と呼ぶべきアルバムがなかったこともあって、個人的にも微妙な位置づけだったのだが、
この作品は間違いなく彼らの最高作ともいうべき会心の一作となった。
前作で吹っ切れた王道メタルへのこだわりは、今回さらなるサウンドのグレードを上げることになる。
全編を通じてのテンションの高さ、コンセプチュアルなドラマ性とたたみかける盛り上がり、
正統派のギターリフにシンフォニックなキーボードが合わさり、楽曲のダイナミズムは最高潮に達する。
メロハー的なキャッチーなメロディとメタリックな重厚さのバランスも絶妙で、
曲によっては女性Voの導入もあり、サウンドに彩りと華やかさを付加している。
文句なしの傑作。ドラマティックメタルとしてはKAMELOTにも並ぼうかというクオリティである。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・9 総合・・8.5
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AXXIS「Doom of Destiny」

80年代から活躍するジャーマンメタルのベテラン、アクシスの9th。2008作
前作Paradise in Flamesでついに決定打というべき大傑作を作り上げたが、続く本作も濃密な完成度だ。
メタリックな重厚さをしっかり残しながら、シンフォニックメタル風のアレンジで壮麗に聴かせながら、
随所に女性ヴォーカルを絡ませるなど、ドラマティックに構築されるサウンドは、ドイツ版KAMELOTというべきか。
ヴォーカルのハスキーなハイトーンはやや好みを分けるかもしれないが、シンフォニックに進化したベテランバンドの
パワフルなサウンドには若手には出せない説得力がある。何故日本盤が出ないのか疑問に思う。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・9 重厚度・・9 総合・・8
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AXXIS「Utopia」

ジャーマンメタルのベテラン、アクシスの10th。2009作
前々作Paradise in Flames、前作「Doom of Destiny」と、素晴らしい出来のアルバムを続け
ますます勢いに乗るこのバンド。本作もファンタジックなジャケのように物語的なコンセプト的のようだ。
壮大な世界観を思わせるイントロから、楽曲に入るとダイナミックかつキャッチーなメロディで、
アクシス節というべきサウンドを展開。シンフォニックなシンセアレンジに壮麗なコーラスなども加えて
FREEDOM CALLあたりに通じる派手やかさと、激しすぎない正統派としての聴きやすさが同居している。
日本盤はレーベルの都合から早々と消えてしまったようだ。もっと多くの人が聴くべきバンドなのだが。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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Azeroth

アルゼンチンのメタルバンド、アゼロスの1st。2000作
シンフォニックなイントロから、楽曲が始まるとメロスピ疾走。
演奏も安定しており、どことなく土着的な雰囲気とともに軽快に聴かせる。
STRATOVARIUS、ANGRAなどを思わせるメロディ展開もあって、
スペイン語のヴォーカル以外は普通にメロスピとして楽しめる。
全体的にはやや単調ながら、とにかく疾走が大好きという方にはオススメだ。
クサメロ度・・8 疾走度・・9 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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AZRAEL「Mafia」
スペインのメタルバンド、アズリエルのアルバム。2000作
何枚めなのかは知らないが、ツインギターにシンセを含む6人組。
やや古めかしいメタルサウンドに、それと不釣り合いなモダンなシンセが合わさって
甲高いスペイン語の歌声でもったりと聴かせる。ときおりドタバタとした感じで疾走し、
けっこうなB級臭さをふりまきつつ、微妙な哀愁とクサメロ加減がどうにもやぼったい。
ごくたまにドラマティックなツインギターが出てくるので、頑張ればもっとできるとは思うのだが。
メロディアス度・・7 スパニッシュ度・・8 B級度・・8 総合・・7
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B

BALANCE OF POWER
「BOOK OF SECRETS」

イギリスのメロディアスハードロックバンド、バランス・オブ・パワーの2nd。1998作
音の方はイギリスらしく正統派のメロディアスハードで、
日本での知名度はさほどではないがすでに中堅〜ベテランの域にあるバンド。
聴きやすい歌メロに、プログレハード的な雰囲気も感じさせる楽曲、
そこにクラシカルなギターときらびやかなキーボードがシンフォニックに重なる、
なかなかにドラマティックなサウンドである。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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BALANCE OF POWER
「Ten More Tales Of Grand Illusion」
イギリスのプログレハードバンド、バランス・オブ・パワーの3rd。1999作
伝統あるブリティッシュメタルを継承する数少ないバンドである。
英国の誇りただようドラマティックなサウンドは、今だからこそもっと評価されていい。
さて、このアルバムは、プログレハード的だった2ndに比べ、様式美メタル色と骨太の質感が強くなっている。
オリジナルメンバーであったKeyの脱退の影響もあるだろうが、やわらかみよりも重厚さが前に出ていて
個人的には、2ndでのキャッチーなメロディアスハード色が好みだっただけにやや残念。
ただ、この後バンドは4thにて大胆なプログレメタル方向へのシフトで傑作を作り上げることになる。
なんにしても、貴重な英国ドラマティックハードの希望をになうバンドである。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・7.5
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BALANCE OF POWER
「PERFECT BALANCE」

イギリスのメロディアスメタルバンド、バランス・オブ・パワーの4th。2001作
英国バンドとして地道に活動を続けているこのバンドはもっと多くの人々に評価されていい。
シンフォニックなキーボードを散りばめたメロディアスな楽曲には、プログレッシブな知性とともに、
ブリティッシュのバンドたる誇りを感じさせる。4作目となるこのアルバムでは、メタリックな音の迫力が増し、
メロディアスハード的でありながらネオクラシカル風味もあり、そしてプログレメタルとしても楽しめる。
ときにDREAM THEATERを想起させるドラマティックさに加え、しっとりと聴かせるたおやかなピアノも美しく、
全体的に隙のないじつにクオリティの高いアルバムである。このバンドをまだ聴き逃している方は要チェック!
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 けっこうプログレメタル度・・8 総合・・8
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BALANCE OF POWER
「Heathen Machine」
イギリスのメロディックメタルバンド、バランス・オブ・パワーの5th。2003作
ヴォーカルを代えてアルバムで、雰囲気も初期からは大きく代わり重厚な部分が増している。
曲は6〜8分代のものを中心で、前作のプログレメタル色よりは様式美色が前に出ており、
正統的な作りの楽曲に、サビでのドラマティックな音像は英国的な威厳を感じさせる。
ここが素晴らしいという部分はとりたててないが、全体的によくまとまったアルバムだ。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 英国度・・8 総合・・7.5
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BASSINVADERSHellbassbeaters
HELLOWEENのマーカス・グラスコフを中心にしたユニット、ベースインベイダースのアルバム。2008作
その名の通りベースサウンドに焦点をあてた作品で、参加メンバーもRAGEのピーヴィー・ワグナー、
SODOM
のトム・エンジェルリッパー、DESTRUCTIONのシュミーアと、いずれもベースを弾き
歌も歌えるというミージシャン。ときにタッピングでブンブンいわせ、ときに歪ませたベース音で、
グルーブ感たっぷりに聴かせるサウンドは、ヴォーカルも入っているので案外普通に聴きやすい。
ゲスト参加にも、ダーク・シュレヒター(GAMMA RAY)、ビリー・シーン、デニス・ワード(PINKCRAM69)他、
多彩なメンバーが集結。ギターレスのヘヴィメタルという、かつてあまりなかった試みであるが、
HELLOWEENの“Eagle Fly Free”をはじめ、GAMMA RAYやRAGE、SODOMの楽曲が別アレンジで聴けるなど、
なかなか面白巣い。ベースとドラムのみによる、ジャーマンメタル/スラッシュメタル。興味のある方はいかが。
メロディアス度・・7 やっぱりジャーマン度・・8 ベース度・・9 総合・・7.5
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BATTLE BEAST「STEEL」

フィンランドのメロパワバンド、バトル・ビーストの2012年作
このシンプルなジャケと4つ打ちのカウントから始まるそのサウンドは、
強力にパワフルな女性ヴォーカルの歌声で聴かせる正統派のヘヴィメタルだ。
JUDAS PRIESTACCEPTMANOWARから影響を受けたというように
古き良きメタルの質感を、キャッチーといってもよいメロディックさで再現している。
王道のギターリフを主体にしながらも、随所にテクニックあるフレージングも効かせたり
ときにシンセアレンジも含んで、古くさいだけではない質の高さもフィンランドのバンドらしい。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・9 総合・・8
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BattleroaR
ギリシャのメタルバンド、バトルロアの1st。2003作
すでにこのジャケからして内容を物語っているのだが(笑)、
MANOWARばりのエピックな香りを漂わせたヘヴィメタルだ。
ミドルテンポを主体に正統派のスタイルで聴かせつつ、ややB級臭いながらも
ときにツインギターの叙情を盛り込むあたり、この手が好きなら思わずにやりだ。
ヴォーカルやドラム力量など、演奏力にはやや難があるのだが、
このバトルメタルとしての雰囲気にはなかなかに魅力的なものがある。
質や技量ではなく、エピックな志に惹かれる方はぜひチェック。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 エピック度・・9 総合・・7
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BattleroaRAge of Chaos
ギリシャのメタルバンド、バトルロアの2nd。2005作
前作のジャケが戦いの始まりで、今回は戦いの真っ最中らしいが、
無駄にDVDの付いた豪華仕様という、この勘違いぶりもまたステキだ。
アルバムはまるで吟遊詩人の語る叙事詩のようにバラッド風に始まり、
ドラマティックなエピックメタル好きならわくわくと武者震いをするだろう。
力み気味のヴォーカルと、B級臭さを漂わせたサウンドは相変わらずだが
戦闘シーンだからだろうか前作よりも曲には疾走感が増している。
ただ、全体的には中庸感が漂う曲もあり、最後までは高揚感が続かない。
メロディアス度・・7 パワフル度・・7 エピック度・・8 総合・・7
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BattleroaRTo Death and Beyond...

ギリシャのメタルバンド、バトルロアの3rd。2008作
戦いは終わったが、霊になっても戦っているというジャケが凄い(笑)
さて、サウンドの方は音質、演奏ともに格段に質が上がっている。
ツインギターのリフの魅力が向上し、楽曲の展開にも無理がなくなったことで、
前作までのB級臭さはほぼ払拭された。ヴォーカルの歌唱もやや上達しており、
演奏も全体的にパワフルになって、エピックな世界観に説得力が加わっている。
8分、10分という大曲においてもドラマティックに聴かせる力量がついた。
中盤の楽曲の質がもっと上がれば、最強の漢メタルへとのし上がれることだろう。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 エピック度・・9 総合・・7.5
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BEAUTIFUL SIN「THE UNEXPECTED」

MASTERPLANのウリ・カッシュ率いるバンド、ビューティフル・シンのアルバム。2006作
シンセ入りのモダンなメタルサウンドに、パワフルな女性ヴォーカルの歌声で
ドラマティックに聴かせる力作。ミドルテンポ主体で、むしろメロパワというよりは
ややゴシック的な薄暗さもあって、そこが気に入れば非常に楽しめるアルバムだ。
PAGAN'S MINDメンバーでもあるGのメロディアスなギターフレーズに、
美しいシンセワークが合わさって、重厚な雰囲気をかもし出しながら、
マギャリー嬢の美しくも芯のあるヴォーカルがサウンドに彩りを与えている。
ウリ・カッシュという名前を抜きにしても、質の高い女性Voメタルとして勧められる。
メロディアス度・・8 重厚度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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BEHOLDER「THE LEGENDS BEGINS」
イタリアの男女Voシンフォメタルバンド、ビホルダーの1st。2001作
イタリアの男女Voシンフォニックメタルバンド、ビホルダーの1st。2001作
キーボード入りの7人編成で、けっこう綺麗な声質の女性ヴォーカルと
声も顔もナヨっとした男性ヴォーカの歌声で、そこそこシンフォニックな疾走メロスピをやっています。
いかにもマイナーっぽいクサメロや、アレンジのたどたどしさが微笑ましくヘナチョコな哀愁を漂わせます。
ぱっと聴きには、カナダのFORGOTTEN TALESあたりにも近い気もしますが、それよりさらにイモくさいのでご注意を。
メロディアス度・・7 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・6.5

BEHOLDER「WISH FOR DESTRUCTION」
イタリアの男女Voメロディックメタルバンド、ビホルダーの2nd。2002作
先に1st、3rdを聴いていたが、クサメロで疾走するという点ではこの2ndが一番インパクトがあるかも。
決して上手くはない女性Voと、ダミ声をまじえる男Voの歌の掛け合いにもう少し説得力があれば…と思う。
サウンドプロダクション的にもややチープで、どうしても音にB級感がただよう。
曲も悪くはないがこれといった決めに欠ける。演奏力も普通程度。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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BEHOLDER「LETHAL INJECTION」
イタリアのメロディックメタルバンド、ビホルダーの3rd。2004作
ジャケはヒドい感じですが、音の方はそこまでヒドくはないです。
男女Voのメロスピバンドとしてマニアの注目を集めたこのバンドですが、
この3rdでは、意外と聴き易いメロディックメタルサウンドになっていますね。
ビジュアル系ノリのメンバー写真と、ナヨっとした男ヴォーカルの時折声の裏返る歌唱は
自己満足的で鼻につくが、、女性Voのリャナン嬢の歌声ははなかなか心地よいんです。
ただ曲調が正統派過ぎて、センスの良いシンセの音を活かしきっていない気もするので、
今後はNIGHTWISHレベルの曲作りを目指して頑張ってもらいたいものです。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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BETO VAZQUEZ INFINITY

アルゼンチン人ミュージシャン、ベト・ヴァスケス率いるインフィニティの2002年作
女性ヴォーカルをメインにした美麗なシンフォニックメタルだが、なによりその顔ぶれが凄い。
キャンディス・ナイト(BLACKMORE'S NIGHT)、ターヤ・トゥルネン(当時NIHGHTWISH)、
サビーネ・エデルスバッカー(EDENBRIDGE)という、女性ヴォーカル三美神に加え、
RHAPSODYのファビオ・リオーネまでが参加という、とんでもなく豪華なメンツである。
楽曲については、ターヤが歌う曲はナイトウィッシュに聞こえ、サビーネが歌うとエデンブリッジ、
キャンディスの曲はどうもブラックモアズ・ナイトっぽい…という(笑)
「声質」=バンドの音、という連想が聴く側に植えつけられてしまうのはいたしかたなし。
もちろん女性ヴォーカルフリークには、一枚で3粒楽しめる美味しい作品であることは間違いない。。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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BETO VAZQUEZ INFINITY「Flying towards the new horizon」
アルゼンチンのベト・ヴァスケスによるバンド、インフィニティーの2nd。2006作
キャンディス・ナイト、ターヤ・トゥルネン、サビーネ・エデルスバッカーらが参加した1stは
その豪華なメンツが話題を呼んだが、本作は基本的にはバンド体制で作られている。
ベト・ヴァスケスのシンセワークを中心に、男女の歌声を乗せて疾走、
前作ほどのゴージャスさはないが、南米らしいシンフォニックメタルが楽しめる。
ときにクサイいフレーズを奏でるギターもなかなかよろしいが、
全体的にはサウンドプロダクションを含めてB級臭さも感じられる。
ゲストには、SERAPHIMのクイン嬢、FORGOTTEN TALESのソニア嬢、
CELESTYのギター、SECRET SPHEREのヴォーカルなども参加。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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Beto Vazquez INFINITY「Darkmind」
アルゼンチン人プレイヤー、ベト・ヴァスケスによるプロジェクトバンド、インフィニティーの3rd。2008作
今作もゲストに、ELISのサンドラ嬢、STREAM OF PASSIONのマルセラ嬢、SKYLARLKのキアラ嬢をはじめ、
同じくSKYLARKのエディ・アントニーニ、VISION DIVINEのオラフ・トーセンら、多数のゲストが参加、
美しいシンセワークと女性ヴォーカルの歌声で聴かせる、壮麗なシンフォニックメタルサウンドを展開している。
どことなくローカルさを漂わせたクサメロで疾走する感覚は、マニアックなリスナーの耳を刺激するだろうし、
曲によって異なる女性ヴォーカルの歌声が堪能できるというのもなかなか嬉しい。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Beto Vazquez InfinityExistence」
アルゼンチン人、ベト・ヴァスケスによるプロジェクトバンド、インフィニティーの2011年作
毎作多数のゲストを集めた美麗なシンフォニックメタルを聴かせるこのプロジェクト、4作目となる今作は
なんと2枚組の大作で、SYMFONIAのティモ・トルキをはじめ、DARK MOORのアルフレッド・ロメロ
Operatikaスラヴァ嬢FOREVER SLAVEレディ・アンジェリカ嬢Echoteriaメリッサ嬢
Legenda Aureaシモーネ嬢Theatre des Vampiresソーニャ嬢などが参加。
壮麗なシンセでRHAPSODYばりに壮大なスケールのシンフォニックメタルを聴かせるのだが、
やはりどこかローカルなB級感を漂わせているのが、今となってはむしろ持ち味にもなっている。
楽曲ごとにヴォーカルが違うので、曲ごとに印象がまちまちであったり、コンセプト作としては不完全な感じで、
正直、CD2枚を聴くには忍耐が必要だが、B級系のシンフォニックメタルが好きならそれなりには楽しめる。
シンフォニック度・・8 壮麗度・・8 ローカル度・・8 総合・・7.5
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BEYOND TWILIGHT「The Devil's Hall of Fame

スウェーデン、デンマークのメンバーによるバンド、ビヨンド・トワイライトの1st。2001年作
シンセを含む5人編成で、SF的なイントロからして、なにやらドラマ性を感じさせる。
ProgMetal的でもある知的な構築センスとダークで重厚な世界観とともに、
ミドルテンポ主体ながら濃密なサウンドをじっくりと描いてゆく作風。
多彩なシンセワークによるシンフォニックな質感と、ヨルン・ランデのパワフルなヴォーカルを主体に、
SAVATAGEを濃密にしたような感じもあり、ストーリーを描くドラマティックさが魅力的だ。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 構築度・・8 総合・・8
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BEYOND TWILIGHTSection X

スウェーデン、デンマークなどメンバーによるバンド、ビヨンド・トワイライトの2nd。2005年作
クラシカルでシンフォニックなキーボードに、プログレメタル的に展開する楽曲。
ドラマティックなサウンドは、重厚さと大仰なドラマ性、そして北欧的な薄暗さに彩られており、
よりシンフォニックになったEVERGREY、あるいはSAVATAGEという印象もある。
ヨルン・ランデに代わって加入した新Voは、劇的ともいえる歌唱がなかなかのインパクトで、
サウンドを濃密に彩っている。ドラマティックでややダークなサウンドが好きなら聴いて損はない力作だ。
メロディアス度・・8 重厚度・・9 構築度・・8 総合・・8
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BEYOND TWILIGHT「For the Love of Art and the Making」

スウェーデン、デンマークなどのメンバーからなる、ビヨンド・トワイライトの3rd。2006作
今作はなんと43パートに別れたの長大な組曲方式の全1曲という構成だ。
プログレメタル的手法の中に、メタリックな重厚さと、シリアスなストーリーを盛り込んで
ときにシンフォニックに、ときにヘヴィに展開する楽曲は迫力充分。
オペラティックな壮麗さや、クラシカルなピアノ、シアトリカルなSEやセリフなど、
曲やフレーズをつなぐプログレ的なアイデアが随所にあり、山あり谷ありのドラマティックな構成だ。
ヴォーカルの歌唱力も含めて演奏力もしっかりしていて、この手の作品で重要な音の説得力もある。
華麗にして重厚。シンフォニックメタルオペラともいうべきか。これは相当の力作である。
ドラマティック度・・9 重厚度・・8 構築度・・9 総合・・8.5
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Black AbyssAngels Wear Black
ドイツのメロパワバンド、ブラック・アビスの3rd。2004作
パワフルなギターリフで疾走する、正統派ジャーマンメタルのスタイルに
いくぶんモダンなエクストリーム感覚を取り入れたサウンド。
随所にBLIND GURDIAN的なドラマティックさも覗かせながら、
ダークめの雰囲気で聴かせる。これだという曲はあまりないのだが、
全体的には曲、演奏ともに、そこそこ質は高いかと思われる。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 ジャーマン度・・8 総合・・7.5
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Black MajestySands of Time

オーストラリアのメロパワバンド、ブラック・マジェスティの1st。2003作
このジャケからしてファンタジックなB級メロスピを想像したが、
実際にサウンドの方はなかなかまとまったパワフルな疾走メロパワだ。
キャッチーな歌メロにツインギターのフレーズはドラマティックで好感が持てるし、
キーボードの味付けもうるさくならない程度で効果的に使われている。
全体的にメロディアスさとパワフルさのバランスが良いのでとても聴きやすく、
並みのバンドのデビュー作以上の質の高さを持っている。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 パワフル度・・8 総合・・8
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Black Majesty「Silent Company」

オーストラリアのメロパワバンド、ブラック・マジェスティの2nd。2005作
前作に比べてややメロスピ風になった1曲目といい、
ツインギターのパワフルさが薄れた感じがあり、音のインパクトはやや落ちた。
その分、キャッチーな聴きやすさが増していて、
実力のあるヴォーカルの歌唱がより前に出てきた印象だ。
ときおりシンフォニックメタル的なシンセの入れ方などもあって、
HAMMERFALLなど、むしろ欧州のバンドに近い雰囲気が感じられる。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 パワフル度・・7 総合・・7.5
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Black Majesty「Tomorrowland」

オーストラリアのメロパワバンド、ブラック・マジェスティの3rd。2007作
個人的にいまひとつであった2ndに比べ、一聴してパワフルさと疾走感を取り戻し、
1stの頃の力強いサウンドを取りもどした。ドラマティックなツインギターで聴かせる楽曲は
見事な説得力をまとい、前作で感じられた迷いを吹っ切るように押してくる。
また叙情的な部分では、表現力を増したヴォーカルの歌唱が耳に心地よい。。
毎回ジャケに描かれる女戦士とライオンのストーリーにも興味が浮かぶが、ともかく
DUNGEONなき今、豪州を代表するメロパワの旗手して、今後とも大いに期待したい。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 パワフル度・・8 総合・・8
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Black MajestyIn Your Honour

オーストラリアのメロパワバンド、ブラック・マジェスティの2010年作
2003年にデビューしてから、そのパワフルかつメロディックな正統派のサウンドで、
DUNGEONなき今となっては、名実共に豪州のメロパワシーンを代表するバンドとなった。
4作目となる本作も、メロディアスなツインギターの旋律で力強く疾走する質の高い
サウンドは変わらず。ヴォーカルの歌声にもこれまで以上に堂々たる説得力が備わった。
正直、新鮮なものはこれといってないのだが、どこをきってもメロパワの王道という
その潔いまでのお約束具合に、ついにやにやしてしまう。これを嫌いなメタラーなどはいまい。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 正統派メロパワ度・・9 総合・・8
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BLACK TIDE「Light from Above」

アメリカのメタルバンド、ブラック・タイドのアルバム。2008作
全員がまだ10代という若さながら、彼らがやっているのは80年代スタイルの
実にオールドな正統的ヘヴィメタルで驚きだ。
これぞヘヴィメタル!、といわんばかりのギターリフで勢いよく聴かせつつ、
LAメタル的なキャッチーな歌メロなども顔を覗かせたり、
あの頃のハードロックバンドの要素を集めたような雰囲気がある。
昨今のリバイバルブームのさなか、若手からこういうサウンドが飛び出すのだから、
オールドなメタルファンはにんまりだろうし、単なる懐古主義とは言えぬ質の高さがある。
METALLICAの“HIT THE LIGHTS”のカヴァーもなかなか格好よい。
メロディアス度・・7 オールドメタル度・・8 楽曲度・・8 総合・・8
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BLIND GUARDIANBattalions of Fear

ジャーマンメタルのベテラン、ブラインド・ガーディアンの1st。1987/2007作
デビュー20周年記念のリマスター盤は大幅に音質が向上しているので買い換えの価値あり。
HELLOWEENの後を追うように出てきたこのバンドは、ファンタジックな世界観をモチーフに
よりスピード感のあるジャーマンメタルを追求していた。コミカルなイントロから続く“Majesty”は
後のライブでも定番となる1曲で、キャッチーなサビメロにメロディアスなツインギターのソロと、
粗削りながらも疾走感溢れる初期の彼らの魅力が詰まっている。また個人的には6曲目の
“The Martyr”などもドラマティックな展開がたまらないお気に入りの曲だ。
サウンドの説得力としては3rd以降に及ばないものの、後にジャーマンメタルを代表するバンドとなる
彼らの若さ溢れる勢いに満ちている。リマスター盤には初期の貴重なデモ音源5曲を追加収録。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ジャーマン度・・9 総合・・8
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BLIND GUARDIAN「Follow The Blind」

ジャーマンメタルのベテラン、ブラインド・ガーディアンの2nd。1989/2007作
リマスター&ボーナストラック入りの再発盤。HELLOWEENに続き出てきたのがこのバンド。
より勢いのある楽曲と、トールキンなどをモチーフにしたファンタジックな世界観が話題を呼んだ。
グレグリオ聖歌のようなイントロに続く“Banish from Sanctuary”の怒濤の疾走にまずやられる。
スラッシーですらある勢いの良さと、ドラマティックな雰囲気でたたみかけ、
流麗なツインギターによる長〜いギターソロまで、しびれまくりの名曲である。
この1曲だけでも本作の価値は高い。全体的にはまだ粗削りで
若さにまかせた勢いで聴かせる曲が多いが、カイ・ハンセンが参加した“Valhalla”など、
ライブでの人気曲も収録されていて、ファンなら聴き逃せない1枚だろう。
ボーナストラックには、1st収録曲“Majesty”などの4曲のデモを収録。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 ドラマティック度・・8 総合・・8
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BLIND GUARDIAN「Tales from the Twilight World」

ブラインド・ガーディアンの3rd。1990/2007作
一聴して前作よりも音が厚くなり、ハンズィのヴォーカルの向上とともに
サウンドの説得力が増したことで、ここに独自のファンタジックメタルが完成。
1曲目の“Traveler in Time”からその世界観に引き込まれる。
お得意のツインギターによるソロパートはいっそう魅力を増して、
メリハリのある曲展開の中でメロディアスに輝きを放っている。
トーメンのドラミングもブチブチとしたバスドラが耳に心地よく、
疾走感とともにパワフルな重厚さをサウンドにに生み出している。
中盤にはゆったりと聴かせるファンタジーバラード“Lord of the Rings”や、
ハイライトであるドラマティックな“Lost in the Twilight Hall”が待ち構え、
アルバムとしての濃密さでは次作「Somewhere far Beyond」と並ぶ傑作といえるだろう。
ボーナスには“Lost In Twlight Hall ”、“Tommyknockers”のデモを収録
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ドラマティック度・・9 総合・・8.5
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BLIND GUARDIANSomewhere Far Beyond

ジャーマンメタルのベテラン、ブラインド・ガーディアンの4th。1992/2007作
個人的には本作こそがブラガーの最高傑作であるし、発売日に購入して聴きまくった
思い入れの強いアルバムである。まずこの幻想的なジャケットからして胸が踊る。
アコースティカルなイントロから続く“Time What is Time”の激しさ、ダイナミックさにまずやられる。
本作あたりからハンズィのヴォーカリストとしての成長も感じられ、世界観を歌い上げる説得力が加わった。
続く“Journey Through the Dark”の疾走感に拳をかざし、“Theatre of Pain”のクラシカルさに浸り、
“The Quest for Tanelorn”のサビでの大合唱、“The Bard's Song”では吟遊詩人の気分になって、
ファンタジーの世界にどっぷり。そして極めつけは、7分を越える“Somewhere Far Beyond”の
ドラマティックさに悶絶。曲ごとの密度も濃く、構成的にも完璧なファンタジックメタル作品である。
ドラマティック度・・9 疾走度・・8 ファンタジック度・・9 総合・・9
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BLIND GUARDIAN「TOKYO TALES」

ジャーマンメタルのベテラン、ブラインド・ガーディアンのライブアルバム。1993/2007作
筆者もこのライブに足を運んだ、ブラガー伝説の日本公演を収録した、そのリマスター盤だ。
「ガーディアン、ガーディアン」の大合唱から、“Banish from Sanctuary”が始まるところは
何度聴いてもやはり鳥肌もの。リマスター効果による音質向上で、臨場感もぐんと増している。
伸びのあるハンズィのヴォーカルもとてもベースを弾きながらとは思えないし、
やや粗いながらも勢いあるツインギターと疾走するドラムが、バンドの絶頂期を感じさせる。
「アイシテマス、トーキョー」のMCや、サビでの大合唱はこのバンドと日本との強い絆を感じるし
実際、この当時はHELLOWEENが落ち目だったこともあって、ジャーマンメタルの未来は
彼らが握っていたといっても過言ではなかったのだ。名作「Somewhere far Beyond」
直後の来日というタイミングも今思うと最高だった。なので楽曲も初期のベスト選曲。
“Traveler in Time”、“The Quest for Tanelorn”、“Time What is Time”、“Majesty”
そして“Lost in the Twilight Hall”と、最後まで息つかせない名曲の嵐。
今のブラガーしか知らない若いリスナーは、このたたみかける勢いに驚くだろうし、
ジャーマンメタル最高のライブアルバムが日本で生み出されたのだという事実に
我々はメタルリスナーとして誇りを改めて感じるのである。これぞ必聴のライブ名作だ。
ライブ演奏・・8 疾走度・・9 これぞブラガー度・・10 総合・・9
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BLIND GUARDIAN 「Imaginations from the Otherside」

ブラインド・ガーディアンの5th。1995作
名実共にジャーマンメタルシーンのトップたった彼らがさらなる大作志向を打ち出した傑作。
のっけから7分を超えるタイトル曲で、重厚かつドラマティックな展開美を聴かせながら、
“I'm Alive”の激しくも叙情的サウンドにこのバンドの緻密なアレンジ力を見る思い。
トールキンの世界を思わせような“A Past and Future Secret”に続く“The Script for My Requiem”は
壮大なクワイアと3拍子のメロウな間奏に悶絶、まさにブラガー最高の名曲のひとつだろうし、
エピックな勇壮さに盛り上がる“Another Holy War”と、濃密な楽曲満載のファンタジックな力作である。
ドラマティック度・・9 疾走度・・7 ファンタジック度・・9 総合・・8.5
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BLIND GUARDIANNightfall in Middle Earth

ジャーマンメタルのベテラン、ブラインド・ガーディアンの6th。1998/2007作
かねてからハンズィが傾倒していたトールキンの「指輪物語」から
今作は「シルマルリの物語」をテーマとしたコンセブトアルバム。
映画的な語りや効果音を随所に散りばめ、場面ごとに物語を描くように楽曲を構成した力作。
明快な疾走ジャーマンメタルからは一線を画し、ぱっと聴きには散漫な印象もあるのだが、
これまで同様に荘厳なコーラスワークや緻密なツインギターのフレーズは随所で光っており、
とくに名曲と言うべき“Mirror Mirror”のドラマティックな盛り上がりにはやはり拳を握る。
物語を想像しながらファンタジックな世界観に浸れる方にはぜひお勧め。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 ファンタジック度・・9 総合・・8
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BLIND GUARDIAN「A NIGHT AT THE OPERA」

ジャーマンファンタジックメタルの重鎮、ブラインドガーディアンの7th。2002作
前作「NIGHTFALL IN MIDDLE EARTH」において、トールキンの「指輪物語」を題材にした
壮大なコンセプト作を打ち出した彼らだが、続く今作もファンタジー系文学作品などをテーマにしたアルバム。
まず耳を引くのが相変わらずの音の分厚さで、5thあたりからギターの重ねはより緻密になり、
オーケストラやコーラス隊なども導入し始めて、疾走感よりもシンフォニックな方向に進化を続けているが、
このアルバムにおいても歌メロではほとんどのパートにコーラスが導入され、壮大な世界を演出している。
逆にいうと、ハンズィのヴォーカルに関してはさほどの存在感が感じられず物足りない気がしなくもない。
初期のスピード感や、戦士的なイメージが好きだったファンにはこうした変化はさほど嬉しくはないだろうが、
このバンドがすでに他の追随を許さぬレベルにまで深化してきているのは確かであり、
緻密な音の重ねとアレンジへのこだわりという点では全編を通して非常に隙がない。
ラストの14分におよぶ大曲“And Then There Was Silence”は圧巻の仕上がりだ。
シンフォニック度・・8 疾走度・・6 ファンタジック度・・8 総合・・8
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BLIND GUARDIAN「LIVE」
ブラインド・ガーディアンのライブアルバム。CD2枚組。2002年のツアーからの録音。
演奏の方はやはり近作からの曲が多く、ベースから解放されたハンズィののびのびとした歌唱が印象的。
そんな中、「WELCOME TO DYING」「THE SCRIPT FOR MY REQUIEM」「VALHALA」「MAJESTY」といった
1st〜4thまでの楽曲はやはり嬉しい。CD2だと「LOST IN THE TWILIGHT HALL」が当然私的ハイライト。
全体的に演奏が安定していて年季を感じさせるが、粗削りで突っ走っていた頃の魅力は薄れた。
観客のテンションはすごいが、「TOKYO TALES」のマジックはここにはない。これが大人になるということか。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 演奏・・8 総合・・7.5
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BLIND GUARDIAN「A Twist in the Myth」

ジャーマンメタルのベテランバンド、ブラインド・ガーディアンの8th。2006作
前作「A Night at the Opera」から4年、ここまで不動のラインナップであった彼らだが、
トーメン・スタッシュの脱退により、バンド史上初のメンバーチェンジをへて完成されたアルバム。
サウンドは、曲ごとにカラーにバラつきがあった前作に比べ、今回は全体のトーンが統一されている印象で
ファンタジックな世界観を音で描くという、ストーリーテラーとしてのブラガー印がしっかりと押されている。
歌に専念することとなったハンズィの堂々たる歌唱に、アンドレのメロディックなギターワークも健在、
そして重厚に重なるクワイアとともに、随所でオペラティックな盛り上がりを見せつける。
モダンなアレンジの中にもケルティックなメロディを効果的に取り入れており、どこか中世を感じさせる雰囲気もよい。
もはや往年の荒々しいパワーと突進力を期待してはいけないが、ツインギターの緻密な構成による
ドラマティックなヘヴィメタルという点では、5th以来久しぶりの快作と呼んでもよいだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ドラマティック度・・9 総合・・8
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BLIND GUARDIAN「At the Edge of Time」

ジャーマンメタルのベテラン、ブラインド・ガーディアンの2010年作
HELLOWEEN、GAMMA RAY、RAGEとともにジャーマンメタルを牽引し続ける偉大なベテラン。
初期の疾走メロパワ路線から、90年代後半からは音の重ねにこだわる壮大な作風へと変化し、
よりシンフォニックでオペラティックなストーリーメタルとしてのサウンドに磨きをかけてきた。
4年ぶりとなる今作も、壮麗なオーケストレーションによる映画的なイントロから幕を開け、
深みを増したハンズィの歌声とともに、物語を語るストーリーテラーのような曲調で始まる。
オーケストレーションにかぶさる流麗なツインギターと、壮大なクアイア、ファンタジックな世界を描き出す
ブラガースタイルはいよいよ本領を発揮、激しい疾走感は薄いものの、ベテランならではの音の説得力、
そして緻密なアレンジはやはり素晴らしい。メロディの流れも昨今バンドのようなお手軽な派手さではなく
しっかりとリフとフレーズの流れで勝負しているのがさすが。大人の耳で楽しめる素晴らしい完成度だ。
シンフォニック度・・9 壮大度・・9 疾走度・・7 総合・・8.5
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BLODEN WEDD「EYE OF HORUS」
チリのメロパワバンド、プローデン・ウェッドのアルバム。2005作
ブラジル、アルゼンチンに続き、南米の第三国からメロパワバンドが登場。
ツインギターでドラマティックに聴かせるサウンドは、楽曲展開もなかなか凝っていて、
パワフルなハイトーンを聴かせるヴォーカルとともに実力的には平均以上のものがある。
ただプロダクションの粗さもあって、音が薄く、B級臭く聴こえてしまうのが残念だ。
日本盤ボーナスにはLOUDNESSのカヴァーを収録。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 サウン度・・6 総合・・7


Blodwen 「Black Symphony」
インドネシアのシンフォニックメタル、ブラッドウェンの2010年作
元はJ-ROCKのカヴァーバンドであったということで、ポップ性のあるなキャッチーさと
シンセによる美しいアレンジを含んだ、聴き心地のよいシンフォニックメタルサウンド。
そこに乗る女性ヴォーカルの歌声もなかなかいい感じで、日本人受けしそうなメロディと
ネオクラ風味のギターで聴かせる、インドネシア版LIV MOONというような雰囲気だ。
音質の薄っぺらさが惜しいが、インドネシア産本格派女性Voシンフォメタルとして今後が楽しみ。
メロディアス度・・8 女性Vo度・・8 音質・・6 総合・・7.5
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BLOODBOUND「BOOK OF THE DEAD」
スウェーデンのメロディアスメタルバンド、ブラッドバウンドの2nd。2007作
STREET TALKのメンバーを中心に、今作からはマイケル・ボーマン(ZENO)が加入している。
メロハー的なキャッチーなナンバーから、HELLOWEENのようなメロディックな疾走ナンバーまで
ジャケの雰囲気からはなかなか想像できないような幅の広いサウンドである。
マイケル・ボーマンの枯れた味わいのある歌声は、古き良きハードロック的な哀愁をかもしだし
若いファンよりもむしろ往年のHR/HMリスナーにアピールするものがある。
反面、メロパワというには音にヘヴィさはなく、疾走する曲は軽めのメロスピ的なので
このあたりの楽曲の方向性を今後は煮詰めていってもらいたい。
メロディアス度・・8 メロパワ度・・7 メロハー度・・8 総合・・8
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BloodBound「Tabula Rasa」
スウェーデンのメロディアスメタルバンド、ブラッドバウンドの3rd。2009作
HELLOWEEN的な往年のメタルサウンドと、キャッチーなメロディが混在していた前作は
クオリティはなかなか高かったが、オリジナリティの点ではやや難点があった。
シンガーのマイケル・ボーマンが脱退し、ヴォーカルにアーバン・ブリードが復帰した本作は
北欧のバンドらしいメロディと、ヘヴィでモダンなアレンジを同居させた好作だ。
メタリックな疾走感とともに随所にテクニカルな要素も盛り込みながら、
新世代のバンドらしいカッチリとした硬質な感触で聴かせる。
個人的には前作の古き良きHELLOWEEN風味も捨てがたいのだが、
若いファンにはむしろ本作のようなサウンドが受けるのだろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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BLOODBOUNDUnholy Cross

スウェーデンのメロパワバンド、ブラッドバウンドの4th。2011年作
2ndは軽めのメロスピ&メロハー風味で、3rdではモダンなヘヴィネスを取り入れた作風であったが、
本作ではよりレイドバックしたような古き良き正統派メタルの質感が強まっている。
キャッチーなサビとコーラスはGAMMA RAYなどのジャーマンメタル風味でにんまり。
ツインギターのリフとメロディックなフレーズもよろしく、DREAM EVILにも通じるパワフルな感触だ。
これはオールドなメタルサウンドが好きなアニキたちは大喜びのサウンドになったぞ。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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BOANERGES「Senales Antes del Fin」

アルゼンチンのメロパワバンド、ボアネルジェスの1998年作
ツインギターのメロディと女性ヴォーカルのスペイン語の歌声で聴かせる本格派メロパワサウンド。
聴して偉大なる同郷の先輩RATA BLANCAからの影響が感じられるが
このバンドの場合はむしろジャーマンメタル的な骨太さもある。
ヴォーカルもなかなかパワフルで、流麗なツインギターも含めて
確かな演奏力があるのでB級臭さはまったく感じられない。
これは世界レベルでも通用する堂々たる力作だろう。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・8

Boanerges「Hora Novena」

アルゼンチンのメロパワバンド、ボアネルジェスの2009年作
前作からじつに11年ぶりとなるが、ツインギターで聴かせる正統的メロパワに
シンフォニックなシンセを加えて疾走するサウンドは変わらず。
ガブリエラ嬢の歌声はなかなかパワフルで、元DARK MOORのエリサを思わせる中性的な雰囲気。
彼女の歌うスパニッシュなメロディと力強い演奏が合わさった濃密な作風であるが、
南米のバンドによくあるマイナー的な貧弱さがないのもこのバンドの良いところだろう。
アルバムとしてはミドルテンポの中庸曲がいくつかあるのが惜しい。
メロディアス度・・8 スパニッシュ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5


BRAINSTORM 「Downburst」
ドイツのメタルバンド、ブレインストームの8th。2008作
すでに10年以上活動する中堅だが、日本での知名度はまだまだ低いようだ。
そんな彼らのスタイルはメロスピでもメロパワでもない、これぞトゥルーメタルの極致といえるだろう。
ミドルテンポ主体で、80年代の香りを匂わせながら正統派のリフでぐいぐい聴かせるさまは、
まさに正統ヘヴィメタル。昨今のメロパワ/メロスピ系リスナーには面白くないかもしれないが、
頑固一徹のメタル魂を味わいたい方には聴いていただきたい。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 正統ヘヴィメタル度・・9 総合・・7.5
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BRAZEN ABBOT「LIVE AND LEARN」

ブルガリア人ギタリスト、ニコロ・コツェフを中心にしたブレイズン・アボットの1995年作
かつてのRAINBOWのような古き良きHRを軸に、ネオクラシカル風味のギターやオルガンの音色
そしてパワフルなヴォーカルを乗せてキャッチーに聴かせるサウンドは、どこかなつかしく、
それでいて力強い躍動にあふれている。集まったメンバーも豪華でヴォーカルはヨラン・エドマン、
グレン・ヒューズ、トーマス・ヴィクストローム(元CANDLEMASS)、ベースは、イングヴェイのバンドでプレイした
スヴァンテ・ヘンリソン、シンセとドラムには元EUROPEのミック・ミカエリとイアン・ホーグランドと、
実力者たちによる演奏はさすがの迫力。単なる古めかしいHRに終わらない力作に仕上がっている。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 古き良き度・・8 総合・・8
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BRAZEN ABBOT「Guilty As Sin

ブルガリア人ギタリスト、ニコロ・コツェフを中心にしたブレイズン・アボットの2003年作
ジョー・リン・ターナー、ヨラン・エドマン、ヨルン・ランデという豪華な3人のヴォーカリストが参加、
RAINBOWから引き継がれたような古き良き王道のハードロックを聴かせてくれる。
70年代を彷彿とさせるブルージーなギターはいくぶんネオクラシカル風味を含ませて、
オルガン的なシンセワークとともに、なつかしいけれどもしっかりパワフルなサウンドだ。
もちろん実力あるヴォーカリストたちの歌声も見事という他にない。イマイチなジャケだけが残念。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 豪華ヴォーカル度・・9 総合・・8
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BRIDE ADORNED「BLESSED STILLNESS?」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、ブライド・アドーンドの2004年作
壮麗なシンセに大仰なクワイアと、とにかくこれでもかというシンフォニックな音像。
メンバーにTOCのVo、Drがいることもあって、シンフォニックメタルであっても
どこかにメロデス的な冷たさが存在しており、ある意味ボーダーレスな音楽ともいえる。
壮大なコーラスはTHERIONあたりに通じる荘厳さもあって良いのだが、
単体で曲として考えると、分厚いサウンドばかりが目立ってしまい、
耳に残るメロディや展開といったものはさほど感じられないところが残念か。
むしろゴシックメタル的に「雰囲気を味わう」聴き方をするべきバンドかもしれない。
シンフォニック度・・9 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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Bruce DickinsonTyranny of Souls

IRON MAIDENのシンガー、ブルース・ディッキンソンのソロ作。2005作
2000年のメイデンへの電撃復帰後、初となるソロアルバムで、
内容もIRON MAIDENを思わせるドラマティックなメタル作品だ。
ブルースのシンガーとしての力量は言うに及ばず、
ロイ・Zのプロデュースのもと仕上げられた楽曲はどれも質が高く、
メイデン調のメタル曲から、バラードまで起伏に富みながら、見事な出来ばえだ。
曲によってはなにげに効いているシンセワークも含めて、アレンジの巧みさも光り、
ジャケやブックレットの悪魔の寓話的なイラストなど、作品としてのコンセプトも「らしい」仕上がりだ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 メイデン度・・8 総合・・8
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Burning Black「Mechanicalhell」

アメリカのメタルバンド、バーニング・ブラックのアルバム。2009作
昨今80年代に回帰したようなレトロなメタルバンドが続々と出てきているが、
このバンドも古き良きメロパワの雰囲気をたっぷり詰め込んだサウンドをやっている。
ツインギターで聴かせるメロディックなフレーズと王道のリフが耳に心地よく、
力強くシャウトするヴォーカルとともにバワフルに聴かせる正統派のスタイルが
じつにハマっている。バックにはうっすらとシンセも入っていて、ただ古くさいだけではなく
今の耳で聴いても充分に格好いいメロバワである。また頼もしいバンドが現れた。
メロディアス度・・8 疾走度・7 正統派度・・9 総合・・8
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BURNING IN HELL 「BURNING IN HELL」
ブラジルのメロスピバンド、バーニング・イン・ヘルの1st。2004作
疾走しまくりのメロスピといえばDRAGONFORCEが思い浮かぶが、このバンドも
とにかく若さに任せて勢いよく疾走するスタイルで、ややB級的なクサメロを撒き散らしている。
演奏の荒さと音質のノイジーさがやや耳障りだが、この元気一杯のサウンドはなかなか気持ちいい。
DRAGONFORCEに比べると、こちらの方がもう少しMANOWARなどに通じる「男のメタル愛」
ようなものがあって、曲アレンジにしろ強引で荒っぽいところが好みを分けるかもしれない。
この勢いを保ちつつ、楽曲の整合性を上げていけば、もっといいメロスピバンドになるだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・9 楽曲・・7 総合・・7
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BURNING IN HELL「BELLIEVE」

ブラジルのメロスピバンド、バーニング・イン・ヘルの2nd。2006年作
1stの時点では勢いあるスピード感とメロディはそれなりによかったものの
粗削りのサウンドがマイナー臭い雰囲気を漂わせていた彼らだが、
今作ではメンバーチェンジもあってか、音にはぐっと力強さが増している。
その新加入のチアゴは、なんでも世界最速のギタリストとしてギネスに認定されたそうで、
さすがのテクニカルな速弾を随所に聴かせてくれる。なにかとDRAGONFORCEと比較されるこのバンドだが、
確かにかなりの速さで疾走する楽曲にメロディを乗せるやり方はドラフォータイプといえるだろうが、
よりキャッチーなDRAGONFORCEに比べて、こちらの方はもう少し男気のあるオーセンティックなメタル魂を感じる。
あとは楽曲の質と、より細やかなアレンジに気をつかえばドラフォーに比肩できるくらいにはなるだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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BURNING POINT「FEEDING THE FLAMES」
フィンランドのメロディックメタルバンド、バーニング・ポイントの2nd。2003作
メロディックに疾走する楽曲は、歌も含めて演奏力もなかなかで、爽快感と説得力もあって
マイナー臭さはない。目新しさはないが、安心して聴けるクオリティではある。
ギターがありがちなネオクラフレーズを弾きはじめると興ざめなのだが、
好きな人にはそこも含めてけっこう気に入るかもしれない。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5
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Burning Point「Burned Down the Enemy
フィンランドのメロディックメタルバンド、バーニング・ポイントの3rd。2006作
ネオクラシカル調のギターを含んで疾走する、メロディックメタルスタイル。
うっすらとしたシンセアレンジも含めて、サウンドのクオリティはなかなか高く、
ヴォーカルの力量がいまひとつながらも、普通に楽しめる北欧メロパワですね。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5

Burning PointEmpyre

フィンランドのメロディックメタルバンド、バーニング・ポイントの4rh。2009作
聴くのは2nd以来なのだが、本作のサウンドは以前よりもぐっとパワフルになった印象。
いきなりゴッドファーザーのテーマから始まり、曲が始まるとツインギターのリフと
力強い歌声によって、シンセ入りのジャーマンメタルという雰囲気でたたみかける。
昨今のバンドにしてはギターのフレーズにこだわった正統派の曲作りで、
骨太のメロパワという点ではNOCTURNAL RITESあたりにも近いか。
ときおり聴かせる泣きの叙情もよろしく、全体的にもとても質の高い好作品だ。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・8
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C

Cain's Dinasty「Legacy of Blood」
スペインのメロパワバンド、カインズ・ダイナスティの2008年作
ジャケを見ると耽美な雰囲気なのだが、サウンドの方は正統派のジャーマンメタルタイプ。
適度にシンフォニックなシンセと、ハイトーンヴォーカルを乗せてパワフルに疾走する。
ヴァンパイアをテーマにしているということで、スクリームヴォイスなども含めて、
随所にイーヴルな雰囲気を盛り込んでいるが、それがまだ個性とまではなっていない。
全体的にはまだ粗削りながらも、ドラマティックに聴かせる濃密さには今後に期待したいものがある。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 疾走度・・7 総合・・7.5
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Cains Offering「Gather the Faithful」

元SONATA ARCTICAのヤニ・リマタイネン率いるケインズ・オファリングのアルバム。2009作
ヴォーカルにSTRATOVARIUSのティモ・コティペルト、Keyには元ソナタのミッコ・ハルキンと、
実力者が揃っているのだから、サウンドの方もハズれるわけがない。
シンフォニックなシンセを入れて疾走する、初期のソナタのようなメロスピサウンドに、
ティモのやわらかな歌声がかぶさった、耳心地のいい楽曲に思わずにやにや。
正直、綺麗に作られすぎていて、音自体にはこれといって新鮮なものはないのだが、
きらびやかなシンセワークと歌メロを中心に、かっちりと作られた質の高さはさすがだし、
はからずも同時期に出たソナタの新作とも聴き比べられるという楽しみ方も可能。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ソナタ&ストヴァリ度・・9 総合・・8
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Candlemass
スウェーデンのドゥームメタルバンド、キャンドルマスの2005年作
1986年にデビューしてから1999年までに7作を発表し、その後バンドは活動休止、
本作はメサイア・マーコリンはじめとするバンド黄金期のメンバーが集結した復活作。
ヘヴィなギターリフでミドルテンポで聴かせる正統派メタル的な質感は、メサイアの歌声とともに、
往年のサウンドをより重厚にした作風で、オールドファンも納得の仕上がりだろう。
ドラマティック度・・7 重厚度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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CandlemassDeath Magic Doom」

スウェーデンのドゥームメタルバンド、キャンドルマスの2009年作
1986年にデビュー、BLACK SABBATHのダークさをスケールの大きいドラマティック性で包み込んだ
その独自のサウンドで多くのコアなファンに支持を受ける。90年代にはやや低迷しながらもバンドは存続、
本作はヴォーカルにSolitude Aeturnusのロバート・ロウを迎えてからの2作目となる。
ヘヴィなギターリフでたたみかける疾走感は、レイドバック志向が高まりつつある現在においては
古くささよりもむしろ心地よいグルーブ感とともに、楽曲のドラマティックさを演出している。
もちろん以前から彼らの持ち味でもあった、正統派メタル的なメロディアスさも健在で、
ドゥーミィなヘヴィさと英国の誇り高き音を巧みに同居させている。見事な傑作だ。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 アナログ度・・8 総合・・8
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CANS「BEYOND THE GATES」
HAMMERFALLのヨアキム・カンスによるバンド、カンスのアルバム。2004作
PRIMAL FEARのマット・シナー、ANNIHILATORのジェフ・ウォーターズをはじめ
DIONYSUSVAINGLORYのメンバーらの協力をへて作られた楽曲は
HAMMERFALLをさらにオーセンティックにしたような質感で、
アルバムとしてもなかなかドラマティックなメタル作品に仕上がっている。
ヨアキムの歌声は相変わらず「パワフル一歩手間」という感じであるが、
HAMMERFALLのファンであれば本家と同様に楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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CARDIANT「MIDDY MOON」

フィンランドのメロディックメタルバンド、カーディアントの1st。2005作
基本はメロディアスに疾走するSONATA ARCTICAタイプだが、
むしろ最近のソナタよりもメロスピ寄りでメロディの煽情度も高い。
楽曲アレンジも演奏も堂々としていて、クオリティ的にも新人とは思えないレベル。
類型を脱する個性はまだないものの、メロウなフレーズを奏でるギターは、
クサメロ好きにはたまらないし、ヴォーカルもなかなかしっかりしている。
今や北欧メタルの中心地となったフィンランドより、またも有望な新人が登場した。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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CARDIANT「Tomorrow's Daylight」

フィンランドのメロディックメタルバンド、カーディアントの2nd。2009作
このバンドの1st「Middy Moon」は北欧らしい美しい叙情性と初期SONATA ARCTICA的な疾走感で
なかなか素晴らしい作品だったのだが、今作はメンバーチェンジをへての5年ぶりのアルバムとなった。
一聴してより正統派のメロパワサウンドに接近しているが、美しいシンセワークや
ヴォーカル、コーラスにおけるクサメロぶりは健在でファンはにんまりだろう。
疾走感はやや抑えめながら、爽やかなメロディへのこだわりという点では
AXENSTARSUPREME MAJESTYあたりに通じるものもあるかもしれない。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 北欧度・・8 総合・・8
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Cast Away「Mind Domination」
ドイツのパワーメタルバンド、キャスト・アウェイの2008年作
ザクザクとしたツインギターのリフで聴かせる、オールドスタイルのパワーメタル。
勢いよく疾走する部分はスラッシュメタル的でもあり、昔で言えばPOLTERGEISTなんていう、
マニアックなバンドを思い出したり。ダークな中にもいくぶん叙情性があるので聴きやすい。
メロディアスなフレーズで疾走するところなどはBLIND GUARDIAN風味もあったりして、
なかなか悪くない。あとは楽曲とメロディの魅力をもっと上げていってもらいたい。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 オールドメタル度・・8 総合・・7


CATHARSIS「DEA & FEBRIS EROTICA」
ロシアのメロディックメタルバンド、カタルシスの1stフル、1stミニのカップリング盤。
このバンドの2ndを聴いたときは、「悪くはないがやっぱイマイチ」という感じだったが
こちらのデビュー作はクサメロ度が高くてなかなか良いですな。
メンバーは6人編成で、キーボードとドラムが女性らしい(珍しい)。
クラシカルなシンセにマイルドなヴォーカルが歌を乗せて疾走。
2ndよりも違和感なく聴けるのは、あるいは歌唱が英語のせいか。
しかし、この日本人好みのロマネスクを感じさせるクサメロはけっこうツボですよ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ロシアン度・・7 総合・・7.5

CATHARSIS「IMAGO」
ロシアのメロディックメタルバンド、カタルシスの2nd。2003作
女性Key擁する6人組で、曲の方は、なかなかパワフルなメロディックメタル。疾走曲有り、
バラードもありで演奏のクオリティもまあまあ。それにしても、ロシア語の歌唱のインンパクト大だ。
スペイン語にも通じる巻き舌ヴォーカルはそれだけで辺境メタルファンをノックアウト(笑)
曲アレンジという点では欧州のバンドに比べれば若干ダサい違和感を感じるところもあるが、
特異なメタルバンドが好きな方、辺境マイナー系クサメロバンドが好きな方は聴いてみては。
尚、ロシア語盤はアルバムタイトルが表記できないので(^^;)ここでは英語版の「IMAGO」としました。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 辺境度・・10 総合・・7
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CATHARSIS 「Eerie Light」
ロシアのシンフォニックメタル、カタルシスのミニアルバム。2004年作
2ndに続く6曲入りミニで、シンフォニックなシンセとロシア語のヴォーカルでクサメロ疾走。
男女ヴォーカルで聴かせるバラードもクサクサ&濃密で、フルートなどの民俗調も含んで
いいあんばいで辺境臭さをにじみ出している。デジタル調のリミックスアレンジ曲はイマイチかな。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・8 辺境度・・8 総合・・7.5

CATHARSISkrylya (КРЫЛЬЯ)

ロシアのメロディックメタルバンド、カタルシスの3rd。2005作
今やロシアのメタルシーンを代表するバンドとなった感があるこのバンド。
前作は悪くはないがいまひとつ…という印象であったが、今作はのっけからクサメロ爆発。
まるで演歌泣きのクサクサメロディの波。このイントロだけでもうやられます(笑)
プログレでいうとLITTLE TRAGEDIESのようなやりすぎ感で、
恥ずかしげもない大仰な歌いっぷりの男Voがまた凄い(笑)。
巻き舌ロシア語歌唱に、クラシカルなキーボード、さらにはフォーキーなフルートもでてきてもう大変。
…いや素晴らしい。ここまでの吹っ切れぶりは前作では予測していませんでした。
ロシア語が分かればサビのメロディを一緒に合唱したくなります。これはまいった。
クサメロ度・・9 疾走度・・7 ロシア度・・9 総合・・8.5

CATHARSIS「ВЕРНИ ИМ НЕБО」
ロシアのシンフォニックメタルバンド、カタルシスのライブアルバム。2006年作
2005年モスクワでのステージを収録。同DVDも出ている模様。
ロシア産のメロスピ/メロパワバンドとして、認知度も高まってきた彼ら。
シンフォニックなシンセと日本の演歌的ですらある泣きのクサメロで疾走するスタイルは
かすかな民族的な雰囲気と、辺境臭さをともなっていてクドいほどに濃い。
このライブ演奏でも、ロシア語の歌声とともに濃密に聴かせる2CD全23曲は
まるでボルシチとウォッカのように胃もたれするほどに濃厚で、そして熱(苦し)い。
ときにクラシカルなシンセや、愉快なフルートなども顔を出し、
辺境メタルの醍醐味をたっぷりと味あわせてくれる。もうお腹いっぱいです。
クサメロディアス度・・9 ライブ演奏・・8 辺境度・・9 総合・・7.5

CATHARSIS「Светлый альбом(Svetly Albom)」

ロシアのシンフォニックメタル、カタルシスの2010年作
2ndまではかなりダサい感じのいかにもな辺境メタルサウンドだったのだが、
3rdkrylya (КРЫЛЬЯ)で大化け、一気にロシア最高のクサメタルバンドとなった。
本作はなにやらデジタルなイントロから、曲が始まるとシンフォニックな濃密さと
ロシア語ヴォーカルによる暑苦しいクサメロまくりで、相変わらず素晴らしい。
フルートも含めた牧歌的なフォーキーな味わいと、大仰なシンフォニックメタルが融合され
ギターのフレーズも恥ずかしげもない叙情を炸裂させる。さすがだよカタルシス!
メロディアス度・・8 疾走度・・7 濃密度・・9 総合・・8


CAULDRONChained to the Nite
カナダのメタルバンド、コールドロンのアルバム。2009作
お色気のジャケに目を惹かれるが、サウンドの方は昨今流行りの懐古型の正統派。
まるで80年代のブリティッシュメタルを思わせる、古き良きスタイルのヘヴィメタルだ。
あまり力強くないヴォーカルといい、初期メイデン風のギターリフといい、
どことなくローカルな質感もあるが、それがむしろ味にもなっている。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 古き良き度・・8 総合・・7.5
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CAULDRON「Burning Fortune」

カナダのメタルバンド、コールドロンの2011年作
前作同様、色っぽいジャケと古めかしいスタイルのヘヴィメタルであるが、
本作ではメロディによりキャッチーな風味が増していて、適度な軽さとともに
耳心地のいい正統派HR/HMが楽しめる。悪く言えばローカルそのものなのだが、
それも狙いであるぞというのが音で分かるし、楽曲自体の出来も上がってきた。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 古き良き度・・9 総合・・8
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CELESTY「REIGN OF ELEMENTS」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、セレスティの1st。2002年作
やはりこのバンドも疾走曲+きらきらキーボードという最近人気の路線で
楽曲、演奏力ともにデビュー作としてはなかなかのもの。
曲によってはRHAPSODY、GAMMA RAYなどを思わせる部分もあり、
キーボードアレンジ、メロディの重ね等はそれらの先人たちに習ったという印象である。
Voはカイ・ハンセンを多少力強くしたという感じで、あまり力強さは感じない。
総合的には、質は高いもののこのバンドならではの個性はまだない。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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CELESTY「LEGACY OF HATE」

フィンランドのメロスピバンド、セレスティの2nd。2004年作
1stはありがちな北欧メロスピという印象だったが、今回はどこか吹っ切れたような勢いがある。
きらきらとしたキーボードを全編に散りばめながら、軽快に疾走しまくるスタイルで、
そこに乗る歌メロのキャッチーなコーラスハーモニーがなかなか心地よい。
シンフォニック度も上がっていて、POWER QUESTあたりが好きなら間違いなく気に入ると思うが、
曲が似たり寄ったりなので後半にゆくにしたがって飽きてくるのはいたしかたないところか。
部分的にメロデス風のダミ声を使うなど新しい試みもあるが、アルパム全体としての新鮮味は薄い。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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CELESTYMortal Mind Creation

フィンランドのメロディックメタルバンド、セレスティの3rd。2006作
前作までは疾走しまくりのメロスピだった記憶があるが、本作のサウンドは速さだけに頼らず、
パワフルさと重厚さをともなったオーセンティックなメロディックメタルに近づいている。
壮麗なシンセアレンジはシンフォニックメタル的でもあり、SONATA ARCTICA的なきらびやかさとともに
RHAPSODYのようにエピックな世界観を描こうとする意気込みも感じられる。
こうなってくるとヴォーカルの弱さがより目立ってきてしまうのは如何ともしがたいが、
パンドとしての確かな成長が伺えるアルバムであるのは間違いない。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 あとはVo度・・8 総合・・7.5
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Celesty「Vendetta」

フィンランドのメロディックメタルバンド、セレスティの4th。2009作
初期の疾走メロスピサウンドから、前作ではよりシンフォニックメタル的な
エピックな世界観を前に出してきて、そろそろ傑作を作りそうだぞと思っていたら、
やってくれました。美麗なシンセによるオーケストレーションと大仰なクワイアで
RHAPSODYばりの壮大華麗なサウンドを描くことに成功。おお、いいじゃない!
弱かったヴォーカルも、コーラスに助けられつつも、今回はずいぶん頑張っている。
このバンド独自の色というのはいまだ見えないが、質の高さではこれまでで一番だろう。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 壮麗度・・9 総合・・8
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Cellador「ENTER DECEPTION」
アメリカのメロスピバンド、セラドールの1st。2006作
聴いた感想は、ありていに言って「速くすれゃいいってモンではない」のである。
まず楽曲がありがちで、速くてもあまり格好よくないので、全曲疾走していてもとくにありがたみはない。
DRAGONFORCE
の場合、練られた細かなアレンジが、しっかりと長い曲をつなげていたのだが、
このバンドはまだ若いということもあって荒さの方が先に目立ってしまう。
しかも、時々ドラフォーやストヴァリのパクりのようなメロディも出てくるし…(笑)。
現時点では、DRAGONFORCEはおろか、BURNING IN HELLのレベルにもまだ足りない。
演奏力は酷評するほどひどくはないので(ただしヴォーカルとドラムは要向上)
もう少し曲を落ち着いて作れば聴けるようになるのではなかろうか。ガンバレ若者。
メロディアス度・・7 疾走度・・9 楽曲・・7 総合・・7
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CENTAUR「God Complex」
ドイツのメロディックメタルバンド、セントアーの4th。1999作
聴くのは2nd「Power World」以来となるが、以前はキーボードを使った北欧メタル的な
サウンドだったと思ったが、今作ではギターを前に出したメロパワ風の作りになっている。
前作からVoが変わっていることもあり、バンドとしての表現力に磨きがかかっている。
古き良きジャーマンメタルの質感に、シンセ入りのクラシカルな質感を加味した雰囲気で
曲によってはROYAL HUNTに近い質感も感じる。派手さはないものの安心して楽しめるアルバムだ。
メロディアス度・・7 メロパワ度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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CEPRYCORN
メキシコのシンフォメタルバンド、セプリコーンの5曲入りミニアルバム。
RHAPSODYの登場以後、メタルの盛んなメヒコでもこの手のバンドがにわかに増えているらしい。
このバンドも、ジャケからしてファンタジック。音はキーボード入りで疾走するスタイルで
そこに哀愁たっぷりのスペイン語の歌唱が乗る。マイナー系クサシンフォメタル。
音質の悪さはいかんともしがたいが、雰囲気はなかなかいいし、クサメタラーならチェック。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 音質・・5 総合・・6.5


CHASTAIN「In An Outrage」
テクニカルギタリスト、デヴィット・T.チャステイン率いる、チャステインの7年ぶりのアルバム。2004作
メンバーは女性Voのケイト・フレンチをはじめ、ドラム、ベースには元VICIOUS RUMORSの面々。
サウンドは古き良き王道メタルスタイルで、そこにケイトさんのハスキーかつパワフルなヴォーカルが乗る。
こういういまどき珍しいくらいの、80'Sパワーメタルスタイルはかえって新鮮かもしれない。
チャステインのプレイは案外普通のメタルリフを弾いていて、曲自体ももう少しヒネリがあればいいのだが。
メロディアス度・・7 80'Sパワーメタル度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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CHINCHILLA「THE LAST MILLENNIUM」
ドイツのメロディックメタルバンド、チンチラの3rd。2002作
ジャケにつられて購入。音の方はハードロックとメロパワの中間という雰囲気で、
それほど速くはない疾走曲にかすれ気味の声質のVoが歌を乗せる。
キーボードも入っていて音の厚みもあるし、突出したクサメロやフックはないものの、
骨太でありながらどこかに湿り気を感じる雰囲気には非常に好感がもてる。
最近のメロスピ、シンフォメタルのような派手さはなく、AXXISやLETTER Xなど、
かつての王道ジャーマンメタルの流れをくむサウンドだと思う。
メロディアス度・・7正統度・・8 楽曲・・7 総合・・7

CHINCHILLA「MADTROPOLIS」
ドイツのメロディックメタルバンド、チンチラの4th。2003作
このバンドのサウンドは、基本的には正統派のHR〜HMという感じだが、
やはり音にはどこかドイツ的なマイナー調の湿りけがあるのがポイント。
かすれ気味のVoはカイ・ハンセンを力強くしたようにも聴こえ、
時折GAMMA RAYのミドルテンポ曲に近い雰囲気も現れる。
今回はコンセブト作ということで、雰囲気がよりドラマティックになっていて
キーボードの頻度も上がり、重厚なメロディックメタルが楽しめる。
ガツンと来る部分は薄いが、欧州メタル好きには好感が持てる音である。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 楽曲・・7 総合・・7


Christian MistressPossession
アメリカのメタルバンド、クリスチャン・ミストレスの2012年作
昨今のNWOTHMのムーブで、次々に現れる古き良きスタイルのメタルバンドたち。
その中でもこのバンドは、ハスキーな女性ヴォーカルの歌声で聴かせるという点で、
いくぶん異彩を放っている。オールドスタイルのツインギターでアナログ感覚たっぷりの
サウンドを描きながら、艶めいた女性Voの歌唱が武骨さをやわらげていて、
ひと昔前のカルトメタル風味とメロディアスな叙情性を同居させている。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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CHROMING ROSE「LUIS ]W」

ジャーマンメタルバンド、クローミング・ローズの1st。1990作
HELLOWEENやGAMMA RAY、BLIND GUARDIANといった大御所バンドの影に隠れつつ
当時のジャーマンメタルシーンには、A級になりきれないバンドたちが活発に活動していた。
このバンドも本作の成功により、日本デビューを勝ち取った、まさに中堅どころといってよい存在で
「ルイ14世」というタイトルとメダルを模したジャケのインパクトがなかなか印象深かった。
サウンドの方は典型的に疾走するジャーマンメタルスタイルの“Power And Glory”からつかみはOK。
キャッチーなザビメロディの“Lois]W”やドラマティックな“You And I”など好曲多数。
2nd以降も決して悪い出来ではないのだが、この1stの輝きを超えることはついにできなかった気がする。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ジャーマン度・・8 総合・・8
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Chroming Rose「Pressure」

ジャーマン・メロディックメタルバンド、クローミング・ローズの3rd。1992作
デビュー作「LUIS ]W」は、いかにもジャーマンメタルらしい爽快な傑作であったが、
本作ではフレイミング・ラスムッセンをプロデューサーに迎え、サウンドにソリッドな硬質感が増した。
ザクザクとしたエッジの効いたギターでモダンなヘヴィネスを聴かせつつ、キャッチーな歌メロが合わさり、
いわば“Chroming RoseのMETALLICA風味”というような独自の味わいがある。
彼ららしいツインギターのメロディも随所に光っていて、これはこれで質の高い力作だと思う。
メロディアス度・・8 疾走度・・6 硬質度・・8 総合・・8
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CircleUCircle「Watching in Silence」
SAVATAGEの、ザッカリー・スティーブンス率いる、サークル・トゥ・サークルの1st。2003作
ドラマティックで重厚に聴かせるサウンドはやはりSavageの延長上のもの。
哀愁を帯びたザックの歌声に、ギターに重なる美しいピアノやシンセワークなども
ほのかに薄暗い叙情性をともなって、派手さはないもののじっくりと楽しめる音作りだ。
Savageのファンであれば聴いて損なしの作品だろう。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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CircleUCircle「The Middle of Nowhere」
SAVATAGEの、ザッカリー・スティーブンス率いる、サークル・トゥ・サークルの2nd。2005作
SAVATAGEを脱退したあとも、現在まで精力的に作品を作り続けている彼らだが、
個人的にはドラマティックに聴かせてくれた1st以上の作品はまだないように思う。
本作も重厚なギターによる正統的なメタルサウンドを繰り広げていて、
安心して聴けるものの、楽曲ごとのインパクトはやや薄いか。
ややダークな作風も個人的には少し単調に聴こえてしまう。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・7 重厚度・・8 総合・・7.5
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CIRCLEUCIRCLE「BURDEN OF TRUTH」
サークル・トゥ・サークルの3rd。2006作
コンセプト作ということだが楽曲に難解さはなく、基本的にはややダークめの
重厚さをもったメロディアスなハードロック/メタルアルバムだ。
ザックのヴォーカルはシャウトではなく、じっくりと歌いあげるという雰囲気で、
正統派のギターワークと適度なシンセの味付けとともにドラマティックに聴かせる。
SAVATAGEや初期のKAMELOTあたりにも通じるオーセンティックな好作だ。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・7.5
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Circle II CircleDelusions of Grandeur」
SAVATAGEの、ザッカリー・スティーブンス率いる、サークル・トゥ・サークルの4th。2008作
正統派のメタルサウンドで、毎回質の高い作品を聴かせてくれるこのバンドだが、
今作はのっけからいつになくパワフルにたたみかけてくる。
Savatageを思わせる雰囲気は薄まったが、オーセンティックなメタル質感を守りながら、
ドラマティックかつ重厚なサウンドで聴かせる、力強いメロディアスパワーメタルだ。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・7.5
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CITADEL「TRANSITION」

フィンランドのメロスピバンド、シタデルのアルバム。2003作
キーボード入りの4人組でBがVoも兼任。若さに任せて疾走する部分はSONATA ARCTICAを思わせるが、
このバンドの場合はもう少しクサジャーマン系の音で、初期のNOCTURNAL RITESにも通じる
「B級さを残したメロディライン」が、その手のマイナー系ファンにはたまらないだろう。
やや詰めの甘い曲アレンジや歌の弱さなどがB級色をかもしだしているが、サビのコーラスや、
CRYSTAL EYES並みにクサキャッチーな歌メロなどが<なかなか心地よい。
ちょっとB級のクサメタル系メロスピが好きなら聴いて損はない。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 クサキャッチー度・・9 総合・・7.5
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CLOUDSCAPE
スウェーデンのメロディックメタルバンド、クラウド・スケイプのアルバム。2004作
このバンドの場合、新人といってもメンバーはみな30代のおっさんたち。
したがって、サウンドにはどこか古き良きHRを思わせるキャッチーさがあるのが特徴。
演奏の方もさすがに年季を経たプレーヤーの集まりだけあって、ずっしりとした重量感がある。
新鮮味はとくにない音だが、クオリティの高いメロディックメタル/ハードロックサウンドだ。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 80'sハードロック度・・8 総合・・7


THE CODEX

テクニカルギタリスト、マグナス・カールソン率いるコデックスのアルバム。2007作
華麗なイントロから期待させるが、曲の方もドラマティックなメタルサウンドで、
正統派のメタル/ハードロックを重厚に、そしてシンフォニックに味付けした雰囲気。
マーク・ボールズの堂々たる歌声はやはりさすがの説得力だし、
ときにテクニカルなギタープレイも織りまぜるマグナスのセンスも見事だ。
ただのネオクラシカルに走らない、メロディアスな王道のハードロック楽しめる。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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CONCEPT「REASON AND TRUTH」

イタリアのシンフォニックメタルバンド、コンセプトの1st。2003年作
SONATA ARCTICAのようなきらきらとした疾走サウンドに、やや軟弱なハイトーンVoが歌を乗せる。
やはりポイントは美麗なキーボードで、様式美というよりはむしろシンフォプログレ的なアレンジで耳に心地よい。
ギターは一本ながらもそのシンセのおかげでサウンド全体に厚みが感じられ、やわらかな印象をもたらしている。
また、単に疾走しまくるだけでなく、泣きの叙情パートや、若干のプログレ的なリズムアレンジなどもあり、
7分、9分の大曲もこなすあたり、そのへんのB級クサメタルよりは知的な部分がかいま見える。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・9 疾走度・・8 総合・・7.5
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CONCEPT「THE DIVINE CAGE」

イタリアのメロディックメタルバンド、コンセプトの2nd。2005作
1stはきらきらとしたキーボードが美しい、やわらかみのあるサウンドだったが、
この2ndもその延長線上のサウンド。少々ヘナなVoときらきらキーボードを乗せて疾走、
前作にも見られたプログレ的アプローチも健在で、ときおり聴かせるリズムの遊びや
緩急をつけた曲展開、女性Voの導入などは、メロスピ一辺倒になりがちな楽曲にメリハリをつけている。
やわらかみのある…つまり力強くないメロスピがOKならば、楽しめるはず。
軟弱系シンフォメタル、クサいメロスピ、プログレ風味あり…と書いて興味のある方は聴くべし。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 やわらか軟弱度・・9 総合・・8
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CONQUEST「ENDLESS POWER」
ロシアのメロスピバンド、コンクエストのアルバム。2002作
DRAGONFORCE的に疾走しまくりの曲に、少々弱いVoが乗るのは
ヨーロッパのマイナー系バンドと同様。ツインギターに時々キーボードも入り
音としてはそこそこいい感じだし、なによりこの勢い、疾走感が気持ちいい。
ただメロディが平坦で(ときおり聴かせる民族調のメロはいい感じだが)、
クサメロファンをKOするほどのものはまだない気がするのでそこは次回作に期待。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・6.5


CONSORTIUM PROJECT U「CONTINUUM IN EXTREMIS」
現ELEGYのVo、イアン・パリーのプロジェクトアルバム第二弾。2001作
ELEGYのメンバーに加え、VANDEN PLASのG、Drなども参加。
参加メンバーが実力者揃いなこともあり、ソロ作とはいえ音には整合感があり
シリアスかつメロディックなテクニカルメタル作品に仕上がっている。
イアンのVoもさることながら、プログレ的でありながら様式色もある
パトリック・ロンダットのギターワークが素晴らしく、曲に硬質な緊張感をもたらしている。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5


Coronatus「Lux Noctis」

ドイツのシンフォニックメタルバンド、コロナタスの1st。2007年作
二人の女性ヴォーカルをフロントに立てるフィメール・シンフォメタルの新鋭。
先に聴いていた2ndはなかなかの傑作だったが、デビュー作でも方向性はすでに確立している。
基本的にはNightwishを思わせるオペラティックな女性声をメインにしたよるサウンドで、
シンフォニックなシンセとともに美しく聴かせる。楽曲の魅力という点では2ndほどではなく、
また二人の声質の使い分けという面からしても、本作はまだ粗削りな印象を受ける。
ときおりメロディにフォーキーな要素が出てきたり、ドイツ語による歌唱の響きは
この手のフィメール・シンフォメタルの新たな可能性を感じさせている。
シンフォニック度・・7 楽曲・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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CoronatusPorta Obscura

ドイツのシンフォニックメタルバンド、コロナタスの2nd。2008作
二人の女性ヴォーカルの歌声を中心に聴かせる、壮麗なシンフォメタルサウンド。
ドイツ語で歌われるオペラティックなソプラノヴォイスがとても素晴らしく、
シンセによるオーケストレーションと、適度にヘヴィでモダンなメタルサウンドが融合、
かつてのNIGHTWISHをよりクラシカルにしたかのような質感で、美しく優雅に聴かせる。
女性Vo二人の声質がそれぞれに可憐さと、伸びやかなソプラノという違いがあるので
歌声が単調にならないのもよろしい。これは女性声シンフォニック・クラシカルメタルの新境地。
シンフォニック度・・8 オペラティック度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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Colonatus「Fabula Magna」
ドイツのシンフォニックメタルバンド、コロナタスの3rd。2009作
二人の女性ヴォーカルの歌声を中心に聴かせる壮麗なシンフォメタルサウンドで、
前作「Porta Obscura」は、クラシカルなNightwishsというべき傑作であったのだが、
今作では一聴してヘヴィロック的なモダンなノリが前に出ていている印象。
もとろん壮麗でシンフォニックな要素は残しているが、ザクザクのギターリフに
ときおり男のデスヴォイスも入ってきたりと、いくぶんメタルコア的な硬質感が強まった。
途中からはフォークメタル風味にもなったりと、新たな方向性に向かっているのは分かるが、
前作のオペラティックな美しさにうっとりだった自分的にはやや残念か。
シンフォニック度・・7 オペラティック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Coronatus「Terra Incognita」

ドイツの女性Voシンフォニックメタル、コロナタスの2011年作
2ndまでは二人の女性ヴォーカルの歌声で聴かせる壮麗なシンフォメタルだったが、
前作でややモダンなヘヴィさが増し、本作もその流れを組んだ作風になっている。
ヘヴィなギターとシンフォニックなアレンジに女性ヴォーカルの美しい歌声が乗る、
いわばダークめのEDENBRIDGEという感じで楽しめる。曲によってはドイツ語の歌声と
トラッド調のメロディなども顔を覗かせ、最近流行りのゲルマンメタル風味もあったりする。
前作よりは美麗さが戻っているのでひと安心。16分におよぶ組曲も含めてなかなかの力作。
シンフォニック度・・8 ゲルマン度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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CRIMSONFIRE
オーストラリアのメロディックメタルバンド、クリムゾンファイアーのアルバム。2005作
DUNGEONやBLACK MAJESTYをはじめ、質の高いメタルバンドを生み出してきた豪州から、
VANISHING POINT、VOYAGERに続き、美麗なサウンドで聴かせるバンドが登場。
美しいシンセによるシンフォニックな質感とマイルドなヴォーカルメロディに、
ときおり北欧かイタリアのバンドのようなクサメロも顔を出す。メロスピというには疾走は少ないし
メロパワというにはクサ系の軟弱さが耳につくので、方向性がやや曖昧な音なのだが、
個人的には嫌いではない。少しマイナー臭いシンフォメタルというのが適当かもしれない。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 パワフル度・・7 総合・・7.5
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CROSSWINDOpposing Forces/Beyond」

ギリシャのメロパワバンド、クロスウインドの2009年作
これまでに出ていた2枚のミニアルバムを1枚にまとめて再発したもののようで、
ツインギターのメロディで疾走する、なかなかパワフルな正統派サウンド。
初期のDREAM EVILやLOST HORIZONように、メロディアスな聴き心地と
男臭い力強さのバランスがとれた作風で、ギリシャという地域性はほとんど感じない。
現在も活動中なのかは分からないが、このレベルでのフルアルバムを聴いてみたい。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・9 総合・・8
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CROWN OF GLORYA Deep Breath of Life
スイスのメロディックメタルバンド、クラウン・オブ・グローリーのアルバム。2008作
スイスというと有名なのはGOTTHARDで、あとは最近ではフォークメタルのELUVEITIEくらいなのだが、
このバンドは珍しく正統派のメロディックメタルバンドである。ツインギターにシンセを含む6人組みで、
メロディアスに疾走するサウンドは、ジャーマンと北欧メタルの中間という感触か。
マイルドなハイトーンで歌うヴォーカルに、ギターによる泣きの叙情メロディも耳心地がよく、
シンセ入りでありながらも、随所に古き良きメロパワの雰囲気を漂わせているのもよろしい。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 正統派度・・8 総合・・7.5
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CRYONIC TEMPLE「CHAPTER 1」
スウェーデンのメロパワバンド、クライオニック・テンプルの1st。2002作
馬上の騎士が旗を持っている「いかにも」なジャケ通り、コテコテのパワーメタル。
ツインギター+疾走+高音Voという定型内のサウンドだが曲、演奏の質はそこそこ高い。
これはHELLOWEENというよりも精神性はMANOWARに近いかも。
目新しさが何一つないが1曲目のタイトル「HEAVY METAL NEVER DIE」(笑)
の文字になにやら熱いものを感じる方にはお薦め出来る。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 メタル愛・・9 総合・・7

CRYONIC TEMPLE「blood,guts & glory」

スウェーデンのメロパワバンド、クライオニック・テンプルの2nd。2003作
おお、これぞいわゆる男のトゥルー・パワーメタルというスタイルに興奮だ!
前作はなんら面白くない作品だったが、今作はまず楽曲の質が上がった。
ときおり散見されるHELLOWEEN的なリフなども、今作では自然に曲に溶け込んでいるし、
王道スタイルで疾走するサウンドはとても潔い。基本は普通のジャーマンメタルなのだが、
マイナー臭さが消えて世界観の説得力がついてきた。これでヴォーカルに説得力が出れば鬼に金棒。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 メタル魂度・・9 総合・・7.5
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CRYONIC TEMPLE「IN THY POWER」

スウェーデンのメロパワバンド、クライオニック・テンプルの3rd。2005作
前作もこの手としては熱きメタル魂炸裂の好盤だったが、今回も期待を裏切らない。
初期HELLOWEENばりの疾走感に加え、北欧らしいキャッチーな歌メロをまぶして
メロディアスさとメタリックな硬派な部分を上手く同居させている。
かつてのHAMMERFALLあたりよりもずっとパワフルだし、ドラマティック、
楽曲アレンジの面でも成長を見せた今作は、ミドルテンポの曲でも飽きずに聴かせる。
バンドとしての最高傑作と言ってよい出来だろう。むろんクサメタラーにも対応!
メロディアス度・・8 疾走度・・8 メタル魂度・・9 総合・・8
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CRYONIC TEMPLEIMMORTAL
スウェーデンのメロパワバンド、クライオニック・テンプルの4th。2008作
北欧の正統派メロパワ系としては、NOCTURNAL RITESDREAM EVILに次ぐこのバンド。
最高傑作であった前作「In Thy Power」に続く今作も、まずは期待通りの出来だ。
適度にHELLOWEEN風味を感じさせるツインギターのリフとともに疾走しつつ、
ミドルテンポでは古き良きメタル魂を覗かせて、この手のメタルが好きならにんまりできる。
ただ今作は、全体的には新鮮味は薄く、すべては平均以上なのだがやや決定打に欠けるか。
正統メロパワ度・・8 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5
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CRYSALYSThe Awakening of Gaia
イタリアのシンフォニックメタル、クリサリスの2012年作
オペラティックなソプラノ女性ヴォーカルの歌声と、モダンなヘヴィさで聴かせる
フィメール・シンフォニックメタル。少々感情過多な感じもする歌声に壮麗なアレンジで、
ゴシックメタル的な耽美さもいくぶんあって、濃密な世界観がなかなか良い感じである。
ただ現段階ではまだまだ楽曲やメロディにあまり個性が感じられないので、今後に期待。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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CRYSTAL EYES「WORLD OF BLACK AND SILVER」
スウェーデンのクサメタルバンド、クリスタル・アイズの1st。1999作
初期ハロウィンとガンマレイ的なポップなまでにキャッチーなメロディで疾走、
楽曲はアレンジ的にB級さを残しているがフックが多く、クサメロまくり。
音は軽いので、メロパワ好きにはきついだろうが、クサメタル好きならばどうぞ。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 B級度・・9 総合・・7
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CRYSTAL EYES「IN SILENCE THEY MARCH」
スウェーデンのクサメタルバンド、クリスタル・アイズの2nd。
前作同様、初期ハロウィン的なツインリードのスピードメタル満載だが、
アレンジ、楽曲の質がどうにもB級臭く、1stから成長の跡が見られない。
あえてこのバンドの魅力を探すとすると、その世界観にはそぐわぬほどの
ポップでキャッチ―な歌メロだが、他のチープさを上回るだけのクオリティはなく、
結果として未だアマバンドの域を脱していない。ジャケはけっこう好きです。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 B級度・・9 総合・・7
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CRYSTAL EYES「VENGEANCE DESCENDING」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、クリスタル・アイズの3rd。2003作
今作は、前2作に比べて多少(・・ごく多少)演奏に力強さが出てきている。
ただし、一般のメタルリスナーからすれば、このキャッチーを通り越した能天気軽すぎるメロディには
笑ってしまうだろうし、未だにアマくささの抜けない演奏をしょぼいと感じずにはいられないだろう。
ただし、クサメロを解する人間には、この軽めのキャッチーさがときとして心地よいのも事実(笑)
いや、なんかいい・・・んだなあ。この田舎のジャーマンメタル的なキャッチーさ。軽くて弱そうだけど。
なんとLOST HORIZONのVoが一曲参加してメインで歌っている。彼の歌はさすがにいいね。
あと、おまけに、別に欲しくもないCRYSTAL EYESステッカーが付いていた・・(^^;)
クサメロ度・・8 疾走度・・7 B級度・・8 総合・・7.5
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CRYSTAL EYES「Confessions of The Maker」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、クリスタル・アイズの4th。2005年作
2ndまではどうしようもないB級クサメタルをやっていたが、前作では演奏のクオリティが上がり、
そしてこの4作目では、なんと元LOST HORIZONのVo、ダニエル・ヘイマンが参加!
そのせいで、ヴォーカルパートの説得力が一気に上昇し、
雰囲気的にもこうも変わるものか、というくらい正統派のサウンドになった。
これは一気にB級バンドから脱出したぞ。まるで別バンド。
ただし以前の軽めのクササウンドがお好きな方にはやや残念かも
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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CRYSTAL EYESCHAINED
スウェーデンのメロディックメタルバンド、クリスタル・アイズのアルバム。2008作
おそらくこれが5作目。どうしようもないヘナチョコのクサメロスピだった初期から
前作では正統派メロパワの力強さが加わって、ごくわずかに期待していたが、
本作も初期に比べるとはるかにパワフルになった正統派サウンドの好作だ。
サビでのキャッチーな歌メロもいい感じで、北欧というよりはGAMMA RAY的な
ジャーマンメタルに近い感触か。あとはもうひとつ突き抜けた曲があれば。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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Crystallion「A Dark Enchanted」

ドイツのメロスピバンド、クリスタリオンの1st。2006作
このバンドの2ndを聴いたときには、その潔いまでのクサメロっぷりに
赤面しつつ大変に悶絶したものだが、デビュー作となる本作も基本的には同路線。
適度にきらびやかなシンセと力強くないヴォーカルを乗せて疾走しまくりである。
2ndほどにはメロディのクサさが炸裂していないものの、エピカルでファンタジックな世界観は
やはり好みだし、メロスピマニア、クサメタルマニアならば充分に楽しめるだろう出来だ。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Crystallion「Hattin」

ドイツのメロパワバンド、クリスタリオンの2nd。2008作
語りの入ったRHAPSODYばりの壮大な雰囲気のイントロから、曲に入ると…
クサクサのギターフレーズが炸裂うっ。けっこう軽快なメロスピ風シンフォメタルです。
力強すぎないヴォーカルの感じもどことなくマイナー臭さが残っていて、
B級というにはけっこう質は高いのだが、恥ずかしげもない陽性のクサメロがたまらないサウンドは、
Power QuestRHAPSODY風味という感じもある。シンセ入りの壮麗さは
初期DARK MOORあたりのファンも惹きつけるだろう。とりあえず全クサメタラー必聴。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・9 疾走度・・8 総合・・8
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Crystallion 「Hundred Days」

ドイツのメロスピバンド、クリスタリオンの3rd。2010年作
前作「Hattin」の潔いまでのクサメロっぷりには悶絶しきりであったが、
今作はナポレオンをテーマにしたコンセプト作らしく、いつになく映画的なイントロから始まる。
あの陽性クサメロスピのクサリスタリオンがThy Majestie化したか?と…やや微妙な感じだが、
こうしうシリアスなシンフォメタル風味も悪くはない。ザイマジェやラプソほど音が壮麗でないので、
むしろSONATA ARCTICAの2009年作などと同様、軽めのシンフォニックメタルとして身構えずに聴ける。
随所に聴かせるメロディは相変わらずクサいし、Power Questあたりに近いキャッチーさもある。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 クサメロ度・・8 総合・・8
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Crystal Viper「Metal Nation」

ポーランドのメロディックメタルバンド、クリスタル・ヴァイパーのアルバム。2009作
まずこのジャケからしてなにやら古めかしいセンスを感じるのだが、
サウンドの方も80年代〜90年代初頭のジャーマンメタルを意識したような雰囲気。
女性Vo、マルタ嬢の歌唱は、昨今のシンフォメタル系の女性とは異なり、
かつてのDOROなどを思わせるようなハスキーかつパワフルなもの。
IRON MAIDEN風味のツインギターや、初期HELLOWEENRUNNING WILDを思わせる疾走曲は、
むしろ最近の若いリスナーには新鮮かもしれない。ゲストの面々も、元RAGE〜GRAVE DIGGERの
マンニ・シュミットや、STORMWARRIORのメンバーなどで、これもなるほどといった感じだ。
メロディアス度・・8 80'sジャーマン風度・・8 パワフル女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Crystal Viper「Legends」

ポーランドのメロパワバンド、クリスタル・ヴァイパーの2010年作
女性シンガー、マルタ・ガブリエル擁する正統派メロパワバンドの3作目。
今回もかつてのRUNNING WILDあたりを思わせる、強力なメタルアルバムで、
あくまでヘヴィメタルとしての伝統にこだわったかのようなスタイルににんまりだ。
ケルティック色を匂わせるギターのフレーズに、ハスキーなマルタ嬢の歌声が乗り、
いくぶんB級気味のジャーマンメタル質感は、ある意味往年のメタラーにはたまらない。
ドラマティック度・・8 心はジャーマン度・・9 正統派度・・9 総合・・8
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Cuatro Gatos「La Caja De Musica」

スペインのメロパワバンド、クワトロ・ガトスのアルバム。2003作
まるでGENSISの“Watcher of the Skies”のようなイントロから、クサメロで疾走開始、
スペイン語の歌唱と、美麗なシンセワークで聴かせるシンフォニックメタル風味がよろしい。
メンバー写真の男臭さに反して、サウンドは非常に綺麗で、ヘヴィさよりもメロディ重視なので
クサ系のメロスピリスナーならばこれはかなりの掘り出し物と思うはず。
ときおりプログレ的になるシンセの音色も聴きどころだ。クサメロ万歳〜♪
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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Cuatro GatosEsferica」
スペインのメタルバンド、クアトロ・ガトスの2nd。2005作
スペインのバンドにしては珍しく、パワフルに押しまくるタイプではなく、
じっくりと叙情を聴かせるサウンド。クラシカルなギターワークとシンセが絡み、
スペイン語の歌声とともに、ときにキャッチーに、ときにシンフォニックに聴かせる。
また、ハードロックとしての普遍的な雰囲気もあり、モダンなアレンジの中にも
ときおり正統派の香りを漂わせていて、曲自体はむしろ北欧メタル的だ。
やわらかなヴォーカルの声質とともに、ゆっくりと楽しめる美しいスパニッシュメタルだ。
ボーナストラックにはASIAの“Heat of The Moment”のスパニッシュカヴァーを収録。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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Cuatro Gatos「Manana quiza sea peor」
スペインのメロディックメタルバンド、クアトロ・ガトスのミニアルバム。2009作
過去2作のアルバムはクサメロ満載のなかなかの好作であったが、
本作ミニでものっけからスペイン語の歌声によるキャッチーなクサメロが全開。
シンフォニックなシンセに、クサフレーズのギターに思わずにんまりである。
アコースティックライブ音源に「オペラ座の怪人」のカヴァー入りの全4曲。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5

Cuatro Gatos「Me arriesgare」
スペインのメロディックメタルバンド、クアトロ・ガトスの2010年作
もともと繊細な叙情メロディを聴かせるバンドだったが、本作ではのっけからアコースティック風味で
さらにしっとりとした牧歌的なハードロックサウンドになっている。男女ヴォーカルのスペイン語の歌声と、
泣きのフレーズを奏でるギター、随所にアコースティック風味を強めた哀愁漂う雰囲気は
Medina Azaharaあたりにも通じるプログレハード風味のやわらかさで、とても聴き心地がよい。
メタルとして聴くにはヘヴィさが足りないが、じっくり味わえる哀愁のスパニッシュロック作品だ。
メロディアス度・・8 やわらか叙情度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・7.5


CUSTARDKingdom of Your Life

ドイツのメロディックメタルバンド、カスタードの1st。1997作
ジャケはとんでもなくB級臭いが、ファンタジックな感じでどうも憎めない。
なにやら大仰なイントロから期待してしまうが、あまり期待してはダメだ。
初期HELLOWEEN的なコテコテの疾走ジャーマンメタルで、
力強くないヴォーカルがキャッチーなクサメロを歌うと、
かつてMANIAというバンドがいたことを思い出す。誰も知らないでしょうが。
初期BLIND GUARDIANを思わせるエピックでファンタジックな雰囲気もよろしい。
B級でもいい…クサメロならば。という方はいかがでしょう。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 ファンタジック度・・8 総合・・7.5
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CUSTARD「FOR MY KING」

ドイツのメロディックメタルバンド、カスタードの2nd。
とてつもなく稚拙なファンタジー風ジャケだが、1stから聴いていたので、
意外と出来がよいのを知っていた。そしてやはり聴いてみるとやはりけっこうイケルのだ。
この手のバンドにありがちなメロの弱さ、B級臭さはそう感じない。
1stよりもKeyを多用したシンフォニックなアレンジで、どの曲もクサいメロディ満載の疾走曲で悪くない。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 ジャーマン度・・8 総合・・7.5
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CUSTARDWheels of Time
ドイツのメロディックメタルバンド、カスタードの3rd。2005作
このバンドまだやっていたのか(笑)1st、2ndとかなりヒドイジャケットにも関わらず
内容はクサメロの疾走ジャーマンメタルで案外聴ける…というアルバムを作ったこのバンド。
この3rdはなんとジャケがまともなCGになっているではないか!(ある意味ちょっと残念)
相変わらずサウンドの方は、ツインギターとクサメロで疾走。けっこう好きなんだなあ…(笑)
ドコドコバスドラにちょっとヘナなハイトーンVo…という典型的マイナージャーマンメタルだい!
この手が好きなオールドファンにはなかなか楽しめるだろうが、
若いリスナーにはやや古くさい疾走メタルと映るかもしれない。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 B級ジャーマン度・・8 総合・・7
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CYDONIA 「CYDONIA」
イタリアンシンフォニックメタル、ラビリンスのGによる別バンド、シドニアの1st。
サウンドは疾走曲中心のコテコテのメロディックメタルサウンド。
ラビリンスよりもジャーマンメタル的でほとんどガンマレイ状態。
歌はうまいけど、やはり楽曲に個性がね。そこそこ質は高いのだが物足りない。
メロディアス度・・7 ガンマレイ度・・8 個性・・2 総合・・6.5


D

DAKRYACrime Scene
ギリシャのシアトリカル・シンフォニックメタル、ダクリャの2010年作
2人の女性ヴォーカルに女性シンセ奏者を含む7人編成で、
シンフォニックかつモダンな作風にゴシック風味の要素も含ませつつ
コミック・ホラー風味の演劇性を加えたような、なかなか面白いサウンド。
疾走感や激しさは希薄なのだが、二人の女性ヴォーカルの掛け合いに、
ときに男ヴォーカルも絡んでシアトリカルな世界観を演出する異色作です。
シンフォニック度・・7 シアトリカル度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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DARKFIRE
イタリアのシンフォメタルバンド、ダーク・ファイアのアルバム。2003作
イタリアのバンドでは珍しくネオクラシカル系のギターをフィーチャーしたサウンドで、
歌メロには軟弱系メロスピの質感もある。基本はキーボード入りの正統派だが、
サビでの盛り上げ方などにはイタリアらしいクサメロ精神が感じられて嬉しい。
個性の点ではまだまだだが、ただのB級バンドにはとどまらないものも感じさせる。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 ネオクラ度・・7 総合・・7.5
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DARK HORIZON「SON OF GODS」
イタリアのシンフォメタルバンド、ダーク・ホライズンの1st。2000作
イタリアン・シンフォメタルというとまずRHAPSODYが思い浮かぶが、このバンドもその後に出てきた連中の一つ。
疾走感溢れる曲にメロディアスなギター、キーボード、と悪くはないのだがいかんせん音が薄い。
ギターが一本のせいもあるが、キーボードももっと頑張って欲しいしドラムも音がチープで軽い。
トラッド的アプローチやイタリアらしいクラシカルな部分は良いので今後はすべての面でのスケールアップが課題。
メロディアス度・・7 シンフォニック度・・7 楽曲・・7 総合・・6

DARK HORIZON「Dark Light's Shadows」
イタリアのシンフォメタルバンド、ダーク・ホライズンの2nd。2004作
以前1stを聴いたときは、どうしようもなくB級の弱系クサメタルだった記憶があるが、
懲りずに2ndを購入してみた。一聴して前作よりも音の雰囲気に説得力が増した。
ヴォーカルの弱さは相変わらずだが、シンフォニックなシンセをバックに、疾走だけに頼らず
ファンタジックな世界観を聴かせようとする姿勢にはなかなか好感が持てる。
きらきらとしたシンセでクラシカルに疾走する曲もあり、艶やかなピアノも耳に心地よく、
イタリアンメタルマニアなら充分楽しめるくらいのクオリティにはなった。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ファンタジック度・・8 総合・・7.5
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DARK ILLUSION「Beyond The Shadows」
スウェーデンのメロパワバンド、ダーク・イリュージョンの1st。2006作
ジャケの雰囲気からてっきりメロデスかダークめのエピックメタルかと思ったが、
蓋を開けてみたらオーセンティックなパワーメタルでした。
メンバーはSTORMWINDのVo、LIONS SHAREのBなど、そこそこの実力者で固められている。
DREAM EVILをさらに80's風にして、やや弱くしたという雰囲気の楽曲は
30代以上のヘヴィメタル好きにはなかなか気持ちよいサウンドかもしれない。
昔のジャーマンメタル風でありながら、うっすらと北欧の匂いも感じさせるところがポイント。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 けっこう80's度・・8 総合・・7.5
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DARK ILLUSION「WHERE THE EAGLES FLY」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、ダーク・イリュージョンの2nd。2010作
結成は1982年という古株ながら、これまでずっとレーベルとのディールにまでは至らず、
2003年になってようやくミニアルバムを、そして2005年に待望の1stアルバムを完成させる。
本作は、前作で聴けた古き良き80年代の香り漂う北欧メタルのサウンドを土台にしつつ、
さらにそれを現代風にアップデートさせたという作風で、楽曲のクオリティもずいぶんと上がっている。
王道のギターリフと、キャッチーなヴォーカルメロディで聴かせる正統派のサウンドは、
どこかなつかしい耳心地のよさがあり、オールドな北欧メタル好きならにやにやとするだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 北欧メタル度・・9 総合・・8
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DARK MOOR「SHADOWLAND」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの1st。1999作
今やスペインのみならず、メロスピ/シンフォメタルファンであればその名を知らないこのバンドだが、
1stの頃からシンフォニックかつクサメロの疾走という、ファンにはにんまりの事をやっていた。
録音のプロダクションの甘さはあるものの、きらきらとしたキーボードにネオクラ風のギター、
そして、後にDREAMAKERへ参加するエリサ嬢の、中性的ないわばヘタウマの歌唱で、
メロディックに疾走するサウンドは、すでにそこらのB級バンドよりはよほど輝いていた。
画像右は初期のデモ音源を収録したジャケ違いの再発盤。コアなファンはチェック!
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 クサメロ度・・8 総合・・7.5
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DARK MOOR「The Hall of The Olden Dreams」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの2nd。2001年作
1stの時点から、すでにスペイン産バンドの中でも壮麗さにおいては抜きに出ていたこのバンドだが、
日本盤デビューとなる本作では、シンフォニックな美しさに磨きがかかった、マニア歓喜の傑作となった。
きらびやかなシンセアレンジに、女性Vo、エリサ嬢の中性的な歌声を乗せて疾走するスタイルは、
RHAPSODYよりもややマイナーがかった、いうなればパワフルすぎないクサメロと
エピックかつファンタジックな世界観がマッチしていて、じつに素晴らしい。Voが代わる4th以降は徐々に
メジャー感のある堂々たる作風へとなってゆくが、ファンタジックメタルとしての魅力では本作が最高作だろう。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 クサメロ度・・8 総合・・8◆メタル名盤特選入り
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DARK MOOR「THE GATES OF OBLIVION」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの3rd。2002作
前作で飛躍的なクオリティアップを遂げたこのバンド、今回もメロディアス&シンフォニック、
そして大仰な疾走曲がずらりと並ぶ。クサメロ度としては前作に軍配を挙げる向きもあるだろうが、
アレンジと一曲ごとのコンパクトな完成度に磨きをかけた今作では演奏、録音ともに向上している。
ヴォーカルは女性なのだが、その中性的な歌唱は疾走するメタルサウンドのなかで
ときに弱弱しく、ときに男性並にシャウトし、微妙にヘタウマなのも面白い(完璧でないのがかえっていい味?)
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 楽曲・・8 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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DARK MOOR「Between Light and Darkness」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの2003年作
アコースティカルな新曲と、以前のアルバムのアレンジバージョンという変則の全8曲。
アコースティック曲における女性Voエリサ嬢のマッチ度はとてもよろしく、これまで以上に美麗な
サウンドが楽しめる好盤だ。しかし残念なことに、このアルバムを最後にエリサ嬢の脱退が決定。
この後バンドは新たに男性Voを迎え、普遍性を増したシンフォニックメタルへ変化してゆくが、
個人的には、初期のやや田舎くささを残したサウンドのままでいてほしかった。
とにかく、このCDでのクラシカルでシンフォニックな要素はむしろプログレファン向けだ。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・8 ゆったり曲もGOO度・・9 総合・・8
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DARK MOOR

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの4rh。2003年作
紅一点の女性Voエリサ嬢とともに、GとDrも脱退し、新メンバーを迎えてのアルバム。
肝心の新ヴォーカルは、適度にマイルドでパワフルすぎず、なかなか好感が持てる。
気になるのは、全体的にこのバンドのファンが期待するようなクサメロが薄くなり、
クラシカルなギターフレーズによる正統派のシンフォニックメタルとなっているところ。
もちろんクオリティ的にはその辺の二線級バンドよりはよっぽど高いのだが、
ますます無国籍感が増し、オーセンティックなメロスピ/シンフォメタルとなっている。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 安定度・・8 総合・・8
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DARK MOOR「BEYOND THE SEA」
スペインのメロディックメタルバンド、ダークムーアの5th。2005作
Voが交代してからの2作目。安定したヴォーカルの歌唱力や、メロディセンスの確かさなどによる
標準以上の楽曲が並ぶものの、疾走度、シンフォ度ともにやや減退しており、
どちらかというと正統派寄りのスタイルになりつつある。
クオリティは依然高いと思うが、全体的なスケールダウンは否めず…
このバンドに、どっしりとした安定感は誰も求めてはいないはず。
メロディアス度・・8 疾走度・・6 楽曲・・7 総合・・7.5
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DARK MOOR「TAROT」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの2007年作
前作は、疾走感も大仰さもどこか中途半端な凡庸さが感じられたのだが、
タロットカードをテーマにした今作では、ドラマティックな高揚感がいくぶん戻ってきた。
初期に通じる大仰なシンセによるオーケストレーションと、分かりやすいサビのメロディには
このバンドに我々が求めるものがしっかりと存在しており、どこにもケチを付ける要素はない。
反面、方向性の手詰まり感とシンフォニックメタルの限界を感じてしまうのは贅沢な悩みかもしれないが、
RHAPSODYが登場して10年以上も経過した現在では、リスナーの耳もその分肥えているわけである。
クラシカルな手法は今となってはやや古めかしく、ベートーベンのフレーズを取り入れた大曲に、
ボーナストラックには“トルコ行進曲”という、ややベタすぎなセンスもどうかと思う。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・8
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DARK MOOR「Autumnal」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアのアルバム。2008作、
前作はクラシカルなメロディを大胆に取り入れたなかなかの好作だったが、
本作ものっけから白鳥の湖のメロディとともに、大仰なシンフォニックメタルを展開。
イタリアのRHAPSODYが映画的なドラマ性であるなら、こちらはクラシックの本家取り。
壮麗なオーケストレーションや女性ヴォーカルも加わって、
恥ずかしげもなくロマンティックに聴かせるのは、さすがラテン系である。
正直、こうした手法は安直すぎて感動するまではいかないのだが、
シンフォニックメタルのひとつの形としてとても分かりやすいのは確かであるし、
クラシカルで壮麗なメタルが好きならば聴いて損はないだろう。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・8 大仰ロマン度・・8 総合・・8
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DARK MOOR「Ancestral Romance」

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの2010年作
1999年のデビューから、RHAPSODYに続く期待の大物シンフォニックメタルバンドとして、
着実に成長をとげ、メンバーチェンジなども行いながら1、2年毎に新作を発表し続けてきた。
そして7作目となる本作も、クラシカルかつシンフォニックな力作に仕上がっている。
これまで以上にオペラティックで壮麗な世界観が聴き手をぐいぐいと引き込み、
ゲストによる女性コーラスも含めて、やわらかみのあるメロディとマイルドな聴き心地は、
KAMELOTあたりにも通じる完成度の高さである。かつてのようなメロスピ風に疾走する曲もあるものの、
基本的にはじっくりと聴かせる雰囲気なので、こうなるとヴォーカルの表現力の幅がやや狭く思えるが、
スペイン語で歌われる曲においては実に伸びやかで、今後はこの母国語路線にも期待したくなる。
曲自体のインパクトはいくぶん薄いのだが、クラシカルな作品としてトータルに鑑賞できる力作だ。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 オペラティックメタル度・・8 総合・・8
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Dark Prophecy「Judgement Day」

ロシアのシンフォニックメタル、ダーク・プロフェシーの2008年作
シンセをバックにツインギターの流麗なフレーズと、女性ヴォーカルの歌声を乗せて疾走、
シンフォニックなアレンジといくぶんダークな世界観でパワフルに聴かせるサウンド。
母国語の歌声はいかにも辺境的ながら、歌メロのメロディアスさやギターのクサメロなどで
初期のDARK MOORを思わせる聴き心地がある。ファンタジックで壮麗な世界観と濃密な作風で
作品としてのクオリティもなかなか高い。CATHARSISに続いて期待のバンドがロシアから現れた。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8


DARKSUN「EL LEGADO」
スペインのメロディックメタルバンド、ダークサンの2003年作
女性Keyを含む5人組みで、NORTHWINDとして2枚のアルバムを出した後、
メンバーを入れ換えて改名したということらしい。
サウンドは、キーボード入りのやわらかみのあるメロディックメタルで、
スペイン語による歌がいかにもスパニッシュメタルという雰囲気。
演奏もなかなかまとまっていて音質も良いので、ひどくB級という印象はない。
Eあたりのシンフォニックさは初期のDARK MOORにも通じる雰囲気がある。
同じスペインのRED WINEあたりが聴けるなら、聴いてみても損はないだろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 スペイン度・・9 総合・・7

DARKSUNLibera Me
スペインのメロディックメタルバンド、ダークサンの3rd。2008年作
NORTHWINDから改名後、3作目となるが、本作ではサウンドに重厚さが増し
なかなか本格派のシンフォニックメタルになっている。男性Voによるスペイン語の歌声と、
ヘヴィなギターワーク、シンセによる厚みのあるアレンジで、モダンさを増した音作りだ。
ダークな世界観を壮大に描く雰囲気は、説得力を強めてきていて、これでメロディや楽曲に
さらにインパクトと魅力が加われば、一線級のバンドにもなれそうな気がする。
シンフォニック度・・7 重厚度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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DAWN OF DESTINY「...begins」

ドイツのシンフォニックメタルバンド、ドーン・オブ・ディスティニーの1st。2007作
ドイツから女性ヴォーカルシンフォニックメタルの新鋭が登場。
案外ザクザクとしたリフも聴かせるヘヴィなギターにシンセが合わさり、
そこにターニャ嬢の伸びやかな歌声が乗るというスタイルで、
雰囲気的にはよりパワフルになったEDENBRIDGEというおもむきだ。
新人にしては楽曲の展開もこなれていて、サビのメロディには爽快感がある。
また、いかにもジャーマンメタル的なツインギターやソロを聴かせる部分もあって、
単なる女性Voものというよりは、しっかりとメタルとして聴けるのも見事だ。
シンフォニック度・・7 メロディアス度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DAWN OF DESTINY「Rebellion In Heaven」

ドイツのシンフォニックメタルバンド、ドーン・オブ・デスティニーの2nd。2008作
EDENBRIDGEあたりを思わせる美しい女性ヴォーカルの歌声を乗せ、
意外と力強くに疾走するスタイルで、1stを聴いたときはなかなか新鮮に感じたが、
本作も同路線。適度にシンフォニックなシンセとモダンさを取り入れたアレンジで、
ジャーマンメタル的なパワフルなバンドサウンドと繊細な女性声とのコントラストで聴かせる。
曲がやや似たりよったりで、もうひとつ突き抜けたドラマティックさが欲しい気はするが
質の高さは保証付き。フィメールVoのシンフォメタルファンなら満足のアルバムだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DAWN OF DESTINY「HUMAN FRAGILITY」

ドイツのシンフォニックメタルバンド、ドーン・オヴ・デスティニーのアルバム。2009作
女性ヴォーカル入りの疾走メロパワとして過去2作は輸入盤で話題になっていたが、
3作目となる本作では、ジャーマンメタル的な雰囲気を残しつつもよりモダンなヘヴィさが増している。
「激しくなったEDENBRIDGE」という感じのフィメール・シンフォメタルが楽しめる一方で、
ザクザクとしたギターと対照的な、なよやかなターニャ嬢の歌声がやや弱く思えて、
個人的には最近のNightwishのような、焦点の絞りきれなさを感じてしまうのだが、
そのぎりぎりのバランスもまたこのバンドの個性なのかもしれない。
女性ヴォーカルバンドとしての存在意義は、次作あたりで真価を問われそうだ。
シンフォニック度・・7 疾走度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Dawn of SilenceMoments of Weakness
スウェーデンのメロディックメタル、ドーン・オブ・サイレンスの2009年作
ツインギターの正統派なリフで聴かせる、IRON MAIDENタイプのサウンド。
適度にハイトーンな歌声と、古き良き感触を伝えるメロディアスさでなかなか質は高い。
インパクトはさほどではないが、いまどき珍しいくらいの正統派メタルです。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 正統派度・・9 総合・・7.5
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Days of Yore 「The Mad God's Wage」
カナダのメロディックメタルバンド、デイズ・オブ・ヨレのアルバム。1997作
ネオクラシカルなギターとやや暑苦しいハイトーンヴォーカルを乗せて疾走、
演奏が若干ヨレ気味なのがいかにもB級っぽいのだが、美麗なシンセアレンジを含め
ドラマティックかつ大仰に仕立てようとするファンタジックな世界観はなかなか悪くない。
ベース、ドラムが打ち込みなので、リズム的なメリハリに弱い点はいかんともしがたい。
エピックな雰囲気はけっこう好きなので、まずはメンバーを揃えてください。
シンフォニック度・・7 疾走度・・8 エピック度・・8 総合・・6.5


D.C.COOPER
ROYAL HUNTのVo、D.C.クーパーのソロ作。1998作
PINK CRAM 69のメンバーに、元CONCEPTIONのトゥーレ・オストビー
VANDEN PLASのシンセ奏者が参加している。D.C.の歌声を軸にしつつ、
シンフォニックかつ重厚に聴かせるなかなかドラマティックなサウンドだ。
この時期はまだROYAL HUNTに在籍していたこともあり、
バラード曲などでの歌い回しなどはやはりROYAL HUNT近い雰囲気もある。
落ち着いた大人の雰囲気とともに、D.C.の歌唱の魅力を全面に出した作品だ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 ロイハン度・・8 総合・・7.5
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Deadly Fate「Shine Again」
ブラジルのメロディックメタルバンド、デッドリー・フェィトの2000年作
ジャケのベタさから、これはどう考えてもB級だろうと思いながら聴いてみたら、
意外にもヴァイオリンの鳴るクラシカルなイントロから始まってドキドキ。だがしかし、
曲自体はやはりけっこうショボめのツインギターで聴かせる古き良きサウンドで納得。
7分超えでタイトルは“Excalibur”だ。しかしなんともローカルきわまりない雰囲気なのに、
そこにキャッチーなまでのクサメロやB級ファンタジー風味のエピックさが見え隠れして、
これがけっこう嫌いになれない。パワフルになれない線の細さが妙にいとおしいというのか。
しっとりとした小曲などもなかなか心憎いし、疾走するメロスピ曲“Heavy Metal Moonlight”をはじめ
クサハートにぐっとくる佳曲もいくつか。一歩間違えれば最高のクサメタルになれそうだ。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 B級度・・9 総合・・7


DEADLY SIN「Sunborn」


ドイツのメタルバンド、デッドリー・シンのアルバム。2003作
このジャケからは想像もつかない、美しいシンセによる雄大なイントロから、
パワフルなギターリフによるスケールの大きなメタルサウンドが始まる。
プログレメタル的な展開力と知的なアレンジをまじえつつ、
SAVATAGEのようなドラマ性を生み出す演奏力もなかなか見事だ。
正統派の香り漂わせるメタリックな重厚さを保ちながら、ときにメロウなフレーズを弾くギターや、
さりげないシンセの使用など、広がりのある世界観を描けるだけの器の大きさも感じさせる。
今後はもう少し聴かせどころを絞って曲をまとめてゆけば、相当いいバンドになるだろう。
ジャケのセンスよりも遥かに、このサウンドには説得力と可能性の輝きがある。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 重厚度・・8 総合・・8
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Deathlike Silence「Saturday Night Evil」
フィンランドの女性Voメタルバンド、デスライク・サイレンスのアルバム。2009作
女性ヴォーカルにシンセを含む6人組で、ホラー映画的な世界観のメロパワをやっている。
楽曲自体は古き良き正統派スタイルで、そこにマヤ嬢のけっこうパワフルな歌声が乗る。
シンフォニックなシンセもサウンドに重厚さを加えていて、MIKE OLDFIELDのカヴァーである、
“Moonlight Shadow”もなかなかハマっている。インパクトはないが女性声正統派メタルの好作。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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DEDICATION「REFLECTIONS OF TIME」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、デディケーションのアルバム。2004作
ジャケがファンタジックな感じだったので期待したが、音のほうはごく普通のメタル。
疾走ではなくミドル主体で、Voのややラウドな歌い方もあいまって、
曲によってはアメリカンなハードロック調だったりもする。
北欧らしさもなく、メロディアスさも中途半端で、聞きどころがどこにあるのか悩む。
全体的に及第点一歩前くらいのアルバム。ごく普通のメロディックメタルが好きな方へ。
メロディアス度・・7 正統派度・・7 楽曲・・6 総合・・6


DELIRION「Silent Symphony」
スペインのシンフォニックメタルバンド、デリリオンの1st。2009作
女性シンセ奏者を含む5人組で、壮麗なシンセとクサメロを乗せて疾走するシンフォニックメタル。
ヴォーカルの歌う歌詞は英語なのだが、歌い回しなどはいかにもスペイン的で、
いくぶん薄っぺらいサウンドとともに、全体的にどこか垢抜けないB級臭さもある。
続く2ndでは重厚な作風へと変化して、クオリティ的には上がっているが、
クサメタルとしての出来では本作か。レベル的にはDARK MOORの1stくらい。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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DELIRION「LOTUS」

スペインのシンフォニックメタルバンド、デリリオンの2nd。2010作
大仰なシンフォニック要素とクサメロの合わさったサウンドでデビューしたこのバンド、
本作もクラシカルかつ美麗なシンフォメタルを聴かせてくれる。起伏に富んだ楽曲展開と、
ややモダンなヘヴィさを含めたアプローチは、ヴォーカルの声質も含めて、スペインというよりは
むしろThy MajestieやLABYRINTHなど、かつてのイタリアンメタルにも近い作風か。
アレンジの面ではまだいくぶんつたなさもあるが、きらびやかなシンフォメタル好きはチェック。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 スペイン度・・7 総合・・8
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Demether 「Within the Mirror」
セルビアのシンフォニックメタルバンド、デメサーの2004年作
シンセによるクラシカルなイントロから、けっこう激しめのドラムとともに、
オペラティックな女性ヴォーカルで壮麗に聴かせるサウンドは
Nightwish影響下にあるもので、重厚かつクラシカルな雰囲気はなかなか。
男性Voも加わって男女Voになると、むしろVISIONS OF ATLANTISに近いか。
ゴシックメタル的な耽美な質感もあり、ソプラノ系フィメールメタル好きなら要チェック。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5


DERDIAN「NEW ERA (PT.T)」

イタリアのシンフォニックメタルバンド、ダーディアンのアルバム。2005作
ツインギターにキーボード入りの6人組。ジャケのイメージ通り、ファンタジックでエピックな世界観の
シンフォメタルであるが、同郷の偉大な大御所、RHAPSODYほどの重厚さはなく、
ヴォーカルの弱さも含めてややマイナーな質感はDIES IRETHY MAJESTIEの1stなどを思い出す。
曲においてもシンフォニック性よりは、むしろメロスピやネオクラ風味が目立っていて、
やや強引な展開や歌メロの中でのクサメロなどはなかなか魅力的ではある。
曲の流れやアレンジがまだまだこなれていないのがいかにもアマチュア臭いのだが
雰囲気は嫌いではないので、今後にいくぶん期待してもいい若手だとは思う。
シンフォニック度・・7 疾走度・・8 クサメロ度・・8 総合・・7
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DERDIAN「New Era, Pt. 2: War of the Gods」
イタリアのシンフォニックメタルバンド、ダーディアンの2nd。2007作
このバンドの1stは、ポストRHAPSODY系のファンタジックメタルとして、
マニアの間では話題になったが、内容はお世辞にもレベルの高いものではなかった。
続くこの2ndではどの程度成長しているかと、半信半疑で聴いてみる。
シンセ入りのシンフォニックなアレンジと、ラテン系の熱さで疾走するサウンドは相変わらずで、
定型内のクサメロとイモ臭いアレンジに、演奏技術も並だしヴォーカルも力不足…という、
すべてにおいてB級臭さを露呈してしまっている。10年前であれば、クサメロ万歳〜!
…と支持したかもしれないが、センスの古さも含めて今聴くには曲も演奏も弱すぎる。
イタリアンメタルマニアというものがまだいるのなら、彼らだけに密かに勧めたい内容だ。
シンフォニック度・・7 疾走度・・7 クサメロ度・・8 総合・・7.5
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Derdian「New Era 3: Apocalypse」

イタリアのシンフォニックメタルバンド、ダーディアンのアルバム。2010作
正直、このバンドに関しては過去の2作とも、イモ臭いB級のシンフォメタルという認識だった。
いや、本作も厳密にいえばまだB級といって内容なのだが、なんというか今作はもの凄い。
美麗なシンセアレンジで疾走する楽曲の、そのクサメロっぷりが半端ではないのである。
軟弱系のエセクラシカル風味と、恥ずかしげもないロマン溢れるメロディの嵐…
ついにここまで吹っ切れたか…という、ある意味、天晴れなまでのクサメタル作品だ。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・9 クサロマン度・・9 総合・・8
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DESDEMONAwakening
アメリカのメタルバンド、デスデーモンのミニアルバム。2009作
シンフォニックな美麗さと、女性ヴォーカルのオペラティックな歌声で聴かせるサウンド。
紅一点、ミストレス・ティナの歌声は、どこか演劇的で、ときに力強く、ときに優雅な歌唱で楽曲を彩る。
楽曲そのものの魅力という点では正直まだ物足りないが、11分の大曲を含めて構築力はしっかりしていて
今後に期待できそうなバンドである。ノルウェーのProgMetalバンドASPERAのシンセ奏者がゲスト参加している。
なお、現在では女性Voが交替、ドイツのゴシックメタルバンドXANDRIAのVo嬢が加入している。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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DESDEMON「Through The Gates」
アメリカの女性Voシンフォニックメタル、デスデーモンの2011年作作
女性Voにシンセを含む5人組で、2009年のミニアルバム後にヴォーカルが脱退、
本作では新たにドイツのゴシックメタルバンドXANDRIAのチェルシー嬢が加入した。
シンフォニックな美麗さとオペラティックな女性ヴォーカルで聴かせるサウンドは変わらないが
ドラムはけっこう激しく疾走したりして、メタルコア風のシンフォメタルという雰囲気もある。
意気込みは伝わるが、楽曲がややバタバタしていて、女性声を活かしきれていないのと、
メロディ自体にもさして魅力がないのが残念。今後は方向性をより明確にしていって欲しい。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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DESDEMONA「LADY OF THE LORE」

イタリアンのシンフォニックメタルバンド、デスデモナの1st。2001作
キーボード入りのややありがちな疾走シンフォメタルサウンドであるが
起伏の多い展開に変拍子リズムをまじえたプログレ的な要素もある。
VoはRHAPSODYのファビオを抑え目にしたような声質のなかなかの実力者。
現時点ではメロディの個性という点ではさほど光る部分はないが、
このバンドの場合、複雑な曲を上手くアレンジするセンスがあるようで、
そのへんのプログレ風味の混じえ方が今後のポイントになるかもしれない。
デビュー作としてはなかなかの堂々たる出来だ。演奏力も問題なし。
シンフォニック度・・7 疾走度・・8 演奏・・8 総合・・7.5
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DESDEMONA「LOOK FOR YOURSELF」

イタリアのメロディックメタルバンド、デスデモナの2nd。2004作
前作「LADY OF THE LORE」はやや定型タイプのシンフォニックメタルだったが、
続くこの2ndは楽曲、演奏力共にクオリティが上がっている。疾走度はやや抑えめに、
前作にあったプログレメタル的な部分をより打ち出したドラマティックなサウンドを聴かせてくれる。
実力のあるVoの歌唱が音に説得力を加えており、その辺のB級バンドとは力強さが違う。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 演奏・・8 総合・・7.5
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Destillery 「Immortal Sun」
ドイツのメタルバンド、デスティレリーの1999年作
ツインギターの5人組で、IRON MAIDENなどを思わせる古き良き正統派の質感に
かつてのジャーマンメタルのマイナー調の疾走感を加えたようなスタイル。
ヴォーカルのヨレ具合なども含めてSCANNERあたりに近いものを感じる。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 B級ジャーマン度・・8 総合・・7
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DEVABetween Live and Dreams
イタリアのシンフォニックメタル、デヴァの2010年作
女性Voに女性Bを含む5人編成で、いくぶんモダンさのある演奏と
ProgMetal一歩手前という感じの適度にテクニカルな楽曲に、
可憐な女性ソプラノヴォーカルが歌を乗せる。正直ギターに関してはさして聴き所はなく、
ときどき壮麗なシンセワークも悪くはないのだがやや中途半端、
音質もこもり気味なので、サウンドにはどことなくB級臭さが漂っている。
ベアトリス嬢の歌声はそれなりに魅力的なので、今後はその歌声を活かしていって欲しい。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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DHARMA 「Heavenly Hell」
ハンガリーの女性Voメタルバンド、ダルマのアルバム。2008作
ハンガリーと聞いて土着的な音を想像したのだが、実際はヘヴィロック風味の楽曲に、
女性ヴォーカルの歌唱で聴かせるサウンドで、デジタルなシンセアレンジとともに
モダンなラウドロックという雰囲気。ときおり中近東的なメロディを織りまぜたり、
個性を感じさせる部分もあるが、楽曲、ヴォーカルともにまだまだ魅力に乏しいか。
メロディアス度・・7 モダンロック度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7


DIES IRE「LEGEND OF NHOR PARTT」
イタリアのシンフォニックメタルバンド、ダイズ・イレの1st。2001作
中世風の世界観をクラシカルかつ大仰に仕立てたサウンドはRHAPSODYを手本としたものだろうが、
このバンドはそれよりもさらにクサめで、いうなれば少女マンガチックな雰囲気すらある。
メロディにはトラッド的音階が用いられていて、THY MAJESTIEあたりにも通じるものがあるが、
アレンジ、演奏、録音の質すべてにやはりまだB級っぽさがかいま見える。
音は薄いし、イモ臭い・・がこの手が好きな者には「にんまり」できるのも確か。
ところでCDの盤面を見るとどうもCD-Rっぽいのだが・・・資金がないのだろうか。
シンフォニック度・・8 クサメロ度・・8 サウンド・・6 総合・・7


DIGNITY「Project Destiny」

オーストリアのシンフォニック・ハードロックバンド、ディグニティのアルバム。2008作
EDENBRIDGEのドラマーが在籍するというだけあって、シンフォニックな優美さと
キャッチーなメロディがなかなか素晴らしい。これで女性Voならまんまエデブリ…という感じもあるが、
そこも差別化するためにあえて男性声にしたのかもしれない。やわらかなメロディアスさと
メロディアスハードというには美麗なサウンドで聴かせる、質の高いシンフォニックメタル作だ。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 優美度・・8 総合・・8
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DIMOLASYUS「The Room Forgotten by Time」
ブラジルのメロパワバンド、ディモラシウスのアルバム。2008作
世界的バンドとなったANGRAの登場以後も、WIZARDS、EYES OF SHIVA、AQUARIA、、BURNING IN HELL、
HIBRIA、AKASHIC、VOUGAN、MAGICIAN、SCELERATA、といったバンドたちが次々に現れてきているブラジルから、
また新たな若手バンドが登場。キャッチーなメロディを乗せて疾走するサウンドは、かつてのジャーマンメタルの質感に
南米的なやわらかな感触を付加したという雰囲気もあって、かなりマイナー臭いのだがなかなか悪くない。
ただ、楽曲のアレンジでのつたなさとともに、メロディにしろヴォーカルにしろ、いまひとつ突き抜けるまではいかない
もどかしさがある。今後はバンドとしてのカラーを明確にするとともに、曲やメロディ単位での練り込みをしてもらいたい。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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DIOKilling the Dragon
ベテランメタルシンガー、ディオこと、ロニー・ジェイムス・ディオの2002年作
元LION〜BAD MOON RISINGのダグ・アルドリッチをギターに迎えた本作は、
80年代の勢いを甦らせたようなサウンドで、非常にテクニックのあるギターワークと
古き良きハードロックスタイルの楽曲がよくマッチしていて、伸び伸びと歌いあげる
ディオのヴォーカルを引き立たせている。ファンタジックなジャケとともに
往年の作品にあったドラマティックさとメロディアスさを彷彿させる1枚だ。
ドラマティック度・・8 正統派度・・8 ディオ度・・8 総合・・7.5
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DIONYSUS「SIGN OF TRUTH」
NATIONのギタリスト、ジョニー・ウーリンが結成したディオニソスの1st。2002作
ヴォーカルはLUKA TURILLIでも歌っているオラフ・ヘイヤー。
楽曲は正統派のネオクラシカル疾走メタルでいわゆるSTRATVARIOUSタイプ。
そんななかジョニーのギタープレイは相変わらずイングヴェイ的な切れ味のよいもので、
ソロプレイ一つとっても聴かせを心得ていて素晴らしい。
ただNATIONのような素晴らしい叙情とポップフィーリングを期待すると
やや肩すかしを食うだろう。北欧系美旋律ギターマニアは要チェック。
メロディアス度・・8 北欧系様式ギター度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5

DIONYSUS「ANIMA MUNDI」

NATIONのギタリスト、ジョニー・ウリーンを中心とした、ディオニソスの2nd。2004年作
前作はネオクラシカル色を前面に押し出した音で、NATIONのキャッチーな側面が好きだった身としては
イマイチ気に入らないアルバムだったが、今作では典型的な北欧型メロパワのスタイルになっていて
もはやNATIONのネの字もないが、むしろこの方がいっそ潔くて良い気もする。
オラフ・ヘイヤーのヴォーカルもこの手のサウンドには大変マッチしているし、
ジョニー・ウリーンのギターもバックのキーボードとともにネオクラ色をかもし出しつつ、
ときに重厚なリフを、そしてここぞというときには叙情メロを弾きまくっている。
典型的な正統派北欧メタル曲もあるが、総じてクオリティは高いので安心して聴ける。
メロディアス度・・8 けっこう疾走度・・8 ネオクラ度・・8 総合・・8
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DIONYSUSFairytales And Reality
元NATIONのギタリスト、ジョニー・ウリーンを中心とした、ディオニソスの3rd。2006年作
90年代の香りを残す古き良きメタルサウンドとクラシカルなギターフレーズをまじえて
メロディックに聴かせる作風は本作でも健在。ミドルテンポを主体にした楽曲は
前作よりもいくぶん地味な印象であるが、大人の北欧メタルとしてはなかなか楽しめる。
メロディアス度・・7 クラシカル度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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DIVINE ASCENSION「As The Truth Appears」
オーストラリアの女性Voシンフォメタル、ディヴァイン・アセンションの2011年作
ツインギターにシンセ、女性Voを含む6人編成で、シンフォニックな音の厚みと
メゾソプラノくらいの女性ヴォーカルの歌声、適度にモダンなアレンジで聴かせるサウンド。
ヨーロッパのバンドのような翳りはあまりなく、ゴシック方面へゆきそうで行かない雰囲気は
どちらかというとアメリカ系のバンドに近い感触。男性コーラスやテクニカルなギターも入り、
全体的な聴き心地は悪くないのだが、楽曲やメロディにこれといった魅力がないのが惜しい。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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DIVINEFIRE「GLORY NAME」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、ディヴァインファイアのアルバム。2004作
NARITA、元SINS OF OMISSIONSTORM WINDらのメンバーによるバンドで、
近年盛んな、シンフォニック系のメロディックメタルをやっている。
シンセによるオーケストレイションはRHAPSODYとまではいかないが
なかなか壮麗で、聴きやすい歌メロやコーラスなどもなかなかツボをついている。
時折メロスピ的に疾走したり、ブレイクを用いて曲を展開させたりとアレンジに緩急と
メリハリはついているが、ここぞという盛り上がりにまではもう一歩という気もする。
クオリティは高いので、シンフォメタル/メロスピ好きなら聴いてみてはいかが?
シンフォニック度・・8 メロディアス度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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Divinefire「Hero」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、ディヴァインファイアの2nd。2005作
前作もシンフォニックメタルとしてはなかなか質の高い作品であったが、
本作も壮麗なシンセに、ネオクラシカル風のギターで疾走するきらびやかなサウンド。
シンフォニックなオーケストレーションにより音の厚みはぐっと増しており、
ときにメロデス的な激しさも取り入れつつ、美麗かつ重厚にたたみかける。
目新しさはあまりないが、勢い溢れるアグレッシブなシンフォメタルが楽しめる。
シンフォニック度・・8 ネオクラ度・・8 重厚度・・8 総合・・7.5
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DIVINEFIRE 「Into a New Dimension」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、ディヴァインファイアの3rd。2006作
シンフォニックなシンセと、ネオクラシカルなギター、そしてメロデス的でもある突進力でたたみかける
濃密なサウンドは、暑苦しいヴォーカルの歌声とあいまって、何曲かでもうお腹いっぱいだ。笑
アグレッシブな勢いと密度の濃さでは過去最高の仕上がり。ネオクラ系シンフォメタル好きはチェック!
シンフォニック度・・8 ネオクラ度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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DOL AMMAD「electronica-art-metal」

ギリシャのシンフォニックメタルプロジェクト、ドル・アマドの2002年作
先にフルアルバムを聴いていたのだが、その前にこちらを聴いていたら鼻血を出したかも(笑)
華麗なキーボードを中心にしたスペイシーなシンフォニックメタルで、
そこに総勢11名の男女コーラスが壮大な歌を乗せる。
THERIONのようなミステリアスさとRHAPSODYの大仰さを合わせ、
そこにデジタルな質感を加えたという、きらびやかなサウンドはかなりのインパクト。
これぞまさにオペラティック・シンフォニック・エレクトロメタル!!
シンフォニック度・・8 大仰度・・9 メタル度・・7 総合・・8
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DOL AMMAD「STAR TALES」

ギリシャのシンフォニックメタルプロジェクト、ドル・アマドのアルバム。2004作
キーボードのTHANASIS LIGHTBRINGE氏を中心に、女性6人男性3人の混声コーラス隊を備え、
RHAPSODYTHERIONかという大仰なシンフォニックメタルサウンドを繰り広げる。
ドラムにはなんとそのRHAPSODYのALEX HOLZWARTHを迎えている。
全体的にはエピックというよりはデジタリィな質感で、スペイシーなシンセとともにSF的な要素が強い。
ようするに大仰かつやや馬鹿ちっくなのだが、ARS NOVAの「BIOGENESIS PROJECT」や
ルカッセンのAYREONなどが好きであれば一聴の価値あり。興味のある方はオフィシャルサイトへどうぞ。
シンフォニック度・・8 メタル度・・7 大仰度・・9 総合・・7.5
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DOL AMMAD「Ocean Dynamics」
ギリシャのシンフォニックメタルプロジェクト、ドル・アマドの2nd。2006作
前作も「馬鹿」がつくほどの大仰ぶりだったが、今作も同路線。
キーボードのTHANASIS LIGHTBRINGE氏を中心にしたプロジェクトで、
スペイシーなシンセと男性7人に美女7人の混声ヴォーカルによる歌声が鳴り響く。
サウンドにはデジタリィな要素もあって、メタル的なパワフルさよりは
シンフォニック・テクノメタルとでも呼んでもよいようなきらきらとした質感がただよう。
世界観としては、アルイエン・ルカッセンのSTAR ONEなどにも近いか。
シンフォニック度・・8 メタル度・・7 スペース度・・8 総合・・7.5
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DOL THEETAThe Universe Expands
ギリシャのシンセ奏者のTHANASIS LIGHTBRINGE氏を中心にした
エレクトロニック・シンフォニックメタルユニット、ドル・シータのアルバム。2008作
多数の男女ヴォーカルによる壮麗なプロジェクトであったDOL AMMADから、
今度はギター、女性Vo、シンセというトリオ編成でのユニットとなっての作品。
デジタル風味のモダンなシンセアレンジと、適度にメタリックなギターワーク、
そしてスキャット風の女性声が重なり、きらびやかさと同時に機械的な硬質感、
そしてスペースサイケ的な浮遊感もある不思議なサウンドを描き出している。メタルとして聴くには、
激しさは足りないが、シンフォニックメタルのエレクトロ化という意味では、とても興味深い作品だ。
シンフォニック度・・8 メタル度・・7 スペース度・・8 総合・・7.5
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DOMAIN「THE SIXTH DIMENSION」

ドイツのメロディックメタル・ハードロックバンド、ドメインの6th。2003作
確か80年代から活動してるベテランであるが、日本での知名度はまだ低いと思う。
現在でも活動していたとは驚きだが、これに続く7thはキングからなんと日本盤が出た模様。
音のほうはけっこう骨太なメロディックメタルで、そこにシンフォニックなキーボードの音色がかぶさると
FREEDOM CALLを思わせるエピックな雰囲気となり、なかなかいい感じ。
ヴォーカルの声質やシャウトする歌い方などがやや時代的であるが、
ギタリストを含め演奏の実力は確かなので安心して楽しめる。クオリティし。
メロディアス度・・8 重厚度・・8 キーボードがイイ!度・・8 総合・・8
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DOMAIN「STARDAWN」

ドイツのメロディックメタルバンド、ドメインの8th。2006作
80年代から地道に活動を続けるベテランバンドだが、
ここ最近のコンスタントなアルバム制作には目を見張るものがある。
本作は25分の組曲を含むコンセプト的な力作で、キャッチーなメロディの正統派メタルに
シンセによるシンフォニツクな味付けや、コーラスワークなどを加えたサウンドは、
古き良きメタルテイストと現代的なアレンジが合わさった重厚な雰囲気だ。
枯れた味わいのヴォーカルの渋さには、むしろ哀愁ただようハードロック色が強いが
そのあたりも含めて大人のためのドラマティックメタルといえるだろう。
同じドイツのベテランAXXISなどとともに、今後も頑張っていってもらいたい。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 大人度・・9 総合・・7.5
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DOMAIN「The Chronicles of Love, Hate and Sorrow」
ドイツのメロディックメタルバンド、ドメインの9th。2009作
AXXISなどとともに、80年代から地道に活動を続けるベテランバンドだが、
とくに近作は濃密な作風でなかなか出来がよいのである。
本作も正統派の雰囲気で聴かせるドラマティックなサウンドで、
シンセアレンジを含めて重厚な世界観はKAMELOTなどにも通じる部分がある。
随所にエピックな香りも漂わせたまぎれもない力作であるが、
インパクトや即効性の部分ではやや決め手に欠けるのが惜しい。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 正統派度・・8 総合・・7.5
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DOMINEStormbringer Ruler

イタリアのメロディックメタルバンド、ドミネの3rd。2001作
ジャケやタイトルからもマイケル・ムアコックの小説をテーマにしたエピックな雰囲気が
ひしひしと伝わってくるが、イントロにつづく2曲目は聴きやすいメロスピ風で、
うっすらとしたシンセをバックに疾走し、あまり力強くないハイトーンのヴォーカルが歌いあげる。
次作はメロパワ風になるのだが、今作ではワーグナーの“ワルキューレの騎行”を取り上げるなど、
シンフォニックメタル的に聴かせる壮麗さがあって、これがなかなか良い。
むしろパワフルでエピックになりきれないマイナー臭さが、逆に魅力になっている気もする。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 むしろシンフォメタル度・・8 総合・・7.5
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DOMINE「EMPEROR OF THE BKACK RUNES」

イタリアのメロディックメタルバンド、ドミネの4th。2003作
以前からムアコック等のファンタジー小説をモチーフにしていたバンドであるが、
この4thでは演奏の説得力が増して、音がけっこう力強くなっている。
多少中途半端なハイトーンVoや、魅力の薄いギタープレイなどには改善の余地ありだが、
ところによってはシンフォニックに盛り上がり、ヴァイキング調のクサメロも聴けて、悪くない。
10分以上の組曲もあり、エピックメタルバンドとしての大仰さはマニア受けするだろう。
今後は1曲ごとのメロディの煽情度を上げて行ってもらいたい。
ドラマティック度・・7 疾走度・・7 エピック度・・8 総合・・7.5
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DOMINE「Ancient Spirit Rising」

イタリアのメロディックメタルバンド、ドミネの5th。2007作
エピックな世界観で正統派のメタルを聴かせるこのバンド、前作から3年ぶりとなる本作では、
アーサー王伝説のシャーロットの乙女をテーマに、ファンタジックな世界観を描き出している。
疾走するメロスピ曲から、より叙情的なやわらかさをもった曲まで、コンセプト作らしい
場面ごとのストーリーを感じさせる雰囲気作りがなかなか見事。また今作ではいつになく
トラッド調のメロディを取り入れたり、シンフォニックな味付けも増していて、聴き心地もいい。
パワフルな勢いは薄まったが、むしろ完成度の点では最高傑作といってもいい出来だろう。
ファンタジック度・・9 疾走度・・8 エピック度・・8 総合・・8
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DOROCalling the Wild
ドイツのメタルクイーン、ドロの2000年作
80年代からWARLOCKで活躍してきたドロ・ペッシュ、ソロに移行して7作目あたりだろうか。
サウンドとしてはごく普通のハードロックで、3〜4分台の楽曲はしごくシンプルだが、
メタリックなギターとハスキーなドロ姐さんの歌声で聴かせる、正統派の欧州HRが楽しめます。
メロディアス度・・7 パワフル度・・7 ドロ姐さん・・8 総合・・7.5
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DORO「Fight」
ドロの2002年作
モダンなヘヴィネスを強め、どことなくゴシックメタル風味の雰囲気になっている。
ドロ姐さんの歌声も、いくぶん艶めいていて、ハスキーなパワフルさとともに頑張っています。
正直、楽曲にメロディの魅力があまりないので、何度も聴くのはツラいですが…
メロディアス度・・7 パワフル度・・7 ドロ姐さん・・8 総合・・7.5
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DORO「Fear No Evil」

ドイツ出身のメタルクイーン、ドロのアルバム。2009作
80年代にWARLOCKで活動していたドロ・ペッシュもデビューからすでに25年を数える大ベテラン。
DORO名義での作品としては本作が10作目にあたる。のっけから時代的な正統派メタルサウンドで、
そのハスキーかつパワフルな歌声を聴かせてくれる。これぞジャーマンメタルクイーン!
アンジェラ・ゴソウ(ARCH ENEMY)、サビーナ・クラッセン(HOLY MOSES)、
ターヤ・トゥルネン(元NIGHTWISH)等、豪華ゲストも参加。さあ、ドロ姐さんの前に跪こう。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 メタルクイーン度・・10 総合・・8
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DOTMA「Sleep paralyses」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、ドトマの2011年作
Nightwishの登場以降、女性Voのシンフォニックメタルは続々と登場しているが、
このバンドも美声のソプラノシンガーをフロントにした壮麗なサウンドをやっている。
シンセによるシンフォニックな広がりと、北欧らしいトラディショナルなメロディを盛り込んだ楽曲は
なかなか質が高く、ヨハンナ嬢の歌声はいくぶん線が細いものの、その分繊細なソプラノで魅了する。
AMBERIAN DWANThaurorodのメンバーなども関わったということもあり、満を持してのデビュー作であろう。
MOONSORROWあたりを思わせるゆったりとした重厚さも含め、世界観の強度という点でも確固たる美意識を感じる。
シンフォニック度・・8 北欧度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DRACKO「El Mundo De Los Dioses」
メキシコのメロディックメタルバンド、ドラコの2004年作
ツインギターにシンセを含む6人組で、正統派のギターリフとスペイン語の歌唱を乗せて疾走、
ヘナチョコなヴォーカルがいかにもB級感丸出しだが、クサクサのコーラスは微笑ましく
ときにギターの奏でるクサメロにもにんまりだ。B級ダイスキーのクサメタラーならどうぞ。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 B級度・・8 総合・・7


DRACONIAN「To Outlive the War」
スペインのメタルバンド、ドラコニアンの2001年作
いかにもB級風のファンタジー風ジャケからして、メロスピかなにかだと思ったら
サウンドはしごく正統派のヘヴィメタル。古き良き…という言葉がまさにぴったりだ。
ヴォーカルは英語で歌っているので、スペイン臭さはあまりなく、
弱めにしたJUDAS PRIESTという感じで、哀愁ただようツインギターとともに
適度にドラマティックに聴かせる。ヴォーカルの実力、演奏ともに並程度だが、
今どき珍しいほどの正統派ぶりに、オールドメタルファンならにんまりするに違いない。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 パワフル度・・7 総合・・7.5
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DRAGONFORCE「VALLEY OF TH DAMNED」

イギリス出身のメロディックスピードメタルバンド、ドラゴンフォースの1st。2003作
この手のメロスピバンドが英国から出てくるとは驚きであるが、クオリティも高いです。
基本は初期SONATA ARCTICA タイプでメロディアスに疾走しまくるサウンドで、
メンバーは若いのに演奏力はしっかりしており、曲も聴き所を押さえていて気持ちよく頭が振れます。
クサメロにこだわる所は、DRAGONLANDあたりを思わせ、力強いメタルマインドはLOST HORIZON的か。
また、クサいだけでなく爽やかなキャッチーさをメロディに感じさせるところもよい。
とにかく上記に挙げたバンド達と対等に渡り合えるだけの実力を持ったバンドに思う。
メロディアス度・・8 疾走度・・10 楽曲・・8 総合・・8.5
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DRAGONFORCE「SONIC FIRESTORM」

イギリスのメロディックメタルバンド、ドラゴンフォースの2nd。2004作
今作もその凄まじいばかりの疾走感は、新たにBAL-SAGOTHのドラマーを迎えたことで
さらに際立っている。1曲目からまるでスラッシュメタルばりのスピード感で、
そこにキャッチーなメロディが乗るさまは、まさに圧巻かつ爽快なことこの上ない。
このバンドの魅力は、その圧倒的なスピード感に加え、そのメロディの分かりやすさだろう。
なにも疾走曲にしなくても・・(^^;)というくらいの、むしろメロディアスハード的ですらある
ポップさと聴きやすさに溢れた歌メロを、強引なまでに快速球なスピード曲に載せるのだから(笑)。
つい頭を振りたくなる疾走感と、キャッチーなセンス。この二つを併せ持ちつつパワフルに聴かせる傑作。
メロディアス度・・8 疾走度・・10 楽曲・・8 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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DRAGONFORCE「INHUMAN RAMPAGE」

イギリスのメロスピバンド、ドラゴンフォースの3rd。2005作
英国疾走野郎の待望のアルバムは、期待通りの物凄さだ!
前作においても見せつけた、疾走につぐ疾走とやりすぎなまでのキャッチーさは健在で
のっけからまるでメロスピの限界に挑戦するような速さで突き進む。
BAL-SAGOTHのドラマーの凄まじいツーバス連打も凄いが、
アルバムとしての楽曲クオリティも素晴らしく、最後まで捨て曲いっさいなし。
それどころが、どの曲も普通のバンドのキラーチューンクラスの出来といってよく
疾走しまくり、そして爽快かつメロディアスなので、愉快に首を振れることこの上ない。
どの曲も速くて長いのだが、間奏部のつなぎやブレイクを取り入れたアレンジも見事で
まるで遊園地のジェットコースターのように楽しく聴き通せてしまう。
これはまさに究極のメロスピ。メロスピ世界一はこのバンドに決定だ!
メロディアス度・・9 疾走度・・10 楽曲・・9 総合・・9 ◆メタル名盤特選入り
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DRAGONFORCE「Ultra Beatdown」

イギリスのメロスピバンド、ドラゴンフォースの4th。2008作
きらびやかに疾走しまくるスタイルで、今やその人気を世界的なものに広げているこのバンド。
今作も期待通りの激走ピロピロのカラフルサウンドでみんなをノックアウトだ!
やはり7〜8分という長めの楽曲は、前作同様に間奏部の展開が非常に練られ、
ギターソロ部分だけでもひとつの曲をなしているようにすら感じられる。
正直言って、曲のパターンやメロディなどは前作からあまり変わらず新鮮味はないのだが、
キャッチーなまでのライト感覚をピロピロのギターで、ときにシンフォニックなアレンジも加えて
疾走メタルに仕立て上げた彼らの手法は、メタル以外のリスナーにも聴けるノリがあるし、
その爽快なサウンドにはにんまりとなる。メロスピ好きの方にもやはり必聴といわざるを得ない。
メロディアス度・・8 疾走度・・9 カラフル度・・9 総合・・8.5
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DRAGONFORCE「Twilight Dementia」

イギリスのメロスピバンド、ドラゴンフォースの2枚組ライブアルバム。2010作
2003年のデビューから、その勢いあふれる疾走と、キャッチーなメロディを乗せて
質の高いアルバムを現在までに4枚発表、いまや世界的なバンドへと成長した。
本作は2009年の世界ツアーからイギリスでの公演をCD2枚に収録した初のライブアルバム。
スタジオ盤に比べると当然ながら演奏的な迫力や完成度では落ちるのだが、
正直あの楽曲をライブで再現できるようになったというだけでもバンドの成長を見る思いだ。
ピロピロと楽しそうにギターを弾きまくるハーマン・リ姿が目に浮かぶようだし、
先日脱退を表明したヴォーカルのZPも疾走する楽曲に負けじと頑張って歌いあげる。
それにしても曲が速いから、ドラムは聴いているだけでホント足がつりそうなくらいだ。笑
ほぼ全曲疾走という、疾走メロスピキングのライブ演奏である。微笑みながら聴くのが正しい。
疾走度・・9 ライブ演奏・・7 ドラフォー度・・10 総合・・8
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DRAGONFORCE「THE POWER WITHIN」

イギリスのメロスピバンド、ドラゴンフォースの2012年作
2003年のデビューから5作目を数え、すでに世界的な人気を誇るまでになったこのバンド。
ライブアルバムをはさんで4年ぶりとなる本作は、新Voを迎えての心機一転の作品となった。
彼らの代名詞であるきらびやかな疾走しまくりのメロスピスタイルはそのままに、
さらに「歌える」ヴォーカルが加わったことで、よりメジャー感のある音になっている。
新ヴォーカルのマーク・ハドソンの歌声は、伸びやかなハイトーンで爽やかに
サビメロを歌い上げ、すでに違和感なくバンドの演奏にに溶け込んでいる。
もはやドラフォ節というべき、ポップなまでのキャッチーさとともに軽快に疾走し、
ピロピロの間奏部分まで、すべてが期待通りの、つまりは定型内のサウンドだ。
これだという新鮮味は薄いものの、やはり安心して楽しめる高品質な作品です。
メロディアス度・・8 疾走度・・9 新鮮度・・7 総合・・8
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DRAGONHAMMER「THE BLOOD OF THE DRAGON...」
イタリアンシンフォメタルバンド、ドラゴンハンマーの1st。
ラプソディを薄くして、そこに疾走ジャーマンサウンドをプラスしたようなサウンド。
そこそこ曲のツボは心得ているが、やはりギターが一本、しかもVo兼任ということで
そのへんのパートの強化が今後のサウンドの力強さになってゆくはず。
メロディアス度・・7 ラプソディ度・・7 濃度・・6 総合・・6.5

DRAGONHAMMER「TIME FOR EXPIATION」

イタリアのメロディックメタルバンド、ドラゴンハンマーの2nd。2004作
1stはかなりヘナチョコなアルバムで即売った記憶があるのだが、この2ndはびっくり。
おおー、けっこう力強いメロディックメタルになっているではないか。
メロディアスに疾走し、実力のあるヴォーカルが歌を載せると、もはやB級臭さは皆無。
メロウなギターパートや、北欧的なキーボードアレンジも美しく、
全体的にこのクオリティの高さは、いったいどうしたというのだろう?(笑)
イタリアというよりはむしろ北欧っぽいぞ。これは意外と大穴的にお薦めのアルバムかも。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・8 総合・・8
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DRAGONHEART「THRONE OF THE ALLIANCE」
ブラジルのパワーメタルバンド、ドラゴンハートの1st。2002作
まず、いかにもファンタジー系のクサメタルといったジャケにこの手のファンなら惹かれることだろう。
いきなり2分にもおよぶ「語り」に続き、少々田舎臭い(ヴァイキング的な)メロディをまじえた
なかなか力強い疾走曲が始まり、悪くはないなと思っていると、
続く3曲目はなんだかACCEPTのような「ミドルテンポ+ダミ声Vo曲」で拍子抜け。
その後もMANOWARのような男臭いコーラス入りでリフ主体のパワーメタルが続くが、
全体的に音質がラウドで、演奏の方もやや無骨な感じなので、
ジャケのようなクサメタルを期待していると肩すかしを食う。
突進力は感じられるが、個人的にはもっとトラッド・ヴァイキング要素を高めると面白くなると思う。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 ヴァイキング度・・7 総合・・6.5


DRAGONLAND「THE BATTLE OF THE IVORY PLAINS」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、ドラゴンランドの1st。2001年作
お約束の疾走曲にきらきらとした様式美チックなシンセ、そこに乗る少し頼りなげなヴォーカル、と
類型を脱するほどのインパクトはないものの、とにかく開き直ったような疾走に次ぐ疾走が心地よい。
「もうクサメタル大好き!」というメンバーの叫びが聞こえるよう(笑)
楽曲の方もメロディ、展開ともツボを心得ていて、すでに完全にB級の域は出ている。
おそらくこの手のドラゴン系バンド群(DRAGONLORD,DRAGONHAMMER等)の中ではもっとも高品質。
メロディアス度・・8 疾走度・・9 楽曲・・8 総合・・8
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DRAGONLAND「HOLY WAR」

スウェーデンのメロスピバンド、ドラゴンランドの2nd。2002作
内容は前作のクサメロ路線をさらにシンフォニックにゴージャスにしたサウンドで、
イントロの荘厳さから続く疾走曲もお約束でありながら、その格好良さについヘドバンしてしまう。
サウンド面、演奏ともにずいぶんレベルが上がっており、弱いヴォーカルも多少は上達した。
しかし、やはりなによりこのバンドの魅力はかつてのハロウィンかそれ以上の疾走へのこだわりにある。
また、キーボードのアレンジなどにはセンスを感じ、アルバム全体として楽曲の密度を高めている。
クサメロ度・・9 疾走度・・9 楽曲・・8 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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DRAGONLAND「STARFALL」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、ドラゴンランドの3rd。2004作
本作では新ドラマーを迎えたことでこれまでDrも兼任していたVoは、歌に専念、
プロダクションの向上とともにサウンドには力強さが増している。
反面、マイナー調のクサメロがやや失われた感もあるが、バンドの成長とともに、
音にはメジャー感が出てきてしまうのは、ある部分では仕方がないところか。
序盤は意外にもミドルテンポの曲が続き、やや拍子抜けするが、後半は期待通り。
ミドル〜疾走するDのキャッチーなメロディアスさは、このバンドの持ち味だし
ゲスト女性Voの導入や、Fのサビでのシンフォニックな盛り上げなどはさすが。日本盤ボーナスに、
X JAPAN
の“RUSTY NAIL”(日本語で頑張って歌っている!)を収録。これがかなかカッコいい。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・8 総合・・8
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DRAGONLANDAstronomy

スウェーデンのメロパワバンド、ドラゴンランドの4th。2007作
壮大な雰囲気のイントロから始まる今作は、前作からあった大作志向が全面に出ており、
アルバムを通してコンセプト的な聴き方をすべき作品となっている。
後半の14分のインスト組曲をはじめ、すでにメロパワというよりはシンフォニックメタルとしての
方法論に近づいていて、ある種RHAPSODYにも通じるような雰囲気すら漂っている。
もちろん、もとからセンスのあったメロディアスな聴きやすさも健在なので、まったく難解さはない。
単なる疾走メロパワを求める向きにはややとっつきは悪いかもしれないが、
クオリティの高さでは北欧勢の若手の中でもトップの位置に立ったという感もある。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 壮大度・・8 総合・・8
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DRAGONLAND「Under The Grey Banner」

スウェーデンのシンフォニックメタル、ドラゴンランドの5th。2011年作
初期のメロスピ路線から、しだいに疾走を抑えたシンフォニックメタルへと移行し、
本作もまた、壮大なイントロからストーリーを感じさせる流れで聴かせるサウンドになっている。
前作からの延長上である重厚なミドルテンポ曲も含めて、モダンな硬質感も強まっているが、
RHAPSODY
のようなファンタジックな世界観とコンセプチュアルなスケール感に磨きがかかり、
随所に流麗なギターフレーズを聴かせたり、民俗調のメロディなども含んだアレンジ力はさすが。
1曲ごとの派手なインパクトは薄いが、全体としての流れで鑑賞するアルバムに仕上がっている。
シンフォニック度・・8 ファンタジック度・・8 壮大度・・8 総合・・8
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DRAGON LORD「DIVE」
スペインのメロディック疾走メタルバンド、ドラゴン・ロードの1st。
ツインギターにキーボード入り、クサメロで疾走するという、この手のお約束通り。
高音のVoは少々ヘナチョコで、声質はいわゆるHELLOWEEN時代のカイ・ハンセンに似ている。
ツインリードのリフや疾走へのこだわりなど、明らかに初期のハロウィンに影響を受けたスタイル。
そこにやや唐突なクラシックメロディやキーボードによる味付けをしていて、アレンジ的にも
やはりB級の域は出ないが、全体としてなかなかキャッチーなところがよろしいかと。
初期HELLOWEENの疾走感が好きな者にはなかなか楽しめるとは思う。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・6.5


DRAGONSFIRE「Metal Service」
ドイツのメタルバンド、ドラゴンズファイアーの2010年作
コテコテのバンド名通り、サウンドの方もコテコテの正統派メタル。
暑苦しいヴォーカルと、いくぶんB級気味のクサメロ入りで疾走する様は、
「メタルが好きなんだ!イェ〜イ♪」という感じの微笑ましさにあふれている。
古くさくてイモ臭いこのサウンドは人には勧められないが、こっそりと聴きたい。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 メタル好き度・・9 総合・・7.5
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DRAKKAR「Razorblade God」
イタリアのB級メロパワバンド、ドラッカーの3rd。2002作
キーボード入りで疾走するスタイルは、骨太メロパワと軟弱メロスピの中間という感じ。
時々エセハイトーンになるヴォーカルも、やはりあまり力強さはなく、演奏力も並程度。
楽曲もときおりにやりとするクサメロがあるものの、総じていまひとつ…いやいまふたつなので、
アルバム通して聴くには「悪くはないが散漫でB級」という評価しかできない。
ラストのMAGNUMのカヴァーにしても、本家の曲を聴いた方が良い。マニア向け。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・6 総合・・7


DREAMAKER「HUMAN DEVICE」
DARK MOORのエリサ嬢が新たに結成した、ドリーメーカーの1st。2004作
ダークムーアのようなきらきらとした音を想像すると少々肩すかしを食う。
どちらかというと、エッジの効いたメタリックな部分を強めた疾走メタルで、
エリサ嬢の絶品というわけではない微妙な歌唱はそのままに、全体的にわりと聴きやすい
サウンドに仕上がっている。若干17歳というギタリストの腕は見事なもので、
骨太かつメロディアスな疾走メタルとしてファンには受け入れられるだろう。
今後は曲のアレンジの質と、このバンドならではの個性が必要だろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7

DREAMAKER「ENCLOSED」
DARK MOORのエリサ嬢率いる、ドリーメーカーの2nd。2005作
1stを聴いたときは、ダークムーアよりもずっと正統派メタルのスタイルに
あまり面白みを感じなかったが、この2ndでも基本は変わらず。
ただ、むしろ期待をしていなかった分だけ「案外悪くないな」という印象。
全体的に「これが男Voだったらごく普通のメロパワだよな…」という曲が並び、
まあどれもモダンなメタルでなかなか元気がいいのだが、キーボードは味付け程度だし、
煽情的なメロディもそう多くない。エリサ嬢のVoにもこれではさして魅力も感じないし、
このバンドならではのものがいまだに見えないのが残念。演奏もクオリティは高いだけに。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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DREAMER「Bait Suci」

インドネシアのシンフォニックメタルバンド、ドリーマーのアルバム。2008作
インドネシアではプログレバンドがけっこういるのは知っていたが、
ついに女性ヴォーカルのシンフォニックメタルも登場した。
母国語で歌われる美しい歌声と、シンセ入りの壮麗なアレンジ、
そしていくぶんローカルさを漂わせたメロディは、なかなか味わいがある。
Rika嬢の歌唱は、たとえば陰陽座の黒猫に通じるようなキュートな節回しで、
どことなく日本的な情緒がある。楽曲自体は疾走よりもゆったり〜ミドル中心で、
あまり激しさはないのだが、フィメールメタルのリスナーなら充分楽しめるだろう。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 インドネシア度・・8 総合・・7.5


DREAM EVIL「DRAGONSLAYER」

スウェーデンのメロパワバンド、ドリーム・イーヴルの1st。2002作
フレドリック・ノルドストロームガス・Gのツインギターを中心に、
どっしりとしたドラムにベース、そしてしっかりメロディを聴かせるヴォーカル。
かつての北欧メタルの質感に、今風のヘヴィなフィーリングを合体させた
これはまさに、現在形北欧ヘヴィメタルサウンド。
流麗なツインギターはもちろん、北欧らしいキャッチーなメロディも耳に心地よい。
スピードに頼らないメタルパワーの炸裂。素晴らしいメロディックメタルアルバムだ。
メロディアス度・・8 重厚度・・9 メタルパワー度・・9 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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DREAM EVIL「EVILZED」

スウェーデンのメロパワバンド、ドリーム・イーヴルの2nd。2003作
先に3rdから聴いたのだが、このアルバムもメタル魂炸裂の好盤だ。
とくにフレドリックー・ノードストロムとガス.Gのツインギターは強烈で、
これぞヘヴィメタル!という格好いいリフを次々に繰り出してくる。
このバンドの場合、力強いパワーメタルでありながら、メロディには北欧的な叙情があり、
押し一辺倒ではないところにも好感が持てる。MANOWARばりのパワーバラードもよい味を出していて、
派手な疾走曲はないが、ナイスミドルな(?)メタルパワーに包まれた作品だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・6 メタルパワー度・・9 総合・・8
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DREAMEVIL「THE BOOK OF HEAVY METAL」

スウェーデンのパワーメタルバンド、ドリーム・イーヴルの3rd。2004作
プロデューサーとしても有名なフレドリック・ノードストロム率いるバンド。
サウンドはやはり「これでもか」という程の正統派ヘヴィメタルで、
最近のNOCTURNAL RITESをさらにパワーアップしたような印象。
力強いVoの歌声に、ツインギターの重厚なリフで、曲はミドルテンポ主体ながら、
要所で聴かせる巧みなギタープレイなど、パワメタとしても非常に高品質。
かつて自身がプロデュースしたHAMMERFALLよりも力強い音を出しているというのが
なんとも皮肉なような気もするが…とにかく「メタルを聴きたいっ」というときにはうってつけのバンド。
おまけのビデオクリップはギャグなのか本気なのか分からず、笑える。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 メタルパワー度・・9 総合・・8
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DREAM EVIL「UNITED」

スウェーデンのメロパワバンド、ドリーム・イーヴルの4th。2006作
ガス.Gの脱退に続き、Vo、B、Drが相次いで脱退するというバンドの危機を乗り越え、
フレドリック・ノルドストロームを中心に新生DREAM EVILとして復活した。
心配されたサウンドの方だが、これまで通りの高品質な正統派メロバワで
楽曲の方も存分にメロディアスかつパワフルなので、ファンは一安心というところだろう。
ただ、ヴォーカルも含めて全体的には以前よりもややソフトになった印象もあり、
神がかり的な勢いが感じられた過去作に比べると、普通のバンドになったかなという印象はある。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 バワフル度・・7 総合・・8
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DREAM EVIL「GOLD MEDAL IN METAL」
スウェーデンのメロパワバンド、ドリーム・イーヴルのアルバム。2008作
ライブアルバム+未発音源入りベストという変則的な2枚組、Disc1には2007年地元スウェーデンでのライブを収録。
2006年のアルバム「UNITED」で大幅なメンバーチェンジを行ったが、
フレドリック・ノルドストロームを中心にした新たな演奏陣は、安定感ある演奏を聴かせてくれる。
そしてやはりニクラス・イスフェルドの深みを増したマイルドな歌声はこのバンドの顔であるだろう。
キャッチーといってもいい親しみやすいメロディをパワフルなサウンドに乗せて聴かせる、
正統派の北欧メタルがたっぷり楽しめる。個人的にはHAMMER FALLよりもはるかに好きだ。
Disc2の方は、未発曲はあくまで未発曲…という感じでパッとしたものはあまりないが、
もちろん出来は悪くない。ファン向けの作品としてはかなりのボリュームであろう。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 未発曲・・7 総合・・8
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DREAM EVIL「In the Night」

スウェーデンのメロパワバンド、ドリーム・イーヴルのアルバム。2010作
前作「UNITED」は、ガス.Gの脱退後ということもあったか、やや勢いに威力が感じられなかったので
今作にもあまり期待していなかったが、1曲目から変わらぬパワフルなメタルサウンドでまずは一安心。
聴きやすいキャッチーな歌メロと、ツインギターの絡みによるメタリックなパワフルさのバランスのとれた作風で、
多くのファンが安心して楽しめる作品に仕上がっている。その一方で、迫力や新鮮さの点では
物足りなさも残るのが正直なところ。多くのバンドが苦しむマンネリとの戦いが彼らにものしかかり始めている。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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DREAMLAND「FUTURE'S CALLING」
スウェーデンのメタルバンド、ドリームランドのアルバム。2005作
HAMMER FALLのヨアヒム・カンスのバックアップのもとデビューしたバンドで、
DREAM EVILあたりに通じる古き良き正統派メタルの香りが漂うサウンド。
やや弱いハイトーンヴォーカルと王道のメタルリフで、ミドルテンポ中心に聴かせる。
正直、これだというインパクトや音の新鮮味は薄いのだが、
HAMMER FALLなどが好きな方なら普通に楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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DREAMLANDAn Eye for an Eye
スウェーデンのメロディック・メタルバンド、ドリームランドの2nd。2007作
基本的には前作の延長のサウンドながら、サウンドはいくぶんパワフルになり
泣きの叙情メロディが増えたことで、楽曲自体に魅力が増した。
やはりときおりHAMMER FALLに通じる雰囲気があるが、むしろこちらの方が
ドラマティックかもしれない。全体的には、中庸のハードロック曲などもあって
傑作というにはもう一歩足りない気はするが、今後に期待できる質の高さはある。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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DREAMSTEEL「YOU」
イタリアのメロディックメタルバンド、ドリームスティールのアルバム。2008作
バンド名といいジャケといい煮え切らなさがぷんぷんだが、そこがイタリアのマイナー系。
シンセを含む5人組みで、いくぶんプログレメタル的な展開もある楽曲と
シンフォニックなアレンジで聴かせる、なかなか耳触りのよいサウンドだ。
やや軟弱系のハイトーンヴォーカルを乗せて、きらきらとしたメロスピ的疾走などもまじえつつ、
軽やかに展開してゆく感じは、同郷のCONCEPTWONDERLANDなどに近いか。
ゆるやかな叙情パートなどの美しさも含めて、ドラマティックな構築力には今後に期待したい。
シンフォニック度・・7 ドラマティック度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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DREAMTALE「BEYOND REALITY」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、ドリームテイルの1st。2002作
シンフォニックなイントロ曲に続くはお約束の疾走曲で、サウンド自体には新鮮味は感じないが
このバンドの場合キーボードの音色がきらきらと実に美麗で、北欧らしいサウンドである。
随所にストヴァリ、ソナタ、ハロウィン、ガンマレイなどからの影響を思わせる楽曲は、
個性は薄いものの、INSANIAなどとも同様に、センスの良さが随所に感じられる。
最終曲は女性ヴォーカル曲でEDENBRIDGEもかくやという美しさにうっとり。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 疾走度・・8 総合・・8
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DREAMTALE「OCEAN'S HEART」

フィンランドのシンフォニックメタルバンド、ドリームテイルの2nd。2003年作
キャッチーなメロディにシンフォニックなアレンジ、そして疾走と、3拍子揃った好バンド。
STRATVARIOUS、SONATA ARCTICAを基本にしながらも、それらよりさらにクサメタル属性。
1stからVoが交代し、曲の中での歌唱の説得力が増しており、いくぶんあったB級臭さも消えた。
物語風のコンセプト作だが、中にはまるでHELLOWEENの“FUTURE WORLD”のような曲もあったり、
相変わらずメロディはクサく、そしてアレンジはシンフォニックで、キャッチーな耳心地。
前作は数曲で歌っていた女性Voは今回は2曲のみの参加だが、これも良いアクセントになっている。
位置づけとしては、シンフォニックでクサメタルな北欧版DARK MOOR的バンドといってもいいだろう。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 キャッチー度・・8 総合・・8
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DREAMTALE「DIFFERENCE」

フィンランドのメロディックメタルバンド、ドリームテイルの3rd。2005作
1st、2ndと疾走するシンフォニックメタルサウンドで、メロスピ好きの心をとらえたこのバンド。
この3rdではVoが交代し、その力強い歌唱の効果でいよいよマイナー感がなくなっている。
ただ、楽曲の方はむしろ正統派メタルサウンドに近くなってきていて、
前作までのクサメロでの疾走や華麗なシンフォニック要素が薄れている気もする。
一聴しての新鮮味は薄れたが、そこはかとなく感じられるケルト風のメロディなども
ポイントになっていて、やはりアルバムとしてのクオリティは依然として高い。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・8
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Dreamtale「PHOENIX」
フィンランドのメロパワバンド、ドリームテイルの4th。2008作
1stからそのきらきらとしたメロディと高品質の楽曲で、この手の北欧メロスピ系としては
非常に評価していたバンドであるが、前作から3年ぶりとなる本作は、メンバーを大幅に入れ換えて
心機一転のアルバムとなった。きらきらとしたシンセ入りでメロディアスに疾走するそのスタイルは
まさしくファンが望むサウンドだろう。いくぶんのB級気味のクサメロとネオクロ色も含めて、
むしろ初期のDRAGONLANDあたりにも近くなったかもしれない。新鮮味は薄いものの
初期のSONATA ARCTICAのような、若さ溢れるメロパワ/メロスピ好作である。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5
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Dreamtale「Ypsilon」

フィンランドのシンフォニックメタル、ドリームテイルの2011年作
2002年デビューでこれが5作目、華麗なシンセワークとハイトーンヴォーカル、そしてクサメロで疾走する
そのスタイルは本作でも変わらず。SONATA ARCTICAなどが少しずつスタイルを変化させていったのに対して
あくまで疾走にこだわるその姿勢はファンは嬉しいだろう。楽曲自体にさしてもう新鮮味は感じないのだが、
この手のきらびやかなメロスピが好きなら安心して楽しめる。個人的には随所に聴けるケルティック風味を伸ばして欲しいが。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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DUNGEON「DEMOLITION」
オーストラリアのメロパワバンド、ダンジョンの1st。1996作
当時はチープなジャケのせいで、B級メタルのレッテルを貼られていただろうが、
その実、彼らは日本人好みのメロディで聴かせる正統派のメロバワバンドだったのだ。
バンドはすでに5枚のアルバムを残して解散したが、改めて本作を聴いてみるに、
このデビューの時点から、ツインギターにこだわった曲作りをしていたことが分かる。
IRON MAIDENや初期のHELLOWEENなどのテイストを随所に感じさせつつ
あくまでメロディアスな楽曲は、録音の弱さを差し引いてもなかなかのものだ。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・9 総合・・7.5
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DUNGEON 「RESURRECTION」
オーストラリアのメロディックメタルバンド、ダンジョンの2nd。1999作
先に2005年のリレコーディング作を聴いているので、どうしてもこちらはまだ
音がB級っぽく聴こえてしまうのだが、キャッチーなメロディでパワフルに疾走する
彼らのサウンドはすでに完成されていて、初期HELLOWEENのようなツインギターで
ドラマティックに聴かせる正統派のメロパワスタイルはじつに爽快だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 正統派メロパワ度・・9 総合・・7.5

DUNGEON「A Rise to Power」
オーストラリアのメロパワバンド、ダンジョンの3rd。2002作
豪州最強のメロパワバンドともいうべき、正統派のメタルとしての力強さとキャッチーなメロディ、
そして初期のHELLOWEENを思わせるツインギターの叙情性で、とても日本人受けするサウンドだ。
次作以降の力強さはまだないが、疾走するメロスピ曲にはにんまり。正統派のメロパワ好きならチェック。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 正統派メロパワ度・・9 総合・・7.5
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DUNGEON「ONE STEP BEYOND」

オーストラリアのメロパワバンド、ダンジョンの4th。2004作
古き良き漢メタルでありながら、しっかりとメロディアスである点が素晴らしい。
昨今のメロスピ系バンドのようにキラキラ疾走に頼ることなく、
メタル魂を感じるギターリフの重ねと、歌メロの絶品のメロディを見事に融合させ
パワフルさとメロディの煽情力の両立を成し遂げているのが見事だ。
ときおり聴かせる泣きのギターソロも効果的。クオリティではDREAM EVILにもひけをとらない。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 これぞメロパワ度・・9 総合・・8
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DUNGEON 「RESURRECTION」

オーストラリアのメロディックメタルバンド、ダンジョンのアルバム。2005作
1999年発表の2ndをリレコーディングしたもの。イメージ的に無骨なヘヴィメタルかと思っていたら、
基本はHELLOWEENタイプのジャーマンスタイルでドコドコ疾走しつつも、ツインギターの絡みがなかなか美しい。
歌メロもけっこう魅力的だし、力強いリフワークと同時に、しっかりとメロディも弾けるギターの実力もかなりのもので、
DREAM EVILなどの欧州のメロパワバンドにもなんら引けをとっていない。楽曲の充実ぶりも素晴らしく、
古き良きスタイルを踏襲しているという点でも、現代では貴重なバンドのひとつだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 王道ジャーマンスタイル度・・9 総合・・8
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DUNGEONFinal Chapter」

オーストラリアのメロパワバンド、ダンジョンの5th。2007作
2度の来日公演をこなすなど、名実共に豪州最強のメタルバンドとなった彼らだが、
残念ながら今作を最後に解散の道をたどることになった。
バワフルなリフワークとメロディアスな歌メロはアルバム毎に質を高め、
今作もまさに漢のメロパワというにふさわしい内容で濃密に聴かせてくれる。
メロディアスなツインギターを中心に、新鮮味はないもののそれを上回るピュアな信念と
今どき珍しいほどの正統派の勢いでたたみかけるメタルサウンドが実に爽快だ。
スローな曲においても哀愁を感じさせるメロディは実に日本人好みで、
10分を超えるタイトル曲でのドラマティックな構成にも気合が入っている。
この作品でさらに新たなファンを獲得すると思われるだけに、つくづく解散は惜しい。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派メロパワ度・・9 総合・・8
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DYSLESIA「Who Dares Wins」
フランスのメロパワバンド、ディスレシアの2nd。2001作
ツインギターにハイトンーンVoのの王道型パワーメタルサウンドをやっている。
演奏、楽曲ともにB級感はなく、クオリティは軽く水準を超えているが、
同郷のMANIGANCEなどと同様、案外普通すぎて面白みに欠ける…というのが正直なところ。
演奏力はあるので、バラード曲などでの叙情性はなかなかのものだし、
正統派のメロパワ好きの方なら普通に楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


E

EBONY ARK「DECODER」

スペインのシンフォニックメタルバンド、エボニー・アークのアルバム。2005作
ややダークでゴシック色もあるシンフォニックなサウンドに、
NIGHTWISHのターヤを思わせるオペラティックな女性ヴォーカルが歌を乗せる。
ツインギターにキーボードで音には厚みがあり、楽曲の方も緩急がついていて
プログレメタル的な要素もあり、新人にしてはなかなかアレンジ力もあるので安心して聴ける。
荘厳なコーラスやミステリアスな雰囲気にはTHERIONあたりを思わせるものもある。
これでVoのベアトリス嬢の歌唱に説得力が増せば、さらなるクオリティアップが期待出来るだろう。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・8 女性Vo度・・7 総合・・8
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Ebony ArkWhen the City Is Quiet」

スペインのシンフォニックメタルバンド、エボニー・アークの2nd。2008作
1st「DECODER」NIGHTWISH+THERIONというような質感で、荘厳に聴かせる傑作だったが、
本作ではミステリアスな雰囲気はやや薄れ、より普遍的なシンフォニックメタルとなっている。
ベアトリス嬢の歌唱はときにシャウトを効かせつつ、ときにゴシックメタル的にしっとりと歌い上げ、
壮麗さとメランコリックな叙情を作り上げるシンセワークとともにこのバンドの魅力となっている。
楽曲的に分かりやすくなった分、女性ヴォーカルものとして普通に聴きやすくなっているが、
個性の点ではやや減退したか。モダンなゴシック風メタルとしてはなかなかの好作だとは思う。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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Echoterra「Law of One」
アメリカのシンフォニックメタルバンド、エコテッラの2009年作
元THERIONの女性VoにPYRAMAZE、AVIAN のメンバーも在籍するバンド。
シンフォニックな優美さと女性ヴォーカルの歌声で聴かせるサウンドは、
これといった特徴がないものの、美麗な聴き心地がなかなかいい。
オペラティックな歌声はEDENBRIDGEあたりに通じる質感もある。
いくぶんドタドタとしたドラムなど、サウンド面での改善とともに、
今後は楽曲の充実に力を入れていってもらいたい。
シンフォニック度・・7 楽曲・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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ecliptica「Impetus」
オーストラリアのメタルバンド、エクリプティカの2008年作
VOYAGERといいVANISHING POINTといい、ここの所メタルが盛んな豪州から
また有望な新人バンドがデビュー。男女ヴォーカルを含む6人組で、
ProgMetal的な展開力とドラマ性で聴かせる、なかなか面白いサウンドだ。
モダンなスクリーム色も取り込みつつ、ジャンルにこだわらないアレンジは
いかにも新時代のバンドらしいが、反面方向性が中途半端という気もする。
メロディの強化とサウンドの説得力向上を果たせば、もっと伸びそうな気がする。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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EDDY ANTONINI「WHEN WATER BECAME ICE」
イタリアのメロスピバンド、SKYLARKのKEY奏者、エディ・アントニーニのソロ作。1998作
ソロといってもSKYLARKのメンバーがほとんど参加しており、雰囲気としては本家と同じ。
優雅なチェンバロの音色を含め、美麗なシンセワークで疾走する、クラシカルなメロスピ風味。
バッハのシンフォニックメタルアレンジ、やHELLOWEENの“I WANT OUT”のカヴァーなど
キーボードの旋律をメインにしつつ、クラシカルなクサメロで疾走しています。
クラシカル度・・8 疾走度・・8 ほぼスカイラーク度・・9 総合・・7.5
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EDENBRIDGE「SUNRISE IN EDEN」

オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの1st。2000年作
清らかな女性Voの美声を生かした実に美しいハードロック(メタルといってよいものか??)。
ダークさやゴシック色はほとんどなく、ランヴァルの繊細なギターフレーズをメインにして、
クラシックやオペラに裏打ちされた輪郭のある歌メロが素晴らしく映える。
スリリングさは薄いものの、格調ある天上の優雅な響きにうっとりです。
メロディアス度・・9 美麗度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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EDENBRIDGE「ARCANA」

オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの2nd。2001作
女性Vo、サビーネ嬢の歌唱もより説得力を増し、天上のような清らかな美声とともに
その格調高いドラマティックなシンフォニックサウンドに磨きをかけてきている。
音質も向上し、セカンドギタリストが加わったことで音に厚みも増した。
どこかで聴いたような歌メロさえも、このバンドならば許してしまいたくなる。
ラスト曲の美しさにはメタルファン/シンフォファンともに心打たれることうけあい。
メロディアス度・・9 美麗度・・9 女性Vo度・・10 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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EDENBRIDGE「APHELION」

オーストリアの女性Voシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの3rd。2003作
美声のサビーネ嬢擁するこのバンド、相変わらずのシンフォニックな曲と天上の美声が心地よいが
さすがにもう新鮮味は感じないのも確か。NIGHTWISHの3rdを聴いたときなども同様の限界を感じたが
このバンドもついにここに来て「マンネリとの戦い」を始めなくてはならない。
もともと曲そのものというよりは、メタルを歌うにしては力強くないこの女性声の魅力が全て
といってよいサウンドであるのだから、おのずと答えは見えている。
「いかにしてこの声を生かした歌メロを作るか」それが最大のポイントなのだ。
アルバムにおいて光っているのは疾走曲よりもむしろ、しっとりとしたバラード曲の方だし、
このバンドも最大の武器である浮遊感のある美声を生かした曲アレンジを求めるべきだ。
メロディアス度・・8 女性Vo度・・9 楽曲・・7 総合・・8
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EDENBRIDGE「A LIVE TIME IN EDEN」

オーストリアのメロディックメタルバンド、エデンブリッジのライブアルバム。2004年作
天上の美声を持つサビーネ嬢擁するこのバンド、待望のライブアルバム。
しかもDVD付き!動くサビーネ嬢を見られる時が来ようとは…(嬉)
CDの方はこれまでに出している3枚のアルバムから、くまなく選曲されており、
キャッチーな「FLY ON A RAINBOW DREAM」ドラマティックな大曲「ARCANA」あたりが白眉。
DVDでは、恐らく同ライブからの6曲(ちょっと少な…)に、ボーナス映像5曲が入っている。
演奏の方はなかなか見事なもので、歌うサビーネ嬢の美声は勿論、(おへそ出しルックも良い…笑)
ギターのランヴァルの方もルックス、テクニックともにバンドリーダーの面目躍如といったところ。
少々変則的ながらテクニックのあるドラムに、ツインギターで音の厚みも充分。
ボーナス映像は2002〜2003年のライブのもので(なんと韓国、釜山でのライブも)、
デビューしたての、当時はまだ少々危ういサビーネ嬢の歌唱が可愛らしく、
あらためて、ここ最近での彼女の歌唱力の成長が窺い知れる。
なにはともあれ、女性Voメタルファンにはたまらないアイテムであろう。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 サビーネ嬢・・9 総合・・8
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EDENBRIDGE「SHINE」

オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの4th。2004作
Voのサビーネ嬢ANGRAのアルバムなどへの参加もあり、さらなる認知度が増しているはず。
その清らかな天上の美声はもちろん健在で、その母性をも感じさせる歌声には
いっそうの表現力が備わっており、聴いていて思わずうっとりとなる(*^-^*)
プロダクション的にもドラムの音が力強くなり、メタルとしてのサウンドにも磨きがかかっていて、
おそらくNIGHTWISHなどとの相互影響によるものか、確かなクオリティ向上が感じられる。
今回は曲にエスニックなメロディなども取り入れていて雰囲気に幅を持たせているのも効果的で、
時にシンフォニックに、時にメタリックに疾走しながら、メロディアスなギターフレーズを聴かせる
リーダーであるランヴァルの作曲センスも光り、クオリティとしては過去最高の出来だと思う。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 女Vo度・・10 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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EDENBRIDGE 「THE GROUND DESIGN」

オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの5th。2006年作
メンバーチェンジなどもあったようだが、このバンドは基本的にランヴァルとサビーネのバンドなので
この二人がいれば音楽性がさほど変わることはない。クオリティの高かった前作「SHINE」に続き、
今作もサビーネ嬢の美しい歌唱を中心に、ゆったりと聴かせるサウンドだ。
メタル的な突進力は皆無ながら、このバンド特有のたおやかで高貴な雰囲気は
癒し系シンフォメタルとしての地位をすでに築いているといっていい。
麗しのメロディが心地よいEや、10分を超すタイトル曲のGのシンフォニックさはとくに白眉。
ゲスト参加のオランダの貴公子、ロビー・ヴァレンタインもこのバンドの音によくマッチしている。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 女性Vo度・・9 総合・・8
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EDENBRIDGEThe Chronicles of Eden

オーストリアの女性Voシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジのベストアルバム。2007作
2000年のデビューから現在まで5枚のアルバムを発表し、その美麗なサウンドで、
フィメールメタルファンを魅了してきたこのバンド。CD2枚組のベストアルバムだ。
美しいサビーネ嬢の歌声を中心にしたシンフォニックなアレンジで、
しっとりと聴かせる楽曲は、WITHIN TEMPTATIONなどのリスナーにも受けるだろう。
このバンドのファンはもちろん、初めて聴くリスナーにもお薦めできる充実のベストだ。
シンフォニック度・・8 しっとり美麗度・・9 女性Vo度・・9 総合・・8
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EDENBRIDGE「Myearthdream」

オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの6th。2008年作
2006年に5th、2007年には2枚組のベストアルバムを出し、ますます順調に活動を続けている。
今作も従来通りに、シンフォニックに聴かせるフィメールメタルの力作だ。
これまでよりヘヴィさを増したギターリフで、アレンジにはモダンさを覗かせつつ、
今作では大胆なオーケストラアレンジが入っていて、サウンドには壮麗さが増している。
サビーネ嬢の歌唱もいつもながらに素晴らしく、いまやこの声あってのこのバンドなのだと実感する。
全体的には、NIGHTWISH風味のモダンなシンフォメタルに接近したような感触もあり、
新たなファン層を広げるはず。ゲストにロビー・ヴァレンタイン、デニス・ワードがコーラスで参加。
シンフォニック度・・8 ヘヴィ&モダン化度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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EDENBRIDGE「Solitaire」

オーストリアのシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの2010年作
すでにデビューから10年、名実共にフィメール・シンフォニックメタルを代表するバンドとなった。
壮麗なオーケストレーションから幕を上げる本作も、これまで通りのきらびやかなサウンドで、
サビーネ嬢の美しい歌唱を中心に聴かせる、耳心地の良い女性声シンフォメタルが詰まっている。
楽曲アレンジにはバンドとしての円熟と、自信に満ちた力強さと余裕を漂わせていて、
美麗にしてクラシカルな優雅さは、かつてのNightwishのような輝きを放っている。
シンフォニック度・・8 クラシカル度・・7 女性Vo度・・8 総合・・8
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EDGUY「HELLFIRE CLUB」

今や新世代ジャーマンメタルの代表格となったエドガイの6th。2004作
2nd〜3rdあたりの頃は定石通りのブラガー&ストヴァリ路線であった彼らだが
前作あたりから独自のパワーメタル路線を開眼させ、その人気を不動のものにし始めた。
続くこのアルバムでは、もはや「ジャーマンメタル云々という定義を超えた
彼らの目指すところの「ヘヴィメタル」が凝縮されている。
疾走度が抑えめなので、初期の頃のサウンドからするとクサメロ度は薄めだが、
この堂々とした音づくりにはある種のメジャーバンド的な普遍性が感じられる。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・8 総合・・8
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EDGUY「ROCKET RIDE」

ドイツのメロパワバンド、エドガイの2006年作
ジャケはなにやらアメコミのようなコミカルさだが、内容の方は
前作「HELLFIRE CLUB」で聴けた正統派メタルサウンドを押し進めたもの。
ミドルテンポを主体としながらどっしりとした重厚さと、キャッチーなメロディを同居させ、
うっすらとしたシンセアレンジとともに聴き心地のいいメロディックメタルを作りあげている。
ドラマティックな疾走曲やコミカルな曲など、そのてらいのなさはかつてのHELLOWEENも思わせる。
もはや新鮮味はないものの、この質の高さはやはりジャーマントップクラスのバンドであろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・8
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EDGUYTinnitus Sanctus

ドイツのメロパワバンド、エドガイのアルバム。2008作
AVANTAGIAでの活動でもおなじみ、トビアス・サメット率いるこのバンド、
前々作「Hellfire Club」以降、サウンドから過度な装飾を排し
よりオーセンティックなヘヴィメタルを目指しはじめたトビアスらしく、
今作においてもより正統的なメタル/ハードロックサウンドを聴かせる。
ややダーティな渋さが増したトビアスの歌唱は、ぐっとアダルトな表現力を増し
シンプルな曲の中にも、しっかりとメロディや曲の流れを楽しむことができる。
昨今の派手派手しいメロスピ/シンフォメタルからすると、それに逆行するような音なので
若いファンがこれを物足りないと思うか、かえって新鮮と感じるかは微妙なところだろうが、
メタルバンドとしての確かな実力がなければ勝負できないこのサウンドには自信が溢れている。
メロディアス度・・8 正統派度・・9 新鮮度・・7 総合・・8
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EDGUY「Age Of The Joker」

ドイツのメロディックメタル、エドガイの2011年作
ここ数作でよりオーセンティックな正統派のHR/HMへと回帰していた感があったが、
9作目となる本作ではさらなるレイドバック志向が強まった作品となった。
のっけから古めかしいオルガンが鳴り、70年代的なハードロックを思わせるサウンドで、
それがトビアス流のドラマティックメタルに自然と融合されたという印象だ。
彼自身の歌い方にしてもどことなく演劇的で、古き良き物語を語るような雰囲気がある。
派手でパワフルなメタルを好む方には向かないが、キャッチーなメロディアスさとともに
伝統的なHRを現代風に作り替えたという点で評価のできるアルバムだと思う。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 古き良き度・・8 総合・・8
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ELEGY「Supremacy」

オランダのメロディックメタルバンド、エレジーの2nd。1994作
デビュー作の時点から、当時のメタルシーンではトップクラスの演奏力を誇った
質の高い作品であったが、本作ではそのプログレッシブな展開力に磨きがかかり
きらびやかなメロディとともに疾走しつつも、テクニカルな構築性が合わさった
まさにバンドを代表する傑作に仕上がっている。1曲目の“Windows of World”をはじめ、
泣きのメロディがたまらない叙情名曲の“Poisened Hearts”など、聴きどころも多い傑作だ。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・8 展開美度・・8 総合・・8
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ELEGY「LOST」

オランダのメロディックメタルバンド、エレジーの3rd。1995作
90年代のメロディックメタル系としては、デビュー作からすでにテクニック抜群であったこのバンド、
ツインギターの流麗なメロディとハイトーンヴォーカル、そして、ときにProgMetal的でもある
知的な展開美を聴かせる。本作ではシンセによる味付けもあって、シンフォニック性も増した。
個人的には絶品のメロディとテクニカルな展開美が素晴らしい2nd「Supremacy」が好きなのだが、
全体的な完成度では本作か。バンドはこの後、いよいよテクニカル路線へ移行してゆく。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・8 展開美度・・7 総合・・8
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ELEGY「MANIFESTATION OF FEAR」
オランダのメロディックメタルバンド、エレジーの5th。1998作
イアン・パリーを迎えての2作目。テクニカル路線を少しずつ押し進めてゆく途上のアルバム。
説得力あるイアン・パリーの歌唱に、確かな実力の演奏陣とメジャー級の要素は揃っているが
肝心の楽曲の焦点がメロディアス疾走メタルでもなければ、テクニカルプログレメタルでもない
という中途半端な印象があるのが残念。バンドとしての転換期にもあったのだろう。
これに続く6th、7thでは新ギタリスト、パトリック・ロンダットを迎えることになる。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 楽曲・・7 総合・・7

ELEGY「FORBIDDEN FRUIT」
オランダのメロディックメタルバンド、エレジーの6th。2000作
3rdまでのメロディック路線から、メンバーチェンジを経て
少しずつプログレ・テクニカル指向を増しつつ進化しているこのバンド。
今作は新加入のフランス人ギタリスト、パトリック・ロンダットによる
様式美風味のテクニカルフレーズが新たな聞きどころのひとつとなっており、
キーボードの多用など、前作よりもカラフルなイメージの音になっている。
メロディと硬質感のバランスという、バンドとしての方向性が固まりつつある作品。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 楽曲・・8 総合・・7.5
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ELEGY「PRINCIPLES OF PAIN」

オランダのテクニカル・メロディックメタルバンド、エレジーの7th。2002作
個人的には初期のメロディアスさよりもテクニカルな方向に志向が移り始めた5th以降は、
あまり好きになれなかったのだが、本作はむしろそのテクニカルさが上手く結実している。
重厚さと変則リズムが一体となったサウンドは、バンドとしてのキャリアを感じさせ、
存在感のある見事な演奏力を楽しめる。フランス人ギタリスト、パトリック・ロンダットのセンスも
前作以上に光っている。様式的でありながら、クールで知的な感性が所々にかいま見え、
テクニカルなプログレメタルとしても充分楽しむことができる傑作だ。
メロディアス度・・7 プログレ度・・7 テクニカル度・・8 総合・・8
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El Que Saluda Con Fuego「Un Gesto sin Voz」
スペインのメタルバンド、エル・クゥエ・サルダ・コン・フエゴのアルバム。2005作
長いバンド名と女性ヴォーカルということ以外、予備知識なしで購入。
ハスキーな女性Voの歌声を中心にしたメロディアスなハードロックで、
古き良き正統派ヘヴィメタルともいってよいサウンド。
音質はややチープながらスペイン語による女性の歌声はなかなかいいし、
いくぶんシンフォニックメタル風味のアプローチもあったりす。
今後はよりきめこまやかな楽曲作りとアレンジ、録音が課題だろう。
メロディアス度・・7 スパニッシュ度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7


EL RELOJ「Hombre De Hoy」

アルゼンチンのメタルバンド、エル・レロージの1998年作
70年代から活動するバンドで、いったんの解散やメンバーチェンジなどをへて
本作は通作5作目となるアルバム。古き良き正統派のハードロックを基盤にしつつ、
70年代風のオルガンなどを取り入れ、スペイン語による歌唱とともに濃密に聴かせる。
曲によっては同郷のRATA BLANCAに通じる雰囲気もあり、正統派メタルの感触に、古めかしさと
いくぶんのダサさが合わさったようなサウンドは、スパニッシュHR好きであれば充分楽しめる。
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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ELVENKING「HEATHENREEL」

イタリアのフォーキーメタルバンド、エルヴェンキングの1st。2001作
のっけからいきなりフォーキーなフルートで始まり、
三連リズムのいかにもイモクサ系の曲が始まると弱々しいVoが歌いだします。
曲自体は比較的まともで、フォーキーなメロディなどはSKYCLADに通じるものもあり、
時折挿入されるアコースティックパートやコーラスなんかもなかなか悪くないです。
田舎くさいフォーク/トラッド好きメタルファンは聴いてもさほど損はしないかと。
あとは全体的に音の密度と説得力を上げることでしょう。個人的に好きなジャンルなので。
(クサ)メロディアス度・・8 フォーキー度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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ELVENKING「WYRD」

イタリアのフォーキーメタルバンド、エルヴェンキングの2nd。2003作
のっけから、ヴァイオリンがフォーキーなメロを奏で、女性Voの歌声で優雅に始まります。
2曲目はけっこう疾走していて、メタルっぽい。ですがもちろんフォークメロは満載。
前作からはVoが代わっています。以前のヘナチョコヴォーカルもなかなかいい味出していたのですが、
今度のVoはマイルドな声質から、ガナリ声までこなせるようです。
また、前作のような曲の唐突感はなくなっていて、フォークメロを上手く取り込んでいて、
アレンジ的にも無理がなくなり、なかなか美しくまとまっている印象です。
SKYCLADあたりよりずっとやわらかみがあって聴き易い気がしますが、反面
一聴したときのインパクトには欠けるので、曲そのものにもう一工夫あれば傑作になりそうです。
メロディアス度・・8 フォーキー度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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ELVENKINGThe Scythe

イタリアのフォークメタルバンド、エルヴェンキングの4th。2007作
初期はじつに牧歌的なフォークメタルだったこのバンドだが、
本作はパワフルなギターリフで聴かせるヘヴィなサウンドになっている。
ただ、相変わらずヘタウマのヴォーカルの歌いまわしといい、
ヴァイオリン入りの土着的なメロディなど、彼ららしさは健在だ。
しかし曲調にメリハリがあるのはいいが、曲によってはメロデス的なアプローチもあったり
このバンドにここまでヘヴィな要素はどうも不釣り合いな気がしてしまう。
無理に力強さを出そうとして、本質であるやわらかな叙情が相殺されたという印象だが、
以前のヘナチョコ系フォークメタルがダメだった方にはメタルとして聴きやすくなったか。
メロディアス度・・8 フォーキー度・・7 パワフル化度・・8 総合・・7.5
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Emerald Sun「Escape from Twilight」

ギリシャのメロパワバンド、エメラルド・サンの2007年作
キーボードを含む6人組で、キーパー時代のHELLOWEENを思わせるメロディと
シンフォニックなきらびやかさで疾走するサウンドはなかなか高品質。
この素晴らしきクサメロ具合は、スウェーデンのINSANIAにも匹敵するほどで、
この手が好きなら間違いなく大喜び。これぞキーパーメタルである。
とにかく、どの曲も恥ずかしげもないほどにクサくメロディアスに疾走している。
後半は楽曲的にややダレるものの、クサメタラーにはまず必聴のバンドだろう。
クサメロ度・・9 疾走度・・9 キーパー度・・10 総合・・8
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EMERALD SUNRegeneration

ギリシャのメロパワバンド、エメラルド・サンの2nd。2011年作
1stも相当のクサメタル傑作であったが、本作もジャーマンメタル路線のサウンドで
GAMMA RAYをよりクサく仕上げたような力作になっている。ツインギターのフレーズに、
うっすらとしたシンセアレンジ、そしてキャッチーな歌メロで聴かせる、陽性のメロディックメタルには
思わずにやにやとしてしまう。楽曲そのものに前作ほどのインパクトはないが安心して楽しめる出来だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 クサメロ度・・8 総合・・8
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ENDLESS「A Dream at in the Sun」
ブラジルのメロパワバンド、エンドレスの2nd。2006作
AQUARIAのVoだったヴィトール・ヴェイガが、出戻りで復活させたバンド。
サウンドの方は、シンフォニックなメロスピだったAQUARIAに比べるともっと正統派のメロパワで、
適度なシンセを味付けに、疾走をまじえつつミドルテンポ主体で聴かせるオーソドックスなスタイル。
楽曲を包むドラマティックな雰囲気と、歌いあげるヴィトールの歌唱もなかなかのものだ。
曲やメロディそのものには新鮮味は薄いが南米系のメロパワとしては質の高い部類だろう。
尚、この後ヴィトールはAQUARIAに復帰したとのこと。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5
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ENFORCERInto The Night

スウェーデンのパワーメタルバンド、エンフォーサーのアルバム。2008作
こ、これは…まるで80年代そのもののようなレトロなジャーマンメタルです。
革ジャンにスリムジーンズ姿のメンバー写真といい(ガンベルト着用でTシャツはVENOM)
前時代的なギターリフで疾走するオールドスタイルといい、もうギャグ一歩手前なんですが、
曲の方は初期のハロウィンやブラガー、グレイブ・ディガーといった感じで、
我々世代のツボをつきまくり。この音はとても懐かしく、そしてけっこう楽しめますぞ。
“Black Angel” “Into the Night” “Scream of the Savage” “Evil Attacker ” といった
英語力の足りない曲名もまたGood。全9曲35分。きっとあの頃のジャーマンメタルが大好きな
若者たちなのでしょう。今後も暖かく見守りたいです。マイスペでぜひとも試聴してみてください。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 80'sジャーマン度・・10 総合・・7.5
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ENFORCER「Diamonds

スウェーデンのメタルバンド、エンフォーサーのアルバム。2010作
80年代を思わせるレトロなメタルサウンドでデビューを飾ったこのバンド、
本作も期待通りの古き良きアナログメタルを聴かせてくれる。アンプ直結かと思うような
ヘヴィすぎないギターリフと、力強すぎないハイトーンヴォーカルを乗せて軽やかに疾走、
昨今のメタルコアとは完全に対極にある、ローカルな耳心地の良さが嬉しい。
正統派メタル、ハードロックへのリスペクト、メンバーの古めかしいファッションにも
ある種の美学が感じられる。確信犯的なレイドバックサウンドににやにやしてしまう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 80'sメタル風度・・10 総合・・8
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ESSENCE OF SORROW「Reflections of Obscure」
スウェーデンのダークメタルバンド、エッセンス・オブ・ソロウのアルバム。2006作
DIVINE FIREのヤニ・ステファノヴィックによるプロジェクトバンドで、
SONATA ARCTICAのKey、ミッコ・ハルキンも参加している。
重厚なギターで聴かせるドラマティックなメタルサウンドは、
モダンヘヴィな質感と、北欧らしい物哀しいメロディを融合させて、
マッツ・レヴィンの歌声とともになかなかパワフルに聴かせてくれる。
SOILWORKを思わせるような格好よい曲もあるのだが、
アルバムを通して聴くにはダークめのモダンなヘヴィサウンドがやや一本調子か。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・8 楽曲・・7 総合・7.5 
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ETERNA「PApyrus」
ブラジルのメロスピバンド、エテルナの1st。1999作
ANGRAの活躍以後、ブラジルからもこの手のメロディックメタルバンドが増えているが
このバンドもキーボード入りでメロディアスに疾走するスタイル。
クラシカルなギターにハイトーンVoを配したサウンドは、マイナー系にしてはなかなか悪くない。
全体の雰囲気としては、ジャーマンメタル風の泥臭さと勢いもあり、
キャッチーな歌メロなどはHELLOWEEN的な感触もある。
シンフォニックなキーボードがけっこういい感じなので、今後はそのあたりを伸ばして欲しい。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7

ETERNA「The Gate」
ブラジルのメロディックメタルバンド、エテルナの2nd。2001作
1stも曲によっては「おお」と思わせるものがあったが、
この2ndも美しいキーボードが満載のメロディックサウンドだ。
ギターがやや軽いのと、ヴォーカルが弱いのが難点だが、
シンフォニックで優雅なキーボードをバックに疾走するサウンドは
この怪しげなCGジャケから想像できる音以上のものがある。
あとは楽曲の盛り上げ方を研鑽していってもらいたい。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 疾走度・・7 総合・・7.5
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ETERNA「Terra Nova」
ブラジルのメロディックメタルバンド、エテルナの3rd。2002作
3rdといっても、10曲中に1stのリメイク曲が4曲と、少々微妙な内容。
今回はやや疾走感は抑えめで、前作にもあったプログレ色がやや増している。
あまり力強くないヴォーカルがいかにもマイナーバンド的だが、
キーボード入りで、ブレイクやリズムチェンジも多い楽曲はなかなか悪くない。
ただ、今回はリメイク曲以外にはクサメロの疾走曲がないので、
全体的にはプログレメタルかクサメタルか、ちょっとどっちつかずの感がある。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 ちょっとプログレメタル度・・7 総合・・7

ETERNA「Epiphany」
ブラジルのメロディックメタルバンド、エテルナの4th。2004作
毎回、ただのマイナーバンドとは思えない、なかなかいいアルバムを作ってくる彼ら。
個人的にはけっこう好きなバンドなのだが、今回もキーボード入りのキャッチーなメロディで適度に疾走、
というサウンドで、演奏、曲ともに、そろそろ脱B級を宣言してもいいのでは…という内容。
ただ、相変わらず「これだ!」というインパクトに欠けるのは否めず、「悪くない」止まりなのも事実。
もう一歩…もうちょっと頑張れば同郷のWIZARDSあたりのレベルに行けそうな気がするが。
それと、そろそろチープなジャケとバンドロゴはやめた方がいいのでは…と思う(笑)
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


ETERNAL DARKNESS「Out Of Control」
ドイツのメロディックメタルバンド、エターナル・ダークネスのアルバム。2000作
以前ペガサスに乗った女戦士のチープなジャケのミニが出ていたと思うので、
これが1stアルバムなのだろう。今回のジャケはイタリアのTIME STORMなどと同じ絵柄。
当然のごとく内容はチープなジャーマンメタルサウンドで、キーボード入りで疾走しつつ、
軟弱な感じのキャッチーなサビメロで盛り上げようとしているが、やはりB級。
演奏、楽曲、録音とも、全てにおいてマニア向け以上のクオリティは無い。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・6 総合・・5


ETERNITYEntre el Bien y el Mal
メキシコのメロディックメタルバンド、エターニティのアルバム。2004作
ツインギターにシンセを含む6人組みで、サウンドはスペイン語の歌声と
クサメロで軽やかに疾走する初期AVALANCHタイプのメロスピ。
きらびやかなシンセにツインギターの絡みもなかなかよろしく、
ヴォーカルもそこそこ実力があって、全体的にはそれなりに質が高いのだが、
やはり音が軽すぎて迫力がないので軟弱系のメロスピが好きでないとつらい。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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Evarest「Fear」
チェコのメタルバンド、エヴァレストの2008年作
女性ヴォーカルをフロントにツインギターとシンセを含む5人組で、
美麗なシンセとツインギターでジャーマンメタル的に疾走する。
紅一点、エヴァ嬢の歌声はハスキーなオネエ系で、萌え度は足りないが
この初期NOCTURNAL RITES風のメロスピサウンドにはよく合っている。
サウンドプロダクションが軽いのが残念だが、クサメロ好きならチェックすべし。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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EVERGREY「THE DARK DISCOVERRY
スウェーデンのメタルバンド、エヴァーグレイの1st。1998作
現在ではすでそれなりの認知度も得ているこのバンド。この1stの段階では
後に現れるプログレッシブな部分はまだ影をひそめており、ごく正統派のパワーメタルという印象。
元々がデスメタルをやっていたというだけあって、音の方はキーボード入りながらもどこかダークで、
ヨーロピアンな薄暗さとホラー色を感じさせる。
メロディアス度・・7 重厚度・・7 楽曲・・7 総合・・7

EVERGREY「RECREATION DAY」
スウェーデンのメタルバンド、エヴァーグレイの4th。2003作
本当に微妙なバンドである。プログレメタルというには、さほどの展開力もないし、
かといって単なるパワーメタルというのとも違う。ヘヴィなギターリフにバックにはキーボード、
サウンドには欧州独特の薄暗さを感じる雰囲気とドラマティックな重厚さがある。
PAIN OF SALVATIONをずっとメロパワよりにしたというと分かりやすいか。
個人的には、テクニカルにするのかもっと正統派にするのか、どっちつかずな感触があるのだが、
プログレメタル的なドラマティックメタルが好きならまあまあいけるかと。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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EvergreyMonday Morning」
スウェーデンのダークメタルバンド、エヴァグレイの2006年作
正直4thを聴いたときには、ぴんと来なかったので、それ以降ノーチェックだったのだが、
6作目となる本作はより曲調がストレートになっている。モダンなヘヴィさとともに、
哀愁ただようマイルドなメロディで聴かせる部分が増したことで、曲が分かりやすくなった。
ゴシックとまではいかないが憂いを含んだ叙情と、重厚な曲調が合わさったなかなかの好作だ。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 哀愁度・・7 総合・・7.5
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Evernight「Desafio a la Eternidad」
スペインのメタルバンド、エヴァーナイトの2010年作
ツインギターにシンセを含む6人組で、スペイン語の歌声を乗せてクサメロで疾走、
随所にモダンな激しさを取り込みながら、せわしなく聴かせるサウンド。
ギターはいくぶんダサいリフだし、ドラムもバタバタとしてお世辞にも上手いとは言えないが、
シンセを含めたメロディアスな美麗さは、今後に期待させるものがある。ProgMetal風の複雑な
楽曲構成に意欲は感じるが、現時点では楽曲の練り込みが甘く、耳に残る部分があまりない。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


EVIL MASQUERADE「Welcome to the Show」

デンマークのクラシカルメロパワバンド、イーヴル・マスカレードの1st。2004作
MOAHNI MOAHNAのギタリスト、ヘンリック・フリーマンを中心に、
ROYAL HUNTの初代シンガーヘンリック・ブロックマンらによるバンド。
のっけからクラシックの名曲“ワルキューレの騎行”のメロディで勇壮に幕を開け、
やはりROYAL HUNTを思わせるきらきらとした雰囲気で疾走する。
ときおりあざといまでにクラシカルなフレーズを織り込む曲アレンジも確信犯的で、
ネオクラ色ぷんぷんのとっても濃〜いサウンドは、いくぶん耳にくどいながらも
ある意味天晴れなほどの突き抜けぶり。日本盤ボーナスには“君が代”を収録。
メロディアス度・・8 クラシカル度・・8 疾走度・・7 総合・・8
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EVIL MASQUERADE「Theatrical Madness」

クラシカルメタルバンド、イーヴル・マスカレードの2nd。2005作
MOAHNI MOAHNAのヘンリック・フライマンを中心に、
クラシカルで劇的なメロパワを濃密に聴かせるスタイルは本作でも変わらず。
ヘンリック・ブロックマンの歌唱は、前作よりも表現力が豊かになり
シアトリカルな要素を取り込んだ楽曲の中で、ときに役者のように感情を込めている。
全体的には、ネオクラシカル的なギターを使った正統派のメロパワなのだが、
他のこの手のバンドのようなピロピロとした軽さがないのがよろしい。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 クラシカル度・・8 総合・・8
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EVIL MASQUERADEThird Act」
デンマークのクラシカルメロパワバンド、イーヴル・マスカレードの3rd。2006作
ROYAL HUNTのヘンリック・ブロックマンが脱退し、新たに元TIME REQUIEMのシンガーが加入。
クラシカルなメロディで濃密に疾走する1曲目、ミドルテンポの王道ハードロックな2曲目と、
その後も質は高いがもはや楽曲に新鮮味はなく、ヴォーカルの力強い暑苦しさにも少々食傷ぎみだ。
ヘンリック・フライマンの「RAINBOW現代版」的な趣味が不変なのだとしたら、
アルバムごとに手詰まりになるのはいたしかたないのかもしれないが。
内容は正統派の濃密なクラシカルメタルではあるので、好きな方なら楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 王道度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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EXCALION「Waterlines」
フィンランドのメロパワバンド、エクスキャリオンの2007年作
シンセ入りの美麗さと、正統派のバワフルさで聴かせるサウンドは
なかなか力強いハイトーンヴォーカルとともに新人離れしたクオリティ。
ミドルテンポ主体で、新鮮味はないものの、メロディと楽曲のバランスも良く、
DREAM EVILやAXENSTARあたりが好きなリスナーなら要チェックだ。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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EXCELSIS「Kurt of Koppigen」
スイスのメロパワバンド、エクセルシスのアルバム。1998作
ややダサめのファンタジー風ジャケ(地下の柩から起き上がる戦士)がいかにもな雰囲気…
ヴォーカルはデス声とまではいかないがダミ声。キーボードは女性らしい。
曲は序盤はあまり疾走せず、ミドルテンポ中心。時折ヴァイキング調のメロディも顔を出す。
章ごとに楽曲を配し、物語的な世界観を演出しようとしているのは分かるが
音質はこもり気味だし、メロパワとしての勢いもさほどなく、重厚さも中途半端。
これだったらBLIND GUARDIANを聴いた方がずっとマシ、としか…。
ただ、中盤以降の疾走曲での雰囲気はなかなか悪くないものはある。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 楽曲・・6 総合・・6


EXSECRATUSTainted Dreams」
フィンランドのシンフォニックメタルバンド、エクセクレイタスの2007年作
グラマーな美女ヴォーカル擁する6人組で、オペラティックなソプラノと
ときおりデスヴォイスも絡めながら、シンフォニックに聴かせるサウンドは、
やはりNightwishを思わせるものだが、CHILDLEN OF BODOM風味もあったりで、
シンフォニック、ゴシックメタル、メロデスの中間という感じだろうか。
ホヴィラ嬢の歌声はなかなか魅力的で、かつてのターヤに近いイメージ。
シンフォニックな美麗さに、ギターのフレーズなどにもときおりセンスを感じる。
個性という点ではまだこのバンドならではのものはないが、今後に期待したい。
シンフォニック度・・8 新鮮度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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EYES OF SHIVA「EYES OF SOUL」

ブラジルのメロディックメタルバンド、アイズ・オブ・シヴァの1st。2004作
ツインギターの5人組で、イントロからプログレッシブなセンスを覗かせる。
基本はANGRA路線で疾走するメロディアスなメタルだが、
曲の節々に南米特有の民族調のアレンジとダンサブルな雰囲気が感じられ、
その知的なアレンジセンスには若手とは思えない新しさもある。
Voのハイトーンもどこかアンドレ・マトス風で、シンセなどの導入の仕方もANGRA的なのだが、
厳密に言うと、メリハリのついた曲の展開はこちらの方がプログレ的であるだろう。
ラストの素晴らしい疾走曲は同郷のWIZARDSを思い出した。ANGRAのキコ・ルーレイロがゲスト参加。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 新人離れ度・・9 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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EYES OF SHIVA「DEEP」
ブラジルのメロディックメタルバンド、アイズ・オヴ・シヴァの2nd。2006作
1曲めからメタルコア的なヘヴィギターで幕を開ける本作は、
ワールドカップイヤーのアルバムということもあってか、元日本代表監督ジーコへ捧げる曲も収録。
母国のスーパースターへの敬意は分かるが“Kamisama”と題されたこの曲を聴くにつけ、
あのワールドカップでの3戦全敗を思い出してどうも虚しくなる(今となってはオシム体制になっているし)。
3曲めはようやく彼ららしいメロディアスなスピードナンバーであるが、
民族入りのプログレッシブな感性が素晴らしかった1stに比べると、全体的にはやや物足りない内容。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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F

FADING STARLIGHT「LOST」
ドイツのメロディックメタルバンド、フェイディング・スターライトの1st。2002作
ひとことで言うと、ヘタウマ女性ヴォーカル入りB級クサメタル
軽い音で疾走し、クサメロたっぷりの歌メロをまきちらすスタイルで、
一般的なメタルリスナーにはどうしようもないようなチープな音だが、
女性Voが好きで仕方がない人、B級でもOKな方なら掘り出し物として扱われるかもしれない。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7

FADING STARLIGHT「TIMELESS FATE」
ドイツの女性Voメロディックメタルバンド、フェイディング・スターライトの2nd。2004作
少々ヨレ気味だが可憐な声質の女性ヴォーカルをメインに疾走するサウンド。
1stは未聴だが、間奏部にはプログレメタル的な多少唐突な展開もあったりする。
音も演奏もやや一本調子で、テクニックや完成度云々を言えばきついが
時折あらわれるクサメロがたまらないのも事実…(笑)。
EDENBRIDGEをワンランク落とした雰囲気…かな。決して嫌いではない。
女性ヴォーカルメタル好きな方にはそれなりに魅力が分かるバンドかもしれない。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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FAIRYLAND「OF WARS IN OSYRHIA」

フランスのシンフォニックメタルバンド、フェアリーランドの1st。2003作
サウンドはRHAPSODYを基本にしたもので、RPGのようなストーリィ仕立てなのもまた同様。
シンフォニックなキーボードと大仰なコーラスが楽曲を盛り上げ、歌うのは元DARK MOORのエリサ嬢。
アレンジや全体のクオリティとしてはまだRHAPSODYに追いついてはいないものの、
聴きやすく、ツボをついたメロディと曲展開はこの手のファンには美味しいはず。
今後を期待させるシンフォメタルバンドであることは確かである。
シンフォニック度・・8 壮大度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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FAIRYLAND「The Fall Of An Empire」

フランスのシンフォニックメタルバンド、フェアリーランドの2nd。2006作
エリサ嬢(DARK MOOR〜DREAMAKER)が抜け、代わりに元MAGIC KINGDOMのVoが加入。
前作はRHAPSODYばりの大仰なシンフォメタル作で、かなりの好作だったが、
今作もファンタジックな物語をコンセプトにした、壮麗かつエピックなサウンドだ。
Voが男性に代わってよりメタリックなエッジが引き立ち、音には戦いに赴くような勇ましさが溢れている。
シンフォニックなシンセの味付けやクワイアなどはやはりRHAPSODY的で、
楽曲そのものの個性を問われれば厳しいが、こうした華麗でファンタジックな
シンフォニックメタルの世界観が好きならば充分に楽しめるクオリティだ。
シンフォニック度・・8 エピック度・・9 新鮮度・・7 総合・・8
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Fairyland「Score To A New Beginning」

フランスのシンフォニックメタルバンド、フェアリーランドの2009年作
元Dark Moorのエリサ嬢が参加した1stは大きな話題を呼んだが、
メンバーをチェンジして作られた前作「The Fall of Empire」もかなりの傑作だった。
本作ではさらに新たにメンバーを入れ換えて、中心人物のシンセ奏者フィリップ・ジョルダナを中心とした
プロジェクトバンドのようになっている。今作ではイタリアのProgMetal、PATHOSRAYのメンバーをはじめ、
多くの参加者が集結し、ジャケの雰囲気通りのファンタジックでエピックなシンフォニックメタルが炸裂している。
美麗なシンセワークに重なる勇壮なコーラスなどは、やはりRHAPSODY的であるが、
今回はむしろ疾走するバワフルさよりも、随所にプログレメタル的な要素も感じられ、
知的なドラマティックメタルとしての作風が光っている。濃密できらびやかな力作である。
シンフォニック度・・8 ドラマティック度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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Faith And FireAccelerator

RIOTのトニー・ムーアと、マイク・フリンツによるバンド、フェイス・アンド・ファイアの2007年作
2011年にRIOTとしての復活新作を出すことになる、その布石ともいうべき作品で、
古き良きハードロックを基本に、哀愁の叙情を感じさせるメロディラインと、
随所にRIOTを思わせる煽情的なツインギターを含んだサウンドは、
衰えを知らぬトニー・ムーアの歌声とともに、アダルトなハードロックファンには感涙もの。
泣きのバラード曲も素晴らしい。RIOTファン、トニー・ムーアファンは必聴の傑作。
メロディアス度・・8 古き良きHR度・・9 RIOT風味度・・8 総合・・8
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FALCONER

MITHOTYNのGによるヴァイキングメタルバンド、ファルコナーの1st。2001作
ヴァイキング・メタルというのは、いうなれば北欧独特の土着メロディ+戦う男のメタル+デス声という
少々特異なジャンルだが、本作はMITHOTYNの1stをさらに一般よりに聴きやすくしたサウンドである。
デス声でなくノーマルな歌声で、一聴くしてただの正統派寄りのメタルにも聞こえるが
やはり北欧的な三拍子系のメロディを効果的に配したときに、それが個性となっている。
個人的にはもう少しトラッド的要素を増してもらいたいが、今のままでも十分面白みはある。
MANOWARなどと同様、古臭いはずの音なのに意外と心地よい。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 ヴァイキング度・・6 総合・・7.5
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FALCONER「CHAPTERS FROM A VALE FORLORN」

スウェーデンのヴァイキング系メタルバンド、ファルコナーの2nd。2002作
ノーマル声の聴きやすいヴァイキング風味のメロパワとして、1stはなかなかの出来だったが、
続くこの2ndも同路線。シンセは使わないギターのみによるシンプルな音像ながら、
メロディは土着的で人懐こく、マイルドな声質のヴォーカルもこの音楽にはよくマッチしている。
トラッド音階のメロディは耳にも優しく、疾走してもけっしてやかましくならないのがよろしい。
シンセ入りのきらびやかなバンドが増える中、こうした伝統的なスタイルのバンドは貴重な存在だと思う。
メロディアス度・・8 ヴァイキング風味度・・8 マイル度・・9 総合・・8
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FALCONER「THE SCEPTRE OF DECEPTION」
スウェーデンのヴァイキング・メロパワバンド、ファルコナーの3rd。2003作
田舎くさいトラッドメロディと正統派メタルを融合させたこのバンドもはや3作目。
今作からVoが変わり、全体としてクセがなくなったスッキリとした雰囲気になっている。
ギターの奏でるトラッド音階のリフは相変わらず効果的だし、
疾走しながらもトゲトゲしくならないマイルドさをもったサウンドは好感が持てるが
完成度としては全2作からとくに進歩していないような気もする。それなりの好作。
メロディアス度・・7 ヴァイキング度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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FALCONER「GRIME vs. GRANDEUR」

スウェーデンのヴァイキングメタルバンド、ファルコナーの4th
1st、2ndほどの新鮮さはないものの、聴きやすく、やや無骨なメタルサウンドに
北欧のフォーキーなメロディを融合した彼らの個性はしっかり発揮されていて、
昨今流行りのキラキラ系キーボードシンフォではなく、
いまだギターリフのみで土着性を表現しているところは好感が持てる。
いうなれば、しっかりとメタル魂を持ったヴァイキング野郎たちなのだな。
男臭くてよろしい。正統派メタルとしての格好良さもある。
メロディアス度・・7 ヴァイキング度・・7 メタル度・・8 総合・・7.5
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FALCONER「NORTHWIND」
スウェーデンのヴァイキングメタルバンド、ファルコナーの5th。2006作
MITHOTYNからの流れを組む、フォーキーなメロディとマイルドなサウンドで
クオリティの高いアルバムを出し続けているこのバンドだが、
今作は初代のVoであったマティアス・ブラッドが復帰している。
それにともなって、音にはフォーキーなまろやかさが前面に出てきていて、
前作のメタリックな作風に比べるとやや軟弱な質感になった気がする。
楽曲に関しても1st、2ndを上回ってはおらず、昨今のフォーキーメタルブームの中で、
ヴァイキングというにも牧歌的なこのサウンドにはやや中途半端なもどかしさが残る。
メロディアス度・・7 フォーキー度・・7 マイル度・・8 総合・・7.5
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FALCONERAmong Beggars and Thieves

スウェーデンのヴァイキングメタルバンド、ファルコナーの6th。2008作
今では珍しくなくなった、土着的なトラッドメロディを織り込んだメタルサウンドを
早くから標榜していたこのバンド。しかしながら3rd以降はややパッとせず、
アルバムとしての出来がいま一つであったので、本作も期待せずに聴いてみる。
いきなりのメロスピ風疾走サウンドに驚くが、マイルドな声質のヴォーカルと、
適度なトラッド感覚を感じさせるメロディで聴かせる、独自のサウンドは健在だ。
温かみのあるフォーキーでファンタジックな質感はなかなか耳に心地よく
いくぶんメロパワ的な普遍性を増しつつも、母国語で歌われる土着的なナンバーや
かつてのMITHOTYNを思わせるようなヴァイキングメタル曲もあり、
ここ数作の中では一番充実したアルバムといってよいだろう。
メロディアス度・・8 フォーキー度・・8 メロパワ度・・8 総合・・8
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FATAL FORCE
SECTIOM Aのギタリストを中心にしたメタルバンド、フェイタル・フォースの2006年作
ヴォーカルはAT VANCEでも活躍するマッツ・レヴィン、ドラムはMIND'S EYEのメンバーという
トリオ編成で、サウンドの方はギター主導のオーセンティックなハードロック/メタルである。
存在感たっぷりのマッツの歌声と、重厚かつときテクニカルなギターワークで、
たとえればかつてのCONCEPTIONのような、知的センスを漂わせたヘヴィメタルである。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・7 重厚度・・8 総合・・7.5
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FEINSTEIN「Third Wish」
David"Rock"Feinstein率いるメタルバンド、フェインステインのアルバム。2003作
まるでB級メタルのようなジャケだが、そんなことはない高品質のメロディックメタル作品だ。
クラシカルなギターワークと、古き良きメタルマインドをともなったサウンドは、
ジョン・ウエストのヴォーカルとともにメジャー級の雰囲気がある。
Dioの従兄弟だというフェインステイン氏のギターには80年代テイストを感じさせる
ハードロック的な感触があり、安易にテクニカルプレイに走らないところもさすがだ。
ときおり、DIOIRON MAIDENなどを思わせる曲調もあって、オールドメタラーはにんまり。
メロディアス度・・8 古き良きメタル度・・8 ジャケよりも内容です度・・9 総合・・8
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FELONYFirst Works

スイスのシンフォニックメタルバンド、フェロニーの2006年作
男女ヴォーカルを含む6人組で、壮麗なイントロからしてなにやら期待が高まる。
ギターとシンセが絡むクラシカルな質感と、シンフォニックな優雅さで疾走、
女性ヴォーカルが加わるといくぶんゴシック調の雰囲気あって、なかなかいい。
ときおりクサメロを奏でるギターや、爽やかになるシンセなどがメロスピ風で
思わずにんまり。全体的には重厚さよりは軽めに聴かせるサウンドだが
VISIONS OF ATLANTISあたりが好きな方は充分楽しめるだろう。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 クサメロ度・・8 総合・・7.5
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FINAL CHAPTER「THE WIZARD QUEEN」
ドイツのメロディックメタルバンド、ファイナル・チャプターのデビューミニ。
キーボード入りで、テーマはファンタジー。疾走曲が心地よく、ヴォーカルはハイトーン。
この手に必要な要素は大方入っているし、演奏レベルもまあまあ高いほうだろう。
面白いのは、はじめコーラスをしていた女性Voが、そのうち歌うパートが増え、
ついにバラードではフルコーラスを聴かせる。つまり、男女デュオVoのバンドなのか。
女性の歌は「素晴らしい」というほどではないが、それはそれでアクセントにはなっている。
今後の進歩と、フルアルバムが楽しみな存在。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7

FINAL CHAPTER「THE WIZARD QUEEN」
ドイツのメロディックメタルバンド、ファイナル・チャプターの1st。2004作
トビアス・サメットら、多数のVoをゲストに迎えたメタルオペラとなっていて
ドラマティックでシンフォニックなサウンドが展開してゆく。
全体的に悪くないんだが、曲展開、アレンジがどうも普通すぎる…というか古いのか。
意外性とは言わないが、なにか耳に残る部分がもう少し欲しい気がする。
時折現れるトラッド調メロディや、女性Voパートはなかなか良い味を出している。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


FIRECRACKER「BORN OF FIRE」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、ファイアクラッカーの2010年作
VINDICTIVのメンバーらによるバンドで、サウンドはいくぶんのネオクラシカル色とともに
やわらかみのあるメロディアスハードを合わせた感じの、やはりヴィンディクティブに通じるもの。
ProgMetal的な構築性もあるが、複雑な展開よりもあくまでメロディを重視していて
マイルドなヴォーカルの歌声で聴かせる耳心地のよい音作りだ。適度なテクニカルさもGood♪
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 ネオクラ度・・7 総合・・8
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FIREWINDBetween Heaven and Hell
ギリシャ出身のギタリスト、ガス・カラミトロディス率いるファイアーウィンドの1st。2002作
今や数多くの作品でその名を聴くようになったギターヒーロー、ガス.Gであるが、
彼がDREAM EVILとともに掛け持ちしていたバンドのこれがデビュー作である。
メロハーのようなジャケとは裏腹に、やっているのはじつに正統派のメロディックメタルで
パワフルなヴォーカルを乗せて疾走しつつ、ネオクラシカルな香りを乗せたサウンドだ。
ガス.Gのプレイはこの時点でまだ22歳という若さながら、しっかりとリフをこなしつつ
ときにイングヴェイを思わせるテクニカルな旋律を曲の中で巧みに聴かせてくれる。
ただ、どの曲も似たりよったりで、暑苦しい歌声も含めてどうしても後半には飽きてくる…
メロディアス度・・8 ネオクラ度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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FIREWIND「Forged by Fire」

新世代のギターヒーロー、ガス.G率いるファイアーウインドの3rd。2005作
正統派のメロパワサウンドにガス・Gのテクニカルプレイをまぶしたこのバンドのサウンドは
決して目新しいものではないのだが、DREAM EVIL以降のこの手のバンドの中でもクオリティは
トップクラスと言ってもよいだろう。本作からVoが代わり、またシンセ奏者にボブ・カティオニスが加入。
このバンドの最高傑作は4th「Allegiance」であると思うが、本作もそれに次ぐくらいには高品質。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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FIREWIND「Allegiance」

新世代のギターヒーローガス.G率いるファイアーウインドの4th。2006作
正統派のメロディックメタルと、 テクニカルなギタープレイで、パワフルに聴かせるサウンドは本作でも変わらないが、
ネオクラ風味を抑え気味にしたことで、これまで以上に楽曲の質とプレイの質が見事にかみ合い、
楽曲には力強い勢いが備わった。ヘヴィメタルとしての格好よさでは初期のDREAM EVILにも匹敵する。
女性コーラスなどもアクセントとなっており、最後まで飽きずに楽しめる。メロパワとしてはこれが最高作だろう。
メロディアス度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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FIREWIND「THE PREMONITION」

MAJESTIC、TIME REQUIEM、DREAM EVILと渡り歩いた新世代のギターヒーロー
ガス.G率いるファイアーウインドの5th。2008作
ちゃんと聴くのは1st以来なのだが、相変わらず正統派のメロパワサウンド。
やや暑苦しいヴォーカルの歌声と、シンセを含め厚みのある演奏に、
ときおりガス.Gのテクニカルなプレイを織りまぜながらパワフルに聴かせる。
正直、楽曲には新鮮味はないのだが、安心クオリティのアルバムではある。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 パワフル度・・8 総合・・7.5
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Flametal「Master of the Aire」

フラメンコとメタルの融合バンド、フラメタルの2nd。2008作
フラメンコギターとメタルとの融合を完璧になしとげたこのユニークなバンド、
てっきり1枚かぎりのネタものかと思いきや、ここに2作目が届けられた。
本格的にフラメンコギターを学んだというベン・ウッズの流麗な演奏とともに、
自身のダーティなヴォーカルがエレキギターと絡み、前作以上にメタル度を増している。
楽曲的にも単なるネタもの以上に出来がよく、激しさと哀愁のコントラストに加え
異国情緒と不思議なミステリアスな雰囲気もあって、なかなか楽しめる。
日本盤ボーナスには「宇宙戦艦ヤマト」のカヴァーを収録。
メロディアス度・・7 しっかりメタル度・・8 フラメンコ度・・8 総合・・8
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FORGOTTEN TALES「THE PROMISE」

カナダの女性Voシンフォニックメタルバンド、フォーゴトゥン・テールズの1st。2001年作
キーボード入りのメロディアスなアレンジにハスキーな女性ヴォーカルを乗せるスタイルは
フィメールメタル好きにとってはなかなか耳心地がよい。クサメロを含んで疾走するさまは
なかなかマニア好みでもある。楽曲そのものにもう少し叙情や盛り上がりが欲しい気はするが、
デビュー作としてみれば立派な出来。サウンドが若干B級くさいところもかえって魅力的だろうか。
そしてファンタジー童話みたいなジャケもそそられますね。
クサメロ度・・8 シンフォニック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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FORGOTTEN TALES「ALL THE SINNERS」

カナダの女性Voシンフォニックメタルバンド、フォーゴットン・テールズの2nd。2004年作
2001年のデビュー作に続く本作では、いくぶんメタリックな質感が増して音が骨太になってきた。
一聴して、GAMMA RAYの曲を女性が歌っているというようなジャーマンメタル風味もありつつ、
中世の魔女狩りをモチーフにした組曲的なコンセプトで、随所にクラシカルなメロディを配したり、
時にシンフォニックに、ときにメロスピ的に疾走したりと、作品としての密度はなかなか濃い。
全体的には垢抜けないB級っぽさが味わいになっていて、微笑ましく楽しめるファンタジックメタルだ。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Forgotten Tales「We Shall See The Light」

カナダの女性Voシンフォニックメタル、フォーゴトゥン・テールズの2010年作
2001年にデビュー、カナダ産の女性ヴォーカル・シンフォメタルとして話題を呼び、
2004年に2ndを発表して以来、音沙汰がなかったこのバンドの6年ぶりとなる3rd。
紅一点、ソニア嬢のハスキーな歌声と、美麗なアレンジで聴かせる作風はそのままに、
いくぶんB級ぎみのクサメロとともに疾走するスタイルは、ファンにはにんまりであろう。
根本にあるのはけっこう古き良きメタルの質感で、そこにきらびやかなシンセとメロディ、
そして女性声を乗せることで、まろやかな聴き心地にしていることがこのバンドの持ち味だ。
派手すぎない、モダンすぎないシンフォメタルとして中庸をゆくような好作である。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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4TH DIMENSIONWhite Path to Rebirth
イタリアのシンフォニックメロスピ、フォース・ディメンションの2011年作
シンセを含む5人組で、きらびやかなアレンジと軟弱系のヴォーカルを乗せて疾走する
B級っぽいシンフォメタル/メロスピサウンド。ギター以上にシンセが目立っていて
パワフルさよりも美麗な質感が前に出た、軽めのキラピコ系メロスピといってよい。
クサキャッチーなメロディもなかなかいい感じであるが、これといった個性もさほどない。
同じくイタリアの軟弱系メロスピ、WONDERLANDあたりが許せる方なら楽しめるかと。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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FREEDOM CALL「STAIRWAY TO FAIRYLAND」

ドイツのメロディックメタルバンド、フリーダム・コールの1st。1999作
MOON'DOCのVo/GとGAMMA RAYのDrが中心となったバンドプロジェクト。
サウンドはGAMMA RAYの疾走感とメロディアスさにRHAPSODY的な大仰さを付加したもの。
ジャケやストーリーもファンタジックなもので、曲中のコーラスワークや展開などにも
やはりこの手の最高峰であるRHAPSODYを意識した部分が見られる。
キャッチーで耳になじむサビメロはGAMMA RAYそのものといってよい曲もあり
独自性という点では難があるが、大げさなシンフォメタルとしてのクオリティは高い。
シンフォニック度・・8 キャッチー度・・8 個性・・6 総合・・8
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FREEDOM CALL「CRYSTAL EMPIRE」

ドイツのメロディックメタルバンド、フリーダム・コールの2nd。2001作
メンバーが、元MOON'DOGということからは想像もつかないシンフォ系のドラマティックメタルで、
専任Keyがいない4人編成なのだが、音の薄さはまったく感じられない。
壮大なコーラスやドラマティックな雰囲気の曲調はRHAPSODY的ですらある。
展開の意外性という点では新鮮味はないが、メロディはGAMMA RAYにも通じる分かりやすさがあり
壮大かつファンタジックなメタルが好きならまず聴くべきバンドのひとつであろう。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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FREEDOM CALL「ETERNITY」

ドイツのメロディックメタルバンド、フリーダム・コールの3rd。2002年作
1st、2ndとクオリティの高いドラマティックメタルアルバムでコアなファンを喜ばせた彼ら、
この3rdものっけから大仰なクワイア〜疾走と、シンフォニックメタルの王道をいっている。
とにかく、メンバーが実力者なので、そのサウンドには力強さと説得力があるのがポイント。
サビの分厚いコーラス、シンフォニックに疾走するときの爽快感が素晴らしく、そこいらのB級を聴くなら
まずこちらを聴いてと言いたくなる。ファンタジックな世界観とドラマティックな楽曲の数々は
GAMMA RAY+RHAPSODY+BLIND GUARDIANという印象。今作のクオリティは
バンドとしての決定打ともいうべき出来なので、日本盤がなぜ出ないのかと首をひねりたくなる。
売りかたによってはRHAPSODYくらいの人気が出ても不思議ではないと思うのだが・・・
おそらくまだこのバンドをノーチェックのファンもいると思うので、ここは「ぜひ!」と声を大にお薦めする。
メロディアス度・・8 大仰度・・9 楽曲・・8 総合・・8.5 ◆メタル名盤特選入り
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FREEDOM CALL「LIVE INVATION」
ドイツのメロディックメタルバンド、フリーダム・コールのライブアルバム。2004年作
GAMMA RAYのキャッチーさとRHAPSODYのシンフォニック性を併せ持ったこのバンド。
さすがにメンバーは皆実力者なので、ライブにおいても演奏は安定していて
楽曲における爽快さと、サビにおけるキャッチーな歌メロ、コーラスワークなど、
スタジオ版と同等に再現しており、高品質、高密度なメロディックメタルが堪能できる。
GAMMA RAYのファンにはぜひ聴いて欲しいバンドである。
ボーナスのDISC2では、新曲やカヴァー曲(HELLOWEENの"Dr STEIN")などが楽しめる。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ライブ演奏・・8 総合・・8
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FREEDOM CALL「THE CIRCLE OF LIFE」
ドイツのメロディックメタルバンド、フリーダム・コールの4th。2005作
前作が素晴らしい出来だったので期待をせずにいられなかった。
しかし@がなんだか軽いメロハーみたいな曲でやや拍子抜け。
その後はGAMMA RAYに通じるキャッチーなメロディを配した良質なメロディックメタル曲が続き
ひと安心だが、(これでカイ・ハンセン歌えばまんまガンマレイだね、というような曲もあり)
全体的には安定感を増した雰囲気で、メロディのインパクトや疾走感は前作ほどではない。
疾走曲Fのサビでのクワイアはお約束ながらもやはり気持ち良いが、
今後のマンネリ化をどう突き破るか、課題のアルバムとなった感もある。
メロディアス度・・8 疾走度・・6 安定度・・8 総合・・7.5
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FREEDOM CALL「Dimensions」

ドイツのメロパワバンド、フリーダム・コールの5th。2007作
デビュー時から毎回質の高い作品を出して、活動的にも中堅バンドといってよい存在感のある彼ら。
とくに3rd「Eternity」は相当の傑作だったので、よもやメロパワファンの方で未チェックの方はいないと思うが
その3rdの出来が良すぎたせいか、続く4thはいまひとつ物足りない作品となってしまった。
なので、今作もあまり期待せずに聴いてみたのだが、これがなかなか会心の出来。
のっけから、メロディックかつキャッチー、そしてファンタジックな雰囲気をまき散らし
クサメロ系のジャーマンメロパワとしては久々のヒット。GAMMA RAY的な陽性のメロディと疾走感が心地よく、
ときにRHAPSODYを思わせる壮麗な世界観とともに、クサいサビのコーラスには思わず合唱したくなる。
この分かりやすさは、いわば児童向けファンタジー小説のようだが、これぞ万人に楽しめるメロパワ作だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 ファンタジック度・・8 総合・・8
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FREEDOM CALL「Legend of the Shadowking」

ドイツのシンフォニックメタルバンド、フリーダム・コールのアルバム。2010作
1999年のデビューから質の高いアルバムを作り続けるこのバンド、
6作目となる本作も、RHAPSODYばりの壮麗なクワイアにGAMMA RAY的な
キャッチーなクサメロで聴かせる安心高品質のシンフォメタルサウンドだ。
メロディアスであるという点にこだわる姿勢は、メロスピ、クサメタルの精神だし、
流行りのモダンさに追随せず、あくまでジャーマンメタル的なマイナースタイルを
保持していることには敬服を覚える。いくぶんのダサさにもにんまりできる好作だ。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 キャッチーでクサメロ度・・8 総合・・8
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FREEDOM CALL「Live in Hellvetia」
ドイツのシンフォニックメタルバンド、フリーダム・コールのライブアルバム。2011年作
1999年にデビューし、現在までにアルバム6枚を発表、ライブアルバムとして2004年以来となる。
本作は2010年のツアーからスイスでのステージをCD2枚に収録している。
ツインギターのフレーズとシンセによる、シンフォニックかつメロディックな演奏は、
ジャーマンメタル的な疾走感と、エピックメタルとしての雰囲気もたっぷり。
楽曲の中に明快でキャッチーなメロディ…つまりクサメロがあるのもこのバンドの魅力で
GAMMA RAY的な陽性のメタルをファンタジックな世界観でやっているのがとてもいい。
ライブにおける演奏も安定していて、ファンならば当然聴いて損はないだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ライブ演奏・・8 総合・・8
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Freedom Call「Land of the Crimson Dawn」

ドイツのメロパワバンド、フリーダム・コールの2012年作
デビューからすでに10年以上、質の高いメロディックメタルを作り続ける中堅バンド。
今作ものっけからGAMMA RAYばりの陽性のキャッチーさで疾走するサウンドに
思わずにんまりだ。古き良きジャーマンメタルのローカルさを残したそのスタイルは
HELLOWEENなどがずいぶんモダン化したいまとなっては、むしろ貴重な存在だろう。
あくまでメロディックな聴き心地であるが、エピックなシンフォニック性も取り入れていて
軽すぎず重すぎずというバランスも見事。メロハーばりにキャッチーな曲も含めて、
カラフルなジャーマンメタルが楽しめる。3rd「Eternity」以来の傑作といってよい出来だ。
メロディアス度・・9 疾走度・・8 クサ&キャッチー度・・9 総合・・8.5
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FrequencyWhen Dream and Fate Collide

スウェーデンのメロパワバンド、フリークエンシーのアルバム。2006作
知る人ぞ知るクサメロ系メロデスバンドLOTHLORIENのメンバーが結成したこのバンド、
さすがに元デスをやっていただけあり、素晴らしく重厚なギターサウンドが炸裂している。
センスのよいメロディックなツインギターに、なかなか力強いハイトーンヴォーカルが乗ると
NOCTURNAL RITESあたりに通じる質感で、これはかなりハイクオリティなサウンドだ。
ギターはときおりクラシカルなフレーズを織りまぜつつも、ザクザクのリフを弾いてもまた格好よい。
メロデス風に疾走する曲もあり、しかもそこいらのメロデスよりもずっと出来が良いときている。
パワフルかつメロディックな傑作。個人的にはノクタよりも気に入った。まさに掘り出し物の一枚!
メロディアス度・・8 疾走度・・7 パワフル&重厚度・・9 総合・・8.5
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Frequency「Conpassion Denied」

スウェーデンのメロパワバンド、フリークエンシーの2nd。2008年作
前作はツインギターの魅力をたっぷりと聴かせる傑作だったので、今作も期待していたのだが、
ヴォーカルが代わり、ギターサウンドがややヘヴィになっていて、モダンになった印象。
前作のような美しいツインリードはやや控えめになり、全体的に少しダークになったものの、
NOCTURNAL RITESDREAM EVILと同様、骨太の正統派メロパワという意味では
昨今とても貴重なバンドであるし、クオリティ的にもその2バンドに引けをとっていない。
インパクトのある疾走ナンバーなどがないので、アルバムとしてやや地味に感じられるのが惜しい。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 メロパワ度・・8 総合・・8
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FRETERNIA「Warchants & Fairytales」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、フレテルニアの1st。1999作
なんかメロデスちっくなジャケだが、中身はれっきとした疾走メロパワです。
BLIND GUARDIANとかHAMMERFALLあたりをB級にしたという感じ。
Voにしろバックの演奏にしろ、やや力量不足なのは否めないが、
なかなかクサいメロディで疾走する様は、その手のファンにはたまらない音かも。
ただ、方向性は好みなのだが、いかんせん音に説得力がともなっていない。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 演奏・・7 総合・・7

FRETERNIA「A NIGHTMARE STORY」
スウェーデンのメロディックメタルバンド、フレテルニアの2nd。2002作
北欧っぽいシンフォニック性とジャーマンメタルの荒々しさが同居したスタイルで、
ややガナリぎみのVoがそこそこメロディアスな疾走曲に歌を乗せている。
かつて90年代前半のB級バンド勢に比べれば、はるかにまともだし、
普通に聴けるくらいの音だが、最近のこのクラスのバンドだとなにかひとつ
突き抜けた個性やら魅力がないと印象に残らないのも確か。
全体的に及第点のマイナーメロディックメタルで、エピックな雰囲気は悪くない。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


FROZEN TEARS「METAL HURRICANE」
イタリアの正統派メタルバンド、フローズン・ティアーズの3rd。2004作
ジャケの雰囲気からして、スカイラークみたいなメロスピを想像してしまったが、
実際は最近珍しい…というか案外多いのか…普通の正統派メタルだった。
古き良きメタルリフによるなかなか力強い音で、あまり疾走はしない。
ICED EARTHとか、あのくらいの多少ドラマテイックなメタルという感じで
ヴォーカルがややガナりすぎで耳障りなものの、まあちゃんとメタルっぽいので
あまり面白みはないが、ひどくけなすこともない正統派サウンド。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 正統派度・・8 総合・・6


Fugatta「Mystic Kingdom」
メキシコのシンフォニックメタル、フーガッタの2011年作
シンセを含む5人組で、シンフォニックで壮麗なイントロから期待感が高まるが、
曲が始まるとハイトーンヴォーカルとともにクサメロで疾走。華麗な雰囲気は
AQUARIAの1stなどを思わせるが、演奏にはいくぶんB級気味の粗さがある。
やはりどこかで聴いたようなメロディや展開も多く、途中で飽きてくるのだが、
シンフォニックでクサメロという、この手が好きな方にはまず嬉しいサウンドだろう。
ラウドな録音面も含めて今後のクオリティアップに期待したい。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Furia Animal 「Azotando El Destino」

スペインのメロディックメタルバンド、フリア・アニマルの2nd。2002作
クサメロ系スパニッシュメタルとして名高いこのバンド、よく分からないジャケのセンスはともかく、
きらきらのシンセ入りで疾走するメロスピサウンドはクサメタマニアは大歓喜だろう。
スペイン語による歌唱とともに、シンフォニックに盛り上がるサビメロや
ギターによるクサ哀愁フレーズはまさに悶絶もの。初期のWARCRYなどが好きな方もぜひ。
イーグルスの名曲“Hotel California”のメロスピ疾走カヴァーも収録。笑
クサメロ度・・9 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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Furia Animal「Sentencia Divina」

スペインのメロディックメタルバンド、フリア・アニマルの3rd。2003作
きらきらのクサメロスピだった前作に比べて、ツインギターがいくぶんパワフルになり
美しくシンセが絡む正統派のスパニッシュメタルの感触になっている。
もちろんWARCRYばりのクサメロと疾走感も残していて、スペイン語の歌声による
哀愁たっぷりの情感と、シンフォニックなサウンドが合わさった濃密さで聴かせる。
疾走感は前作よりやや減ったが、その分音の説得力は増している。
ちなみに本作からシンセ奏者が女性になってます。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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Furia Animal 「Palabras」

スペインのメロディックメタルバンド、フリア・アニマルの4th。2008作
初期はクサメロ疾走のメロスピとしてクサメタルファンから評価が高かったバンドだが、
本作のサウンドは疾走は抑え目に、正統派のメタル/ハードロックサウンドにシフトしている。
それでもスペイン語のヴォーカルのかもしだす叙情美や、シンセよる美しい味付けはさすがで、
クオリティとしてはAvalanchと並ぶバンドだと思う。自分的には全然これでもOKのサウンドです。
メロディアス度・・8 疾走度・・5 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5


G

GAIA EPICUS「SATRAP」
ノルウェーのメロディックメタルバンド、ガイア・エピックスのアルバム。2003作
Vo/G、Gの二人組で、B、Dr、Keyはゲストという、バンド…というかユニット。
まるでGAMMA RAYみたいなジャケだが、音の方もそれ系のジャーマン入ったメロスピ。
Voもカイ・ハンセンを崇めているのか、力弱いハイトーンで、曲タイトルがまた馬鹿すぎ。
KEEPERS OF TIME」、「HEAVENS GATE」、「STAR WARS」、「FREEDOM CALLS」
「CYBER FUTURE」、「HEAVY METAL HEART」、「WATCH THE SKY」等々
どれもどこかで聞いたような曲名、単語ばかりである…(苦笑)。
メロディはクサメロ満載でいいのだが、やはりアイデンティティの無さというか、
その開き直ったような「B級だもん」「パクリでもいいか」というマイナー精神が、
このバンドの場合は、やや許容限度を超えている気もする…。
CRYSTAL EYESPHOENIX RIZINGに対抗する新たなバンドの誕生だ!
クサメロ度・・8 疾走度・・8 B級度・・9 総合・・7
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GAIA EPICUS「Symphony of Glory」
ノルウェーのクサメタルバンド、ガイア・エピクスの2nd。2005作
前作が閉口もののB級さ加減で不安であったが、今作は若干ながら曲が良くなっている気がする。
愛すべきクサメロ&疾走というスタイルは相変わらずで、当然ながらVoの弱さも不変であるのだが、
なんというか、今作ではクサメロディへの気合の入れ方がイモ臭さをやや上回りつつある、というか。
スウェーデンのCRYSTAL EYESや、ドイツのクサメタルの大御所、SEVENTH AVENUEには
匹敵するレベルには来たかもしれない。…まったく褒め言葉になっていないが(笑)
当然ながら、一般のメロパワリスナーからはゴミ扱いされるされるレベルなのは確かだが
ヘナチョコLOVE、マイナークサメタルLOVE…という優しい人々ならば、きっと聴き通せるだろう。
GAMMA RAYをさらに能天気にしたような陽性のクサメロが、けっこう気持ちよいのよ(笑)
クサメロ度・・8 疾走度・・8 ヘナチョコ度・・9 総合・・7

GAIA EPICUS「VICTORY」
ノルウェーのメロスピバンド、ガイア・エピクスの3rd。2007作
ヘナチョコ系北欧ガマレーぎみバンドとして、1st、2ndと着実にクサメロ&疾走で
ごくわずかな成長を遂げているこのバンド。一応少しだけは待望の3rdである。
相変わらずのアマチュア臭さの残る演奏と、煮え切らないがクサいサビメロ、
そして力弱いヴォーカルとバタバタしたドラムで疾走するサウンドにはまったくガッカリだ。
前作より良い部分を探すとなると、わずかにギターリフが最初期のHELLOWEENくらいには
パワフルになったことくらいか。しかし、曲そのものの魅力が増したわけではないので、
やはりB級メロパワマニア以外には勧められない。ジャケだけは少しよくなった気もする。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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GALLOGLASS「LEGENDS FROM NOW AND NEVERMORE」

ドイツのメロディックメタルバンド、ガログラスの2003年作
これはかなりイケている。ツインギターでGAMMA RAY風に疾走し、サビでは壮大なクワイア、
Voもマイナーバンドにしてはなかなかの実力で、演奏力、サウンドクオリティ共に準A級というレベル。
日本盤が出ていてもこれよりヘボいバンドはいくらでもいる。
雰囲気と勢いはすでに中堅バンドクラスのものを感じさせるものを持っており
ヴァイオリンやチェロ、フルートなどのゲスト楽器の導入の仕方も堂に入っている。
個性という点では、とくに目新しい部分はないが、今後の期待感の持てるバンドだ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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GALLOGLASS「heaveNseeker」

ドイツのメロパワバンド、ガログラスの2nd。2005作
1stは輸入盤ながら、演奏、楽曲ともにすでに相当のクオリティであったが、今作も期待に違わぬ完成度だ。
疾走型のメロスピサウンドに、ジャーマン的な力強いリフと、実力のあるヴォーカル、
そしてシンフォニックなキーボードアレンジも盛り込んだ、まさに美味しいとこ取りサウンドで、
昨今賑わっている北欧勢に負けてはおられぬという意気込みが音からも伝わってくる。
ジャケやタイトルなどから物語的なコンセプトもあるようだが、
音だけを聴いても愉快に楽しめる分かりやすさがあるので充分楽しめる。
押し一辺倒でやや力み過ぎな感じもなきにしもあらずだが、そのへんも含めて
とにかく、力強い疾走+シンフォニック…これがこのバンドの最大の魅力であり、
最近失速ぎみのブラガあたりよりもこちらを支持する若いリスナーもいるだろう。
限定盤には2004年ドイツでのライブを収録したDVD付き。こちらも嬉しい。
メロディアス度・・8 疾走度・・9 楽曲・・7 総合・・8
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Gallows EndNemesis Divine
スウェーデンのメタルバンド、ギャロウズ・エンドの2010年作
昨今、古き良きメタルの宝庫となりつつあるスウェーデンからまたしても期待のバンド登場。
ツインギターの正統派のフレーズとメロディックな質感はHAMMERFALLあたりを思わせ、
パワフルでありながらキャッチーな聴き心地なのはDREAM EVILにも通じる感触だ。
悪くはないのだが、メロディの魅力がもうひとつ足りないのと、楽曲がやや一本調子なのが惜しい。
メロディアス度・・8 パワフル度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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GAMMA RAY「Heading for Tomorrow」

カイ・ハンセン率いるガンマ・レイの記念すべき1st。1990作
「守護神伝」の2作を残してHELLOWEENを脱退したカイ・ハンセンが戻ってきたということで、
当時のCDの外箱には、バンド名ではなくでかでかとKAI HANSENの文字が書かれていたものだ。
ドラマティックなイントロから続く“Lust For Life”の格好良さには、リアルタイムで聴いていた
すべてのジャーマンメタルファンがしびれただろう。キャッチーなメロディの“Heaven Can Wait”は
個人的にはGAMMA RAYのミドルテンポ曲でもっとも好きな1曲だし、“Monney”で聴かせる
コミカルな疾走サウンドにはカイの遊び心が溢れている。そして絶品のパラード“The Silence”の
荘厳なまでの美しさに胸うたれ、ラストの大曲“Heading For Tomorrow”まで、
楽曲はバラエティに富みながらも、しっかりとカイ・ハンセン印が押された好曲満載。
ラルフ・シーパーズの素晴らしいハイトーンとともに、爽やかなジャーマンメタルが楽しめる傑作である。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 カイ・ハンセン度・・9 総合・・8.5
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GAMMA RAY「Land of the Free」

ガンマ・レイの4th。1995作
前作「Insanity & Genius」を最後にラルフ・シーパーズが脱退、
本作からカイ自身がヴォーカルをとる。大曲“Rebellion In Dreamland”で幕を開け
華麗な疾走曲“Man of A Mission”への流れは今聴いても素晴らしい。
ドラマティックなメタルナンバー“Gods of Deliverance”、叙情的なバラード“Farewell”
そして、これぞカイ・ハンセン節というキャッチーな名曲“Land of The Free”と、
バンドの充実ぶりを感じさせる楽曲が多数。GAMMA RAYの代表作たる1枚である。
そして2007年には続編となる「Land of the Free U」を満を持して発表することになる。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 カイ・ハンセン度・・9 総合・・8
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GAMMA RAY「Power Plant」

ガンマ・レイの6th。1999作
前作「Somewhere Out In Space」もクオリティの高い作品であったが、
本作はさらスケールの大きなダイナミックさで聴かせる傑作である。
ヘニュ・リヒター、ダークシュレヒター、ダン・ツィマーマンというベストメンバーの息が揃い、
のっけからパワフルかつドラマティックに疾走するGAMMA RAYサウントが炸裂。
きらびやかでメロディアスな楽曲たちは、ときに古き良きヘヴィメタルの伝統を感じさせ、
よく言われるカイ・ハンセンの歌の弱さなど問題にしない。これがガンマレイの音なのだ。
今作ではどの曲も比較的シリアスで重厚な雰囲気であるのも好みなのだが、
中でも絶品のメロディックスピードメタル曲“Wings of Destiny”には悶絶である。
全体的な質の高さでは、本作をバンドの最高作としてもよいほどだ。
ドラマティック度・・9 疾走度・・8 カイ・ハンセン度・・9 総合・・8.5
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GAMMA RAY「NO WORLD ORDER」
ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイの7th。
その筋の鋼鉄魂メタラーにとって、ハロウィン以上に信頼と期待を寄せるこのバンドだが、
今作はメロディックメタル路線からややはずれ、80'メタル(ジューダスプリースト)への接近がなされており、
近年のファンにとってはやや肩透かしを食う内容である。従来のカイハンセン節が堪能できる佳曲もあるが、
全体としては目新しさもなく、ドラマティックさも減少しているといわざるを得ない。
4th「LAND OF THE FREE」以降、5th「SOMEWHERE OUT IN SPACE」6th「POWER PLANT」
最新作=最高作たらしめてきた彼らだが、ここにきてついにその限界を露呈したか?
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・6 楽曲・・7 総合・・7.5
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GAMMA RAY「SKELETONS IN THE CLOSET」
ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイのライブアルバム。CD2枚組。2003作
ライブ作品としては2作目と年季の割には少ない気がするが、
今回はたっぷりCD2枚組でコアなファンにも対応する内容。
選曲は新旧織りまざりバラエティに富んでいて中にはややマニアックな曲もあるが、
どの曲もライブならではの勢いと熱気とで力強く輝いている。
個人的にはHELLOWEEN時代の曲「VICTIM OF FATE」が嬉しい。
音質も上々、演奏もベテランらしく安定していて、しかもパワフルという
素晴らしいもので、そのサウンドにはメタルへの愛が溢れている。
ライブ演奏・・9 選曲・・7 メタルゴッ度・・10 総合・・8
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GAMMA RAY「MAJESTIC」

カイ・ハンセン率いる、ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイの8th。2005作
前作でのオールドメタル回帰路線にはけっこうがっかりしたものだが、
今作では彼ららしいキャッチーなメロディの魅力が戻ってきていてまずは一安心。
疾走曲のみならず、ミドルテンポの曲にもベテランらしい細かなアレンジの妙が冴えていて、
全体的にバラエティに富んだ内容だが、どの曲にもしっかりガンマレイ印が押されている。
往年を思わせる壮麗かつメロディックな雰囲気と、バンドとしての力強さが封じこめられた好作だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ガマレー度・・8 総合・・8
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GAMMA RAY「Land of the Free U」

ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイの9th。2007作
前作から2年ぶりとなるアルバムは、なんと1995年の作品「Land of the Free」の続編だ。
のっけからオールドスタイルの王道ジャーマンメロパワサウンドが炸裂で、
これほどのベテランになってもかつてと変わらぬ勢いを感じさせるのはさすが。
IRON MAIDENJUDAS PRIESTなどと同様、長い年月を経てきたバンドとしての貫祿とともに
カイハンセン節ともいえるキャッチーなメロディと疾走感に溢れた楽曲でたたみかける。
間奏部におけるドラマティックな展開力は、鉄壁のツインギターとリズム隊によって支えられ、
若手バンドではかもしだせない強固な説得力と、歴史上の名バンドに匹敵する空気を作り出すことで
カイ・ハンセンのヴォーカル云々という毎度の論議を超越するだけのパワーを生み出している。
そして、ラストは11分の大作で、これでもかという劇的な展開美に綴られてアルバムは幕を閉じる。
過去と現在、そして未来をみすえるようなポジティブなパワーに満ちあふれたこのアルバムは、
「王道とはなにか」という答えを、昨今の若いリスナーたちに提示してみせるかのごとく輝いている。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 王道メロバワ度・・9 総合・・8.5
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GAMMA RAY「Hell Yah!!! Live In Montreal

ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイのライブアルバム。2008作
今や世界のメロパワバンドの父たる存在であるカイ・ハンセン率いるこのバンド、
傑作「Land of The Free U」を引っさげて、HELLOWEENとの夢のカップリング来日も果たし、
今なお勢いに乗り続ける。本作はてっきりその最新ツアーからのライブアルバムかと思いきや、
契約の問題で伸びに伸びていたということで、前作「Majestic」の2006年ツアーの音源である。
まあともかく、なんにせよライブ演奏が聴けるということで、それがどんなものだろうと嬉しいのは
IRON MAIDENとこのバンドくらいのものだろう。演奏陣はカイ・ハンセンのヴォーカルも含めて、
鉄壁のチームワークで新旧とりまぜた楽曲をパワフルにこなし、ステージを盛り上げる。
Disc2のボーナストラックには、おまちかね最新ツアーからの音源も4曲収録。ファンは必携だろう。
メタルゴッ度・・10 ライブ演奏・・8 選曲・・8 総合・・8
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GAMMA RAY「To The Metal」

ジャーマンメタルゴッド、ガンマ・レイのアルバム。2010作
前作「Land of the Free U」において、王者としての強力なパワーを見せつけた
カイ・ハンセン率いるこのバンド。本作はタイトルからしていかにもメタルへの愛を感じさせる。
1曲目のドラマティックなミドルチューンは、かつての「Land of the Free」の1曲目
“Rebellion in Dreamland”を思わせる雰囲気で、ややダークな香りを覗かせているが
続く2曲目はヘヴィな疾走と、正統派メタルとしての力強さ、そしてカイ・ハンセン節ともいえる
キャッチーなサビのメロディで聴かせる好曲で、なんとマイケル・キスクが参加している。
ヘニュ・リヒターとのツインギターも、ときに力強くときにメロディアスで、
随所にシンセアレンジも加えた壮麗な雰囲気とともに、いつになくシンフォメタル的だ。
かつてのHELLOWEEN風の疾走曲“Rise”、クールなヘヴィさも加わった“Chasing Shadows”、
そして、ラストの美しいバラード“No Need To Cry”まで、メタルとしての躍動感とメロディの
バランスがとれた作風で、楽曲の質も素晴らしい。カイの歌声は以前のハイトーンではなく
中音域を中心にじっくりと歌いあげる感じなので、これらの楽曲にもよくマッチしている。
王者としてのまさに王道をゆく、どっしりとした自然体でメタルを表現したというべき力作だ。
メロディアス度・・8 重厚度・・8 王道度・・9 総合・・8.5
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GOLDEN RESURRECTION「Glory To My King」

スウェーデンのネオクラシカル系メタルバンド、ゴールデン・レザレクションの2010年作
DIVINEFIREのChristian Liljegren、REINXEEDのTommy Johanssonらによるバンドで、
サウンドはまさに様式美メタルの王道。ときにクサメロもまじえた技巧的なギターに、
美麗なシンセが絡み、北欧メタルのキャッチーさを合わせたサウンドには思わずにやにや。
90年代的な古き良き感触が微笑ましくもあり、ただのピロピロ系ネオクラではなく、
正統派メロパワとしてのオールドなパワフルさがあるのも好感が持てる。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 ネオクラ度・・8 総合・・8
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Golden Resurrection「Man With A Mission」

スウェーデンのネオクラシカルメタル、ゴールデン・レザレクションの2011年作
DIVINEFIREのChristian Liljegren、REINXEEDのTommy Johanssonらによるバンドで、
まさに様式美メタルの王道といったデビュー作に続く2作目。今作もエピックでファンタジックな雰囲気に
きらびやかなシンセと随所にネオクラなギターを効かせた、相変わらず質の高いサウンドだ。
疾走のみに頼らないキャッチーな聴き心地は、古き良き正統派北欧メタルの王道といった趣もあり、
パワフルすぎない軽やかさと、いかにも様式美というメロディ作りは、意外性のない定型内の音ながらも、
耳心地の良さで最後まで聴けてしまう。80〜90年代の北欧メタルを甦らせたような好作である。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 様式美度・・9 総合・・8
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GOTHIC KNIGHTSUp from the Ashes
アメリカのヘヴィメタルパンド、ゴシック・ナイツのアルバム。2002作
今どき珍しいほどの正統派スタイルで、特筆すべき個性がないくらいに、
徹頭徹尾オーソドックスなヘヴィメタルを聴かせる。
演奏、ヴォーカルともに基準を超えるくらいの質はあるので、
B級な感じはさほどなく、MANOWARなどのトゥルーメタル好きならば
最後まで聴き通せるだろう。ともかく熱きヘヴィメタル愛に溢れたアルバムだ。
メロディアス度・・7 ヘヴィメタル度・・9 楽曲・・7 総合・・7.5
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GRAVE DIGGER「The Grave Digger」
ドイツのベテランメタルバンド、グレイヴ・ディガーのアルバム。2001作
本作から元RAGEのマンニ・シュミットが加わっているが、
サウンドの方は80年代から変わらぬ正統派ヘヴィメタル。
ダミ声のヴォーカルと、王道のギターリフでパワフルに聴かせる楽曲に、
ときおりRAGEを思わせるようなドラマティックなギターフレーズも覗かせる。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 正統派度・・8 総合・・7.5
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GRAVE DIGGER「Tunes of Wacken- Live」
ドイツのベテランメタルバンド、グレイヴ・ディガーのライブ作。2002作
今やジャーマンメタルを代表する彼らの、2001年のWackenでのライブを収録。
マンニ・シュミットの切れ味のよいギターワークに、もはやこのバンドのトレードマークである
ダーティなダミ声のヴォーカルを乗せて疾走する、しごく正統派のヘヴィメタル。
ベテランらしい安定したパワフルな演奏力に、ときにドラマティックに聴かせるサウンドで、
全13曲たっぷりと楽しめる。地元ということでドイツ語のMCもいい感じだ。
メロディアス度・・7 正統派ジャーマン度・・9 ライブ演奏・・8 総合・・7.5
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GRAVE DIGGER「Ballads of a Hangman」

ドイツのベテランメタルバンド、グレイヴ・ディガーの14作目。2009作
RUNNING WILDらとともに、長きにわたって正統派のジャーマンメタルバンドとして活動を続けているこのバンド、
今作ではその元RUNNING WILDのティロ・ハーマンが新たに加わり、マンニ・シュミットとのツインギター体制となった。
イントロに続く2曲目から、王道のスタイルで疾走するジャーマンメタルサウンドにおもわずにんまり。
もはやこのバンドの色となっているダーティなダミ声ヴォーカルを乗せ、
ときに男臭いコーラスなどもまじえつつ、パワフルかつドラマティックにたたみかける。
ツインギターとなったことで、マンニのギターも生き生きとしたソロを聴かせてくれる。
80年代から脈々と続く、古き良きヘヴィメタルを生き残らせている数少ないバンドである。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 正統派ジャーマン度・・10 総合・・8
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GRAVE DIGGER「The Clans Will Rise Again」

ジャーマンメタルのベテラン、グレイブ・ディガーの2010年作

80年代から活動を続ける大ベテラン。正統派メタルブームの復興とともに、
活動30年を数えるこのバンドにも再び注目が集まり出しているのは嬉しいかぎり。
中世をテーマにしたコンセプト作「Tunes of War」の続編ともいうべき本作は
長年彼らの貫いてきた正統派のメタルサウンドに、BLIND GUARDIANを思わせるような
エピックなコーラスワークやSE、ケルティックなメロディなどを随所に盛り込んだドラマティックな作風だ。
新たに加わったDOMAINのアクセル・リットとマンニ・シュミットのツインギターも鉄壁。
RUNNING WILDなき今となっては、本物のジャーマンメタルの存続は彼らにかかっている。
ドラマティック度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・9 総合・・8
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Graveyard Ghost「Omega」
イタリアのメロディックメタルバンド、グレイブヤード・ゴーストのアルバム。2007作
ツインギターの5人組で、比較的オーソドックスなパワーメタルをやっている。
いたって正統派のギターリフで疾走しつつ、やや力みすぎのヴォーカルが歌を乗せる。
ジャケのイメージからもう少しエピックなイメージを期待していたのだが、
正直このサウンドは古くさいし、演奏力も並み程度で面白みもあまりない。
ときおり強引にクラシックのフレーズを入れたりするのは、いかにもイタリア的であるが、
ドタバタとしたリズムや、歌の弱さがどうにもB級すぎて、現状ではややつらい。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 演奏度・・6 総合・・7


GRIFFIN「NO HOLDS BARRED」
ノルウェーのメロディックメタルバンド、グリフィンの3rd。2003作
ノリの良さとパワフルさで聴かせるメロディックメタル。
元デスメタラーというだけあって、リフワークはかなりヘヴィで、
ときおり聴かせるツインギターの叙情フレーズもなにげに格好いい。
キーボードの味付けもうるさすぎない程度に曲を彩っている。
これでVoがデス声ならメロデスとしてもいいような雰囲気もあり、
パワフルな重厚さと軽快なノリの相反するベクトルがなかなか面白い。
なお、本作にはチルボドのアレキシがゲスト参加している。
メロディアス度・・8 重厚度・・8 メロデス的度・・8 総合・・8
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GRIFFIN「Lifeforce」
ノルウェーのメロディックメタルバンド、グリフィンの4th。2005作
メンバーはデスメタル系人脈の方々なのだが、本作はしごく正統派のメタル作になっている。
ツインギターのメロディなどキャッチーに聴かせつつも、どうしても滲み出てしまう
ダークで重厚な部分がアンバランスで、いま一つ爽快になりきれないのがもどかしい。
質の高い正統派ハードロックであるのだが、元はデスメタルだったに違いないようなヴォーカルや
曲調にマッチしないテクニカルなギターワークなど、方向性の点でやや疑問が残る。
重厚メタルの耳で聴くか、爽やかハードロックとして聴くか、耳が迷ってしまう。
メロディアス度・・7 勝手に重厚度・・8 暗いの明るいのどっちなの?度・・9 総合・・7.5
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Grimmstine
GRIM REAPER〜LIONSHEARTなどで活躍したヴォーカリスト、スティーヴ・グリメットと
アメリカのギタリスト、スティーヴ・スタインによるユニット、グリムスタインの2009年作
パワフルな歌声で聴かせる正統派のメタルサウンドで、キャッチーなメロディアスさもある。
随所に聴かせる泣きのギターも含めて、古き良き感触のHR/HMが好きならそれなりに楽しめるが、
曲が多い割には楽曲にフックがやや乏しく、よくも悪くも時代的な感じがする。グリメットのファンならどうぞ
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 正統派度・・8 総合・・7.5
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GUARDIANS OF TIME「MACHINES OF MENTAL DESIGN」
ノルウェーのメロディックメタルバンド、ガーディアンズ・オブ・タイムの2nd。2003作
音の方はきらきら系メロスピというよりは最近のNOCTURNAL RITESに通じる
硬派なメロパワという印象で、マイナー臭さはない。演奏も力強く実に堂々としたもの。
ただメロディの印象度からすると新鮮度は薄く、お決まりの疾走曲はそれなりにかっこ良いのだが
このバンドならではのものはまだ見えていない気もする。
また、やや癖のあるハイトーンのヴォーカルが好みを分けるところか。
NOCTURNAL RITES系の正統派メロディックパワーメタルファン向き。
メロディアス度・・7 パワメタ度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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GUARNERIUS「Arcanos Abismos」
日本の…ではなくこちらはメキシコのメロスピバンド、ガルネリウスのアルバム。2003作
クサメロ&シンフォニックで疾走、そこに乗るスペイン語の歌唱がいかにもな雰囲気。
音質のチープさからサウンドとしての説得力は低いのだが、
楽曲やメロディにはヨーロッパのメロスピバンドにも引けをとらないものがある。
ときおりネオクラシカル調のキーボードがピコピコいっているのが耳障りだが、
クサメロでシンフォニック疾走好きのリスナーにはたまらない音かもしれない。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 中米度・・9 総合・・7


GwyllionAwakening The Dream
ベルギーのシンフォニックメタルバンド、グウィリオンの1st。2007年作
2nd「The Edge Of All I Know」で日本デビューも飾ったこのバンドの自主デビュー作。
先に聴いていた2ndに比べると、まだまだサウンドは粗削りで、
シンフォメタルとゴシックの中間といった雰囲気の垢抜けなさがある。
もちろん美しいシンセワークや、初期のDark Moorなどを思わせる
女性ヴォーカルの歌声で疾走する曲調にはなかなか魅力的なものもあり、
さまざまな要素を詰め込みすぎた感のある2ndよりも、むしろ素朴な味わいが楽しめる。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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GWYLLION「The Edge Of All I Know」
ベルギーのシンフォニックメタルバンド、グウィリオンの2nd。2009年作
おそらくMagic Kingdom以来となるベルギーからの大型新人メタルバンド。
壮麗なイントロから曲が始まると、キラキラとしたシンセとともに疾走、
かつてのDark Moorのエリサ嬢を思わせる女性ヴォーカルの歌声と、
ゴシックメタルやフォークメタルを通過してきた新世代のバンドらしいミックス感覚で
構築される楽曲はシンフォニックなメロスピ風でもあり、ときにProgMetal的でもある。
恥ずかしげもないクサメロフレーズをオペラティックなアレンジの中に取り入れてしまったり
これまでのバンドの様々な要素をてらいなく詰め込んだ作風には、聴いていてにやりとなる。
たとえば、SERENITYの1stを聴いたとき同様、嫌いではないが質の高い散漫さを感じてしまう。
今後は、楽曲のシェイプ化と方向性の絞り込みをすることで、一皮むけるバンドになれるはず。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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H

HALFORD「RESURECTION」
JUDAS PRIESTのロブ・ハルフォード率いるハルフォードの1st。
ボビー・ジャーゾンベクのドラムが聴きたくて購入。曲の方はまあ普通のメタルだが、なかなか悪くない。
RIOT時代から彼のドラムには、その圧倒的なリズムセンスと手数の多さとに、驚愕してきたものだが
ここで聴けるプレイはやはり正統派のメタルサウンドに合わせたドラミングで
ジャーゾンベク好きの私にとってはやや物足りないが、それでも力強いツーバスや
時折覗かせる華麗なシンバルワークなどはさすがの腕前。やはり素晴らしいドラマーだ。
ハルフォードのヴォーカルについては、このおっさんなかなかまだ頑張っているねという程度ですな。
メロディアス度・・7 メタル度・・8 このドラム!度・・8 総合・・7.5

HALFORD「Live Insurrection」

メタルゴッド、ロブ・ハルフォード率いる、ハルフォードのライブ作。2001作
アルバム「Resurrection」でメタル界に復活をとげ、その後のワールドツアーでのライブを収録。
同アルバムからの曲をメインに、JUDAS PRIESTFight時代の曲もまじえ、
スタジオ盤以上の迫力で聴かせる。演奏陣のプレイも抜群で、元RIOTのボビ・ージャーゾンベクのタイトなドラムに、
硬質感とメロディの同居するツインギター、そして枯れることをしらないハルフォードのハイトーンヴォイスがこだまする。
観客の盛り上がりもすごいが、やはりこの歳になっても衰えしらずのパワフルな歌声は、
それだけで称賛に値する。メタルゴッドのゴッドたるゆえんをまざまざと見せつける快心のライブ作だ。
メロディアス度・・7 ライブ演奏・・8 メタルゴッ度・・10 総合・・8
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HAMKA「UNEARTH」

DREAMAKERのエリサ・マーティンと、FAIRYLANDのGによるハムカのアルバム。2005作
サウンドはシンフォメタルなFAIRYLANDよりはもう少しプログレッシブな印象で、
バンド名やジャケが示す通り、民族的でアジアンな要素もあり、
ときおり現れるエスニックなメロディやパーカッションなどが特徴的。
メタルと民族性との融合という点では、かつてのANGRAの「HOLYLAND」あたりに近い雰囲気もある。
ドラマティックな楽曲とエリサ嬢のヴォーカルもなかなか相性が良く、
単なるシンフォニックメタルとは異なる質感が楽しめる。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 ドラマティック度・・8 総合・・8
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HAMMERFALL「Crimson Thunder」
スウェーデンのメタルバンド、ハンマーフォールの4th。2002作
3rd「Renegade」が凡庸な出来だったので、それ以降チェックしなかったのだが久々に聴く。
彼らの1st、2ndはIN FLAMESのイエスパー・ストロムブラードの力も借りて、
ピュアなメロディックメタルの好作として世界的にも受け入れられたが、
今作からバンドは完全に一人立ちして、曲作りもメンバー自らがこなしている。
楽曲の方は疾走感はやや抑えめながら、キャッチーに聴かせるメロディと
MANOWARにも通じるエピックな雰囲気が合わさって、とても聴きやすい。
ヴォーカルのヨアヒム・カンスの歌唱も初期よりもだいぶ力量をつけていて、
サウンドの説得力を増している。クオリティとしては1st、2ndを超えるほどの内容だが、
似たりよったりのメロディが多い点は相変わらずで、後半になるとどうしても飽きてしまう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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HAMMERFALL「ONE CRIMSON NIGHT」
スウェーデンのメロデッイクメタルバンド、ハンマーフォールのライブアルバム。2003作
1997年のデビュー以来、欧米ではかなりの人気を誇っているこのバンド、
このライブアルバムへの率直な感想としては、「ふむ、けっこう上手くなったじゃん」という感じ。
彼らのライブはビデオで見たことがあり、どうも貧弱な演奏で歌も弱々しくてイマイチという印象だったが、
さすがにデビューから早7年目を迎えるだけあって、ライブもそれなりの数をこなしてきたのだろう。
なんというか、音に説得力が増している気がする。サビでのコーラスも勇壮でいい感じ。
このバンドの魅力はMANOWAR的な「男のメタル観」をよりメロディアスに表現しているところにある。
北欧というよりはジャーマンメタルに近いのだな。歌の方も表現力が上がってきていてなかなか楽しめる。
メロディアス度・・7 正統メタル度・・9 ライブ演奏・・8 総合・・7
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HAMMERFALLChapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken
スウェーデンのメタルバンド、ハンマーフォールの5th。2005年作
初期のメロスピ風味から、3rd以降はオーセンティックなメタルサウンドへとシフトし、
一貫してピュアメタルを標榜するこのバンドの人気は、欧州では日本以上であるらしい。
本作もかつてのHELLOWEENを思わせるようなメロディックなギターフレーズと疾走感で、
エピックともいうべき世界観とキャッチーな感触とともに、質の高いメタルが楽しめる。
楽曲そのものは中盤以降まではインパクトが続かないので、全体的にはやはり好作どまり。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 エピック度・・8 総合・・7.5
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HAMMERFALL「Masterpieces」
スウェーデンのメタルバンド、ハンマーフォールのカヴァーアルバム。2008年作
1stにも収録されていたWARLORDの”Child of the Damned”というマニアックな選曲で始まり
さらにはマイナーなジャマンメタル魂を見せつけるようなSTORMWITCHの“Ravenlord”と続くが、
ヨアキム・カンスのパワフルすぎない歌声にマッチしていて、これもまったく違和感がない。
PRETTY MAIDS“Back To Back”、HELLOWEEN“I Want Out”RAINBOW“Man of the Silver Mountain”
といったおなじみの曲や、RIOT“Flight of the Warrior”なども個人的にとても好きな曲なので嬉しい。
その他、ACCEPT、JUDAS PRIEST、CHASTAIN、YNGWIE J. MALMSTEEN、KISS、LOUDNESS、
そしてEUROPEなど、適度にツボを突きつつも、メジャーすぎない選曲がいかにも彼ららしい。
ドラマティック度・・8 カヴァー度・・8 選曲度・・8 総合・・7.5
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HAMMERFALL「No Sacrifice, No Victory」
スウェーデンのメロパワバンド、ハンマーフォールのアルバム。2009作
デビューからすでに10年以上、ベストアルバムやカヴァー集を挟んで、正規アルバムとしては
これが7作目くらいだろうか。初期のメロスピ路線からトゥルーメタル風に変化しつつ、
あくまでメロディアスに、そしてドラマティックなサウンドにこだわり続けるこのバンド。
今作も重すぎず聴きやすいメロパワサウンドで、ミドルテンポを主体に、お約束の疾走曲やバラードなど、
バランスのとれた楽曲構成で、そこに乗るヨアキム・カンスの歌声は、相変わらずやや線は細いが、
すでにこのバンドの色となっている。全体的に新鮮味は薄いもののファンならいつも通りに楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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Harmony「Chapter II: Aftermath」
7DAYSというプロジェクトのメンバーでもあるギタリスト、マーカス・シグフリードソンを中心した
スウェーデンのメロディックメタルバンド、ハーモニーのアルバム。2009作
美しいシンセとキャッチーなメロディで聴かせる北欧メロディアスハード的な質感と
シフォニックでネオクラシカルなメタルサウンドが合わさったような楽曲は、なかなか高品質。
軽すぎず重すぎずというバランス感覚と、あくまでメロディにこだわった耳触りのいい
音作りには好感が持てる。新鮮味はないが安心して楽しめる北欧メタル作品だ。
メロディアス度・・8 北欧メタル度・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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HARROW「CALL OF THE UNBORN」
オランダのパワーメタルバンド、ハロウの1995年作
ツインギターのリフで重厚に聴かせる正統派のパワーメタル。
適度なメロディアスさとドラマティックな構築美がヨーロピアンな雰囲気だ。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 重厚度・・8 総合・・8
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HARROW「embrace the world」

オランダのパワーメタルバンド、ハロウの1999年作
90年代初等にデビューしたこのバンド、本作は3作目のフルアルバム。
ツインギターによる適度にメロディックな質感に、パワフルなヴォーカルで
重厚に聴かせるサウンドは、VICIOUS RUMORSの欧州版という雰囲気か。
コンセプトアルバムということで、ドラマティックな世界観が表現されていて、
BLIND GUARDIANあたりが好きな方などにも充分楽しめるだろう。
日本盤ボーナスにはそのVICIOUS RUMORSのカヴァーを含むライブテイクを収録。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 重厚度・・8 総合・・8
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HB「Frozen Inside」

フィンランドのシンフォニック(ゴシック)メタルバンド、HBのアルバム。2008作
フィンランドからまたしても女性ヴォーカル・シンフォニックメタルが登場。
やわらかみのあるヨハンナ嬢の歌声を中心に、壮麗なコーラスやシンセ、
クラシカルなストリングスなどによるサウンドは、NIGHTWISH的な色合いと同時に、
WITHIN TEMPTATIONあたりからの影響もうかがえる適度なゴシック風味もある。
正直言ってこの手は飽きるほど聴いたし、楽曲やメロディ自体にそう胸を打つものは薄いのだが、
このバンドは歌唱の魅力とともに、なかなかまとまったサウンドに今後に期待出来るものがある。
ゴシックメタルというには暗さはないので、むしろ普通の女声メタルとして聴いた方がいいかもしれない。
シンフォニック度・・7 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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HEAVEN & HELLDevil You Know

80年代サバスの復活というべきバンド、ヘヴン・アンド・ヘルの2009年作
バンド名こそ、かつてのアルバムタイトルをそのまま名乗っているが、
サウンドはまさしく当時のBlack Sabbathのダークなヘヴィさを受け継いだもので、
年齢をへていっそうの表現力を増したロニーの歌声と、トニー・アイオミの絡みつくようなギターリフで
古き良きドゥーミーな音像を描き出している。スローなナンバーが主体ながら、
そこいらの若手には真似のできない説得力と、歴史の重さを物語るような迫力がある。
惜しむらくは、ディオの死去によって、このアルバムが最後となってしまったことだろう。
ドラマティック度・・8 ヘヴィ&ダーク度・・8 ドゥーミー度・・8 総合・・8
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HEAVENBLAST
イタリアのメロパワバンド、ヘヴンブラストのアルバム。2002作
SKYLARKの登場以後、AIRBORNKALEDONMADRYGHALDIES IREなど、
イタリアではB級のクサメタルがなにげに増えているのだが、このバンドもそのひとつ。
ジャケからしてB級。そしてレーベルはUnderground Symphonyとくればもう。
演奏力は標準クラスで、楽曲もまあまあ。お約束のドコドコ疾走に、軟弱タイプのヴォーカル、キーボード
そしてツインギターによる泣きの煽情力もなかなか。WONDERLANDあたりが好きなら聴けるだろう。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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Heavenblast「Flashback」
イタリアのメロパワバンド、ヘヴンブラストのアルバム。2007作
1stはいかにも軟弱系のメロスピ作であったのだが、本作はシンセアレンジにモダンさが加わり、
新世代のシンフォニック・クサメタルというべき作風になっている。メタリックなヘヴィさはほぼ皆無で、
きらきらとしたシンセと軟弱気味のハイトーンヴォーカルで疾走するスタイルは、初期のSKYLARK
WONDERLANDあたりにも近い雰囲気か。B級でもクサメロダイスキーな方々には悶絶ものだろう。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 クサメロ度・・8 総合・・7.5
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HEAVENLY「COMING FROM THE SKY」
フランスのメロパワバンド、ヘブンリィの1st。2000作
フランスと聴いて新鮮な気がしたが、中身はクサメロ系の疾走メロディックメタル。
音としてはGAMMA RAYをB級にした感じで、Voの力弱さもカイ・ハンセンにそっくり。
新鮮味はないがメロディにおける煽情力はなかなかで、この手のクサメタル好きには
たまらない展開もけっこうある。キャッチーなコーラスも○。あとは楽曲の質とアレンジだろう。
また、当のカイ・ハンセンもゲスト参加している。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 楽曲・・7 総合・・7

HEAVENLY「SIGN OF THE WINNER」

フランスのメロディックメタルバンド、ヘヴンリーの2nd。2001作
1stは、まあB級にしてはいい方かなという程度の認識だったのだが、今作はクサメロ度がアップ。
1曲目の導入曲を聴いただけで、ドラマティックなメタル好きはにんまりだろう。
基本は疾走しまくるGAMMA RAYという感じで、全体的にVoの弱さが気にはなるが
たとえばカイ・ハンセンがOKな人ならば、こちらも問題なく聴けるだろう。
曲がやや一本調子な気はするが、この「とことんメロディックに疾走してやるお!」という
気合に満ちたサウンドには、その手のファンを引き込まずにはおかないものがある。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 クサメロ度・・8 総合・・7.5
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HEAVENLY「DUST TO DUST」

フランスのメロスピバンド、ヘヴンリーの3rd。2004年作
今回は3パートに分かれたトータル70分のコンセプト大作で、
一聴して、楽曲のアレンジにはこれまでのB級っぽさがなくなり、
いっそうシンフォニックで壮麗な要素が増してきている。
相変わらずメロディなどにはもろGAMMA RAYという部分が露顕されるが、
この手のバンドにオリジナリティを求めない向きにとっては瑣末事かもしれない。
ヴォーカルの弱さも、今回は曲の良さであまり気にならない。また、バラードパートでの
ピアノやキーボードの美しさが印象的で、疾走一辺倒でないのもよろしい。
70分という長さはさすがに飽きるが…クオリティ的には前作を軽く凌駕している。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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HEAVENLY「VIRUS」

フランスのメロパワバンド、ヘヴンリーの4th。2006作
フランス版GAMMA RAYともいうべき、クサメロ&疾走サウンドで人気をよんでいたが、
正直、過去3作は楽曲、演奏でのトータルなクオリティにはやや難があった。
今回もそのスタイルは不変ながら、楽曲はよりパワフルになり、もはやB級臭さはほとんどない。
軟弱系のクサメロが好きだった向きには、このいわば「普通」になったサウンドには
やや失望があるかもしれないが、全体を聴き通せるくらいにクオリティアップしたのは間違いない。
ただ、メロディがあまりにもガンマレイすぎてオリジナリティは希薄。まあ元々ないか…(笑)
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ガマレー度・・9 総合・・8 
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HEAVENLY「Carpe Diem」

フランスのメロパワバンド、ヘヴンリーのアルバム。2009作
フランス版GAMMA RAYともいうべき陽性のメロディのクサメロを聴かせたマニア好みの2ndから
シンフォニックな壮大さを増した3rd、そして正統派のメロパワに接近した前作4thと、質の高い作品で
日本でもファンの多いこのバンド。5作目となる本作のサウンドは前作の正統派路線に加え
GAMMA RAY的なキャッチーなメロディを盛り込んだ作風で、シンセによるシンフォニックな味付けも
ふんだんに効かせている。バラード曲ではQUEENを思わせる(というかガマレーの“The Silence”的か)
やわらかな叙情がなかなか素晴らしいし、美麗に疾走するメロスピ曲やベートーベンの“第九”風の曲もあったり、
シンフォニックメタル作品としての密度と質、そしてバランスのとれた力作に仕上がっている。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 疾走度・・7 総合・・8
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HEAVENS GATE「Livin' in Hysteria」

ジャーマンメタルバンド、ヘブンズ・ゲイトの2nd。1991作
当時はこのファンタジックなジャケに惹かれて購入したものだが、内容もハズレなし。
ツインギターのメロディで聴かせる正統派のジャーマンメタルスタイルながら、
このバンドは疾走のみにこだわらず、聴きやすいバランスの良さが光っていた。
1曲目の“Livin' in Hysteria”、ラストの“Gate of Heaven”こそお約束の疾走曲だが、
スローテンポの“Never-Ending Fire”、叙情的なバラードの“Best Days of My Life”、
勢いのあるインスト曲“Fredless”など、バラエティ豊かな曲調がバンドとしての懐の深さを物語る。
現在はプロデューサー業で有名なサシャ・ピートの存在感も大きかった。3rd以降は
ジャーマンメタルブームの終焉とともに、しだいに方向性を模索してゆくのだが、
本作のクオリティは90年代のシーンの中でも傑作と言うに値する。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ジャーマン度・・8 総合・・8
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HEED「THE CALL」
LOST HORIZONのヴォーカル、ダニエル・ハイメンによるバンド、ヒードの2005年作
北欧メロパワの傑作として名高いロスト・ホライズンの2枚のアルバムを残し、
ダニエルがギタリストのフレドリックとともに新たに結成したのがこのバンド。
ロスホラのサウンドを想像すると、モダンでヘヴィなこの音には少々面食らうかもしれないが、
ときに低音ヴォイスやシャウトをまじえて歌い上げるダニエルの歌声はやはりさすがの説得力。
ミドルテンポ主体なのがやや地味な印象だが、ときおり聴かせるメロディアスなギターフレーズを
もっと活かせるような曲があれば、アルバムとしての聴きどころが増すと思う。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 モダンヘヴィ度・・8 総合・・7.5
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HEEL 「Chaos and Greed」

スウェーデンのメタルバンド、ヒールの2009年作
これが2作目らしい。元INSANIAのVoのバンドということでクサメロを期待したが
こちらはもっとパワフルな正統派に近い雰囲気で、NOCTERNAL RITESあたりのファンにも
聴かせられるくらいのクオリティの高さが光る。ギターに絡むシンセの美麗なアレンジもよろしく、
モダンなシンフォニックさを演出、良質の北欧メロディックメタル作品である。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・8


Heimdall「The Temple of Theil」

イタリアのエピック・メタルバンド、ヘイムダールの2nd。1999作
ジャケからしてもうファンタジーでエピックな香りぷんぷんだが、
シンセによる壮麗なイントロから曲が始まると、RHAPSODYばりのファンタジックメタルが炸裂。
ヴォーカルの弱さも含めてあらゆる面でB級ながら、このクサクサの雰囲気と
エピックメタルの大仰さが好きな方にはたまらないものがあるだろう。
シンフォニック度・・8 B級度・・8 エピック度・・9 総合・・7.5
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HEIMDALL「THE ALMIGHTY

イタリアン・エピック・シンフォニックメタルバンド、ヘイムダールの3rd。2002作
RHAPSODYの登場以後イタリアのシンフォニックメタルに対する認知度はずっと高まっているが、
このバンドもSECRET SPHEREなどとともにイタリアンメタルの中堅といってもよいかもしれない。
1st「LORD OF THE SKY」は粗削りでありながらも大仰な展開とメロディを満載した好盤だった。
弱点といわれたVoが交代したこの3rdは、演奏力、プロダクションの向上により、
音にいくぶん説得力が出てきて、いわゆる「B級」という印象ではなくなっている。
新ヴォーカルは素晴らしいというほどではないが、それなりに聴かせる歌唱で曲調にも合っている。
メロディアス度・・7 シンフォニック度・・7 大仰度・・7 総合・・7.5
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HEIMDALLHard As Iron

イタリアのメロディックメタルバンド、ヘイムダールの4th。2004作
人知れずアルバムを出し続けていたこのバンド…1stからずっとチェックしている自分も珍しいとは思うが(笑)
これまでのアルバムは、エピックな雰囲気はいいとしてもあまりにB級くさいサウンドで、
完成度としてはきついものがあったのだが、前作あたりから初期のヘナチョコ感が消えつつあり、
それに続く今作は、これが意外とイケるのだ。昨今のシンフォメタル/メロスピ勢とは異なり、
キーボードは味付け程度だし、疾走する部分も少なく、その手のファンにすれば物足りないだろうが、
サウンドにはMANOWARにも通じる漢のメタル魂があり、そこが本物のエピック要素をかもしだしているのだ。
男臭いヴォーカルに、サビでの勇壮なコーラスなどにはなかなか高揚感もあるし、
曲によってはメロディアスでシンフォニックな所もあり、全体的にメタルとしての普遍的な魅力が増した。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 エピック度・・9 総合・・7.5
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HELLHuman Remains

イギリスのメタルバンド、ヘルの2011年作
1982年に結成、デモやシングルを発表しつつもフルアルバムのレコーディング直前にレーベルが倒産、
バンドは解散状態となるが、2008年にまさかの再結成を果たし、2010年についに本作を完成させる。
壮麗なイントロからしてなにやらドラマティックな雰囲気だが、曲が始まるといかにも80年代的な
古き良き英国メタルが炸裂。たとえばSATANとか、あの頃のNWOBHMの中でもアンダーグラウンドな
世界観を持ったおどろおどろしさを感じさせつつも、スラッシーな激しさとまではいかないところがポイント。
王道のギターリフで疾走しながら、どこか演劇的に歌声を使い分けるヴォーカルの味わいもGood。
10分を超える大曲など、シンセやSEを随所に使い、ロックオペラ的な物語性を感じさせる作風も濃密だ。
Sabbatのメンバーであった、Andy Sneap、Martin Walkyierがゲスト参加しているのも泣かせる。
ドラマティック度・・8 古き良き正統派度・・9 英国メタル度・・8 総合・・8
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HELLOWEEN「WALLS OF JERICHO」

ジャーマンメタルの大御所、ハロウィンの1st。1986/2006作
リマスターに加え、ボーナスディスクの付いたエクスパンデッド・エディション。
個人的にHELLOWEENのアルバムで最も思い入れの深いのが本作である。
コミカルなイントロに続いて始まる“Starlight”からすでに震えが来る。
カイ・ハンセンのやや頼りなげなハイトーンと、まだ荒々しさの残る演奏は、
若さにあふれた疾走感をともなって、ぐいぐいとたたみかけてくる。
怒濤の疾走曲“Murderer”、ドラマティックな三連リズムの“Victim of Fate”、
それにキャッチーなサビメロの“Gurdians”などは、当時のフェイバリットソング。
そして、ハイライトとなる大曲“How Many Tears”の泣きのメロディと疾走感は、
ジャーマンメタル=ハロウィンという図式を決定づけた名曲。リマスター効果で音質も向上。
この後20年にわたるかぼちゃの歴史の始まりを告げる作品である。
Disc2には、“Murderer”、“Ride The Sky”のリミックスバージョンなど7曲を収録。
メロディアス度・・8 ジャーマン疾走度・・9 ファンなら買い換え必至度・・10 総合・・8.5
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HELLOWEEN「Keeper of the Seven Keys PartT

ハロウィンの2nd。1987/2006作。リマスター&エクスパンデッド・エディション。
驚異のヴォーカリスト、マイケル・キスクが加入しての1作目となる。
「守護神伝」の邦題で、日本での人気も高いアルバムで、イントロから続く
名曲“Im' Alive”への流れは、全てのメタルファンを釘付けにするほどの格好よさ。
ツインギターのメロディと、疾走感、そしてキャッチーさを増したサウンドは、
マニア以外のリスナーにもアピールするクオリティをすでに有していた。
本アルバムでは、もうひとつのドラマティックな名曲“Twilight of the Gods”に、
構成力を見せつける大曲“Helloween”と、カイ・ハンセンの才能が全面開花している。
まさにバンドの絶頂期を飾る名作といえるだろう。ボーナストラックには、
マイケル・キスクが歌う“Victim of Fate”“Starlight”他4曲を収録。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・9 ファンなら買い換え必至度・・9 総合・・8.5
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HELLOWEEN「Keeper of the Seven Keys PartU

ハロウィンの3rd。1988/2006作。リマスター&エクスパンデッド・エディション。
前作と対になる「守護神伝」の第二章。イントロからじわりとくる高揚感とともに、
名曲中の名曲である“Eagle Fly Free”が始まると、もうすでにノックアウト。
伸びやかなマイケル・キスクの歌声を乗せて、メロディアスに疾走するこの曲は
後のいわゆる「キーパーフォロワー」たちを星の数ほど生み出すことになる。
前作がカイ・ハンセン主導のアルバムとすると、今作はマイケル・ヴァイカートの
メロディメイカーとしての才能が遺憾なく発揮されているといえるだろう。
楽曲は前作以上にバラエティに富んでおり、コミカルな佳曲“Dr.Srein”や
明快なハードロックナンバー“I Want Out”、さらにはドラマティックな疾走曲
“March of Time”と、聴き所は多いが、なんといってもタイトル曲である
“Keeper of the Seven Keys”の、物語の如き壮大なドラマ性には圧倒される。
現在も多くのファンがこのアルバムこそを最高作に挙げるのもうなずけるし、まさに
日本での人気を決定づけた歴史的な傑作といえるだろう。Disc2にはシングル曲“Savage”
など5曲を収録。中でも“Keeper of the Seven Keys”のリミックスバージョンは感動的だ。
メロディアス度・・9 ドラマティック度・・10 ファンなら買い換え必至度・・10 総合・・9
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HELLOWEENPink Bubbles Go Ape

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの4th。1991/2006作
「守護神伝」の成功により、世界的なバンドとなった彼らだが、中心メンバーであったカイ・ハンセンが脱退、
代わってローランド・グラポウを迎えて作られた本作はジャケからしても、前作までのファンタジー性はなくなり、
モダン化が計られたことで、当初はあまり気に入らなかった。だがあらためて聴き直してみると、
ヴァイカート節というべきメロディに、マイケル・キスクの伸びやかな歌声で、明るくキャッチーなサウンドが
楽しめるなかなかの好盤である。とくに“Kids of the Century”、“Number One”、“Mankind”、“The Chance”
といったあたりの楽曲はさすがという出来で、メタリックな激しさは薄まったが、これはこれで悪くない作品だ。
2006年のエクスパンデットエデションには、シングル収録曲を4曲ボーナス追加。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 明るいハロウィン度・・8 総合・・8
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HELLOWEEN「Chameleon」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの5th。1993/2006作
タイトルのようにバラエティな富んだ内容で、当時は賛否両論であったアルバムだが、
聴き直してみると、軽快かつメロディックなハードロックナンバーがじつに爽快で、
マイケル・キスクの歌声にはじつによく合っている。またモダンなシンセアレンジなどを取り入れた
ハードロックらしからぬ曲もあるのだが、これまでのハロウィンを考えずに聴けば、
むしろ上質のメロディックロックとして楽しめないこともない。とくにキスクとグラポウの曲は
アコースティカル風味やファンキーだったり、ポップ風味があり、生粋のメタルリスナーにはきついだろうが、
むしろアダルトなロックファンには受けるかもしれない。なお本作を最後にマイケル・キスクは脱退。
2006年エクスパンデットエデションはボーナスCDにシングル曲やデモなど8曲を収録。
メロディアス度・・8 ポップ度・・8 ハロウィン度・・6 総合・・7.5
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HELLOWEEN「Master of the Rings」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの6th。1994/2006作
看板ヴォーカルであったマイケル・キスクの脱退後、バンドはPINK CREAM69のアンディ・デリスを迎えた。
ファンタジックなイントロに続く“Sole Survivor”は、ヘヴィなリフと、キャッチーなBメロからサビへの流れで、
まさにデリスとHELLOWEENの融合というべき、新たなハロウィンサウンドを予感させる。
ウリ・カッシュの勢いあるドラムに、吹っ切れたようなヴァイカート節が炸裂する“Where the Rain Grows”、
ドラマティックに疾走するラストの“Still We Go”まで、まさに新生ハロウィンの勢いに満ちた傑作だ。
2006年のExpanded Editionはリマスターに加え、ボーナスCD付きの2枚組でシングルやボーナス曲を7曲収録。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ドラマティック度・・8 総合・・8.5
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HELLOWEEN「The Time Of The Oath」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの7th。1996/2006作
前作「Master of the Rings」の勢いに乗って同じメンバーで作られた本作は、
パワフルに疾走する“We Burn”から、バンドとしての一体感とバワーを感じさせる。
アンディ・デリスのヴォーカルメロディが印象的な“Power”や、哀愁の叙情バラード、“Forever And One”
ドラマティックな大曲“Mission Motherland”など、聴きどころも多く、前作に劣らぬ内容の力作である。
2006年エクスパンデットエデションはボーナスCDにシングル曲など8曲を収録。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ドラマティック度・・8 総合・・8
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HELLOWEEN「Better Than Raw」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの8th。1998作
本作はアメコミ調のジャケからしてなにやら異色だが、イントロに続く“Push”からして
ヘヴィなギターリフと絶叫するかのようなアンディ・デリスの歌声で、これまでになく
モダンなメタルサウンドになっている。もちろん随所にキャッチーなメロディも聴かせるが、
前2作で王道のハロウィンらしさはやり尽くしたということだろうか、全体的には新しさと同時に、
楽曲としての煮え切らなさもいくぶん感じてしまう。そんな中でも、大曲の“Revelation”や
メロディアスに疾走する“Lavdate Dominivm”、そしてかつてのHow Many Tearsを思わせる
ドラマティックなラスト曲、“Midnight Sun”あたりはさすがという出来だ。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 ハロウィン度・・7 総合・・8
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HELLOWEEN「RABBIT DON'T COME EASY」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの通算10作目。2003作
前作「THE DARK RIDE」は、全体的にはダークでモダンなイメージが強く、
リーダーであるマイケル・ヴァイカート自身も気に入っていなかったようだ。
Gのローランド・グラポウ、Drウリ・カッシュを解雇(二人はその後MASTERPLANを結成)、
バンドは新ギタリストに元FREEDOM CALLのサシャ・ゲルストナーを迎えた。
ドラマーは元METALIUMのマーク・クロスが努めるはずだったが、ウイルス性の病気にかかり
やむなく助っ人として現MOTORHEADのミッキー・ディーが急遽起用された。しかし
その後復帰予定のマークが回復せず、正式ドラマーとして元ACCEPT〜U.D.O〜RUNNING WILDという
経歴をもつステファン・シュヴァルツマンが決まったという、なんとも波乱の経緯のすえに完成したアルバム。
サウンドの方は1曲目から安心のハロウィン節健在でファンはひと安心というところ。
個人的にはVoアンディ・デリスの歌は疾走曲よりも哀愁のあるミドルテンポのBメロでこそ
その真価を発揮すると思っているのだが、「スピードメタル曲がなくてはハロウィンぢゃないっ」
と考えている全世界のファンなどのためには、それがこのバンドの義務なのだろう。
なんにしても10作目にして今だ確固たるメタルサウンドを堅守している点には頭が下がる。
メロディアス度・・8 楽曲クオリティ・・8 新鮮度・・7 総合・・8
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HELLOWEEN「KEEPER OF SEVENTH KEYS-THE LEGACY」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの11th。2005作
今回のかぼちゃの新作は、あろうことかかつての名作「守護神伝」のタイトルを冠した作品だ。
しかもCD2枚組でそれぞれの1曲目は10分を超える大曲という気合の入りよう。
確かにかつてを思わせる雰囲気で疾走する@はなかなか気持ちいいが、
私のようなオールドファンからすると「これでキスクが歌っていれば…」などとつい思ってしまう。
個人的にはBにおけるギターソロ後半でのX JAPAN的なツインリードのハモリが心地よかったり、
DISC2のFあたりに往年のパワフルな疾走を感じて嬉しかったりする。
全体的には、疾走曲あり、キャッチーな曲あり、今風のメタル曲あり、さらに女性Voのゲストなど、
けっこう曲の幅が広く、はたしてこれらを2枚組にして出す価値があったかは微妙だが、
このタイトルを含めてオールドファンと若いファンの両方にアピールする作品であるのは間違いない。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 キーパー度・・7 総合・・8
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HELLOWEEN
「Keeper of the Seven Keys-The Legacy-World Tour 2005/2006


ハロウィンのライブアルバム。2007作。2006年のブラジル、サンパウロ公演のステージを収録。
同タイトルのツアーというだけに、選曲の方もキーパー時代の楽曲が目白押し。
“Eagle Fly Free”、“Future World”、“I Want Out”、“Dr Stein”に、極めつけは、
おそらく初のライブ録音となる大曲“Keeper Of The Seven Keys”まで聴ける!
確かにアンディ・デリスの歌唱に物足りなさを感じるが、思っていたよりも頑張っているし
バンドの演奏の方は安定感抜群で、時を超えたなつかしの曲たちには思わず聴き入ってしまう。
サンパウロの観客の大歓声が凄すぎて、ときに邪魔に思えることもあるが…(笑)
ライブとしての臨場度と思えばまあ楽しめないこともないか。久々に聴く“POWER”も熱いね。
ともかく、蘇ったキーパーサウンドを大いに堪能できるライブ作ということで、聴く価値充分にあり。
キーパー度・・9 ライブ演奏・・8 臨場度・・8 総合・・8
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HELLOWEEN「Gambling With The Devil」

ジャーマンメタルの代名詞である、ハロウィンの12th。2007作。
前作「守護神伝-新章」で、バンドとしての新たな飛躍を遂げたこのベテランが、
自信をもって送り出してきたアルバム。のっけから3連系の王道メタル曲で攻めてきて
ややダークめの質感をまとったリフ攻勢は意外だが、アンディ・デリスのサビの歌声が
いかにもなハロウィン節でまず安心。2曲目はお決まりの疾走曲ながら、
パワーメタル調のリフとツインギターの絡みが見事で、「これだよコレ!」と思わず嬉しくなる。
3曲目以降はヘヴィな曲が並び、かつての「THE DARK RIDE」あたりを思わせつつも、
サシャ・ゲルストナーが加わったことで、ギターリフの突進力は以前よりも増している。
全体的にファンの望むメロディアスさを折り込みつつ、曲調はバラエティに富んでいて
バンドとしての盛り返しを計るかのようなソリッドでモダンなアレンジも耳につく。
ベテランバンドながらも、いまだたゆまぬ進化を続ける姿勢は素晴らしいが、
むしろもっとどっしりとしたオールドスタイルを聴かせて欲しいという気にもなった。
ツインリードの疾走曲から、ミドルのモダン風メタル、爽やかハードロックまで、
いろいろ聴けて、むしろ若いファンにとっては飽きずに楽しめる好盤かもしれないが。
メロディアス度・・8 バワフル度・・8 ハロイン度・・7 総合・・8
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HELLOWEEN「Unarmed: Best of 25th Anniversary

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンのセルフカヴァーアルバム。2009作
のっけから、なにやらファンキーな“Dr.Stain”に思わずズッコケそうになるが、
サックスなども入ったとても愉快な作風には、これはこれでアリかな…と思うし、
アコースティカルな“Future World”の爽やかさにはUKのエモバンドもびっくりだ。
“Helloween”〜“Keeper of the Seven Keys”〜“The King for a 1000 Years”という
大曲のメドレーはドラマティックかつ壮麗な仕上がりで、まるでQueenでも聴いているようだし、
“Eagle Fly Free”や、“I Want Out”なども新機軸のアレンジで、あらためて元曲の持つ
メロディの魅力に気づかされる。企画アルバムとして割り切って聴けばそれなりに楽しめる作品だ。
メロディアス度・・8 メタル度・・5 面白アレンジ度・・8 総合・・8
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HELLOWEEN「7 Sinners」

ジャーマンメタルのベテラン、ハロウィンの2010年作
アンディ・デリス加入後としては16年目で9作目となる。いまだ衰えぬパワフルなサウンドと、
時代とともにアップ・トゥ・デートしてゆくその姿勢は、バンドとしての強固な自信を感じさせる。
本作でも初期HELLOWEENのイメージから脱却したモダンなヘヴィさを押し出しながら、
重厚なヘヴィメタルを聴かせる。この作風は、中音域のアンディ・デリスの歌声に合っていて、
メタリックなダークさ漂わせた雰囲気には、堂々たる説得力が備わっていて隙がない。
もちろんメロディアスな曲もちゃんとあり、アルバムとしての完成度も2007年作を上回る。
おそらく往年のファンにはモダンすぎる音だろうが、まぎれもなくこれが今のハロウィンの形なのだ。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 モダンヘヴィ度・・8 総合・・8
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HEMISPHERE「MIND'S DOOR」
イタリアンシンフォニックメタルバンド、ヘイミスフィアーの1st。
メロディアスなギターにキーボード、お約束の疾走曲に様式美と、
このバンドもご多分に漏れず類型的なサウンドを全篇にわたって展開している。
歌にしろ演奏にしろ全てがあと一歩(プログレ的なリズムが面白い部分もあるが)。
曲自体が正統派な様式美メタルに近いので(要はAT VANCE系の音)、
かえってクオリティそのものを問われてしまうだけに、このままではきつい。
メロディアス度・・7 プログレ度・・5 様式美度・・8 総合・・6


HERALDHeavy Metal Wakes the Beast
エストニアのメタルバンド、ヘラルドの2005年作
ツインギターのリフとメロディで聴かせる正統派のパワーメタル。
中音のダミ声とハイトーンを使い分けるヴォーカルの迫力はなかなかで、
JUDAS PRIEST的な古き良きヘヴィメタルを熱い演奏で繰り広げている。
辺境臭さはほとんどなく、PRIMAL FEARなどのリスナーにも充分楽しめるだろうし、
エピックなバワフルさはMANOWARにも通じるか。暑苦しいまでの濃密作。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 正統派メタル度・・9 総合・・7.5
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HERALDRY「SHADOWS OF ANCIENT SKIES」
イタリアのメロディックメタルバンド、ヘラルドリィの1st。2003作
ツインギターにキーボード入りの6人組。やわらかなメロディを乗せて疾走し
プログレ風味もあるというサウンド。ギターのフレーズにしろヴォーカルの声質にしろ、
力強さのないいわゆるヘナ系サウンドで、キャッチーでメタルらしからぬまろやかな質感は
同郷のLIE TEARSWONDERLANDなどに通じるものもある。
女々しい系のイタリアンメタルが嫌いでないならこれもいかがかと。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 ヘナ&やわらか度・・9 総合・・7


HERMAN FRANK「Loyal to None」
ACCEPTVICTORYMOON'DOCなどで活躍してきたギタリストであり、
ジャーマンメタルにおける名プロデューサーでもある、ハーマン・フランクの2008年作
本作で聴けるのはACCEPTを思わせるようなパワフルかつ正統派のメタルサウンドで、
VICTORYの現ヴォーカルであるイオッティ・パルカリディスの力強い歌声と、
メロディアスかつ古き良きテイストを感じさせるギターワークも光っている。
ACCEPTやRUNNING WILDで活躍した名ドラマー、ステファン・シュワルツマンに
RUNNING WILDでベースを務めたピーター・ピヘルが参加。大人のHR/HM魂が炸裂だ。
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 正統派ジャーマン度・・8 総合・・7.5
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HIBRIA「DEFYING THE RULES」
ブラジルのメロディックメタルバンド、ヒブリアのアルバム。2004作
某B誌で高得点だったこのバンド、ひと言でいうと「古き良き正統派メタル」
メロスピというよりは、ジャーマン系のパワーメタルのノリでかつてのACCEPTに、
HELLOWEEN、RAGEなどのメロディアスな要素をもたせたというサウンド。
LOST HORIZONから北欧らしさを除いた感じ、ともいえるか。
なかなかの歌声を聴かせるVoや力強い演奏など、全体のクオリティは高く、
この手のメロパワが好きなら気に入るだろうが、曲に新鮮味はあまりない。
ブラジルというよりはほんとに80年代ジャーマン風。ジャケはマンガみたいだが。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5

HIBRIA「The Skull Collectors」

ブラジルのメロパワバンド、ヒブリアの2nd。2008作
前作は今どき珍しいほどの正統派ピュアメタルサウンドが評判を呼んだが、
今作ではアレンジにメロスピ風のモダンさも取り入れてきて、充実の力作となった。
パワフルな疾走感覚と、しっかりした演奏、歌唱力に支えられたサウンドは
2作目にしてすでに説得力も充分で、JUDAS PRIEST好きのオールドなメタルファンから
DRAGONFORCEなどを好む若者リスナーまで、幅広く楽しめるだろう。
「新世代のピュアメタルはこれだ!」という、強力な勢いに溢れた好作だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 パワフル度・・8 総合・・8
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HIBRIA「Blind Ride」

ブラジルのメロパワバンド、ヒブリアの2011年作
過去2作のクオリティで、あっと言う間に人気バンドとしての地位をつかんだこのバンド、
本作は、中心メンバーであったマルコ・パニーキの脱退を乗り越えて完成させた3作目だ。
のっけから、パワフルな勢いに包まれた、これでもかという正統派のメタルサウンドに一安心。
このバンドの持ち味である、往年のヘヴィメタルへのリスペクトとソリッドなモダンさの同居、
そしてときにテクニカルなフレーズを聴かせるギターと、甘すぎないメロディを融合させた楽曲は、
どこをきっても若々しい勢いと自信に満ちている。驚きはないもののじつに完成された高品質作である。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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HIGHLAND GLORY「FROM CRADLE TO THE BRAVE」
ノルウェーのメロディックメタルバンド、ハイランド・グローリーの1st。2003作
前身があのクサメタルファンには人気のPHOENIX RIZINGらしい。何を隠そう私も好きだった。
一聴したところ、B級臭さのあまり感じない、メロディアスな正統派メタルという感じ。
バックのキーボードがなかなかいい感じで、とても聴きやすく悪くはないのだが、
PHOENIX RIZINGよりもクサメロ度は低く、曲が「普通すぎる」ように思う。
ときおり田舎臭いメロディが顔を出すと聴いていて思わず嬉しくなるので、
次作は思い切ったヴァイキング調メタルを目指してみると面白かもしれない。
メロディアス度・・7 疾走度・・6 楽曲・・7 総合・・6.5

HIGHLAND GLORY「FOREVER ENDEAVOUR」
ノルウェーのメロディックメタルバンド、ハイランド・グローリーの2nd。2005作
1stは、ヴァイキング調のメロディを覗かせつつも、基本は正統派のメタルサウンドであったが、
続く今作も同路線でありながら、メロディの魅力がやや増している。
前身であるPHOENIX RIZING時代を思わせるクサメロもときおり現れ、
それが北欧的な土着メロディと融合し、聴きやすいメロパワサウンドを形成している。
「これだ!」と拳を突き上げるまでにはもう一歩という感じだが、前作よりも確実にクオリティは高まった。
Cのケルト風メロディや、Iあたりのヴァイキング調の雰囲気には思わずにんまり。
日本盤ボーナスにIRON MAIDENの“The Trooper”含む3曲を収録。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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Highland Glory「Twist of Faith
ノルウェーのメロディックメタルバンド、ハイランド・グローリーの2011年作
おそらく3作目だと思うが、本作ではヴォーカルが女性に替わっている。
パワフルな正統派メタルサウンドにハスキーな女性Voの歌声を乗せたスタイルは、
イメージとしてはポーランドのCrystal Viperあたりにも近いが、そこまで古き良き感じはない。
女性声を活かしたバラード曲や、Nightwishなどを思わせるシンフォニックメタル風味の曲もあるが、
やはり7曲めあたりのヴァイキングメタル風味の土着的なギターリフに惹かれるものがある。
楽曲そのものにこれだというインパクトはないのだが、なかなか楽しめる一枚だ。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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HIGHLORDWhen the Aurora Falls...

イタリアのシンフォニックメタルバンド、ハイロードの2nd。2001作
美麗なシンセワークとクサメロで、きらびやかに疾走するメロスピサウンド。
シンセはイェンス・ヨハンソンやロイヤルハントのアンドレ・アンダーセンを思わせる感じで、
ギターとのかけ合いで大仰に弾きまくっており、シンフォニックな質感はなかなかのもの。
ルイス・ロヨのファンタジックなジャケも含めて、クサメタラーには楽しめる1枚だ。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 イタリア度・・7 総合・・7.5
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HIGHLOAD「BREATH OF ETERNITY」
イタリアのメロディックメタルバンド、ハイロードの3rd。2003作
シンフォニックなシンセと、メロディアスな展開力で聴かせる楽曲はいくぶん説得力を増し、
ネオクラシカルな感触とともにドラマティックなサウンドが楽しめる。そしてなんといっても、
アニメ聖闘士星矢のカヴァー“Pegasus Fantasy”の存在が本作の価値を高めている。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 星矢度・・8 総合・・7.5
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HIGHLOAD「MEDUSA'S COIL」

イタリアのメロディックメタルバンド、ハイロードの4th。2004作
ずいぶんと垢抜けたという印象で、音にはB級臭さがなくなりつつある。ヴォーカルも交代したのか
今回はハイトーンの歌唱もなかなかいい感じだし、時々派手に弾きまくるキーボードも悪くない。
全体的にはアレンジが正統派になったというか、自然と聴き通せるレベルに来たといもいえる。
Dのバラードはメロディアスでいいし、続くEはイントロも凝っていてなかなかの疾走曲、
Gではメロデス風のダミ声や女性Voも登場するなど、アルバム後半は聴き所が多い。
尚、前作日本盤では「ペガサス幻想」(『聖闘士星矢』)をカヴァーしていたが、
今作では「タフ・ボーイ」(『北斗の券』)がボーナストラック。こいつらアニメオタク?
メロディアス度・・7 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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HIGHLORDThe Death of The Artists」

イタリアのメロディックメタルバンド、ハイロードの6th。2009作
これが6作目で、キャリア的にはすでに中堅バンドといってもよいのだが、
いまだに決定打が出ない…アニソンのカヴァーの方が有名なバンド。
本作もどっしりとした正統派の楽曲に、キャッチーなメロディを乗せ、
シンセによる巧みなアレンジとともに質の高いサウンドを聴かせる。
いくぶんプログレメタル的な質感もあったりして、演奏面での実力もすいぶん上がり、
DGMあたりとなら戦えるレベルに来ているといっていいのだが、ただ、やはり…
これだという決定的な曲なりメロディがないので、中の上どまりの印象はぬぐえず。
お待ちかね、今作のアニソンは“残酷な天使のテーゼ”で、やはり一番盛り上がる。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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HISTERIA「Fuego Eterno」
アルゼンチンのメタルバンド、ヒステリアのアルバム。2003作
ツインギターのクサメロとスペイン語の歌声で疾走するサウンド。
パワフルさよりもキャッチーなメロディに重点が置かれた雰囲気で、
やや軽すぎる気もするが、若者らしい音ということで許せなくもない。
哀愁を漂わせた歌声と、メロウなギターフレーズはなかなか耳に心地よく
音質も含めてマイナーでもOKの方ならきっと楽しめるだろう。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5


HOLY DRAGONS「Judgment Day」
カザフスタンのメタルバンド、ホーリー・ドラゴンズの2002年作
どこかズッコけ気味のロシア語の歌声で聴かせる正統派メタル。
プロダクションの軽さも含めて、辺境的な田舎臭さがぷんぷんで、
随所にクサいメロディも聴かせるのだが、煮え切らなさはやはりB級マニア向け。
このダメな感じがかえって微笑ましいと思える方は、立派な辺境メタルマニアだ。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 辺境度・・9 総合・・7

HOLY DRAGONS「Полуночный Гром」
カザフスタンのメロパワバンド、ホーリー・ドラゴンズの4th。2000作
カザフカタンのメタルバンドというのも珍しいが、サウンドはツインギターで疾走する
初期HELLOWEENを思わせるメロパワスタイルで、そこにロシア語のヴォーカルが、
巻き舌系の歌声を乗せる。パワフルな正統派なのだが、このVoがいくぶん脱力系なので、
聴いていてつい苦笑してしまうのだな。マニア向けの辺境メロパワ作。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 辺境度・・8 総合・・7


Holy GrailCrisis in Utopia
アメリカのメタルバンド、ホーリイ・グレイルの2010年作
ここのところレトロなメタルが復興してきているが、このバンドも
ツインギターのリフで疾走する、オールドなスタイルが持ち味。
力強すぎないハイトーンヴォーカルと、古きよきギターサウンドは、
かつてのジャーマンメタルとNWOBHMの中間といった雰囲気だろうか。
曲自体は当たり前すぎてインパクトはないのだが、むしろ最近の若いリスナーには
新鮮に聴こえるのだろうか。ENFORCERなどが気に入った方なら、こちらもどうぞ。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 古きよき度・・8 総合・・7.5
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HOLYHELL
アメリカのシンフォニックメタルバンド、ホーリーヘルの2009年作
美女ヴォーカル、マリア嬢をフロントに、壮麗な女性声シンフォメタルを聴かせる。
EDENBRIDGEあたりを思わせるメロディアスなキャッチーさもありつつ、
ギターのフレーズなどは比較的正統派のハードロック風味で、古き良き質感もある。
楽曲的には案外地味なのだが、クリアなソプラノとハスキーな中音を使い分ける
ヴォーカル嬢の存在も含めて、まだまだ今後に伸びしろを感じさせる。
メロディアス度・・8 疾走度・・6 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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HOLY KNIGHTS「GATE THROUGH THE PAST」
イタリアのシンフォニックメタルバンド、ホーリー・ナイツの1st。2002年作
RHAPSODYのブレイク以降、壮大華麗なシンフォニックメタルが、各国で頻出し続けているが、
このバンドもその一つで、クラシカルで大仰なシンセをフィーチャーしたサウンドをやっている。
Voは高音の力弱いタイプで、個性のない曲調もあいまってどうも押しが弱い。
10年前であれば期待の新星ともてはやされたかもしれないが、高品質なものが溢れかえる現在では、
ただ単にキーボードがゴージャスでジャケがファンタジックなだけでは勝ち残れない。
まずメロディのインパクトが足りない。楽曲の流れにも無駄が多く、B級気味に不自然に思える。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 ヘナチョコ・・8 総合・・7
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HOLY SAGGA「PLANETUDE」
ブラジルの若手疾走メロスピバンド、ホーリー・サーガの1st。2002作
ブラジルといえばVIPER〜ANGRAのブレイクで一気にこの手のバンドが認知されるようになったが、
このバンドもメロディアスに疾走する類型的メロスピをやっている。
キーボード入りの5人組でメンバーはまだ若いが、演奏力はデビュー時のVIPERよりはよっぽどある。
ただやはり、曲にしろメロディにしろこれまでの類型を打ち破るインパクトはなく、
全体としてクオリティは高いがガツンとくる何かがない(キーボードにはROYAL HUNTあたりの影響が・・)。
今後シーンで生き残るにはこのバンドならではの「売り」が必要だろう。
ゲストで現SHARMANのアンドレ・マトスが1曲歌っている。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


HORIZON「THE SKY'S THE LIMIT」
フランス、イタリア、ドイツなど多国籍メンバーによるメロディックメタルバンド、ホライズンの1st。2002作
様式美的なテクニカルギターを配したサウンドは新人らしからぬ堂々としたもので
この手が好きならなかなかの佳作と評価するだろう。
疾走するといかにもSTRATOVARIUS的で、ギターがシンガーも兼ねているという点も初期ストラトと同じ。
インストパートでの演奏力は若手にしてはかなりのものだと思うが
ありがちなイングヴェイ的フレーズやこの手の様式美プレイが苦手な私にはさして面白くもない。
今後はなにより曲そのものの魅力を上げてゆくことが肝要だろう。
意味不明の(意味はあるのだろうが)「空飛ぶ鍵」のジャケも、
インパクトはあるが幻想性に乏しく、なんだか損をしている気がする。
メロディアス度・・7 様式美度・・8 楽曲・・7 総合・・7


HUMAN FACTOR「UNLEASHED」
チリのメロパワバンド、ヒューマン・ファクターのアルバム。2005作
同郷のBLODEN WEDDでも活躍するメンバーや、女性ギタリストを含んだ5人組で
パワフルなドラムとツインギター、ハイトーンヴォーカルで聴かせる正統派のメタル。
ようするにIRON MAIDEN+JUDAS PRIESTというような雰囲気なのであるが、
やはりどことなくローカルな感じがするのが南米的か。もうひとつ何かが欲しい。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7
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HUMAN FORTRESS「Lord of Earth and Heavens Heir」

ドイツのメロディックメタルバンド、ヒューマン・フォートレスのアルバム。2001作
シンセを含む6人組で、エピックな世界観の正統派メロパワをやっている。
どことなく80年代風のギターリフと、うっすらとしたシンセによるシンフォニックな味付けが合わさり
ときおりRHAPSODY的な壮大さも感じさせるサウンドだ(そこまで分厚い音ではないが)
サビでのキャッチーな歌メロもなかなかいい感じで、全体的にもう一段説得力が増せば
かなりいいバンドになると思う。ジャーマンメタル的な味わいもしっかりとあり、
いくぶんただようマイナー臭いつたなさも、このバンドの場合はむしろ味になっている。
エピック度・・8 疾走度・・7 ジャーマン度・・8 総合・・7.5
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Human Fortress「Defenders of the Crown」

ドイツのメロディックメタルバンド、ヒューマン・フォートレスの2003年作
前作はややマイナー臭いながらもエピックな世界観がなかなかであったが、続く本作では、
ずいぶんと正統派のメタルになってきた。DREAM EVILあたりを思わせるパワフルなミドルテンポに、
うっすらとしたシンセの味付けと男臭いコーラスなどが楽曲を適度に彩っている。
いくぶんダーティな声質のヴォーカルもまあまあいい感じで、新鮮味はまったくないながらも、
正統派のエピックメタルが好きであれば、充分楽しめるだろう。個人的にはもっと大仰にして欲しいが。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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HYPERION「WHERE STONE IS UNSCARRED」

イタリアのシンフォニックメタルバンド、ハイペリオンのアルバム。1999年作
のっけから壮大な合唱曲で始まり期待が高まるが、曲の方もなかなか練られたアレンジで
ときにネオクラシカルな風味をまじえつつ、メロディアスかつテクニカルな高密度の楽曲が続く。
専任Keyもいて音の厚みもばっちりで、展開の多さにはプログレメタル的な要素もある。
録音も良好だし、全体的にも聴いて損のない質の高い作品である。
ドラマティック度・・8 ネオクラ度・・7 プログレ度・・7 総合・・7.5
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HYSTERICAMetalwar」

スウェーデンのメタルバンド、ヒステリカの2009年作
メンバーは全員女性で、凶暴そうな彼女たちの写真からしてスゴいのだが…笑
サウンドの方もヘヴィなギターリフとハスキーなヴォーカルで聴かせるパワフルな正統派。
MANOWARばりのエピックな戦士風味で、アマゾネスのような勇ましさにシビれます。
正直、楽曲そのものには突き抜けるような魅力はないのだが、なんというか彼女たちの本気度、
メタル女戦士としての生きざまが、音を通じて伝わってくる感じがして、そこにグッとくるんですね。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 女戦士度・・9 総合・・7.5
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I

ICED EARTHNight Of The Stormrider

アメリカのエピックメタルバンド、アイスド・アースの2nd。1992作
かつてはこのエピカルなジャケからして心踊ったものだが、あらためて聞き返しても、
90年代のドラマティックメタルを代表する力作だと思える。壮大なイントロから始まり、
叙情的な導入部をへて、スラッシーなギターリフでパワフルに聴かせるサウンドは、
JUDAS PRIESTなどかつての英国のメタルをより大仰に力強くしたという作風。
いくぶんのダークさとファンタジックなドラマ性という点ではBLIND GUARDIANにも通じるが
こちらはより正統派メタルとしての色合いを残しており、切れ味の良いギターも魅力だ。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 重厚度・・8 総合・・8
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ICED EARTH「the Dark Saga」

アメリカのパワーメタルバンド、アイスド・アースの4th。1996年作
アメリカきってのエピックな正統派メタルバンド、前作はダンテの神曲がモチーフだと思ったが
今作ではアメリカンコミック「SPAWN」をテーマにしたコンセプト作となっている。
ザクザクとしたギターリフで重厚に聴かせるミドルテンポの楽曲をメインに、
随所にドラマティックな叙情を覗かせるICED EARTH節は本作で完成されつつある。
ゆったりとしたサウンドとヘヴィさのバランスで世界観を構築してゆくところは
SAVATAGEなどにも通じる質感だろうか。ゆるやかな聴き心地の力作。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 叙情度・・7 総合・・7.5
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ICED EARTHDays of Purgatory
アメリカのパワーメタルバンド、アイスド・アースの初期ベスト。1997年作
1st、2nd、前身バンドPURGATORY時代のデモ曲をリマスター、リレコーディングした作品で
バンドの初期時代をまとめたファン向けの企画アルバム。ツインギターのリフをメインに
スラッシーな硬質感で聴かせる正統派パワーメタルは、いまよりも荒々しいサウンドで、
いくぶん唐突な展開もまた味になっている。バンドの黎明期を俯瞰できる興味深い1枚だ。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 叙情度・・7 総合・・7.5
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ICED EARTHSomething Wicked This Way Comes」

アメリカのパワーメタルバンド、アイスド・アースの5th。1998年作
初期のスラッシュメタル的な硬質感を残しつつ、ドラマティックな世界観と
正統派メロパワ的なメロディが融合した力作。コンセプト風味の壮大さと
パワフルなメタルサウンドが合わさった質感はBLIND GUARDIANなどにも通じるもので
静と動の緩急のついた展開力はこれまで以上にアレンジの緻密さを強めてきている。
とくにツインギターの絡みにはヨーロピアンな叙情を含ませていて、力強いリフとのコントラストで
聴き手をぐいぐいと引き込む。後半になるとやや単長にも感じるがまず傑作といってよいだろう。
ドラマティック・・8 パワフル度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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ICED EARTH「THE GLORIOUS BURDEN」

アメリカのベテランパワーメタルバンド、アイスド・アースの7th。2004年作
米国産のドラマティック系メタルバンドとしてはSAVATAGEなどとともに地道に活動を続けて
日本を含め、ヨーロッパなどでは、正統派メタルとしての認知度を上げているこのバンド。
今回は、元JUDAS PRIESTのティム・オーウェンズをVoに迎えての会心の一作となった。
南北戦争をテーマに取り上げた今作は従来の彼らの持っていたドラマ性が力強く発揮され、
新Voの説得力のある歌唱がアルバムとしてのクオリティをワンランク上げている。
サウンドが正統派すぎて、ヘヴィメタルという言葉に男気を感じる者以外にはお薦めできないが。笑
メロディアス度・・7 重厚度・・8 ヘヴィメタル度・・9 総合・・8
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ICED EARTHFraming Armageddon

アメリカのエピックメタルバンド、アイスド・アースの2007年作
すでにデビューから20年のベテランバンドで、本作はおそらく8枚めくらいだろうか、
コンセプト「Something Wicked Part 1」と題されるように、ストーリーに基づいたアルバムで、
なにやらクラシカルな感じのイントロから、ツインギターのザクザクとしたリフとともに、
いつもの正統派メタルサウンドが炸裂。ティム・リッパー・オーウェンズのパワフルなヴォーカルと
バックのコーラスなどが合わさって、オペラティックな重厚さを感じさせる作風になっている。
SEを含んだ小曲などを配置することで、聴き手に映画のような視覚的イメージを喚起させる手法は、
このバンドの知的な一面を表しているだろう。BLIND GUARDIANにも通じるエピックな感触と、
あくまで正統派のメタルにこだわり抜いたベテランならではの説得力が音に詰まっている。
ドラマティック度・・8 重厚度・・9 壮大度・・8 総合・・8
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Iced Earth「Dystopia」

アメリカのベテランバンド、アイスド・アースの2011年作
90年代初等から活動するベテランバンド、本作はおそらく10作目のアルバムとなる。
本作でもまたヴォーカルが交代しているが、パワフルかつエピックに聴かせる
その正統派メタルサウンドには曇りなし。彼らお得意のストーリーに基づいたドラマ性とともに
重厚に描き出される世界観は、よりダイナミックになり、初期の頃の激しさも戻ってきている。
新Vo、ステュー・ブロックの歌声は、パワフルでありながら、曲によってはじっくり歌い上げることで
サウンドに叙情的な側面も与えている。勇壮さに溢れたドラマティックメタルの傑作である。
ドラマティック度・・8 重厚度・・8 正統派度・・9 総合・・8
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Ideas「New Dreams'Cradle」
ハンガリーのシンフォニックメタルバンド、イデアスのアルバム。2003作
ここのところ、女性ヴォーカルのシンフォメタルがまたずいぶん増えてきたが、
このバンドもNightwishEDENBRIDGEDAWN OF DESTINYあたりを思わせる
美声のソプラノヴォーカルをフィーチャーしたサウンドをやっている。男声もいくらか入る。
メタリックなバワフルさよりも、きらびやかなシンセも含めた軽やかで優雅な質感は、
ハンガリーといういくぶんの辺境的な香りを感じさせつつも、なかなか耳触りがいい。
現時点ではメロディや曲そのものにさほど強いインパクトはないものの、
ラストの11分の大曲などは聴き応えがあり、今後に期待したくなるバンドである。
シンフォニック度・・7 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5

IDEAS 「Ebredes Revival」

ハンガリーのシンフォニックメタルバンド、イデアスの2006年作
先に2008年作を聴いていたが、こちらも母国語と英語バージョンの2枚組仕様。
きらびやかなシンセと、オペラティックな女性ヴォーカルで聴かせるシンフォメタルは、
東欧という地域性を感じさせないほどにクオリティか高い。これが4作目ということで
Nightwish的な美麗さといくぶんモダンなアレンジで構築されるサウンドは安定感も充分。
反面、意外性には乏しい気もするがそれは贅沢な要求か。安心して楽しめるフィメール・シンフォメタル。
個人的にはやはり異国情緒ただよう母国語バージョンの方が好みです。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 新鮮度・・7 総合・・8

Ideas「Fonix / Phoenix」

ハンガリーのシンフォニックメタルバンド、イデアスの2008年作
一聴してサウンド的な力強さが出て、それとともに女性ヴォーカル、カタ嬢の歌声にも
しっとりとした表現力がついた。それによってNightwishEDENBRIDGE的である楽曲に、
いっそうの華麗さと説得力が生まれ、上記バンドに引けをとらないくらいの音になってきている。
なお、本作は英語バージョンとハンガリー語バージョンの2枚組み仕様となっていて、
やはり母国語の方が異国的な雰囲気がして楽しめる。女性声シンフォメタル好きはぜひ。
シンフォニック度・・8 女性Vo度・・8 楽曲・・7 総合・・8


IMPELLITTERI「The Very Best of Impellitteri」

テクニカルギタリスト、クリス・インペリテリ率いるインペリテリのベストアルバム。2002作
80年代から活動する大ベテランだが、日本ではイングヴェイのフォロワー的な扱いで
いまひとつメジャーになりきれていないというイメージがある。またアルバムによっては
出来にバラつきがあって、まずはどれを聴いていいか分からないという方には本ベストがオススメ。
1987年のデビューミニから2002年の「System X」までのアルバムから19曲を収録。
超絶テクの高速クラシカルフレージングが冴えるナンバーから、キャッチーなハードロックや
バラードまで濃密な楽曲がたっぷり楽しめる。個人的に気に入っているのは、
グラハム・ボネットの歌唱が素晴らしい初期の傑作Stand in Line、ロブ・ロック加入後の
ミニアルバム「Victim of the System」、そして「Anser To The Master」あたりで、
とくに「Victim〜」収録の“Cross to Bear”は絶品の叙情メロディの泣きのバラード名曲だ。
メロディアス度・・8 様式美度・・8 濃密度・・9 総合・・8
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IMPELLITTERI「Wicked Maiden」

アメリカの超絶ギタリスト、インペリテリの2009年作
イングヴェイが標榜したネオクラシカルな高速フレージングをアメリカで開花させた
第一人者たるギタリスト、クリス・インペリテリ率いるこのバンド。
自分は熱心なファンではないので全作チェックはしていないのだが、本作はおそらく9作目で、
2000年のアルバム「CRUNCH」以来となるロブ・ロックがヴォーカルに復帰している。
サウンドの方は「ANSWER TO THE MASTER」「SCREAMING SYMPHONY」あたりに
立ち返ったような質感もあり、オーソドックスながら安定したメタルサウンドが楽しめる。
テクニカルな高速プレイも随所に光っているが、やはりロブ・ロックの歌声は
バンドサウンドに安心感を与えてくれる。新鮮さはないが、なかなか聴ける好作だ。
メロディアス度・・8 テクニカルギター度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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Imperio「Abismos en el Cielo」
アルゼンチンのメタルバンド、インペリオの1st。1999年作
実質5曲のミニアルバムに、デモ音源と、ボーナス曲を追加したアルバム。
サウンドはキーボード入りで、スペイン語の歌声とともにシンフォニックに疾走。
ややたどたどしいながらもツインギターのフレーズで聴かせつつ、
ヴォーカルの歌唱力も安定していてB級臭さはあまりない。
アコースティカルな叙情美を垣間見せる部分もあり、なかなか魅力的ではあるが、
デモ曲のバタバタとした音は本作の中ではやや興ざめか。
バンドはこの後2ndを発表後、RENACERへと発展してゆく。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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IMPERIO「Paz enla tormenta」
アルゼンチンのメロディックメタルバンド、インペリオの2nd。2000年作
ツインギターにキーボード入りで疾走し、そこにスペイン語の歌唱が乗る。
いかにも南米らしい、やわらかみのあるメロディが耳に心地よい。
この手のアルゼンチン産バンドの中では、演奏、楽曲ともクオリティは高く、
ときにシンフォニックにサウンドを彩るキーボードがいい仕事をしているのもポイント。
ときおりしっとりと鳴らされるスパニッシュ風のアコースティックギターもよい感じ。
このアルバムの後バンドは解散し、主要メンバーはRENACERを結成する。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 疾走度・・8 総合・・7


INCRAVE「Dead End」
スウェーデンのメロパワバンド、インクレイヴの2nd。2008作
ツインギターにシンセを含む6人組。ジャケはまるで一昔前のゴシック・デスかなにかのようだが、
れっきとした正統派のメロパワです。ツインギターのリフを主体にハイトーンヴォーカルで
聴かせるスタイルは今どき珍しいくらいの正統派で、それもなかなか質が高い。
うっすらとしたシンセのアレンジとともに、いくぶんダークな叙情を有したメロディには、
ゴシック的な色合いもある。反面、最近のリスナーが求めるような即効性や派手さはない。
ミドルテンポを中心にした、聴き心地のいい重厚な叙情メロパワ好作。
メロディアス度・・7 疾走度・・5 薄暗叙情度・・8 総合・・7.5
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INFAMIA 「Sueno o realidad」
スペインのメロディックメタルバンド、インファミアの2008年作
ツインギターで疾走する楽曲に、スペイン語のハイトーンヴォーカルが乗る。
やわらかなメロディにはクサメタルの質感もあり、正統派のスタイルながら
パワフルなヘヴィさよりも叙情性重視なので、とても聴きやすい。
キャッチーなハードロック風味もあり、多くのスパニッシュメタルファンが楽しめるだろうが、
反面、これだというインパクトには欠ける。もっとクサメロ路線へいってもいい。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 スペイン度・・8 総合・・7.5


Infinita SymphoniaMind's Chronicle」
イタリアのシンフォニックメタルバンド、インフィニータ・シンフォニアの2011年作
美麗なイントロから期待させるが、サウンドはギターリフを主体としたプログレパワー的な硬質感と
ハイトーンというほどでもないヴォーカルで聴かせるスタイルで、ときにメロパワ的に疾走したり、
ゆったりした叙情パートを織り込んだりと、アレンジにはProgMetal風味の工夫が見られる。
それなりに質は高いが、楽曲やメロディ自体にもうひとつ突き抜けるようなインパクトが欲しい気も。
RHAPSODYのファビオ・リオーネ、元ICED EARTHのティム・リッパー・オーウェンズがゲスト参加
ドラマティック度・・8 テクニカル度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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INFINITY「Son of Infinite」
イタリアのメロスピバンド、インフィニティのアルバム。2006作
やや軟弱系のハイトーンヴォーカルを乗せて、シンセ入りで疾走するメロスピ。
歌メロやギターフレーズのクサメロぶりはなかなかいい感じで、
やわらかみのあるメロディと美麗な雰囲気は悪くない。ややB級臭さもあるが、
同郷のWonderlandあたりが気に入っている方なら充分楽しめるだろう。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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INFINITY OVERTURE「The Infinite Overture Part 1」
デンマークのシンフォニックメタル、インフィニティ・オーバーチャーの2011年作
女性ヴォーカルをフロントにした4人組で、おそらくこれが2作目だと思われる。
正統派のメロパワの質感にネオクラシカル気味のギターと女性Voの歌声、
随所に男性Voも絡んで聴かせる作風で、シンフォニックなアレンジもいくぶんある。
デスヴォイスを折り込むなどサウンドにインパクトを付けようとしているのは分かるが
全体的には楽曲のB級臭さが抜けきれておらず、まだまだ…今後の成長に期待したい。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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In Legend「Ballads N' Bullets
ドイツのギターレス、ピアノメタル、イン・レジェンドの2011年作
VAN CANTOではドラムを務めるBastian Emigがヴォーカルを担当するバンドで、
ギターレスで鍵盤/ピアノの音色を主旋律にしたメタルという新たなジャンル。
ツーバスのドラムに、パワフルなヴォーカルはいかにもメタルらしいのだが、
ギターの代わりにピアノの音色が響くのでとても優雅な聴き心地だ。
ベースも含めて、けっこうハードめの感触もあり、ときにVAN CANTOのような
コーラスハーモニーも聴かせてくれる。そのVAN CANTOの女性Voもゲスト参加。
メロディアス度・・8 メタル度・・7 優雅度・・8 総合・・7.5
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INSANIA「WORLD OF ICE」

スウェーデンのメロスピバンド、インサニアの1st。1999年作
すでに3rdまで発表していて、クサメロ愛好家の間では人気のあるこのバンド。
キーボード入りで疾走し、HELLOWEEN、GAMMA RAY、STRATOVARIUS
などのスタイルを踏襲しながらも、よりキャッチーでクサメロディアス。
ジャーマン系のメロディに北欧的な透明感を加えた音といっていい。
曲によっては、如実にメロディのパクりが表れているが
(NOCTURNAL RITESの3rdにメロディがそっくりな曲があったな…)
それも含めて、恥を恐れぬクサメロぶりがむしろ潔い(笑)
2nd以降のHELLOWEENぶりに比べて、この1stはキラキラ系の北欧メタルしている。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 クサメロ度・・10 総合・・7.5
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INSANIA「SUNRISE IN RIVERLAND」

スウェーデンのコテコテ疾走メタルバンド、インサニアの2nd。2001作
この手のハロウィン/ストヴァリ系としては、B級扱いされながらも非常にメロディアスで
今回も期待通り、泣きまくりの疾走クサメタルが堪能できる。わーい。
いや、じっさいここまで思い切って他の大御所バンドのメロをパクりながら(笑)
徹底的にクサいメロディにこだわっている連中はそうはいないぞ・
バックの大仰なキーボードや、いちいちひどくクサいメロディを奏でずにはいられないギター、
マイケル・キスクの弟子のような声質のヴォーカル、とすべてがこの方向性を決定付けている。
たとえばSONATA ARCTICAなどのスタイリッシュさとはまったく決別をし、
初期ハロウィンやガンマレイをお手本に、よりクサさと、えせクラシカルさにこだわった
ある意味で、独自の再編集サウンドである。ここまでやれば立派。
今回はRHAPSODYばりの大仰コーラスも導入。クサメタルファンはまず必聴。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 クサメタル度・・9 総合・・8
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INSANIA「FANTASY A NEW DIMENSION」

スウェーデンのメロディックメタルバンド、インサニアの3rd。2002作
クサメロ好きリスナーから絶大な支持を集めるこのバンド、Voを交代しての3rd。
以前からいろいろなバンドのメロディフレーズを借用しながら、
とことんドラマティックにメロディアスにこだわった曲を作りつづけている彼らだが、
今作は、B級っぽいクサメロをやや抑え目に(といっても一般の基準値は軽く越えるが)
演奏にはやや力強さが加わっており、一般向けに近づいた印象となっている。
借用フレーズの方も今回は、「キーパーメタル」とも言われる彼らの敬愛するHELLOWEENと
GAMMA RAYに絞っていて、時折それ風味のリフやメロディが出てくると思わずにやり。
なんにしても、すべからく疾走とクサメロにこだわったこの姿勢にはある意味感嘆を禁じ得ない。
DREAMTALEPOWER QUESTらとともに北欧クサメタルの発展に今後も変わらぬ貢献を願うものである。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・8
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INSANIAAgony - Gift Of Life

スウェーデンのクサメタルバンド、インサニアの4th。2007作
世界のクサメタルファンを虜にしてきた、泣く子も黙らないインサニアの新作だ。
今作も相変わらず、クサメロをまき散らしてロマンティックに疾走する曲が満載。
2nd以降まったく成長していない…よく言えば変わらぬクサさで駆け抜ける彼らのサウンドは
節々で覗かせるB級さもそのままに、シンセによる大仰さが若干増しているかという印象。
そう下手ではないが上手くもないという微妙な力量のヴォーカルの歌声は、
それゆえにときに弱々しい哀愁をかもし出していて、そのヘナさ加減に泣きのメロが合わさると
出来が悪いファンタジー小説のように、エセロマンに浸れて適度に気持ちよい。
パワフルなサウンドでないとダメな人は聴いてはいけない。POWER QUESTSKYLARKなどが
けっこう嫌いではない…というクサメタ萌えの方々にはオススメするにためらいはない。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 クサロマン度・・9 総合・・8(クサメロ好きには)
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In Solitude 「World-the Flesh: the Devil」

スウェーデンのメタルバンド、イン・ソリチュードの2011年作
2009年にデビューして本作が2作目である。 ジャケのB級っぽさやヴォーカルの煮え切らなさも含めて、
ENFORCERと同様に、マイナーなローカルさの漂う古き良き正統派メタルサウンドだ。
いくぶんカルト的なミステリアスさが80年代の英国調でもあり、マニアックなリスナーはにんまりだろう。
ツインギターのフレーズはなかなか叙情的で、IRON MAIDENからの影響も感じさせる。
ただ全体的には楽曲がやや一本調子か。ヴォーカルの表現力がないだけにメロディに工夫がほしい。
メロディアス度・・8 パワフル度・・7 古き良き度・・9 総合・・8
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INSTANZIA「Ghosts」

カナダのシンフォニックメタル、インスタンジアの2010年作
美麗なシンフォニック性とギターの奏でるクサフレーズで疾走するメロスピサウンド、
サビでのコーラスなどはキャッチーでむしろジャーマンメタル的でもあり、
楽曲の随所には細やかなアレンジセンスも光っていて、なかなかクオリティが高い。
ヴォーカルもパワフルというほどではないが、しっかりと実力がありマイナー臭さはあまりなく、
ギターソロなどを含めてメロディの聴かせどころが楽曲の中でしっかり活きている。
ラストの11分の大曲もドラマティックに盛り上がる。これは掘り出し物的な好作品だ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 楽曲・・8 総合・・8
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INTENSE「SECOND SIGHT」
レーベルがUndeground Symphonyなので、てっきりイタリアのバンドかと思ったら
どうやらイギリスのバンドっぽい、メロパワバンド、インテンスのアルバム。2004作
全く知らないバンドなので、弱々しいメロスピかと思ったら、
音の方はけっこう力強めのパワーメタルで、ツインギターに部分的にキーボードを使いながら、
疾走したり、ミドルテンポでヘドバンしたくなるような曲がたっぷり。
Voはハイトーンではなく中音域で、演奏の方もどっしりと安定している。
ジャーマンメタル的なリフも出てきて、この手が好きなら損はしないと思う。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 けっこう骨太度・・8 総合・・6.5

INTENSE「As Our Army Grows」
イギリスのメロパワバンド、インテンスのアルバム。2007作
前作はどうということのないパワーメタル作だったので、まったく期待せずに聴いてみる。
パワフルなギターリフを軸に正統派に聴かせる骨太のヘヴィメタルというのはそのままだが、
本作ではICED EARTHあたりを思わせるドラマティックな重厚さに磨きがかかっている。
いくぶんのダークな雰囲気も通好みで、ヴォーカルの歌唱にもなかなか説得力がある。
ときおり聴かせるギターの叙情フレーズや、バックにうっすらとシンセが入るのもいい。
正統派のパワメタが好きなら充分楽しめる高品質なアルバムだ。
メロディアス度・・7 重厚度・・8 正統派度・・8 総合・・7.5
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IRA 「Guerreros Clandestinos」
メキシコのメタルバンド、イラの2001年作
ツインギターにスペイン語の歌声で聴かせる辺境臭さたっぷりのサウンド。
楽曲そのものは80年代的な実に正統派のメタルで、ミドルテンポを主体に
随所に様式美風味のギターを織り込みつつ、古き良き雰囲気を匂わせる。
随所にクサいフレーズも含んで疾走する部分もあり、思わずにんまり。
正統派好きの辺境メタラーさんはチェックしてもよいのではと。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 辺境度・・8 総合・・7

IRA 「Gesta Heroica」
メキシコのメロディックメタルバンド、イラの2nd。2005作
クサメロのギターとスペイン語の歌唱を乗せてドコドコと疾走するサウンドは、
けっこうB級臭いものの、中米的なやわらかなメロディアスさがなかなか良い。
基本的にはメロスピというよりは正統派メタルの質感が強い、マニア向けの1枚。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7


IRENCROS「Alchemy of destruction」
イタリアのメロパワバンド、アイアンクロスのアルバム。2005作
THY MAJESTIEのVo、ジュリオ・ディ・グレゴリオの別バンド。
サウンドは、そのTHY MAJESTIE 的なシンフォニックな重厚さに加えて、
SYMPHONY Xのネオクラシカル性、DREAM THEATER的なプログレメタルの要素も感じさせる。
ジュリオのヴォーカルは、高音のシャウトからしっかりと歌い上げる部分と両方をこなし
シンフォニックなキーボードと重厚なコーラスワーク、ネオクラ的なギターが曲を彩っている。
クオリティはそれなりに高いのだが、既存のバンドのそれぞれの要素を持ち寄ったという印象で、
個性の面ではやや物足りないか。磨けば光りそうなものはあるので今後に期待。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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IRON FATECast in Iron
ドイツのメロパワバンド、アイアン・フェイトの2010年作
ツインギターの5人編成で、ザクザクとしたヘヴィなギターと
ハイトーンヴォーカルで聴かせる正統派のヘヴィメタル。
ロブ・ハルフォードかラルフ・シーパーズかという歌声を含めて
これでもかというくらいのジューダスな感じのメタルサウンド。
新鮮味はないが、PRIMAL FEARあたりが好きな方なら楽しめるかと。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・7
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IRON FIRE「ON THE EDGE」
デンマークのメロディックメタルバンド、アイアンファイアの2nd。2001作
この手のA級とB級の間をさまよう疾走メタルバンドにおいて、なかなかに質の高いこのバンド。
疾走曲とキャッチーさが魅力だった前作に続く本作は、疾走よりもむしろ叙情に主眼が置かれている印象。
お約束のジャーマン系スピードメタル曲もちゃんとあるが、彼らがやりたいのはそうしたあたりまえのものではなく、
キャッチーさとメタル的エッジの均衡上にある微妙な叙情なのではないか、という気がした。
カイ・ハンセンを思わせる線の細いVoはメジャー思考のリスナーにはB級臭く聴こえるだろうが、
このバンドの魅力はそれをも含めた「微妙さ」にあると言っておこう。
メロディアス度・・7 叙情度・・7 楽曲度・・7 総合・・7

IRON FIRE「REVENGE」
デンマークのメロパワバンド、アイアン・ファイアの3rd。2006作
前作まではマイナーな存在であったが、5年ぶりのアルバムでついに日本盤デビュー。
度重なるメンバーチェンジに耐えながら、こうしてバンドが存続していたのは立派である。
今の時代に聴くのは古くささすら感じる頑固一徹なサウンドには磨きがかかり、
HAMMERFALLあたりからの影響も感じさせるが、それよりもずっと漢の音だ。
RUNNING WILDBLIND GUARDIANにも通じるケルト風のリフなども折り込みつつ、
疾走のみに頼らない、王道のザクザクとしたリフでパワフルに聴かせる潔さがある。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 パワフル・・8 総合・・7.5
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IRON FIRE「Blade of Triumph」
デンマークのメロパワバンド、アイアン・ファイアの4th。2007作
1st、2ndの頃からB級にしてはメロディセンスのあるなかなか良質なアルバムだったが、
前作3rdで日本盤デビュー。続く今作も基本的には似たようなサウンド。
かつてのHAMMERFALLを思わせるやわらかなメロディに、
ほのかなヴァイキング調の質感も匂わせながら疾走するスタイルだ。
しかし、やはり弱いのがヴォーカルで、楽曲の雰囲気はいいのに惜しい。
ドラマティック度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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IRON FIRE「To the Grave」

デンマークのメロパワバンド、アイアン・ファイアの5th。2009作
デンマーク産メタルバンドとしてはすでに中堅に位置するこのバンド、
毎作質はそこそこながら、これまではいまひとつという感があったのだが、
本作ではシンフォニックな音の厚みと重厚さをまとった傑作に仕上げてきた。
エピックな世界観に誇り高き正統派としてのパワーを乗せて、
力強く聴かせるサウンドは、楽曲、メロディともに過去最高の説得力だ。
かつてのDREAM EVILにも匹敵するクオリティ。ここにきてついにひとつ皮がむけた。
ドラマティック度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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IRON FIREMetalmorphosized

デンマークのメロパワバンド、アイアン・ファイアの2010年作
MANTICORAとともにデニッシュメタルシーンの中核をになうこのバンドもデビューから10年以上。
前作「To the Grave」がついに一皮むけた傑作となり、本作にも大いに期待していた。
パワフルに疾走するサウンドには確固たる自信が感じられ、ドラマティックな世界観とともに
正統派メタルとしての誇りと迷いのなさが音の勢いとなって溢れ出している。
デンマークのメタルシーンはこれまで北欧の中では比較的マイナーな存在であったが、
ジャーマンの正統派スタイルを北欧にブレンドさせたこのバンドの音は非常に日本人好みで、
いまやスウェーデンのバンドを凌駕するほどにその質は高い。
ドラマティック度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・9 総合・・8
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IRON FIREVoyage of the Damned

デンマークのメロパワバンド、アイアン・ファイアの2012年作
北欧産の正統派メロパワとして、なにげに10年以上のキャリアを誇るこのバンド、
前作、前々作もかなりの力作であったが、7作目となる本作もパワフルかつメロディックな
じつに正統派のメロパワを聴かせてくれる。シンセアレンジを含んだ美麗さとエピックな勇壮さに、
モダンなヘヴィさも合わせたクオリティの高いドラマティックなメタルなのであるが、
さらに一皮むけるにはインパクトのあるメロディや展開がもう少し欲しい気がする。
ドラマティック度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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IRONICA「Consequences」

フィンランドのメロディックメタルバンド、アイロニカのアルバム。2008作
きらきらとしたシンセアレンジにハスキーな女性ヴォーカルの歌声。
キャッチーなメロディにモダンすぎない程度のヘヴィさが絶妙で
デビュー作ながら、そのあたりのサウンドのバランスにもセンスを感じさせる。
間奏部にはDRAGONFORCECHILDREN OF BODOMの風味を取り入れたり
かと思えばゴシックメタル風味にデス声を絡ませたりと、なかなか多彩な印象だ。
エリナ嬢の歌唱も曲によっては激しくがなりたてたり、しっとりと美しく歌いあげたりと
そのスタイルを変えていて表現の幅の広さには驚かされる。ただ、現時点では
やや雑多な感もあるので、今後、さらに方向性を絞ってきたときがより楽しみだ。
シンフォニック度・・8 楽曲多様度・・9 女性Vo度・・8 総合・・8
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IRONICA「Vivere」

フィンランドの女性Voメロディックメタルバンド、アイロニカの2nd。2009作
前作はメロスピやメロデス、さらにはゴシックメタル風味までも取り入れた、
質は高いがやや雑多な印象という作品であったが、本作もチルボド風味のヘヴィかつ
シンフォニックなサウンドに、エリナ・アイロン嬢の表現豊かな歌声で聴かせるスタイルだ。
直線的なリズムとモダンなアレンジの仕方は、いかにも今の若手バンドの音であるが、
前作よりもストレートな曲調になり、シンフォニックなヘヴィメタルに焦点が当たってきたぶん、
より多くのリスナーを惹きつけるだろう。きらきらとしたシンセワークと女性ヴォーカルの歌声は、
あるいはNightwishのヘヴィ版ともいえるかもしれない。個人的にはコア風味のヘヴィさは苦手だが。
シンフォニック度・・8 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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IRON MAIDEN 「Live After Death」

邦題「死霊復活」で知られる、アイアン・メイデンのライブ作。1985作
アルバム 「Powerslave」ツアーからのステージを収録。
1984〜1985年という、バンドとしても脂の乗った時期のライブだけに演奏も素晴らしく、
この時不調であったというディッキンソンのヴォーカルにも荒々しさがある。
イントロに続く“Aces High”ですでに大興奮、さらにたたみかける“2 Minutes to Nidnight”〜
“The Trooper”という流れだけでやられます。選曲も初期からの名曲多数で、パワフルさと、
ドラマティックな叙情性、そしてバンドの勢いが合わさった、堂々たる傑作ライブアルバムだ。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 往年のパワー度・・9 総合・・8
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IRON MAIDENLive at Donington

アイアン・メイデンのライブ作。CD2枚組み
1992年イギリス、ドニントンでの「モンスターズ・オブ・ロック」フェスからのステージを収録。
メイデンのライブといえば「死霊復活」が代表作として名高いが、
こちらの方も演奏のテンションでは負けてはいない。
アルバム「Fear of the Dark」からの曲を中心に、“The Number of the Beast”
“Iron Maiden”、“Hallowed be the Name”などの初期の名曲も演奏。
音質も良好で、メイデンのベストライブ作のひとつと言い切れる内容だ。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 音質・・8 総合・・8
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IRON MAIDEN「BRAVE NEW WORLD」

アイアン・メイデンの2000年作
92年の「Fear of the Dark」以後は、ブルース・ディッキンソンの一時脱退とともに、
ファンからは不評が続いていたが、それを打破することになった復活のアルバム。
勢いの点では往年ほどではないが、聴かせるメロディとドラマティックな展開の曲が多く、
8分、9分という大曲ではスティーブ・ハリスのプログレッシブな感性も垣間見える。
復帰したブルースの歌声もそうだが、年季を経た自信と絶妙の力の抜け加減はさすがで、
67分はやや長尺ながら、ファンの求めるメイデンらしさに溢れたギターフレーズ満載の好作。
メロディアス度・・8 激しさ度・・6 ドラマティック度・・8 総合・・8
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IRON MAIDEN「Rock in Rio」
アイアン・メイデンのライブ作。CD2枚組み。2002作
2001年ブラジルRio Rock Festival でのステージを収録。
アルバム「Brabe New World」後のライブということで、同作からの曲をメインにしつつ、
過去のアルバムからの代表曲もしっかりと聴かせてくれる。
デビュー20年を超えてもなお、これほどドラマティックな楽曲を作る彼らは偉大だし、
ステージでの演奏のパワーはまるで落ちることを知らないようだ。
リオの観客の熱気も伝わってくる充実のライブ作。同DVDも出ている。
メロディアス度・・8 ライブ演奏・・8 音質・・7 総合・・8
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IRON MAIDEN「Dance of Death」

アイアン・メイデンの2003年作
1、2曲目はいかにもシングル曲といったキャッチーな出だしだが、
全体的には前作の同路線で(68分という長さも…)、安心して聴けるクオリティ。
ブルース復帰の熱も冷めて、本作を冷静に評価するリスナーも多いだろう。
当然ながら往年のような勢いではなく、老成したまとまりの良さを感じるサウンドは、
予定調和のツインギターのフレーズと、大曲でのプログレ風味の展開など、
新鮮味はほぼ皆無ながら、だからといってけなすべき粗悪さもない。
効果的なシンセの使い方も含めて、音の厚みの点では前作以上で、とくに
ラスト曲につながるGからの3曲は、そのドラマティックさに素直に素晴らしいと思える。
メロディアス度・・8 激しさ度・・7 ドラマティック度・・9 総合・・8
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IRON MAIDEN「A MATTER OF LIFE AND DEATH」

アイアン・メイデンの2006年作
比較的シンプルな1曲目で始まるが、それ以降は6〜9分という大曲がほとんど。
楽曲的にもメロディにも、安心して楽しめるが新鮮味はないというのは前2作と同様。
サウンド的には、若干ソリッドな硬質感が強まったようにも感じる。
それと同時に、間奏におけるプログレ的なアプローチもより比重を増していて、
それが曲の長大化につながっているようだ。部分的にはツインギターで聴かせる
格好よいパートも多いのだが、それが曲の印象につながらないのが残念。
全体的にはより長くなり、ややダークになったという感想になってしまうのは、
72分の予定調和に退屈を感じてしまうからか。この雰囲気自体は好きなのだが。
メロディアス度・・7 激しさ度・・7 ドラマティック度・・8 総合・・8
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IRON MAIDEN「FLIGHT 666」

アイアン・メイデンのツアードキュメンタリー映画のサントラアルバム。2009作
ブルース機長の操るボーイング757機で世界ツアーを敢行する稀代のモンスターバンド、
その2008年のツアーから、それぞれ場所の異なる16公演の音源をCD2枚に16曲収録。
のっけから“Aces High”で観客は大盛り上がり、その後も“The Trooper”、“The Number of Beast”
“Run To The Hills”、“Iron Maiden”、“Hallowed by Thy Name”といった、往年の名曲たっぷり。
やはりメイデンはライブバンドなのだと思える音源だ。ファンの方はツアー映画のDVDもゲットすべし!
ライブ演奏・・8 音質・・7 これぞメイデン度・・9 総合・・8
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IRON MAIDEN「Final Frontier」

イギリスの大御所メタルバンド、アイアン・メイデンの2010年作
前作から4年ぶりとなる本作であるが、いつにない雰囲気の1曲目に前半にやや戸惑いつつ
渋さを増したギターによる大人のハードロック的な感触と、ブルース・ディッキンソンの歌声で
力強く聴かせてくれる。また、ライブを思わせるような生々しいサウンドも本作の特徴であるが、
逆に言うと、それが枯れた味わいとなり、従来のドラマティックな高揚をいくぶん削いでいる気もする。
9分、11分という大曲など、プログレッシブな香りを漂わせた作風はけっこう好みであるのだが、
全10曲76分という、いつもながらの長さも、今回は少しつらい。簡単に言うとメロディの魅力が足りない。
7曲目などはなかなか良いし、9曲目あたりのプログレ風味も好きなのだが、全体的の散漫な印象はぬぐえず。
ドラマティック度・・7 大人の味わい度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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IRON MASK「Shadow of the Red Baron

ベルギーのネオクラシカルメタルバンド、アイアン・マスクのアルバム。2009作
外見もプレイもインギースタイルのダッシャン・ペトロッシ率いるこのバンド、
IRON MASKとしては3作目となるが、Magic Kingdomとも掛け持ちしているので、
彼の存在はすでに日本でも認知が広がっていると思う。本作の音楽性も、
そんなファンの期待にたがわぬ、弾きまくりのネオクラシカルプレイの応酬が楽しめる
爽快なメロパワアルバムだ。楽曲の方も濃密で質が高く、もはや新鮮味はないが、
正統派ネオクラメロパワとしては、AT VANCEADAGIOをすでに凌駕している。
ネオクラ度・・8 疾走度・・7 濃密度・・8 総合・・8
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IRON SAVIOR「UNIFICATION」
ピート・シルクとカイ・ハンセンによるジャーマンメタルバンド、アイアン・セイヴァーの2nd。1999作
ドラムが同じくGAMMA RAYのダン・ツィマーマンに交代しているが、
サウンドの方は王道の疾走ジャーマンメタルで、アルバムを通して分かりやすくコンパクトな曲が並ぶ。
もちろん「いかにもGAMMA RAY」的な曲もあるが、スピード感はむしろ今のガンマレイ以上かもしれない。
そういう意味ではカイ・ハンセン時代の初期HELLOWEENに近い音だろう。
じっさい、かつてのハロウィンナンバー「METAL INVADERS」「GORGAR」
リメイクされて収録されている。初期HELLOWEENファンなどにはお薦めのアルバム。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 ハロウィンガマレー度・・9 総合・・7.5
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IRON SAVIORCondition Red
ピート・シルク率いるジャーマンメタルバンド、アイアン・セイヴィアーの4th。2002作
これぞ正統派ジャーマンメタルというサウンドで、毎回好作を聴かせてくれるも、
やや決定打に欠いていたこのバンドだが、本作は最高作というべき内容だ。
のっけから初期ハロウィンかブラガーかというような疾走曲で攻めてきて
2曲め以降はJUDAS PRIEST風味も織りまぜながら、彼らの信念ともいうべき
ピュアメタルスタイルでたたみかける。GAMMA RAY風味のギターの絡みに、
ピートのヴォーカルが重なって、新鮮味はないものの熱きメタル愛が感じられる力作だ。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 ピュアジャーマンメタル度・・9 総合・・7.5
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IRON SAVIORBattering Ram
ピート・シルク率いるジャーマンメタルバンド、アイアン・セイヴィアーの5th。2004作
今作もツインギターのリフを軸に、これぞジャーマンといったサウンドを聴かせる。
全体的に疾走が抑え目であるため、ピュア・ヘヴィメタルとしての正統派要素が強く、
もはや新鮮味は薄いが、ぐいぐいとたたみかけるバワフルさはさすが。
徹頭徹尾のメタルサウンドには、この手のファンならよいが、
そうでなければ途中で飽きが来て、ややつらいかもしれない。
メロディアス度・・7 正統派ジャーマン度・・9 新鮮度・・7 総合・・7.5
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IRONSWORD「RETURN OF THE WARRIOR」
ポルトガルのメタルバンド、アイアンソードのアルバム。2005作
ジャケからしても分かるが、いかにも古き良き男のヘヴィメタル。
メンバーは3人ということで、サウンド的にもごくごくシンプル。
IRON MAIDEN風の適度な疾走感とともに、正統派の曲調で聴かせるが
ギターが一本のこともあり音はあまり厚くない。正統派メタル好きの方へ。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7


ISENGARD「CROWNLESS MAJESTY
スウェーデンのメロパワバンド、アイセンガードのアルバム。2001作
ジャケやバンド名、アルバムタイトルからしてややチープなB級臭さが漂うが
内容も同様で、ありがちといえばありがちなマイナー系メタル。
BLIND GUARDIAN的な世界観を目指しているようだが、
やはりどうも楽曲を通して見えてくるファンタジーのビジョンが弱い。
戦いの場面を思わせる剣の音や馬のいななきなどのSEはいい感じだが、
肝心の演奏、曲の方はともに「普通」で、とくに耳を引くものがない。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 楽曲・・6 総合・・6


IVORY MOON「On The Edge Of Time」
イタリアのシンフォニックメタルバンド、アイヴォリー・ムーンのアルバム。
ツインギターにキーボード、男女Vo、ドラムにベースという7人編成で、
サウンドはシンフォニックで男女Voでプログレメタル的でもある、というありそうでなかった路線。
女性Voはオペラティックないわゆるターヤ声で、この軟弱系男声とはあまり相性が良くない気がする。
曲の方では、きらきらとしたシンフォニックなキーボードは悪くないが、
演奏はややばたばたしていて、リズムチェンジや曲の展開などもどこかぎこちない。
部分的にはヴァイキング風味やゴシックメタル風になったりもする。
方向性としては嫌いでないだけに、楽曲のセンスをもう少し磨いていって欲しい。
シンフォニック度・・8 プログレメタル度・・7 楽曲・・7 総合・・7


J

JeriKo「INSTINTO」
アルゼンチンのメタルバンド、ジェリコのアルバム。2007作
スペイン語によるハイトーンヴォーカルと、ツインギターで聴かせる正統派のヘヴィメタル。
サウンドにこれといった特徴はなく、ジャケやプロダクションの質も含めて、
ただB級であるとしか言えない。スパニッシュ系メタルのマニアはどうぞ。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 スパニッシュ度・・7 総合・・7


JEZABELA Todo O Nada
アルゼンチンのメタルバンド、ジェザベルの1st。2002作
イントロのクラシカルでシンフォニックなシンセからすでに引き込まれるが、
曲の方もツインギターのリフでSTRATOVARIUSばりにパワフルに疾走し、
スペイン語のハイトーンヴォーカルが歌い上げるなかなかのもの。
ややドタバタとしたドラムや、ときどきヨレるヴォーカルが辺境臭いが、
濃密で熱いスパニッシュメタルとしてはよく出来ていると思う。
メロディアス度・・7 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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JEZABELLegiones del Sur
アルゼンチンのメロディックメタルバンド、ジェザベルの2nd。2003年作
スペイン語の歌唱で疾走するサウンドで、イントロのキーボードからしてイタリアンメタルのようにシンフォニック。
全体的にツーバスドコドコで疾走するスタイルだが、メロディにはやはり南米特有の温かみがあり、聴きやすい。
哀愁ただようメロを弾くツインギターも良い感じだし、スペイン語にしてはさほどイモ臭く感じないこともお勧めできる。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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JOHANSSON「THE LAST VIKING」

ヤンス・ヨハンソンとアンダース・ヨハンソン兄弟による、ヨハンソンの3作目。1999作
ヴォーカルにヨラン・エドマン、ギターはマイケル・ロメオ(Symphony X)という豪華メンバーが集結。
ご存じの通り、ヤンス・ヨハンソンはイングヴェイやSTRATOVARIUSなどで活躍する
北欧屈指の鍵盤奏者で、本作ではプログレ的なハモンドのオルガンを弾き鳴らし、
古き良き北欧メタルの質感を体現しつつ、ネオクラシカルなギタープレイとともに、
きらびやかなサウンドを描き出している。パワフルなヨラン・エドマンの歌声も素晴らしい。
中世風味の鍵盤プレイもあり、よい意味でのレトロさがネオクラと融合された好作だ。
メロディアス度・・8 ネオクラ度・・8 北欧度・・8 総合・・8
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JON OLIVA'S PAIN「Maniacal Renderings」
SAVATAGEのジョン・オリヴァ率いるジョン・オリヴァズ・ペインのアルバム。2006作
SAVATAGEを脱退したザッカリー・スティーブンスのCircleUCircleというバンドもあるが、
こちらはよりサヴァタージ色が強い、正統派のメタルサウンドである。
重厚なギターリフに美しいシンセが加わり、ドラマティックな世界観を構築、
新鮮味はないものの、SAVATAGEのファンであれば普通に楽しめるだろう。
ドラマティック度・・7 重厚度・・8 サバタージ度・・8 総合・・7.5
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JORNLonely are the Brave
ノルウェー出身のメタルシンガー、ヨルン・ランデのアルバム。2008作
ARK、MILLENIUM、MASTERPLANなど、多くのバンドを渡り歩く実力派シンガー、
ソロアルバムとしては6枚目くらいになるのだろうか。基本的に何を歌わせても
それなりにサマになるセンスの持ち主であるのだが、本作で聴けるのは
古き良き正統派のハードロック/ヘヴィメタルで、楽曲自体はけっこうシンプルなもの。
ディオか、デビッド・カヴァデールかという、そのパワフルな歌声はさすがの存在感。
メロディアス度・・7 正統派メタル度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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JUDAS PRIEST'98 Live Meltdown
ジューダス・プリーストのライブアルバム。1998作
アルバム「Jugulator」発売後のヨーロッパツアーからのステージを収録。
のっけから往年の名曲“Hellion”〜“Electric Eye”という流れでつかみはOK。
演奏の方もハルフォード時代よりもむしろパワフルで、よりメタリックな硬質感がある。
ティム“リパー”オーウェンズのヴォーカルも、ハルフォードのようなハイトーンではないが、
中音域ではなかなかのパワーを感じさせ、かつての名曲たちも新たな雰囲気で楽しめる。
ハルフォード信奉者には評価が今一つのようだが、内容的にはとても充実したライブ作だ。
メロディアス度・・7 ヘヴィメタル度・・9 ライブ演奏・・8 総合・・8
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JUDAS PRIEST「NOSTRADAMUS」

イギリスのメタルゴッド、ジューダス・プリーストのアルバム。2008作
ロブ・ハルフォードが復帰しての2作目となる本作は、ノストラダムスの生涯をテーマにした
CD2枚組の大作となった。いったい、何故今頃ノストラダムスなのかはともかく、
サウンドの方は、往年のプリーストとは雰囲気を異にした、重厚なドラマ性で聴かせる作風だ。
ミドルテンポ主体の楽曲は攻撃性よりも、じっくりとストーリーを聴かせるような雰囲気で
ハルフォードのヴォーカルも甲高いシャウトではなく、中音域を中心として歌っている。
バックに効果的にシンセを使用していることで、ロックオペラ的な美しさが全体を包み、
ここぞと聴かせるツインギターの掛け合いもさすがといったところ。
一聴してのインパクトは弱いかもしれないが、ドラマに浸るように鑑賞すれば、
ある意味ジューダスらしからぬ壮大な100分間を、じっくりと楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 ドラマティック度・・9 重厚度・・9 総合・・8
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JUVALIANT「Inhuman Nature」
オーストリアのシンフォニックメタルバンド、ジャバリアントの2010年作
シンセ奏者を含む5人組で、まるでRHAPSODYばりの壮麗なイントロから、
曲が始まると案外キャッチーなヴォーカルメロディで、正統派のサウンドを聴かせる。
エピックな世界観はBLIND GUARDIAN的でもあるが、やわらかみのある雰囲気は
むしろDARK MOORなどにも近いか。曲の聴かせどころ、盛り上げどころという点では、
まだまだアレンジ面での成長の余地があるが、8分、11分といった大曲をこなすあたりは、
プログレ・パワーメタル的な構築性も覗かせる。今後に期待のバンドであろう。
シンフォニック度・・7 疾走度・・7 エピック度・・8 総合・・7.5
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K

KALEDON「Legend Of The Forgotten Reign - Chapter 2 The King's Rescue
イタリアのメロディックメタルバンド、カレドンの2nd。2003作
アルバムタイトルや曲名などからして、壮大な物語絵巻をコンセプトにしているらしい。
ツインギターにキーボード入りで疾走し、そこにカイ・ハンセン似のVoが歌うというスタイル。
曲ははっきり言ってマイナー臭いですが、雰囲気はけっこう悪くありません。
HEIMDALLSKYLARKあたりまで聴くリスナーなら、とりあえずの鑑賞に耐えうるかと。
後半、曲が単長に感じるのと、全体的にこれといったメロディがないのが欠点か。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 B級度・・8 総合・・7

Kaledon「Chapter 3 the Way of Light」
イタリアのクサメタルバンド、カレドンの3rd。2005作
前作はどうしようもなくヘナチョコのクサメタルだった記憶があるが、
本作ではきらきらとした美しいイントロから、なにやら期待させる。
ツインギターにシンセ入りの6人組みということで、音それなりに厚く
演奏力はともかくとしてその壮麗さはシンフォニックメタルといってよいサウンドだ。
ヴォーカルのヨレ気味のハイトーンや、ことあるごとにクサメロを聴かせようという姿勢が
相変わらずB級バンド的で微笑ましいが、前作よりはずいぶんマシになってきてはいる。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 B級度・・8 総合・・7
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KALEDON「Chapter W:Twilight Of The Gods
イタリアのメロスピバンド、カレドンの4th。2006作
いまやSKYLARKを超えるヘナチョコ系クサメタルの代表となったこのバンド、
「Legend Of The Forgotten Reign」シリーズの4作目であるが、
相変わらずB級感たっぷりの煮え切らないヴォーカルと、軽めのクサメロを乗せて疾走、
やはりSKYLARKを思わせるような美麗なシンセも入りつつ、どうしても微笑ましさの抜けない
その陽気なまでのメロスピぶりには脱力感たっぷりだ。ただ、これまでのアルバムよりは
サウンドの説得力が上がってきていて、シンフォニックに聴かせるドラマ性はなかなか。
B級大好き〜というクサメロスパーならチェックしてみてくださってもかまいません。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 B級度・・8 総合・・7.5
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Kaledon「Chapter X:A New Era Begins」

イタリアのシンフォニックメタルバンド、カレドンの2008年作
とにかくクサメロで、とにかくヘナチョコなB級メロスピ街道を突き進むこのバンド、
本作は「Legend of Forgotten Reign」シリーズの5作目で、ヴォーカルが交代してのアルバムとなる。
まず聴いてみて、なにやらオルガンの音色が聴こえてきたり、妙に古き良き正統派ハードロックの感触があったりと
これまでの作風とはずいぶん印象が異なる。今までの痛いまでのクサメロスピに比べるとどっしりと落ち着いていて、
まるで中堅バンドのような(実際にはそうなのだが)安定感があるではないか。いったいどうしたんだ?カレドン。
エピックな感じのバラードなんかいい感じだし、むしろゆったりした曲のほうがいいという。あ、ラストはお約束のメロスピですが。
他のアルバムを聴いてダメだった方は本作を聴いてみてはいかが。あまり疾走しないけどメロディアスでイイです。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 正統派度・・8 総合・・7.5
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KALEDON「Chapter VI: the Last Night on the Battlefield

イタリアのクサメタルバンド、カレドンの2010年作
以前に聴いた2nd、3rdは、ヘナチョコの度合いがクサメル好きの自分の許容範囲を逸脱していて
それ以降もうこのバンドのことは忘れようと思っていたのだが、こうして性懲りもなく日本盤が出ているのだから、
ついに目についてしまい買ってしまうではないか。本作は長く続いてきたクサメタルストーリーの最終章らしい。
きらびやかなシンセとともに疾走するメロスピサウンドは、ようやくSKYLARKのレベルにまではきた感じで、
ファンタジックかつエピックな世界観にも、6作目にして、ごくわずかにでも説得力がともなわれてきた。
相変わらずメロディの魅力や曲の展開には煮え切らなさもあるが、そのマイナーっぽさも今となっては
このバンドを聴くようなリスナーにとっては魅力なのかもしれない。どうでもいいが、日本盤にはライブCDが付属している。
クサメロ度・・7 疾走度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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KAMELOT「KARMA」

アメリカの正統派ドラマティックメタルバンド、キャメロットの5th。
3rdあたりまでは質の高い普通のメタルという印象であったのだが、
今作は一聴して音に迷いがなくなり、曲調にも壮大さが増してきている。
CONCEPTIONのカーンのVoは確かに上手いが、己の限界まで使わずとも「歌えて」しまうので、
マイルドな聴き心地が勝っていてメタル的な無骨さや鬼気迫るような迫力はない。
楽曲の質も確かに高く、ドラマテイックさもあいまって、目新しさはさほどないものの、
現存する正統派叙情メタルバンドとしては、最高のクオリティであるとは思う。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 楽曲・・8 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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KAMELOT「EPICA」

アメリカのメロディックメタルバンド、キャメロットの6th。2003作
前作「KARMA」の完成度に続く本作はゲーテの「ファウスト」をモチーフにしたコンセプト作で、
イントロに続くAの格好よさは全メタルファンが膝を叩くところだろうし、
全体を通して感じるドラマティックな雰囲気には、タイトル通りのエピックなものを感じる。
美しいピアノや女性Voなどの要素も緻密に取り入れ、作品としての完成度の高さが光る。
激しすぎず、マイルドすぎず、といった絶妙のバランス感がじつに気持ち良いアルバムだ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 完成度・・9 総合・・8 ◆メタル名盤特選入り
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KAMELOT「THE BLACK HELO」

アメリカのメロディックメタルバンド、キャメロットの7th。2005作
5th「KARMA」のクオリティの高さ、続く6th「EPICA」でさらなるブレイクを果たした。
今作でも方向性は変わらず、ドラマテイックな正統派のメロディックメタルであるが、
やはり音全体に知的なものが漂っていて、カーンのマイルドな歌唱を含めて
重厚かつメロディアス、そしてややダークな物語世界が繰り広げられている。
作り込まれた緻密なサウンドは、BLIND GUARDIANの近作にも通じる
音へのこだわりが垣間見え、一聴した時の華麗なインパクトは薄いが、
じっくりと楽しめる、いわば「大人のためのメロディックメタル」アルバムである。
メロディアス度・・8 重厚度・・9 ドラマテイック度・・8 総合・・8
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KAMELOT「One Cold Winter's Night」

アメリカのメロディックメタルバンド、キャメロットのライブアルバム。2006作
6th「Epica」、7th「The Black Halo」と、壮麗かつ完成度の高いコンセプト作で、
日本にも多くのファンを持つ彼らの、2006年ノルウェーでのライブをCD2枚組で収録。
ステージにおいても、ロイ・カーンの見事なヴォーカルパフォーマンスを中心に、
バックの演奏陣もベテランらしい安定感で楽曲を再現している。またアルバム同様、
ゲストにEPICAのシモーネ嬢を迎えて、美しいコーラスを聴かせてくれる。
エピックかつドラマティックに盛り上げるライブ演奏は、ファンならば聴き逃せないだろう。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 ライブ演奏・・8 総合・・8
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KAMELOT「Ghost Opera

アメリカのメロパワバンド、キャメロットの8th。2007作
正統派メロディックメタルバンドとして、すでにキャリア10年を超えたこのバンド、
名盤と呼べる5th「KARMA」、6th「EPICA」によって、日本にも多くのファンを獲得しているが、、
前作「The BLACK HALO」はややコンセプト過多ぎみで、楽曲そのものの魅力は薄かった気がした。
今作では全体を流れるストーリーを用意しながらも、曲はしっかりと独立させるという手法をとってきた。
一聴したところ、サウンドにはこれまでよりもややダークめの叙情が感じられ、
シンセアレンジなどにより、重厚でシンフォニックな世界観が描き出されている。
アルバムタイトルのようにオペラティックでクラシカルな雰囲気も多く感じられ、
マイルドなロイ・カーンのヴォーカルはこのくらいの翳りある曲調の方がマッチしている。
バンドとしてのさらなる円熟を感じさせる、これは大人のためのドラマティックメタルアルバムだ。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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KAMELOT「Poetry for the Poisoned」

アメリカのメロパワバンド、キャメロットの2010年作
デビューからすでに15年以上、一貫してドラマティックな正統派メタルを作り続けてきたこのバンド、
5th「KARMA」以降、作品としてのクオリティをより高め、いまや日本においても人気バンドのひとつである。
本作は前作「Ghost Operaでのダークなドラマティック性で聴かせる大人のサウンドを継承しつつ、
さらにモダンなアレンジを増し、アラビックな雰囲気を盛り込むなど、多様性の中に知的さをにじませている。
これはいわばプログレッシブメタルとしての手法であるが、それを力むことなく自然に取り入れている点で、
現在ならオーストラリアのVOYAGERなどにも通じる作風である。いつになくシアトリカルに歌い上げる
ロイカーンのヴォーカルも含め、コンセプト的なシリアスさも漂わせる。大人の知的ドラマティックメタルである。
ドラマティック度・・8 モダンメタル度・・9 知的アレンジ度・・8 総合・・8
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Kapel Maister「Into Salvation」

アルゼンチンのシンフォニックメタルバンド、カペル・マイスターの2005年作
ネオクラシカル気味に疾走する楽曲に、オペラティックなソプラノ女性ヴォーカルが歌うスタイルは、
ポルトガルのOratoryあたりを思わせる雰囲気。ジャケのようなクラシカルかつシンフォニックな優雅さと
メロスピリスナーが喜ぶきらびやかなメロディ満載で、二人の女性Voをフロントにしている点でも萌え度は高い。
個人的にはネオクラ疾走曲よりもむしろ、ゆったりとしたシンフォニックな部分に惹かれるのだが、
10分を超えるラスト曲など、クラシカルな美意識を散りばめたシンフォニックメタルとしての壮麗さが光る。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5


KARELIA「USUAL TRAGEDY」

フランスのシンフォニック・メタルバンド、カレリアのアルバム。2004作
かつてはメタル不毛の地と言われたフランスだが、MANIGANCEHEAVENLY
などの活躍で、フレンチ・メタルの認知度も上がってきたようだ。
このバンドも、基本はメロディックメタルであるが、凡百のバンド群とは異なり、
今後に可能性を感じさせるものがある。サウンドにはゴシック的な雰囲気もあり、
壮麗なキーボード、大仰なコーラスを取り入れたシンフォニック性は、
「VOVIN」以降のTHERIONなどにも通じるものがある。
ハイトーンだけでなくオペラティックなバスまで歌いこなすVoの多彩さも個性的だ。
シンフォニック度・・9 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・8
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KARELIA 「RAISE」

フランスのメロディックメタルバンド、カレリアの2nd。2005作
前作は、ある種THERION的なゴシック風の大仰さをメロパワと融合させた
最近のバンドの中では意外と新鮮なアプローチのサウンドで注目していた。
今作も、崇高なクワイアを随所に盛り込んでいて、全体的にダーク目の雰囲気で
重厚かつシンフォニックな音像に、シリアスなコンセプトを盛り込んだアルバムとなっている。
バンドの顔であるマシューの歌唱は、PAIN OF SALVATION のダニエルのように
曲のテーマを自らの内面に重ねて歌い上げているという趣がある。
悲しげなピアノの音色や、女性Voの効果的な使用、シンセによる細かなエフェクトなどには、
彼らのサウンドに対するアートな感性が伺え、それはPINK FLOYDのカヴァーなどにも表れている。
一聴したときのインパクトは薄いが、聴き込むほどに深遠なアルバムだ。
メロディアス度・・7 シンフォニック度・・8 重厚度・・9 総合・・8
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KARELIA「Restless」
フランスのシンフォニックメタルバンド、カレリアの3rd。2008作
壮麗なシンフォニックメタルの1st、プログレ的な内的スケールで聴かせる2ndと、
個性的な音楽性とミクスチャーのセンスを有するこのバンドの待望の3作目だ。
今作は3分台の曲を中心にしたゴシックロック風のサウンドに変化している。
シンフォニックなアレンジは残しながら、そこにデジタリィな質感を取り入れていて、
フィンランドあたりのバンドにも通じる、モダンなメランコリックさが感じられる。
クラブミュージックのような四つ打ちリズムやテクノちっくなシンセワークを
大胆に融合させたメタルサウンドは、このバンドでなければ賛否両論だろうが、
たとえばPAIN OF SALVATIONの近作のようなミクスチャー感覚でも聴ける。
シンフォニック度・・7 モダンアレンジ度・・8 ミクスチャー度・・8 総合・・7.5
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KATANA「Heads Will Roll」
スウェーデンのメタルバンド、カタナの2011年作
ツインギターに女性ベーシストを含む5人組で、バンド名といいジャケといい、
メンバー写真といい、どこかズレてる微笑ましさが、まさにNWOTHMの精神か。
サウンドの方も、古き良きローカルさの漂うメロディックHR/HMであるが、
歌メロのキャッチーな聴き心地が、どこかメロハー風でもあったりする。
IRON MAIDEN的なツインギターもいい感じの、パワフルすぎない好作である。
メロディアス度・・8 パワフル度・・7 古き良き度・・8 総合・・7.5
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KATRABeast Within
フィンランドの女性Voシンフォニックメタルバンド、カトラのアルバム。2008作
NIGHTWISHの登場以降、最近ではTACEREAMBERIAN DAWNなど、
いかにもフォロワー的なバンドも頻出しているが、このKATRAもそうで、
モダンなヘヴィさと、ゴシックメタル的な叙情を合わせたサウンドは、
NIGHTWISHWITHIN TEMPTATIONの中間といった雰囲気。
カトラ嬢の歌声はターヤほどの高音ではないが、オペラティックで歌唱力も充分。
楽曲は3〜4分台とコンパクトで、総じて聴きやすいが、メロディや展開には
他のバンドと差別化するほどの個性はまだない。今後に期待したいバンドだ。
シンフォニック度・・7 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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KATRA「Out of the Ashes」

フィンランドのフィメールメタルバンド、カトラの2010年作
デビュー作である前作は、NIGHTWISHWITHIN TEMPTATIONの中間といった雰囲気であったが、
本作ではシンフォニックな要素は残しつつ、モダンなハードロック風味のサウンドになっている。
肝心のカトラ嬢の歌声は線が細く、まだまだ向上の必要あり。楽曲、メロディにも新鮮味はあまりなく、
その上、音は軽めなので、メタルよりも普通の女性声メロディックロックとして聴くべき作品かもしれない。
曲によってはまだウィズインぽさが抜けていないのだが、むしろその方が楽しめるというのが困りもの。
メロディアス度・・7 女性Vo度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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KENZINER「The Prophecies」
フィンランド人ギタリスト、ヤーノ・ケスキネンを中心とした
ネオクラシカルメタルバンド、ケンジナーの2nd。2000作
1stはただのネオクラ風メタルという印象でやや平凡な作品だったが、
本作ではメロバワ的な力強さとともに心地よい疾走感が加わっている。
FIREWINDのスティーブン・フレドリックの歌声もなかなかパワフルで、
テクニカルなギターとシンセの絡みとの良いコントラストになっている。
ちなみにシンセを弾くのは、SONATA ARCTICA加入前のミッコ・ハルキン。
ネオクラ度・・8 疾走度・・8 テクニカル度・・8 総合・・8
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KERION「The Origins」

フランスのシンフォニックメタル、ケリオンの2010年作
エピックかつファンタジックな世界観で聴かせるシンフォニックメタルで、
女性ヴォーカルの歌声とシンセによる壮麗なオーケストレーション、そして
いくぶんB級ぎみのクサメロも覗かせる、同郷のFairylandにも通じる濃密な作風だ。
肝心のフローラ嬢の歌声は、はかなげなタイプなので、女性声がメインの曲では
シンフォニックなバックに比してどうしても弱々しい印象になるのが微妙なところ。
ゲストにそのFairylandのヴォーカルが参加していて、男女Voの曲だとエピックな雰囲気が強まり
シンフォニックメタルとしてバランスがとれているように思う。そのあたりが今後の課題だろうか。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 ファンタジック度・・9 総合・・7.5
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KILLING TOUCH「One of a Kind」

VISION DIVINEのミケーレ・ルッピの新バンド、キリング・タッチのアルバム。2009作
VD時代からその驚異的な歌唱力には感心させられていたが、こうして自身を中心としたバンドで
いっそう伸び伸びと歌い上げるミケーレの素晴らしいヴォーカルに聴き惚れる。
サウンドは繊細なメロディによる叙情的な曲調で、疾走感やバワフルさよりも
しっとりとしたシンセワークややわらかみのあるサビでの歌メロが印象的。
5〜8分台の比較的長めの楽曲は、ミケーレの歌声を存分に楽しめるような構成で
ドラマティックな大仰さは抑え気味で、爽快なメロディをいくぶんのモダンさで聴かせてくれる。
この作品でミケーレはあらためてイタリアンメタルを代表するシンガーとして認知されることだろう。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 歌唱度・・9 総合・・8
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King DiamondFatal Portrait」

Mercyful Fateを脱退したキング・ダイアモンドによるバンドの1st。1986作
基本はマーシフル・フェイトの延長上のサウンドだが、シンセによる音の厚みが
よりシアトリカルな世界観を美しく彩って、ミスティックな雰囲気が増している。
キング・ダイアモンドのハイトーンヴォーカルも、より楽曲にマッチしており
美しくも妖しげなこのバンドのサウンドがはっきりと確立された。
ツインギターの絡みはより北欧メタル的となり、無駄を落としたソリッドさが、
作品としての焦点を絞り、冷気を含んだミステリアスなメタルを完成させている。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・9 シアトリカル度・・8 総合・・8
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King Diamond「Abigail」

デンマークのメタルバンド、キング・ダイアモンドの2nd。1987作
美しいシンセによる妖しいイントロから、メロディアスなギターワークが鳴り響き
北欧メタルらしい透明感の中に、薄暗いドラマ性を盛り込んだサウンドは、
キング・ダイアモンド氏のシアトリカルなヴォーカルとともに非常に個性的。
ホラーやオカルテイックな世界観をコンセプトにしつつも、ツインギターの叙情美は
非常にメロディアスであって、この歌声がOKならば浸れること間違いない。
甲高い声としわがれ声を使い分けるスタイルという点では、
Cradle of Filthなどの原点はこのバンドだったのだなと思わされる。
メロディアス度・・9 ドラマティック度・・9 シアトリカル度・・9 総合・・8.5
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King Diamond「"Them"」

キング・ダイアモンドの3rd。1988作
傑作となった前作「Abigail」の作風を、さらにホラーコンセプト寄りにした作品。
まるで映画的なイントロに続き、王道のドラマティックメタルが炸裂。
ハイトーンとダミ声を使い分けるキング・ダイアモンドのヴォーカルもさすがの存在感だ。
ツインギターの叙情やメロディの点でも北欧メタルを代表するバンドだろう。
楽曲単位での完成度は前作には及ばないが、シアトリカルな側面はより強調されている。
リマスター盤には、貴重なリハーサル音源をボーナス収録。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 シアトリカル度・・9 総合・・8
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King Diamond「Conspiracy」

キング・ダイアモンドの4th。1989作
ジャケからして強烈な本作であるが、シンセによる美しいイントロから曲が始まると、
ミステリアスな質感を漂わせた正統派メタルサウンドでたたみかける。
ツインギターのリフと、ときに知的なリズムチェンジなども含めて、
“ホラー版メイデン”というような、質の高い楽曲を聴かせてくれる。
リマスター盤には、別ミックス音源を追加収録。
メロディアス度・・8 ドラマティック度・・8 シアトリカル度・・8 総合・・8
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Kissin' Dynamite 「Addicted to Metal」

ドイツのメタルバンド、キッシン・ダイナマイトの2010年作
昨今、古き良きHR/HMサウンドの復興が強まってきているが、
このバンドも80年代を思わせるじつに正統派のメロディックメタルをやっている。
ウド・ダークシュナイダーが参加した1曲めからして、ACCEPTばりのパワフルなナンバーで、
よい意味でそこにキャッチーな質感が加わった作風が、若手ながらなかなか心憎い。
この手にありがちなマイナー臭さも、アメリカのバンドのようにポップすぎることもなく、
叙情的なドラマティックさを含んだバランス感は、最近のEDGUYなども思わせる質の高さだ。
メロディアス度・・8 古き良き度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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Kissin' Dynamite「Money, Sex & Power

ドイツのメロディックメタル、キッスィン・ダイナマイトの2012年作
前作も古き良きジャーマンメタルの感触に80年代LAメタル的なきらびやかさを加えたような
なかなかの傑作であったが、本作も同様のサウンド。しっかりと骨太のギターワークと
かすれた声質の存在感のあるヴォーカルの歌声に、キャッチーなメロディを含みつつも、
決して軽くはならないという絶妙の聴き心地だ。堂々たるメジャー感すら漂わせた
アリーナロック的な風格もあって、より多くのHR/HMリスナーに楽しめる内容となっている。
メロディアス度・・8 パワフル&キャッチー度・・8 古き良き度・・8 総合・・8
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KIUAS「THE SPIRIT OF UKKO」
フィンランドのメロディックメタルバンド、キウアスの1st。2005作
のっけからメロデス風にブラストで疾走しますが、ヴォーカルはややダミ声入ったノーマル声。
チルボド風のキーボードや、ブラガー風の歌メロ、さらにはヴァイキングメタル的なメロも出てきて
良く言えば多様性のあるサウンド。悪く言うと節操がなく、ばたばたとしている感じ。
展開は多いが、曲のアレンジに無駄が多いのか、サウンド自体は濃いのに、
聴きおわってみるとどれも結局印象に残らないという…力みすぎの新人さんです。
今後は、メロデスにするのか、メロパワでいくのか、しっかり方向性を定めていってもらいたい。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 ごった煮度・・8 総合・・7

KIUAS「Reformation」
フィンランドのメロパワバンド、キウアスの2nd。2006作
相変わらずメロデスのように疾走しつつも、一応はメロパワなのだろうという、
焦点の定まらないサウンドながら、ときにキラキラとした北欧メタル調であったり、
かと思いきやヘヴィなリフを聴かせる部分もあって、ほのかに民族色もあるという
その多様性がなかなか悪くはないな、と思えるくらいに曲がまとまってきている。
歌の弱さはいかんともしがたいが、キラキラでメロデス風味、ちょいヴァイキング的という、
フィンランドメタルのよいトコ取りサウンドは、案外広いリスナーに楽しめるかもしれない。
メロパワ度・・7 メロデス風味度・・7 フィンラン度・・9 総合・・7.5
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KIUAS「The New Dark Age」
フィンランドのメロディックメタルバンド、キウアスの3rd。2008作
1stの時点ではメロデスなのかメロパワなのか、ヴァイキングなのか、
曲のごった煮感がかえって散漫な印象であったのだが、
本作ではデス要素はほとんどなくなり、激しめのメロパワという雰囲気。
ザクザクとしたギターとモダンな硬質感で疾走するサウンドはなかなか力強いが
北欧的なクサメロや大仰さも薄まったせいで、妙に地味に聴こえてしまう。
ところでSHM-CDって音が尖って聴こえるのでメタル聴くにはいいかもですな。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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KIUAS「Lustdriven」
フィンランドのメロディックメタルバンド、キウアスの4th。2010年作
それなりに質は高いものの決定打に欠ける印象で、いまだマイナーな存在に甘んじているこのバンド
本作もエピックな雰囲気を漂わせたパワフルなサウンドで、ぱっと聴きには悪くない。
ヴァイキングメタル的な勇壮さとBLIND GUARDIANあたりに通じる雰囲気はなかなかいいのだが、
いかんせん、やはりメロディなり曲の盛り上げなりに魅力がまだ足りない。ときにスラッシーな硬質感で疾走したり、
ネオクラ風味やモダンなヘヴィさもあったりと、全体的にどっちつかずの方向性も聴いていてもどかしい。
メロディアス度・・7 パワフル度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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KOTIPELTO「Coldness」
STRATOVARIUSのシンガー、ティモ・コティペルトのアルバム。2004作
ティモのソロには興味がなかったのだが、なかなかいいですね。1曲目からネオクラ風のメロスピで軽快に始まって
コティペルトの軟弱なハイトーンとともに、POWER QUESTあたりを思わせる感触がいいカンジです。
バックを支えるのはSymphony Xのマイケル・ロメオをはじめ、Chirdlen of Bodomのヤンネ・ウィルマンなど実力者揃い。
正統派の北欧メタル調の曲から、ピロピロ系メロスピまで、どれも美麗な雰囲気でなかなか悪くないのですが、
何度も聴くほどの深みには欠けるというか…耳当たりのよい佳作止まりというのがもったいない気がします。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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KOTIPELTOSerenity
STRATOVARIUSのシンガー、ティモ・コティペルトのアルバム。2007作
ソロとしてはこれが3作目になるが、本家ストラトの方ではティモ・トルキが抜けて、
今後はよりティモのイニシアチブが増してゆくことだろう。本作のサウンドであるが、
メロディアスでカッチリとした楽曲は、新鮮味はないがそれなりに質は高く、
ストラトに比べると古き良きオーセンティックなメタル/ハードロック色の強い作風だ。
個人的にはティモの歌声はすぐに飽きてしまうのだが、なかなか正統派の良作である。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5
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KRYPTERIAIn Medias Res
ドイツのシンフォニック(ゴシック)メタルバンド、クリプテリアの2nd。2005作
先に3rdを聴いていたが、雰囲気としてはこちら2ndの方が良いですね。
NIGHTWISHWITHIN TEMPTATIONなどを思わせる女性Voのシンフォニックメタルで、
そこはかとなくモダンでデジタルな雰囲気を取り入れたキャッチーなセンスが光っている。
韓国人女性Vo、Ji-In嬢の歌唱には艶めいた表現力があり、しっとり美しく聴かせてくれる。
オーケストレーション的な美麗なシンセアレンジやクラシカルな部分も垣間見えるが
メタルというよりはもっとポップで、むしろ大衆受けするやわらかさがあるのがポイントだろう。
ただ楽曲の質自体を問うならば、もうひとひねりのドラマティックさが欲しいか。
シンフォニック度・・8 メタル度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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KRYPTERIABloodangel's Cry
ドイツのシンフォニックメタルバンド、クリプテリアの3rd。2007作
韓国人女性シンガーを擁する4人組で、サウンドはNIGHTWISH+EVANESCENCEといった感じ。
やや軽めに疾走しつつ、時にシンフォニックにときにゴシック風にもなる楽曲に
あまりメタルらしくない美声の女性ヴォーカルが歌を乗せる。バックのシンセアレンジも綺麗だし、
重ねられたコーラスなどでゴシックメタル風の美しさをかもし出してはいるが、やはりどこか物足りない。
ヘヴィさもないし、ゴシック的な薄暗さもない、いわば若者向けのカッチリとした聴きやすさが特徴。
女性Voのモダンで綺麗めなシンフォメタルが好きな方は好きかもしれない。
シンフォニック度・・7 モダン度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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KRYPTERIA「My Fatal Kiss」
ドイツのシンフォニックメタルバンド、クリプテリアの4th。2009作
韓国人女性シンガーを擁する4人組で、EPICA+EVANESCENCEといった感じの
モダンなフィメールシンフォメタルであるが、正直、この手のサウンドは頻出し過ぎていて
よほどの個性か質の高さがないと耳には残らない。女性Voの実力はなかなかだと思うが
それを活かす楽曲に新鮮味がない。壮麗なクワイアなどはよい感じだが、疾走するとDawn of Destiny
あたりにも近くなる。一方で耽美なゴシック的世界観もあるという、方向性がやや中途半端な気がする。
シンフォニック度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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■CDレビュー/メロディック&シンフォニックメタル2 L〜Z

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